レッズ降格、星野阪神移籍 |
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'99.11.22〜'99.11.29 |
レッズがJ2降格。90分以内に勝てば残留だっただけに、福田が延長で決めたVゴールには、空しさだけが残った。レッズは残ると予想していただけに、ちょっとショック。 Jリーグ随一の人気を誇るチームだけに、この降格が各方面にもたらす影響は大きいと思う。リーグ全体の観客動員数の問題、小野をはじめとした、主力メンバーの移籍問題など、これまた地殻変動が起きるのかな。 こうして、Jリーグはチャンピオンシップへ。ジュビロとエスパルスとの争い。よくよく考えれば静岡ダービー。戦力的にはエスパルス優位なんだろうけど、僕はあえてジュビロを応援したい。名波がいなくなったとはいえ、ここで踏ん張って結果を出して欲しい。できれば高原、奥に頑張ってもらって、ナショナルチームへとつなげて欲しいな。 星野が阪神移籍を正式発表。トラファンとしては、非常に嬉しい知らせだった。これで、あとは江藤だけ。 星野のあの投球術が、セ・リーグでどこまで通用するのか、今から楽しみ。120km台のストレート、超スローカーブ。こんなピッチャー、今までセ・リーグにはいなかったからね。強いて言えば、スローカーブということでは、中日の今岡と似てるんだろうけど、彼とはストレートの早さが全然違う。でも、パ・リーグの打者から言わせると、「140にも150にも見える」という120のストレート。そのインサイドワークを、矢野をはじめとする捕手陣に伝授して上げて欲しい。 |
ドラフト、工藤がメジャー?、J1昇格チーム決定 |
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'99.11.15〜'99.11.21 |
ドラフトが無事終わった。今年は高校生の指名が多かったね。去年、松坂と新垣の話題でえらく盛り上がったのに比べれば、今年は無事平穏という感じで進んでいった。僕が注目していた桐生第一の正田君は、予想通り日ハム単独で1位指名。3球団の指名を受けた、国学院久我山の河内君は、広島が獲得。河内君は、甲子園出てないだけに長持ちしそうだけど、プロでどんな活躍をしてくれるのか楽しみだね。 工藤がメジャー球団との交渉を行った。メジャーに対して、それほど関心があるように思えなかっただけに、ちょっと意外。本人の気持ちは五分五分らしいけど、僕としても行って欲しい気持ちと、行って欲しくない気持ちで五分五分というところ。 城島の成長をはじめ、彼がこれまで残してきた功績は、もっともっと評価されてもいいもの。で、彼のような選手までもがメジャーに行ってしまうと、若手選手の底上げという面で、不安になってくるのよね。サッカーと違って、トップクラスの選手が交わる場というのは、ペナントレースを中心とした通常のリーグ戦しかない訳で、若手が「見て学べる」選手達が少なくなってしまう。まぁ、その問題も含めて、日本球界も構造的に変化しなくてはならないんだろうけどね。 来年のJ1へ昇進する2チームが決まった。コンスタントに成績を残してきた、フロンターレ川崎とFC東京。僕が応援する宏太がいるコンサドーレ札幌は、意外にも5位に終わってしまった。 こうして、自動的に入れ替えになるのは、緊張感があっていいかもね。去年は入替戦とかやってたけど、こうして一年間の成績がそのまま評価の対象となる方が、普通だと思う。今、逆に降格の危機にあるチームが、最後の力を振り絞って、熱いゲームを繰り広げている。この入替制度がいい意味で作用して、Jリーグ全体の活性化につながればいいと思う。 |
FA交渉解禁、ドラフト、サッカー五輪予選終了 |
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'99.11.8〜'99.11.14 |
プロ野球FA宣言選手の各球団との交渉が解禁となった。FA宣言した時点、というより右ひじ手術のゴタゴタがあった時点で、佐々木がメジャー行くことは明らかだったけど、その他の選手が出す結論は、果たしてどうなるのか。今年は、各球団のスター選手が多いだけに、来期の戦力分布図に大きく影響する。 西武復帰を期待していた工藤は、巨人と中日の争奪戦になってしまった。こうなれば、巨人には行ってほしくない。地元中日に入って、野口、山本と先発左腕3本柱を築いてほしいなぁ。だって、最近FAや移籍で巨人行って、活躍できた選手、いた? 清原、広沢、石井、野村・・・。あ、マルチネスは当たりか。しかし、あれだけ選手層が厚いのに、これ以上選手補強してどうするのって感じ。選手の補強より、チームとしての野球に磨きをかけたほうがいいと思うのは僕だけ? 多分、来年の優勝もない気がする。 星野と江藤、阪神行かないかなぁ。阪神って、お手本になる選手が少ないから、こういう選手に入ってもらえることって、すごく大切なのよね。あ〜だか〜だと口で教えなくても、練習中の姿とか試合に臨む姿勢そのものが教科書になるのよね。もしこの二人が入ったら、来年の阪神にはAクラスが期待できる。 そういえば、もうすぐドラフト会議。今年は高校生でもいいピッチャーが多かったから、高校生の上位指名に期待してるんだけど、どういう結果になるんだろうね。やっぱり桐生第一の正田君に注目。 サッカー五輪予選が終了した。結局、日本代表は全勝で、文句なしの予選突破。アジア大会やワールドユースからの積み重ねもあるんだろうけど、この世代、この予選を通じてホントたくましくなったと思う。 予選全試合を終えて、そのことを特に感じさせられるのが平瀬と俊輔。もちろん、明神や曽ケ端をはじめ、みんなたくましくなったと思うんだけど、あえてこの二人。平瀬にはエースとしての自覚が芽生えてきたと思うし、俊輔には前にも言ったように、より幅広いプレースタイルが兼ね備わったと思う。ヒデのいなかった最後のタイ戦でも、この二人がいるから安心して見れた。これからJリーグでも、今まで以上に素晴らしいプレーを見せてくれることを期待します。というか、この場合、「魅せる」なのかもね。 こんな感じで気分をよくしている僕なんだけれども、ところどころで見られるトルシエ批判には悲しくなる。その批判材料というのも、全く建設的でないものが目につくのよね。建設的であれば、検討する余地もあるんだろうけど、そうでないものは、せっかくここまで盛り上がってきたテンションを下げてしまうだけだから、控えていただきたい。もちろん人それぞれに考え方がある訳で、批判も出て当然だし、僕はそれを否定しようとも思ってないんだけど、批判するからには、それに変わる自分なりの意見を打ち出して欲しいだけ。ここまで来たんだから、どうすればもっと良くなるのか、前向きに考えましょ。(もちろん建設的なことを述べられている方もいらっしゃいますので、ここに補足しておきます。) 僕は、最後までトルシエを応援します。2000年五輪、そして2002年W杯で、必ず結果を出してくれることを信じてるよ〜。 |
悩める工藤、サッカー五輪出場決定 |
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'99.11.1〜'99.11.7 |
パ・リーグMVP工藤の身辺がざわついている。数回にわたるダイエー球団側との交渉の末、チームに対する不信感が募り、移籍を前提としたFA宣言をするに至った。工藤の発言に対して反発するかのように、球団側も交渉経過を記した文章を公開。「事実と異なっている」という主旨の工藤の発言があったかと思ったら、中内オーナーがその文章の内容を撤回・・・。もうここまできたら、ドロ沼だね。 工藤自身、福岡を気に入っているし、ダイエーファンの声援を心強く思っている。自分が持っている野球に対する考え方を守ることも大切なんだろうけど、ファン不在のドロ沼交渉劇を見せることが嫌なんだろうね。入団したときから目標にしてきた日本一にもなったし、女房役の城島も立派に育ったし。彼のダイエーへの貢献度を考えたら1000万アップの提示というのはかわいそう。本人が言うところの「駆け引き」の最中ではあったとは言え、ああいう低い評価では、出るしかないんだろうな。でも、スタッフ陣の契約更改でもかなりシビアな提示がされたみたいだし、本体の経営状態を考えると、最高級の提示は出せないのかもね。 早いもので、工藤がプロに入って18年。衰えないどころか、ますます磨きがかかるピッチングを見ていると、まだまだ第一線で活躍しそうだけど、きっと、これが最後の移籍になるんだろうな。パ・リーグに残るんだったら、西武に戻って欲しいというのが、個人的意見。 サッカー五輪代表が、五輪出場を決めた。ホームでのカザフ戦。先制されたものの、後半で一気にひっくり返しての勝利。負けることはないと思っていたとはいえ、先制された時点で、何となく嫌な予感したんだよね。でも、見事にその予感を吹き飛ばしてくれた。やっぱり決定ということで、感動。 しかし、この試合での俊輔のプレーは、目を見張るものがあったな。結果として、3つのポジションをこなした訳で、平瀬の逆転弾を生んだロングパスも、ボランチのポジションから出したもの。ずっと、真ん中のポジションにこだわっていたけど(多分、今でもこだわっているんだろうけど)、ボランチだって、左のサイドだって、俊輔らしさは消えなかった。そんな彼のプレーに、たくましさを感じたね。日韓戦で見た時の、左サイドの俊輔とはひと味もふた味も違っていた。僕にとっては、「左足のスペシャリスト」というイメージしかなかったんだけど、この試合を通して、「オールラウンドプレーヤー」とか「マルチプレーヤー」といった資質も感じられるようになって、これからがますます楽しみなプレーヤーになったね。僕としては、名波よりも可能性を感じるな。 トルシエが掲げる近代サッカーの条件として、「2つ以上のポジションをこなす」ということがよく言われるけど、それって、いろんな意味で大切なことだよね。この日の試合のように、逆転しなければならない時に布陣をシフトする時、フィールド内でのポジションチェンジができることで、この日で言えば、遠藤がイマイチだから下げるとか、そういう無駄のない選手交代が可能になるんだよね。その結果、ベンチを含めて、戦力ダウンにならない戦術変更ができる。こんな幅広い選択肢、今までの日本代表にはなかったよね。 今までの日本代表だと、体力がなくなったからとか、動きが鈍ったから代えるというように、どこかマイナスイメージがつきまとう選手交代だったように思えるんだよね。そして、選手自身も固定されたポジションしかこなせないから、選手交代のタイミングが難しかったんだろう。 名波に対して厳しい意見を出していたトルシエだけど、きっと俊輔のようにやって欲しいんだと思う。まずは、「組織」としてのサッカーがあって、その中で「個性」を発揮していけばいい。そうじゃないと、トルシエが目指しているサッカーには合わないんだろう。そして、そのスタイルこそが、世界で通じるプレイヤーになるための条件にも繋がるんだろうな。実際、俊輔はトルシエと出会ったことで、新しい才能を開花させたと思う。 セリエA行って、名波は先発出場もままならない状態だけど、最近になって、ボランチのポジションで彼らしさを発揮するようになってきた。彼が本当の意味で、「組織」の中での「個性」というプレースタイルを身につけたら、もっともっと活躍できるシーンが多くなると思う。去年のヒデを思い出してごらん。少なくとも日本人にとって、パッサーであった彼が、自ら積極的に点をとりにいくプレーをして、前半ゴールを連発したんだから。そして今や、チームはおろか、セリエAを代表する攻撃的MFへと成長した訳だし。それも、ヒデなりの「組織」の中での「個性」の表現だと思うよ。だから頑張れ、名波。ヒデのように、精神的にもたくましくなって帰ってきてくれることを望むよ。 試合後のインタビューの最後に、トルシエが観客に向かって「もっと騒いで下さい」って言って、両手を何度も挙げてたシーンが一番感動的だったな。サッカー協会のみなさま、トルシエで2006年までやってみませんか? |
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