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'99.11月版

11月第4週
「RAVE UN2 THE JOY FANTASTIC」
THE ARTIST 4MERLY KNOWN AS PRINCE
このところ、すっきりしない形での活動が目立った元プリンス。ようやく“新作”が届きました。
80年代から現在に至るミュージックシーンにあって、常にオリジナリティーで勝負してきた元プリンス。この“新作”を聴いて、時代というカテゴリーは、彼にはあまり関係がないような気がしました。いつの時代だって、彼は彼でしかない。でも、それがどの時代であっても、光っている。つまり、時代の中に彼がいるというより、彼が存在しているその時が、一つの時代でしかないと思うのです。
そして、ジャンルって考えもすっ飛ばしてくれるのが、彼の魅力。このアルバムでも、そんな幅広い才能が遺憾なく発揮されています。“元プリンスらしさ”を語るにあたっては、人によって様々な見解があるでしょうが、僕にとっては、「UNDISPUTED」「BABY KNOWS」「STRANGE BUT TRUE」あたりですね。彼のしっとりとしたバラードナンバーもいいんですが、こういうファンキーかつアップテンポな曲が、僕は大好きです。
SHERYL CROWが、ゲストとして参加(「BABY KNOWS」)しているのには驚きましたが、彼女のヒット曲「EVERYDAY IS A WINDING ROAD」をカバーしているのには、もっとビックリ。見事なまでに、彼らしいアレンジが施されています。
ちなみに、このアルバムのプロデューサーは、かのプリンスなんですよね。く〜、やってくれるねぇ〜。


11月第3週
「OUT OF BODY」
THE HOOTERS
1993年にリリースされた、THE HOOTERS4枚目のアルバムです。このアルバムに関する詳しい情報はわからないんですけど、このアルバムからMINDYという女性アーティストが加わり、6人編成となりました。彼女は、主にバックボーカルとバイオリンをやっているようですが、その他にもいろんな楽器を担当しています。何ともTHE HOOTERSらしいメンバーが加わったものです。
このアルバムで注目されるのは、CYNDY LAUPERがゲストで参加しているところでしょう。「BOYS WILL BE BOYS」で、見事なボーカルを披露してくれています。彼らとCYNDYとの関係については以前にも紹介しましたが、約10年の時を経て、今度はCYNDYが彼らをサポートした訳です。経緯を知っている者としては、何だか感慨深いものがあるますね。
新メンバーも加わったこともあってか、これまでの3作に比べて、ロック色がよりストレートに表現されているように思います。もちろんこのアルバムでも、マンドリンやピアニカという、彼ら独特のアレンジメントが加えられていている訳ですが、それらが、より自然な形で曲の中に溶け込んでいて、サウンドとして落ち着きが見られるようになった思います。
彼らの真骨頂ともいえる曲調の「SHADOWS OF JESUS」もオススメなのですが、このアルバムでは「PRIVATE EMOTION」が一番好きですね。僕にとって、彼らのアルバムには必ず“泣きの一曲”があるんですけど、このアルバムではこの曲。マンドリンで奏でられる切ないラインに、心打たれます。


11月第2週
「GREATEST HITS SOUND OF MONEY」
EDDIE MONEY
すごくヒットしたアーティストではないんだけど、すごく印象に残っているのが、この人EDDIE MONEY。89年にリリースされた、ベスト盤です。
MTVが深夜に放送されていた時、彼の曲がランクインしても、どういう訳だか、絶対にビデオクリップはオンエアされなかったんですよね。「TAKE ME HOME TONIGHT/(BE MY BABY)」なんて結構長い間チャートインしてたし、その後の曲も続いたにも関わらず、同番組内で彼のビデオクリップを目にしたことはなかったと記憶しています。まぁ、それが印象に残っている理由という訳ではないのですが・・・。
独特なハスキーボイスで歌われる、何とも現代チックなロックナンバーが好きですね。80年代でいうところのRICHARD MARKSに繋がる流れというか、そのゴリゴリではない心地よいロックサウンドが魅力です。僕がタイムリーに知っているのは、アルバム「CAN'T HOLD BACK」からなんですけど、基本的なスタンスは、77年のデビューアルバムから変わってないんですよね。
このベスト盤には、「WHERE'S THE PARTY?」がライヴバージョンで収録されているんですけど、彼(だと思う、多分)が演奏しているサックスがかっこいいですね。会場の熱気がヒシヒシと伝わってくる録音状況が、なんともグッドです。
やっぱりタイムリーに聴いていた「CAN'T HOLD BACK」からのナンバーが印象的です。残念なことに、僕イチオシの曲「ENDRESS SUMMER」は収録されていませんが、「I WANNA GO BACK」あたりがしっかりラインナップされているあたり、泣かせてくれますね。
「TAKE ME HOME TONIGHT/(BE MY BABY)」のタイトルに“BE MY BABY”と入っているのは、THE RONNETESの名曲「BE MY BABY」のフレーズが入っているからだとか。このフレーズは、実際のメンバーが歌っているという話しを聞いたことがあります。


11月第1週
「THE LONESOME JUBILIEE」
JOHN COUGAR MELLENCAMP
これまた、僕にとっての若い日々の思い出ですなぁ。大ヒットした「SCARECROW」から二年後にリリースされた、JOHNの新境地とも言える作品です。
僕が中学から高校にかけて、最も憧れていた人の一人でしたね。十代半ばにして、「あ〜、こういう30代になりたいなぁ」って。前にも言いましたけど、あの当時(今でもかな)、僕にとってアメリカンロックって言えば、彼だったし。そう思うきっかけになったのが「SCARECROW」で、彼のことがもっと好きになったのがこの作品ということです。
「SCARECROW」や、それ以前にも感じられた“温かさ”の部分が、このアルバムでより明確になったように思います。それは、今までとは違ったサウンド、すなわちアコーディオンの音、バイオリンの音、女性のバックボーカルなんかが、大きく作用しているんでしょうね。アコースティックでのスライドなんかも入って、泥臭い部分も濃くなったことは確かなんですけど、これらの要素がすごくいい感じで溶け合っていて、ホント心温まる作品に仕上がってますね。
僕の一番好きな曲は、「CHERRY BOMB」。前述の新しい要素がいい味を出している、ちょいとスローテンポなロックナンバーで、JOHNの新しい第一歩を象徴しているかのような、なんとも温かい曲です。そう言えば、ジュークボックスを中心に展開していくビデオも印象的だったなぁ。

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