むらさきぐま日記2004.ユース編2


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1.練習試合べる戦5/2 2.もみじ・香川西戦5/3 3.王子同盟・作陽戦5/22 4.王子同盟・皆実戦5/29
5.クラセンU-15中国6/20 6.王子同盟・観音戦6/26 7.クラセンU-15中国6/27

ユースの予定。

3月20日から7月までプリンスリーグ。
サンフはセカンドラウンドに進出。

5月22日 11:00 ○1−0 作陽 みよし運動公園
5月29日 12:30 ○1−0 広島皆実 吉田サッカー公園
6月26日 13:30 ●1−2広島観音 広域公園第一球技場
7月10日 13:30 VS多々良学園 吉田サッカー公園
7月17日 11:00 VS広島県工 吉田サッカー公園

2月26日〜7月15日まで広島トップリーグ。
第5節、6月7日19:00より広島国体成年男子と、
10日19:00より広島県大学選抜と対戦。
第6節、6月24日19:00より広島県大学選抜と、
7月15日19:00より広島国体成年男子と対戦。
会場はいずれも吉田サッカー公園。

全広島サッカー選手権、
1回戦、7月3日10:00より吉田サッカー公園人工芝にて佐川急便中国と対戦、
2回戦、7月4日10:00より吉田サッカー公園にて広島修道大と瀬戸内高の勝者と対戦。
2回戦の4試合はすべて吉田開催。

もみじカップ、ユースは二年連続の優勝。

*ナイキカップのレポートおよび写真、こちら。ナイキジャパンの公式ページはこちら


ユースのプレイヤーについてはこっち参照。


6月27日 福山市竹ヶ端陸上競技場 雨のち晴
日本クラブユースサッカー選手権U−15中国地域予選

 前日はユースが負けるわトップも磐田に逆転食らうわで、まったくもって面白くない一日だった。で、この日はクラセンU−15中国地域予選のグループリーグ最終戦。福山市の竹ヶ端陸上競技場でも3試合が行われることになっていたが、これが3試合ともグループ1位を争うチームが出てくるという、いわば首位決戦×3の豪華なメニュー。サンフみろくの里、福山FCと、地元のチームが出てくるために人も多そう。行ってみようか・・・
 でも雨なのと、昨日の疲れのために家を出るのが遅れてしまい、竹ヶ端に着いたのは第1試合の前半も終わろうかというころだった。今行われているのはAグループ、連勝同士のサンフレッチェみろくの里ジュニアユースとサンフレッチェ広島ジュニアユースの同門対決。
1.サンフレッチェみろくの里ジュニアユースFCvsサンフレッチェ広島F.Cジュニアユース
みろく: 13 15
10
11
 
14
12
広島: 10
 
    18
 
15      
 一進一退の展開、やや広島が押し込み気味も、みろくの里守備陣は破綻を見せない。そのうち、前半が終了した。訊いてみると、みろくが直接FKを決めて1−0とリードしているらしい。何と!でも先週見た感じでは今年のみろくはかなりバランス取れたチームみたいだし、このままうまく守ればまさかの展開があるかも・・・
 みろくが先に出てきた。コーチからセンターバックとボランチに指示が出る。次いでピッチサイドで気合を入れた広島が出てくる。後半開始。
 みろく、ボランチ8番から左の6番に開き、6番がドリブルで一人かわしセンタリング!ニアで広島クリア、それをみろくが拾ってクロス、FW13番が飛び込むがオフサイド。対するサンフ、10番横竹のポストから左の5番に開き、彼がそのままドリブルでタテに抜けてセンタリング、はGKキャッチ。今度はみろく、テクニシャンの10番が中央で二人かわしてミドルシュート!右に外れる。さらにその10番が左サイドでカット、そのままスイスイとドリブルで持ち込んでスルーパス!13番が飛び出して受けるがオフサイド!微妙!
 広島、GK1兼田がキック。横竹がヘッドで競り、反らせたところへ7番が飛び込むが、みろくのDF14番がクリアする。左スローインから5番がタテに突破してセンタリング!はGKがジャンプ一番キャッチ。広島、ボランチの6番から左の7番に振り、そこから一気に右の18番にサイドチェンジ!は合わずにラインを割る。今度はレフティの8番が左サイド5番を走らせ、追いついた5番がセンタリング!DFに当たり、ニアで混戦となる。広島はここから波状攻撃を仕掛けるが、みろくはそのたびにはじき返す。最後にボランチの6番がミドルシュートを放ったが、DFがブロック。みろくがカウンターに入るが、広島もはね返す。激しい攻め合いとなった。
 広島6番から中央に駆け込む5番にスルーパス、抜け出すがみろくGKが飛び出してクリアする。
 みろく、選手交代。FW15番に代わり、16番。そのままFWに入る。
 みろくのフィード、交代したばかりの16番が追いかける。広島DFのクリア、しかしこれが小さい、16番が拾ってセンタリング!10番がスルー、そしてその後ろ13番が―――撃てない!広島、助かった。
 広島、右18番がドリブルで切り込み中央7番へ折り返す、そして7番ダイレクトで縦へスルーパスに横竹が飛び出す、がオフサイド!みろく、ボールへの集中力が高い。横竹へのマークもしっかりしており、決定的な場面を与えない。時間が刻々と過ぎていく。みろく、ファウルを受けFKゲット。遠い位置、8番と11番が立つ。狙うのか?8番キック!直接狙ったが、上へ外れる。いかにも遠かった。広島、攻勢を強める。6→8→5と左に展開し、ドリブルで切り込んでセンタリング、はDFがニアでクリア。しかしもう一度5番が左サイドを突き破り、センタリング!これにニア走り込んだ横竹がダイレクトシュート―――ポスト!あー・・・しかしそのはね返りにゴール前詰めていた7番がジャンピングボレー!
ゴール!ついに広島が1−1追いつく!
 塩崎監督すかさず2番に代え12番投入、4−3−3にするよう指示を飛ばす。12番はボランチに入り6番とコンビを組み、トップ下に8番が上がって右ハーフの18番がトップへ。そして5番が左サイドバックに下り、15番が右サイドバックに回る。守備を重視しつつスリートップに攻撃を任せるのか、それとも単純に逆転を狙ってたたみかける作戦なのか。
 広島は誰が誰か・・・声を拾う限りでは1番は兼田、3番林、4番沖田一樹、18番田中、6番加藤、8番金城、5番沖田勇樹、10番横竹、7番矢野、というところか・・・?
 さて、1−1と追いつかれたみろく、得失点差では水をあけられているため、このままドローだとグループリーグ敗退となってしまう。何としても勝ち越さなければならない。みろく右WBの11番が右サイド突破、DFが引っ張ってイエロー!FKを得るが、キックはラインを割ってしまう。広島、リスタートから横竹が右へ出し、15番が右サイドをタテに切り込みCKゲット。右CK、金城が左足キック!ファーのPA外へ飛んでいく、落下点には18番、田中貴政、ダイレクトボレー!完璧に捉えられたボールがゴール左スミに突き刺さる――寸前、横っ飛びのGKが鮮やかにセ―――ブ!!うおおスーパープレイ!!ボールはゴールラインを割り、今度は左CK。田中が右足で入れる!ファー林が折り返すが、みろくがクリア、11番が拾ってカウンターに入る、トップの16番へ!しかし広島クリアしてラインに逃げる。広島、田中が金城へスルーパスを放ち、金城がそのまま持ち込むがDFがタックルでクリア。みろく守備陣、踏ん張る!
 広島、同点ゴールの矢野に代わり、9番がイン。時間は後半20分を回った。
 横竹ポスト、9番抜け出すところDFに当たってボールはゴールラインを割り、CKに。右CK、金城が入れるがファーへ抜け、拾ってクロスを入れるがこれはGKキャッチ。
 みろく、FW16に代えFW9イン。
 ハーフウェイライン付近、中央よりやや右サイドで田中がボールを持った。前を向き、ドリブルを開始する。一人来る、すっとかわす、もう一人来る、これもさっと身をかわして前進する、巧みなラインどり。そして右足一閃ミドルシュート!もう撃つのかっ!?とゴール方向を見ると、GKがやや前に出ていた、そしてシュートはFKのような曲げて落とす弾道!GK下がりながらジャンプ、手を伸ばす、が届かない!ゴールはぐんと曲がり落ちて―――ゴール左上スミに飛び込んだ。
ゴール!!田中貴政のグレートなドリブルシュート炸裂で広島2−1逆転!さすがに昨年のクラセン全国大会で1年生ながら出場登録されたプレイヤー、そのセンスを見せつけた!田中は大喜び、チームメイトたちがわっと群がる。
 
 これでみろくは2点を奪って逆転しなければならなくなった。みろく10番、右のスペースへパス、FW13番が追い、CKを得る。右CK、8番キック!競り合ってこぼれたボールを7番がクロス、広島クリア、みろく拾う、しかし金城がカット!
 サンフ、選手交代。15番に代わり13番、18番に代わり14番。
 試合はロスタイムへ。広島、横竹が左サイドドリブルで持ち上がり、強引にタテへ突破しセンタリング、GKパンチのクリアボールを加藤がミドルシュート!上に外れる。最後は簡単に放り込んで、受けたFW14がミドルシュート、右に外れる。そして試合終了、広島がみろくの里を2−1で降し、3連勝でグループ1位を決定した。
 この日は敗れてしまったものの、みろくの里の組織立ったサッカー、そして個々の選手の個性は見ていて楽しかった。高円宮杯に期待。でも予選ではなるべくサンフ勢は別組になってほしい。
2.広島ピジョンvs廿日市FC
 続いてはC組。連勝で首位に立つ廿日市FCに、1勝1敗のピジョンがぶつかる。ピジョンは何としても勝利し、得失点差で上回って逆転したいところだ。さらに、同じく1勝1敗のサンフレッチェくにびきジュニアユースFCが、逆転の望みをかけて同時刻に三次でキックオフ。くにびきの場合は得失点差で著しく不利で、逆転1位の条件は、
「くにびきが9点差で勝利し、かつピジョンが廿日市を1点差で破る」
というもの。本当に一縷の望み。でも、やるしかない。
 昼飯を食べて戻ってくる。
ピジョン: 11
10
19
 
12
廿日市: 10
11
     
(この試合、廿日市は黄色ユニで試合したけど数字が見えづらいので青塗りに)
 キックオフ、いきなりピジョンがツートップのコンビで中央突破!そしてスルーパスから11番が抜ける―――がGK飛び出してキャッチ!勝利しかないピジョン、立ち上がりから攻めっ気バリバリ。さらに右に展開し、19番のクロス!これもGKキャッチ。廿日市はサイドに開いてからのフィードを主体に攻める。廿日市のツートップはいいポストになり、ここで基点を作りつつ攻め入ってゆく。堅実だ。ピジョン、右アウトサイドの19番がミドルシュート!右に外れる。さらにピジョンFK、遠めだが一気にゴール前に上げ、中央で合わせる!が廿日市ブロック、つないで反撃するところをピジョンがバックチャージで倒してイエロー。廿日市、センターバックの5番がフィード、これに反応したFW9が上手く体を入れかえて反転、フリーになりシュート!はサイドネット。ピジョン、遠目のFKをまたもゴール前へ。廿日市の選手が触ってラインを割り、CKに。左CK、ボランチの7番がキック!はニアのサイドネットに突き刺さってしまった。

 ピジョン、早くも右サイド19番を20番に交代。
 ピジョン、またもFKを得る。選手の動きが激しく、廿日市はなかなか中盤で捕まえきれていない。しかしゴールまで30mはあるだろうか、また合わせてくるか・・・と、センターバックの3番が大きめの助走から直接狙ってキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!しかも枠を捉えてきた!これはまさか―――GKパンチ!はじき出してCKに。直接狙ってくるか!なんてキック力!
 ピジョンCK、これはDFクリア。
 廿日市、11番がロングスロー!左サイドで受けた10番、二人をかわして突破!しかしピジョンはさらに二人が体を寄せ、ファウルを誘って危機を脱する。廿日市、さらに9番が右に流れつつドリブルからゴール前にクロス!これがゴールに向かい、危うく入るところだったがGKがしっかりとキャッチ。
 試合は一進一退、全く互角の展開になってきた。ピジョンはスルーパス、ロングシュートと何とか廿日市の堅陣を崩そうとするが、廿日市守備陣は全く破綻を見せない。ピジョン自陣からのFK。3番が来た。まさか・・・そのまさか一気にゴール前へ蹴ってキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!ピジョン飛び込む、GK飛び出してパンチ!このこぼれ球をピジョン9番がミドルシュート―――!しかし枠を捉えず!
 ピジョンの3番はロベカルか!
 完全に拮抗した展開となってしまった。守備陣が見事な踏ん張りで、互いの攻撃をバシバシ寸断しカットしてゆく。パス、セットプレイ、ことごとくをきっちりと止めてしまい、得点の入る気配がないまま前半が終了。
 くにびきVS下松は前半を終わって2−0。後半さらに点を重ねることができるか?
 後半開始。先に1点取ったら勝ち!なのは間違いないこのゲーム、まず廿日市が仕掛ける。右ハーフの6番がセンタリング、ニア10番が飛び込む、が合わず、このクリアを廿日市が拾ってもう一度6番につなぎ、今度はチップキックで10番へ!しかしこれも届かず。さらにミドルシュートを放つが枠を捉えず。
 廿日市、右サイドの6番に代わり17番。
 ピジョン、右からの横パスにオーバーラップのパワフルキッカー3番がロングシュートキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!が右に外れる。ピジョン、ボランチの7番から左サイドの8番に開き、センタリング!DFヘッドでクリア。さらにフィードを入れ、DFのクリアが小さいところを拾った11番がシュート!左に外れる。
 雨があがり、昼を過ぎ太陽が顔を覗かせるようになってくると、だんだん蒸し暑くなってきた。日陰のスタンドでもかなり蒸すので、ピッチでは相当では・・・
 ピジョン、10番に代え15番投入。
 廿日市11番のロングスロー!DFクリアを7番ミドルシュート!左に外れる。ピジョン反撃、右サイドからの折り返しを7番がキープ、倒されてFKゲット。20mほど、7番が直接狙う!が上に外れる。廿日市もCKを得るが、GKにキャッチされ得点に結びつかず。
 廿日市、10番に代えて18番。
 廿日市はピジョンのディフェンスラインの裏にフィードを入れてゴールを窺うが、ピジョンもオフサイドを取ったりDFが対応したりで決定機を許さない。勝たなければいけないピジョンが前に出、廿日市がカウンターで裏を狙う、という展開になった。ピジョンは前へ前へとボールを出すが、廿日市が完璧といっていい守備を披露し、途中からはシュートを一本も撃てなくなってしまった。廿日市はしっかり守ってカウンター、を繰り返し、最後にカウンターからFKゲット、8番が直接狙ってラインを割り、GKがゴールキックを蹴り出したところで試合終了のホイッスル。0−0のドロー、廿日市FCが2勝1分けの勝点7とし、1位通過を決定した。
 
 くにびきは後半6点を加えて8−0としたものの報われず。しかし、かすかな望みに向かって挑戦し、8点を奪ったそのメンタリティを、年末の高円宮杯に向けてさらに強くしてほしい、と思った。
3.ハジャスvs福山FC
 ともにサンフレッチェびんごを破り、連勝で直接対決を迎えたハジャスと福山。ホーム側にビアンコネロの、アウェイ側にアズーリユニの選手が展開する。スタンド最前列にはいつものように「ハジャス旗手隊(仮)」がチームフラッグを各々横たえている。第一試合に続き地元・福山のチーム出陣ということで、スタンドには親御さん方が大応援団を形成する。
ハジャス: 11
10
 
福山:
10
20
     
 キックオフ、まずはハジャスが右サイド、10番のスルーパスからFW6番が飛び出し、福山DF3番がカバーしてクリア、CKに。10番がCKを入れるが、福山クリア。福山はFKを得、左サイドから6番が入れるがハジャスクリア。今度は右FKを得、いったんははね返されるが20番が拾ってクロス、5番がバックヘッド!はGKキャッチ。20番、今度は左サイドから浮き球を巧みにリフトで操って持ち込みシュート!GKキャッチ。この20番、小柄ながら動きが抜群にいい。左サイドを縦横無尽に切り裂く。福山なおも攻勢、10番のポストから左の8番に展開、FW8番はタックルをかわして突破、グラウンダーのセンタリングに中央走り込んだ10番がシュート!はDFに当たって浮いてしまい上に外れ、CKに。CKはハジャスがはね返す。
 ハジャス、PA外中央付近でFKを得る。11番がボールをセット。直接狙える位置。GKは壁五枚を指示。―――キック!地を這うようなボールは壁の横を巻いてゴール左スミへしかしGK横っ飛び右手一本セ―――ブ!!ハジャスがこぼれを拾ってクロス、しかしDFクリアでゴールラインに逃れる!スーパーセーブにスタンド沸く!ハジャスCK、GKパンチ!こぼれをハジャスが拾ってクロス、はオフサイドフラッグが上がる。福山、危機を脱した。
 福山大きくフィード、FW8番が左サイド抜け出し、ドリブルで中へ切れ込みゴール正面からシュート!DFブロックしCKに。右CK、ファーでMF4番が受けてキープも、ゴールキックになる。ハジャス、ゴールキック。大きく蹴り出されたボールが福山ディフェンスラインの裏へ飛ぶ。すいっとFW6番が抜け出した。ヤッベ、CK後でディフェンス整ってない!?6番はマーカーのチェックを受けながらもどんどんボールを持ち込み、シュート!
ゲット!ゴール左スミに突き刺してハジャスが先制1−0!やられたーっ!
 福山、右FK5番がゴール前に入れて9番がゴール正面ダイレクトボレー!GK正面!20番がドリブルで中へ切れ込み右へパス、これをハジャスがカットするが、すぐさまフィードしてしまいボールはラインを割る。瞬間、
「放り込むな!」
とハジャスの監督さんから厳しい声が飛んだ。福山20番、ライン際のドリブルから裏を狙うがDFがブロック。今度はハジャス、10番がボールキープからミドルシュートを放つ、がGKキャッチ。福山FW9番、左サイドからミドルシュート、曲 げ て き た ー っ!!がGKキャッチ。
 双方激しい攻め合い。ハジャス6番はすばしっこくスペースを突くのが上手い森島タイプ。その後ろで10番が上手くゲームメイクできている。福山は左サイドの20番のドリブル、アグレッシブなツートップの動きがいい。ハジャス、10番が左サイドのキープからスルーパス!右から6番が飛び込むがGKキャッチ!今度は福山の10番、左へ流れつつボールキープ、そしてパシッとスルーパス、二列目から7番が飛び出す!がオフサイド。ハジャス自陣でFK、素早いリスタート、と、福山の9番がそれを阻んだ。ホイッスルが鳴る。あ、カード出る。ん?9番って、開始早々に強引な突破でイエローもらってなかったっけ?主審はイエローを出し、次いで、レッドカードを掲げた。退場!
 やっぱりー!これ痛い!1点ビハインドで一人少なくなるなんて!反撃できるのか?
 ハジャス、左に開いてゴール前にクロス、6番飛び込む!GK競り合い、ハジャスのファウルで福山ボールに。福山、一人少なくなったがそう押されてはいない。左サイドでFKを得、6番がゴール前に送る。GKパンチ、ボールがPAを飛び出す、その落下点に20番が待ち構えていた、ダイレクトボレー!ボールは右ポストを叩いて―――ゴールに飛び込む!ゴール、1ー1!
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!追いついた!再三ドリブルで福山の攻撃にアクセントをつけていた20番、一人少ないこの状況で、大きな仕事をやってのけたーッ!
 福山、さっきと同じようなところでFKゲット。6番キック!ファーに飛び、GK少しファンブルしたもののキャッチ、カウンターへ!ハジャス、素早く前線につなぐが、福山4番がタックル!しかしレイトタックルでイエロー。しかしイエローっていうほどひどくなかったし、後ろからってほどでもなかった。遅れていたのは遅れていたけど。でもこのレベルの主審が杓子定規に厳しいのは仕方ないのかも。そして前半終了。
 福山、よく追いついた。このままドローなら、現在得失点差でハジャスを1上回っている福山が1位抜けを決める。ハジャスは後半猛攻を仕掛けてくるだろう。一人少ない福山、最後まで守りきれるか?
 後半開始。福山、右からクロスを上げ、ファー8番が受けるがシュート撃てず。ボールがこぼれるところを20番がカット、サイドから二人をかわしてPAに切り込み、シュート!はサイドネット!惜しい・・・ハジャス、右からの折り返しにオーバーラップのDF4番がミドルシュート!DFが防ぐ。福山、右からフィード。9番が退場したのでワントップとなっている8番と入れ替わりで10番が飛び出す!オフサイドはない、10番、一人かわしてセンタリング、中央、駆け上がってきた8番が競り合いつつヘッド!は左に外れた。これも惜しい!
 ハジャス、自陣からのFK。GKが蹴り、FW11が抜け出してワンバウンドするところをダイレクトシュート!はさすがに合わせづらく上に外れた。次いで右CK、11番キック!福山MF4クリア、20番が受けて持ち上がり右へサイドチェンジ、そしてリターンを流れの中オーバーラップしてきた4番が受ける!がシュートにまでは持ち込めず。しかし福山、一人少ないとは思えないほど攻撃に迫力がある。ワントップの8番が恐るべき運動量で前線を駆け回り、ハジャスDF陣を圧倒している。
 ハジャス、7番に代わり19番投入。
 ハジャス、自陣からのFK、GKが一気にゴール前まで送り、激しい競り合いからボールがゴールに飛び込む!しかしハジャスのファウルの判定でノーゴール。ハジャス、FKはすべてゴール前目掛けキックしているが、まだ時間あるんだし、普通につないで攻撃すればいいんじゃないかと思うが・・・
 福山、右に開いて10番が受け、クロス!これに反応した中央8番が猛然とダッシュしてハジャス最終ラインを突き破り、ボールを受けてゴール目掛け突進する、しかしこれにハジャスDF5が追いすがり、PA侵入直前でタックル!
 8番もんどりうって倒れる、同時にホイッスル、主審が駆け寄る、そして迷わず胸ポケットからレッドカードを抜いて提示!得点機会阻止の一発レッド!これでハジャスも10人になった。そして福山に逆転のチャンス。ここで決めれば1位抜けはほぼ確定する。GKは壁7枚指示、自らは左寄りに位置を取る。ボールの両側には6番と7番。どっち――――6番の左足!壁の左を巻いてゴールへ、しかし左よりだったGKが正面でセーブ!こぼれをDFがクリア!ハジャス、危機を脱した・・・かと思いきやさにあらず、そのこぼれを競り合って福山がCKゲット。6番が左足で入れ、ゴール前競り合う!がGKキャッチ。やっと一息。
 10人対10人となり、流れは福山へ。左FK、ゴール前の10番に合わせるが左に外れ。
 ハジャス、先ほど入った19番に代わり12番イン、FWへ。
 福山のFW8が前線で素晴らしい働き。飛んでくるボールを全部追い、体を張ってキープし、突破する。休むことなく動き回り、福山の攻撃を支える。本当に二人分の働き。背番号8だし、『オレンジ』に出てくるアヴァランチ仙台の福谷秀樹を髣髴とさせた。逆境こそ俺達の勝ちパターンだ!
 時間がない、スリートップにしたハジャス、必死の攻撃。どんどん放り込んでゆく。福山、ボールに食らいついてクリアしてゆく。ハジャス、右サイドからスローイン。ロングスロー!DFクリアしCKに。右CK、11番キック!クリア、福山カウンター!8番にボールが入る、8番、10番とワンツーでゴール前に迫り、シュート!右に外れる。ハジャス、左サイドから11番がドリブルで切り込み、9番へパス、9番が右へ開くところを福山カット、カウンター!へ入るところを倒してしまい、ハジャスにイエロー。しかしなりふりかまっていられない、時間はロスタイムへ。10番から右の6番に展開、キープするところ倒されFKゲット。11番キック!低く速いボールがゴール前へ、ニアで福山DF5がクリア、CKに。右CK、11番キック!福山MF4クリア、もう一度CK。右CK・・・と、ここでハジャスGKも上がってキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!ゴール前に陣取る、11番キック―――福山クリア!そしてボールは・・・福山左サイドバックの6番が受ける、反転してカウンター!ゴールがら空き、ハジャスMF9番、覚悟のファウル!当然イエロー。福山FK、ハジャスクリア、スローインになる。そして、福山がスローインしたところでホイッスル!試合終了、1ー1のドローで両者2勝1分けの勝点7、そして得失点差で福山FCが1点上回って決勝トーナメント進出決定!
 ハジャスは自陣からのFKもすべてゴール前に上げていたけど、そこまで焦る必要もなかったのでは。一人多いんだし、ボールを回してじっくりと攻めれば、この暑さの中、福山を追い詰めることができたのではないか・・・とは思うが、結果論か。福山はFW8番の頑張りが凄かった。普通一人少なくなったら攻撃が組み立てられないものだが、彼は文字通り二人分動き回って前線を一人でカバーし、それだけでなく体を張って闘っていた。一人少ない時間帯でも福山がそれまでと遜色ない攻撃を繰り出せたのは彼のおかげ。そして彼の突破がハジャスのDFを退場に追い込んで人数イーブンに持ち込んだわけだから、同点ゴールの20番も殊勲ながら、彼がマン・オブ・ザ・マッチといっていいだろう。脱帽!

 かくて、サンフレッチェ広島F.Cジュニアユース、廿日市FC、福山FCの決勝トーナメント進出がここで決定した。三チームともいずれ劣らぬ好チーム、決勝トーナメントでも息詰まるような攻防を見せてくれるだろう。
 手城の天満屋&イトーヨーカドーに寄ってから、帰る。

6月26日 広島広域公園第一球技場 曇時々雨&濃霧
JFAプリンスリーグU−18中国2004・上位リーグ
VS広島観音高

 土日は仕事があったがいろいろあって休みに。そこで、磐田に行く・・・のはさすがに用意も何もなく無理なので、広域公園に行くことにした。プリンスリーグ首位決戦、サンフユースVS観音。最近とみに(ちゅーか異常に)サンフジュニアユース出身者が増え、今やサンフレッチェ観音ユースと化した広島観音高、ジュニアユースで培われた個々の能力の高さに戦術がミックスされ、バランスの取れたハイレベルなチームに進化中。昨年はスタミナの問題か集中力が最後まで続かずに終盤崩れるというイメージがあったが、今年はそういうことはないようだ。それでも先日のもみじカップではサンフユースが中盤の構成力の差を見せつけていたが、今日の会場はただでさえ芝の状態が悪い上に前日からの雨でピッチがとんでもないことになっているだろう第一球技場。田んぼの中での蹴りあいになるのか?いつだかのみよし運動公園の試合を思い出した。あのときはポストマン・馬屋原やテクニシャン・龍朗が圧倒的なボールキープを見せていたが、今年のチームはどうだろう・・・拮抗した試合になりそうだ。
 早朝のフランスVSギリシャ見て、
ギリシャキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
と興奮。髪長きアカイア勢、燃える!ガリアのバルバロイなど敵ではないわァァァ!!って感じ!
 それから一眠りし、起きる。ちょっと体調崩し気味で体がだるいが、いつものことなので気にしない。
 モンテヴェルディの音楽劇《オルフェーオ》を聴きつつ山陽道を走る。ギリシャつながりで。

オルフェーオは冥府には打ち勝ったが
自らの心に敗れ去った
永遠の栄光に値するのは
自らに打ち克つ者だけだ


オルフェーオ(オルフェウスのイタリア語形)が妻エウリディーチェ(エウリュディケー)を冥府から連れ帰る途中、「現世に戻るまでは決して妻の方を振り返ってはならない」という掟を破って彼女を振り返ってしまったために永遠に妻を失ってしまったオルフェーオに投げかけられる、冥府の霊たちの残酷な合唱。しかし確かに真理ではある。
 途中簡単に昼食を摂り、13時過ぎに広域公園着。先に行われた下位リーグの銀河VS松江商は3−2で銀河が競り勝ったようだ。サンフみろくの里&福山FCという県東部の強豪クラブ出身者を軸とする銀河、これからこの地方のサッカーをリードしていくことになるだろう。府中ももっと頑張ってくれんかなー無理か?
 スタンドに上がってしばらくすると両チームの選手が出てきた。ピッチ状況は思っていたよりはいい。とはいえ芝はどっちのサイドもあちこちめくれており、芝も水をしこたま含んでいて、普段のプレイをすることは不可能だが・・・
9富成
8田中祐 15木原
7柏木
6一誠 11纉c
13大屋 4藤井 3槙野 17中山
21栗崎
11岸本
12山本 8長谷川
10松水 7小熊
6田中
23梅本 2武田 3宮本 4土井
1相原
お、観音は梅本くん先発!昨年はジュニアユースで活躍したサイドアタッカー、この大一番で先発。今日の先発ではほかに、田中くん・小熊くん・松水くん・長谷川くんがジュニアユース出身・・・って書くのもしつこいか。今は観音高校の一員だし。でもパンフレットの「平成15年度 高円宮杯全日本ユース・ベスト12」という戦績の表記は正直、微妙。ベスト12て。
 では首位決戦キックオフ。
 しばらくは中盤のせめぎ合いが続く。ややサンフが押し込み気味だが、観音のDF陣はきっちりとした守備でシュートを撃たせない。ピッチ状態の関係で両者ともセーフティーファーストでクリア、クリア!なので、目まぐるしくも淡々と時間が過ぎてゆく。シュートがなかなかないなあ・・・と思っていると、サンフ、中央遠目のFKを一誠が思い切ってロングシュート!上に外れたが、これが試合通じてのファーストシュートとなった。ここから試合が動き始める。一誠から右のオープンスペースへロングパス、これにシュージが走り込んでキープ、DFをブロックしつつ中へ持ち込んでパス、ここからポンポンと左につないで最後は富成シュート!はDFに当たって右に外れる。右CK、柏木キック!いいボールが曲がってきたが、GK相原がパンチでクリア。今度は一誠から左の翼に開き、そこから一気に右へサイドチェンジ!ワイドな攻め。サンフ、観音ゴール前へフィード、GKがPA飛び出してクリアも、それを富成カット!撃てー!しかし右の柏木に開いてしまう。えー。
 柏木から右の祐樹に開き、富成へ。富成タテへ抜けシュート!DFに当たってラインを割り、CK。柏木キック!ファー藤井が折り返す、がDFがクリア。今度はDFのクリアを拾った木原がドリブルで割って入ってシュートを放つがGK正面。栗崎のキックフィード、富成が競って左に落とし、祐樹が競り合ってボールを支配化に収め折り返し、走り込んだ木原がシュート!はフカして上へハズレ。右サイドに開いた柏木がクロスを入れるが精度を欠きGKがキャッチ。
 サンフが押し込みつつ試合を進めていくが、ゴールが決まらない。その中、中盤でのファウルで観音がFKを得た。30mはあるだろうか。まあ誰かに合わせてくるんだろう。10番・松水がボールをセットする。そして、大きめの助走を取った。ん、まさか直接?松水走る、勢いをつけて・・・キック!
 ボールは勢いよく放たれると、ぐんと左に曲がりつつ落下してゆく。高さは結構いい、失速しなければまさか・・・GK栗崎、ゴール左に走りつつジャンプも、まさか直接とは思っていなかったか反応が遅れる、その目の前で、ボールはゴール左スミに飛び込んだ。
ゴール!!一年に一度見られるかどうかのスーパーFKが決まり、観音先制!
 ビックリした。あれが入るとは・・・敵ながら感嘆のほかない。
サンフ反撃、FKを得ると翼がキック!DFのクリアを富成がヘッドで落とすがGKキャッチ。観音カウンター、右からドリブルで切り込みクロスを上げるがオフサイド。今度はサンフがカウンター、フィードに田中祐樹が走るが、PA付近で撃つのを躊躇(ボールがイレギュラーした?)、もう一度持ち込んだものの大きく、ボールはラインを割った。
 観音は、田中がセンターバックの前に位置して柏木を見、攻撃的MFの小熊と松水がそれぞれ一誠と纉cをマンマークしている。通常は攻撃的な中盤逆三角形の布陣を守備的に用いている、極端なリアクティブ(受動的)・サッカー。最初は松水もボランチかと思っていたが、それは纉cが頻繁に前線に飛び出していくことによるもので、普段から纉cのそばにぴったりとくっついている。これでは観音も持ち味の組織的攻撃を繰り出すことはできないが、まともにやったら中盤を支配される、ピッチは悪い、現在グループ1位であり必ずしも勝ちに行く必要はない、という状況下ではこういうのもアリかも。事実、サンフはなかなかにボール回しが窮屈で、速攻を繰り出そうとしてもピッチコンディションにより思うに任せない。策士だな・・・畑監督め。
 木原が右からドリブル、それを追い越す纉cにパス、纉cセンタリング!はDFクリア。一誠、左サイドでボールカット、そのままドリブルで突破する!ところ、一誠のマーカーの小熊がファウルで止め、サンフにFK。翼キック!クリアをシュージがダイレクトで左に振り、藤井クロスに槙野が反応!はオフサイド。栗崎のキックフィードを富成が競り、後ろに落として祐樹走り込む!がGK飛び出してキャッチ。富成がポストで左の柏木に落とし、クロス!クリアにいったDFが空振りし、ボールがファーの纉cに渡る!決定機、纉c一つタテへ持ち込んでシュート!
相原セーブ!
ボールはゴール左に外れ、CKに。左CK、祐樹がキック!は相原がパンチでクリアする。
 止んでいた雨が再び降り始めた。左サイド翼が来たボールをダイレクトでクロス!木原がヒールで流し、右後ろの祐樹が受けてシュート!DFに当たりCKに。柏木キック!ハイボールにGKかぶる、そしてファー纉c待ち構えてヘッド!直接ゴールを狙ったが、ボールはラインを割った。角度なかったし折り返したほうがよかった・・・
 ゴールキック。しかしハーフウェイラインの周辺に両チームの選手が密集して入り乱れ、凄いコンパクト。競り合いからサンフがボールを奪って右のスペースに走る富成へ、富成センタリングに中央柏木が競り、ボールこぼれるがDFがクリアしてCKに。左CK、祐樹キック、ファー槙野がヘッド!ラインを割る。ロスタイム、サンフFKゲット。左サイドから翼直接狙う!がGK正面。ここで前半終了。
 観音、前半のシュートは松水のスーパーFK1本のみ。それでリードし折り返しという、これ以上ない展開となっている。攻撃的MFが相手のボランチをマンマークするという「普通逆だろ」というヘンテコなサッカーも奏功している。ツイてるねノッてるね。
 サンフは、攻め倒しながらもノーゴール。決定機もあったが、シュートが少なすぎた。やはりこういうときには富成が中央に構えてしっかりポストプレイをやってほしい。前半は動きすぎ。サイドに頻繁に流れ、テクニックを見せて相手をかわしたりしていたが、それだと木原や祐樹がいまいち生きない。中央に構え、いくらマークを受けようがゴールに近いところで体を張り、ボールをキープし、落としてほしい。馬屋原のように。
 ハーフタイム中、霧が出てきた。ピッチでボールを蹴っている選手の中から、沢田コーチが森脇と平繁を呼んだ。シュージもドイスボランチも特に代える必要はないから、二人をFWに入れてパワープレイに出るのか?
 選手交代、祐樹とシュージが下がり、平繁と森脇がイン。それぞれFWと右サイドバックに入る。木原・平繁・森脇のスリートップのほうが面白いのに・・・と思った。
 後半開始。いきなり藤井がパスミスで観音FW岸本にさらわれカウンターを食らうが、槙野がカバーして事なきを得る。纉cが左サイドを破ってドリブル、クロスをDFクリアでCK。左CK、翼が入れるがニアでDFクリア、中央こぼれを木原がダイレクトシュート!DFヘッドでクリア!こぼれを翼がキープ、タテに抜けてセンタリング、はラインを割った。
 観音、FKゲット。ハーフウェイラインからちょっと入ったところで、35mはあるだろう。松水がセット。おいおいまさか・・・・
また狙ってキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
これはさすがに失速し、GK栗崎ががっちりと正面でキャッチ。
 富成から左の平繁に開き、平繁のクロスに中央柏木が飛び込みダイビングヘッド!はジャストミートせず右に外れる。右サイドで柏木がキープ、戻して森脇がクロスにニア富成が飛び込むがGKが一歩早くキャッチ。観音、左サイドで岸本が粘って折り返し、ニア山本が飛び込むが栗崎が飛び出し、身を投げ出してキャッチ。サンフ、左サイドでFKを得て翼キック!富成が跳ぶが、GKがパンチ、こぼれをDFクリア。
 前線に飛び出した纉cの落としから木原がダイレクトシュート!GK相原スーパーセーブ!CKへ。右CK、柏木キック!ファー藤井折り返し、槙野の前にこぼれる。槙野が競り合い、こぼれをファーの纉cが拾う。ワントラップしてタテへ抜けるところ、後ろからタックル!纉c倒れる、同時にホイッスルが鳴り主審がペナルティスポット指示!PK!
 纉cが自らボールをセットする。ゆっくりと助走を取って・・・・ゲット!GKの逆を衝きゴール右スミに蹴り込んでサンフ1−1追いつく!
 サンフのロングフィード、大きすぎたが纉cが飛び出して追いかけ、DFのバックパスミスを誘ってCKゲット。左CK、翼キック!ファーの槙野が競り勝ってヘッド、ボールはゴールへ飛び込む、直前観音DFがライン上でクリアー!この時の競り合いで槙野が目の上を切った?ようで、ピッチ外に出て治療。
 観音、山本に代わり16番(鍋原?)投入。同時に槙野も復帰。
 いよいよ霧が濃くなってきた。バックスタンド側のプレイなど、誰が誰だかわからない。濃霧警報発令!そして視界不良のせいなのか、栗崎がミスキック連発!立て続けに左タッチラインへ蹴り出してしまう。
 一誠が浮きダマをダイレクトでタテへ送り、DFラインへ逃れる、すぐさま森脇がスローインし富成が受けセンタリング!DFに当たり、勢いが死んだボールがころころとゴール前を横断していく誰か飛び込めー!しかし誰もいないー!DFがクリアする。観音、長谷川のクロスからファーで落としゴール前小熊が走り込むが、足を滑らせて一歩及ばず栗崎が飛び出してキャッチ。栗崎キック!またミスキックー!観音のフィードがラインを割り今度はゴールキック・・・ダフったー!いったいどおおおしたんだああああ!?栗崎はキックがまっすぐ飛ばなくなり、やっとまっすぐ飛んだ・・・と思ったら大テンプラ、続いて地を這う低空ライナーと、ハチャメチャになってきた。霧のせいか?でも目の前のボール蹴るのにはあんまり関係ないだろ!
 ちょっと変な雰囲気となったが、サンフはワイドなパスでペースをつかみなおす。そして、富成に代え佐藤将投入、右サイドバックに入れ森脇を中盤に上げた。同時に纉cがFWに上がる。ただ、これをするならば後半最初っからそうしておけばよかったのでは・・・シュージは特に悪くはなかったんだし、サイドバックとしてならシュージのほうが安心、と個人的には思ってるので・・・あと今年纉cがFWに上がることが多いのはサテライトとの絡みなんだろうけど、ユース的には昨年のように柏木FWのほうがハマるのでは・・・クラブの方針ということで仕方ないのかもしれないが・・・
 後半30分を回った。サンフは完全にペースを握っているが、FWがシュートへ繋がる有効なボールをなかなか受けられない。もっと平繁をターゲットにしたポストプレイを使ったほうが・・・と思うのだが、スペースへフィードするばかりで、そこから決定機へとつなげられない。平繁は完全に埋没しており、プレイに関われない。業を煮やしたか一誠が中盤のこぼれ球をロングシュート!左に外れる。
 雨が上がり、同時に風が吹き始め、霧が晴れてきた。ピッチ上の空気がクリアになる。よーし戦闘再開!視界良好の森脇、ミドルシュート!はDFに当たる。観音は攻められているものの、ボールを奪うと一誠番の松水がこのときばかりは攻撃参加、一誠から離れてダイレクトパスやワンタッチパスを駆使してシンプルに前線へと正確なボールを供給する。視野が広くて判断力があるいいプレイヤーだな・・・サンフのボランチにこーゆーのがいればなあ・・・と思った。保手濱くん早く伸びて来い!
 一誠から左の纉cへロングパス、通って纉cクロス!はラインを割ってしまう。
 ここで両チーム選手交代。サンフは木原に代え福本。森脇がFWに上がる。観音はさっき入ったばかりの16番に代わり19番(MF新庄?)。長谷川が左サイドへと回る。
 親御さんからサンフレッチェコール!それに気圧されたか観音GK相原くんもミスキックッ!
「上がれー!」「前へー!」「あと10分やぞ!」
ゴリさんの声が響く。サンフ、右サイドのFKゲット。遠目の位置、一誠がゴール前に送って森脇が競る!DFクリア、これを右PA外、纉cが粘りに粘ってボールキープし倒されFKゲット!いいところでもらった!福本と柏木がボールの左右に立つ。直接でも合わせてもOKのいい位置、決めろ・・・キック!ファーを狙う、あ、外れる・・・と思ったが、ここからグンと曲がり落ちてゴール左上スミへ入る―――しかしGKが飛びついてキャッチ!しかし空中でファンブル!詰めろー!だがGK相原、着地と同時に手を伸ばしてボールをしっかりとキャッチし、がっちりと押さえた。
 サンフ、ゴリさんの檄に応じて怒濤の攻撃、観音をハーフコートに押し込めて一方的に攻め立てる。纉cが右サイドを突破、センタリング!はGKキャッチ。今度は森脇→一誠→将とつないでクロス、ニア一枚スルーで中央平繁―――!はわずかに合わず―――!
 そして観音、前がかりのサンフの一瞬の隙を衝いて反撃!右サイドに素早く展開し、持ち込んでグラウンダーのクロス、中央で小熊が受けて素早く左サイドの長谷川に開く、長谷川は中へ持ち込み、前が空いているのを確認するやすかさず右足一閃ミドル!ボールはDFラインの間を抜け、くくっと左旋回し、ゴール右ポストをかすめるようにして―――ゴールに飛び込んだ。
ゴール!!後半41分観音勝ち越し2−1!!

 長谷川雄叫び!チームメイトが次々飛びつく!ベンチもこのスペシャルな出来事に狂気乱舞!一方サンフは蜂の巣をつついたような騒ぎ。ゴリさんからスリーバックの指示、同時にDFラインからは誰が上がってどーなるのか聞き返す、喧々諤々の状況に。結局佐藤将がFWに上がって4トップになった。キックオフ後、ゴール前からこぼれてきたボールをいきなり将がミドルシュート!右に外れる。中盤からスルーパス、観音クリアでCKに。柏木キック!ファー槙野が折り返し、ニア藤井が押し込――めない!観音カウンター、またも長谷川がドリブルで深く切り込んでシュート!決定的だったが、これは栗崎がファインセーブで弾き返した。
「ロスタイム3分!」
とゴリさんが選手達に声をかける。
 サンフは前線にとにかくボールを放り込む、観音もサンフのボールを奪うと手数をかけず前へ運んでサイドでキープする、激しい奪い合いになった。森脇が左でボールを受け、右サイドの平繁に大きく振る、やや大きかったが平繁追いつき持ち直すと、センタリング!しかしミスキックでボールはラインを割ってしまう。そして―――ターンアップタイムアップ!
 「やったー!!」
「勝ったああああ!!!」
「ウェイ―――――(0W0)――――――!!!!」

同時に観音の選手たちが口々に絶叫して飛び上がった。ウェイ―(0W0)―!!は大げさだがそれくらいの歓喜。ちなみに元ネタはこれ。観音、サンフレッチェ広島ユースを降す!ベンチも凄い状況、マネージャーさんとかなんか泣いてるし!まるで優勝したかのような騒ぎ!監督も、これで給料アップだ!ここ最近、県内では無敵だったサンフユースを破る壮大なる戦果にみんな大興奮!大打撃!大打撃!よくやった騎士十字章ものだあとで処女の血をおごってやると伝えろ(誰だ)。
 サンフのほうはもうV1改&V2改ロケットをまともに食らった英国のごとき大打撃を受け放心状態。纉cは試合後の整列に向かう足取りも重く、ただ一人遅れていたのでスタンドから励まされ、やっと整列が済んだ。そして一同が礼をし、スタンドからの割れんばかりの拍手を受ける。かくて試合は終わり、広島観音高が3連勝で首位をキープ、サンフユースは2勝1敗で2位のまま、という状況になった。

 観音、作戦勝ち。中盤の選手まですべて守備に配し、さらにいえば両サイドのFWにもサンフの両サイドバックをケアさせ、攻撃はFW岸本のスピードにかける、という、守って守って一発にかける、別にドローでも全然オッケーよ、というある意味アトランタのブラジル戦みたいな戦い方を選択し、数少ないシュートチャンスを確実に、というかよう入ったなふたつともというグレートなシュートだったけど、決めて勝利した。観音のシュート数は2ゴールのほかには2本あったかどうか(自分が覚えているのは全部で3本しかない)だが、いつかの市原VS広島では、シュートの雨あられ20本を降らせた市原がわずか1得点で、わずかシュート5本のサンフが3ゴールを奪って勝利という凄いゲームがあったし、そういうことが時たま起こるのがサッカー。そしてそれを起こしたのは最後まで集中を切らさなかった観音のプレイヤーの粘り。尊敬するぜ康一くん・・・成長したな。
 サンフは・・・この前福岡サテライトに勝ったし、先週もおそらく守備的に来たであろう安芸FCを6−0で破っているし、この試合もほとんどの時間帯でペースを握っていた。普通にやれば勝てる相手に敗れるとは、期末テストやピッチコンディションもあっただろうが、残念。個人的には、パワーというか強引さが足りなかった気がする。こういうコンディションだったし、きれいにいくよりもシンプルに泥臭くいったほうがよかった。福岡サテライトに勝ったチームに精神力云々とかいうのは何なので、やっぱり今年のチームはピーキーなんだろう。ピーク時には恐るべき力を発揮するが、なかなかその力を発揮できない・・・でもコンスタントに実力を発揮するのが精神力というものだぜー、といわれると、そうかもしれない。それよりも、このショックからいかに立ち直り、7月3・4日の全広島、そして10日のプリンス多々良戦に心身のコンディションを高めていけるか、が精神力の見せ所だろう。
 去年のチームは、一昨年末クラブユース決勝での大敗の屈辱から始まった。今年のチームも、この敗戦からリスタートだ。
 試合後、紙屋町まで行ってメシを食い、それから買い物。携帯で家長いきなりゴールにエエエエエエと驚いたりサンフが逆転されたのを確認しダブルでショボーンとしたりしつつ店を回っていろいろ買う。のだめカンタービレ第9巻とか。それから帰る。

6月20日 吉田サッカー公園 快晴
日本クラブユースサッカー選手権U−15中国地域予選

 前日の新潟戦、サンパイオの退団セレモニーは盛り上がったけど試合内容はイマイチだったよなあ・・・とちょっとモヤモヤしていたので、日曜日は吉田に行くことにした。前日雨をどっさり浴びたので体調は少し悪いが、行こまい。でも朝の間は頭も体もなかなか出れるコンディションにならなかったので、結局家を出たのは10:00過ぎだった。人工芝で行われるクラセンU−15中国予選の一試合目、AグループのサンフジュニアユースVSセリオのゲームには間に合わない。後半の後ろのほうちょっと観れるくらいか。
 前日の雨とは打って変わってこの日は快晴。午前の試合からサテライトのセレッソ戦観て最後にくにびきの試合を観たら、干からびてしまうんじゃなかろうか。
1.サンフレッチェ広島F.CジュニアユースVSセリオ

 11:50過ぎに吉田サッカー公園に着くと、人工芝ではサンフの試合が佳境を迎えていた。

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 ベンチでは7,8,9,10番の選手がユニを脱いでクールダウンしている。先発途中交代したようだ。となると、もう勝負の帰趨は決しているということか。と、13番が11番に交代した。そしてほどなく、右からのパスを受け正面からゲット!投入早々ゴールを決めた。
誰が誰だが・・・塩崎監督や選手間の声その他で推測するなら、GKは石谷くん、2番沖田一樹くん、3番林くん、5番沖田勇樹くん、6番加藤くん、12番浜田くん、11番竹下くん、18番田中貴政くん、というところか?
 サンフはそのままハーフコートゲームで押し切り、勝利。意気揚々と引き揚げていった。あとで速報サイト見ると、8−0だった。前日も8−0だったし、塩崎監督、容赦せん!というところ。
 ピッチには次の試合、広島八幡FCとサンフみろくの里の選手が飛び出し、アップを始めた。
2.サンフレッチェみろくの里ジュニアユースFCvs広島八幡FC
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 みろくの里と八幡もA組。すでに広島が連勝しているため、昨日勝っているみろくの里もぜひ連勝し(それもなるべく大勝)来週の決戦に持ち込みたいところだ。みろくの里は3−5−2。昨年は準決勝で福山FCと壮絶なPK戦を演じた末敗れた(20−21)ように福山FCの後塵を拝したが、今年はどうだろうか。それにしても広島ジュニアユースと同組にしなくてもよさそうなものだが・・・
 試合開始。みろくはトップ下のMF10を中心にパスを回し攻める。身のこなしやアイデアなど、先日見たベルマーレユースの10番・宮崎くんになんとなく似ている。姿勢がいい。でも何が何でもパスパスパース!って感じなので、もっとシュート撃ってもいいよ、と思う。撃った、ロングループ!は少し上に外れる。対する八幡はきちんと組織された守備でみろくの攻撃を受け止め、これも約束事のはっきりしたパスワークで攻める。途中まで互角の展開が続いた。
 みろくMF11、右サイドでカットしそのままドリブルで持ち上がってシュート!GK正面。今度は10番がドリブルで持ち上がってループパス!FW15が走るがボールはラインを割った。八幡はダイレクトパスを左右に振ってリズムを作る。サイドを破って立て続けにCKを得、2本目のCKを7番が合わせる!が右に外れた。そして前半が半ばを過ぎ、給水タイム。

 再開。まずみろく、MF6が左サイドを突破しCKゲット。左CK、11番が右足でキック!ぐん、と曲がり落ち、これは入る!寸前、GKがパンチではじき出した。この八幡のGKはなかなかいかつい体型で、なんとなく京都ユースにいた横井くんを思い出した。みろくはさらにCKを得る。今度は右CK、8番がキック!ファーに飛んだボールにセンターバックの14番がヘッド!思い切り叩きつけられたボールがワンバウンドしてゴールに飛び込み、みろくの里が先制!
 八幡、ドリブル突破からFKゲット。直接狙うも上に外れる。みろく、右サイド11番が突破しクロス、これを逆サイド6番が拾ってセンタリング、ファー15番がヘッドで合わせるが右に外れる。今度はフィードボールを10番が落とし、上がってきたボランチの7番がミドルシュート!左に外れる。そして中盤からダイレクトパスが左サイドのスペースに出る。6番が突っ込んでボールを受け、一人をかわして中へ切り込みシュート!これがGKの手を弾いてゴールに飛び込み2−0!
 広島ジュニアユースの面々はどこかへ練習試合に行くらしく、移動を始めた。
 さて、ピッチではリードを奪い個人技で上回るみろくが試合を支配。左サイド6番がクロス!DFクリアにFW15が詰めてシュート!これは浮いてしまったが、正面のDFにボールが当たって軌道が変わり、ゴール左スミへ飛び込んでしまった。八幡にとってはアンラッキー、3−0。
 みろく13番がうまいターンから右サイドを単身持ち上がりシュート!はGK正面。そして前半が終了した。

 みろく、初めは10番のテクニックが目立っていたが、時間が経つにつれ7・8番のドイスボランチの展開力も相手の守備を崩す一因となっていた。7・8番のドイスボランチというのも、広島的にはイイ。
 後半開始。みろくはしっかり守ってFW走らせサイド速攻。左からのクロスがバー、こぼれを15番がヘッドで押し込む、がこれもバー。左6番がスペースに大きくボールを蹴り出して疾駆、切り込んでGKと一対一、直前で右にはたき、逆サイドから駆け込んできた11番が蹴り込んで4−0!さらにリードを広げる。みろくはスリーバックが八幡の14・11番のツートップを完全に抑え込み、仕事をさせない。中盤でも優位を得、得点差も手伝って一方的な展開になってきた。
 みろく、FW15→FW16へ交代。
 みろくCKゲット。11番が蹴り、ニア10番が合わせるが上へ外れる。今度は13番がドリブルで切り込みセンタリング、ファー6番が受けてシュートを放つが上へ外れる。
 八幡、GK1→GK16。
 みろく8番のロングフィードを交代したばかりのGK16がキャッチ。そして左手でスローフィード!サウスポーか。しかしあとで見せたキックは右足だった。みろくは10番を経由させ自在な攻撃を展開。10番にもう少しシュートの意識があればここでもう2点くらい入ったかもしれないが・・・
 八幡、5→12。
 みろく、10番のパスから11番が右を破ってそのまま切り込みシュート、GKセーブに16番が詰めて合わせるが右に外れた。そして一気に四人交代。右WBに入った20番が軽快なドリブルからチャンスを作る。八幡はシュートを次々浴びるも、サウスポーの八幡GKがことごとく止め、クロスもキャッチしてゆく。その働きに報いたい八幡攻撃陣、CKゲット!右CK、いったんはクリアされるももう一度CK、みろくDF5番がクリアしたところを八幡2番がシュート!しかしGKセーブ!もう一度CKとなるが、このキックは8番がクリア、八幡得点ならず。みろく、左クロスから中央9番が受けてフェイント、一人かわしてシュート!しかし八幡GKが至近距離からスーパーセーブ!CKに。やる!左CK、ファーで先制ゴールを決めた14番がヘッド!しかしGKががっちりとキャッチ。
 しかし、その鉄壁の守りもついに破れた。みろく右サイドからのクロス、中央で合わせたシュートをGKはいったんは止めたものの、こぼれに16番が詰めスライディングシュート!これがゴールネットを揺らして5−0。
 そしてホイッスル。みろくの里がサンフレッチェの名に恥じぬ堂々たる戦いで勝利した。来週のグループ1位をかけた直接対決、面白くなりそう。敗れた八幡FCも、各々が攻守にその役割を果たし、ダイレクトプレイで素早い攻撃を繰り出すスタイルを最後まで貫いた好チームだった。
 14時から天然芝グラウンドでサテライトリーグ・セレッソ大阪戦があるので、ひとまずそちらへ向かう。その前にサンフレッチェくにびきの某選手のお母様にお会いし、ご挨拶。

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3.サンフレッチェくにびきジュニアユースFCvs広島ピジョン
 サテライト終了。サンフが2−3で逆転負けを喫したものの、最後に龍朗がゴールしたし、サンパイオのサインもらったしまあいいか、と思いつつ人工芝グラウンドへ。前半終了間際のはず・・・
10川上
11片寄
→14板倉
5佐倉
→12鐘推
8浅津
9井上 7吉川
6松村
2後藤 3岩井 4布野
1原
 ピジョンが一方的に押し込んでいる。くにびきはそのつどはね返すものの、前線にはFW10川上しか残っていないので、攻撃にまで持っていけない。どうしてもはね返せないうち、前半が終了した。
 後ろの山腹のくにびき応援ゾーンへ。なんか押されていたので昨日(廿日市FCに0−4)に続き苦戦しているのか、と思ったら、1−0でリードしているとのことだった。相手ゴール前の混戦からエースの川上くん(くにびきOBで今は大社高の川上典洋くんとは兄弟ではないとのこと)が押し込んで先制、そのままリードを保って折り返し、らしい。ベンチでは今年からくにびきの監督になった長野さん(昨年は広島ジュニアユースのコーチ)が選手達に指示、というかアドバイスを与えている。静かに、力強く。
 そして後半開始。くにびきの選手交代は一人。右FWの佐倉に代わり12番の鐘推(かねつき)が入るようだ。
 くにびき、立ち上がりに右スローインからクロス、こぼれを左で松村が受けクロス、中央川上がヘッド!上に外れる。今度は左からのスローイン、落としてクロスを上げ鐘推がダイレクトシュート!はGK正面。くにびき、前半終了間際の守勢はどこへやら、落ち着いたプレイでゲームをコントロールする。ボールには素早く複数人が寄せてボールを奪い、またミスパスを誘ってカット。そして素早くサイドに展開してFWに合わせる。接触プレイでも堂々と競り合い、一歩も退かない。くにびきカウンター、右へ展開!・・・も、ボールは走り込む鐘推に合わず、その後ろへ。ピジョンDFがカットに向かう、だが鐘推もそのボールを追いかけ、追いついて競り合い、タッチラインへクリア!サンキュー鐘推。
 吉川のクリアをカットされカウンターを食らうものの、ピジョン8番のセンタリングはGK原がキャッチする。
 くにびきが押し気味でゲームを進めるところ、くにびき選手交代。片寄に代え板倉投入。ピジョンも選手交代、8番に代え15番を投入、彼をトップ下に入れスリートップにするよう指示が出た。
 ピジョン、FKのチャンスを得るが、キックはGKキャッチ。くにびき、中盤でカットしてカウンター、フィードに鐘推が抜け出し、中へ切り返してシュート!上へ外れる。またもフィードから板倉が競り勝って横パス、川上がちょんとボールを浮かせて一人かわし、シュート!上へ外れる。どちらも決定機だった。惜しい。しかし、いいカウンターを次々繰り出している。川上キープ、吉川に戻してクロスに中央鐘推が飛び込む!が鐘推のファウル。まだまだ!フィードに川上が走り、そこからCKゲット。吉川キック!ピジョンクリア、そしてクロスカウンター!ピジョン、トップに三人残していたッ!サイドに開き突破、クロスを入れてくにびきゴール前たちまち混戦!そして左サイドからピジョン9番がシュート!は運良く上へ外れた。川上のポストから右サイド吉川がクロス!はシュートにまでもっていけず。

 後半半ば過ぎからは、スリートップにし必死の反撃を見せるピジョンが押し込む場面が増えてきた。右から11番が突破、スローインを得る、スロー、くにびきクリア、CK。右CK、15番がキック!競り合う、こぼれる、クリアでスローインに、そしてピジョン6番がロングスロー!競り合い、そこへGK原が果敢に飛び出してキャッチ!ファウルをもらい危機を脱する。だがまだ終わらない、クロスが飛ぶ、ゴール前でくにびきクリア、しかしボールはゴール方向へ、危ない!と、原がセーブ!ゴールライン外にはじき出した。危うくオウンゴールだった。ピジョン左CK、9番キック!くにびきクリアで右スローインに。また来た6番、ロングスロー!ニアでピジョンがヘッド!は・・・左に外れる!
 激しさを増すピジョンの攻勢、しかしくにびきはセンターバックの後藤・岩井・布野を中心に体を張って守り、ゴール前に踏み止まる。そしてカウンター!中盤に出たボールを川上が左サイドで受けドリブル開始、マーカーがつくものの強引に突破してゆく、鐘推が中央を駆け上がる、スルーパスだ!と思ったが川上はドリブルを止めない、まだ走る、右サイドへと流れてゆく、どこまで行くんだまたDFが来たぞしかし川上強引にタテへ持ち込んで突き抜ける、そしてゴールライン際まで持ち込んでセンタリング!その軌道の先には猛然と走り込んできた鐘推―――
ゲット!!ゴール正面ダイレクトで合わせてゴールに突き刺し2−0!時間はロスタイム、これで決まった!
 試合終了。くにびきは会心の勝利で1勝1敗とし、最終戦に望みをつなぐ。昨日廿日市FCに0−4と大敗し、主に精神的に立て直すのは大変だったろうが、選手達は最後まで集中し素晴らしい動きを見せた。長野監督の手腕と、選手達のリバウンドメンタリティの勝利といったところか。廿日市とピジョンはそう実力に開きはないので、この戦いが昨日もできていれば・・・なのだが、過ぎた事は仕方がない。得失点差が−2ゆえ、最終戦では取れる限りのゴールを奪ったうえで廿日市vsピジョンの結果待ちとなる。まさに一縷の望みだが、やるしかない。今日のような戦いができれば、あるいは・・・
 サテライトが負けてちょっといやな気分だったが、最後にいいゲームを見られてよかった。

5月29日 吉田サッカー公園 曇
JFAプリンスリーグU−18中国2004・上位リーグ
VS広島皆実高

 ここ一週間はPCの前に座ってそのまま意識を失ってしまい気がついたら3時とかいうのが続いて、もう誰か助けてくださいという一週間だったが、何とか命がもってよかった。この日の朝も気がついたらPCの前に突っ伏していて4時30分を回ったところだった。この週末はしっかり休まないと命に関わるかもしれん。ああでもトップの試合は国立だし、プリンスリーグは観にいっとかなあかんな・・・ひとまずまともに休もう、とベッドに横たわったら、目覚めたのは10時。しかも疲労感。でも行く。11時に家を出る。試合開始は12時30分。三次ならともかく、吉田では間に合わない時間だけど。
 途中大雨だったが、吉田に着く頃には雨は上がっていた。12時50分。今どうなってるか・・・
9富成
8田中祐 15木原
11纉c
13大屋 12福本
 
22植野 4藤井 5田中尚 17中山
21栗崎
10藤本 15鞆工
   
11小笠原 7吉原
23細田 6井上
 
5川原 20角田 3杤木 21小田
1藤井賢
 リザーブ(サンフ):16佐久間、2古本、18藤澤、20松田、23保手濱、24横竹、25遊佐
注:皆実の選手表記はプリンスリーグのプログラムによるので、メンバー入れ替わりがあった場合は実際と異なる。
 佐藤将と江本は怪我。昭大と俊介はナビスコ杯・東京V戦にベンチ入りで国立へ。森脇もそれに帯同している。もっとも彼は前節の退場で出場停止だけど。さらに一誠がU−19日本代表のツーロン国際大会参加で、柏木と槙野がU−17日本代表オランダ遠征で、平繁と野田がU−16日本代表イラン遠征でそれぞれ不在。10人が抜けた状態でこの戦いに臨んでいる。そのため、なんとジュニアユースの横竹までいます。なお、プリンスリーグは最大25名登録のため、デフォルト背番号が26以上の藤澤・熊谷・田中尚は今現在の空き番号をつけている。そういえば熊谷くんいるかどうか確認しなかったー。ていうか、1年生全員丸坊主って何!何かやらかしちゃったのか?横竹まで!誰が誰だかわからない。

 さて現在のスコアは・・・1−0!木原のクロスに富成が飛び込み、ヒットできなかったもののGKもDFも富成につられてしまってボールにさわれず、そのまま飛んで行ったボールがワンバウンドしてゴールマウスに入っちゃった!というときめきどぎまぎべりらっきーな得点だったようだ。
 先制しているものの、サンフは中盤でパスが全く繋がらず、皆実の組織的守備に前線が封じ込まれている。福本と大屋のドイスボランチから有効なボールが展開されず、キーマンである纉cにほとんどボールが渡らない。ロングボール主体の攻撃になるが、なかなか好機には繋がらない。右サイド、シュージのクロスにゴール前木原が胸トラップ!シュートだ!しかしDFが体を割り込ませてボールを奪い、飛び出したGKがこぼれ球をキャッチ。
 中盤でボールを奪い素早く両翼に展開する皆実が攻勢に出る。ファウルを誘い、次々とFKからゴールを狙う。左サイドからのFK、ゴール前DFクリア。クロスプレイで吉原が鼻血、しばらく治療。スピードスター・小笠原、左サイドから風のように切り込んでシュート!GK栗崎正面!今度は右サイドからFK、復帰の吉原キック!GKセーブもクロスプレイで取り落とす、こぼれ争い、何とかサンフがクリア。セカンドボールをげしげし拾われ、波状攻撃を食らいまくる。ただ、中盤でのプレスだけはきいているため、ゴール前まで迫られることはあまりない。遠目のFKは結構与えるけれど。サンフ、左に開いた祐樹がクロスを上げるが、中央走り込んだ纉cの前でDFにカットされる。皆実、中盤のダイレクトプレイから左サイドを破り、CKゲット。ショートコーナーからファーへクロス、ヘッドで折り返すが栗崎がこれをキャッチ。サンフ、左サイドでボールつないで切り込んだ祐樹がクロス、ファー走り込んだ大屋がシュート!GK藤井賢心セーブ!富成が拾い、DFに寄せられながらも反転シュート!左にハズレ!あああ惜しい!
 皆実、右から切り込む、尚がタックルに行くがファウルでFK。井上が蹴るがこれはミスキック、ラインを割って、ここで前半終了。
 後半、皆実はMF井上に代えFW藤井栄希を投入。トップ下において攻撃的な布陣を敷く。
 サンフ、左からのクロスに大屋が飛び込む!DFブロック。今度はシュージから中の祐樹、そこから右の木原にはたいて木原が切り込みクロス、中央角田クリアに大屋が走り込んでシュート!は当たりそこねて上へ外れた。確実にショートパスをつなぎ、前線から忠実にチェイスする、それによってサンフにペースが生まれてきた。皆実のプレスが多少甘くなったこともあり、サイドに開いてのアーリークロスに富成・祐樹が飛び込んでチャンスを作る回数も増える。大屋が左サイド粘ってオーバーラップの植野にタテパス、植野切り込んでセンタリング!はミスってラインを割る。ちょっと余裕がなかったか。
 皆実反撃、左サイドでエース藤本がハイボール競り勝ってキープ、ドリブルで中へ切り込んで藤井栄へパス、藤井栄は右を上がってくる吉原に展開し、吉原クロス!ファー、シュージがクリア!しかし皆実が拾って二次攻撃、スローインを得る。そこからゴール前に放り込んで空中戦!サンフゴール前で双方ヘッドの応酬!サンフがクリア、これを纉cが拾ってルックアップ、GKが出ているのを見るやロングシュート!はGKが素早く戻ってキャッチ。今度はサンフの番。田中祐樹が中盤でボールを奪ってそのままタテへ抜け、センタリング!中央富成がスルー、後ろにいた纉cがダイレクトのインサイドキック!しかし浮かせてしまいボールはゴール上へ外れた。うーんフリーのインサイドキックで枠外すなよう。去年の広経大戦じゃきれいに決めてたのに。
 またも祐樹カット!ドリブルからマイナスのパス、中央走り込んだ木原がミドルシュート!わずかに右に外れる。
 皆実はサンフに反撃を許すものの、攻撃の枚数が増えたことで前半と比べより深く割って入るようになってきた。藤本のポストから左サイド小笠原がドリブルで切り込んでセンタリング、栗崎キャッチ。祐樹がみたびカット、今度は自分で切り込んでシュートを放つ、これはGK藤井賢が横っ飛びでキャッチ。皆実、中盤でボールを回してまたも小笠原が左サイドを突破、CKを得る。左CK、サンフがニアでクリア。 
 木原が上がってきた大屋に横パス、大屋はダイレクトで裏に放り込もうとするがミスキック。
 皆実、右サイド吉原クロス、PA内鞆工がトラップするがそこにシュージがガツンとチャージ、吹っ飛ばしてボールを奪い返した。10cmデカい相手を一発でブッ飛ばすとは、フィジカルの強いシュージの本領発揮というところか。それにしてもシュージ、守備がホントに上達してる。守備力はもう森脇よりも上だろう。皆実、またも右サイドから、今度はサイドバックの小田が切り込みキープ、サンフDF陣が二人、三人と怒濤のプレスをかけ奪い返し、ファウルを誘ってピンチを脱する。サンフ、左舷の弾幕が薄め左サイドの守備が甘め。
 大屋から右のシュージに展開、ドリブルで切り込みクロス、富成がトラップするが大きくクリアされる、それを拾って大屋から木原へ、木原中央上がる大屋へ戻し、大屋ドリブルで最終ラインを突破、しかし皆実DF陣も食らいつく。二人にマークを受けゴール方向を向けない、木原が右外に回り込んでボールを要求、大屋パスを出すがこれが弱く、皆実DFがカットしてクリア。ちょっと最後の詰めが甘い。トップチームの悪い癖が伝染ってる!?それはともかくサンフも前半はさっぱりだった福本・大屋のドイスボランチを中心にセカンドボールを拾えるようになってきた。二人の連携もよくなってきたようで、かわるがわる釣瓶のようにオーバーラップしてくる。しかし皆実の攻撃は鋭さを増してくる。右サイドから吉原がドリブルで切り込み強引にシュート!こぼれ球を左サイドの小笠原が拾ってクロス!はね返されるものの吉原が拾ってもう一度小笠原に開き、切り込んでセンタリング、は栗崎キャッチ!皆実、中盤守備は細田(サンフジュニアユース出身)に任せ、吉原・藤井栄・小笠原が完全に前がかりで攻め立ててくる。
「祐樹行けー!」
「福本ここやぞー!」

沢田コーチの叫びが響く。沢田さんの大声はちょっと甲高くて精神的余裕がないように聞こえるので、もうちょっと抑えた声で叫んだほうがいいと思う。ベンチでは保手濱にスタンバイ指令が出た。
 皆実、藤井栄のクロスに鞆工が抜け出す!がオフサイド。ここで選手交代、祐樹に代わって保手濱イン。トップ下に入り、纉cがFWに上がる。さらに森山監督、
「横竹!」
と声をかける。背番号24番がビブスを脱いだ。横竹もクル━━━━(゚∀゚)━━━━!!
 木原が富成とわん・つー、そしてシュート!DFに当たってラインを割り、CKに。左CK、福本ショートコーナー、木原が纉cに落とし、纉cが切り込んで木原へパス、木原シュート!DFに当たってもう一度CK。福本キック!はファー藤井の上を越えて皆実スローインに。皆実、右サイド吉原がドリブル突破、しかし植野が追いかけていってぴったりと付き、クリアする。OK!これ以上好き勝手にやらせるな。皆実今度は左からサイドバック川原がクロス、中央藤本と鞆工が飛び込むがDFがはね返す。こぼれを保手濱が拾って素早く展開。保手濱はトップ下に入ってはいるが元々ボランチで危機管理能力に長けており、要所でいい守備を見せてくれる。球離れが早いのもいい。
 選手交代。富成に代わり、横竹翔イン!プリンスリーグに中学生出てよかったのか?プログラムを参照してみる。

11.参加資格の(3)項・・・3種登録選手であっても、同一クラブ登録をしている場合は参加できる。

なるほど。横竹はセンターFWに入る。
 サンフ自陣からのフィード、受けようとした木原が押さえられてファウルをもらいFKゲット。藤井がセットする。ん、蹴るのか?植野も来た。福本も来る。誰が蹴るんだ。結局福本と大屋が残った。大屋キック!は左に外れる。
 皆実右サイドFK、吉原キック!グラウンダー、ニアの小笠原シュート!は当たりそこねて威力なく、GK栗崎キャッチ。今度は左サイドからのFK、これは壁の二枚がジャンプ一番ブロック!保手濱&横竹GJ!
 藤澤に声がかかった。すぐさま交代、纉cに代わってイン、そのままFWに入る。
 皆実、自陣からのFK。一気に前線に蹴り出し、PA付近で競ってこぼれたボールを鞆工?が拾い、反転シュート!一瞬フリーとなっており超決定機だったが、ボールはわずかにゴール左!安堵のため息と悲鳴が上がる。皆実の選手が数人一斉に顔を押さえて宙を仰いだ。危なかった。
 福本、中盤での競り合いで腰を強打。一旦外へ出される。大丈夫なようで、自ら歩いてピッチを出、ほどなく復帰した。保手濱、中盤でインターセプト、すぐさま前線へスルーパス!最終ラインを破ったボールに横竹が走り込む、がGKが飛び出してキャッチ。ゴールならずも、シンプルかつ効果的な攻めで、いい。皆実、吉原が右からクロス、中央鞆工走り込むが田中尚が前に出てクリア、CKに。右CK、サンフがニアでクリア、藤本がヘッドでつなぐも栗崎がキャッチする。
 そしてこの試合最大の珍プレイ。サンフ自陣からのフィードが大きく、皆実GK藤井賢心がPAを飛び出してきた。フリーなので、トラップして蹴り返す・・・と思いきや、藤井は何とそのボールをキャッチしてしまった。そしてはっとしたかすぐに蹴り出す。とんでもないハンド!当然カードが出る場面。しかし、主審も副審も誰もそれを見ておらず、プレイは続行。どうした、南雄太のあれに比べれば確かにたいしたことないチョンボだが。
「切り替えろー!切り替えろー!」
と、(おそらく自分に対して)しばらく叫びつづけていた藤井賢心くんがお茶目。たぶん以前何かの用途で引かれていて、このときまで薄く残っていたラインをPAのラインと勘違いしたものと思われる。攻撃に気をとられて足元がお留守だったようだ。ご用心・・・
 サンフ、また選手交代。植野に代わって遊佐イン。左サイドバックに大屋が下がって遊佐トップ下、保手濱ボランチに。
 皆実、右サイドからのFK、中央ヘッド合わせるも左に外れる。
 サンフ、選手交代、木原に代わって古本、そのままFWに入る。
 保手濱がカット、そのままドリブルで持ち上がり横竹に入れる、横竹ポスト・・・は成功せず。皆実、小笠原がスピードドリブルで持ち上がるが、こっちもドリブラーの遊佐が追いかけていって見事にストップ!サンキュー遊佐。反撃、横竹がポストで落として藤澤、マークにくるDFをターン一発でかわし、タテへ抜けてセンタリング!は横竹に届かず。
 サンフ選手交代、福本に代わり松田イン。松田は前線に入り、遊佐がボランチに下がる。前線の組み合わせまでは確認できず。
 皆実は総攻撃に出る。左サイド深いところで藤井がかわされ折り返される、危ない!しかし遊佐が見事なディフェンスを披露、ボールを奪い返しファウルをもらってFKゲット、危機を脱した。ドリブラーなのに守備も頑張ってくれる遊佐くん最高。このFKをなかなか蹴らなかったことで、一番近くにいた栗崎が遅延行為でイエローもらってしまったが、ご愛嬌。ボールを蹴り出し、ほどなくホイッスルが吹かれた。

 主力を欠いたピンチを総力戦で乗り切って1−0勝利!前節に続き大苦戦となったが、1年生(あと中3)まで投入し、チーム一丸でもぎ取った勝点3は大きい。これで次節の観音戦、フルメンバーで首位決戦いきたい。同日にJ1ファースト最終節・磐田戦があるので、さんまはいないかもしれないが・・・
 大会プログラムを頂いた。そういえば皆実の杤木くん、サンフジュニアユース出身だそうだが、それよりも顔立ちが吉弘に似ていて、皆実の最終ラインを統率するにふさわしいと思った。皆実は本当に攻守のバランスがいいチーム。こちらがフルメンバーでやっても接戦になるだろう。ただ、バランスが良すぎるのか、意外と得点が取れない。藤本・小笠原らいいアタッカーを擁している割には、ドローが多い。サンフのトップチームと同じ症状なのかも。こっちもなかなか点が取れずにドロー沼だったし。でもこれはプレイの精度を上げ、あとここぞの思い切りをつけていけば解決する問題だから、心配は要らないだろう。皆実は毎年じわじわと底上げして行って、磐石のチームを仕上げてくるから。
 さて、観音はどういうメンバーいるのかな・・・
サンフジュニアユース出身者ばっかりー!(ガビーン)
 4免田くんに5左山くんに6田中ヤスくんに7小熊くんに8長谷川くんに9小道くんに10松水くんに、今年入った12天根くんに23梅本くんに24高橋翔太くんに25勇気くんにみろくの里の22大原くんも!プログラム登録メンバー25名のうち12名がサンフ出身。これは以後、観音のことをサンフレッチェ観音ユースと呼ばねばなるまい。ということは次節はサンフ・ダービーということで、ひとつ。

5月22日 みよし運動公園 晴
JFAプリンスリーグU−18中国2004・上位リーグ
VS作陽高

 本来ならば三次でプリンスリーグ見た後にビッグアーチへ向かって柏レイソルを迎え撃つのだが、あいにく明日が自分の所属する合唱団の演奏会のため、今日はゲネプロでJ1のほうには行けない。というわけでこの日の朝になるまで三次にも行こうか行くまいか迷っていたが(だって今週すんごく仕事キツかったんすよ)、時間があれば行ってしまうのはもはや業のようなもの。9時20分ごろ家を出、第1ステの演目であるフランツ・ヨーゼフ・ハイドンの《スターバト・マーテル》のCDをガンガン鳴らしながら三次へ向かう。新市からそのまま北上して上下に抜けるほうが早いんだなー、と、10時30分過ぎにみよし運動公園そばのコンビニに到着したときに思った。
 弁当を買う。あ、『スティール・ボール・ラン』の第1・2巻に『蒼天航路』第31巻が出てたのか・・・あとで福山へ戻ってから買おう。車へ戻ってさっさと食べて、運動公園の駐車場へ。補助グラウンドでサンフユースの選手がアップを行っていた。
 スタンドへ上がると、そこそこの人が席を占めていた。
 まず作陽のスタッフや選手たちがベンチに集まり、指示を受けてからピッチサイドに整列する。試合開始時間の11時が迫るが、サンフのほうは沢田コーチが一人、ベンチへ荷物置いて帰っていったきり誰も出てこない。試合開始2分前、主審が笛を吹いて促すが、なにやら奥の方で掛け声をかけているのが聞こえるのみでまだ出てこない。作陽のメンバーもそわそわしだした。多分この一件で主審はサンフに対する印象悪くしたと思う。出てくるのが遅いのは毎回の仕様とはいえ、もっと早く出てきたほうがいい、と思うが・・・やっと出てきた。急いで整列して、ピッチへ。ん・・・富成も木原もいない・・・誰がFWするんだ?柏木か?
8田中祐
11纉c 10俊介
7柏木
6一誠 12福本
13翼 4藤井 3槙野 14森脇
21栗崎
 ・・・・かなり中盤色が強いスタメンだが、大丈夫だろうか。
作陽は、
GK:2戸田
DF:15山岡、5藤野、4森本、3田中
MF:6永瀬、14船迫、18蓮岡、10井上、11藤原
FW:9山本。
(5/31、5/30入手のプログラムに従い記入。ただしメンバー入れ替えがあった場合実際とは異なる)
 さあキックオフ。
 一誠が飛び出してカット、祐樹にパスを出す。祐樹はキープから左に展開、これはDFにブロックされるがそのこぼれをオーバーラップしてきた翼が拾ってドリブルで中へ切り込みパス、これをファーで一誠が受けて左足シュート!ゴール左上スミを捉えたがGKが宙を舞ってファインセーブ!弾いてCKに。左CK、福本がキック!低く速いボールが入ったがDFクリア、こぼれをもう一度左に開いて福本クロス、競り合ってファーへこぼれたボールを祐樹が拾ってセンタリングするが、流れてしまった。今度は右、森脇がライン際でボールキープ、素早くターンしてタテへ抜ける、DFついていけず体勢を崩してしまい、行かせるかと思わずボールにさわってハンド。右サイドFK、柏木のキック、これも低く速いボールが飛び、中央飛び越してファーでサンフの選手が受ける、がハンド。作陽、左サイドバックの3番が俊介に倒され、左サイドでFKゲット。3番が左足でゴール前に入れるが、味方に合わずラインを割る。
 翼がカット、纉cに入れる、纉cが左に落としてサイドに回り込んだ祐樹がこれを受け、そのままシュート!は左サイドネット。作陽はトップ下の10番にボールを集めるが、サンフの中盤プレスによりそこからの展開がうまくいかない。サンフ、またも中盤でカット、纉cが受けて前を向き、右へスルーパス!俊介が待ち構えて受ける・・・が、トラップミスでボールが横へ流れる。食い下がってシュートを放つが、GK正面。トラップでボールを前へ落とせればよかったのだが・・・
 中央遠めでFKを得る。蹴るのは一誠。意表を突いてバシッとグラウンダーでPA内の俊介に入れるが、トラップが大きくDFにカット、クリアされた。左サイドスローインから福本がボールを受け、そのままタテへドリブル突破、そしてゴールライン際から一人かわして中へ切り込み、シュート!はGKセーブ!
 纉cがカット、右へ大きな展開、は大きすぎてラインを割る。今度は森脇がカット、柏木へ入れる、柏木、ドリブルで持ち上がってスルーパス、同時に引っ掛けられるが笛はなし。速い展開から左の纉cがクロス!ファーの俊介がヘッドで折り返して中央柏木!・・・はわずかに合わず。前線からいいプレスがきいている。作陽はしかし左サイドから好機をつかむ。左の攻撃的MF11番がファウルを誘いまたFKゲット。左サイドPA外、クロスよしうまくすれば直接よしのいいところ。栗崎が壁二枚を指示。10番と3番がボールの両側に立つ。どっち・・・10番右足キック!は栗崎飛び出しパンチ!またも作陽、今度は左SB3番がドリブルで持ち上がる、森脇がタックルに行くが足に入ってしまいイエロー。3番が左足でゴール前に入れるが、栗崎がキャッチ。
 福本が中盤でキープし、セットプレイからの流れのため右サイドにいた翼へ展開、持ち込んでスルーパスに中央祐樹が飛び出す!がわずかにオフサイド。今度は右に開いた俊介がボールを受ける、と作陽の選手が一斉にプレス!しかし俊介はひょい、ひょいと軽やかなステップで二人をかわして重囲をたちまち脱するとドリブルでPAに迫り、DFに対峙するや素早いボディフェイント連発でそれを幻惑、一転スルーパスを放つ!惜しくもカットされたが、スタンドからは今の一連のプレイに大きなどよめきが上がった。
 この辺りからサンフのペースが上がってきた。プレスにもいっそうの激しさが加わり、両サイドバックもガンガン上がっていくようになる。サンフは中盤を完全に掌握するものの、作陽は守備時にはライン4とドイスボランチがゴール前に鉄壁の布陣を敷き、サンフにシュートを撃たせない。ならばと柏木がPA外でボールを受けるやすかさず反転してミドル!は右に外れる。福本がインターセプト、纉cに入れると纉cが左から中へ切り込んでシュート!はDFに当たってGK正面。俊介が中盤でボールを受け、ガツガツと当たられつつもヒールで右外の森脇にパス、森脇が受けてタテに抜ける・・・ところで俊介へのファウルで笛が鳴った。流せよ。FK、ゴール前に入れてGKがパンチ、こぼれを拾って一誠がクロス、DFクリアのこぼれに翼が走り込んでミドル!は当たりそこねて右へ流れるが、俊介が追いかけてフォロー、ボールキープ。DFが二枚ついてくるが、俊介は右反転からタテに抜け中へ入る・・・ところ3番が倒してイエロー!ゴールライン際PAすぐ近く、右サイドからのFK、俊介がそのままボールをセットする。ゴール前に藤井、槙野が上がってくる。誰に合わせる、それとも直接?
 俊介キック!中央で誰かがヘッド!はバー直撃!惜しいいいいい!
 森脇がグラウンダーのパスを中央へ、一人スルーして俊介が受けさらに左へ、これを受けた柏木がひょいと浮かせてラインの裏へ入れ、俊介が飛び出してトラップ・・・はハンド。左サイドから纉c、一誠、柏木?とつなぎ、中央こぼれたボールに纉cが左サイドから猛然と走り込んでDFと競り合うが、纉cの足に当たったボールがゴールラインを割ってゴールキックに。しかし纉c、すばらしい動き。
 作陽はサンフのプレスにも負けずなんとかキープして攻撃に出る。MF10がボールをキープして左に出し、11番がサイドをえぐってセンタリング!藤井クリア!したところ作陽のFW9番がぶつかった。当然ホイッスル、サンフにFK。藤井倒れたまま、9番戻っていこうとする、とそのとき作陽のバックラインの誰かが、
「謝っとけ!」
と9番に向け叫んだ。9番は引き返して藤井を立たせ、短く謝る。藤井もそれに応え、別れた。スポーツマンシップに則っていて大変ブラボー。
 そしてFK。栗崎が大きく蹴り出す。俊介がこれに競り、見事に競り勝って後ろに反らす、そこへ祐樹がうまく飛び出して突破、DFを振り切りGKと一対一、シュート!はGK正面でキャッチ。チップキックでGKの頭越そうとしたようだが、うまくいかなかった。作陽は10番のキープから左サイドの3番と11番の突破を中心に粘り強く攻めている。みな基礎能力は高いものを持っているので、少々のプレスでは慌てずつないでいく。ここら辺はさすがだ。福本が中盤ドリブルで持ちすぎ、作陽に寄せられカットされて反撃を食らう!DFラインが乱れたが何とかシュートを撃たせず防ぐ。しかし、
「福本!ドリブルは前にスペースがある時にやれ!」
ゴリさんから福本に厳しい言葉が飛んだ。サンフが押しながらもじりじりした時間が過ぎてゆく。
 作陽のクリアを纉cがカット、そのままドリブルで突っかける。そして行く手を防いだDFにルーレット!抜き去るところを倒されてFKゲット!位置は左サイド、PAの角から少しはなれたところ。いい位置・・・!時計を見ると前半40分過ぎ。いい時間帯・・・!福本ここで一発いいボール頼む。福本がセット。ゴール前、ニアに俊介、正面に藤井、ファーに槙野が陣取る。あとの攻撃陣もそれぞれの位置についた。福本キック!ニアへ低いボール、俊介がダイレクトシュート!DFブロック!ボールがゴール正面に転がる、両チームの選手がボールに殺到!それ押し込め!つっこめつっこめつっこめつっこめ・・・キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
 ボールがゴールネット上方を下から豪快に突き上げる!ホイッスルが鳴って副審がハーフウェイライン向け戻り、主審はセンターサークルを指した。ファウルなし!ゴールだ!誰のゴール・・・?ごちゃごちゃしててわからんかった・・・と、密集の中からキャプテンマークを巻いた藤井が大喜びしつつ飛び出してきて、すぐに歓喜のチームメイトにどつき倒された。藤井か!さすがに副主将、主将のさんまがいないときには最も頼れる男・・・!
 作陽は先制されたものの動じたところはなく、キックオフからじっくりとゲームを組み立てる。サンフは先制点で意気揚がり、カウンターから素早いパス回しで作陽ゴールに迫る。俊介へのくさび、俊介ヒールトラップで相手の間合いを外しそのまま抜けていく、ところ倒されFKゲット。こういうプレイをされると相手もたまらないだろう。最後に俊介がミドルシュートを放ち、左に外れたところでホイッスルが鳴り前半終了。
 ハーフタイム中、ピッチでボールを蹴っている選手達の中から沢田コーチが富成と木原の名を呼んだ。二人が引き揚げていく。後半、早い時間帯での投入がありそうだ。前半はいい感じで進められたし先制できたし、今年は快勝できそうかな、とこのときは思っていた。
 とりあえずサンフは交代なし。作陽は右サイドバックが19番(奈良林)に代わっていたが、ひょっとしたら最初に15番と19番を見間違えていたかもしれない。作陽、キックオフ前に念入りな円陣、掛け声を何度も上げてから円陣を解き、各々の持ち場に着いた。そして後半開始。

 まずは作陽、右サイドで10番がキープして倒され、FKゲット。
「相手にセットプレイ与えるなー!」
と森山監督。
 10番がキック!ファーで5番?が合わせるが、上へ外れる。
 サンフ、左サイドで一誠がボールを受け、ルックアップして右サイドへサイドチェンジ!スペースへ森脇が飛び出し、トラップ・・・はややボールが長く、右腕を伸ばして胸の端でトラップしようとしたが腕に当たってしまった。笛が鳴る。ああハンドか。と、森脇、ゴール前にクロスを上げた。それを見た審判すぐさまもう一度笛、そして森脇のところへ走っていく。げっ!遅延行為とられたか!?前半一枚もらってるぞ、おいおい・・主審は森脇の前に立つと、イエローカードを掲げ、次いでレッドカードを掲げた。森脇退場!森脇は宙を仰ぎ、タッチラインの外へ出る。
 前半すでに一枚出している選手に対して、主審の主観が結構なウエイトを占める「遅延行為」でいきなり二枚目を出すのはいかがなものかと思う。森脇は外へ蹴りだしたとかではなく、攻撃続行の意思を込めたクロスを上げたわけだし。こういう試合を裁くんだから主審の経験はそれほどないだろうけど、あんまり四角四面なのはいけないと思います。でも森脇も自分がハンドを犯しておきながら自らプレイ続行したのはカードをもらってもしょうがない行為。ちょっと軽率だった。

 サンフは10人になった。すぐさま森山監督から指示が出て、一誠が右サイドバックに入り、二列目は祐樹、福本、纉c、柏木がフラットなラインを形成、俊介がトップに残る4−4−1に組み替わる。DFとMFのフラット4の2ラインでやや引いたところからプレスでボールを奪い、カウンターを繰り出す作戦に変わった。富成や木原をぽんと出すには難しい状況・・・サンフ、中盤でカット!柏木が左サイドドリブルで持ち上がり折り返し、中央走り込んだ俊介のやや後ろだったものの俊介戻ってボール受けてミドルシュート!左に外れる。一人少なくなったものの、サンフは素早いパスをつないで攻める。とくに纉cが動きまくりで、相手ボールを次々にカットしてカウンターの基点となる。纉cカット、左サイド抜け出すところ作陽19番に引っ掛けられてFKゲット。イエローが出た。今度は俊介が右サイドでキープ、戻して、走り込んだ一誠がダイレクトでクロス、ニア祐樹がヘッドで合わせる!が上に外れる。藤井が飛び出してインターセプト、そのままドリブルで持ち上がってスルーパス、俊介がオフサイドラインを見極めて飛び出す!が球足がやや強くGKキャッチ。ならばと俊介、横にドリブルしながらミドルシュート!GK正面。

 サンフのプレスがやや低い位置からとなったことで、作陽は中盤でボールを持てるようになり、じっくりと回して攻め始めた。しかしそこからうかつに踏み込むとサンフのフラット4×2ラインが一気にボールを絡め取ってしまう。サンフ守備陣の勇気ある飛び出しからのインターセプトがたびたび見られる。
 作陽、11番に代えて12番(関)投入。左サイドバックに入り、左サイドバックだった3番が11番のいた左の攻撃的MFの位置に上がった。
 作陽、右からクロス!これがファーで待ち構える味方に渡る、栗崎飛び出す、シュート!栗崎の横を抜ける、DFクリア、しかしこぼれを作陽が拾ってゴールに蹴り込む、うわマズー!いや藤井がクリアー!助かった。よくもやったな福本がカット、纉cがボールを受けてドリブル開始!一気にタテに抜け、作陽DF5番が止めに入るがファウル、イエローが出た。PA少し外、正面やや左。俊介と纉cが立つ。どっち・・・纉c!しかし抑えが利かずに大きく上に外れてしまった。

 何かうるさいおっさんがいる。作陽の攻撃が失敗に終わると、そのたびに罵声を浴びせている。サンフの選手もうっとおしそうにスタンドを見上げていた。90分のうち攻撃成功が2、3度あれば御の字のサッカーというスポーツでこういうことをするとは。言う事も、パス失敗したら「自分で仕掛けろ」、ドリブルをカットされたら「周りが見えとらんのか」、の延々ループで、何の面白味もない。作陽の選手もやる気をなくすだろうし、こっちも不快極まりない。そんなに人のやってるサッカーが気に入らないのなら、家でウイイレでもやってればいいのに。

 それはともかく、正午を回り陽射しが強烈になり、まるで真夏の炎天下のような状況になってくると、一人少ないサンフは徐々に押し込まれてきた。吉田高校はただいま中間テスト真っ最中なのも、スタミナ面では不安。サンフベンチでは木原がスタンバイした。と、シュージも呼ばれる。
 選手交代、サンフ祐樹と福本がアウト、木原とシュージがイン。木原は中盤右、シュージは右サイドバックに入り、一誠がボランチに回った。福本は足を引きずっている。ベンチまで戻ってくると、そのままおぶわれて控え室へと消えた。
 作陽、左サイドから持ち込む。シュージが戻ってきて対応、クロスを体で防いでCKに。作陽左CK、ニアで纉cがクリア、こぼれをクロス、は栗崎がキャッチ。サンフ、カウンター!右サイドから中央俊介に入り、そこからプレイの流れの関係で左サイドにいたシュージに展開、シュージが相手と競り合いつつドリブルで突進しセンタリング、俊介飛び込む!がDFクリア。スローイン、柏木がキープしクロス、木原飛び込む!がDFがヘッドでクリア。
 柏木がキープし、スルーパス一閃!右から木原が絶妙な飛び出しで最終ラインを突き破った!・・・はずなのだが、オフサイドフラッグが上がった。どこがオフサイドなんじゃコラァ!!目の前で見といてなに旗上げとんじゃ!で、完全に抜け出したと思っていた木原がそのままシュートしてしまったのに対して、また遅延行為のイエローが出た。なんでやねん!今のイエローは承服できねえなアアア!
 作陽、右サイドから素早く左へ展開、クロスが飛ぶ。PA入るか入らないかの微妙なところ飛ぶボールに栗崎が飛び出すが、どう見ても作陽の選手のほうが早いタイミングだった。うわわわわ出るな栗崎ー!しかし作陽は先にボールに追いついて、飛び出した栗崎の横を破るシュート!あああやられtいや藤井が戻ってクリアー!また藤井!今日はゴールに守備に大車輪!作陽CKは纉cがニアでクリアー!危機を脱する。
 作陽、18番に代え22番(三浦)投入。
 作陽、セカンドボールを拾って攻め立てる。サンフのベンチでは1年の植野がスタンバイした。後半40分を回る。サンフは攻撃も単発になり、前線での組み立てができなくなる。トップの位置でひとりボールをキープしはたき続けていた俊介も動けなくなってきた。彼は10人になってからは奇抜なプレイを控え、確実なポスト、キープやはたきに徹していた。その分削られまくったが、地道なプレイをここまで続ける姿勢に、彼の成長を見た。そのほか中盤の選手もよく動き回ってボールをカットしまくっている。疲れているが、足は止めない!柏木も粘りに粘り全力でボールを狙う。本領を発揮する作陽のパスワークに破られそうになるが、体を張って通せんぼしシュートを撃たせない。もう少し!頑張れ!と、ゴリさんが富成を呼んだ。俊介を下げるか・・・・
 その時、プレイが切れた、同時に作陽のボランチ6番がばったりと倒れて脚を押さえる。攣った!立てない。攻めている作陽の疲労もピークにきている。時間がない、すぐに外へ出される。ここで俊介に代わり富成投入。ターゲットになってくれ。
 サンフ、久々のカウンター!木原から富成に入る。右に流れた富成がクロスを上げる、が合わない。柏木、左サイドでキープに入る。粘ってスローインゲット。
 作陽、足を攣って出たままの6番に代わり16番(澤田)イン。
 スローイン、このボールを作陽カットし素早く前線へつなぐが、纉cとシュージが体を張って守る。カウンター、纉cが木原に出すがオフサイド。作陽の反撃、しかし一誠がボールを奪って左サイドタッチライン際でキープ。二人にプレスをかけられるが、パシッとタテへボールを出す。ライン際を転々とボールが転がっていき、作陽DFが拾いに向かう。と、そのボール目掛け自陣から柏木が猛ダッシュで飛び出してきた。この時間帯とは思えないスピードでボールに追いつく、作陽DFタテへ送ろうとする、そこへ柏木スライディングタックル!フィードを足で弾き返してクリア、スローインに!うおおおお柏木ビッグプレイだ!だが柏木、今のプレイでタックルに行った足を攣らせてしまった。動けない!
 森山監督、すかさず選手交代、さっきからスタンバイしていた植野を柏木の代わりにピッチに送り出した。この時にゴリさん思わず前に出すぎてしまい、主審から「森山監督ベンチに戻ってください!」と注意された。植野はそのまま左のハーフへ。
 作陽のスローイン、一気に前線に放り込むが、槙野がヘッドではね返す。落下点に入った植野がもう一度ヘッドでクリアしたところで、ホイッスル!
 苦しい試合だった。前半終了時には、今年はこのままいけそうだ、と思ったが・・・森脇くん退場で一気に難しい試合になってしまった。でも、残った十人が力をあわせ、最後まで集中を切らさず力を尽くして1点を守りきった。最後に柏木が果敢な飛び出しからクリアし、そのまま足を攣らせた場面には思わずグッときてしまった。大苦戦だったが、ブラボーな勝利だったといえる。さすがに上位リーグは気の抜けない戦いが続く。次は皆実戦。キッチリ勝ちに行きたい。
 作陽はマナーやスポーツマンシップに則ったプレイや行動がディ・モールトすばらしい。さすがに青山・池松・龍門らを擁していた昨年の恐るべきチームにはまだ及ばないが、いずれの選手も基礎能力は高いし、もっと強くなるだろう。
 演奏会のゲネプロのため、福山市内へ向かう。 

5月3日 吉田サッカー公園 曇時々雨
もみじカップ VS香川西高
付・大分鶴崎高VS湘南ベルマーレユース

サンフが勝ってくれないと、俺の体はボ(ry
 ホンマだるい。やっとれん。浦和戦後、疲れきって家に帰ったのは深夜1時になろうというところ。風呂に入って何とかサイト更新しようとしたもののどうにも進まない。シャワー浴びてさあやるかとPCに向かったが、いつの間にか意識が失せてそのまま机に突っ伏して寝てしまい、起きてみたら寒気がする。行くの止めようか・・・しかしこのくらいのこと、ベガルタ仙台サポに比べれば何ほどの逆境か。行きましょう。でも今日は夕方から合唱団の練習があるから2試合限定。
 空は昨晩からの曇り空が続いている。とりあえずは雨は降りそうにない。車に乗る。今日からフラワーフェスティバルが始まるため、山陽道で行くのは自殺行為。よって三次経由で行く。それがBEST!というわけで、北上して県道27号線に出、そこから上下を経由して国道184号線に抜け、北上。三次まで上がる途中で裏道を経由し54号線に抜け、やや南下して吉田到着。
 毎年恒例のもみじカップ、リーグ戦で今年ユースが入ったCグループはすべて吉田サッカー公園人工芝での開催。ユースも、それに同グループに入った香川西、近大和歌山、熊本国府もいろいろとやりやすいだろう。「よりによって広島ユースのホームかよ!」と思っているかもしれないが。
 例によって天然芝グラウンドではサテライトが練習中。人工芝グラウンドの周りに近大和歌山と熊本国府の選手たちが荷物を下ろし、次の試合に向けての準備をしている。ピッチではサンフ、香川西両チームの選手がボール回しを行っていた。
1.サンフレッチェ広島ユースVS香川西高
9富成
10俊介 15木原
7柏木
12福本 24纉c
26翼 4藤井 3槙野 6一誠
16栗崎

 ユニの替えがなかったのか、栗崎くんに翼くんに纉cくんは本来と違う番号のユニを着ている。
 ジュニアユースで槙野くんやシュージ、佐久間くんと同級生だったDF宮入くんが香川西のベンチにいた。魁偉な容貌にスキンヘッドで、迫力がある。スタメン狙え!
 試合開始。まずは俊介、左サイドをドリブルで突破しCKを得る。実戦形式だと気合が入るのか、昨日とはキレが違う。左CK、福本が向かった。キック!低く速いボールがゴール前へ、ニアでサンフと香川西の選手が競り合い、かすったボールがゴール前に落ちる、そこに藤井がダイレクトボレー!
ゴール!開始いきなりセットプレイからゴールを奪って1−0!
 今日はスタートから飛ばしてきたサンフ、今度は右サイド一誠からの中へのフィードを俊介がジャンプ一番胸でトラップ、着地すると反転してドリブルに入る。いったん右へ流れるとそこから急旋回して中へ切れ込み、フェイントで一人かわし、切り返して左足一閃!
ゲット!GKのセーブも及ばず、ゴールにきれいに突き刺さる。2−0!
 富成のポストから右の木原がドリブルで持ち込みシュート!GKキャッチ。香川西フィードをカットして纉cがミドルシュート!右に外れる。香川西、左サイドからのフィードをファー折り返してサンフが中央クリア、そのこぼれを9番がシュート!上に外れる。サンフが開始早々の2点のリードもありゲームを支配するが、妙に余裕が出てしまってやや組み立てが雑になった。
 香川西、14番のスルーパス、これは長くGK栗崎キャッチ。さらに中盤でのカットからカウンター、ボランチの22番がシュートを放つがこれも栗崎がキャッチする。サンフ、左サイドへフィード、これに左へ流れてきた木原が反応、トラップし前へ、GK飛び出してくる、木原ちょんと浮かせてそれをかわし、そのボールに俊介が走り込んでゴールライン際から折り返すがDFクリア、CKへ。福本のキック、ファー槙野が競り勝ちヘッド!はバー直撃!惜しい。バックラインから柏木にボールが入る。柏木持ち上がり、右サイド上がってきた一誠にはたくと、自らはウェーブの動きで一誠の後ろから右大外のスペースへと走り込む。一誠はドリブルで持ち上がると柏木の前のスペースにパス、柏木はトップスピードで走り込むとマーカーを振り切って切り込みセンタリング!はニアでDFクリアしCKに。右CK、柏木のキックは曲がりすぎてゴールの上へ。

 中盤で柏木と纉cがプレス、相手を挟み込んでボールを奪い、纉cがすかさずスルーパス!木原が走り込むがGKキャッチ。中盤の守備とさばきで纉cが目立っている。福本も積極的に前へ出て行きボールに絡む。左サイド、翼と柏木のパス交換で崩してセンタリング、こぼれに走り込んだ翼がミドルシュート!枠を捉えたがGKセーブ!CKに。左サイドバックでの翼の活躍は目覚しく、このままレギュラーでもいいんじゃないかと思う。そうすれば一誠を(サテライトで起用されるポジションでもある)ボランチあるいは右サイドバックで使えるし。
 ショートコーナー、受けた選手が反転しドリブルで切り込むがボールはラインを割った。今度は柏木が左からクロス、こぼれを富成が拾い中に入れ、中央で落として一誠がミドル!GKセーブ、CKへ。一誠は攻守にわたっていいところで顔を出す。さすがのポジショニングのよさ。右サイドから、ダイレクトの低く速いクロスを何度も入れていた。一回トラップを入れてもいいタイミングでもダイレクト。それでも抑えの利いた低いクロスを蹴れるのは、いい。
 このCKは得点に結びつかず。
 サンフ、カウンター!俊介にボールが入り、中央ドリブルで持ち上がる。この日の俊介には、DFが二枚以上つくしかない。マークが集まる瞬間、俊介は左にスルーパス!ここに中盤の底から纉cが飛び出してきたッ!完全フリーで走り込むと、豪快に左足一閃ゴールに突き刺して3−0!俊介、先制に繋がるCKゲットにゴール、アシストと大車輪の活躍。

 このゴールでサンフがふたたび乗ってきた。プレイヤーがどんどんスペースに飛び出し、流動的な動きでパスを回す。見ているほうも誰が誰だかわからなくなるほどで、香川西のプレイヤーはとてもつかまえきれない。柏木が富成にボールを入れ左サイドのスペースへ、富成はそれを囮にして右のスペースへスルーパス、木原が飛び込むが少し長くGKキャッチ。左柏木から中央俊介にパス、俊介がダイレクトでタテのスペースへ、そこへ富成が左外から走り込みトラップ、持ち込もうとするがトラップがやや大きく、カットされた。香川西、藤井の横パスをカットしてカウンター・・・と思ったが、クロスはラインを割ってしまった。焦ったか・・・
 木原が一気にドリブルで持ち上がって右へはたき、一誠がダイレクトでクロス!DFクリア、これを拾ってもう一度一誠へ、一誠ふたたびダイレクトクロス!DFクリア。左サイドの攻め、柏木がボールを受けるとルーレットで一人かわしてタテに抜けセンタリング!・・・はミスキック。ここで30分ハーフの前半が終了した。
 ハーフタイム、次の試合を行う熊本国府と近大和歌山の選手がピッチに出てきてアップを行う。森山監督はみんなを集めて後半の指示。大きくメンバーを入れ替えてくるようだ。シュージは怪我をしているらしく、昨日と同じく古いサンフユニ(29番)を着てランニングの別メニュー。
19平繁
26藤澤 20松田
8田中祐
25遊佐 23保手濱
22植野 28田中尚 5佐藤将 2古本
16佐久間
・・・総入れ替えでした。さて後半開始。
 一気に全員代わったことで、みな試合に入るのが遅れたのか、開始早々に香川西にタテ一本通され、いとも簡単に抜け出されてGKと一対一、佐久間もどうしようもなく、あっさりゴールを奪われてしまった。3−1。集中力が足りーん!
 保手濱がキープしてFKゲット、祐樹が左にはたいて植野がクロスを入れるがDFクリア。左サイドのスローイン、祐樹が受けて反転しタテに抜けセンタリング、これは大きかったが平繁が追いかけて右サイドでキープし切り返して左足クロス、ファーでDFがクリアするが小さい、落ちてくるボールの落下点には藤澤がいた!藤澤は落ちてくるボールをダイレクトでやさしくミート、ボールはゴール右スミに転がり込みゲットゴール4−1!藤澤のゴール前での冷静さとボールタッチの正確さにはつくづく感服する。
 とはいってもDFラインは不安定で、簡単に裏へ通されてしまう。中盤であまりプレスがかからないのが問題だ。その代わり攻撃のほうはけっこうコミュニケーションとれている。藤澤から中央祐樹へパス、ダイレクトで縦へスルーパスを放つが平繁には合わず。今度は左サイドでボールをつなぎ、上がってきた遊佐が平繁にパス、平繁反転からシュート!は右に外れる。今度は松田から平繁へスルーパス、右サイド抜け出してDFと一対一、左へちょんと出しざま抜ききらずにシュート!は左に外れる。スリートップの連携がいい感じ。しかし平繁の調子がいまいちで、どうもボールの収まりが悪い。いつものような力強さが見られないが・・・どうしたんだろうか。

 後方からのグラウンダーのパス、松田が巧い反転で相手をブロック&ボールを呼び込み、そのまま前を向いてドリブル!この反転にはベンチのゴリさんサワケンも感嘆の声。松田はひとつひとつのプレイがホントにクレバーで、見ていて感心させられる。松田は左へスルーパス、祐樹が走り込んでクロス!はファーに流れた。遊佐、後方から相手と競り合いつつ強引にドリブル突破!倒されてFKゲット。将がゴール前に上げる、DFクリアを平繁が拾うが、キープしきれない。彼らしくないが・・・本人も少しイライラしているようだ。
 ここで選手交代、その平繁に代わって野田投入。右FWに入り、松田が真ん中に回る。平繁は憮然とした表情で帰ってきた。
「次B戦に出るから用意しとけ」
というゴリさんの言葉にも生返事。相当悔しそうだ。

 中盤でうまくパスが繋がり、右サイドに開いて野田がクロス、左に開いて藤澤がシュート!GK捕れない、しかしポスト!はね返るボールをゴール右にいた祐樹が拾って折り返し、野田が受けて切り込みシュート!ニアを破ったがこれもポスト!ぬううううう。香川西、右CKゲット。キック!低く速いボールが行ったがヘッドではね返す。GK佐久間のフィードを祐樹がヘッドで反らし藤澤がトラップして左へはたき、走り込んだ松田がダイレクトでシュート!左に外れる。中盤守備、遊佐のアグレッシブな動きで改善されてきた。ボールにきちんと寄せ、ミスしてもすぐさま取り返しに行く姿勢がディ・モールトにグラーツィエな感じ。香川西、ワンツーで右サイド抜け出しかけるが保手濱がきっちりカバーしてゴールキックにする。しかしゴリさんはなおも守備の徹底を求める。
「アプローチじゃねーぞ!ボール奪いに行け!!」
「バランスバランス!そっから自由にアクション!!」

サンフのプレスが強まった。そしてボールを奪い、野田から藤澤へ、藤澤がふわりと浮かせたループパスをDFラインの裏に放り込み、飛び出した松田がこれもループでGKの上を破り、ゴール!いや松田の飛び出しがオフサイドだった。しかし最後によい速攻を見せ、ホイッスル。4−1でサンフユースはまずまずの出だし。後半はちょっとハラハラの展開だったので、宮入くんが出たのかどうか気づかなかった。
 ここで吉田を辞し、三次へ。先ほどから小雨がぱらついているが、みよし運動公園の陸上競技場は屋根あるし問題はない。そういえばパンフ買うの忘れてた。まあ三次で買おう・・・と思ったが、とくにサンフユースも来るわけでもない三次に観衆が来るはずもなく、よってプログラムの販売もなかった。しまったー広域公園の第一球技場とかと一緒に考えてたー。
2.大分鶴崎高VS湘南ベルマーレユース
 土のサブグラウンドではB戦が行われていた。芝生の補助グラウンドでは次の試合の2チーム(広島県工&大社)がアップ中。スタンドに上がると、間もなく両チームの選手たちが出てきた。
鶴崎: 24?? 11??
6??
23?? 25??
14??
5?? 8?? 9?? 4??
1??
湘南: 8猪狩 9中村友
10宮崎
11鶴見 6飯塚 28高原 12加藤
5中村寛 7斎藤 2田辺
1平川
 湘南のスタメンは前日と一緒(背番号の入れ替えをしていなければ)。
 まずは湘南が攻め込む。ツートップのツピード&テクニック、そしてトップ下の宮崎のトリッキーなプレイが目を引く。宮崎は、前日のサンフとの練習試合では中盤の激しいプレスの前にあまりそのテクニックを見せられなかったが、この日は一風変わった間合いからのパスを連発し、かなり面白かった。鶴崎が湘南DFのパスミスをカットし速攻をかけるが、シュートはDFにブロックされる。湘南、宮崎のスルーパス!中村友が抜け出しシュート、しかしGKがファインセーブ!

 ここで、自分の隣にヒュプノスが立って、木の枝でわが額を打った。するとたちまち自分は眠りに落ちてしまい、目が覚めたときにはハーフタイムに入っていた。疲れが出てしまった・・・昨晩はほとんど寝てなかったし、しかもろくな寝かたじゃなかったし・・・でもまだスコアレスのようで、そこは助かった。飲み物を買って一気に飲み干し、何とか目を覚ます。

 後半開始。まず湘南、左サイドの鶴見が中へパス、猪狩が受けてタテにドリブル突破するところ倒されFKゲット。FKから中村友がシュートを放つが壁に当たる。鶴崎のカウンター、しかしDF中村寛がカバーリング、体を入れてボールを奪い返し、ファウルを誘ってピンチを脱する。湘南反撃、左サイドに流れてボールを受けた宮崎から右サイドの加藤にサイドチェンジ!加藤が中へ切れ込みセンタリングはDFがクリア、CKに。ショートコーナー、宮崎がセンタリング、GKかぶる、ファーで中村友が受けて、シュート!は体勢を立て直したGKがセーブ!大分鶴崎はフィジカルで湘南を上回っているので、最後のところではなかなか負けない。今度は左CK、宮崎キック!DFクリアに鶴見が詰めるがほかのDFがカバーしてクリア。鶴崎、FKゲット。ゴール前に上げて、DFクリアをトップ下の6番がシュート!枠を捉えず。
 雨がやや強まってきたので、スタンドにいた県工と大社の選手がトラックに下りていってテントを設営。鶴崎と湘南のベンチをその下に避難させる。
 湘南、右へ展開。ボールを受けた中村友がドリブル開始!スピードで一気に右サイドを切り裂き折り返し、PA内ニアサイドで宮崎がピタリとパーフェクトなトラップ!パシッと左へはたき、一人がスルー、そしてファーにいた背番号28、高原がワントラップ、シュート!
ゴール!きれいに突き刺し、湘南がついに先制した。

 湘南の6番ボランチ・飯塚がいい仕事をしている。危険なところには必ず顔を出してスペースを埋め、また相手にチェックをかけてボールを奪い取り、確実にボールをさばく。その分、さっき得点した高原が消え気味なのだが、磐田の某MFのようにステルスと呼ばれないように頑張れ高原。それにしてもさっき、何でゴール前にいたんだろう。あと、宮崎の独特なボールコントロールからのパスも楽しい。
 中村友、先ほどの得点に繋がる突破の少し前、相手選手との接触で腰を痛めていた。その状態であの突破を見せたのはほめるしかないが、やはりこれ以上は無理のようで、14番の選手と交代した。彼はそのままFWに入る。
 飯塚が中盤でカットしDFラインの上を越えるフィードを放つと、投入されたばかりのFW14がこれに反応し抜け出す!シュート!はミスキック気味のボテボテだったが、逆にこれが奏功しGKの脇をすり抜ける、しかしGKも必死に反応して手に当て、CKに逃れた。宮崎のCKはGKキャッチ。鶴崎、左サイドから左サイドバックの5番がクロスを上げるがファー合わない。湘南の中盤プレスに鶴崎バックパス、センターバックの9番に戻ったところを湘南14番がすかさずチェック!9番キープしようとしたがこれがまずく、14番はべたりとまとわりついてついにボールを奪い取った。そのままドリブルでDFを振り切って、シュート!決定的だったが、右へ外してしまった。鶴崎、左から攻撃の糸口をつかもうとするが、DF2田辺が立ちはだかる。

 湘南、選手交代。猪狩に代わって15番、田辺に代わって27番。27番はそのままストッパーの位置に入り、15番は右サイドへ。そして加藤がツートップの左に上がった。鶴崎も5番が2番に代わる。さらに湘南は高原に代え19番を投入、そのままボランチへ。
 このまま押し切るか、と思った試合終了間際、中央飯塚がダイレクトで右アウトサイドの15番に展開し、持ち上がってクロス!中央飛ばしてファー走り込んだ12番・加藤がヘッドでゴールに突き刺しとどめのゴール!2−0とし試合を決めた。そしてほどなくホイッスル、湘南が勝利を収めた。
 この組織的でスピーディーなサッカーを続ければ、1位決定トーナメント進出は堅いだろう。
 19時から福山市内で合唱の練習がある。ちょっと休んでから行こう、と車内でちょっと横になったらそのまま時間寝てしまい、起きてみたら17:30。ゲェーッ!あわてて車を出し、福山へ向かった。

5月2日 吉田サッカー公園 晴
練習試合 VS湘南ベルマーレユース

 GWたけなわ。しかし自分にとっては「やれやれやっと休みが始まったぜ」というところ。2日は19:00よりビッグアーチで浦和戦。殺伐としたヘビーな一戦になりそうだが、その前に吉田でベルマーレユースとの練習試合を観ていこう。湘南は明日からのもみじカップに出場するため、1日から広島入りしている。毎年広島までお疲れさまナリよー。
 山陽道を走る。夕方から曇りのようだが、今のところはからりと晴れたいい天気。初夏の陽射しが眩しい・・・が、渋滞。しまった、帰省ラッシュに決まってるじゃんか。下を走って三次経由のほうが良かったか・・・追い越し車線を走っても、ちょっとでもアップダウンのあるところに差し掛かったらとたんに80km/h。思うに自動車という機械は便利なものだが誰も彼もが乗るから道路が混雑してしまう。
普段高速に乗らねえ奴がこういう時に運転すんじゃねえー
案の定、上り車線で事故起こしてるじゃあねーか。運転下手な奴は電車で(・∀・)カエレ!!
 そんなこんなで志和で下りて吉田向けGo!しかし安芸高田市に入り向原町内に入ったらまた渋滞に!いくら帰省ラッシュといえこんなところで渋滞なんてぶっちゃけありえない!イライラしながら10分ほど走るとそこへ警察が来て現場検証やっていた。また事故か!どいつもこいつも気が緩みすぎ!おかげでサッカー公園着は11時を10分ほど回ってしまった。
 天然芝グラウンドではサテライトが練習中。ユースは人工芝ですでに試合を始めていた。主審は沢田コーチ。
広島: 9富成
10俊介 15木原
11纉c
7柏木 12福本
13翼 4藤井 3槙野 6一誠
21栗崎
湘南: 9中村友 8猪狩
10宮崎
11鶴見 6飯塚 28高原 12加藤
5中村寛 7斎藤 2田辺
1平川
(湘南のメンバー名は違うかも。ご存知の方はご教授いただきたいです)
 湘南、右サイドからFW8猪狩が藤井をかわしドリブル突破、センタリング!中央でFW9中村友が合わせるが、GK栗崎がキャッチする。さんまはサテライトのほうで練習しているようだ。しかし湘南のツートップ猪狩と中村(友)、上背はないものの速くてテクニック抜群。少しでも気を抜くとあっという間に置き去りにされる。サンフ反撃、纉cが左サイドに飛び出しドリブル、DFクリアしてCKに。福本のキックは大きすぎた。さらにサンフは木原のドリブルで湘南を慌てさせる。左サイド、大屋翼がヘッドの競り合いでボールを奪いドリブルから中の富成へパス、富成落として纉cが右へ展開、オーバーラップの一誠がクロスを上げニア俊介飛び込む!が惜しくも合わず。サンフは中盤でボールキープ、試合をリードする。しかし油断大敵、柏木のパスを中村友がカット、そのまま一気に高速ドリブルで持ち上がってシュート!左に外れるも、危険な一幕だった。
 福本が中盤でカット、左に振って翼?がダイレクトでクロス、俊介が競り合ってこぼれるところDFがクリアそこへ纉cが飛び込む!ボールは纉cに当たってはね返り、ゴール・・・左にわずかに外れた。俊介が今の競り合いで鼻血が出たようで、いったんベンチのほうに下がって止血に入る。柏木が左からクロス、中央木原が飛び込むがGK小幡がPA飛び出してクリアー!今度は左サイドで獅子奮迅の活躍を見せる翼(湘南には渡部翼くんがいるが、ここではサンフの)がクロス、富成が落として俊介が右からドリブルで割って入りシュート!は右に外れる。藤井が左へ回して翼がダイレクトでタテへ、タイミングよく飛び出した柏木がサイドを破ってセンタリング!DFはね返してCKに。左CK、福本キックにファー槙野が完全に競り勝ってヘッド!・・・はジャストミートせずゴールキックに。
 試合開始から翼が絶好調。守備に攻撃に左サイドを完全に制圧。右サイドの一誠もかすむ活躍ぶり。このまま左サイドバックのレギュラー取っちゃうか?佐藤将は最近センターバックやってるし・・・湘南のスローイン、槙野がヘッドではね返し、俊介がそれをまたヘッドでDFラインの裏に放り込み富成が飛び出す!がDFクリア。

 サンフは槙野と藤井が高いラインを保ち中盤で相手の攻めをことごとくカットしているが、湘南のツートップは速いだけに、少しでも気を抜くと大ピンチになる。福本がボールキープ、パスの出しどころを探している隙に背後から猪狩がすっと近づき、カット!カウンター!ボールを拾った宮崎スルーパスに飯塚飛び出す!が栗崎が飛び出してキャッチ。ゴリさんから「声出せ!」と怒声が飛ぶ。これでサンフに気合が入り、前線からのチェックでボールを奪い、パスをどんどんつないでゴール前に襲いかかる。サンフペースだったが、湘南の攻撃がそれを破る。右サイドから中村友がドリブルで持ち上がりPA侵入。翼がつくが、中村はキープし外へ流れようとする、追いすがる翼、そこでホイッスルが鳴った。あんまりやる気のないような響きの笛だったが、沢田コーチはペナルティスポットを指差した。PK!確かに相手ユニをつかんではいたけど、PKはきついっしょ。しかしサンフは身内には厳しい。キッカーは左サイドのレフティ・MF11鶴見。
 ゲット!栗崎の逆を衝いて左スミに蹴り込み、湘南が先制。

 木原が左へサイドチェンジ、翼がドリブルで持ち上がり、いったんはカットされるが俊介が拾って持ち上がり、スルーパス!中央柏木が抜け出すが、トラップを誤りシュートを撃てず。湘南が左からサイドチェンジ、右サイド田辺が走るが藤井がカバー。最後に湘南が攻め入り、ゴール前混戦からのこぼれを田辺が拾い突破してシュート!左に外れて、ここで40分ハーフの前半終了。
 サンフは途中から最終ラインと前線が2ライン化してしまい、中盤がぽっかり空いてしまうという4−3−3の悪いところが出てしまった。もっと中盤では組織とバランスを重視しないと・・・湘南は攻められながらもスリーバックとボランチで粘り強く守り続け、ワンチャンスでPKを得て(遠路はるばるお疲れ様ですのプレゼントPKな感じだったが)先制。したたか君揃いだ。
 湘南の高田監督、座っている選手達の前で正座して腿にボードを乗せ、戦術の確認。真後ろから見ていると腰の前で何か両手をもぞもぞさせていて、なんかこんな野外でヤバイことしてるみたいだった。変なこと考えてすみません監督。
 後半開始。湘南は交代なし、サンフは大幅に選手を入れ替えてきた。

9富成
19平繁 15木原
8田中祐
7柏木 6一誠
22植野 5佐藤将 28田中尚 18野田
21栗崎

6人を交代、DFライン総入れ替え。そして、これが守備のバランス最悪だった。
 湘南、左サイド鶴見がキープ、チェックに来る野田と木原をまとめてかわし右へ展開、これは中央で防ぐ。今度は高い位置で中村友がカット、反転しスルーパス!猪狩が完全に抜け出す、栗崎飛び出すが猪狩シュート!決定的だったがコースを狙いすぎたボールはわずかに右に外れた。サンフ、右から野田のアーリークロス、ファーで平繁が競ってボールを収めるとキープして戻し、上がってきた祐樹が切り込んでシュート!は右に流れ、富成がキープ、センタリングに木原が飛び込んでシュート!はDFが防ぐ。
 また湘南、左サイドから鶴見がドリブルで抜け出しかけるが、木原が長駆戻ってきてカバーリング。野田のところを徹底的に狙われてきた。さらに湘南、左サイドでテクニシャン宮崎がボールキープ、倒されてFKゲット。これは弾き返したが、ディフェンスラインやばすぎ。一誠が必死でバランスを取ろうとしているが・・・野田がボールを奪い、キープして富成に入れる。富成はそのままドリブルで持ち上がるがDFが体を入れてカットしボールはGKの元へ。そして湘南速攻、左サイドから中村友(だったと思う)が高速ドリブルで突破、一気に内側へカットイン、PA内に入ったところで足を払われ、これは完全にPK。さっきから守備に奔走していた木原が野田を怒る。
 キッカーは先ほどと同じ鶴見。ゲット!今度もGKの逆を衝いて左スミに決め、湘南が2点をリードした。

 湘南は勢いづいて高い位置からプレスを仕掛ける。湘南は背の高い選手は少ないが、そのかわり機動力が凄まじい。どんどん走る。小さい選手たちがわらわらと組織的に走り回るさまを見ていると、なんか「ファーストクイーン」を思い出した。この圧力にサンフは中盤でボールが回らず、バックラインからロングボールを蹴り出すだけになってしまった。センターバックもスピードのある将はともかく尚のほうは湘南のスピードにパニックに陥ってしまったのか、前へのパスが全く繋がらない。ことごとくカットされてしまう。
「ボール速く回せ!」
とゴリさんから指示が出るが、なかなかできない。個人技でなんとかなるか?木原がドリブルでキープ、右から切り込んでクロス、DFがクリアしてファーに流れたが富成がキープ、中の一誠に折り返し、一誠がダイレクトでまた左のオープンスペースへパス、そこへ猛然と上がってきた植野がダイレクトでクロス!低く速いナイスなクロスだったが、GK小幡がキャッチした。湘南、サンフのクリアをカットして右に開き、クロスに中央に上がってきていた鶴見が反応してダイレクトシュート!は栗崎が横っ飛びでキャッチした。祐樹が中盤でカット、奪ってそのままドリブルで持ち上がり左のスペースへパス、平繁が走り込んで相手DFと激突!弾き飛ばしてボールをキープすると、切り込んでシュート!はGKキャッチ。このプレイで湘南のDF(2番?)が痛んでしばし治療。平繁、試合の流れのせいかちょっとプレイが荒っぽくなっている。
 
 湘南、また左サイドから中村友が軽快なドリブルで切り込みシュート、はDFブロック。つくづく速いな9番!サンフも富成のポストから右の木原が一気に左へサイドチェンジし走り込んだ平繁がシュート!右に外れる。木原のドリブルが引っ掛けられFKゲット、一誠が入れるがDFがクリアする。
 ここでゴリ監督、また一気に選手交代。

10俊介
8田中雄 19平繁
11纉c
7柏木 6一誠
13翼 22植野 28田中尚 5佐藤将
21栗崎

 湘南の高田監督これを見て思わず、
「そんなのアリだったか?」
俊介、纉c、翼を戻してキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!練習試合だし、選手交代フリーというのはわかるが、選手交代を全然していない湘南に対してちょっとおとなげないと思ったりした。そしてここからサンフがペースを握り返し、攻勢に転ずる。
 一誠がキープし、俊介がドリブルし、平繁がキープして展開し、翼がクロスを入れまくり、纉cがどんどん飛び出して突き崩す。できるんなら最初からやれと思うくらいのハイスピード・サッカーが始まった。湘南、遠目の位置からGKの位置を見た主将・斎藤が意表を突くロングシュート!は上に外れる。今度は中村友から右の加藤に開き、クロスに中村友が飛び込むが将がクリア!二人が交錯して倒れ、将がしばらく倒れていたが、立ち上がった。サンフ反撃、中盤でボールを奪って速攻!俊介にボールが入る、反転ルックアップして前へ飛び出す纉cにパス、纉cはボールに向き直るとダイレクトの右アウトサイドで湘南DFラインの裏へ浮き球のパス、左のオープンスペース、PAのラインすぐ外へ飛んだボールの落下点へ平繁が走り込み、ダイレクトで右足一閃!
ゴール!カウンター一閃、サンフが1点を返した。

 植野から中村友がカット、シュートを放つが栗崎が正面でがっちりとキャッチ。俊介、祐樹、柏木とダイレクトパスで中央突破し、柏木がループシュート!左に外れる。フリーだったし、豪快に決めてほしかったが。攻勢で守備も安定してきたサンフ、右サイドで将がカットしてドリブルで攻め上がり、倒されてFK。右サイド、ハーフウェイラインを少し越えたところ。一誠が向かう。長身選手は全員ゴール前に上がる。決められるか。
 キック!ファーを狙ったキック、平繁が待ち構えてジャンプ一番ヘッド!折り返しに中央俊介・・・にはボールが少し大きい、ヘッドのタイミングではない、何とかキープして・・・と思った瞬間、ボールは凄い勢いでゴールに突き刺さった。
 ???ここからはピッチサイドに寝かせてあるゴールのポストに隠れてよく見えなかった。俊介がヒコーキパフォーマンスでゴール前の密集から飛び出してきた。俊介決めた?って、あのボールの位置からあのタイミングでヘッド以外で決めるとなると・・・オーバーヘッドしかありえない。湘南の高田監督も呆れたようなリアクション。俊介、この試合はあんまりいいところがなかったが、最後の最後でファンタジー炸裂で2−2同点!

 右サイドで纉cがキープ、戻して将がクロス!平繁が折り返して俊介が落とし、走り込んだ柏木がシュート!逆転!と思ったが、アウトにかかりすぎてボールは左に逸れてしまった。惜しい!湘南、左サイドから特攻しまくる鶴見が一誠と柏木の間をドリブルで突き破ってシュート!GK正面。サンフ反撃、右から崩してクロス、こぼれを平繁がキープして、スローインげっと。
「そんなところでかくれんぼしてちゃダメだ高原!」
ここで守勢に回って以来消え気味のボランチ・高原に対し監督さんからの檄。でもなかなか修正できない。それを見て監督、コーチに向かって、
「ああ、頭(の中)真っ白になってるな」
がんばれ高原くん(1年)!
 また鶴見キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!シュート!上に外れる。鶴見、エマニエル坊やに似ています。今度は宮崎が左サイドでちょんと一人をかわして右サイドへ流し、走り込んだ選手がダイレクトでシュート!は右へ外れる。さらにパスをつないで中央へ折り返すが、サンフがカットしてクリア、平繁が受けてすぐさま俊介へスルーパス!俊介が抜け出すがGKが飛び出してキャッチ。ここでホイッスルが鳴り、Aチーム同士の対戦は2−2のドローとなった。

 湘南は上背はないが機動力で勝負するチーム、という印象。ツートップの速さは特筆もの。国見とやったらどうなるか見てみたい、と思った。サンフについては、できることは最初からやりましょう、と思った。スロースターターすぎる!攻撃陣は俊介を筆頭に気分屋多そうだし(纉c以外はみんなそうか?)、仕方ないのかもしれないが、あの爆発力を最初から見せればいいのに。 
 さて今度はB戦。湘南ベンチでは怪我上がりであろう選手が別メニューのなわとびをしていた。最初は普通に跳んでいたが、調子に乗ってきたのか二重跳びや交差跳びなどなわをビュンビュン言わせて快調に飛ばす。そこへ、近くでBチームの選手に戦術の指示を出していた監督、静かな重い声で、
「周りを考えろ」
コワー!!
高田哲也は静かに怒るタイプッ!
で・・・・

広島: 9大西
18野田 2古本
>26藤澤
11小西
7?? 20松田
>27熊谷
23保手濱
25遊佐 29横竹 12福本
16金山
湘南: 14?? 23??
20??
15?? 2?? 19守屋
22小林
25?? 27?? 26??
16小幡
 
 サンフの7、9、11番はユースの選手ではない。昨日ユースと練習試合をしたサンフレッチェびんごジュニアユースのプレイヤー。9番、11番はなんとなく見覚えがあるので、以前交流トレセンで見た大西くんと小西くんだろう。7番はわからない。すらりとした長身で、いわゆるイケメンな感じ。今年から三矢寮で先輩達と練習しているジュニアユースの横竹くんは29番の固定番号をもらっているようだ。センターバックでのスタートとなるが、彼はジュニアの頃からGKからFWまで一通りのポジションを経験したことがあるらしいので、全く問題はないだろう。実際昨年のメニコンカップでは、西軍の上野監督(サンフジュニアユース監督・当時)がDFで投入していたし。ちなみに明日から始まるナイキプレミアカップジャパン全国大会はU−14年代の大会のため、3年生の横竹くんは出場資格がない。
 それではキックオフ。このゲームは30分×1本のようだ。

 まずはサンフ、右に展開して古本がクロス、GKキャッチ。湘南もカウンターからトップ下20番がクロスを上げるが、GK金山がキャッチ。サンフ、右サイド松田から中の小西、そして右の古本ときれいにつなぎ、古本がドリブルからシュート!DFに当たりCK。右CK、野田のキック!ファーにこぼれるボールを大西が戻して遊佐がキープ、切り込んでのスルーパスを保手濱が受けてマーカーと対峙、フェイントをかけるやタテに抜けてセンタリング!はDFに当たって左CKに。野田が蹴るが、これはGKキャッチ。保手濱は細身の体を優雅に舞わせてプレイ、だいぶ慣れてきたようだ。早朝から来ているnaokiさんも「エレガント〜」と形容。
 こんどの湘南ツートップはガタイがいい。さて監督からは右WBへの注文が多い。
「コバ、守屋のカバー意識して!」
とか何度も何度も言われている。守屋は・・・19番か?と、その小林にボールが渡った。どうする?

いきなりアーリークロス!

GKへ一直線

金山くん普通にキャッチ


エエエエエエエエエ(AA略)
監督さんも思わず空を仰ぐ!なかなかいいキャラのようだ。

 湘南、サンフ横竹のクリアをカットし右からクロス、湘南ファーから飛び込むところへGK金山が猛然と飛び出す!今にもシャイニングをかまさんばかりの勢いに湘南FWも一瞬躊躇、金山、パンチで大きくクリア!しかし猛獣のような迫力だった。見た感じ肉体派GKだが、将来は林みたいになるかもしれん。
 ここでサンフ、選手交代。古本と松田が下がり、熊谷と藤澤イン。熊谷が右サイドバックに入って4−3−3にシステムチェンジ、大西と横竹がポジションを入れ替えた。

 湘南、ボランチの2番がミドルシュート!上に外れる。次いで小林、右から持ち上がってセンタリングもDFカット。サンフ、左に開いた藤澤がボールを受け、するすると内側へ切れ込んでゆく。マーカーを前にすると細かくフェイントを入れつつじりじりと進み、ちょんと左へスルーパス!後ろから飛び出した野田がこれを受けて一気に最終ラインを突き破り、シュート!はGKファインセーブ!で得点ならず。さらにFKゲット、野田が狙うが宇宙開発。今度は湘南、小林が遊佐からボールを奪って中へパス、2番が左へはたき、左WB15番がミドルシュート、右に外れる。サンフは左サイドから野田、遊佐が粘ってCK、FKを得るがゴールならず。湘南も対面の小林が奮闘する。さすがに7番が消え気味だが、その分11番の小西がシンプルなボール回して攻撃にリズムを作る。纉cみたいなプレイヤーだ。湘南、左15番からセンター19番に折り返しミドルシュート!は右に外れる・・・
 で、ゴールキック。金山がドンと蹴っ飛ばす。勢いがあって、いい。ぐんと伸びるボール、湘南DFがはね返すがサンフがまたはね返し、横竹がこれに競り合ってボールがこぼれる。これに小西が走り込んだ。同時に左オープンスペースへ野田が走り出す、小西、ダイレクトで左に出せ―――出した!しっかり見えていた小西、ダイレクトで左にはたき、野田が再び最終ラインを破ってGKと一対一、先ほどは止められたが今度は―――ゲット!フェイントでGKの体勢を崩してゴール右スミに流し込み、サンフ先制!

 大西のロングフィードに横竹が抜け出す・・・しかし浮き球処理にもたついてDFに戻られて寄せられ、シュートはDFにブロックされた。そこは一つ大きめに持ち込んで振り切ってズドムだっ横竹!ちょっと遠慮気味なプレイだった。試合終盤になると、7番くんがようやくボールに絡めるようになってきた。湘南、小林のスルーパスにFW14が抜け出しかけるが、遊佐が体を寄せてカット、ボールを奪い返す。小柄ではあるが、当たりを恐れない粘り強いプレイは遊佐の真骨頂。湘南は右サイドの小林を中心に執拗に攻撃を仕掛ける。FW14、こぼれ球を拾って右サイド突破、一人かわして中に入りセンタリング、DFクリア、CK。右CK、26番がキック!ファーに飛んだこぼれ球を湘南が拾ってシュート!金山キャッチ!そしてホイッスルが鳴り、サンフが1−0で逃げ切った。
 明日からもみじカップ。サンフ、ベルマーレとも健闘を期待したい。
 よーし、次は本題の浦和戦。ビッグアーチへ行くぞ!どうやって行くか・・・地図とにらめっこして、千代田ICから中国道に乗り、西風新都ICで下りてビッグアーチへ、というルートに決定。降り注ぐ陽光のもと輝く土師ダム周辺の新緑を堪能しつつ、ビッグアーチへと向かった。