5月第5週

「IF THE BEATLES HAD READ HUNTER... THE SINGLES」 THE WONDER STUFF 中古屋でふと目に入ってしまって、買ってしまいました。THE WONDER STUFFのシングルベスト盤です。最後の方とか、あんまり聴いてなかったんですけど、多分、94年で解散しているんだろうと思います。 僕が彼らのアルバムを初めて耳にしたのが、7、8年前ですかね。タイムリーではなかったんですけど、ファーストアルバムを聴いて、すぐ気に入りましたね。パンクっぽいヤンチャさの中に、カントリーだとか、昔から伝わっている伝統的な音楽のリズム感があって、すごく親しみやすかったですね。高くて、どこか怪しげな声の持ち主MILES HUNTが、まくしたてるように歌いあげることで、その独特なリズム感に説得力を与えていたように思います。僕の中では、「明るいU.K.ロック」の代表格でしたね。 彼らの曲で一番好きだった「UNBEARABLE」も収録されてるんですけど、どうやらリミックスされているようです。えらくポップな感じに手が入れられていて、エッジ の効いた原曲の良さが半減しているように思えます。こういうバージョンが出ていることは知らなかったので、ちょっと残念でしたね。 「WHO WANTS TO BE THE DISCO KING?」「GIVE GIVE GIVE ME MORE MORE MORE」あたりが特におすすめですね。元気が欲しいときに、どうぞ。

5月第3週

「ZENYATTA MONDATTA」 THE POLICE 80年にリリースされた、THE POLICEのサードアルバムです。ツアーの合間をぬって、短時間で作られたっていう話しで、彼らの作品の中でも、一番評価が低いようなことが言われたりもしているんですけど、僕個人からすれば、結構好きなアルバムなんですよね。 日本語バージョンもリリースされたヒット曲、「DE DO DO DO, DE DA DA DA」も収録されていて、前作と比べると、ポップな要素がより強くなったように思います。STINGもソロになってからのライブで、このアルバムに収録されている曲をアレンジして披露しているように、パンク／ニューウェーブの流れの中でデビューした彼らが、そこから脱し、独自のスタンスで歩き始めた作品として、非常におもしろいと思います。 気になる曲としては、STEWART COPELAND作のインスト「THE OTHER WAY OF STOPPING」。ANDY SUMMERSのギタープレイがかっこいいです。決して手数が多い訳でもなく、大したテクニックを駆使している訳でもないんですけど、ANDYらしさがよく出ていると思います。カウンターフレーズの極みですな、コレは。全体通しても、他のアルバムに比べ、ANDYの個性がよく出ているアルバムのような気がします。 このアルバムを通過して、THE POLICEはビッグバンドとなっていく訳ですが、そこへ至る前の、ちょっとヤンチャっぽい彼らが楽しめる作品だと思います。

5月第1週

「A TWIST OF JOBIM」 VARIOUS ARTISTS このアルバムって、一回視聴して気に入って買ったやつだから、詳しいことはわからないんですよね。おまけに輸入盤買ってしまったから、ますますわからない。わかっていることと言えば、Lee Ritenourがプロデュースしていて、ほとんどの曲でギター弾いていること。Antonio Carlos Jobimの曲に敬意を表して作ったアルバムであろうこと。そして、ボサノヴァの香りがプンプンすることです。 Lee Riternourが中心になってやっている訳ですが、Herbie Hancockも参加していたり、かなり豪華な顔触れでやってます。一曲目の「WATER TO DRINK」では、ギターは生音であるにも関わらず、シンセっぽい音を取り入れたりして、かなりハウスっぽい雰囲気になってるんですよね。この曲もそうなんですけど、彼自身がほとんどの楽器を担当している曲が多いのには、正直驚きでした。 実は、一曲目を聴いただけで、このアルバムを手にしたんですけど、全体的にはいろんな雰囲気を楽しめますね。キーワードがボサノヴァだったり、Jobimだったりして る訳ですけど、何の予備知識がなくても、すんなり聴けてしまうところがこのアルバムの魅力だと思います。 昼間に聴くよりも、夜、落ち着きたい時に聴くのがオススメです。

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