むらさきぐま日記2003.ユース編2


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Jユースカップ・
グループリーグF
9月23日 △1−1 VS京都(東城陽)
10月19日 ○3−2 VS神戸(いぶきの森)
10月26日 ○3−0 VS名古屋(吉田)
11月2日14:00 VS神戸(吉田)
11月8日14:00 VS京都(吉田)
11月16日12:00 VS名古屋(トヨタSC)

2003年クラブユースU−18登録選手。

1.プリンス中国決勝・
VS広島観音
2.全広島2回戦・
VS広島大学
3.クラセンU−15・
VS京都&ヴェルディ
4.全広島決勝・
VS広島経済大学
5.練習試合・
VS大阪学院大学
6.高円宮杯U−18準決勝・
VS静岡学園高
7.高円宮杯U−15
広島県予選準々決勝
8.練習試合
VS作陽B&鹿児島城西B

ユースのプレイヤーについてはこっち参照。


10月25日 吉田サッカー公園 晴
練習試合
VS作陽高B
VS鹿児島城西高B

土日が仕事ばっかりで、トップのホーム戦2試合に行けず、Jユースにも行けず、高円宮杯県予選にも行けず、26日こそは大丈夫だと思ったら金曜日に会社行ったら
「お前しかおらんから行ってくれ」
というわけでめでたく日曜出勤決定。もうどうにでもしてくれ。土曜日も午前中出なければいけないが、午後は空いているので、練習試合行ってみるか。
 と思いつつ5:30に起きてみると喉が猛烈に痛い。頭がクラクラする。あれ?風邪ひいた?起き上がったら気分悪い。そういや昨日から喉がヒリヒリしてえらくだるかったけど。これは・・・ダメだ。明日の仕事のほうが大事だし、今日のは休もう。
 昼ごろになると、だいぶ楽になった。もっとも喉は痛くて声を出したくないし、頭はぼうっとして、歩いていると時々項からたましい出そうな感覚に陥る。なんか事故起こしてしまうかもしれないが、まあ生死とかそこらへんは運命の女神の御手に委ねることにして、行っちゃえ行っちゃえ。
 途中何度も笠松の状況を携帯で確認しながら吉田へ。おいおいクワさんベンチにも入ってないじゃんかよ!前節から元気を眞中さんに変えただけのメンバー!?何考えてんだ小野っち。それは空気を読んでないよ!0−0で進んで行くなあ。ゼンゼンゲームが動かない・・・え、眞中さんもう代えるんか。で、元気?今までと一緒じゃん。点取れるんか?膠着。おいいつまで引っ張るんだ早く●に代えて泰出せ!と思っているうち吉田サッカー公園到着。
 グラウンドのほうへ行くと、人工芝グラウンドではU−10の大会が行われており、天然芝のほうではサンフユース、作陽、鹿児島城西の面々がアップを行っていた。14:30から試合開始の予定だが、まだ始まらないみたいだ。クラブハウスで一息つき、笠松の状況確認。ん?ここで山形と泰投入か。で交代は松下に、浩司ィィィ!?浩司出してどうすんだよ!しかし相変わらず点は入らない。ピッチでは、ゴールの位置が直され、試合開始が近づいてきた。まずはグリーンのユニの作陽高校が相手のようだ。サンフのほうも先発メンバーがユニを着て出てきた。
19富成
15田中 24木原
23柏木
17大屋 25福本
4植野 26中山 27槇野 18佐藤将
21(練習生)
 ユースのレギュラー組は明日のJユースカップグループリーグ・名古屋戦を控えているため、続々と引き揚げてくる。左サイドに4番が入ったので、藤井くんが左?と思ったが、
「ハナ!」
と呼ばれているので、ジュニアユースの植野くんとわかった。ちなみ今年から三矢寮に入ってユースの練習に参加している平繁くんは、JヴィレッジでのU−16ストライカーキャンプに横竹くんと参加していて不在。そういや昨晩のスパサカにもちょっと映ってたね。GKは21番なので栗崎くんか、と思ったが、彼も引き揚げてきた。あれ?寮長さんに訊いてみると、練習生とのことだった。そういう季節なのね。ジュニアユースの山木戸くんはどうなのか。
 というわけで、サンフと作陽のともにBチームの一戦、キックオフ。

 あー!トップチーム引き分けやがったァァァ!!なーにーやっとんじゃーあいつらー!!
頭痛くなってきた。そうこうしているうちに富成とのワンツーから左田中が抜け出して切り返し、DFがクリアしてCKに。左CK、翼が向かう。キック!鋭いボール、中央でDFがクリア、はね返されたボールを佐藤将がヘッドで再びゴール前へ送り、混戦の中から槇野がシュート!GKキャッチ。今度は中盤からのスルーパスからまた田中が抜け出しシュート!GKキャッチ。
 今度は右CKをゲット。柏木が向かう。キック!ゴール前に旋回して落ちる、GKパンチ!今度は左CK。翼のキック!はDFクリア。翼と柏木はキック精度がいいので、毎回思わず「おっ」と身を乗り出してしまう。翼が左に展開し、左に流れた柏木がクロス、中央富成がヘッド!はGKセーブ。作陽、ロングボールからFWが抜け出しかけるが、槇野がバックヘッドでGKにボールを返しギリギリ防ぐ。今度は右サイドへ展開し、抜け出してクロス!中央こぼれを左MF12がミドルシュート!はGK横っ飛びでキャッチ!
 ボールへの寄せ、玉際の強さ、プレイの正確さでサンフがはるかに上回っており、作陽はまともにボールを繋がせてもらえない。1年生が多いらしく、さすがにプリンスリーグでサンフを苦しめたレギュラーに比べるとかなり落ちる。サンフは中盤がボールを持つとスリートップが一気に裏を取るべくスペースに向かって走り出し、速攻を次々に仕掛ける。特に木原のタテへの動きがいい。中盤で福本がカット、そのまま左サイドを駆け上がりクロス、中央フリーで走り込んだ木原がワントラップ、シュート!GKセーブ!決定機、それは決めておきたかったところだ。今度は左に流れた富成がサイドの深いところでキープ、中央をうかがう。ファーで柏木がオフサイドの位置からいったん戻って動きなおしボールを要求、富成クロス!これが柏木にピタリ、柏木は左足でボールを受けると、中途半端に飛び出したGKをちらりと見て浮き球をそのまま右足アウトサイドでループシュート!これがふわりとGKの上を越えてゴールに飛び込み、サンフ先制!

 それにしても、中山シュージのディフェンスは怖いなあ。もともとサイドアタッカーで、多分守備の意識を高めるためにセンターバックやらされてるんだと思うけど、簡単にクリアするところでトラップしてドリブルで持ち上がろうとして詰められて取られてこんにゃろうと取り返してフィード、とかヘッドでクリアするところを胸トラップで落として詰められて以下同文とか、センターバックの適性まるでなしというところを存分に見せ付ける。それでこそ彼だが。佐藤将は来年はサイドバックを担当するのか?スピードがあるのでカバーリングも早く、攻撃参加もスピーディー。吉村みたいな感じになるんだろうか。植野は囲まれても突破しようとする姿勢があっていい。槇野はリベロの血が騒ぐのか、時々えらい前線に進出してシュートも窺おうかというプレイも見せる。福本は守備はOK、散らしがもっと的確に出来れば。翼は守備をもう少し確実に。でもパス精度はさすがにこのメンバーの中では随一。柏木は左足を駆使した巧みなキープと、エンジェルちっくな優しいスルーパスで相手を翻弄。プレイスキックも正確だし、来年はレギュラー獲っちゃうかもしれん。田中はレギュラークラスの貫禄か、巧みなテクニックを随所に披露。あとシャツの裾も大いに露出。富成はもうちっとクサビのボールを足元にピタリと止められるようになれば。木原はタテへのスピードと突破は迫力充分。緩急が付けられたら西山クラスになれる。もっとも彼の場合は、一直線にゴールに突き進んでシュート!というほうが似合っているかもしれない。
 そうこうしているうちにホイッスルが鳴り、前半が終了・・・と思ったら作陽のメンバーは挨拶して引き揚げ始め、代わりにピッチサイドでアップしていた鹿児島城西の面々がベンチに入った。ハーフ(35分)一本勝負のようだ。こちらもBチーム。主力組はこのあと人工芝グラウンドで行われる作陽VS城西の練習試合で出てくるようだ。
19富成
18佐藤将 24木原
23柏木
15田中 22(練習生)
17大屋 25福本 27槇野 26中山
21(練習生)
 やや布陣が変わった。GKは背番号は同じだが別人に。これも練習生。中盤の22番、古本くんかと思ったが、やや小さい。別人。彼も練習生で、なんでもU−15日本代表のイイ!選手とのこと。あの県には強豪あるけど競合してないのか。それはともかく中山見れないのか。作陽との練習試合には出るのか?でもアジアユース予選が終わったばっかりだしお休みかもしれんな。さて試合開始。
 いきなり中央柏木のキープから右オーバーラップしてきたシュージへ開く。シュージのクロス!はラインを割ってしまった。いいパスだったのにー。またも柏木から左のマサルへスルーパス!将、キープしつつ持ち込んでシュート!右に外れる。柏木、今度はGKの位置を見てロングシュート!右に外れる。柏木が立ち上がりからゲームを支配していく。右サイドのこぼれ球を田中がダイレクトでクロス、中央富成がダイレクトボレー!右に外れる。将が中央強引突破からFKゲット、やや遠いところから田中が直接狙う!が宇宙開発。右サイドからボールをつなぎ、左に流れていた木原がボールを受け、前を見るといきなり左足一閃!鋭いグラウンダーのミドルが前に出ていたGKの横を破って左ポストを直撃!し―――ゴール右スミに転がってネットを揺らした。ゴール、1−0!ナイスミドル!(歳のことではない)

 それからも柏木のキープとパスからサンフが一方的に攻撃を続ける。中央で柏木がキープし右へちょんと開き、そこへ走り込んだ木原がワントラップからシュート!はDFが決死の飛び込みでブロック、CKへ。柏木キック!ファーで槇野がトラップ、シュート!GKセーブ!今度は柏木左サイドでキープ、パシッとアウトサイドで中に入れ、飛び込んだ木原がシュート!はDFブロック。城西ももうちょっと頑張れよ・・・城西、バックラインでキープ、そして右サイドバックがGKにバックパス。ここで携帯で山形VS川崎を確認。後半、もうすぐ試合終了、まだ0−0。踏ん張れ山形!と思ってピッチのほうを見ると、ボールがゴールに転がり込んでいた。あれ?ただのバックパスだったはずなのに。サンフは誰も詰めてないし・・・まさかトラップミスか?訊いてみると、GKがよそ見してたらしい。くそう珍しい場面だったのに見逃した。ともかく2−0。
 将が左サイド抜け出しシュート!GKキャッチ。右サイドスローイン、受けたシュージがタテに抜けセンタリング、ニア富成が飛び込むが惜しくも合わず!と、城西のカウンター、左サイドから一気にゴール前へ・・・と、槇野が猛然と戻ってきてスライディングでカット!うむ!もう一度城西が攻め込むが、右からのクロスは精度を欠いた。
 サンフの左CK。翼がゴール前に送り、クリアをもう一度拾ってクロス!槇野が競り勝ってヘッドを放つが、枠外。シュージが右サイド粘って粘ってキープして倒されFKゲット。シュージは素早く起き上がるとボールをセットし、ボールに手を置いたまま「蹴るぞ蹴るぞ」と城西の選手達にガン飛ばしながら牽制。結局は田中に譲ったけど。FKはゴールに結びつかず。さてその田中がボールカット。左に素早く展開する。流れていた富成がキープして中央佐藤将へ、将が落として、走り込んだ柏木が飛び出すGKをものともせず左足でちょんと浮かせてゴール中央に蹴り込み3−0。
 山形0−0川崎(試合終了)
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
首の皮つながったぜ。と、今度は左サイド持ち上がった翼が鋭いクロス!これをニアに走り込んだ将が身をかがめて上半身一振り!頭でゴールに放り込んで4−0とした。
 それからもサンフが攻めつづけ、ホイッスル。4−0、快勝した。22番の練習生くんは、特に目立つプレイはなかったが、それは知らないメンツばかりのチームにあってミスなくプレイできたということ。なかなかクレバーな選手と見た。GKくんも2試合ともとくに目立つ場面はなかった。これは守備機会がほとんどなかったからだけど。VS作陽戦くんの横っ飛びキャッチはなかなかキマっていた。
 やはり体調が悪いのであんまりうまくメモ&記憶できなかった。その後の人工芝グラウンドでの作陽VS城西を見始めたが寒気がしてきたので帰ることにした。明日仕事だし。
 途中一眠りして、無事帰宅。

10月12日 竹ヶ端運動公園陸上競技場 晴
高円宮杯全日本ユース(U−15)サッカー選手権広島県予選・準々決勝
ピジョンFC VS サンフレッチェ広島FCジュニアユース
大河FC VS サンフレッチェびんごジュニアユースFC

 24時間サウナで一休みし、6:20東京発の広島行きのぞみに乗り、駅弁食ってすぐさま爆睡の流法(モード)炸裂。名古屋、京都、大阪、新神戸、岡山に着く前に断続的に目を覚ましながら、福山へ戻ってきた。10:10。ふう、11:15試合開始のジュニアユースの試合には間に合うな。駐車場料金を払い、車を南へ走らせる。途中コンビニで昼食を買って、芦田川河口そばの竹ヶ端運動公園へ。
 こっのほうにも行ってみたかったが、こんなページを開いている以上、竹ヶ端へ行くしかない。残念。
 野球場では試合が行われているようだ。陸上競技場では、準々決勝第一試合・安芸FC−八幡FCの一戦が行われていた。時間的には、後半半ばを過ぎたところか。スタンドに上がって腰を下ろすと、ほどなく中盤からのフィードに安芸FC(マリンズ)のFW10が抜け出し、マーカー、GKを次々にかわしてゲット!周囲の会話を聞くと、これで3−0となったらしい。さすがに強いね安芸。直後に8番を下げて4番を投入、スリーバックからフォーバックにチェンジ。しかし中盤からの鮮やかなスルーパスから決められてしまい3−1。それでもペースは譲らず、そのまま攻め切って勝利。ベスト4一番乗りを果たした。さて、次はサンフジュニアユースだ。別グラウンドでアップしていたジュニアユースの面々が移動してくる。
 東京は雨だったが、こちらは快晴。秋晴れっていうか、秋にしては暑い。雨よりはマシだけど。さてピッチでは、ホーム側に緑のピジョンFC、紫のサンフが出てきてアップを始めた。ピジョン(英語で鳩の意)も県下の強豪、油断はできない。どのようなメンバーで臨むのか・・・と、横竹がユニを着ていない。ベンチスタートのようだ。昨日の試合(1回戦)で左足首を負傷したためらしい。梅本も負傷中でベンチみたい。はたしてどうなるんだ。両者いったん引き揚げ、ともに円陣を組んで気合を入れ、それから整列して入場。11:15、キックオフ。
サンフ: 9植野 10平繁 ピジョン:
12金城 11 17 10
17酒井 8竹林 7保手濱 6高橋翔
4田中尚 3林 2高橋勇 14
1山木戸 12
 クラブユースU−15の時と背番号が変わってて、わからない。どなたかご教授ください。12番はレフティだったし西本くんとか、かな・・・と、掲示板によると金城くんとのことです。
 まずはサンフ、右サイド高橋翔太(タカショーって呼ばれてたからたぶん)のクロスに平繁が飛び込むが、GKがキャッチ。ピジョン、トップ下のMF17が右にループパス、MF10が走り込んでシュート、はGKキャッチ。サンフ、右スローインから高翔>植野と繋ぎ、植野が切り込んでセンタリング、DFがブロックしてCKに。レフティMF12のキック!ニア田中尚がヘッド!わずかに上!今度は平繁が中央から高翔に開き、クロス!これも直接GKへ。しかし高翔と書くと三国志に出る人みたいですね。あるいは揚州八怪。それはともかくピジョンの反撃、トップのFW9にボールが渡る、反転してキープ、じりじり進みながら機を待ち、スキを見つけるや一気に加速して最終ラインを破りシュート!山木戸飛びつく、しかし届かない!ボールは―――わずかに左はずれる!ペットボトルを蹴って転がっていった。鳩の9番いいね!
 保手濱が中央から右へ展開、流れていた平繁が受けてドリブル開始、二人を次々にかわし、PAに入ろうとするがDFがカバーしてクリア。スローイン、竹林がキープして高翔に出し、タテに抜けてクロスに中央落としてファーの酒井がシュート!DFブロック!ピジョンはライン4を崩さず、それにボランチが加わる6枚でゴール前を守る。もちろん攻撃的MFの三人の帰陣も早く、少しでも時間をかけるとゴール前に緑の壁が出来上がってしまう。見事な統制の取れた守備陣形で、これを崩すのはかなり難しい。攻撃時には9番を中心に後ろの三人と速攻を繰り出してくる。サンフ、酒井が突破してセンタリング、DFクリアでCK。金城のキック!ニアで田中尚が合わせるが、上へ外れる。保手濱がキープから倒されFK、素早く右に開いて高翔がクロスを入れるも、中に合わず。攻められ続けていたピジョン、隙を見てカウンター!10番と9番がワンツーを繰り返して上がって行き、9番が右に開く10番にパス、10番が受けてセンタリング!中央9番がスルー、ファーの11番がダイレクトボレー・・・空振り!!拾ったサンフのカウンター、植野がドリブルで一気に相手PAまで持ち上がるが、DFの網に引っかかる。それから双方攻め合うも、決定的な形まで至らない。

 植野のポストから平繁がドリブルで持ち込みスルーパス、植野が受けて抜け出すところ、ピジョンがタックルでクリア。植野が右からドリブルで切り込んで倒されFKゲット(ピジョン8番にイエロー)、平繁が直接狙うがGKが軌道を読みきって正面でキャッチ。ピジョン、CKからニア競ってファーに流れたボールを10番がダイレクトシュート!は打ち上げてしまった。酒井クロス、はね返されたところを金城が拾ってクロス、これもはね返されたがこぼれをみたび放り込んで平繁?が突っ込みGKと交錯、こぼれたボールに竹林が喰らいついてダイレクトで撃つが、右に外れる。さらに竹林、植野のループからゴール前飛び込んでボールキープするが、ピジョン守備陣がわっと周囲を取り囲んでシュートを撃たせず。
 ピジョン、11番がやや痛んだのを見るとすぐに15番と交代させ、18番のアップが終わるとすぐに15番に代え18番。15番、ワンプレイしたかしないかというとこなのに。もうちょい使ってやれよ。前半終了。
 後半開始。サンフは高橋翔太に代えFW14投入。結構大きい。誰だろう。クラセンU−15では瀧本くんの番号だったけど・・・はたまた村松くんか田中貴政くんか。でも村松くんは160cmそこそこだし、田中くんは1年だから14番はまだかな。よって瀧本くん、だろうか。と、これも掲示板によれば村松くんとのこと。伸びてるね!彼が平繁とツートップを形成し、植野は左サイドへ、酒井が右サイドへ回った。
 早速、植野が左サイドからドリブルで入って行きセンタリング。これはGKキャッチ。今度は右サイドから入るボールを平繁がスルー、村松が平繁に落として平繁が右サイドを突破、大きく切り返してクロス、ゴール前村松トラップ、ミス!こぼれたボールに金城が突っ込むが、DFがクリアする。いい速攻だったが。さらに村松とのワンツーで左サイドを破った保手濱がゴールライン際で一人かわし、アウトサイドでセンタリング!しかし走り込んだ酒井には合わず。
 安芸FCも後半は前に出てきた。9番のポストから後方の選手がガンガン上がってくる。攻め合いとなった。ピジョン右サイドバック3番がドリブルで右サイドを突破、センタリングにニア飛び込んだ9番がヘッド!左に外れる。しかし決定機だった。サンフは平繁がスルーパス、しかし強すぎ村松に渡らず。ピジョンGKのミスキック、村松が受けてすぐさま平繁へパス、平繁がキープしてシュート!DFに当たりCKへ。右CK、金城のキックにニア田中尚ヘッド!飛び出したGKの脇をにボールが抜ける、決まった!と思った瞬間軌道上にピジョン17番が入ってライン上でクリア!ビッグプレイでサンフ先制ならず!このこぼれをまたも田中尚が競って落とし、平繁が浮き球をコントロールしてボレーシュート!は上へ外れた。それにしても、毎回競り勝つ田中タカシも相当だが、それに確実に合わせてくる金城のプレイスキックは凄い精度だ。
 前へ出てきたとはいえピジョンの守備ブロックはいささかの乱れもない。まともに攻めても崩せないため、サンフは竹林・保手濱のボランチも積極的に飛び出しゴールをうかがう。14番のポストも機能しているが、とにかく守備が厚いので、最後のところで防がれてしまう。横竹がいればなあ・・・とベンチを見るが、出てくる気配は全くない。
 右サイドタッチラインをボールが割る。サンフのボールだ。
「タカー!早く行けタカー!」
上野監督が叫ぶ。酒井が急いで走って行ってボールを拾い、戻ってきてスローイン。このボールをキープからセンタリングはGKキャッチ。左サイドから植野が細かいフェイントから切り込んでクロス、しかしファーでGKがナイスキャッチ。平繁から右酒井へ展開、リターンを受けた平繁が今度は村松とワンツー、PAに侵入したところでタックルを受け転倒!したが笛はなし。ピジョン、なおも集中力高い。攻撃陣も虎視眈々、サンフDFのヘッドでのバックパスに9番が反応しても猛然とダッシュ、DFがブロックしつつGKがキャッチ、という場面も。ピジョン、17番がドリブルで侵入、これをサンフDFが後ろから倒してイエロー、FKゲット。ここで10番に代わって11番イン。左サイドからのFK!はGK山木戸が飛び出してキャッチした。

 膠着!どうにも点が入りそうにない。もちろん少しでも気を抜いたら入ってしまいそうな感じはあるが、両者集中高く、スキを見せない。このまま延長突入か?スタンドからも延長戦の試合時間を確認する会話が流れ始めた。サンフ、中盤のダイレクトパス回しから植野に展開、クロスを入れるがDFクリア、今度は高橋勇気がアーリークロスを入れるが、これもDFがクリア。中盤でボールが行ったり来たりし、ピジョンゴール前に出たボールをまたクリア。そのクリアボールを受けたサンフの選手が、ぽんとそれを蹴り返した。上がりかけたピジョンのDFラインの裏に飛ぶ。村松が追いかける。DFも追う。ワンバウンド、跳ねたボールにDFが追いついたが、横合いから村松がグイッと体を入れてはじき出し、ボールを領有した。GKと一対一!シュート!
ゲット!!ボールは反応するGKの脇を抜け、ゴール左スミへ!後半25分、サンフ、ついに先制!殊勲の村松にどっと選手達が群がる。キャップー!(違)これで決まるか?
 ピジョン反撃!平繁からボールを奪うと左に展開しカウンター!しかし勇気が追いついてクリアする。ピジョン、11番に代え10番。しかしさっきからバスケみたいな選手交代するね。FKゲット、ゴール前に入れる、保手濱クリア、そのボールをピジョンのボランチ8番がダイレクトボレー!わずか右!うおおお。
 この辺りから海鳥がどっか近くからニャーニャー鳴き始めた。うるさい。
 平繁が中盤でボールを持った。そしてドリブル開始。ど真ん中を細かなフェイントで抜けて行くと、PA外から左足一閃!ボールはゴール右スミに突き刺さり、2−0!いともあっさりと追加点を奪ってしまった。これで決まった。
 あとはサンフが時間稼ぎすることなく攻め倒す。植野のクロスに中央村松がオーバーヘッドを試み見事に空振り!でスタンドうける。ピジョンは選手交代でフレッシュな選手を次々と送り込むも、サンフの牙城を崩せず。勇気が相手のクリアをゴール前に蹴り返したところでホイッスルが鳴り、試合終了。
 我慢比べを制したのはサンフレッチェ広島だった。しかしピジョンのゲームプランも徹底されていた。もう少しのところだったが、あの場面は予想外の出来事だったか、クリアして一瞬気が緩んだか。ともかく息詰まる攻防だった。でもサンフ、この調子では安芸FC戦も苦戦しそうだな・・・横竹、梅本、天根らは出てくるんだろうか?
 昼食を食べ、車の中で一休み。なんか眠くなってきた。次の試合もつかな・・・たぶん無理だろうけど、行こう。
びんご: 11井上琢? 10高山 大河: 10
9木本 12
6前田?
14
12
 びんごは3−5−2。対する大河は4−4−2。びんごは前日、府中一中を12−0で降している。一中も県東部ではそこそこ強いはずだが、凄い破壊力だ。クラセン地域予選ではエース高山健太とトップ下の木本裕之が目立っていたが、今日はどうか。対する大河は説明無用の名門。前日は八次中を4−0できっちり降してきている。びんごの攻撃力と大河の守備力の対決か。さっきのサンフのユニは旧ユニ改バージョンだったが、びんごは現行ユニ改バージョンだった。
 試合開始。まずはびんご、高山が11番にスルーパス、落として左WB5番のクロス!は長すぎ。お返しに大河、左から右へサイドチェンジ、右MF7がクロスを入れるがDFクリア。びんごがまずは押し込む。センター7番から右6番に展開、クロス!クリアされるが11番が拾ってクロス、押し上げて波状攻撃を繰り出す。CKゲット、こぼれを高山がシュート!上へ外れる。
 大河FC、9番を11番と交代、すぐに11番と代えて9番を復帰させ、同時に12番を13番と交代。
 びんごのバックパス。やや弱く、これを大河FW10が追う!GKクリア!10番の体に当たる!10番、振り向きざま落ちてくるボールをシュート!上に外れる。うひょほ。びんご反撃、左サイド5番が突破、戻して高山がクロス、二枚中央飛び込むがオフサイド。今度は高山が右サイドをドリブル突破、ゴールライン際でマーカーをかわして中へ入り、マイナスの折り返し!飛び込んできた木本がこれを受け、ちょんとタテに持ち込んでシュート!
ゴール!角度のないところから見事に叩き込んでびんご先制!

 びんごが押せ押せとなる。左CK、木本のキック、低い弾道に11番がニアでトラップするが流れてラインを割る。中盤ヘッドで繋いだボールに右サイド高山が抜け出し持ち込んでシュート、CKへ。木本の右CK、こぼれを高山が拾ってシュート、GKキャッチ。木本>7番>高山>5番と繋いでセンタリング!GKパンチでクリア。またもCK、DFクリア!ここで前半終了、1−0で折り返した。
 実は前半途中から猛烈に眠くなり、歓声が起こったとき以外うつらうつらしていたので、詳細は覚えてない。意識があるときはだいたいびんごが攻めてたので、びんごペースだったんだろう、たぶん。
 夢うつつのまま後半開始。まずはびんご右サイド6番のセンタリングにニア11番ヘッド!GKキャッチ。大河、FKを取るもキックは直接GKへ。次いで10番のスルーパスに9番飛び込むが、GKがキャッチ。びんご、右からクロス、ファーで受けた11番がドリブルで中に切れ込みつつシュート!これはブロックされるも、こぼれに走り込んだ高山がシュート!
ゲット!!豪快にゴールに突き刺しびんご追加点2−0!
 大河、7番に代え11番。
 びんご、左サイドでFKゲット。蹴るのは木本。キック!中央飛び込んだDF4がきれいに頭で合わせてゴールに突き刺し3−0!
 びんご、11番に代え17番。びんごは高山のキープから自在に展開する。背が高いわけではないが、とにかくキープが巧い。木本は二列目からどんどん飛び出してきてボールに絡み、ゴールをうかがう。森島みたいだ。イイ!左に展開、5番が一気にスピードでぶっちぎり、センタリング!これにニア走り込んだ17番がジャンプ一番体をひねりヘッド!
ジャストミ―――ト!!完璧に頭で合わせたボールをゴール向け振り切り、ズドンと突き刺して4−0!周囲から「スゲー!!」と一斉に声が上がるファイン・ゴール!目が覚めたー!
 びんご、9→20、5→19。
 トップ下20番から高山へスルーパス、右抜け出す高山、GK飛び出すが間に合わない、踏みとどまるGK、高山その上を狙うループ!しかしGK両手で叩き落としてCKに。右CK、19番のキックはクリアされる。そして高山ドリブルで中央突破から右の17番へスルーパス、完全抜け出しフリーでセンタリング、ファー20番がワントラップから落ちてくるボールをボレーできれいにゲット!5−0、止めを刺した。
 その後は省略で、試合終了。
 びんご、強ええええええええ!大河を一蹴。島監督いい仕事!このチームなら、本家も倒せるかも!
 試合が終わるとまた眠くなってきたので、第四試合はキャンセルしてスタンドを出る(この試合は廿日市FCが勝利した)。書店に行って本読んで駐車場で休んで帰る。
次ここへ来る時は、サンフユースVS水戸闘莉王の一戦かな。


10月11日 国立霞ヶ丘競技場 曇
高円宮杯全日本ユース(U−18)サッカー選手権・準決勝
VS静岡学園高

 11日は国立→小瀬、12日は福山で高円宮杯U−15県予選というのは決めていて、休みも取れたのでよし11日は早起きだと思っていたのだが、ちょっと東京国立博物館国立西洋美術館のサイトを見てみたところ、あんなのこんなのやってるー!等伯(伝、と『ギャラリーフェイク』では言ってたね)の松林図屏風は国立博物館蔵だから今回無理に行く必要ないけど、レンブラントはー!行く。絶対行く。でも12日は福山。これは動かせない。となると、国立に行く前に上野に立ち寄るしかない。準決勝の試合開始は12:00。よって、国立西洋美術館の開館時間・9:30には上野に居る必要がある。しかし福山に止まる最初ののぞみでは、それは不可能。

よろしい ならば前日移動だ

10日の仕事をさっさと逃げるように切り上げ、いったん家に帰って荷物を整えて福山駅へ向かい、駐車場に車を停めてレールスターで新大阪へ、んで大阪へ出て泊まって、次の日の二発目ののぞみでレッツゴー!8:30すぎに東京着、そして京浜東北で上野着ッ!時間は9時ちょい前。朝食を買って食べ、上野公園インフォメーションセンターでレンブラント展の入場券を買い、すでに出来ていた列に並ぶ。列が長くなってきたので9:30前に開門して入り口前にまで列が通され、9:30に中へ入る。さーてどんなものかな。

感動した

とくに版画が凄かった。『ラザロの蘇生』や『羊飼へのお告げ』『三本の十字架』『アブラハムの犠牲』『エッケ・ホモ』など「天才の所業」を目の当たりにして、もう涙が出そうだった。周りに誰もいなかったら、たぶん泣いていただろう。観に行って損はない。ただし、聖書や神話に題材をとった作品に主眼を置いて展示されているので、キリスト教やギリシア・ローマ神話の知識がないとつらいかも。
 想像以上に満足して美術館を出る。ここでスデに満足してしまったのがいけなかったのかもしれないが。とりあえずその時は意気揚々と上野から秋葉原経由で千駄ヶ谷へ。11時過ぎに到着、てくてくと歩いて国立競技場へ。どこから入ったらいいものかわからなかったので前の人についていったらアウェイ側入り口についてしまった。道端の石垣には、今度のナビスコカップ決勝に向けた浦和サポたちの「場所取り貼り紙」がズラリ。これって何か効力あるのか。警察に剥がされないんだろうか。でも下手なことしたら殺されそうな気もするし、黙認なのか。それはともかく、入場券買ってパンフ買って、スタンドへ。
 バックスタンドアウェイ側には、すでに関東サポーターの作ったビッグフラッグが広げられていた。そちらに合流して、メインスタンドのほうへ。某定番ユースサイト管理人さまほかにお会いして挨拶。いつもお世話になってます。その時スターティングメンバー発表。
9田村
11西山 6田坂
20纉c
7高萩 5前田和
2高柳 4藤井 3中野 14森脇
16佐藤昭
 今日のリザーブは、GK1松岡、FW10馬屋原、DF12槇野、DF13吉村、MF15田中、MF17大屋、FW19富成。
全日本ユースは25名登録なので、普段と違う背番号の選手がいる。槇野が27→12、シュージが26→22。佐藤将はDF登録・・・来年に向けてサイドバックやるのか。前田俊介はまだリハビリ中のようだ。
 吉田高校はただいま中間試験真っ最中とのこと。ユースは勘弁したれよ、と思ったが、公立でもあるし、そもそもユースは別に学校行事とは何も関係ないので彼らだけ特別に後回し、というわけにはいかないんだろうなー。昨日も午前中テストがあって、その後軽く体を動かして長駆東京入り、というスケジュール。気がかりはそれによるコンディションのみ。それさえ大丈夫なら充分勝てる相手。
 対する静岡学園は、負傷が噂された守備の要・小林も元気にスタメンに名を連ねる。
GK1飯塚、DF5庄司、3小林、2平島、MF23中村、13加藤、7山梨、4松下、10狩野、FW12板倉、21新井。
静学って3−4−3の個人技主体の超攻撃サッカーでしたよね?と訊いてみると、
「あ、5年位前に方針転換して、今じゃフィジカルトレもバンバンやってますよ」
それじゃ普通のティームじゃないですか。今日はこちらに合わせてじっくりやってくるのか。
 バックスタンドへ戻る。ピッチでの試合前のアップはないのか。大丈夫かな。両チームの選手が出てきて、さあ準決勝のキックオフ。
 まずはサンフのカウンター、西山が左サイドを持ち上がって横パス、纉cが走り込んでミドルシュート!右に外れる。対する静学も、154cmのチビッコサイドアタッカー・中村の持ち上がりからエース狩野にパス、狩野前を向いてシュート!は中野がブロック。中村、本当に小さい。今週のビックリドッキリメカみたい(どんなたとえだ)。でもさすがは静学の一員、高性能。さて反撃、カズが中盤でカットしてそのままクロス!田村が走り込み、庄司に競り勝ちヘッド!右に外れる。お次は右サイド、スルーも交えた鮮やかなワンツーが炸裂しスタンドがどよめく。田坂が受けてスルーパス!はDFがカットする。中盤をドリブルで駆け上がった高萩がそのままミドルシュート!糸を引くような弾道がゴール左上スミを襲ったが、わずかに外れる。押され気味の静学、しかし左サイドスローインから狩野が受け、反転するや一瞬のフェイントから一人かわしてPA侵入しシュート!右に外れるも、そのテクニックにスタンドがざわめく。騒がれてるだけあってさすがにうまいな。でもキャプテン松下のほうが怖いよ。速いし突破力あるし、森脇しっかりしろよう。
 あっという間に20分が過ぎた。サンフペース・・・なのだが、まったりしてきた。変だ。サンフペースなら、もっとみんなが嵐のように動き回って、ボールが稲妻のように回りまくるのに・・・なんか動きが悪い。運動量、動き出し、競り合い、判断力、すべてが普段と違う。まるで眠っているようだ。これくらいのチーム、もっと圧倒できるはずだが・・・一誠がカット、ドリブルで持ち上がり田村にスルーパスを出すが、合わず。静学が中盤でパスを回すが、田坂が戻ってきてカットする。高萩から左の西山へスルーパス!走り込んだ西山がグラウンダーのクロスを中央へ、これがDFの間を抜け、中央飛び込んできた田坂がダイレクトで合わせる!がジャストミートできず右に外れた。決定機だったが・・・今度はカズのカットからまたも西山に開く。西山は中へドリブルで切り込み、二人を一気にかわし、三人目ともつれながら右へパス!田坂が走り込んで受け、シュート!左に外れる。これも決定機だった。彼らしくないな。
 静学、選手交代。FW板倉を下げ、切り札のFW木戸を早くも投入してきた。

 田坂から纉cの飛び出し、CKを得る。左CK、田坂のキックはクリアされるがもう一度拾ってクロス、中央混戦となるがサンフのファウルで静学ボール。田坂が左からドリブルで持ち込み田村にスルーパス!は田村のトラップが大きくそのままラインを割る。右サイドで森脇が粘ってCKゲット、西山が蹴るがミスキック、クリアされてカウンター・・・のところを高萩が割り込んでダイレクトで前へフィード!DFがクリアしようと足を出したが後ろへこぼしてしまい、外側から西山がそれを目掛けてダッシュ!取られたら完全にGKと一対一のところだったが、必死に戻った小林がスライディングでクリアする。どうにも攻めきれないサンフに、静学が牙を剥き始めた。前線でキープし、二列目から山梨がミドルシュート!わずかに左に外れる。今度は左サイドから走り込んだ松下が強烈ミドルッ!!唸りを上げてゴールを襲ったがこれもわずかに右へ。そして前半が終了した。
 サンフ、動き悪すぎ。動かないから連携もままならず、ボールが落ち着かない。前へ前へと妙に焦ってボールを失っている。相手はこちら対策をしているようだが、プレスも作陽や広島経済大のそれに比べればなんちゃってクラス。落ち着いて戦えばなんということはない相手だが、ああもうコンディション悪いなあ。特に高萩と一誠。プレイに精度がなさ過ぎる。最悪の出来だ。他の面々も、中の人が別人?というくらい普段のプレイが出来ていない。センターバックの二人とカズはいつものように頑張っているけど・・・後半目を覚ましてくれるんだろうか。スタンドでは、「早く馬屋原を入れたほうがいいんじゃないか」という意見が主だったが・・・
 後半開始。立ち上がり、サンフが前に出る。高萩から西山へ、西山シュートは上へ外れる。速いパスが見られるようになった。静学、FKゲット、狩野が入れ、小林ヘッドは枠を捉えず。反撃、カズのカットから右へ、これを田坂が受けそのままドリブルでサイドを切り裂き、CKゲット。右CK、西山が入れるがまたミスキック。どうもプレイスキックの精度が悪い。静学、狩野とのワンツーから山梨がミドル!昭大キャッチ。今度は右からのクロス、またも山梨が強引に飛び込むが、これはファウルを取られた。
 サンフ、纉cに代えて吉村。左サイドバックに入れ、一誠をボランチ、高萩をトップ下に上げる。うーん、普通に馬屋原を入れて、シンプルな4−4−2にしてサイドアタックに徹したほうが落ち着くんじゃないかなあ・・・天皇杯県予選では、フィジカルに勝る大学生相手にそれでやってたし、このコンディションの悪さでは、そちらのほうがいいんでは・・・
 とか思っていると、DF藤井がボールカットからそのまま左に開きそのままダッシュ、リターンを受けて突破・・・はオフサイド。前が頼りないから、藤井出てきた!前衛頑張らんかい!しかしその運動量は時間がたつにつれ衰え、フィジカルでも後れを取るようになっていった。大学生や国見の圧力も個人ではね返していたお前たちがなんてざまだよ・・・何とか1点とって逃げ切れるか・・・田坂がドリブル開始!猛然と右サイドを破って切り返し、さらにもう一回切り返してマーカーを抜き去り、シュート!GKセーブ!こぼれに田村がDFと競り合いながら突っ込みシュート!右に外れる。うああ惜しい!静学狩野、ドリブルからスルーパス一閃!木戸がラインの裏抜け出し、トラップして反転シュート!は力なくGKキャッチ。一誠のドリブル突破を加藤が倒してイエロー。
 中盤でのせめぎ合いが続く展開となった。いつもならとりあえず中盤の支配権は渡さないのだが、この日はとにかく高萩が悪すぎ、前線の動きが悪いのにどんどん前に出してしまうからボールが全く支配できない。トップ下のはずなのになぜか低いところまで戻ってきてしまうので、前線とうまくリンクできない。場所が変わってかえって混乱してしまったのか?いっそ高萩を下ろして馬屋原を入れてしまえ!中盤はカズ一人いれば充分だ!しかし森山監督は動かない。後半30分回ったぞ。静学スルーパス、新井オフサイド。さらに左からスピーディに右へ展開し、小兵・中村のミドルシュート!右に外れる。
 静学、CKを得る。右CK、狩野が向かう。キック!ニアに飛んだボールに、キャプテンマークを巻いた4番・松下が飛び込んでヘッド!ボールはファーへ飛び、反応できない昭大の視線の先で、ゴール左スミに納まった。後半35分静学先制!やられたー!
 静学の選手達は狂喜してベンチ側へ。そしてみんな自陣ベンチ前タッチライン付近へ固まってしまった。今だキックオフだ!この隙に決めちまえ!サンフの選手達は主審にアピールするが、しかし主審はなぜかキックオフしない。おめールール知ってるのか。静学の選手達が「ヤッベ!」とあわてて戻ってくるところでキックオフ。田坂が突っ込むが、ブロックされた。
 サンフ、西山に代え馬屋原。静学、FW新井に代えMF6清水。サンフ、田村に代え田中。
 田坂のドリブル突破、PAで止められる。カズがサイドを破ってクロス、馬屋原飛び込むがDFクリア。一誠がドリブルで突っ込む、が最後の壁を崩せず。カズのカットから馬屋原へ、左にはたいて森脇シュート!右に外れる。最後はとにかくサンフは前線に放り込み、静学は木戸以外引いて選手交代で時間を稼ぐという典型的な1−0の展開となったが、サンフは静学の守りを崩せずロスタイム3分を経過して試合終了。サンフユース今季公式戦初黒星、静岡学園が粘りの快勝で決勝進出を決めた。

 無念。力を出し切っての敗戦ならまだしも、実力を全く発揮できずの敗戦では・・・みんな泣いている。挨拶が終わったあと、藤井がみんなに声をかけてバックスタンドのこちらへ来ようとしたが、選手同士の握手があった。それが終わってもう一回来ようとしたが、今度は3位入賞の授賞式でメインスタンド前へ。授与式が終わり、写真撮影が終わると、森山監督をはじめみんなが走ってきて挨拶。“Grande Viola, Hiroshima!”コールで迎える。落ち込んでいる暇はない。来週はJユースカップ・グループリーグ神戸戦だ。試験終わらせて、コンディションを整えて、100パーセントの実力をそこで発揮しろ!高萩、これからはトップチームの一員だ。今日みたいなプレイは許さんぞ。今以上に気合入れていけ!それにしても真っ先にこっちへ来ようとしてた藤井くん、その心意気がうれしいよ。
 次の市船VS東福岡をちょっと観戦。青対赤の一戦、見ていてわかりやすいな。東福岡、5−4−1の守備的布陣で市船を迎え撃つ!横断幕に「RED COMETS」の文字。赤い彗星ですか。3倍走れ!はじめての生カレン君。カコイイね。堅くてしなやかでいいプレイヤーね。増嶋くんも落ち着いてていいディフェンスね。U−18日本代表で頑張って欲しいのことよ。鈴木修人がいないのが残念。国体で燃え尽きちゃったらしい。早く足治せよ。東福岡では、菰田くんがいいスピードを見せてた。赤い彗星とまではいかないが、赤い稲妻くらいはあるかも。ツノつけてもいいんじゃないかな。
 15:30新宿発のかいじ113号に乗り小瀬に向かうため、国立を出て千駄ヶ谷駅へ。

あーもう今日は中の人別人だったなー試験があったとはいえみんなコンディション悪すぎこーゆーときのために普段から勉強しとけよ無理かでも今日よかったの中野に藤井にカズぐらいじゃんこの三人は勉強できるのかそれともテストなんか眼中になかったのかどっちだえーい肝心の一誠にハギーがあんなメタメタの出来じゃ負けてもしょうがない今日はうちの日じゃなかったなまあたまにはこういうこともあるさ高校生だもんなそのぶん監督がうまいこと采配してやらにゃダメだろゴリさーんこれからまだJユースカップに天皇杯があるしみんなまた初心に戻って頑張ってねしかし静学いつからあんなキャラになったんだ話が違うぞあと川淵がウチを誉めたりしたからこんなことになったのかもちっくしょーアイツめ呪いかけやがったな

とか思いつつ新宿駅着、9番線ホームへと急ぐ。と、アナウンスが。

15:30発の特急かいじは、ただいま三鷹駅での人身事故のため、到着が遅れております・・・
何ィ―――――!!(ガビーン)

何やってんだ人身!!これ、物理的に試合開始に間に合う最終の便だぞ!間に合うのかよー!
と愕然としたところで、
→To be continued...
 

9月7日 吉田サッカー公園 晴
練習試合 VS大阪学院大学

 やっと(比較的)まともに勝ってくれたトップチームにひと安心。この連勝で立ち直ってくれんるんじゃないかな。たぶん。で、気分がいいのでついつい吉田に来てしまった。家のほうでやることたくさんあるのになあ。どうしよう。どうしようもない。
 天気はいい。吉田とはいえ、午前から暑い。10時過ぎに到着したが、まだ試合は始まっていなかった。よかった、仮面ライダー555ついつい見ちゃったんで、遅れたかと思った。しかし555の主人公たちは内輪で漫才やってばかりでつまらんぞ。ライダーはこう、改造人間がおやっさんといっしょに悪の組織の怪人と毎回どハデに立ち回らんといかん。いっそ海堂くんを主人公にしろ。
 閑話休題。人工芝グラウンドと勘違いしていたが、実際は向こう側の天然芝グラウンドでやるようで、ユースと大阪学院大の選手達がアップを終えていた。ついさっきまで、ここでユースセレクションを行っていたとのこと。顔馴染みの方にご挨拶して、ゴール裏のベンチへ座る。
10馬屋原
>15田中
9田村
>19富成
11西山
>25福本
20纉c
>17大屋
5前田和
>26中山
6田坂
13吉村
>18佐藤将
4藤井 3中野
>27槇野
14森脇
16佐藤昭
>1松岡
 ユースは先日の全広島決勝と同じメンバーとフォーメーション。対する大院大は前日サテライトを2−1で破っている。今日のメンバーはさすがに昨日とは違うだろうが、フルメンバーに順ずるチームできているはずだ。一応背番号を挙げとこう。4−4−2DV。
GK12、DF19、39、99、77、MF3、7、29、36、FW28、9。
99番がすごく高い。セットプレイ与えたらひとたまりもなさそう。

 練習試合開始。しばらく中盤のせめぎ合いが続いたあと、大院大のMF7が左サイドキープし、ちょんと森脇の裏を取ってドリブル突破、そしてタテに走るFW9へパス。GK昭大が一声上げて飛び出すが、9番は一足早く昭大をタテにかわしてセンタリング、これを28番が受け、チョンと持ち込んでマークを外し、戻ってきた昭大のセーブを破ってゴールに蹴り込み、いきなり大院大が先制した。速い!ちょっとでも隙を見せたらやられる。
 ユース、カズのパスを受けた田村が反転ミドルシュート!GK正面。中盤でボールを奪って田坂が右へ開き、すぐさま左へ展開して西山がカズに戻し、カズのパスに馬屋原抜け出す!もオフサイド。大院大MF7、中央フリーで抜け出しミドルシュートはGKキャッチ。さらに中盤ドリブルからスルーパス一閃!MF36が完全に抜け出して昭大と一対一、昭大飛び出すが36番、勢いのままフェイントでかわす!そしてシュー・・・と思ったとき、ギリギリ体を残していた昭大が、身を倒しながらも身体と腕をグイッと伸ばしてその足元からボールを掻っ攫った。うおスーパーセーブ!さらに大院大はCKゲト、右CKからファー3番がボレー!外れる。
 ゴール裏から聞いていると、昭大のコーチングは非常にわかりやすく的確。彼に従っておけば、とりあえずポジショニングは大丈夫といっていい。ユースはダイレクトパスを繋いでゴールに迫るが、大院大はライン4を高く保ってオフサイドの網にかけまくる。大院大、左MF36がドリブルからセンタリング、ファーでFW28が待ち構えるが、吉村がクリアしてCKに。右CK、36番が左足で入れる。低いボール、クリアをPA外で回してFW28ダイレクトミドルは右に外れた。

 ユースはカズと田坂を中心に何とか打開策を見出そうとするが、大院大守備陣は堅い。と、森山監督が叫んだ。
「吉村森脇もっと上がれー!!」
上がっちゃって大丈夫かよ、と思ったが、げに攻撃は最大の防御、ここからユースが攻勢に転じる。右に開いて持ち込む纉cから中央田村へスルーパス!はオフサイドも、今度は田坂が相手を寄せ付けないドリブルで攻め上がり、左の西山へ。西山、ドリブルで切り込んでシュート、ブロックされるもまた拾って纉cへ、纉cが中央馬屋原へ入れ、馬屋原ダイレクトシュート!は左へ外れる。またも田坂がインターセプト、馬屋原にクサビをぶち込んでポストから西山が抜け出しGKと一対一!はGKの飛び出しが早く、キャッチ。中盤で自由にパスが回るようになり、前線がタイミングを見計らって飛び出せるようになった。カズのミドルシュート!はGK正面。ボールが田村・馬屋原そして纉cに収まるようになってきた。ユースのペースだ。中野、右タッチライン際からタテを切ろうとする相手プレイヤーとラインの狭い間を見事に通して纉cにミドルパス!今度は左に開く田村へピタリのロングフィード!中野のフィードにはいつ見ても惚れ惚れしてしまう。いつもうちのトップチームのDFを観ているからね。そして田坂が持ち上がって右へスルーパス、右西山がドリブルで抜け出し中央へ折り返し、馬屋原が受けてさらに左へ振り、左から突っ込んできた田村がボールを受けるとドリブルで強引に突っ込んでシュート!
ゲット!!ゴール右へ突き刺し1−1同点!田村―――!!お見事。
 田村、またも左からドリブルで持ち込んでシュート!DFに防がれるも、強引にボールを奪ってもう一度シュート!右に外れる。最近「9番」の風格が出てきたね。と、馬屋原がスルーパス!右から西山が抜け出しGKと完全一対一、GK飛び出す、が西山はコースを狙ってシュート!GKの横を抜ける!決まっ・・・ポスト―――!!DFクリア。もうちょっとインサイドにかけていれば・・・その西山、こんにゃろうとばかりにパスカット。そして一気にカウンターのドリブル、凄まじい速さで三人を振り切り、中央に進出してマーカーを引きつけると右へスルーパス一閃!外側から走り込んだ田村が裏でボールを受け、そのままタテに持ち上がって右足を豪快に振り抜き――――突き刺した!逆転2−1!!
スゲ―――!!最近の田村はカッコよすぎですね。 
 前半45分終了。2−1、ユースがリードして折り返した。とりあえず、サテライトよりユースのほうが強いんちゃう・・・?
 後半。ユースは主将の中野に代わり1年の槇野、馬屋原に代わり田中祐樹が出場。センターラインの重鎮二人を一気に代えてきた。大院大はGK12、MF3、29、36、FW28に代えGK24、DF12、MF22、FW62、45を投入。45番はユースOBの秦。牛見は何番か訊くの忘れた(おい)。
 まずは大院大、ミドルシュート。昭大キャッチ。中野の代わりに入った槇野は4バックだっていうのにものすごく飛び出していってクリアする。ジュニアユースのときと同じプレイぶりだ(その時は3−5−2のリベロ)。左から西山がドリブルで入り、いったんDFに引っかかったが田坂がこぼれを拾って右の森脇に振り、森脇のグラウンダーのクロスに田村がシュート!DFにはじかれる。大院大、小柄でひどくスピードのあるFW62が高速ドリブルで持ち込みシュート!防がれるも、こぼれを拾ってもう一度シュート!昭大横っ飛びキャッチ!前線に人数を増やした大院大が押し返すが、ユース守備陣は昭大を中心に落ち着いて対処。大院大、45番から62番にパス、62番がドリブル突破するも槇野がカバーしてクリア、CKへ。左CK、7番が蹴ってファーの秦がヘッド!上に外れる。
 中盤の競り合い、長身DF99の腰にヒザが入り悶絶。プレイが止められ、いったん出される。ドロップボールで再開。99番マルが出た。戻る。西山がドリブル突破、クリアされるもこぼれを拾って中盤キープ、タテに出して田村が反転シュートはGKセーブ。大院大は62番のスピードで、ユースは田村の飛び出しでチャンスを作る。と、大院大右からスルーパス、秦が飛び出してシュート!昭大セーブ、キャッチ。
 ユース、選手交代。吉村に代わって佐藤将、纉cに代わって翼。将はそのまま左サイドバックに、翼はボランチに入って田坂が一段前に出る。次いでGKが昭大から松岡に交代する。
 田坂が中盤でドリブルしまくり。ボールを縦横無尽に動かして攻撃を構築する。フィジカルが強く、大学生のプレッシャーにも負けていない。
 西山もドリブルでサイドを切り裂く。しかしちょっとした接触でレガースがポンポン飛ぶ。なぜだ。対面のDF12は、スピードを生かしたカバーリングでユースのサイド攻撃を抑えている。やるな。大院大、速攻から秦と62番が粘ってPA付近右サイドでFKゲット。また危険なところで。蹴るのは7番。キック!
ゴール!!99番?ファーから飛び込み、完全に競り勝ってヘッドで突き刺す。2−2。大学生以上のチームにここでセットプレイ与えたらやはりひとたまりもないか・・・
 ユース、この日2ゴールの田村に代えて富成投入。
大院大、22番のFK。松岡がキャッチ。中盤で翼がファウル、後半主審を務めている森山監督が厳しく注意。翼は身体に恵まれてるんだから、もっとガツガツと当たりに行ってもいいと思うんだけど、守備がどういうわけか軽い。キャプテンを見習えい!キック力やプレイスキックにパス能力は高いんだから、そこさえ伸びれば・・・と書くとなんかアンパン松下みたいですね。秦が右サイド深いところでキープ、戻して7番がクロスを上げるがラインを割る。秦は前線でうまくタメを作り、俊足の62番や7番を活かしていた。田坂また来た!ドリブルでかわして外してキープ、DFに引っかかるもまた奪い返して右へはたき、富成がダイレクトシュート!強烈な一撃にGKファンブルするもキャッチ。
 GK松岡、左にフィードされてきたボールに猛然とPA飛び出し、スライディングでクリア。思い切ったことをする。ユースの前線は富成を中心に田中、西山、田坂が軽快にボールを繋ぐ。大院大、藤井のファウルでFKを得る。グラウンダーでゴール正面に入れ、シュート!はDFに当たってCKに。ここから、右から左から立て続けにCKの危機だったが、最後はCKが直接ラインを割って一息。
 ここで西山に代わって1年の福本、カズに代わってこれも1年の中山。福本がボランチに入り中山が右サイドへ。
 田坂がアーリークロス、中央で富成がダイレクト合わせるも右に外れる。このあたりから、選手交代により中盤での優位が保てなくなってきた。大院大が中盤でボールを回してサイドに開き、クロスを放り込んでくる。そして今度は一転中盤からロングフィード!これに俊足の62番が完全に抜け出し、飛び出す松岡と交錯しながらもシュート、ボールはころころとゴール向け転がり、松岡が立ち上がって追いかけるが及ばず、ボールはラインを越えて枠に収まった。大院大再逆転、2−3!一発でやられてしまった。
 森脇がドリブルで持ち上がり、田坂とワンツーで中央に進出し、タメてからスルーパスを出したものの、飛び出した富成はオフサイド。今のは森脇、タメすぎだった。さらに右へのフィードボールに田中が飛び出し、コーナーポスト付近で追いついて二人のマークを受けつつヒールパス、上がってきた福本へピタリ!福本クロスだ!と思ったらなぜか田中にリターンパス。オフサイド。なぜだー!終了間際には田坂が左からドリブル持ち上がって中央繋ぎ、右へ展開して中山シュージへ。そのまま右サイドを切り裂き、ルックアップ。
「シュージ!」
中の二枚が同時に声をあげてゴール前に走る。シュージ、クロス!
しかしボールはゴールに近すぎ、GKがジャンプ一番キャッチ!そして前方にフィードしたところでゴリ監督ホイッスル!後半45分が終わり、2−1、0−2の合計2−3、大院大の勝ちとなった。
 主力ならば、大学勢ともほぼ互角に戦えることは確実だろう。アビスパ福岡サテライトとほぼ互角の勝負ができるんだから、当然といえば当然だが。若い選手達にも、いい経験になった。全日本ユースではU−18日本代表に召集された高萩と一誠抜きの戦いになるが、全く問題はなかろう。いいハンデだ(とまで言ってしまっていいですか?)。とりあえずは静岡国体で存分にアバレてきてくれ。
 両チームが引き揚げると、すぐさま緑の広島観音高と赤の熊本国体選抜がピッチに出てくる。そして慌しくキックオフ!
広島観音: 10 12
>14
熊本
国体選抜:
11
>16

>13
11
>16
10
1?
>15
13
1?
>36
 選手名はいっちょんわからん。
 熊本、MF8の高速ドリブルからCKゲット。右CK、MF10がキック、ファー折り返して正面受けて反転シューッは上へ外れる。観音は、以前プリンス決勝で見たときと同じく、FW10のポストプレイからサイドアタックを仕掛ける。左からFW12が10番へ通してゴール正面シュート!GKセーブしてポスト!CKへ。観音DF8のCK、中央クリアされたところをファーで10番ヘッドもGKキャッチ。今度は右からサイド崩してクロス、中央スルーして左サイド上がってきたMF5がシュート!またもポスト直撃したものの、跳ね返りにFW12が詰めてヘッドで押し込み、観音先制!
 ペースを握った観音が一方的攻勢に出る。中央から右へ展開、クロスにまたもファー5番がスライディングシュート!わずかに右に外れる。今度は左から、アーリークロスで放り込んだところを中央ヘッド競り合い、こぼれを観音MF7が胸トラップ、落ち際をボレーで叩いた。ボールはドライブしてゴール左スミに突き刺さり、観音があっさり2−0と突き放す。観音はそれからも10番のポストからのサイド攻撃で熊本を圧倒。ダイレクトパスでガンガン裏を突いていくさまは爽快。相手ボールを追い回して11番が左サイドまで行く。ここでボールを拾い、そのまま左に流れてセンタリングにファー10がダイレクトシュート!わずかに右に外れる。カットから10番へ入り、10番前を向いてミドル!DFブロック、8番拾ってミドル!GKキャッチ。右サイドバック8番の積極的な攻め上がり、イイ。
 熊本は、このまま終われるかと前半終了間際に押し込んできた。そしてクロスボールをGKパンチしたところをMF10が拾い、左に流れつつ左足ミドル一閃!これが豪快に決まって2−1、熊本が1点差として前半を終了した。
 後半、立ち上がりに熊本8番のスルーパスから11番抜け出してシュート、防がれるもファー10番拾ってシュート!GKキャッチ。
 観音はGKが36番に、DF12→15に交代していた。観音、8番がボールカットし一気に中央へドリブルで攻めあがる。前をツートップが交差、8番は右の12番へ開き、そのセンタリングを10番がダイレクトシュート!GKセーブでCK。観音GK、この間にうがいする。CKはゴールならず。観音は中盤を支配し、存分にサイド攻撃を繰り出すものの、なかなか追加点が奪えない。
 熊本、9→16。観音、5、11→13、16。
 熊本が徐々にペースをつかんできた。交代出場の16番から8番にスルーパス、DFクリアでCK。10番が入れるがGKキャッチ。16番またもドリブル、引っかかったところを6番がフォローして右に開いた8番に送ってセンタリング、クリアを13番が拾って持ち込みミドルシュートはGKキャッチ。観音と熊本の攻め合いが続く。熊本7番は積極的に個人技で突破を図りシュートを放つが、ややエゴイストっぷりが過ぎて周囲のプレイヤーからは不評であった。
 観音、12→14。
 熊本、右サイドから8番がドリブル、DFを引きずりつつ一気に突破してセンタリングし、ファー16番が押し込んで同点!ここから熊本にペースが移った。観音は中盤でのプレスが甘くなり、熊本の自在なパス回しを許す。サイドでの優位も熊本に移った。熊本、右サイドバック4番からタテ8番へフィードし、8番がドリブルで持ち込むやヒールで落として4番クロス!これを中央7番がきれいにヘッドで合わせ、逆転ゴール3−2。それからもペースを渡さなかった熊本がそのまま押し切ってホイッスル。粘りの逆転勝利を飾った。
 観音は最後の最後までのスタミナと精神力の持続が課題か?サッカーの質は非常に高いだけに、試合終了のホイッスルまでそれを続けてほしい。
 帰りにラーメンを食べる。そういやこれが今日始めての食事。それから帰宅。

8月31日 広島広域公園第一球技場 晴
全広島サッカー選手権決勝
VS広島経済大学

 トップチームは、自分達を
「また負けたの?弱いな〜広島」
と鼻で笑った反町の前にむざむざと屈し、昨日の水戸戦でも、サポーター達からは
「動け!」「シュート撃て!」
と檄を飛ばされ、水戸の前田監督からは
「やっているサッカーの質は高いけど、一人一人が自信をなくしている。逃げ腰になっている。(中略)怖くない」
さらに
「どのチームも引いて守ってくる。そういう中で勝ち進むのは難しい。
上位チームは辛い。でも、そこを破って上にいかないと、J1では勝てない」

とまで忠告される始末。恥に恥を重ね、どこまで厚顔無恥に「自分達のサッカーをすれば勝てる」と逃げを打つのか。
できもしない抽象的なことでなく、自分が今できることを口にしなさい。
 まあトップチームのことはとりあえずほっとこう。今日はユースの大一番、天皇杯出場をかけた全広島サッカー選手権の決勝戦。日本クラブユース選手権U−18で見事に優勝を飾ったユース、昨日も吉田で広島修道大を1−0で破っている。高萩をトップチームに、一誠をサテライトに抜かれて苦戦したようだが、西山のゴールを守りきって今年も決勝にやってきた。ここまでの戦跡を記してみよう。

日本クラブユース選手権U−18中国地域予選(全広島サッカー選手権・クラブユース枠)
○12−0 廿日市FC 得点者:田村、富成2、馬屋原4、柏木2、田坂2、纉c
○4−0 安芸FC    得点者:馬屋原2、前田俊、西山

全広島サッカー選手権・決勝トーナメント
○1−0 福山大    得点者:前田俊
○2−0 広島大    得点者:OG、前田俊
○1−0 広島修道大 得点者:西山


全広島がらみではいまだ無失点。セットプレイを与えたら失点覚悟の大学勢に失点ゼロというのは、いかにゲームを支配しクリーンな戦いをしているかということの証左でもある。広大の戦術は、引いてからのカウンターだった。修道大も守りを固めてきたらしい。今のところユースにまともにぶつかってきたのは福大だけだが、さてどうなる決勝戦。
 決勝の相手は、広島経済大学。今年の決勝トーナメントは大学とばっかり当たるな。広経大は、この前の印象では、MF17とFW10三山が要注意だが、サイドの守備は甘いので、ここを西山や田坂に突かせれば勝機あり、というものだったが・・・
 黒人霊歌のCDを聴きつつ行く。「時には母のない子のように」「ディープ・リバー」や「行け、モーセよ」が傷心の胸にしみるぜ。「ジェリコの戦い」は聴く気にならないのでパス。ウチのトップチームには、ジェリコ(エリコ)の城壁を崩したヨシュアのような者はいないのか?ギデオンでもサウルの家来でもいいからさ。それからヘンデルのオラトリオ《エジプトのイスラエル人》を。出J2、エクソダスの旅は長い・・・いくら言葉を重ねても、感じられなければ力にならないよ、サンフの者ども。最後に『ビートマニア・アニソンミックス・フィーチャリング・タツノコプロ』を聴く。「ローラーヒーロー・ムテキング」にノリつつ広島広域公園へ。ステキ・ステキ・ステキテキテキなムテキン・キックが観たいっすね。
 ギリギリ13:00に第一球技場スタンド到着。前を歩いていたリハビリ中のユースFW黒飛くんのあとに続いてスタンドへ出ると、ホーム側スタンドにビッグフラッグが広げられていて、その周囲にサポーターの皆さんの姿が見えた。とはいえ人数は限られているのでサンフレッチェ・コールは小さい。加わる。
10馬屋原
9田村 11西山
20纉c
6田坂 5前田和
13吉村 4藤井 3中野 14森脇
16佐藤昭
 前田俊介は左腕骨折が癒えていないため欠場、高萩と一誠は昨日トップチームに駆り出された疲れを考慮したかこれも欠場(一誠だけはベンチ入りはしていたが)。しかし、彼らが代表で抜けたときにはこのメンバーで戦っているし、結果も残している。問題ない。対する広経大は4−5−1。三山のワントップだ。この前と陣形違うぞ。ここも守備的か!この前見たときにはDFラインにキャプテンマークを巻いた2番がいたが、今日はいない。累積警告かなんかで出場停止か?あの高さは脅威だっただけに、これは幸運だ。この前ボランチだった17番・河上はトップ下に入っている。しっかり守って、彼と三山でゴールを奪うという作戦か。きっちりマークしたい。
広経大:GK1槙野、DF3堀、39竹岡、4香川、5松岡、MF43川崎、32奥田、14安永、17河上、33森木、FW10三山。
さあ、キックオフ!
 最初は中盤のせめぎ合い。広経大が左サイド突破してセンタリングを上げるが誰もいない。ファーで拾って戻し、センタリングを上げるが、GK昭大がキャッチする。サンフも反撃、左から西山がドリブルで持ち込み、マイナスのセンタリングを田村トラップ、シュートを撃とうとコースをうかがうがDFタックルでカット。サンフは中盤で素早くプレス、体をガツガツぶつけて果敢に競り合いを挑む。広経大はやはり三山・河上にボールを集めるが、サンフも先刻承知と先回りして自由にプレイさせない。右サイドの安永を走らせるも、スピードスター吉村がしっかりマークして抜かせない。
 中盤でボールを回し、カズから左に開いていた纉cにパス。纉cはドリブルで持ち込んでセンタリング、中央合わずもDFクリアで右サイドスローイン。西山が入れ、田村が受けてタテに切り込みセンタリング、これはブロックされるもこぼれを田村が拾って西山に戻し、西山は左足に持ち替えて低いクロス!中央纉cがスルー、ボールはファーの馬屋原へ、胸で前へ落とす、そして左足一振り!

ゲット!!

ファーストシュートで前半10分、馬屋原のゴールでサンフ先制!
 馬屋原の落としを田坂がキープからスルーパス、カットされるも纉cが拾い、PA正面すぐ外まで持ち込んで左にはたき、田村シュート!左に外れる。しかし見事なボールの繋ぎだ。そして中盤からのバックパスをカズが受け、ルックアップすると右前方へフィード!田村が走る。しかしDF香川がボールの圏内に入り、GKに任せる。GK出てくる。と、田村が一気に加速した。ワンバウンドしたボールが内側に跳ねる、そこへぐっと体をねじ込んで香川を追い出し、GKの鼻先でループシュート!ボールはGKの上を越え、ぽんと跳ねて無人のゴールに飛び込んだ。13分、田村ゴール!!2−0。いい!これぞストライカーというプレイだったッ!
 広経大、河上のふわりとしたロブに三山が抜け出し反転シュート!は上へ外れる。サンフ、右田村がドリブルで持ち込み、中央に折り返すと走り込んだカズがダイレクトでミドルシュート!上へ外れる。広経大のCK、しかし昭大がキャッチして纉cへフィード、纉cは右サイド上がって行く田坂の前のスペースへパス!抜け出した田坂がドリブルで突っ込み、DFに阻まれるや大きな切り返しで右へ抜けてシュート!DFブロック。カズ、田坂と繋いで纉cにボールが入る。纉cはボールを受けつつターン、前を向いてドリブル持ち込み、フェイントからシュート!右ポスト直撃!しかしこぼれを田村が拾い、森脇に戻す。森脇はキープしながら下がって田坂にパス、田坂は田村に入れてワンツー、そのままタテに抜けてセンタリング!中央馬屋原がスルー、ファーの纉cがダイレクトボレー!惜しくも右に外れる。しかし面白すぎる攻撃。今度はカズから馬屋原に入れ、ポストから纉cへ、しかし撃ちきれず。
 一方的展開になってきた。中盤でのプレス、前線の動き出し、キープと申し分なく、パス、コンビネーションの精度も高い。FKゲット、西山キック!バー直撃!惜しいな。田村、前線からのプレス、ゴール前でボールを奪う!もファウル。しかしいいチャレンジだ。田村は時には中盤にまで戻ってボールを奪い、攻撃時にはきっちり前線へ顔を出す。その運動量はさすがというほかない。
 右に出たボールを西山が中央カズに戻し、カズが左に開いた吉村にパス!吉村は振り向くと、マッチアップした安永を一気にドリブルで振り切って切り込みセンタリング、低いライナー性のボールにニア馬屋原がダイビングへ――――ッド!!
(σ・∀・)σゲッツ !!GK一歩も動けず、ボールはゴール右に突き刺さった。3−0!広経大はこれより少し前に田坂のミドルを顔面に受けたDF香川が鼻血治療中だったのが不運だった。それにしても豪快なヘッド!
 河上、ダイレクトパスで右安永へ!抜け出すがGK昭大が飛び出してキャッチする。そしてサンフ、広経大からのフィードを田坂がカット、中盤でボールを回して、オーバーラップしてきた中野にボールが回る。中野はフリーで前方を見ると、右のスペースへビシッとパス。右サイドバックの森脇が走り込んでボールを受け、がら空きのサイドを破ってセンタリング、中央馬屋原がランニングヘッドでやすやすとゴールに突き刺し4−0!!
馬屋原ハットキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
前半のうちにハットトリック達成!
 馬屋原、ミドルシュート!上に外れる。流れの中から森脇が中央に回ってきてミドルシュート!DFに当たってこぼれ、DFクリアでCK。右CK、西山のキック、ファー折り返して吉村がダイレクトボレー!GKセーブ!もう一度右CK。キック!ファーで藤井がヘッド!は叩き損なって上へ外れた。カズ>馬屋原>田村と繋いでミドルシュートは左へ外れる。前半終了間際、左サイドでキープしまくった西山が倒されてFKゲト、田坂のキックはバーを叩く!かくて4−0で前半が終了した。
 後半開始。広経大はDF3に代え28番投入。スリーバックにしたようだ。
まずはサンフ、中盤上がり目からカズがズバッとクサビのパス、これはブロックされるがこぼれをまた拾ってビシッと左へアウトサイドではたいた。受けた纉cがキープからまたアウトサイドでセンターへ折り返し、トラップした田村がちょんちょんと持ち込んでPA侵入、DF二枚とGKの股下を一直線に抜けるシュート!きれいに決まって後半開始いきなり5−0!
 さらにフィードボールに西山が走る。DFがキープするが西山はそのままプレス!クリア!を纉cが拾い、中央へクロス!馬屋原が走り込むが惜しくも合わず。攻撃速い!そして中盤からヘッドで繋いだボールを纉cが持ち上がり左を上がる西山にパス。西山ドリブルで一対一、引っかかったもののこぼれ球を田坂が拾い、すかさずクロス!これにDF裏からニアに飛び出した馬屋原がGKの前で跳躍、バックヘッド!軌道の変わったボールがゴール右に収まり6−0!左サイドを西山がドリブル突破、キープして上がってきた吉村へ。フリーでボールを受けた吉村、一気にドリブルで切り込み、ゴールライン際から中へ入ってマイナスの折り返し、PAすぐ外正面で待ち構えていた纉cがダイレクトのインサイドキックでゴール右スミに叩き込み7−0!後半7分、三連発で一気に突き放した。4点をリードしながらもまだ攻める気持ちを失わない・・・トップチームにも見習ってほしい。
 広経大、左からドリブル侵入してセンタリング、ニアに三山が飛び込む・・・が惜しくも合わず。反撃、カズから西山に入り、キープして中央付近でパスを回して機会をうかがい、右の森脇へ。森脇は中へ入って行くと、前が空いているのを確認するや左足一閃!強烈な一撃が右ポストを叩いてゴールに飛び込み、8−0!!ちなみに今、後半10分です。
 ここで今日4ゴールの馬屋原と2ゴールの田村が下がり、田中と柏木が入る。馬屋原の「胸はドキドキムテキン・ヘッド」、堪能いたしました。交代の二人はそのままFWへ。

 広経大右サイドでFK、河上がヘッドを放つが外れる。西山から左サイドに開いたカズにパス、カズが強いクサビを田中に入れ、落としたボールを纉cが受けて一人かわしミドルシュート!上に外れる。と、GK槙野が倒れてしまった。足を攣らせてしまったようだ。GKが足を攣らせるなんて初めて見た。前半からシュートの雨あられを浴びていたし、ボールもすぐ目の前を回りまくっていたし、この失点だし、もう肉体的にも精神的にも限界じゃないだろうか。治療の間、給水タイムになる。しかし、サンフの選手は凄まじくフリー。昨日退場者を出し10人で戦っていた広経大は疲れもあったのだろうが、サンフの選手の動きの質が良すぎる。常にスペースを見つけてそこに動き、パスを受けて出したらすぐに次のスペースへ・・・サンフの選手が14,5人いるような感じさえ受ける。中盤のプレスも衰えず、相手がボールを持ったらすかさず近くの二人が全力でプレスにかかる。それだけで相手の攻撃は止まってしまい、苦し紛れに出したボールをやすやすとカットして攻撃に移る・・・トップも見習え。
 サンフ、選手交代。西山に代え大屋翼。翼はボランチに入り、田坂がFWに上がる。
 バックラインの藤井から右サイドの森脇にグラウンダーの展開。ハーフウェイライン付近からドリブルでどんどん持ち上がり、ゴール前に人数が揃ったのを確認するやクロス!ボールはニア、正面ともに越えていったが、これをファーでクリアしに行った川崎が強烈ダイレクトボレーでゴールに突き刺してしまった。
オウンゴール、9−0!
身震いするほどの(ダイレクトボレー隼シュート級)豪快なゴールだった、のだが・・・無念。
 広経大、GK槙野がGK12山本に交代。スタンドから大きな拍手が起こる。足が攣るまでよくやった。さらに、川崎と奥田に代わって42片山、36松岡イン。
 サンフ、ゴール前でボールをポンポン回して田坂が田中にクサビ、ダイレクトで右に落として柏木走り込み、ゴール前の密集の中細かいタッチのドリブルで三人を振り切ってループシュート!GK見送るしかない・・・がボールは惜しくも上ネットに乗っかった。
 広経大は、攻撃のスピードもなくなり、マークもできなくなってきた。三山・河上・安永の三人頼みだが、サンフのタイトなプレスとマークの前に決定機をつかめない。田坂、中盤から三人の包囲を一気にブッちぎってドリブル突破、GKが出ているのを見るやロングループシュート!は上へ外れた。さらにPA周辺でこれでもかとパスを回しまくってシュートを放つ。
 サンフ、纉cに代わって富成投入。センターFWに入り、田中がサイドに開いて柏木がトップ下へ・・・とポジションを替える間もなく、カズから右に展開して森脇がドリブル突破、センタリング!あ、ゴールに近すぎる、ダメだ、と思ったとき、田坂がDFラインから猛然と飛び出してジャンプ!

少林サッカーキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

GKの上を越えたボール、カンフーキックでゴールに叩き込むゥゥゥ!ついに二桁、10−0!!
 広経大は三山にボールを入れるが、マークの藤井が自由にさせない。しかしバックラインでボールを取り、素早く前線に蹴り出してCKに持ち込んだ。蹴るのは森木、キック!ゴール前に曲がり落ちるボールに、背番号10三山がヘッド!完璧に捉えたボールがゴールに突き刺さり、10−1!三山高い!サンフ、大会初失点。これで元気が出てきた広経大、サイドからチャンスを作りはじめる。サンフもプレスで対抗。サンフ右CK、柏木が左で入れるがボールは流れる。翼のクロスに田中がトラップ、シュート!はGK正面。サンフのプレスはなおも衰えない。しかし翼のプレイはちょっとうかつすぎ。相手を引き倒したりと、やや遅れ気味か。広経大、立て続けにFKを蹴るが、サンフはクリアする。ちょっと前線の連携が甘くなり、運動の質もちょっと落ちてきてスペースを与えがちになる。さすがに疲れて来たか。左右にスペースを与えてしまい、広経大、右の安永のクロス、中央で合わせる!がバー直撃。こぼれをシュート!昭大右足セーブ、森脇クリア!危ない!試合終了間際、またも右へと展開して安永から鋭いクロス、こぼれを左で片山が拾い、もう一度クロス!これをファーから飛び込んだ三山がDFと競り合いつつヘッドで豪快に叩き込み、10−2!!元サンフユースの三山、意地を見せた。
 ロスタイムが経過し、(やっと)ホイッスル!サンフレッチェ広島FCユースが優勝、天皇杯への2年連続3度目の出場を決めた。
 森山監督と馬屋原にインタビュー。
「2点取られたのが甘いところです」
厳しいな、ゴリさん。
「4得点は、昔はありますけど、ユースでは初めてです」
今年のクラセン中国予選・廿日市FC戦で4ゴール決めてるっすよ馬屋原くん。12−0圧勝だったが公式戦には違いないんだし。
 優勝のサンフユースは、フェアプレー賞も併せて受賞。素晴らしいサッカーにクリーンなサッカー・・・バクスター時代のサンフのようだ。
いっぺんトップチームに代わってJ2でやってくれんか?

かなり本気で思いました。
だってサッカーの質が段違いなんだもん。こっちのほうが面白い。あっちは走らないし。トップチームも、どれだけ相手に引かれても、ユースみたいに動くことで守備を混乱させ、ほころびを突くことができるはず。昨日の試合で高萩がミスパス連発に見えたのは、何のことはない、ユースではその位置に誰かが必ず走り込んでいるのに、トップでは誰も走り込もうとしない、そういうことだった。高萩かわいそうだな、と思った。U−18合宿でリフレッシュして来い。サテライトとだろうけど、J1クラブともやれるし。

 帰ってから、森山監督の談話を読む。
「ハーフタイムでは、相手はもう一度やり直そうとしてくるから、とにかく(後半)最初の10分間が勝負だ、と言いました。その後は、メンバーを変える。だから、10分間、フルパワーで点をとれ、と言いました」
そして10分間で怒涛の4ゴールか・・・ヤッベ!マジヤッベ!森山ゴリさんあんなキャラクターで実は名将?早くS級ライセンス取って!!

超攻撃的サッカー、久々に堪能した。眼福眼福。

簡単にちょこっと評価:
昭大:最後尾からの矢継ぎ早のコーチングで守備陣を微調整しつづけていた。2失点は、下田でもなければノーチャンス、仕方がない。
森脇:相手のサイド守備が甘かったとはいえ、OGアシストも含めて3アシスト1ゴール。アシストで大喜びする姿はほほえましかった。
    元FWだけあって、あのミドルはド迫力だった。CB、SB、FWのできるユーティリティー長身プレイヤー、もっと伸びてほしい。
中野:カバーリングだけでなく、一対一でも負けていなかった。フィードの正確さは相変わらず。
藤井:約80分にわたって三山をマークし、仕事をさせなかった。対人能力の高さを存分に示した。フィードも正確で、攻撃の基点となった。
吉村:約80分にわたって対面の安永を自慢のスピードで自由にさせなかった。攻撃でも長所であるスピードを存分に生かし、
    ドリブル突破からのセンタリングで2アシスト。今季最高のパフォーマンスだったのでは。
カズ:素晴らしかった。堅実な守備もさることながら、ボール配給がサイコーによかった。彼を起点にチャンスの山を築いた。
田坂:広大戦では持ちすぎで攻撃を遅らせていたが、この日はシンプルにプレイしていた。
    フィジカルの強さを活かして中盤でボールを奪いまくっていた。
    FWに上がると自慢のドリブルを存分に炸裂させ、カンフーキックでゴールも記録。存在感ありあり。
纉c:西山にマークが行った分、彼が動きまくって前線で広経大守備陣を混乱させた。
    スペースへ飛び出してボールを受けまくり、その場に合わせたプレイで、前線での優位を確保。
西山:マークされていたため、あまり見せ場はなし。しかしボールを持つと、ドリブルや粘り強いキープで持ち味発揮。
    もうちょっとシンプルにやってくれてもよかった。
馬屋原:前線でのポストにキープ、そして裏を取ってからのヘッドでのゴールと、成長した姿を見せた。もうただのポストマンとは言わせない?
田村:持ち前の運動量とフィジカルで前線から献身的な守備。そしてストライカー的な2ゴールと、彼もただいま急成長中。

田中:FWに入った。テクニックを見せ付けていたが、タマ離れがもう少し早ければ。
柏木:1年生ながら、臆することなくプレイ。軽やかなドリブルからのループはアイデアたっぷり。エレガント・レフティ、これから要注目。
翼:ボランチに入ったが、プレイが軽かった。パス能力が高いのは知っているから、あと守備をしっかりな。
富成:無難なポストプレイを見せていたが、出場時間短く特に見せ場なし。
8月13・14日 Jヴィレッジ
日本クラブユース選手権決勝トーナメント1回戦・準々決勝

こちら。

 

7月21日 中電坂グラウンドA 晴
全広島サッカー選手権・決勝トーナメント2回戦
VS広島大学

 前日、南津守でサテライトの試合観て、ちょっと寄り道して帰ってここを更新していたらいつの間にか4時を回っていた。寝なきゃ死ぬ。寝る。で、8時に起きた。体がだるいが、何とか動いて服を着て、9時に家を出る。
 中電の坂グラウンドってどこにあるんや、と地図を見ながら東広島ICで下りる。志和で下りたほうがよかったかもしれないけど、渋滞してたらイヤだったので。そこから有料道路を抜けて市内のほうに折れ、高架を越えて駅南側に抜け、仁保のICから対岸の坂北ICへと150円払って渡る。下りてすぐのコンビニで道を訊いて、中電坂グラウンドへ。周りには何もない、静かなスポーツ施設だ。時間は11時をわずかに回っていて、試合はすでに始まっていた。
10馬屋原
>15田中
9田村
>8前田俊
6田坂 11西山
>13吉村
20桑田 5前田和
2高柳 4藤井 3中野 14森脇
16佐藤昭
 サンフは4−4−2DV。観音戦でサイドの守備に不安を残したせいか、左サイドバックに一誠を配している。中盤はカズと桑田のドイスボランチに西山と田坂が両翼に開くボックス型の布陣。トップはフィジカルに強い田村と馬屋原のツートップ。俊介が控えに回っている。勝負どころで満を持して投入するつもりなのか。広大も4−4−2DV、同じシステム。右の攻撃的MF6は、サンフユースOBの古岡弘太だ。対面には高柳一誠。このマッチアップも見もの。
 一進一退の攻防で、中盤で激しくボールが行きかっている。GKが前に出ているのを見た馬屋原がロングシュート!上へ外れる。西山から左の田坂に振り、上がってきた桑田にパス。桑田は西山とワンツーで抜け出そうとするが、リターンがDFに引っかかった。バックライン、プリンス中国MVP中野から左オーバーラップする一誠にピタリの正確フィード!!一誠、クロス!!はDFクリア。上がった隙を古岡が衝いて持ち込む!中野が応対、センタリングを藤井がはね返す。カズが倒されFKゲット。おもむろにボールに近づいた中野が不意にロングシュート!上へ外れた。
 空は快晴。暑い。しかも昨晩また強い雨が降っていたので、ひどく蒸す。周囲が開けているので風が通りやすく、そこは助かるのだが選手達は大変だろう。ちなみにピッチ状況は良好。深緑のいい芝が陽光に映えている。
 バックスタンド(芝)では広大生らしい数名の人間がメガホン持って応援をしている。しかし「○○○○(<選手名)、○○(<教授名)ゼ〜ミ〜」とか、すこぶるへっぽこな内容で、サポートの効果があるのかははなはだ疑問。ただ五月蝿いだけのような気もするが・・・国立大生らしい応援をすべし。どんなよ?といわれても、ぼかあ私大卒なんでわかりませんのことよ。

 双方互角、シュートもあまりないまま前半25分を経過。と、広大のフィードからFW19が右サイド抜け出しシュート!GK昭大キャッチ!カウンターに気をつけたい。サンフ、前線で馬屋原が体を張ってキープ、ドリブルで抜けようとするが止められる、そこを田村がフォローして倒されFKを得る。ゴール正面、遠め。やりにくいところだ。田坂が立ち、直接狙う!低いボールはDFにはね返された。サンフは広大ディフェンス陣のフィジカルに手こずりながらも、サイドへの展開で徐々に中盤での優位を確保していく。広大がFW2の突破で左CKを得る。蹴るのは古岡。右足のキック!ちょっとかぶりつつも昭大パンチ!右に流れて今度は左CK。左サイドバックのDF33が左足で入れる!これもクリアして、また左CKへ。古岡キック!昭大パンチングにこぼれを広大ミドルシュート!DFがブロック、クリアし、危機を脱した。と、それを拾った西山が一気にドリブルで突進!カウンターだ!しかし守備力には定評のある広大、これを素早く囲い込んで網にかけ、ボールを奪った。ユースはトップチームと同じく長身選手がさほどいないメンツなので、なるべく今のようなセットプレイは与えたくないところ。
 サンフのカウンター!左サイドで細かく繋いで田村が前を向き、持ち込んでシュート!上へ外れる。GK昭大の前線へのフィード、田村が競って落として馬屋原シュート!GKセーブでCK!右CK、西山が蹴る。キック!DFクリアを田村シュート!DF防ぐ、こぼれを田坂がシュート!左へ外れた。
 前半終了間際、藤井から左に開く田坂へナァーイスなフィード。フリーで受ける、ゴール前に田村、馬屋原、西山が飛び込む!いまだクロス行けー!
クロス!
・・・・_| ̄|〇大きすぎた。ここで前半終了。

 双方とも慎重で、主に中盤でのせめぎ合いがほとんどだったが、徐々にサンフが中盤を形成して広大を押し込み始めた。ただ、完全に崩しきった場面はないので、選手交代など動くには難しい状況だ。俊介、吉村、田中らをいったいどこで投入するか・・・それにしても暑い。肌がひりひりしてきた。カバンが重いなと思ったら、昨日阪急百貨店で買ったワインを入れたままなのに気づいた。ウワーあっためちゃいかん!座席の下へ避難さす。
 後半開始。トラックの後ろでは次の試合に出場する広島経済大とマツダSCの選手がアップを始めた。さて、後半ファーストシュートはサンフ。桑田のパスを受けた馬屋原が前が空いているのを見るやミドルシュート!抑えの利いた強烈なシュートだったが、GKががっちりとキャッチ。広大は、小柄で俊敏なFW2を前線に立ててカウンターを狙うようになった。広大、クリアのこぼれを拾った古岡がシュート!GK正面!サンフFK、中野が入れて田村がトラップ、反転してのシュートは上へ外れる。右サイド森脇から左サイドに回った西山へサイドチェンジ!キープしつつゴールへ近づき、DFの股の下を抜くシュート!GK飛びつく、捕れない!・・・・しかし惜しくもゴール右に外れた。田村が前線で体を張ったキープ、橋頭堡となって全体を押し上げている。いい感じだ。しかし広大もカウンターからのゴール前混戦からまたも古岡シュート!GK正面!危ない危ない。
 だがペースはサンフに移る。馬屋原が西山とのワンツーで前線に進出し、GKが前に出ているのを見るとループシュート!これは上へ外れたが、サンフの選手が自由に動けるようになってきた。田村ドリブル、右の森脇にはたき、馬屋原が飛び込むのを見て森脇クロス!DFがクリア、左CKに。ここでゴリ監督より吉村にアップの指令が出た。いったいどこに入るのか。左サイドバックか、攻撃的MFか?とそのうちにもう一度CKゲット。今度は右サイド、西山が向かう。キック!ニアに跳んだ馬屋原が競り勝ってバックヘッドで反らし、その落下点に田坂!右足で合わせにいき――――
ゴール!!
ボールがゴールネットに突き刺さる。田坂ゴール!とその時は思ったが、実はオウンゴール。田坂の前で広大クリアミスだったようだ。おとといも上村のオウン見て、昨日も限りなくオウンに近い松下のCK直接見て、これでオウン3連発。とってもおしゃれな三連休デス。田坂は軽く西山に親指を立ててみせる。西山もそれに応じた。ともかく後半約13分、これでサンフが先制!!猛暑高湿の中、優位に立った。
 中盤から左サイドオーバーラップしてきた一誠に開き、一誠が中を見てグラウンダーのクロス!DF足を伸ばすがさわれず、ボールは田村の下へ。田村ワントラップでDFを振り切って抜け出したが、GKが飛び出してきてボールをキャッチする。惜しい。
 広大、FW19→20。直後、サンフも田村が下がって前田俊介イン。1点取ったことで吉村投入はいったん控えたようだ。これから疲れが来る広大には、関西系ファンタジスタのお笑いテクニックはきつかろう。
 中野のミスでボールを奪われかけるが、桑田が素早くフォローに入ってバックパス、ファウルを受けFKで危機を未然に防いだ。ナイスカバーだ桑田。
 広大、MF14→29。
 サンフはセットプレイを立て続けにゲット、広大を攻め立てる。ここで吉村が呼ばれた。後半約23分、西山に代わって吉村イン。吉村は左の攻撃的MFの位置に入り、田坂が右に固定となる。広大もFW2→28、DF11→32に交代。
 サンフが押し込み、CK、FKを取り捲る。俊介、左サイド遠目から意表をつくロングシュート!ほぼライン際からの一撃で、不意を突かれたGKはシュートの勢いに思わずキャッチしそこねファンブルした。後半30分を回る。俊介がドリブル、桑田にはたく。桑田が馬屋原に入れ、馬屋原は左に流れて吉村にバックパス。吉村はキープすると一気にタテにボールを蹴り出し、スピードでマーカーを振り切るお得意のプレイで抜け出しセンタリング、これに中央俊介がダイレクトボレー!素晴らしい崩しだったが、俊介のシュートは左に外れた。カズのキープから左サイドに展開、ダイレクトプレイで広大を翻弄して吉村を走らせる!これは大きく、ラインを割った。しかし吉村のスピードはこの時間帯にあって脅威となっている。
 後半35分、久々に広大に反撃の機会。左CKだ。古岡が向かう。
「集中ー!!やらすなよー!!」
森山監督の声が飛ぶ。なんといってもフィジカルは広大に一日、っていうか数年の長がある。ゲームを支配しながらセットプレイ一発で追いつかれてしまう、というのは、今までの全広島でもたびたびあったことだ。集中だ・・・古岡キック!ニアでヘッドクリア!しかし広大が拾って左に開き、クロス!中央、落下点には広大の選手、しかもフリーーーーーッ!!あああ!
ヘッド!!
しかしシュートは昭大の正面、昭大体を伸ばしてキャッチ!クロスが体に近すぎて上半身を振り切れなかったのが幸いした!
 ピンチを脱したサンフ、反撃に出る。右スローイン、森脇が入れて受けた桑田が左へ一気に展開し、吉村が受けると見せかけスルー!大外から一誠がオーバーラップしてこれを受け、クロス!これにファーから走り込んだ俊介がヘッド!!決定的だったがGKがファインセーブ、こぼれをDFがクリアした。ふたたび攻め入り、中盤で粘り強くボールを回す。と、流れの中から森脇がスルスルと位置を上げ、FWの位置に入った。びんごJY時代はFWだった森脇、ここで一発いくのか?ボールは右に展開され、田坂がドリブル突破してクロス!はクリアされ森脇に渡らず。ちと残念。はよ戻れ。中野から一気に前線の俊介にフィード!これはやや大きくGKキャッチ。
 DFラインから飛び出してカットに行った藤井がファウルを取られFKを与える。この時間帯ファウルはいかん。ゴール正面やや遠め。古岡が蹴る。ゴール前に広大の長身選手がひしめく。角度のないキックになるため合わせづらいが、油断は禁物だ・・・キック、と古岡は右に開いた32番にパス、そして32番がクロス!広大一斉に飛び込む!しかしやや精度を欠いたクロスをファーで昭大がジャンプ一番がっちりとキャッチ!そしてカウンター、田坂がドリブルで抜けるところを倒されFKゲット。時間は後半40分を回った。あと少し!
 中野のキックは大きく、GKキャッチ。GK、一気に前線へフィードするが、一誠がヘッドでクリアする。うむ安全に。広大、右からのフィード。これがうまい具合に10番に入り、10番が反転しようとするところ中野がチェックに行ったが、足がかかってホイッスル!FKを与えてしまった。キッカーはもちろん古岡。正面遠め、この時間帯、もう小細工なしに入れてくるだろう、集中して防げ!キック!クリア!しかし広大がこぼれを拾ってクロス!しかし田坂がこれをカットして、クリア!ボールが前線に飛び―――そこには一人残っていた俊介がいた。ボールを追って走り出す俊介、ハーフウェイラインを越える。広大DFを完全に追い越しており、通常なら完全オフサイドなのだが、広大の、後方に残っていた二人の選手がともにハーフウェイラインを越えサンフ陣内に入ってしまっていた!!この場合オフサイドは適用されない。俊介はボールをトラップすると早くもGKとの一対一態勢に入った。スピードを落とし、ゆるゆるとGKとの間合いを詰めていく。見つめあう瞳と瞳。温もりを感じ合う火花を散らす。と、後ろから広大の「セットプレイで後ろに残ってました組」が猛然と追いかけてきた。昨年のW杯、ブラジウVSトゥルキエ終了間際の、デニウソンへのトゥルキエフラット4チェイスを髣髴とさせる鬼気迫りっぷりだったが、俊介はそれに気づいているのかいないのか、どんどん減速していく。追撃組はどんどん追いついてくる。
きたきたきたきたきたーっ!!志村俊介、後ろーーー!!
思わず8時だよ!全員集合入ってしまったが、俊介は彼らを充分引きつけた上で軽ーくキック!ポンポーンと跳ねて芝を走ったボールは、GKのセーブを一顧だにせずゴール右スミに収まった。2−0!!
 時間は後半44分、これで決まった!!しかし今の俊介のプレイ、すべて計算ずくでやったとしたら、たいした度胸と人の悪さ(笑)。
 サンフ、馬屋原が下がって田中祐樹イン。そのままFWに入る。
 ロスタイム、俊介、スローインを受けて前を向くとロングループシュート!左に外れる。広大最後の反撃、中央からスルーパスを出して抜け出そうとするが、中野がうまく体を入れてブロック、ボールをライン外に追い出してゴールキックに。ここで試合終了を告げるホイッスル!サンフユースが福山大に続き広島大をも降して準決勝へとコマを進めた。次の相手は・・・広島修道大に決定したようだ。今年は大学とばっかりやるんだな。
 下では、森崎ツインズのご母堂さまよりの差し入れであるアミノサプリ・人数分が振舞われていた。Tシャツがよく似合う肉体でクラブユースU−18選手権、上位目指せ。
 続いて、ユースとは別ブロックの戦い、広島経済大VSマツダSC。こちらのブロックを勝ち上がるのはこの広経大だろう、というのが大筋の見解だ。10番をつけるのは元サンフユースの三山。いろいろあったが、今は広経大のエースFWとして活躍している。見とこう。
 試合は広経大ペース。ひどくアグレッシブな右サイドバック33番、ドリブルで果てしなく突っ込んで行って角度のないところからシュート!GKキャッチというのが二回あった。折り返せよ。ボランチ17番の柔軟なパス回しで中盤を支配する広経大、三山が左へ展開し、クロス。これに三山とツートップを組む14番がワントラップからゴール左スミに蹴り込んで先制。右CKから中央三山がヘッド!DFがライン上でクリア。そして17番がドリブル持ち上がりからのスルーパス、これに三山が抜け出してフリーでシュート、ゴール左に決めて2−0と突き放した。前半はそのまま2−0で終了。これは広経大の勝ちだな。ここでグラウンドを後にする。三山と14番のツートップ、ボランチの17番は要注意。DFでは主将の2番の高さが際立つ。右サイドバック33番は突破力はあるが、その裏はお留守なので、一誠にでも応対させてその裏を西山や俊介に突かせればいいだろう。・・・て、まずは修道大に勝たなあかんのだが。8月30日か・・・吉田とはいえ、暑そう。
 市内で買い物して、帰る。
 

7月19日 広島ビッグアーチ 曇
プリンスリーグU−18中国2003・1位2位決定戦
VS広島観音高

 プリンスリーグ中国もいよいよ大詰め、1位2位決定戦を迎えた。相手は多々良に二度も苦杯を舐めさせて堂々進出の広島観音高。広島ダービー、いい試合が見れそうだ。
 前日の深夜は福山のほうでも物凄い雷雨で、この日起きた時も雷雨はやんでいなかった。こりゃあビッグアーチもそうだけど郷原のサンフレッチェカップU−15は大変じゃないかと思っていたら10時前には晴れた。しかも快晴。で蒸してきた。蒸す。ひどく蒸す。世界のムスタキ(声:増岡弘)も音を上げるだろう。
 それはともかく、これなら大宮戦も大丈夫、と11時30分に家を出る。
 広域公園の駐車場はクルマでごった返している。午前中からプリンスリーグ下位の順位決定戦があったり、バスのペイントからすれば高校ホッケーの試合があったりと、休日の広域公園は相変わらず盛況だ。ビッグアーチのメインスタンドに上がると、両チームの選手が整列してピッチに入ってきたところだった。ホーム側に広島観音高校、ユニはヨミウリタイプのダークグリーン。アウェイ側にサンフユース、白のアウェイユニ。メインスタンドホーム側に陣取った観音応援団、ブラスバンドがヴェルディの歌劇《アイーダ》より凱旋行進曲を勇壮に吹き鳴らし始めた。アイーダみたいな軽薄女よりもアムネリス様の方が真摯で一途で素敵な女性だといつも思います。さて、盛り上がって来たところで試合開始!

10馬屋原
11西山
>19富成
8前田俊
>9田村
6田坂
>18佐藤将
2高柳 5前田和
>17大屋
13吉村
>20桑田
4藤井 3中野 14森脇
16佐藤昭
 読売、もとい観音のキックオフ・・・サンフ先制!!開始2分くらい?馬屋原オフサイドで観音FK、これを観音DFキックミス!ボールは正面の西山の下へ、西山はボールを受けるやゴール目がけて必殺まっしぐら!先日ヘアバンドつけてたのにもうバッサリ切ってサッパリしてしまった西山、三人のDFに囲まれる前に左足一閃!豪快なミドルがゴール右スミに突き刺さり、1−0となった。早!さらに西山から吉村へ渡し、吉村がスピードで持ち込んで折り返し、中央クリアが小さいところをカズがミドル!DFに当たってCK。西山のキックは直接ラインを割る。
 早くも先制されてしまった観音だが、大応援団のサポートを受け反撃。右へ素早く展開し、吉村のチェックを振り切ってセンタリング!中央ワントップのFW10が胸でワントラップ、すかざずハイボレー!は上へ外れてしまったが、なかなか組織された速い攻め。多々良を連破したのも納得だ。先制された事もあって前に出てきて打ち合いを挑んでいるが、サンフに全く引けをとらず、かえってボールを支配し押し込む場面も見られる。これは、甘く見たらやられる!それにしても、観音の応援はメインスタンド上の屋根に反響して凄い音の塊となっている。
 観音、左FK、ファーで折り返すもサンフクリア。自陣からのFK、FW10が競って落とすがGK昭大キャッチ。右CK、鮮やかな弾道のキックに中央ドンピシャのヘッド!は左に外れた。決定機だった!さらに10番のポストから14番が左から抜け出し突破してセンタリング!惜しくも誰にも合わず、ボールは逆サイドへ抜けていった。電柱ブラボー。

 サンフも左サイド西山のカットからそのままドリブル突破!観音5番がファウルで止めイエロー。中野のFKから馬屋原がGKと競る!GKファンブルも何とかキャッチ。さらに中野のパスカットから森脇へのフィード!森脇が抜け出すもオフサイドフラッグが上がる。ラインに追いついてなかったくせによくフラッグ上げたな。観音も右スローインを受けた選手が反転ミドル!意表をついたがGK昭大正面。サンフはトップ下の田坂が全く機能しておらず、スリートップと中盤が分断された状態。かろうじて西山と俊介の個人技で持たせている感じだ。にしても俊介のボールキープにトリッキーなパス出しは、面白味のないトップチームのサッカーにはない即興性が満載で愉しい。観音、自陣FKから左に流れた10番が抜け出しドリブル、中に切れ込んでセンタリング、中央合わずもファーから駆け込んだ選手がジャストミート!昭大右足一本ファインセーブ!うっひゃー冷や汗!サイド破られてるなあ・・・攻撃も機能しないし、せめて俊介と田坂の位置を入れ替えとくれ。観音はワントップの10番に当ててサイド展開、が機能しまくり。トップチームと同じく上がり気味の両サイドバックの裏をどんどん突いていく。
 サンフはサブの選手のアップが始まる。西山がドリブル!右サイドから(俊介とは頻繁にポジションチェンジする)グイっと中へ切れ込み、PA侵入直前に倒されてFKゲット!PAすぐ外、ペナルティーアークのすぐ右という絶好の位置。田坂、俊介、西山の三人が立つ。
 俊介俊介俊介俊介俊介俊介俊介俊介・・・・田坂そこから右ではちょっときつい西山今日のCKはイマイチだ俊介に蹴らせろ俊介に。田坂がボールの左に、俊介がボールの傍らに、西山が右後方に立つ。俊介アピールして蹴れ。お前のキックが見たい・・・壁は七枚、そしてホイッスル!俊介が短い助走から左足をひょいと振る!ボールは壁の左をふわりと巻き、飛びつくGKの手をかわしてゴール左スミに優しく納品!ゴール、2−0!
 
俊介はひゃっほうと喜んだあと、みんなのチェックをかわしつつセンターサークルまで戻っていき、主将・中野と静かに熱い抱擁。なんとなくフランス映画の趣があった。
 観音、しかし下を向かない!キックオフからいきなり攻め込み、右サイドを破ってセンタリング、中央どっと殺到して大混戦になる。両者蹴りあってボールがピンボールのように行きかい、ホイッスル!観音のファウルがあったようだ。命拾い。サンフは吉村がスピードを活かしたドリブルでチャンスを作るが、その裏を観音は的確に突いてくる。田坂がどうにもボールキープしすぎてしまうので、カウンターでもスピーディーな攻めができない。観音、ボランチの6番がアーリークロス、GK昭大がキャッチに行くもFWと競り合ってファンブル、こぼれを観音がキープしてバックパス、ミドルシュートに行くところに中野がタックル、これがファウルを取られFK!PAすぐ外、ペナルティーアークすぐ左、というこれも絶好の位置だ。10番が左、ボールそばに11番、右に6番。誰だ?ホイッスル。10番がダッと走る、もボールをまたいでストップ。ん?やり直し?と思った時11番がすっと走り出してキック・・・フェイント、その背後から6番がキック!!完全に虚を突いたトリックプレイだったがボールがわずかに低く壁に当たってCKへ。これはサンフがはね返した。サンフも西山CKからファー藤井が折り返し、GKがパンチしたところを西山が戻してミドルシュート、はGKキャッチ。ここで前半終了。形は作れないものの、相手のミスとセットプレイでリードを奪って後半へ。しかし、やりたいことができているのは観音。1点でも返されるとわからない試合になる。
 サンフの選手達が出てきた。ピッチサイドで控えの選手達も加えた全員で円陣を組み、裂帛の気合をかけてプレイヤーたちがピッチへと入って行く。選手交代、吉村に代わって桑田。彼がトップ下に入り、田坂がボランチに下がる。一誠が左サイドバックに回った。観音のサイド攻撃対策だろう。
 キックオフ!まずは観音が左CKを得る。開始直後、締まっていきたい・・・キック!!ファーで折り返し、中央14番が蹴り込む!
ゲット!!
鮮やかなセットプレイで観音、いきなり1点差とした。これはわからなくなってきた!!
 観音、ノッてきた。クリアボールを10番がダイレクトでミドルシュート!外れたものの、思い切りがよくなってきた。サンフは馬屋原のポストから桑田が抜け出すがDFカット、さらにカズのクサビから馬屋原が反転シュートもDFに当たる。強い。
 俊介が接触プレイで鼻血を出し、ピッチ外で治療。
 左サイド、桑田が倒されFK。田坂がゴール前にクロスをあげるがGKキャッチ。田坂はどうもキープしてしまうので、前線へ素早い攻撃ができない。うむー。しかし、時間が経つにつれサンフのショートパスが回るようになってきた。この暑さと湿気、そろそろバテてきたか?俊介、ゆっくり持ち込んできていきなり加速してタテに抜ける動きがいい。最後は三人くらいに囲まれて潰されてしまうが・・・藤井のフィード、左サイド一誠がオーバーラップして受け、クロス!中央桑田が抜け出すがオフサイド。さらに森脇のカットから田坂がドリブル突破、センタリングに馬屋原競る!こぼれをもう一度田坂センタリング!動きなおした馬屋原がヘッド!GKキャッチ。観音カウンター、左サイドから速攻を仕掛け、14番が疾走するもGK昭大が飛び出しキャッチ。しかし14番はそのまま昭大に突っ込む!危ない!!カードが出てもおかしくない危険なプレイだったが、注意のみ。昭大は大丈夫のようだ。

 観音、21→13。
 サンフ、中野の正確なフィードから俊介がキープ、倒されてFKゲット。後半は半ばに差し掛かった。右サイド深くからのFK、西山がチョンと中へ流して、俊介が強烈な左の一撃!唸りを上げてゴールを一直線に襲ったがGKセーブ!こぼれを田坂がゴール前に上げたが、これは大きすぎた。観音左へのフィード、またも14番が突破!昭大が飛び出すが14番が速い!振り切ってゴールライン際からセンタリング!ファーで10番がヘッドで折り返す!中に誰かいたら決定的だったが、サンフがクリアした。うーん、一誠のサイドはいいけど、森脇の後ろ狙われてる。
 サンフは徐々に守りに入ってきた。観音はサイド攻撃を繰り出すが、確実にはね返す。膠着状態になってきた。中盤から西山がドリブル!一気にPA侵入し、そこで後方タックルを受け倒される!PKだ!しかし笛はない!オイオイ!どこ見てんだよ!
 観音の4番が足をつらせた。ここでサンフ、俊介に代わって田村投入。前線からかき回してほしい。
 観音、やや運動量は落ちたものの、出足は衰えない。後半30分を回るころ、ここにきてサンフを上回り始める。ロングスローから反転シュート!外れる。
 観音、4→20。サンフ、一誠から田村へ絶妙のパスを送るが、オフサイドを取られる。観音、22→9に交代。サンフは完全にカウンター狙いに切り替えた。無理はしない。
 左サイドでスローインを得た。一誠が入れるが、DFにカットされてしまう。しかし桑田が奪って馬屋原にクサビを入れ、落としたボールを田村が受ける。田村は眼前の敵を振り切るように右へとドリブルで切り込む。そして一転強引にタテへ割り込んでぶち抜くと、右足を思い切り振り抜いた!!

ゴ――――――――ル!!

豪快に観音を突き放す!みんなが田村に群がって祝福!時間は後半40分を回ったころ。これで決まったか?ここで馬屋原に代わり田中投入。そのままFWに入る。
 右サイド田坂のクロスに田中が飛び込むがDFクリアしてCKへ。ここで田坂に代わって怪我から復帰の佐藤将が投入される。Jヴィレッジ・サッカースクールの朋友高萩は今やU−18日本代表だが、追いかけていきたい。さて左CK、右足キッカーの田坂が代わってしまったので、キッカーは田中。キック!ゴール前にいいボールが飛び、DFクリアするも小さくゴール前混戦となる、そしてこぼれたボールが田村の前へ。田村はこれを思いっきり蹴り上げてゴールに突き刺し、とどめの4点目を挙げた。
 サンフ選手交代、カズに代わり翼、西山に代わり富成。あとは適度に時間を使いつつ、試合終了!サンフレッチェ広島FCユースが、第1回プリンスリーグ中国の栄えある覇者となった。
 表彰式。1位サンフレッチェ広島、2位広島観音高校。観音の洗練された組織サッカーはサンフに思うような試合をさせなかった。多々良を倒したのは伊達じゃない。冬に向けて大いに期待できそう。サンフは、明後日の広大戦がちょっと心配な出来だった。高萩呼び戻さにゃヤバいかも・・・
 フェアプレイ賞は東岡山工業高校、MVPはサンフユースの主将・DF中野桂介。1位の表彰の時、主将の中野くんと、隣に並んでいた藤井くんが揃って出てきた。中野くんが賞状をいただき―――藤井くんには何もなかった。ふつうトロフィーかなんかあるはずだが・・・あとで聞いたら、間に合わなかったらしい。手ぶらで戻った藤井くん、みんなから爆笑で迎えられた。
 さて、大宮戦だ。広島スタジアムへ。