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−滞在型と周遊型−

 たいていの観光旅行者は、宿泊先を転々としつつ、いくつかの街を訪れる「周遊型」の旅をしているのではないかと思います。
 ヨーロッパなんかだと、一週間足らずの期間で、「いくつかの街」どころか「いくつもの国」を訪れることが一般的ですらあります。

 やっぱり、できるだけいろんな街や遺跡を見たいものですよね。
 私も、「行きたい街・地域」をピックアップしてみたことがあるのですが、あまりに膨大なことに驚いたことがあります。
 行きたい街を一生のうちに訪れるためには、ウン十回海外旅行に行かなきゃいけない・・・試算してみて愕然としました。

 よっぽど恵まれている人じゃない限り、一生に訪れることのできる街や地域は限られてしまいます。だったら、一度の旅で可能な限りあちこち行きたい、というのが人情ってものでしょう。

 でも、毎日のように宿が変わる旅って、忙しすぎますよね。
 それに、毎日あちこちの街を訪れていると、そのうちただ「通過している」だけになってしまう。
 あとで思い返してみて、「あれ、あの街ってどんなんだっけ?」と、あまりにも印象が薄くて困ってしまうこともあります。

 やっぱり私は、可能なら1つの街に最低2〜3日は滞在したほうがいいのじゃないか、と思います。
 一晩過ごしただけでは、その街のことをわかりっこありません。



 2005年の夏、私は初めてイタリアを旅しました。
 8日間の滞在で、フィレンツェ・ローマにそれぞれ4日間。
 それぞれの街を基点に、近郊の街をドライブするというスタイルでした。

 イタリアって国は、どこもかしこも見所満載の国です。
 「イタリアのどこに行ったの?」と聞かれ、「ローマとフィレンツェですよ」と答えると、「えっ、もったいないね」というのが一般的な反応でした。

 確かに「もったいない」かもしれません。
 他にも魅力的なところがたくさんあるのですから。

 私も、帰国してから「やっぱりナポリにも行きたかったな」「シチリアも歩いてみたいな」と、少々後悔の念がありました。
 しかしそれでも、今回はローマ・フィレンツェ限定の旅にしてよかった、と思っています。

 仮に今回、シチリアとナポリを訪れたとしましょう。
 そうすれば、それぞれの街にいられるのは、どうしても1日か2日だけになってしまいます。
 ローマやフィレンツェなんて街は、一ヶ月居たって飽きないようなところなので、1日や2日だけの滞在じゃ、それこそ「もったいない」のです。



 ということで、私はここ数年、限られた日程の中でも、できるだけ欲張らないで訪れる街を限定するようなスタイルをとっています。
 そうすることで、一つ一つの街の表情がしっかりと自分の中に刻まれ、いつまでも忘れない思い出として残っているのです。

 とは言え、やはり限られた人生のことを思うと、どうしても「たくさんの街を訪れたい」と思うもの。
 「あちこち回りたい」という欲求を抑え、毎回「どの街を訪れようか」と頭を悩ませているのです。
 
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