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第5回 ABC研究会講演会「歯周病の基本治療とメインテナンス」

→→→講演会の感想

 

【内 容】
★評価

  • 基本治療の流れ
  • 超音波スケーラーは有効か?
  • 抗菌治療は有効か?
  • ★メインテナンスの効果

  • メインテナンスの実際
  • インプラントのメインテナンス

  • 【講師】 関野 愉先生(日本歯科大学生命歯学部 歯周病学講座 講師)

    【日時】 平成22年2月11日(木)祝日です。10:00〜16:00(お昼休み1時間)。

    【定員】 60名(定員になり次第締め切らせて頂きます。)

    【受講料】 8000円(消費税・昼食・コーヒー代込)

    【会場】 北とぴあ 7F第一研修室(JR王子駅/東京メトロ南北線王子駅 徒歩1分)

     

     

    「ABC研究会に参加して」


    『基礎』というと解剖学や組織・発生学など学生時代に覚えることに苦労した方は私だけではないのではないでしょうか。
    ABC研究会の「基礎と臨床を結び付ける=楽しい」という発想はあの頃の私には考えられなかったことです。しかしすでに5回目を数えたABC研究会のセミナーには毎回足を運ぶことは欠かせなくなっています。

    私はいつも患者さんの口腔内を拝見すると結果しか見られないことを思い知ります。例えば、炎症のある歯肉で来院され、TBI,スケーリング、SRPなど毎週のように患者さんにお会いし処置を重ねても、見られるのは良くなっていく過程の断片的な結果の積み重ねで、実際にはその組織がどのようにして変化していくのか見ることはできません。毎日の臨床の中で、体の中で繰り広げられる見えないことを理解せずに臨床を続けるのは本来の衛生士業務ではなく、単なる歯科医師から指示された作業になってしまいかねません。その原因や過程はすべて基礎と密接な関係があり、治癒もまたそれに基づいているのだということを改めて勉強するとその大切さがわかります。新しい情報収集や技術の修得の勉強も大切ですが、基礎を振り返り「自分のこのスケーリングがどう歯肉に影響するのか?」「この炎症はどこまで続いているのか?」と考えられると患者さんの見方や臨床も有意義になるのではないでしょうか。
    ABC研究会は過去の各回とも、基礎と臨床をいかに結び付けるかをテーマにしているので、「あの患者さんの、あの歯肉・・・」と具体的に思い浮かべながら聞くことができて大変わかりやすく、新人衛生士からベテランまでどの層が聞いても為になるのではないかと思います。

    今回の関野先生のご講演もエビデンスを基に客観的に治療の評価をされていて、たくさんの症例をご提示してくださったお陰で、私自身が抱える患者さんとリンクすることができ非常に頭に入りやすい内容でした。
    充実した企画だけでなく、無理なく聞けるように1時間ごとの休憩や好きなものをオーダーできるティータイムのサービス、ヘルシーなお弁当など、臨床経験豊富な主宰者である小森衛生士と杉原衛生士のご配慮が満載であるだけに休日返上で行きたいセミナーです。このようなおもてなしと配慮は、臨床の中で患者さんへのもてなし方として勉強になりました。
    毎回のご講演で得た知識は、患者さんにわかりやすく堂々と説明できるための、まさに臨床へ通じる基礎です。次回のセミナーも楽しみにしています。
    (Cデンタルクリニック;Aさん)−長文ありがとうございました!




    「講演会に参加して」

     今回の講演会では、さまざまな症例や文献を、臨床とリンクさせて説明してくださいました。
    また、炎症のなりたちや歯周組織の解剖学を知ることで、なぜ炎症がある部位にプロービングをすると出血するのか、なぜインプラントへのプロービングは深く入ってしまいやすいのかなどの疑問について、わかりやすく理解できました。今まで臨床で行ってきたことや見てきたこととつながって、楽しく学ぶことが出来ました。歯科雑誌などで拝見していた関野先生のご講演を実際に聴いて、直接質問することができた、とても貴重な一日でした。

    (F矯正歯科クリニック;Yさん)

     

     

    関野 愉 先生
    関野 愉 先生