2002年度リーディングサイアー

●2002年度の2yo・全馬リーディングサイアーがJBIS(軽種馬改良情報システム)より発表されました。
2yo・全馬共にサンデーサイレンスがまたもやぶっちぎりのトップランキング!
2yo部門は6年連続、全馬部門では種牡馬デビュー2年目からの8年連続の首位を守った。
昨年の8月19日に逝去したサンデーサイレンスだが、この先5年は総合部門でトップを走るだろう。
90年代以降の種牡馬の入れ替えによって、今や日本産馬は世界に通用するものになってきた。
しかし、気になるのはブルードメア(母父の種牡馬)が一昔前の血統だと言うこと。
ノーザンテーストやマルゼンスキーなどは20年以上前の血統である。古いからと言って悪いわけではないが、新陳代謝を促し新しい血を入れるべきだろう。
2003年はエルコンドルパサーやスペシャルウィークやエアジハードの仔がデビューする。楽しみである。
2001年度サイヤーランキング
2000年度サイヤーランキング
1999年度サイヤーランキング
サラブレッド2yo馬総合(中央+地方)
順位 種牡馬名 産地 出走頭数 勝馬頭数 勝利回数
(芝/ダート)
平均勝ち距離
(芝/ダート)
入着賞金(千円) 勝馬率 アーニング・INDEX
1 サンデーサイレンス 64 25 31/2 1587/1300 490,383 0.391 2.25
2 ダンスインザダーク 千歳 50 16 17/1 1723/1800 202,228 0.320 1.19
3 タイキシャトル 34 11 11/2 1418/1100 184,094 0.324 1.59
4 サクラバクシンオー 早来 34 16 10/6 1240/1200 180,270 0.471 1.55
5 フサイチコンコルド 早来 40 8 8/2 1325/1300 177,806 0.200 1.30
6 コマンダーインチーフ 47 9 11/1 1490/1200 175,273 0.191 1.09
7 フォーティナイナー 25 11 6/8 1166/1275 160,148 0.440 1.88
8 アフリート 28 14 6/10 1283/1300 151,624 0.500 1.59
9 ブライアンズタイム 37 10 9/3 1533/1600 139,760 0.270 1.11
10 ミシエロ 13 4 4/2 1500/1600 134,403 0.308 3.03
11 エリシオ 39 8 7/3 1342/1366 121,737 0.205 0.91
12 メジロライアン 伊達 43 11 8/4 1675/1500 120,961 0.256 0.82
13 サンダーガルチ 40 11 2/9 1200/1466 120,748 0.275 0.88
14 ジェニュイン 千歳 24 3 2/3 1200/1500 112,522 0.125 1.37
15 ティンバーカントリー 33 8 4/4 1550/1325 110,824 0.242 0.98
16 サッカーボーイ 白老 23 4 4/1 1700/1800 107,779 0.174 1.37
17 ラストタイクーン 24 4 6/0 1300/- 99,214 0.167 1.21
18 ジェイドロバリー 28 5 3/2 1400/1600 88,940 0.179 0.93
19 トニービン 29 5 4/1 1300/1200 88,273 0.172 0.89
20 バブルガムフェロー 千歳 33 7 2/5 1200/1280 82,588 0.212 0.73
 
サンデーサイレンスの6年連続の首位には別に驚かない。(笑)
2002年度も4連勝でG1阪神JFを制したピースオブワールドやエアグルーヴの初仔アドマイヤグルーヴなどを出し、我が道を進んでいる。
入着賞金は昨年よりも4000万円ほどUPし、勢いは衰えていない。
そのサンデーの息子ダンスインザダークが良血ぶりを発揮し、前年の3位から2位に躍進。
新種牡馬ではタイキシャトルが11頭の勝ち馬を出し、驚きの3位となった。
サクラバクシンオーは前年11位から4位。フサイチコンコルドは前年と同じく5位。コマンダーインチーフは前年24位から6位に。
フォーティナイナーも前年10位から7位となっている。
新種牡馬ミシエロは2yoチャンプのエイシンチャンプをだして堂々のトップ10入り。
不景気によって、外国産馬が減ったこと、内国産種牡馬の需要が上がったことがこの順位変化となったのだろう。
国際的に通用すると思われる日本産馬であるが、ホントの所は国際レースに出てみないと解らない。

※注※ 全レース平均距離は芝1429m/ダート1299m


サラブレッド全馬総合(中央+地方)
順位 種牡馬名 産地 出走頭数 勝馬頭数 勝利回数
(芝/ダート)
平均勝ち距離
(芝/ダート)
入着賞金(千円) 勝馬率 アーニング・INDEX
1 サンデーサイレンス 413 161 189/50 1739/1616 6,453,901 0.390 2.14
2 トニービン 206 73 79/19 1874/1521 2,609,067 0.354 1.74
3 ブライアンズタイム 209 72 45/54 1797/1659 2,540,328 0.344 1.67
4 アフリート 168 68 20/77 1500/1435 1,766,961 0.405 1.44
5 フジキセキ 千歳 142 45 38/33 1557/1509 1,511,610 0.317 1.46
6 サクラバクシンオー 早来 149 58 46/29 1256/1234 1,393,244 0.389 1.28
7 コマンダーインチーフ 160 45 34/22 1726/1668 1,289,467 0.281 1.11
8 フォーティナイナー 125 62 13/74 1246/1398 1,275,466 0.496 1.40
9 ダンスインザダーク 千歳 173 52 46/16 1786/1587 1,265,032 0.301 1.00
10 ジェイドロバリー 170 56 22/42 1640/1567 1,137,363 0.329 0.92
11 サッカーボーイ 白老 75 24 29/6 1979/1750 1,071,399 0.320 1.96
12 デインヒル 34 18 25/2 1712/1200 906,626 0.529 3.66
13 ラムタラ 119 35 20/28 1870/1575 877,788 0.294 1.01
14 ティンバーカントリー 144 41 10/34 1720/1608 870,816 0.285 0.83
15 ウォーニング 85 31 19/29 1273/1241 837,680 0.365 1.35
16 トウカイテイオー 新冠 82 21 23/9 1786/1600 834,143 0.256 1.40
17 ラストタイクーン 107 25 27/5 1511/1160 784,915 0.234 1.01
18 タマモクロス 新冠 111 29 25/11 1816/1581 781,504 0.261 0.97
19 メジロライアン 伊達 142 42 31/19 1658/1573 762,658 0.296 0.74
20 ジョリーズヘイロー 104 23 7/34 1685/1417 695,059 0.211 0.92
※赤字はミスタープロスペクター系種牡馬だが、ダートに無類の適応力を示している。
人気薄でもダートなら一発があるので要注意。
サッカーボーイは芝向きのステイヤー種牡馬であることがよく分かる。
デインヒルはデータが少ないが、完全無欠の芝血統。ダートに出てきたらけっ飛ばそう。
上位5頭は昨年と同じ顔ぶれ。
8年連続の首位となったサンデーサイレンスは、昨年度に比べて入着賞金が2億円近く減少し、勝ち馬率が0.481から0.390に落ちている。
しかし、サンデーも衰えてきたな!などと考えてはいけない。(笑)
勝利回数が昨年の261回から242回に減ったことと出走頭数が昨年度よりも増えたために数字上では大きく下がったように見えるが、相対的に見れば、サンデーの独壇場である。
2002年度は待望のスプリントG1勝ち馬のビリーヴも輩出した。
重賞19勝というのも凄い。
2位のトニービンがNHKマイルCを制したテレグノシスなどを出し99勝を上げた。
僅差の3位にはダービー馬タニノギムレットを出したブライアンズタイム。
フジキセキは上位を定位置にしたようだ。G1勝ち馬が居ないにも関わらず上位にランクされると言うことはクズが少ないことを意味している。
同じサンデー産駒のダンスインザダークも待望のトップ10入りし、ポストサンデーを狙う。
デインヒルは女王ファインモーションのお陰で昨年度と同じく9億円を稼ぎ出して12位にランク。
ジョリーズヘイローはサンデーサイレンスやタイキシャトルと同じくヘイロー系だが、ダートの方が得意分野のようだ。
多分、一瞬の脚が無いからであろう。

※注※ 全レース平均距離は芝1637m/ダート1473m

2003/1/9  UP