広島三矢組・組員名簿


2003年組員名簿。


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背番号 なまえ ポジション せつめい(☆は新加入)
下田崇
(シモ)
GK  ゴールキーパーをやりはじめたのは高校に入ってからだが、
ユース代表、アトランタ五輪代表に相次いで選出され、日本代表にも名を連ねた努力の人。
ボールに対する反応速度は日本ナンバーワンといっても過言ではなく、01年2nd金沢での吹田戦のロスタイム、
アライーバの至近距離完全フリーからのヘッドを横っ飛びで弾き出したミラクルセーブは今でも語り草。
 ただ、そのセーブ能力に対してキックがいささか不正確なのが玉に瑕。
まあ広島GKの伝統といえば伝統なんだけど・・・

彼はいつも泣きそうな顔をしていますが、あれは地顔です。
決してビクビクしているわけではありませんので、よろしく。


 今年は彼の弱点を長所とする蹴りの達人・タクトが急成長でうかうかしてられないぞ。
リカルド
(リカ)
DF 神様ズィーコのお膝元、CFZ・ド・リオから「ひとりででき太」でレンタルしてきた守備の職人。
鹿島ではボランチとしてプレイしたがいまいち大成せず、しかしレンタル先の仙台でDFにコンバートされると、
対人能力の高さと優れたカバーリングで仙台のDFラインを引き締め、J1昇格に大きく貢献した。
昨年も守備の要として活躍も終盤にJ1残留が決まって気分が緩み、無免許で交通事故。
普通は即刻退団もやむなしのところだが、仙台も彼の性格と、心から反省していることを考慮し、
「契約延長せず」ということで済ませた。サンフも彼の人柄を信じて獲得を決定。

 J2での経験があり、対戦相手も熟知している。日本にも馴染んでおり、コミュニケーションにも問題なし。
はっきり言って、頼りにしてます。

眉根に皺がよった困り顔もチャーミング。
沢田謙太郎
(さわけん)
MF  学生とJリーガーと、二つの顔を持つ元日本代表。
昨年も右サイドバックにボランチにフル回転。いずれの位置でも素晴らしいパフォーマンスを見せた。
運動量、的確な守備、そしてドリブルでの果敢な攻撃参加と、その技と闘志は衰えることを知らない。
まだまだ若手には負けていないぞ!
セカンド柏戦の鬼気迫るプレイにはビッグアーチ燃えまくり。
ゴール決めたときのあの形相は貴乃花のあれにも匹敵した。

 三矢組員中いちばんの良識派である。もっとメディアに出ていろいろ喋ってほしいなあと思う。
主将はウエミーだが、彼にもチーム内日本人最年長として、その人柄と態度でみんなを引っ張ってほしい。
・・・あ、日本人最年長はゆーしサンでしたね。失敬。
桑原裕義
(クワ)
MF  一見人のよさそうなお兄さんだ(実際若手には慕われてる)が、
グラサンかけるとりっぱな組の人に変わるらしい。
運動量と守備能力はJ屈指。いったん走り出したら、ボールを奪うまでは止まらないぞ。
これでパス精度が上がれば、れば、ればれば、和製ダーヴィッツの誕生なのだが。
でも加入当初は「正確なロングパスで攻撃の基点となる」とか紹介されていた。嘘のようなホントの話。
さらに加入当初はなんか垢抜けず地味な外見だったが、年を追うごとに渋みが増している。
晩成タイプか?なら今後に期待できるかも〜。今のとこ和製マケレレ

 パスが下手という弱点からさかんに「桑原不要論」が叫ばれるのだが、
そこもひっくるめてけっこうキャラが立ってるため、コアなファンが多い。私もその一人。
「パスだ展開だ組み立てだ〜?何言うとんならその前にボール奪らな攻撃できまーが!
クワさん以外にだれが中盤でチェイスしてボールを奪うんならコラ」
っつー感じです。あ、でもハンジェの台頭でちょっとピンチかも。頑張って。

「〜してクワさい」は、日常会話の常套句。
発展形として、「〜ですクワ?」がある。

 お菓子杯では小野シンジに絶賛されたものすげーミドルシュートを決めたことがあるが、
リーグ戦では200戦出場して未だノーゴール。ひそかにリーグ戦初ゴールも狙っているらしいが、
果たしてその機会は訪れるのか。いつもペットボトルどまりだからなあ・・・期待してるよ初ゴール。
駒野友一
(コマ)
MF  U−22日本代表。
 精度の高い両足を持ち、両サイドどちらでもOK。
プレースキックも両足で蹴れるし、もちろん突破力もある。ミドルシュートも強烈だ。
こう書くと非の打ちどころがないプレイヤーだが、容貌のわりに非常におとなしく地味な性格。
攻めろー!という時でも地味にカバーリングしていたりして思わず泣かせる。
たとえるならいじめられっ子タイプ。
でもそういうところにやられるコアなファン多し。

とはいえ守備能力は向上を続け、終盤にはセンターバックでも出場、
素早いカバーリングから正確な展開のできるストッパーとしてのプレイの幅を広げた。
でもでも、彼の持ち味は、美しい弾道を描いてFWに渡る「クロス・オヴ・ワンダー」。
今年こそアシスト量産を期待。してるんだから攻めろやゴルァ!!

チワワ飼ってます。どうするアイフル。LIFE(スポンサー)の立場は。
セザール・
サンパイオ
(サンちゃん)
MF 御存知元ブラジル代表、W杯戦士。
横浜翼組でモト山口(今季より新潟白鳥会)とJ最強ドイスボランチを組み、
フランスでは磐田青鳥会のドゥンガと中盤を締め、ゴールも決めて見せた。
昨年は柏に所属。サンフ戦ではCKからヘッドでのゴールを決め、身体能力の高さを見せた。

 昨季終了後、各組織からオファーの嵐。とくに京都紫僧団が好条件で勧誘したが、彼は、
「将来日本を席巻するという確固たるビジョンを持った組に貢献したい」
「広島には有望な若衆が多く、彼らと共にプレイしたい。きっと楽しいと思う」

という理由からあえてJ2の広島に足を向けた。うむ!男!

全盛時のスピードはないが、その深い読みで中盤を支配する。
またその紳士的な性格とワールドクラスの経験はきっと若手たちのよい見本となるだろう。
彼が森崎兄弟とともに中盤を構築する姿を想像するだけでもう丼三杯はいけます。

淡路島キャンプで、サワケンさんより「サンちゃ〜ん」と呼ばれ続け、それが定着。
世界を股にかけた男をサンちゃん呼ばわり、これが広島の底力というものよ。
森崎浩司
(コージ)
MF  U−22日本代表候補。
カズの双子ので、左利き。ライバルはそのカズ(右利き)ということで、まさに「鏡の向こうのライバル(いつかのサッカーマガジンより借用)」といった感じ。
兄より攻撃的な位置を得意とし、「得意なプレイはシュート」と言い切る。
兄のキープ力に対して彼はダイレクトプレイに優れており、ゴールに直結するプレイを好む。ただ、そのダイレクトプレイに着眼したユース代表の西村監督(現・長居桜狼会会長)は、チェコ戦で彼をボランチとして起用、キープ力のカズをトップ下に置くという通常とは逆の組み合わせを行い、成功を収めた。

ポイチさんの背番号を受け継いだ昨年は、見事にレギュラー奪取。
視野の広いプレイと鋭い飛び出し、そして強烈なシュート!
セカンド清水戦、鹿島戦、そして天皇杯・京都戦での強烈ミドルには、背筋ゾクゾクだろ!

ネーミングの由来は、ミスター赤ヘル「山本浩二(昔は山本浩司だった)」から。なので、ご家族の方々は、
浩司は8番じゃろうが」
と思っているかもしれない。

 小さいときは警察官になりたかったとのこと。理由は、
「権力があるから」
末恐ろしいちびっこでした。
森崎和幸
(カズ)
MF  U−22日本代表。
 かつてのボス・エディからは「スモール・ナカタ」と讃えられ、
2000年には新人王に輝いた、「21世紀のカズ」。
ユース代表でも攻守の基点となった。
彼がいないと、
サンフの中盤は悲しいかなパスがぜんぜん回らないぞ。

 ボランチとして、中盤の底から攻撃にリズムをもたらす。キープ力、視野の広さ、正確なパスはチーム1。運動量も増え、その質も向上。守備能力もかなりよくなった。
だが、広島の「ミスター・ナンバー」8を背負う彼には、組の中心としてのさらなる活躍が望まれる。

 コウジとは双子の兄弟で、こちらが右利き
二卵性双生児なのだが、見事に瓜二つ。見分けるのは至難の業。とりあえずカズには鼻の下にホクロがあるので、そこで見分けてクワさい。
双子だけあって互いに何を考えているのかわかるらしく、
ときどき電波交信でもしているかのような信じられないコンビプレイを見せる。
あと、この兄弟はランニングの時の腕の動きがちょっとへんで、いい。

 小さいときは「ラーメン屋」になりたかったそうです。
何でなんだよ。
高橋泰
(ユタカ)
FW 高校時代には名門・帝京の10番を背負って国立のピッチに立ち、ルーキー・イヤーには堂々の6ゴールをマークして99年の優秀新人に輝いた彼も、それから2年は悩みの時を過ごした。
いいシュート撃ってもバーとか不可解なファウル取られたりで、なかなかブレイクできず、
ガジ書記長の下では、上背のなさから戦力とはみなされず、ボランチに起用されようとしたことも。
だが昨年終盤には主力に返り咲き、柏戦で重要なゴールを決めるなど、復活の時を迎えようとしている。

クレバーな動きとスマートな頭脳を持ち、献身的な動きもできる。上背はないが、タイミングのいいジャンプでヘッドも強い。99年のホーム・鹿島戦、アゴ田を向こうにまわしてのダイビング・ヘッドは痛快無比だった。
ストライカーナンバーの9番をつけ、最前線で体を張り、一転クールにゴールを陥れるユタカ、
小野監督の標榜するスリートップの中央、センターFWの一番手だ。今年こそエースの座を射止めるか?
10 エルツェッグ
(トモ)
FW  昨夏、クロアチアはハイデュク・スプリトからやってきた長身頑健のヒットマン。
元クロアチア代表で、以前キリンカップで来日、トルコ戦でゴールを挙げた経験を持つ。
ペルージャに在籍、中田ヒデとチームメイトだったことも。
 ボクシッチとかシュケルみたいなのを想像していたら、えらくアメリカンな容貌の兄ちゃん
会見では口数は少なく喋りもボソボソで、クヴォみたいなのがもう一人増えちゃったという感じだったが、
「私は点を獲るために生きている」
などという頼もしい発言もしてくれる。

 クヴォと同じような性格なのかチームに馴染むまでにえらく時間がかかったが、
お正月杯でようやっとフィットしてきたために半年間のレンタル延長。
ボールを受けてからのターンが素早く、長身ながらスピードとテクニックによる突破力を備えた、
東欧出身らしいスタイル。
でも今のところは、
「彼の後に来るのは誰かな〜、10番を託せる頼もしいお方と渡りが付いてるのかな〜」
という思いがあるので、それを吹き飛ばす活躍を期待だ。

開幕戦で一時は逆転となるゴール、鳥栖戦では1ゴール2アシストと活躍も、
どうしてもチーム戦術にフィットせず、4月末にて退団となった。能力はJ屈指だったんだけど・・・
あのラボーナ・クロスには東欧のファンタジーを感じた。
新天地での活躍に期待してる。
10 マルセロ
(○ちゃん)
FW マルセロ・シウバ・ラモス、クルゼイロ(ブラジル)から新加入のストライカー。
元ブラジル代表で、所属クラブのクルゼイロではリベルタドーレス杯を制しトヨタカップにも出場。
クラブ通算130ゴールはクルゼイロ歴代3位の大記録。
PSVアイントホーフェンへ1年間在籍したこともあり、17ゴールを挙げ優勝に貢献した。
2001〜2002の間、名古屋に1年在籍していたことで日本でもおなじみ(のはず)。

 生粋のFWではあるが、俺王やピチブーのような「俺が!」のようなタイプではなく、
マグロンのような、ヘッドがスゲー高いというタイプでもない。
オールラウンドに能力が高く、他人を活かし、自分も活かされるという、チームプレイの中で力を発揮するタイプ。
ゆえに、PSVでは結果を残し、名古屋ではいまいち輝けなかったのだろう。
ピクシーの抜けた直後の名古屋だから・・・ねえ。
でも、2002年はJ1の7試合で3ゴール、ナビスコで4試合3ゴールと、結果は悪くない。
Jの3ゴールはハットだけどね!

 パルメイラスではサンちゃんと一緒にプレイした経験があり、
来日に当たっても彼から広島について詳しく話を聞いたという。
 そして来日早々サテライトのゲームに出場しゴールゲット、
さらにその週末の大宮戦にいきなり先発フル出場、
コージの決勝ゴールを鮮やかスルーパスでアシストし、一気にレギュラー奪取。
第2クールを迎え、頼もしい新戦力が加わった。
11 茂木弘人
(モギモギ)
FW  U−20日本代表FWで、福島の星。
ポスト、パス、シュートおまかせ、さらにスピードもある総合力の高いストライカーで、世界を狙える逸材だ。
地元(福島)に近い仙台を蹴って広島へ。最初はタツとベンのアツアツっぷりに愕然としていたが、東京組戦での初ゴールで吹っきれたか、終盤はレギュラーを確保し、A契約を結ぶ。

「初ゴールはもっと早く取れると思っていた」
「今年中のA契約を目指していたので、うれしい」
などと、その素朴なツラに似合わず結構したたかな面も覗かせる。
でも、声援を送ると、いちいち丁寧にはにかみながらお礼を返してくれるので、和みます。

ほっぺが赤くて、色白。夏でも白い。J美白王。(注:仙台のネモは「漂白王」)
そのため、暑さには弱い。
あと、頭頂部がピンととんがっていて、サポーターの間で「ありゃ何じゃ」と物議をかもしている。
12 サポーター・ナンバーのため欠番。
13 松浦宏治
(あやや)
FW 阪南大より加入。元ユニバーシアード代表。
スピード・スター。「岡野2世」と呼ばれることもある俊足で、一瞬のうちに相手の裏を衝きゴールを陥れる。
スピード系の選手が少ないサンフにあって、切り札となりうる存在。
たとえるなら、磐田のカワグチ野武王のようなプレイヤーだ。
 スリートップにあってはウイング的な存在となるか。

 通称はどうなるだろうか。「コージ」は浩司、「マツ」は松下が既に占有権を取得している。
「マツーラ」では長い。いっそ「あやや」でいいだろ、松浦だし。

「岡野2世」と呼ばれるからどんな野性的な奴かと思ったら、えらく色白ではかなげ小動物的容貌。
たとえるなら、フェレット。
14 山形恭平
(きょーへー)
MF  一昨年のナビスコ・東京組戦で2アシストの大活躍もそれからは目立った活躍なし。
今年でまさか・・・と思わせたが、終盤でめきめきコンディションを上げ、
札幌戦で良い動きを披露したのが認められ天皇杯にも出場、
新潟戦で自身初めてというヘッドでのゴールを決め、これがプロ入り初ゴールとなった。

 かつて、というほど昔ではないけれど、冬の国立を熱狂させた(決勝でハットトリック!)、その煌く潜在能力は誰もが認めている。今年こそ彼のパスを、ドリブルを、シュートを、そしてゴールをトップで存分に見せてほしい。
15 松下裕樹
(アンパンマン)
MF  U−22日本代表候補。
 まんまる顔の人のよさそうな外見だが、前橋育英では、隣にいたシゲハラ(現・川崎前飾会)を丁稚のごとくこき使い、サイドアタッカーに容赦なくバシバシロングパスを放って奔走させたあげくに、自分はFKを決めておいしいところだけ持っていくといった腹黒系ボランチだった(中身があんこだけに)。
視野が広く、サイドチェンジパスを何気にパシッと通してしまう精度の高い足を持つ。地を這うミドルシュートも見物だ。
 サテライトでは、周りでガンガン動いてくれるハンジェのお陰で楽できたが、トップでは自分が動かないと始まらんよ!もっと動け!
今年はハンジェはレギュラー組だぞ。今年が勝負。その足を腐らせないためにも、走れ!!
16 梅田直哉
(ウメ)
FW  長身を生かしたヘッドとポストプレイもさることながら、その見事なマユ毛団子鼻もトレードマークの好漢。
 昨年は攻撃的MF。キープ力のあるフィジカル系サイドアタッカーとして異彩を放ち、
京都戦での嬉しい初ゴールは決勝ゴールとなった。
しかし監督交代に伴い出場機会を失い、終盤には消えた存在となった。
 だが、小野監督のスリートップのもとでは、センターFWとしてポスト・キープのできる彼の力が必要な時が来る。
初ゴールのときの気持ちを忘れず、
「彼の真摯な練習態度はプロの鑑だ」と元監督のニポから讃えられたマジメさでぶわーっと芽を出してほしい。
17 服部公太
(こーた)
MF  広島の攻撃の要。
2部陥落をささやかれていたどん底の時代から活躍、その左足を駆使してサイドからクロスを次々と撃ち込む。
その信頼は絶大で、彼の不振時も当時のボス・エディは彼をスタメンから外そうとはしなかった。
彼はその後見事に復調、本来の自分を取り戻すと、
一昨年はその左足が炸裂、アシストの山を築き堂々の二桁アシストアシストランク3位に入った。
その後、年間通じて我慢していた両足の亀裂骨折の手術でリタイアも、素晴らしい働きだった。男!

 昨年は、手術後の回復が思わしくなく復帰が遅れ、そのせいもあったのかその左足に以前の輝きはなかった。
あのふわーっとしたクロスはなんか好きなので、今年はしっかり調整して、
またあの必殺のクロスを腹いっぱいになるほど堪能させてほしい。

 「見栄晴フェイス」もずいぶんと精悍になり、男の渋さを増した、と思う。時は人を変えるね。
18 八田康介
(やっち)
DF  対人能力はタツをも抑えるほど高い、フィジカルに恵まれた大型DF。
だが本番には異常に強いが、練習では全くダメという困った性格なので、使いづらいのが玉に瑕。
練習では異常に強いが本番では全くダメっていう(昨年の井○口みたいなー)のよりはいいけどね。
あと、ちゃんとした指示を受ければカンペキにその通りにやってくれるのだが、
一人ではすぐにパニックになってしまうみたいなので、今年はもっと自分で考えるプレイをお願いしたい。

 茫洋としたスケールの大きな性格で、人当たりがよくファンにも優しく接するため、
出場機会がそれほど多くないわりには人気が高いなごみ系DFである。

ギターが得意らしい。キライな色は紫らしい(おい)。
彼の姓は「はった」と読みがちだが、「やつだ」です。
19 上村健一
(ウエミー)
DF  かつては「もやし」と呼ばれた男も、今は鋼の肉体を持つ鉄人(なんかの通信販売みたいな文面だ)。キャプテンマークを左腕に、今日もロングボールを迎撃、向かい来るFWをぶっ飛ばし、ボールを鮮やかに奪い取る。彼の標的はすべてレッドカードを食らって退場、去り行く彼らの背に、「あばよ〜、とっつぁ〜ん」と彼の高笑いが響く。

 昨年は靭帯断裂の重傷も奇跡のセカンド復帰。しかし本来のパフォーマンスができるわけもなく、
さらに最終節の札幌戦では試合開始早々に負傷、足の骨にヒビが入ってしまった。
しかし彼はその痛みに耐え、延長戦、Vゴール負けの瞬間まで必死に走り回ったのだ。凄すぎる・・・
さらにそのまま天皇杯にフル出場。頼むから無理しないでくれえ〜。
こうなったのも、トルシエがスペイン戦で負傷交代したのをとがめて戦犯にしたからだぞ!

 でも天皇杯では新潟のエース・マルクスをまんまと退場に追い込み、久しぶりにエースキラーっぷりを堪能。
徐々に本来の持ち味を取り戻してきた。J2のFWたち、覚悟するが良い。

あと、サンフのオモシロ・ストライカー
ゴールのためなら、「足出せ頭出せ○○○出せ♪」と、
豪快なロングシュートから「あやしいゴール」まで楽しませてくれる。
あの札幌戦でのヘッドも、実は駒野直接だろ。

ポイチさんが抜けたのち、組員をまとめるのは彼しかいない。
真のリーダーになるべく、もっともっともーーーっと精神と肉体を高めてほしい。今のところは番長。

20 大木勉
(ベン)
FW  元U−20日本代表。立派なマユ毛と高い能力を有するものの負傷がちで、
大分聖三位一体教会へレンタルされたものの全く活躍できず。
広島に帰ってきたものの誰にも期待されず解雇直前まで追い込まれ、ついに職安で職を探し始めたが、
時の監督・ニポは我慢強く使い、ついにお菓子杯の東京組戦でVゴール!
それからはクヴォとのコンビで得点を量産、レギュラーの席を獲得した。
日本で一番クヴォと息の合うプレイヤーで、
「どーやったらそれが通るん?」
と言わざるを得ないワンツーを頻繁に繰り出した。
5人くらいいる密集の中をワンツーで突破したときは悶絶しそうになったデスよ。
でもでも、今年はタツがいないから、「ひとりでできるもん」でお願い。

 その素朴な容貌からはにわかに想像しづらいが、かなりのテクニシャン。
横合いからのタックルをアウトサイドフックでひょいとかわしたり、
前にDFが詰めても細かいボールタッチで間合いを測り、一瞬のシュートコースに足を振り抜き決めてみせたり、
美しいミドルシュートを決めてみせたりする。
またボールコントロールが正確なためダイレクトシュートも得意で、
上背があるため、ヘッドでのゴールも多い。
クヴォも彼のことを「巧い」と尊敬していた。

 性格も優しく、かつてクヴォが日本代表に選出された際、
「知らない人ばかりだから行きたくない」
と嫌がっていたクヴォを心配した彼は、そのとき同時に選出されていたヤスナガに、
(彼はU−20日本代表でベンとツートップを組んでいた)
「あいつ(クヴォ)の話し相手になってくれ、頼むわ」
とお願いしたエピソードがある。

 負傷が多いのが心配だが、その力に疑いはない。昇格には彼の力が不可欠だ。

なお彼の名前は、「つとむ」ではなく、「すすむ」と読みます。
21 林卓人
(タクト)
GK  U−22代表GK。
「自分のキックでゴールをアシストしたい」と語る、足に自信を持つプレイヤー。
その自負どおり、彼のキックは糸を引くように美しい軌跡を描き前線へと伸びていく。
足技のある、広島では待望のGK。

 セカンド札幌戦で、シモの負傷退場を受け初出場。
シモを退場に追い込んだ札幌FWアイカワくんにレッグラリアートをかまして
一躍一部(主にプロレスファン)全国区に。
天皇杯にも全試合出場、経験も積み重なってきた。
一気にカウンターを繰り出せるそのキックは広島者を感嘆させるに充分。
今までそういうやつがいなかったから!!

 U−22代表としてカタール遠征を行い、正GKとして活躍。
タイ戦ではムエタイ勢を退け、
ドイツ戦では元アジアユースMVPくんのゴールを自慢のロングフィードでアシスト、
持ち味を存分に発揮。
 さらに、北九州市長杯では、
自陣からのFKを直接相手ゴールに叩き込むという超ロングシュートでゴールもマーク!!
もはやJ最強の飛び道具、といってもよかろうなのだァァァッ!!

野性味のある表情も精悍になってきた。あとはカリスマ性を身につけ、
目指せ和製オリ・カーン。
 
 体重が84s。重いキックが繰り出せそうです。おまえら覚悟しろ!(<何を?)
22 河野淳吾
(じゅんご)
DF  清水市商より加入の3年目。
ヘッドが強くリベロをこなせる頭脳を持っている。
昨年はナビスコで初出場も、途中出場で退場してしまい試合後は泣くしかなかったが、これをバネに。
将来の夢はバロンドールらしい。今なら長居に行けば手に入りそうだね。

 清商の先輩DF、シン、よーすけは移籍してしまったが、ひとりでもがんばれ。

 とか思ってたら6月下旬より横浜ふりえへレンタル移籍。
ご当地でのニックネームは「空飛ぶディフェンダー」とか。飛べー。
23 李漢宰
(ハンジェ)
MF  広島朝鮮高出身の、在日朝鮮人期待の星。
その物腰と言動は誇り高きコリアの血を引くことを如実に示す、U−23北朝鮮代表の21歳。
天皇杯ではレギュラーとして全試合に出場した。

切れ味鋭いスルーパスを武器とする司令塔タイプのプレイヤーだが、
FW、サイドバックもこなす戦術理解度の高さもある。
密集の中からでもダイレクトで前線に正確なパスを出すことができ、
さらにアンパンマンばりのサイドチェンジも繰り出すことができる。
また運動量も豊富で、中盤で広範囲にボールに絡める。
ボランチとして使われそうだが、クワの後継者としての資格充分。
もう少しフィジカルが強くなれば、堂々と中盤を仕切れるだろう。

五輪予選に抜かれそうなのが残念だ。
24 西嶋弘之
(ニシ)
MF  「和製リトマネン」の異名を持つ。FW、ボランチの経験もあり、プレイの幅も広い。
背筋を伸ばしたままの姿勢で、来るパスをダイレクトでパシパシとはたきまくる。伸びてくれば、トップ下でゲームを構築できそう。
現在はサイドバックで守備力向上中。
「ニシ」だから背番号は24に決定<本人がそう言ってた。

 このままサイドで埋もれるのは惜しい、と思う。もっとアピールを!
25 須田剛史
(タケシ)
MF  2列目からの飛び出し&突破を得意とするタイプで、切れ味鋭い高速ドリブルでPAを急襲、
ラストパスを繰り出す。
サテライトでもその高速突破で持ち味を発揮していたが、後半はやや伸び悩みという印象。
もうひとつ皮が向ければ、鹿島のモトやんみたいなプレイヤーになれるはず。
26 高木和正
(タカギ)
MF 香川西高より加入。U−20日本代表候補、U−22日本代表。
スピードの乗ったシャープなドリブルでサイドを切り裂き、左足から正確なクロスを放つ。トップ下もこなせるようだ。
プレイスキックも精度が高く、U−19では彼のCKからモギが決める、というシーンも見られた。

小柄で色黒のスピード・マウス。受け答えも実に堂々とした讃岐男児(って言葉あんの?)。
インフルエンザのために代表からは外れてしまったが、チームで頑張って巻き返せ。
27 中山元気
(げんき)
FW  長身で、足元にも強い本格派ストライカー。運動量もあり、広範囲に動き回ってポストをこなす。
昨年は2ndで先発、モギとの溌剌ツートップは相手DF陣を攪乱しまくっていたが、
名古屋戦で靭帯断裂、戦線離脱。完全に治すために手術、現在はリハビリ中。早く帰って来い!
戻ってくれば、センターFWとして活躍できるはずだ。
後輩・多々良の面々もオレンジの旗を用意して待ってるぞ。

「元気」という名前がインパクト強いので、彼の姓が「中山」であることはあまり認知されていないらしい・・・?
28 佐田聡太郎
(そーたろー)
MF 前橋育英高出身。もともと中盤だったが、右サイドバックにコンバートされ、冬の選手権にも出場した経験あり。
サンフでは左サイドバックにコンバートされる。

三矢組には珍しい美少年タイプ。はたしてみんなにとけ込めるのか、そこらへんがちょっと不安だったが、
今年はなかなか美形が多いので、ほっと一息。
29 西村英樹
(ヒデキ)
MF 吹田電脚組若衆より加入。ポジションは基本的にトップ下。
ドリブラーだが、スピードで振り切ったりこねくり回してキープするのではなく、
一瞬の判断による切れ味鋭いフェイントで突破を図る。
持ちすぎることもなく球離れが早い。ここらはさすがに名門・吹田育ち、頭がいいといったところか。
関西人だがお笑い系ではなく独りを好む孤高系らしい。公家顔なので納得できる。

昨年は途中JFLの鳥取SCにレンタル移籍し、降格の危機にあったチームを見事に救った。
妖怪パワーを身につけ、一回り大きくなって今年に臨む。
いきなり金髪になっててみんなビックリ。公家に金髪は似あわねーだろ、と思っていたら今度は白くするらしい。
30 大久保裕樹
(ユーキ)
DF 市立船橋高より加入。U−20日本代表、U−22日本代表候補。
今年の冬の選手権を制した市船の主将。右サイドバックとして活躍するもそれだけでなく、
チーム状況に応じてFW、MFもこなし、さらにゴールやそれに繋がるプレイを決める縦横無尽の活躍。
しかも国体ではGKもやったという情報もあり、まさに文字通りの「ユーティリティー・プレイヤー」。

 サンフはJ2に落ちてしまったが、「僕の力でJ1に復帰させます」と言い切って迷わず広島にやってきたナイスガイ。
さらにピッチ内での素晴らしい活躍だけでなく、表彰式では優勝旗を持って突然感極まって泣き出すという、
TV的にも絵になりまくりの「華」のあるプレイヤー。
なんかサンフのキャラと違う!!でもこれがサンフ構造改革の第一歩だ。

U−22日本代表監督ヤマモトは彼を呼ぶつもりのようだ。おいおいウチから抜きすぎやぞ。
31 河原正治
(マサハル)
GK 奈良育英高より加入。
同年代では屈指の実力を誇る大型GKで、奈良育英の監督は、
「高校時代の実力はナラザキ¥1億円より上」
と断言する。
日本代表GK&GKコーチを次々と輩出するGK王国・サンフで、
先輩のごとき日本代表正剛ルキーパーとなれるか!?
32 田中俊也
(トシヤ)
FW 星稜高より加入。
一見して「海の男か?」と思ってしまった、意志の強そうな顔立ちに引き締まった肉体。
身長はそれほど高くないが、その頑健な身体を生かしたポストプレイ、また強引な突破ができ、
それだけでなくクレバーな動きからフリーになりゴールを奪うことのできるストライカーで、
ある意味モギと似たタイプのスタンドプレイヤーだ。
33 尾崎勇史
(ゆーし)
GK  かつてアジアクラブ選手権決勝のピッチにも立ち、
PK戦で3本を止めて磐田をアジアチャンピオンに導いた男。
昨年はシモの不在時にゴールを守り、的確なコーチングでチームを落ち着かせた。
現在は第3GKだが、その経験と声はシモやタクトのよいお手本となるだろう。
34 木村龍朗
(キムタツ)
FW サンフレッチェ広島FCユースより昇格。
ドリブルよし、パスよし、シュートよし、フェイスよしの四拍子揃ったハイレベルなプレイヤー。
ちょっと儚げな甘いマスクの彼が滑らかにドリブル、美しくパスを出してゴール前に走り、
ボールを受けるや華麗な身のこなしから鮮やかにゲット!した瞬間、
もうスタジアムの老若男女はズキュゥゥゥンとキムタツの虜さ!
 昨年は天皇杯県予選で10ゴールの荒稼ぎ、またサテライトにも出場、福岡戦や京都戦ではゴールも決めた。
特に吉田での京都戦では、
「右サイドからのスローインをヒデキがヘッドで反らして入ってきたボールを胸でトラップ、
DFが詰めてきたのを感じるや左足でボールをリフト、頭上を越して後ろに回すと同時に右回り瞬転、
DFを外してシュートコースを空けるや落ちてきたボールをダイレクトボレーでゴールに突き刺すゥゥゥ!!」

という、トヨタ杯のプラティニのあれを彷彿とさせるファンタジー全開のもうたまらんちんゴールを披露。
Jユースカップでもエースとしてチームを引っ張り、苦戦が続く中ここぞというところでゴールを決め、
準優勝に大きく貢献。
 ここぞというところでゴールを決める・・・エースのオーラを漂わせる彼が、
クヴォ・タツの抜けた後の新たなる「タツ」としてチームに君臨することができるか。

 弱点は、ちょっと調子に波があるところ。これが克服できれば。
35 高萩洋次郎
(ハギー)
MF サンフレッチェ広島F.Cユース所属。
J最年少出場記録を持つU−17&18日本代表。詳しくはこちら。
36 眞中靖夫
(ヤス)
FW 得点力不足を解消するために長居桜狼会より召喚した鉄砲玉ストライカー。
運動量はピカ一。ただ闇雲に走るのではなく、ゴールに直結する走りを見せる。常に裏を狙ってるよ。
ボールを受けるや、一気に最終ラインを突き破って強烈なシュートを放つ。
そのパワフルなキック力は、FKキッカーとしても脅威の的だ。
「ハットトリック!?3分もたたずにか!」とコンスコン氏もビックリしそうな、
3分間でハットトリック達成という凄まじい記録を持つ男でもある。
 先年ちょっと諍いに巻き込まれて傷害沙汰になったが、リハビリを重ねて見事に復活、
桜狼会の昇格に大いに貢献したそのメンタルと実力は世紀末救世主伝説としての貫禄充分。
ゴール求めさまよう心今熱く燃えてる。邪魔するヤツは爪先ひとつでダウンさ。

J1を取り戻せ!

頼むぜ。
37 井川祐輔
(イガー)
DF コマの負傷離脱でもともと薄いDF陣が薄氷クラスとなったために、吹田から助っ人として加入。
吹田の若衆組で育った生粋の吹田人で、U−22日本代表としてツーロン国際大会にも出場した
若手のホープだが、
吹田ではおしゃれな人とか苦みばしったオッサンとかに出場機会を阻まれ芽が出ず。
そこをかつての恩師で、今年から広島に帰ってきた元吹田若衆組頭・高橋真一郎氏に拾われた。
同僚にはU−22で同じ釜の飯を食ったカズ&浩司にタクトがおり、さらに後輩のヒデキもいる。
早くチームにとけ込んで(でも変に染まってはいけないが)、しっかりと後方を守ってほしい。

 スピードがあり、一対一に強くカバーリングにも長けたセンターバックで、
吹田若衆では高橋真一郎氏に超攻撃的DFとして育てられたこともあり、
その攻撃力を活かす右SBとしても期待がかかる。
やったことないらしいけど。
加入いきなり、スリーバックのセンターで先発出場。
そこもやったことないらしい。
苦労しそうだな。

 なんかいきなりカードとか携帯とか取り出して、
「変身!」
とか言いそうな、平成ライダー系いい男。憎いね。
38 高杉真吾
(しんご)
DF 「サンフのDFは静岡コネクションで」の不文律に伴い、静岡の強豪・南葛高から加入、3年目。
巨漢でハイボールへの対応もよく、一対一の強さもあるが、ややスピードに欠ける面も。だがプロの水にも慣れ、今季の目標はレギュラー奪取。
ウエミーをも上回るロングスローは迫力充分。

2003若衆名簿

 


2002年名簿

2001年名簿

2000年名簿