むらさきぐま日記2004.ユース編5


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1.Jユース杯GL・VSガンバ
11/6
2.Jユース杯GL・VSガンバ
11/14
3.Jユース杯GL・VS京都
11/21
4.Jユース杯1回戦・VS清水
12/12
5.Jユース杯2回戦・VS市原
12/19
6.Jユース杯準決勝・VSヴェルディ
12/23
7.Jユース杯決勝・VS鹿島
12/26

ユースの予定。

Jユースカップはガンバ、京都、名古屋とのグループリーグF組。
10月16日 ○2−1 京都 G:纉c2
10月24日 ○3−0 名古屋 G:纉c、前田、森脇
11月 3日 ○4−0 名古屋 G:平繁2、纉c、佐藤将
11月 6日 △2−2 G大阪 G:平繁、柏木
11月14日 ○3−2 G大阪 G:森脇、纉c2
11月21日 ●1−2 京都 G:冨成

現在の得点:纉c6、平繁3、森脇2、前田1、佐藤将1、柏木1、冨成1
現在の得点王は、市原の川淵11。

決勝トーナメント組み合わせ。

12月12日 ○3−0 清水 G:平繁2、木原
12月19日 ○3−1 市原 G:森脇、前田2
12月23日 ○2−0 ヴェルディ G:平繁、森脇
12月26日 △0−0(PK1−3) 鹿島

得点:纉c6、平繁6、森脇4、前田3、佐藤将1、柏木1、冨成1、木原1
得点王は、市原の川淵13。

決勝は26日13:00より長居にて鹿島ユースと対戦。

*サンフレッチェびんごジュニアユースは高円宮杯全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会。
グループリーグ:
12月 4日 ●0−2 ガンバ大阪ジュニアユース堺
12月 5日 ●0−3 ルーテル学院中
12月11日 ●1−2 名古屋
0勝3敗でグループ4位。


ユースのプレイヤーについてはこっち参照。


12月26日 長居スタジアム 晴
Jユースカップ決勝
VS鹿島アントラーズユース

 暗い中を福山駅へ向かう。芦田川の土手は濃い霧に包まれていた。「煙は寒水を籠め月は沙を籠む・・・」という句が頭をよぎる。起きたばっかりなので、事故らないようにちょっと抑え気味にして走り、福山駅へ。6:14発の山陽本線上りで岡山へ、そこで朝を食べて7:43発の上りで姫路へ。
 寝ようかと思っていたら、高校生がどやどやと乗り込んできた。日曜日なのに、模試かなんかか?車内が賑やかになった。
 自分の座っている席の側に立っている男子二人が話している。
「オレのノートPCじゃ永夜抄動かんのよ、あいつデスクトップ持っとったっけ」
「ああ、Rance動く言うとったけえ、永夜抄も余裕じゃろ」
それから永夜抄のシステムの話など、熊山駅までゲームの話が間断なく続いた。Ranceやってる、ってこたー18歳っつーことで、つまりは受験生ということで間違いないだろう。店で年齢を偽ってない限りは。おみゃーら勉強もちゃんとやれーよ?と思った。入学試験の空き時間にのんびりホームズのパスティーシュ集を読んでいた自分が言うことじゃないけど。
 静かになると、『たまゆら童子』(佐野絵里子、リイド社SPコミックス)を読みつつ、時間をつぶす。何度読んでも飽きない。
 姫路から新快速で大阪へ。ようやく空は晴天になった。決勝戦はいい日和になりそうだ。うつらうつらしていると、いつの間にか尼崎に。大阪から御堂筋線で長居へ、そしてマクド行って食べて、スタジアムへと向かった。
 スタンドへ上がる。ピッチでは大阪クラブユーストーナメント決勝ということで、セレッソ大阪U−15とガンバ大阪堺ジュニアユースが試合を行っていた。30分ハーフの後半半ばが過ぎたところで、ちょうどセレッソの10番・山口蛍のゴールがアナウンスされたところだった。蛍くんは年代別代表だったな、確か。現在2−0でセレッソがリード。見事に統率されたスリーバックがガンバ堺の攻撃をシャットアウト、両翼を使った鋭い攻撃を繰り出している。こんなに鮮やかな守備のセレッソを見るのは久しぶりだ。セレッソ、FW交代。8番の永井くんが出てくる。すると、セレッソが右サイドからスルーパス、これに永井くんが抜け出し、飛び出すGKの鼻先でボールをトラップしてタテにかわし、無人のゴールに流し込んで3−0。ファーストタッチがゴールに結びついた。
 試合はそのままセレッソが押し切り、大会優勝。表彰式が行われた。ホーム側には少数ながらちゃんと桜サポがいて、セレッソ大阪コールで彼らを祝福。表彰式が終わると、桜サポ撤収、入れ替わりに鹿島の断幕が張られ始める。アウェイ側でもサンフの断幕が張られ始めた。
 13時になると、両チームの選手がトラックに出てきた。ボールボーイ達も出てくるが、着けているビブスには「天皇杯」の文字が。昨日(天皇杯準決勝、東京V3−1G大阪、長居)の使い回しかい。主審も使い回しするような気がする。森山監督とサンフの選手たちがアウェイ側スタンドのサポーターたちの前で挨拶し、ピッチに足を踏み入れる。アップが始まり、しばらくして両チームのメンバーが発表された。
10前田
19平繁 15木原
11纉c
7柏木 6高柳
13大屋 4藤井 3槙野 14森脇
1佐藤昭
9関野 7大道
14郡司 10山本
20田嶋 5吉澤
6鈴木 4後藤 3野本 2滝川
1杉原
リザーブ・・・
広島:GK21栗崎、DF17中山、5佐藤将、MF25遊佐、8田中祐、FW9冨成、29横竹
鹿島:GK21菅谷、DF13畑中、MF15槇峰、24岡野、22大内、FW11大崎、18黒澤
 主審は、昨日の天皇杯準決勝で第四の審判員だった塩川さん。選手の動きは悪くないようだ。ちょっとシュート練習の精度が悪かったが。選手が引き揚げ、アナウンスによる先発メンバー発表。電光掲示板に選手の名前がもちろん漢字で表示されていくが、纉cのときだけは

クワダ シンイチロウ

とカタカナ表記でみんなずっこける。「縺vの字が出せなかったのか。これから桜戦で長居に行ってもずっと彼はカタカナ表記されるのか。
 フェアプレイ旗に続き、両チームの選手が整列して入場。スタンドの両サイドからからコールが沸き起こる。いよいよ決勝戦。コイントス、そしてサンフがアウェイ側のキックオフで試合開始!
 鹿島、サンフのボールをカットしすぐさま右へフィード、ここに走り込んだ滝川がタテに突破しセンタリング、DFクリアしCKゲット。鹿島いきなり来た!左CK、山本のキック!中央競ったボールがゴールラインを割り、ゴールキックに。サンフ、中盤からのFKを得、藤井がゴール前に上げて柏木がヘッド、中央ボールが落ちるがDFクリア。鹿島、またも右サイドへ展開、滝川が突破してセンタリングし大道がニアで受けて切り返す、が藤井がカット、ファウルをもらう。鹿島、立ち上がりから激しい。中盤のプレスでボールを奪い、右サイド滝川のサイドアタックを徹底的に狙っている。今度は吉澤から左の郡司へ展開、これは森脇カット。しかし鹿島、またボールを奪って大道へフィード!大道走る、がさんまがPA飛び出してクリア。俊介が左サイドでキープ、タテに出して纉cが受け、キープからCKゲット。左CK、翼のキック!DFクリア、これを拾って左へ振り翼のクロス!DFクリア、鹿島の左サイド郡司に渡るが森脇がカットし一気にサイドチェンジ、受けた俊介が角度のないところからシュート!は上に外れる。
 郡司が森脇へのファウルでイエロー。前半10分を回る。
 鹿島、左サイドでパスをつないでタテに出し、田嶋が走るがとどかず。鹿島のFK、右に出して後藤のセンタリング、DFクリア。さらに右からのスローイン、大道がワンツーでPA侵入するがDFカバー、ファウルをもらう。サンフ、左サイドドリブル突破からCKゲット。左CK、翼のキックは鹿島がクリア、右スローインに。そこからボールをキープしPAに持ち込むが、シュートにまではいけず、GKがキャッチ。今度はカウンター、一誠が中央をドリブルで突っ切る、山本がユニを引っ張るが一誠は彼を引きずってハーフウェイラインを超え左に開く平繁へパス、主審はアドバンテージを見てファウルを取らない、平繁が俊介に入れ俊介がキープして切り込むところ倒される!が笛はない。ボールがラインを割ってプレイが切れ、ここで先ほどの山本の行為に対してイエローが提示された。20分経過、激しい戦いが続く。

 鹿島は前線に二人を残してあとは引き、スリートップをきっちりマークした上で中盤で激しいプレスを仕掛け、ボールを奪うとツートップと右サイドバックの滝川で何とかする、というやり方を徹底している。鹿島の選手は個々の戦術理解度が高く、組織力もハイレベルで、この戦術をミスなく完璧に遂行、サンフは中盤でパスをつなげず、FWもなかなかボールキープできない。鹿島はまだシュートにまで持ち込めないが、思い通りの戦いを展開してるのは鹿島のほう。
 鹿島、右サイドのFK。山本がファーを狙うがさんまがジャンプ、精一杯体を伸ばしてキャッチ!歓声が上がる。柏木から翼へ、翼のアーリークロスにPA内俊介がトラップも二枚でマークしてクリア。クリアボールを拾い、右サイド木原・森脇そして柏木で崩し、これもクリアされるが中央拾ってパスを回してキープ、これが左へこぼれたところへ素早く平繁が詰め、シュート!GK反応するが届かず!その上を越える――
クロスバー直撃!!
ボールはそのままラインを割った。惜しい!
 一誠がドリブル突破し右の木原へ、木原が切り返して折り返すが、これは精度なくGKへ。鹿島、中盤高いところでのこぼれ球を山本が思い切ってミドルシュート!は上に外れる。サンフ、槙野がボールカットし右に開く俊介へ、しかし後藤がクリア。スローインから左サイドへ展開し、翼のクロスにファー木原が飛び込むが杉原がキャッチする。そしてカウンター、右に展開して山本がクロスを上げる、しかしさんまがキャッチ。
 鹿島、さらに右に展開し大道へアーリークロス、渡るか、と思われたところへ藤井がダイビングヘッドで飛びつきこれをクリア!OK。今度は左からのFK、山本キック!ファーに曲がり落ちるボールに野本が走り込むが、翼がクリア、CKに。右CK、鈴木のキック、は森脇がクリア、そしてこれを自ら拾ってドリブル突破を図る、が鹿島もプレスをかけてこれをカット、クロスカウンター・・・・はならず、フィードはゴールラインを割った。30分経過。
 サンフ、中央纉cがカットしてそのままドリブル突破するところファウルを受けFKゲット。しかし纉cはうまく密集をすり抜けていたし、正直流してもらったほうがよかった。中央遠めのFK、柏木と一誠が立つ。ここは一誠だろ・・・一誠のキック!地を這う強烈な一撃が撃ち出される、がDFに当たって左に外れCKに。左CK、翼キック、これをファーで森脇が競り落とし、槙野が受けて反転しざまシュート!は浮かせてしまい枠を捉えず。サンフ、徐々にペースをつかんできた。今度は俊介が右サイドをドリブル突破、CKゲット。右CK、柏木キックに森脇が跳ぶ!がその前でDFクリア、こぼれ球を放り込むがオフサイド。ここで鹿島ゴール前、藤井が痛んで倒れている。しかしほどなく立ち上がった。
 森脇から翼へサイドチェンジ!翼が纉cに入れ、纉cがヒールで前へ送り俊介が受け、抜け出そうとするところ倒されるが笛はなく、そのままスローインに。スローイン、俊介がキープするが二人がかりでカットされる。いつもの俊介なら大学生二人に付かれても飄々としているのだが・・・やはりいまいちキレがない。頑張れ。
「もっと切り替えろ!ボール見ろボール!」
後方から槙野の檄が飛ぶ。鹿島の右FK、山本がトリックプレイでタテに流し滝川がセンタリング、DFがクリアするところを鈴木がロングシュート!左に外れる。鹿島、右サイドからのクロスが右に流れるところ郡司が拾うが、森脇がショルダーチャージで吹っ飛ばしてカットする。流石の強さ。サンフの反撃、左サイド翼が俊介へパス、突破しようとするところを倒されFKゲット。
 PAやや左からの位置、ゴール前に速いボール入れれば何とかなる。翼のキック!ゴール前に飛ぶ、鹿島DFがヘッド、しかし後ろへ飛んでしまいゴールマウス捉えた、オウンゴールか――クリア!ギリギリではね返した。こぼれをサンフが拾い放り込むが、足を高く上げる危険な行為をとられてしまい鹿島の間接FKに。鹿島、大道のポストから右へ開き、オーバーラップの滝川がセンタリングを上げるがさんまがキャッチ。そしてロスタイムほとんどなしで前半が終了した。
 ボールが目まぐるしくバタバタする試合。双方とも決定機がほとんどないが、鹿島はがっちり守ってカウンターという狙いを忠実に遂行しているので、今のところは鹿島ペースというところだろう。ただ、徐々にサンフが押し返してきているので、ハーフタイムで気合入れなおして後半ラッシュをかけてくれれば。
 先に鹿島の選手がピッチに姿を現す。続いてさんま、藤井、柏木を先頭にサンフの選手が出てきた。両チームとも円陣を組み、大きく気合を入れる。
 鹿島のキックオフで後半開始。
 まずサンフ、木原が纉cとワンツーから森脇に出し、森脇クロス、は合わず。またも木原、右サイドで粘ってパスをつなぎ平繁クロスに俊介飛び込む、がGKキャッチ。右サイド平繁からタテ俊介へ、俊介が抜けるところ鹿島のハンドでFKゲット。右FK、柏木が入れて中央ボールがこぼれるところ平繁シュート!上に外れる。そして一誠が左サイドからドリブル突破!PAに突入し切り返すがDFクリア、これを上がってきた森脇がカットしドリブルで割って入ってルーレット!はDFがカットし森脇の裏のスペースへすかさずフィード、そこへ大道が走り鹿島のカウンター!ヤッベ!しかし槙野がセンターから飛び出し素早く応対、マイボールにする。ナイスディフェンス!
 纉cのカットから翼に開き、タテに入れて木原が受け、鋭く反転してDFを抜き去りセンタリング!はGKキャッチ。俊介が右からドリブルで突破、DFと競り合い左にボールがこぼれるところを追いかけあいの競争になったが、俊介がファウルを取られしかもイエロー。そんなにひどいこともしてなかったと思うが。前半から野本と競り合ってファウルもらったりもらわれたりしていたし、繰り返し違反か。サンフ、右サイドへのフィード、木原がヘッドで競り、ラインを割ろうとするこぼれ球に森脇が飛びつこうとするところ、そばにいた鹿島選手に乗り上げ、一回転して転落。笛が吹かれ、サンフのFKに。しかし森脇立てない。どこか打ったか?担架が入り、いったん外へ出される。立てないようだ。腕を押さえている。まさか骨折とか脱臼とかじゃないだろうな・・・
 FK、柏木がゴール前に上げるが、GKがキャッチ。この時間帯、鹿島の攻撃が散発になった。前線にフィードを出しても、空しくラインを割るケースが増える。森脇は腕をグルグル巻きにして固定し、立ち上がった。そして、鹿島のファウルでサンフのFKになったとき、復帰する。左サイドのFK、翼がゴール前に入れ、ファーに流れるところへ柏木が走り込み折り返すが、その前にラインを割った。
 纉cが中盤の浮き球をヘッドで戻す、しかしこれが大道の前へ。大道が反転して中央ドリブル突破、PAに突入するところで藤井が横からタックルも、足を払ってしまいファウル、藤井にイエローが出る。鹿島のFK、ペナルティアークすぐ左。ボールの左に山本、後ろに鈴木、右に郡司が立つ。位置的には山本だろうが、鈴木のロベカル・キックもあるし、真ん中に近いので郡司もありうる。壁は四枚、さんまが細かく指示を出す。止めろよ・・・ホイッスル。鈴木がロベカルのように細かくステップを踏み始めた。そして前へ飛び出した瞬間、山本がボールに飛び込んで右足を振り抜く!――が、ボールは大きく浮いてしまった。サンフ、危機を脱する。後半15分。
 俊介のクロスを鹿島がカット、カウンターに出る。もちろん右、山本から滝川に開き、滝川走り込んでクロス!はDFブロック、こぼれの浮き球をさんまがキャッチ。でも、よくもこんな見事にカウンターを繰り出せるもんだ。うちのトップチームに見習わせたい。サンフ、柏木がドリブル突破から中へ折り返すが合わない。真ん中は完全に固められている。鈴木はサイドバックというよりは中央に絞り、サイドのケアは郡司に任せちゃっている感じ。野本は俊介と丁々発止のバトル。主審の目の届かない水面下でもいろいろやりあっている。そういえば昨年の決勝トーナメント1回戦でもやっていた。
 サンフの攻勢をがっちりと防ぎきった鹿島、後半20分ごろから反撃に転ずる。中央やや遠目からのFK、鈴木の左足!は左に外れ。右からのFK、山本が上げるがDFクリア。今度はカウンター、山本が左のスペースへ出し、オフサイド位置の大道と入れ替わりに二列目から関野が飛び出して最終ラインを破りセンタリング、DFクリアに大道が詰めシュート!はDFブロック、右にこぼれるところへ滝川が走り込んでシュート!は上に外れる。サンフ、一誠から俊介に入れ右に開き森脇が受け、マーク二人相手に勝負を仕掛けCKゲット。右CK、柏木キック!は中央サンフのファウルで鹿島ボール。
 サンフ、選手交代。木原に代え祐樹投入。纉cがFWに上がる。
 祐樹はトップ下、と思ったが、一誠が前に上がってきた。祐樹はボランチのようだ。キープ力は祐樹のほうがあるから、素直に祐樹トップ下でいいんじゃないか、と思った。サンフの鹿島の右FK。翼がボールの近くに立っていたら、すぐに笛が吹かれてイエローが出た。距離不足だが、早すぎだろ。このあと、鹿島の選手がサンフのFKの時ずーと前に立ってたのにカード出さなかったし。平等に吹きたまえ。
 ここで鹿島選手交代、郡司に代え黒澤イン。後半25分。
 さてFK、鈴木のキックはラインを割る。続いて鹿島の速攻、スピードのある黒澤の突破から右の関野へ、関野が中へ切り返して撃つ、と見せかけ左へ出し、後方から走り込んだ大道がシュート!さんまキャッチ。サンフ押し返し、PA前でつないで平繁がドリブルで中央突っ掛け、右へはたいて俊介が受け、ふわりとカーブをかけてゴール左スミを狙う!・・・イメージだったんだろうが、回転がかからず左に外れる。足はもうキツイのか・・・?くっそー代表合宿の連戦で酷使されなきゃなー・・・と、大熊氏を呪う。サンフのFK、素早く左へ出し纉cがキープ、スローインを得る。スローインから纉cが受けセンタリング、平繁がヘッド!は右に外れ。鹿島素早く右へ展開、滝川が飛び出すところカバーに行った翼がレイト気味にタックルし、滝川が倒れホイッスル。うわやべー二枚目!?と思ったが、塩川さんはさっきのイエローを考慮したか、ここは出さなかった。
 後半30分を回る。
 柏木が中盤こぼれ球をミドルシュート、しかし左に外れる。鹿島、右の山本から左オープンスペースの関野へ振る。戻して吉澤が受けまた右へ、滝川が受けて黒澤とパス交換しクロスに中央FW飛び込む、がさんまがキャッチ。柏木から翼に開き、スローインを得る。スローから平繁がキープ、ゴールライン際で抜きにかかりDFともつれるように倒れたが、DFに当たったボールがもう一回平繁に当たってラインを割ってしまい、ゴールキックに。
 鹿島の右サイドスローインに黒澤と藤井が追いかけっこ、黒澤のファウルでサンフボールに。サンフ、右サイドでボールをつなぎ攻める。こぼれを一誠がキープしスルーパス、柏木が飛び出す!GKも飛び出す、それより前に柏木が右足シュート!GKセーブ!右へこぼれたボールを俊介が拾い折り返し、中央纉cがトラップ、浮いたボールをボレーシュートに行くが失敗、鹿島がクリア。左に出たボールに黒澤が反応しカウンターに入るが、槙野がカバーし、ボールを追い出してゴールキックにする。
 鹿島、左スローインを関野→鈴木とつないでセンタリングはDFに当たりCKに。左CK、山本のキックはDFがはね返す。サンフの右サイドスローイン、俊介が受けてクロスを上げ、ファー纉cが拾って折り返す、が大きすぎ鈴木がクリア。右スローイン、俊介がキープするも、クリアされる。
 後半40分を回る。サンフ、左サイドでボールを回し翼から纉cに入れ纉cクロス、しかし逆サイドのゴールラインを割る。焦りがあるのか。両チームがせめぎ合い、チャンスにならない。何とかゴールを・・・そしてサンフのクリアが右に開く俊介に入った。俊介、左のオープンスペースへ大きくパス!そこへ一誠が猛然と上がってきてトラップ、ドリブルで突き進む。PAに迫る、撃て――――!しかし一誠は持ち込んでDF二枚に詰められ、切り返そうとしたがべたっとくっつかれてシュートを撃てず、クリアされてしまった。そして後半終了。10分ハーフの延長戦に入る。
 さあ延長戦。両チームの選手が入念に足をマッサージ、そして円陣を組んで気合を入れる
 鹿島、選手交代。田嶋に代え畑中イン。
 鹿島、右から突破し折り返すが藤井がカット。そして前線に送り俊介がドリブル突破から倒される、が笛なし。中盤クリアボールを纉cが拾い、中央の一誠に入れて右に展開、森脇が受けてクロス!ファーへ俊介と一誠が飛び込むがラインを割る。鹿島右サイドFK、山本が入れるが一誠がクリア。左サイドで鹿島が拾いつなぐが、サンフも寄せてクリアする。今度は関野が左から持ち込みクロスを上げるが、逆サイドのラインを割る。
 中盤でボールの奪い合い、右にこぼれたボールを森脇がクロスも、ゴール上に飛んでしまう。一誠がドリブルで中央突破し右の俊介に、俊介のクロス、こぼれるところを祐樹シュート!上に外れる。俊介が右からドリブルで割って入るが、相手との競り合いでファウルを取られる。こっちが取られるか。左サイドでつないでクロス、纉cが受けるがDFがクリアし、あっという間に前半10分が終わる。

 ラスト10分、鹿島からキックオフ。放り込んで大道を走らせるが、GKキャッチ。右サイドでつないでPA内に入れシュート、もさんまキャッチ。吉澤がカットし左に開く黒澤にパス、黒澤が突っ込みクロス、これをファー滝川が受けて切り返しシュート!はDFブロック!守備の集中ならこちらも負けない。纉cがドリブル突破を図るが後藤がクリア、鹿島がこれをつないでカウンター、右サイド滝川がクロス、はさんまの懐へ。さらに関野がドリブルで持ち上がり右上がってくる滝川へ、滝川のクロスはDFブロック、こぼれを鹿島が拾い、右サイドオーバーラップしてきた野本にパス、競り合ってCKを取る。右CK、鈴木のキック、中央さんまがファンブル、もDFがクリア。
 サンフ、平繁に代え将。そのままFWへ。横竹、は出さないか。
 鹿島、右サイドのFK、山本が入れるがさんまキャッチ。そしてサンフが左サイドでFKを得る。時間表示は消えている。ラストワンプレイ、ゴール前に上げる!がホイッスルが吹かれ、サンフのファウル。鹿島のFK、GKが大きく蹴り出してタッチラインを割ったところで、試合終了のホイッスルが吹かれた。110分を戦ってスコアレスドロー、そしてこれから優勝チームを決定するPK戦が始まる。
 PK戦はホーム側のゴールで行われることになった。交代した平繁や木原がピッチのメンバーをリラックスさせるように笑いながら声をかけ、体をたたいたりしている。先に鹿島GK杉原がゴールへと向かった。主将のさんまはコイントスを済ませてからゴールへと向かう。両チームの選手がハーフウェイラインに並び、その列の中からまず俊介が出てきた。サンフの先攻。

 一人目。サンフは前田俊介。杉原が構える。短い助走からキック!

―――ゲット!ゴール右下、きっちり転がした。杉原、跳んだ方向は合っていたがとどかず。広島○。

 鹿島の一人目は同じく10番の山本拓弥。さんまが両手を広げる。先に跳ぶなよ・・・

―――ゲット!左中段に突き刺した。さんまも方向は合っていたが、届かない。鹿島○。

 二人目、サンフは副主将の藤井大輔。

―――セーブ!ゴール右下、杉原ピタリと体ではじき返した!広島○×。

 鹿島二人目、DF野本泰崇。

―――ゲット!ゴール右下、さんまの逆を衝いてきれいに決めた。鹿島○○。

 三人目、サンフは纉c慎一朗。きっちり決めて流れを戻したい・・・

―――セーブ!!右中段、これも杉原の読みがピタリ!ヤッベ!マジヤッベ!広島○××。

鹿島三人目、FW大道広幸。

―――ゲット!ゴール左下にピタリ。一瞬逆を衝かれたさんま、動けず。鹿島、○○○。

 四人目、サンフはこれを外すとそこで終わり、決めてもさんまが四人目と五人目を連続ストップしないといけないという絶体絶命の状況となった。四人目のキッカーは森脇良太。思いっきり蹴り込め・・・!森脇、ゆっくりと助走を取り、ボールの手前で一瞬フェイントをかけ、キック!

――――セーブ!!!
 杉原、左中段に飛んだボールをパーフェクトに両手でブロック!この瞬間、鹿島アントラーズユースのJユースカップ2004優勝が決定!杉原が素早く起き上がってセンターサークルへ走る、向こうからも走ってくる、鹿島ベンチの前のメンバーもどっと飛び出して彼らはピッチ内で抱き合い、口々に歓呼した。
 サンフの選手はその場に崩れ落ちる。ほとんどの選手は泣き出していた。立ち上がれない。戻ってきたさんまが、彼らに声をかけ、起き上がらせた。そして整列し、挨拶。千人あまりによる割れんばかりの拍手を受けた。
 サンフの選手たちはベンチ前に戻ってきたが、藤井はまだ激情がおさまらないようだった。森山監督が藤井に声をかける。そして皆を呼んでサポーターたちの前に選手を整列させ、挨拶した。サンフレッチェコールが浴びせられる。三冠はならなかったけれど、この一年間、本当に頑張った。当初は昨年の恐るべきチームのような連携がほとんど見られず、主力もトップチームに頻繁に取られ、これは昨年を越えることは難しい・・・と思われたけど、各人が個々の力を磨き、それをシンプルな役割分担の中で活かすことで、昨年とはまた違った毛色の強いチームが出来上がった。個人的には、やっぱり組織と個人とがパーフェクトに融合した昨年のチームのほうが好みなんだけど、今年のチームは、個人の輝きと、それらが時折交わった時に見せる激しい化学反応が見ていて楽しかった。
 トラックでは優勝監督などのインタビューが行われ、そして表彰式。拍手。それが終わると、もう一度森山監督以下全員がスタンドの前へやってきて、挨拶した。お疲れさま!
 それにしても鹿島に見事にしてやられてしまった。最後まで集中力を切らさず、運動量も落とさずに守り、隙を見て攻撃を繰り出し続けた若鹿たちには、拍手するしかない。何ていうか滝川くんは凄かった。これからはこういう状況になってもそれ打ち破り、勝つ!っていう強さを身に付けないといけない。平繁くんとか木原くんとか江本くんとか横竹くんとかNくんとかのストライカーには、そういうところでゴールできるようになってほしい、と思う。
 撤収し、外へ出る。バスで帰るサポーターたちのところへ先に着替えたゴリさんとさんまが行き、挨拶をしていた。それからいったん引き返し、片付けを終えてからまた三々五々選手たちが出てきた。皆、とりあえず見た目にはケロッとしていたので、ちょっと安心。高田GMが出てこられて、まだ残っていたサポたちに「応援ありがとうございました」と挨拶、手を出してこられたので、恐縮しながら握手。敏腕スカウト・足立さんも通り過ぎていかれた。
 さんまと藤澤くんはコンビで家族の方と一緒に帰っていった。これから三重へ帰るんだろう。いつものように、一誠は出てきた瞬間取り囲まれていた。一誠も今傷心なんだからほどほどにー、と思った。森脇くんも元気に出てきた。
「腕大丈夫なん?」
と訊くと、
「ハイ、大丈夫です」
と元気に答えた。
「来年からまた頑張って」
「ハイ!」
そして広島のフィーゴも帰っていった。
 時間も押してきたので、帰ることに。長居駅へ下りると、木原くんがいた。このまま帰省するようだ。サポの方々と話をしながら三々五々別れ、自分は梅田で降りて旭屋書店に入り、エレベーターで8Fまで上がって『殷周伝説』第21巻を買い、そこからグルグルと階段で下りつつ数階物色して、帰る。
 3年生は、昇格、新潟、進学とそれぞれの道へ。ユース三年間で学んだことをこれからに活かしてほしい。サッカーだけでなく、そのほかのことでも。1・2年生は、今日の悔しさを忘れず、今日学んだことをこれからに活かして、来年もっと成長できるように、いっそう頑張ってほしい。「来年弱くなる言われとるようじゃけど、そういうやつには目にモノ見せちゃらー!」と言った平繁くん(←誇張しすぎ)の心意気で。
 来年もぐんぐん伸びそうなメンツばっかりが揃っているので、きっと楽しく強いチームに成長していくと思う。来年のスタメンなどをあれこれ想像しつつ、今年はこれまで。

12月23日 長居第2陸上競技場 晴
Jユースカップ準決勝
VSヴェルディユース
付・浦和レッドダイヤモンズユースVS鹿島アントラーズユース

 19日には、「23日には来ませんよ」とか人に言ったばかりなのに、10時50分には長居公園に着いていた。
「来ちゃったよ〜〜
オレ 言う事とやる事が違う ウソつきだからよ〜〜〜」

と東方仗助くんみたいな事を言いながら長居第2へ。
1.浦和レッドダイヤモンズユースVS鹿島アントラーズユース
9沢口 15鈴木
7萩尾 10エスクデロ 30西澤
28金生谷 17堤
6野島 13川嶋 18小松
1大橋
11大崎 9関野
14郡司 10山本 2滝川
20田嶋 5吉澤
6鈴木 4後藤 13畑中
1杉原
 スタンドに上がると、naokiさんやjunkoさんがこちらを見てびっくりしていた。先日は、来ませんと明言したばかりだったし。すみませんうそつきで。ちょっとセルヒオくんを見たかったんです。
 ほどなく試合開始。メイン側にはそこそこの数のレッズサポがいた。江田島平八の描かれた「男塾」断幕も来ている。アウェイ側は、ご家族中心?
 浦和、右サイドで鈴木竜基が一人かわしてタテに抜け突破しセンタリング、沢口泉がヘッド!上に外れる。浦和の右MF西澤が吉澤を倒してしまいファウル、鹿島、左からのFK。10番主将の山本がキックしニアでDF4後藤がヘッド!左に外れる。鹿島は、先発メンバーのポジション登録では4−4−2だったが、実際は滝川が右WBをつとめる3−5−2となっていた。野本が出場停止のためか。鹿島は1回戦で恩氏のためにひどい目に合わされているが、それでもチームが崩れなかったのは彼らの総合力の高さを示している。この試合でも、皆がどんな状況でも落ち着いて自分のベストのプレイを心がけていた。鹿島、右CKゲット。鈴木のキック!中央一人飛び込むがやや高い、ファーに落ちるところを吉澤がボレー!は上に浮かせてしまった。鈴木寿毅、いいボールを蹴る。
 浦和の注目は何といっても10番のセルヒオ・アリエル・エスクデロ。遠めにはまるでエメルソン。抜群の個人能力を持つアタッカーの活躍はいかに、と思っていたが、鹿島守備陣がこれを完全に封殺する。ボールを持ったらすぐさま二人がプレスをかけ、密着してドリブルを許さない。彼にボールが納まらないので、浦和は思うような攻撃を繰り出せない。鹿島がボールを支配し攻め込む展開になった。鹿島はボランチの吉澤が冷静な守備と散らしでリズムを作り、また右サイドの滝川が自在な動きでボールを引き出し、鋭いドリブルでサイドを切り裂く。中へ入ってきた滝川がファウルを受けFKゲット。遠目のFK、鈴木がセットして、ロベカルばりのステップから左足一閃!は力みすぎか右に外れる。さらにサイドで滝川が倒されFKゲット。山本のキックが高く舞い上がってファーに曲がり落ちるところへDF畑中が詰める!しかしわずかに合わず。
 浦和のセルヒオからボールを奪い鹿島のカウンター、右に開いた関野に渡り、関野が股抜きで一人かわしてPAに突っ込みセンタリング!はDFがブロックし、もう一度関野に当たってゴールラインを割った。セルヒオはボールを持っても即座に詰められて前へ進めず、周りとの連携も図れない。どんどんポジションが下がってきて、ボランチみたいになってしまった。浦和DFのミスを郡司が拾い、吉澤→山本とつないで右へ展開、クロス!は大きい。鹿島はたびたびサイドを破るものの、クロスボールの精度に欠けるのが惜しい。と、セルヒオがボールを持ち、中盤の底からスピードに乗ったドリブルで攻め上がり二人をかわして左へ展開、沢口が受けて中へ切り込み、ゴール正面からちょんと右へはたいてセルヒオがシュート!右に外れる。沢口、自分で狙える距離だったが、左利きゆえに右足シュートは出せなかったか。
 浦和はセルヒオがあまり機能しない分、ボランチと両サイドが奮闘する。右サイド西澤から金生谷を経由して左サイド萩尾に大きな展開、萩尾のクロス、はミスキック。セルヒオから西澤へパス、西澤が低く抑えたいいクロスをゴール前に上げる、がDFがヘッドでクリア。再び西澤がドリブルで中央切り込もうとし、倒されてFKゲット。しかしリスタートは鹿島にカットされてしまう。鹿島は最前線から鋭いチェイスを敢行し、相手のミスを誘って高い位置でカットしカウンターを繰り出す。鹿島の選手たちもみな落ち着いており、プレスをかけられてもパスをつないでするりとかわしてしまう。鹿島、吉澤から右に展開、滝川がクロスを上げ中央山本が飛び込む!が直前でDFクリア。さらに山本のフィードに関野が飛び出すが、ワントラップめが前へ流れてしまいDFがカット、クリア。
 セルヒオがテクニックを見せ付けてキープ、金生谷にはたいて萩尾に展開、萩尾、中を見てクロス!中央鈴木竜基が飛び込むが、GK杉原がキャッチ。右サイドでセルヒオがキープ、しかしまた鹿島が二人で取り囲み、カットする。ならばと金生谷がドリブルで持ち上がってスルーパス、沢口が走り込む!がDF畑中がクリアしてゴールラインを割り、CKに。左CK、萩尾の右足!ファーに抜けるところを鈴木竜基が拾って折り返し、中央混戦となるが、浦和のシュートは右に外れる。前半35分経過。
 鹿島の反撃、左サイドから郡司が仕掛けクロス、防がれるもののもう一度拾って仕掛け、CKをゲット。左CK、山本のキック!はDFクリア、右スローインに。滝川が受けクロス、関野が競って山本飛び込む!が撃てない。浦和DF陣も踏ん張っている。中盤のルーズボール、郡司が反応しトップスピードでボールを拾い前へ出るところへ西澤がタックル、足をすくってしまいイエローが出る。FK、中央左ちょっと遠目の位置。山本と鈴木寿毅が立つ。また鈴木直接か?と山本キック!ファーを狙ったがGKキャッチ。
 42分、浦和、左サイドで沢口がキープ、右に展開して鈴木竜基が受け切り返して中へ突っ込むが、DFクリア。それからは特に何事もなく前半が終了した。
 ハーフタイム、ヴェルディユースの選手が出てきて、ピッチの様子を確かめるとまた下がっていった。サンフは来てるのか。沢田コーチと加藤コーチはすでに偵察に入っている。ちなみに今日はしっかり起きていた。
 後半、鹿島のキックオフにより開始。いきなり滝川が右サイドを突破しゴールラインまで切り込んでセンタリング、ニア大崎がヘッド、は右に外れる。吉澤から右に開く大崎へパス、クロスがDFに当たりCK。右CK、鈴木寿毅のキック!中央二人飛び込むがそのわずか上、ファーに流れてその落ち際を大崎が合わせる!が抑えをつけられず上に外れた。
 鹿島左サイドの郡司が浦和のFKを邪魔してイエローをもらう。浦和、右サイドでセルヒオがキープするが、鹿島は二人でぴったりとマーク、ボールを奪う。セルヒオがファウルをアピールするが、もちろん笛はない。ちょっとイライラ気味が。それにしても鹿島のセルヒオ対策は徹底している。ボランチの田嶋はほぼセルヒオ番と化し、彼のマークだけに全力を注いでいた。鹿島、左CKゲット。山本のキック!はGKキャッチ、フィードするがこれを右サイドで田嶋がカット。この試合初めて?ドリブルで攻め上がりクロス、大崎が受けてタテに抜けるところクリアされるがまたも田嶋が拾い、もう一度クロス!これをファーの山本が折り返し、ニアでフリーの関野が振り向きざまシュート!―――右に外れる!関野、思わず顔を覆う。
 鹿島、右サイドで吉澤が倒されFKゲット。山本がゴール前に上げる!これが強風に煽られてぐんと伸び、GKの上も越えてバー直撃!そのままゴールラインを割った。
 なかなか攻撃できない浦和、セルヒオがキープからスルーパス、西澤が走り込んでクロスに沢口飛び込む、が合わない。鹿島、鈴木寿毅がドリブルで持ち上がって関野へパス、左に開いて大崎がクロス、はDFクリアしスローインに。このスローインからのクロスがDFに当たりCKを得る。
 ここで鹿島が選手交代、FWの大崎に代わり、FW18黒澤イン。後半13分。
 さて左CK、山本キック、吉澤飛び込む!がその直前でGKがパンチ。鹿島波状攻撃、左からのクロスに黒澤が飛び込む、GKパンチ、こぼれを関野が拾ってシュート、DFクリア、このこぼれに両チームの選手が詰めて交錯、ボールがゴールラインを割り、またCKとなった。左CK、山本のキックは浦和クリア、山本が拾ってもう一度センタリング、ファーにこぼれる、これを吉澤が拾ってDFと一対一、股抜きを仕掛ける、がDFは吉澤を通さず、吉澤のファウルで浦和ボールに。浦和、ようやく一息。
 セルヒオは真ん中を嫌ってか左FWの位置にいた。そのために浦和は真ん中が空き、なかなか中盤でゲームが作れない。高いところでセルヒオがキープ、しかしシュートを撃てず金生谷に戻し、金生谷は右に開いて西澤が受けクロス、ファーで鈴木竜基が落として沢口がシュート、できない、DFクリアを左で萩尾が拾いシュート!はDFに当たる。
 鹿島、中盤のパス回しから右の関野へ、タテに抜けるところ倒されてFKゲット。位置はPAの右カドすぐそば。山本と鈴木が立つ。左足でゴール前に低く速いボール入れられればよさそうだが・・・壁がニアを切る。どうする・・・鈴木!しかしボールは浮いてしまい、強風に乗ってそのままゴール上に外れてしまった。
 浦和のフィード、リベロの後藤が左へ出て行きヘッドでクリア・・・ミス、後ろへいってしまった、もう一度飛びつきヘッド・・・もミス!内側へ落としてしまった。これを鈴木竜基が拾ってドリブル突破、中央に切り込んでDFをひきつけ右にちょんと出し、走り込んだ沢口がダイレクトシュート!GKさわってゴール左に外れ、浦和のCKに。今まで集中していた守備がとんでもないミス、ちょっと場の空気が緩んだ。左CK、萩尾のキック!ゴール前、やや遠めに飛んだボールを野島が地を蹴ってヘッド!DFがクリアしようと足に当てるが、ボールはそのままゴール左スミに突き刺さった。
ゴール!
後半23分、浦和先制!苦しみながらも、相手のミスから得たセットプレイのチャンスを見事にものにした!
 ゴールは奪えないものの試合をある程度思い通りに進めていた鹿島、まさかの失点。滝川がスルーパス、黒澤が走るがGKがキャッチ。スピードのある黒澤だが、浦和が先制して引いてくると苦しい。
 浦和、沢口に代え19番・山田純輝イン。トップ下に入り、セルヒオがFWに上がった。
 FWに上がったセルヒオ、自由に動き始める。左サイドに開いてボールを受け、マーカー田嶋と一対一、となるや瞬時にタテに抜いて突進。場内どよめく、セルヒオは中央へ方向転換しPAを目指すがその間に田嶋が戻ってきてブロック、二人が交錯して田嶋が倒れる。立ち上がれない。こぼれを拾った鹿島が展開しようとするがボールがタッチラインを割り、プレイが切れる。田嶋立てず、担架が入る。運び出されて治療を受け、マルが出た。次にプレイが切れたところで復帰する。
 セルヒオがドリブルで中央突破、左へ流れつつキープして鈴木竜基へループパス!鈴木が飛び込んでドリブル突破を図るが、競り合いでファウルを犯し、鹿島ボールに。浦和が攻める、左の鈴木竜基から金生谷を経由して右に展開、西澤が受けて中に切り込む、が後藤がクリア。鹿島反撃、滝川から右に流れる黒澤にパス、黒澤がゴールライン際で粘ってCKを得る。右CK、鈴木寿毅・・・ではなく、走ってきたのは14番の郡司。鈴木はけっこうガタイもいいし、中で狙うのか。郡司が左足のキック、ゴール前に鋭いボールが飛び、鹿島の背番号4が宙を舞って頭でハードヒット!
同点!!
強烈なシュートがゴール右スミに突き刺さり、後半31分、鹿島同点に追いつく!さっき失点のきっかけをつくってしまった後藤が、名誉挽回のゴール!これで試合の行方はまたわからなくなった。
 浦和が前へ出てきた。カウンターからセルヒオが左サイドをドリブルで駆け上がり、中へ切れ込んで右にはたき西澤がクロス、セルヒオが受けるが鹿島DFがシュートを撃たせず。今度はフィードに鈴木竜基が右サイド抜け出し、ゴールライン際キープしてCKゲット、右CKはDFクリアも、浦和が拾って右に開き、西澤クロスに鈴木ヘッド!は浮かせてしまい、DFがクリア。鹿島も山本がドリブルで持ち上がりスルーパス、黒澤が走り込むがオフサイド。
 浦和、左サイドでFKを得る。ゴール前に選手がひしめく。FK、萩尾のキック!ゴール方向に曲がり落ちていくボールを、ニアに飛び込んだ鈴木竜基がバックヘッド!GK反応しきれずボールがその左肩の上を抜ける、その先はゴール、決まった――と思った瞬間、ファー戻ってきたDFがこれをクリア―――ッ!副審はゴールを認めず!ゴールギリギリでミラクルクリアキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!ここでさんま(佐藤昭大)がトラックに出てきた。
 セルヒオも熱くなってきたのか、ゼスチュアが大げさになってきた。浦和のカウンター、中央山田から左のセルヒオへ、セルヒオ抜きにかるがボールタッチが大きすぎカットされる。そして鹿島のカウンター、山本から左を走る黒澤へパス!しかしトラップが大きく、そのままゴールラインを割ってしまいカウンターチャンスを逃した。
 ロスタイム3分表示。鹿島は前半からのプレスに体力がもたなくなってきたのか、浦和がセカンドボールを拾い攻める。しかし鹿島守備陣も集中を切らさず(後藤はあれからもいい守備を見せたりチョンボしたりとちょっと不安定だったが)これをはね返し続ける。そして鹿島がこぼれ球を拾い山本がゴール前にクロスを上げ、そこからこぼれを拾いまくって攻め立てるが、浦和守備陣も揺るがない。山本が右サイドで拾って滝川にスルーパスを出したが滝川は追いつけずボールはゴールラインを割り、後半終了。規定により、PK戦突入となる。

 PK戦はアウェイ側のゴールで行われる。先攻は浦和。選手たちがハーフウェイラインに並ぶ。そしてトラックではサンフとヴェルディの選手が姿を現し、アップを始めた。
一人目、浦和の列から主将の川嶋正之が出てきた。鹿島GK杉原一貴がゴール前で両手を広げる。川嶋、ボールをセットして右後方へ下がる。助走し―――キック!


―――セーブ!ゴール左下を狙ったが、GK杉原がドンピシャ!はじき返して立ち上がり、雄叫びを上げてガッツポーズ!浦和、ユースもか!しかも一人目にリベロが外すというのも一緒・・・浦和×。

 鹿島一人目、これも主将、10番の山本拓弥。GK大橋が構える。

―――ゲット!左中段に決めた。鹿島○。

 二人目。浦和は右サイドのアタッカー、西澤代志也。

―――ゲット!GKの逆を衝き右上へズバリ!浦和×○。

 鹿島二人目は9番、FW関野達也。決定機一本外してたけど、大丈夫か・・・

―――ゲット!ゴール左下にゴロで流し込む。GK反応するも、届かず。鹿島○○。

 三人目、浦和は左サイドアタッカーの萩尾勇真。

―――ゲット!右足一閃、GKの逆を衝いて右中段へ。浦和×○○。

 鹿島三人目、チームの大黒柱・吉澤祐哉。こういうところで意外と外しちゃったりするもんだが・・・

―――ゲット!これもゴール左下スミにきっちりとコントロール。そしてスタンドの鹿島応援団を煽る!けっこう熱い性格なんだな。鹿島○○○。

 四人目に入る。浦和はボランチの堤俊輔。

―――ゲット!右中段にズバリ。浦和×○○○。成功した三人はいずれも右に蹴り込んでいる。

 鹿島の四人目は、ストッパーの鈴木寿毅。左足のプレイスキッカーだ。鹿島はここまで皆左だが・・・

―――ゲット!左足で右中段にズバッと突き刺した!鹿島○○○○。皆落ち着いてる。

 さあ、五人目。浦和は鈴木かな・・・?と、セルヒオキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!エスクデロキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!場内が沸く。今日は鹿島ディフェンス陣の前にほとんど仕事ができず、少なからずイライラしていたようだが・・・大丈夫なのか・・・?と、スタンドに小野監督キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!こちらに挨拶してホーム側上段へと上がって行かれた。本当にマメな方ですね。
 さて、セルヒオがボールをセット。えらく助走距離を取る。ふかすなよ・・・助走―――

―――ゲット!ゴール右上スミにきれいに決めて見せた!これで浦和×○○○○。鹿島を止めれば、サドンデスに突入する。

 鹿島の五人目は・・・4番、DF後藤圭太。CKから同点ゴールを叩き込んだ男だ。ただ、今日は守備面でとんでもないミスを何度かやらかしており、ちょっと心配。某加地さんを見るようだ。大丈夫だろうな・・・助走―――

――――ゲット!蹴る瞬間微妙にタイミングをずらし左中段にきっちり決めた!GK杉原が後藤に飛びつき、ハーフウェイラインにいた選手たちがどっとそれに続く。鹿島五人全員成功、PK戦5−4で鹿島ユース、決勝進出決定!
 浦和は元々堅固な守備にセルヒオ・エスクデロという攻撃のタレントを加えて強力なチームへと変貌したが、そのセルヒオを鹿島に徹底して抑えられてしまい、攻撃力を発揮することはできなかった。しかし3年がほとんど引退し(この試合出場した3年は主将川嶋とFW沢口のみ)1・2年中心のチームでこのパフォーマンス、来年はもっと強いチームになってくるだろう。
 鹿島はとにかく鉄の結束というか、組織力が際立っていた。個々のレベルがおしなべて高いので、本当に高度にバランスの取れたサッカーを展開する。危険な場面でも味方が常にフォローに入っており、あっさりとピンチを脱してしまう。ボランチの吉澤はまさに「スモール・ナカタコ」といった感じで、中盤の底から自在にゲームを組み立てていた。ただ、組織力に優れたチームにありがちな罠として、「怖さが足りない」というのがある。今年のサンフのトップチームのような、「バランスがいいんだけどそれに拘泥しすぎて最後のところで大胆さが足りずにゴールできない」という状況が今日の鹿島にちょっと見られた。「鹿島ユースとガンバユース、怖いのはどっち?」と聞かれたら、自分は「ガンバユース」と答える。ただ、プランどおりに試合を運び、先制点を取ったとき、鹿島ユースはトップチームと同じように1−0で勝ちきる強さを充分持っている。ラクに勝てる相手ではない。
2.VSヴェルディユース
 サンフはホーム側。浦和サポの撤収が終わると、こちらの断幕が張られてゆく。小野監督は後方上に陣取る。望月コーチらもいらっしゃった!サンフレメルマガクラブからスターティングメンバーのメールが届いた。今日は早い!
10前田
19平繁 15木原
11纉c
7柏木 6高柳
13大屋 4藤井 3槙野 14森脇
1佐藤昭
8吉村 11林
     
20征矢 7宇佐美
2富田 6須藤
3三原 25金沢 5塗師 19杉山
1最首
リザーブ・・・
サンフ:GK21栗崎、DF17中山、5佐藤将、MF25遊佐、23保手濱、8田中祐、FW9冨成
ヴェルディ:GK26中根、DF13麻生、MF18穂坂、10弦巻、FW15木野村、32エルサムニー・オサマ、36エルサムニー・アリ
 サンフはベストメンバー。控えには、今日は横竹でなく保手濱が入っている。ヴェルディはエース弦巻が出場停止から復帰も、とりあえずベンチスタート。2回戦と同じスタメン。
 ピッチ上でのアップに入る。今日は選手たちの動きがいい。さっきがPK戦だったため、ちょっと時間は短め。ほどなく引っ込み、整列して出てきた。コイントスが行われ、サンフがホーム側そしてキックオフ。スタンドは日陰に入り寒くなってきた。ホーム側からアウェイ側への風の強さは相変わらず。さっきの試合が膠着状態だったから、これもそのムードに乗っちゃうんじゃないかとちょっと心配しつつも、前半開始。
 俊介がちょっともたついたところをヴェルディがカット、素早くフィードしてDFクリアのこぼれ球を征矢がシュート、も森脇がブロック。中盤で俊介が倒されFK、槙野が入れるが直接GKにいってしまう。中盤へカットに行った藤井が交錯で倒れ、起き上がれなくなる。いったんプレイが切れる。ヴェルディ、ガツガツ来るようだ。藤井、大丈夫。今度はゴール正面で平繁が倒され、FKゲット。PAちょっと外、ゴール正面。ボールの左に平繁、そこから右へ柏木、纉c、俊介の四人がボールを囲む。誰が蹴るんだ・・・俊介!は壁!こぼれを翼がクロス、はDFクリアでゴールならず。
 左サイドスローイン、高いところで柏木が受け、左に落とす。木原が受け、切り返してセンタリング!中央には平繁一人、しかし平繁ジャンプして、ヘッド!首を右に振って、ボールはふわりと飛び―――
ゴール!!
ボールはゴール右スミに飛び込んで、前半7分サンフ先制!いい時間帯にいきなりキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!木原のピンポイントクロスを平繁よく決めた!平繁は右手を高く挙げ、人差し指で天を指し上を見上げつつラン。森脇が後ろから飛びついてぎゅむーと絞め上げる抱きしめる。よっしこれでペースもらった。
 ヴェルディは、前の大分戦でもそうだったが、まったくのカウンターサッカーになっていた。その試合大分も守備重視だったため、ヴェルディは結局3本しかシュートを撃てなかった。ボールを奪うと須藤・富田でキープして林のポスト・吉村のスピードを活かした速攻を繰り出す、という実にわかりやすいサッカーで甚だヴェルディらしくないのだが、都並監督もサンフへのリベンジのためにあえて本来のスタイルを捨て、なりふりかまわず来たということか。しかしそれも、いきなりの失点により大きくプランが狂ってしまった。
 ヴェルディ、カットから右に開いて林が受け、中へ切り込んでゴール正面走り込む吉村へパス、しかし通らず。槙野、中盤でインターセプトするとそのままロングシュート!左に外れる。ヴェルディの右スローイン、杉山が入れてリターンを受けクロス、しかしさんまががっちりとキャッチ。ヴェルディが右サイドにフィード、だが翼が打点の高いヘッドでクリア!ブラボーだ。
 森脇のサイドチェ―――ンジ!翼が受けてすぐさまクロス、PA内で俊介が受け、ボールを浮かせてターンしようとするが、DFも枚数をかけてシュートを撃たせず、こぼれ球をGK最首がキャッチ。中盤で纉cがボールカットしまたもロングシュート!右に外れる。15分経過。
 ヴェルディのカウンター、右サイドで吉村が倒されFKゲット。PAやや右後ろ、いい位置だ。集中しろ!富田と須藤が立つ。どっちだ・・・須藤の右!ファーにクロスを上げるが、槙野ヘッドでクリア!左CKになる。左CK、須藤のキック!ファーに流れる、ヴェルディがキープしてクロス、DFクリア、しばらくボールが行きかうが、最後は平繁がクリア!ヴェルディの一人がPA端で痛んでいる。いったんプレイが切れた。大丈夫のようだ。 
 ヴェルディ、右サイド須藤のパスからゴール前へつながり、征矢シュート!は枠を外れて森脇クリア。今度はサンフ、右サイドFK、森脇がまたサイドチェンジ!ヴェルディにカットされるもこれを拾って翼が俊介とワンツーで持ち上がりマイナスの折り返し、ニアで纉cが受け、タイミングを計ってミドルシュート!しかし木原に当たってゴールラインを割ってしまった。20分経過。
 俊介のスルーパス、左から木原が抜け出そうとするが、ヴェルディのクリア。サンフが押してきた。柏木が左サイドでカット、ドリブルで突っ込む。DFが三枚寄せてクリア。一誠と柏木が中盤で相手を囲い込み一誠がカット、すぐさま前を走る俊介へパスを出すが、DFがカットする。右サイド森脇から俊介にクサビ、俊介が右前方のスペースに出して纉cが走るが、ボールが長くゴールラインを割った。ヴェルディ右からのクロス、ファー林に渡りかけるがDFクリア。サンフ、右サイド高いところで森脇がスローイン、俊介が受けてキープ、ちょんと蹴って相手に当て、CKゲット。右CK、柏木のキックに中央平繁ヘッド!これがDFに当たってゴール右へ飛ぶ。入ったか、と思ったがわずか右に外れ。惜しい。もう一度右CK、柏木キック!ファーを狙ったボールにGKが飛びつくが、ファンブルしてしまってゴールラインを割り、右CKへ。翼のキック、はニアで富田がクリアした。
 俊介がドリブル突破、右へ抜けつつミドルシュート!DFに当たってゴール前にこぼれるところへ平繁が走り込む、がGK飛び出してキャッチ。ヴェルディのパスをインターセプトした森脇、そのままミドルシュート!左に外れる。インターセプトした時にボールを浮かせてしまったので、合わせづらかった。俊介がキープして森脇へパス、そこから右へ流れてきた平繁へ入れ、平繁切り返してシュート!DFに当たりゴールラインを割ってCKに。右CK、柏木のキックにファー槙野がGKと競る!競り勝ったものの、GKにのしかかってそのまま押し潰してしまいファウルを取られてしまった。でもGKに競り勝ったのはよし。最首もサンフのセットプレイへの対応に苦慮しているようだ。
 ヴェルディ、中盤上がり目でFKゲット、須藤が速いリスタートでトップに当てる、が入ったところをサンフがカット、左オープンに開いてカウンターに入る。木原が受け、持ち上がって切り返しミドルシュート!はGKキャッチ。左サイドバック三原が鋭いドリブルで駆け上がりクロス、ニアへ吉村が飛び込んでくるが槙野がクリア、吉村のファウルを受けてマイボールに。ヴェルディ、シュートにまで持ち込めない。40分経過。
 右サイド森脇が俊介へショートパス、中へ入る森脇へ俊介がダイレクトヒールで落とし、森脇が受けるがヴェルディがクリア。俊介はこの日はけっこうダイレクトで周囲にはたこうとしていたが、どいつもこいつもトリッキーで難易度の高いものだったためにあんまり成功せず。それでもスタンドのほうでは「また変なことやっとる!」という感じで面白がっていた。彼に対するマークはきつく、かなり引っ張られたり削られたりしていたが、主審はこれらをことごとく見逃す。頭にきた俊介が倒された状態から芝を叩く場面も見られた。ヴェルディ、左サイド高いところから三原がスローイン、須藤が受けてクロスにファーで競り合い混戦になるが、戻ってきた纉cがクリア。いいカバーだ。これを杉山が拾ってドリブルに入るが、一誠が立ちはだかるとガツンとぶつかってボール奪取!そこからチャンスには結びつかなかったものの、一誠、激しい当たりだった。杉山がちょっと痛んだものの、立ち上がる。またもヴェルディのドリブルに一誠がガツンとぶつかって一撃でボール奪取、平繁にフィードを送るが風に乗って伸びてしまいGKへ。しかし今日の一誠、エヴォリューションキングしたかのようにワイルドさに溢れている。いい感じ・・・だ。
 ヴェルディ、こぼれ球に反応した宇佐美が右からシュートを放つが、さんまががっちりとキャッチ。そして、しばらくして前半終了。試合内容のわりに1点しか取れていないのはちょっと危なめなパターンなので、後半は早いうちに1点ほしいところ。
 選手たちが控室に引き揚げる。小野監督どうしてる?と振り返ってみると、レポート用紙になにやら熱心に書き込み中。スカウティング魂が滾っていた。しばらくしてヴェルディベンチに背番号10がユニ姿でスタンバイした。弦巻、後半アタマから出てくるか。寒いので、日なたまで移動してしばし温まっていると、選手が出てきた。まずヴェルディの選手が出てきて、ピッチに集まる。サンフの選手はいつも通りまだ出てこない。ゴリさん語ってるのか。と、さんまと纉cが出てきた。少し遅れてほかの選手たちも続く。
 ヴェルディ、選手交代。征矢に代わり、弦巻健人イン。そして、ヴェルディのキックオフで後半開始。
 ヴェルディ、立ち上がりから前に出てくる。右に開く富田から宇佐美へパスが出るが、オフサイド。今度は弦巻がドリブル突破、吉村にはたく。吉村が中央へ折り返したところへまた弦巻が走り込み、右へ抜け出しつつシュート!は上に外れるも、弦巻、いい動きを見せた。ヴェルディが運動量を上げやや押し込むが、サンフも左サイドから攻め込む。左サイド相手陣内のスローイン、翼がタテに入れて平繁が受けたところ、ファウルを受けてFKゲット。PA左のタッチライン際、いいところからのFK。翼がセットする。ファーで槙野が手を挙げた。槙野を狙うか?翼が助走してキック!しかしボールは低い弾道でゴール前へ、これにニア森脇が飛び込みバックヘッド!
ゴール!!
ボールはゴール右スミへズバッと突き刺さった。後半6分、サンフ追加点2−0!翼が森脇にくるりと背中を見せ、森脇がそれによっとおぶさるおんぶパフォーマンス。市原戦に続き、翼→森脇のサイドバック・ホットライン炸裂。普段から大胆なサイドチェンジで心通わせているからこそできる芸当か。またもいい時間帯にキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!ヴェルディは後半いい感じでスタートしただけに、またもカウンターパンチを食らった格好になった。
 もう攻めるしかないヴェルディ、弦巻が左サイドドリブル突破!林にパス、林がゴールライン際で粘るが、ボールを出してしまいゴールキックに。今度は富田が果敢に切り込み、囲まれて須藤に戻すが、ここにもサンフが二枚でプレスをかけてクリア。左スローイン、ヘッドの競り合いからサンフゴール前にボールがこぼれるが、さんまがキャッチ。三原が左サイドからクロス、しかし柏木がカットしサンフのカウンター、柏木から一誠へ、一誠が右に開く俊介へ、俊介はそのままタテにドリブルで切り込みシュート!上に外れる。ヴェルディが右サイドへのフィード、しかしこれも翼がヘッドできっちり迎撃。
 一誠がまたも激しい当たりでボールカット。ひょっとして、U−20落とされて奮起してるのか。一誠はクレバーゆえそういう激しさがイマイチ足りないところがあったが、ワイルド分が増えればまた魅力が増大する。
 ヴェルディ、左からのFK。須藤が入れてファー林が落とすが、DFクリア。右スローイン、杉山が入れて富田がタテへリターンパスを出すが、杉山追いつけず。今度はサンフのカウンター、柏木から平繁に出し平繁から左スペースに走る俊介へ、俊介ドリブルでタテに抜け、ゴールライン際からセンタリング、と見せかけてひょいと軽く切り返し、ブロックしようとスライディングしたマーカーを空しくピッチ外に放り出すや両手ダラリで間合いを消し、パシっとセンタリング!はマイナス角度がつかずにGKキャッチも、去年の決勝の西山ゴールアシストを思い出させるプレイだった。スタンド大喜び。
 弦巻から右へ展開、杉山が走るが翼がきっちり追走して体を入れ、ボールはゴールラインを割ってゴールキックに。今日の翼は一対一で全然負けない。サンフ、左に開く平繁へ。平繁が俊介目掛けクロスを入れるがDFクリア。
 ここでヴェルディ選手交代。右サイドバック杉山に代えFW木野村投入、勝負に出る。
 サンフ自陣からの間接FK、俊介がジャンプして受けるところ押されてファウル、FK。俊介はハイボールもジャンプして胸トラップしたり、競り勝ってヘッドで落としたりと、ターゲットとしても活躍。小さいとはいえ、身体能力は並じゃない。
 サンフ、左サイドでFKゲット。翼のキックにまたも森脇が飛び出してシュート!はオフサイドも、森脇やる気まんまん。サンフ、左からのスローイン、平繁が受けて切り返しクロス、大きいがファー一誠がいた、ダイレクトで折り返す、がGKキャッチ。ちと中途半端だった。ファンバステンみたいにダイレクトで狙ってもよかったかも。ヴェルディ、須藤から右サイド富田に大きく展開も、追い風に煽られて富田追いつけず。
 サンフの右スローイン、俊介が受けて簡単にはたき、猛然と飛び出してきた纉cが最終ラインを破ってPA侵入!シュートか、と思ったが左へ折り返し、そこにはフリーで走り込む平繁!GKも纉cにつられていて反応不可能、平繁シュート!
とし子宇宙へ―――
ボールはものすごい勢いでゴール上空に飛んでいった。ラストパスを出した纉cがズコーとこける。もったいない!後半20分。 
 ヴェルディ選手交代。吉村に代えオサマ・エルサムニー投入。
 サンフの守備の集中は高く、ヴェルディにまともにパスをつながせない。と、俊介が左からドリブル突破、ゴールライン際で一人かわしてGKに迫る、抜くか――しかしGKがボールに飛びつきキャッチ、俊介はそのまま(わざとらしく)ゆっくりと最首の上へ倒れ込んだ。ユーモラスな光景に笑いが起きる。最首、今日はよくのしかかられる日だ。ヴェルディのFK、塗師がゴール前に送るが槙野がクリア、ファウルを受けて倒れる。心配されたが、起き上がった。反撃、柏木が右に開く一誠へパス、一誠スルーパスに木原が飛び出してPA侵入しシュート!もふかしてしまってゴールならず。
 ヴェルディ、右に開くオサマにパスが出る。翼が行く、止めろ!翼はボール方向に体を入れてカット、オサマのファウルを誘ってマイボールにした。OK。リスタート、俊介が受けてファウルを受け、FK。翼のキック!ゴール前クリアを柏木がカット、スルーパス、DFクリア、波状攻撃、ヴェルディもはね返す、森脇が受けてまだ残っていた槙野へ、槙野は左サイドゴールライン際で一対一、もつれてボールがラインを割り、ゴールキックに。
 須藤が素晴らしいフィードを左サイドに通し、スタンドが沸く。三原が受ける、しかしサンフ守備陣が素早く対応してファウルをもらい、サンフボールに。サンフのフィード、俊介がヘッド、木原も競って左に出たボールを翼が拾い、ドリブル突破!PA侵入するが、DFクリア。サンフ、プレスからボールを奪ってまたも翼がドリブル突破、センタリング!はダフってしまいラインを割る。
 後半30分を回った。サンフとしては、これからは不要なイエローを受けないように気をつけなければならない。決勝トーナメントでは累積二枚で次の試合が出場停止になる。現在すでに一枚もらっているのは、俊介、森脇、槙野、柏木。この試合で累積二枚目をもらうと、決勝は出場停止となる。
 柏木が鋭いターンから左へ展開、そしてリターンを受けると今度はルーレット!PA侵入するや左にはたき、俊介シュート!はインにかかりすぎ右に外れてしまったが、守ってはハードに相手からボールを奪いまくり、攻めては華麗に相手を翻弄する柏木のプレイは素晴らしい。今度は纉cから左を上がる平繁へスルーパス、は惜しくもオフサイド。続いてカウンター、平繁が左サイド俊介へパス、俊介のセンタリングを纉cシュート!右に外れる。
 サンフのプレスの前に苦しむヴェルディ、しかしカウンターから右サイドに開くオサマへ出る、だがまたも翼が立ちはだかり、オサマはボールを奪われファウルでボールを相手に渡してしまった。またもカウンター、林から中央飛び込む弦巻へパス、は通らない。もう一度カウンター、宇佐美からオーバーラップする冨田へ、富田がドリブルからアーリークロス、これにファーサイドから長身・林が猛然と飛び込んできた。マーカーより体一つ出た、そしてヘッドで合わせる!
セーブ!
さんまが飛びつき、右手でゴール上へはじき出した!うおスーパーセーブキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!ちゃんとファーにポジションを取り、完璧な反応!ここまであまりシュートを撃たれてはいなかったが、集中力は切らしていなかった!グレートだぜさんま。
 さてヴェルディの左CK。須藤が向かう。須藤はボールを受け取るとしばらく額に当て、しっかり念を込めてからコーナーにセットした。気合入ってる!こっちも負けるな。須藤キック!ファーへ飛ぶボール、これを塗師がヘッドで折り返す!がホイッスル。副審がゴールエリアを指した。塗師がヘッドしたときには、ボールはすでにゴールラインを割っていたのだ。ヴェルディ、最大のチャンスを逸す。
 サンフ選手交代、俊介に代わり、田中祐樹投入。纉cがFWに上がる。
 祐樹がヴェルディPA前、軽やかなテクニックで相手をあしらいつつ右へ落とし、走り込んだ一誠がミドルシュート!地を這う鋭い弾道がゴールを襲ったが、右に外れる。
 ヴェルディ、林に代えMF18穂坂イン。
 ヴェルディ、須藤から三原へ、三原がタテにボールを出して木野村が走る、がボールはゴールラインを割る。40分を回った。今度は弦巻へパスが出る、しかし槙野がカバーして通さない。
 41分、サンフ選手交代。平繁に代わり遊佐。43分、木原に代えて佐藤将イン。
 サンフ、柏木から右森脇に出て、森脇クロス!しかしゴール前で三人オフサイド。残りすぎ。でもまだ点を取る気のようだ。ロスタイム3分の表示。沢田コーチが控室側へ、「次、次トミー!!」と叫んでいる。纉cが左サイドゴールライン際でCKゲット。
 ここでサンフ、纉cに代え冨成イン。
 ショートコーナー、キープに入る。しかし相手の隙を見逃さずに将が中へ切り込みセンタリング、DFクリアミスにサンフの選手が競る!がGKキャッチ。惜しいな、って今競ったの槙野―――!?何で相手ゴール前におんねん!ヴェルディ、左に展開してオサマが切り込もうとするが、こちらでもサンフの壁にはね返される。
 サンフ、ラスト五人目の選手交代。森脇に代えシュージ。
 それからほどなく、シュージがボールにさわる間もないまま試合終了の笛。サンフがきっちりと勝ちきって決勝進出を決めた。
 メインスタンド前の挨拶ではシュージがいつものようにサポーターを煽って自分のコールを引き出していた。今日のサンフは警告ゼロ。ベストメンバーで決勝に臨むことができる。あとひとつ。あと90分。この90分にユース全員の全ての力を叩きつけて、今年一年の締めくくりとしたい。
 トラックでは森山監督のインタビュー、そしてベンチでは小野監督が選手たちの労をねぎらっていた。場内の片付けが始まったので、素早く撤収。外に出ると、まだ時間があるので出待ち。入り口から見ると、トラックのほうで森脇&平繁くん?がインタビューを受けているのが見えた。それからしばらくして、森山監督と選手数名が正面から出てきて、バスへと戻っていった。中では下級生たちが掃除道具を片付けている。メインスタンドコーナー裏のゲートが空いたようで、残りの選手たちはそこからバスへ備品などを持って退出。沢田さんがダンボール箱をたくさん抱えて出てきたのにはちょっとたまげた。槙野くんと一誠はやはり大人気。個人的には柏木くんの人気がそれほどではないのがちと不思議なのだが・・・なぜなのか。槙野くんが試合終了間際相手ゴール前に上がっていたのは、「いつもゴール狙ってますから」ということだった。決勝では2点くらい取りたいらしい。俊介はいつもどおり最後に出てきて、バスへ消える。沢田さんが「はやくしろー」と叫んでいたが、一誠は最後まで写真攻撃に遭っていた。
 一誠も戻り、出発、と思ったが、また俊介が出てきた。家族への挨拶かなんかか?と思ったが、俊介はわざとらしくピーピー口笛を吹きながら、さりげなく落し物を拾い上げてバスへ戻っていった。そして出発。いつものサンチェバスではなく、なにわナンバーのバス。中二日なので、吉田には戻らず大阪で調整するようだ。naokiさんがぶんぶんと旗を振ったら、森脇くんがぶんぶんと手を振っているのがかすかに見えた。
 そして、サポーターの方と雑談しながら御堂筋線に乗り、自分は梅田でぶらぶらするため先に梅田で降り、しばらく歩き回ってから帰った。

12月19日 長居第2陸上競技場 晴のち曇
Jユースカップ・決勝トーナメント2回戦
VSジェフユナイテッド市原ユース
付・大分トリニータU−18VSヴェルディユース

 この日はもともと行く気はなかったが、西川のFK見たかったのでやっぱり行くことにした。しかし試合開始時間は11時なので、これに間に合うには5時か6時の福山発の電車に乗らなくてはならない。ラクなのは新幹線だが、ちょっとお金がもったいない。よし徹夜だ。何とか時間をつぶし、4時30分に家を出る。かのギルガメシュ王は一晩と眠りを我慢できなかったが、慣れればこれくらい造作もないことよ。というわけで5時18分福山発の姫路行き鈍行に乗り込み、目薬をさしてから目を瞑る。そのうちうつらうつらして、気がつくと英賀保だった。もうすぐ姫路なので、意識をはっきりさせる。 7時43分に姫路に着くと、お手洗いに行ってから3・4番線ホームでゆっくりとそばを食べて、8時ちょいと前の新快速に乗ってまた目を閉じた。そして9時ちょっと前に大阪着。すぐに地下鉄御堂筋線に乗って、長居駅で降りて地上へ上がる。いい天気だ。もう少し何か食べとこうとマクド行ったら10時からだったので、ほかのところに行って食べる。寝てないせいか、ちょっと腹にもたれて気分が悪くなるが、仕方がない。スタンドに上がれば気分も締まるだろう。
 長居公園は草野球や何かのイベント、そしてゆったり散歩を楽しむ人や遊びまわる子供たちでいっぱいだった。そして犬の密度が非常に高い。そこらじゅうで飼い犬たちが主人たちについて歩き回ったり寝そべったりしている。この犬の数、ひょっとして市原の差し金か?
 長居第2のスタンドに上がると、すでにそこそこの人が入っていた。トラックにはサンフ・市原両チームの選手が出てきている。右手に目をやると、メインスタンドアウェイ側には、昨年の決勝時にもあった市原のビッグフラッグが広げられていた。関西ハレルヤさんがたも準備万端のよう。こちらも地元関西や広島、関東からも人が集まってきている。選手のご家族の方、そして関西の大学に通うOBも続々とメイン中央付近を埋めていった。
 芝の状態はあまり、というよりはっきり言って悪い。黄色く変色し、ほとんど芝としての機能を果たさないのではないかと思われた。やはり第2だから、隣の長居にくらべるとやはり芝の維持には経費をかけていないのだろう。それでも、広域公園第一球技場くらいには整備してほしいが。
 トラックでランニングやストレッチを行っていた両チームの選手がピッチに出て行く。そして、スタンドではメンバー表が配布された。
1.サンフレッチェ広島F.CユースVSジェフユナイテッド市原ユース
10前田
19平繁 15木原
11纉c
6高柳 7柏木
13大屋 4藤井 3槙野 14森脇
1佐藤昭
9川淵
8小西 10伊藤 11蓮沼
    
5金子慎 6尾野
7金子拓 3林 4山田  2林 
1瀧本
リザーブ・・・
広島:GK21栗崎、DF17中山、5佐藤将、MF25遊佐、8田中祐、FW9冨成、29横竹
市原:GK12山本、DF13星野、20鳥養、MF15大久保、16本田、FW18宮崎、19矢代
 ピッチ上でパス回しを行っているが、いまいちパスの回りが悪い。まだ朝だからコンディションが上がっていないのか。ただシュート練習はいつも通りどんどん入っており、さほど心配は要らないか、と思い直す。
 サンフ・市原の両サポーターのコールの中、両チームが整列して入場、サンフのキックオフで試合開始。
 市原、右サイドから林が突破しセンタリング、マーカーが足に当ててCKに。右CK、U−16日本代表の金子拓也の左足キックをファーで伊藤が受けるが、平繁がうまく応対してボールをゴールライン外に追い出しゴールキックにする。今度はサンフ、左サイドで翼がボールカット、そのままドリブルで持ち上がってクロス、これがファーに流れるところを追いついた平繁が振り向きざまのダイレクトボレー!右に外れるも、思い切りの良い一撃。今日も好調なようだ。
 市原は、金子拓也が左サイドバックの位置にいる。市原のデフォルトは3−4−3だが、やはりサンフのスリートップを警戒したか。ただ、彼は攻撃時には大胆にポジションを上げ攻撃に絡むので、変則4バックという感じ。攻撃陣は川淵ワントップの後ろに小西・伊藤・蓮沼が並び、三人が比較的自由にポジションチェンジしつつ攻撃を形成する。
 サンフが中盤でカット、一誠がドリブルで中央を突破し左へ、受けた木原が切り返して中へ持ち込みシュート!はDFブロック。市原、これもカットから左に展開、上がってきた金子拓がクロス、は藤井がヘッドでさんまに返す。林が右サイドからタテパス、受けた蓮沼がファウルを受けFKゲット。市原右サイドからのFK、5番金子慎二と7番金子拓也の二人が並ぶ。どっちか・・・金子慎二の右足!低く速いボールがニアに飛び、走り込んだ川淵がダイレクトシュート!右に外れるも、しっかり捕まえとかないと。ちょっと危ないところだった。川淵はここまで13得点で、現在得点王レースのトップを走っている。今年は日本代表との練習試合でゴールを挙げちゃったりするなど大活躍。去年の対決ではノーゴールだったが今年はどうか。彼には、千里丘中時代にチームメイトだった藤井がマークについていて、このバトルも面白い。
 サンフ、市原のクリアボールをお見合い!何やってんだ!市原は素早く左に展開、小西が受けてクロス―――はミスキックでゴールはるか上に飛んでいったが、いいのが行ったらやばいところだった。市原もう一本左からクロス、これに藤井と川淵が競り、藤井がカット。またも市原、金子慎二から金子拓也に左サイド展開、クロスに川淵・伊藤が中央飛び込む!がその前へさんまが飛び出しキャッチ。サンフは選手の動きが悪くパスがつながらない。市原がそのボールを拾い、速攻を繰り出す展開となってきた。市原の横パスを平繁がカットしカウンター、そのままドリブル突破して左足シュート、は右に外れる。左サイド翼のクリア、これを俊介が受けてドリブルで切り込み中央平繁とワンツー・・・は通らず。これをカットした市原の速攻、は受けた選手のハンドでつぶれる。
 柏木、纉cとつないで右に展開、森脇が受けてクロスに中央纉cがスルー、もファーまで届かず市原クリア。柏木が中盤でカットしすかさずフィード、右サイド木原が飛び出しタテに切り込みセンタリング、はDFにブロックされるも俊介が拾い、キープからDF二人の間を突破、倒される!が笛なし。何ィ―――!市原カウンター、右サイドに素早く展開しクロス、ファーから小西が飛び込むが、その前でさんまがキャッチ。ちょっと森脇のコンディションが悪いようで、守備への対応の遅れ、キープのミスなど、いつもの強さが見られない。もっとも、全体にもいえることだが・・・選手間の距離が空きすぎ、パスもひどく雑で、ヤケクソ気味なパスを出してはカットされる、を繰り返している。柏木と一誠のドイスボランチもまだあまり機能していない。
 纉cがキープして左に開き翼がクロス、ファーに流れるところを俊介が角度のないところから右足ダイレクトボレー!はサイドネット。トラップし切り返す時間はあったが、悪い流れに引きずられてしまったか、あるいはそれを打開しようとあえて派手なプレイにでたのか。中盤で柏木と纉cが相手とボールの競り合い、纉cが足をボールに引っ掛けて引き寄せ、反転突破!するところを倒され、尾野にイエロー。纉cの球際の強さが出たシーンだった。FKは市原にはね返される。前線へ飛んでいくボールを藤井がクリアに行くが、ミスキックで後ろへ、槙野がカバーにいきクリア、しようとするがこれもミスキックでボールは中央にこぼれ、悪いことに川淵がこれを拾った。マズー!慌ててカバーに行き、槙野タックル!ボールに行ったように見えたが、川淵の足もこれに引っかかり川淵転倒、ホイッスルが吹かれ槙野にイエローが出た。ゴール正面、PAからはちょっと離れてはいるが、直接狙える距離。ボールの左に川淵、後ろに金子慎二、右に金子拓也。誰が蹴ってくるかわからない。エース川淵はグループリーグで直接FKを決めているようだから、一発目は彼で来る可能性が高いが・・・さんまが壁を作らせる。そしてホイッスル。川淵が二、三歩ステップして、キック!
セーブ!!
ゴール左スミを捉えたボール、これをさんまが横っ飛びで弾き出した!よーし!しかしまだピンチは続く、市原の左CK、金子慎二の右足――はミスキックでニア纉cがクリア、これを市原が拾いもう一度金子慎二へ、そしてクロス、しかし藤井がヘッドでクリア!ボールは逆サイドのタッチラインを割る。
 何とかピンチを脱したが、サンフは相変わらずパスがつながらず、市原のペース。森脇がカットし左サイドへクロス、ファー平繁がキープしゴールライン際一対一から強引に勝負をかけるが、ボールはラインを割った。市原、伊藤がいいところで倒されてまたもFKゲット。さっきよりちょっと左、少し前め。右足で蹴るには絶好の場所。川淵がセットする。壁四枚。市原の選手もゴール正面に並んでブラインドを形成。ニアか、中央を通してファーにいくか・・・軽く助走から、キック!―――はゴール正面わずか上!なかなかいい精度の足を持っている。
 サンフのフィード、木原がうまくキープして左サイド平繁へ、中へのリターンを俊介が受け、そのまま突破を図るがDF三枚で潰される。奪ったボールを素早く右サイドに出して市原カウンター、蓮沼クロスをニアPA内で川淵がトラップ、マークの一枚をゴール正面へ鋭く切り返してかわす!そして完全フリーで左足シュー・・・ト直前、さんまが素早く飛び出して切り返しのボールをキャッチ!さんま、ファインセーブを連発する。
 サンフの右サイドFK、森脇がタテに入れて俊介が高いところで一対一、タテに切り込んでセンタリング、はDFがクリアしスローインに。森脇が入れて俊介が受ける。ボールを浮かせてしまうが、俊介はそのボールをポンポンと頭でコントロール、しかし背後のDFがヘッドでクリア、またスローインに。何遊んでるんだ俊介。もう一度森脇スローイン、木原が受けてキープ、こぼれたボールを俊介が拾い一気にPAに突っ込む、ところ倒された!がまたも笛なし!何ビビった判定してやがる主審ンンン!!左サイドで翼がカット、タテに走る纉cへパス、纉cはゴールライン際から中へドリブルで切り込み一人かわす、その選手のタックルが纉cの足を引っ掛け纉c転倒、しかしこれも笛なし。ええいもっと近くで見ろ!一誠がカット、ドリブルで持ち上がって俊介に預け、ダイレクトのリターンパスを一誠さらに持ち込み、と思ったらスルー、しかしその向こうには誰もおらずクリアされる。一誠ー!アジアユースから帰ってきてこちら、ちょっと変だぞ。「高柳一誠」ならば、リターンパスを受けるや一気にドリブルで最終ラインを突き破り先制点ゲットォォォ!であるはず。大熊にいらんこと吹き込まれたのか。ああいう極端なのは話半分にしとけよ。
 立ち上がりから市原のボール支配率が上なんじゃないか、という感じだったが、40分が近づくにつれ、サンフが徐々に盛り返してきた。FKゲット、平繁が素早く左にはたき木原がスピードでPA内に持ち込む、これはGKが飛び出してキャッチ。左サイドFK、翼が右サイドフリーの森脇にサイドチェンジのパスを通すが、次のプレイを焦ったのか森脇のトラップはハンド。落ち着け。柏木が中盤でボールをキープしスルーパス一閃!右から平繁が抜け出し、突破するところを倒されるが、これでも笛は吹かれない!平繁が怒って起き上がりざまに両手を大きく振り上げた。あああ怒るな、イエローもらうぞ。左サイドから柏木を経由して右の森脇がフリーで受ける。森脇ドリブルで持ち上がる。前空いてるぞ、撃て!と思ったが、森脇はファーサイドへのクロスを選択し、これはやや大きくゴールラインを割った。今のところはゴール左上スミを豪快に狙ってほしかったぜー。それでも柏木が効果的にボールに絡んできた。いい感じになってきたぞ。
 左サイドに展開、平繁がキープしクロス、中央俊介が飛び込むが合わず。俊介には両側に二人のマークがそれこそボディガードのようにがっちりとついている。中盤右サイド、柏木がキープする展開から前に出たボール、バウンドして跳ね上がるボールを俊介が身体をひねりながらダイレクトシュート!アウトサイドにかけたシュートがゴール左スミを襲う、GK反応できない―――ポスト!うわああ惜しい!続いて翼が左サイド高い位置でキープし倒されFKゲット。ゴール前に槙野、藤井が上がる。いけー・・・翼のキック、ニアでDFがヘッド、しかし後ろに飛んでしまう、お、この弾道まさかオウンか?GK反応できない、ボールはゴール―――バー!そのままラインを割り、CKに。右CK、柏木がゆっくりとセットし、キック!低いボールがファーへ抜け、槙野がヘッド・・・直前で竹田がクリア、右CKに。翼のキック!は金子拓也がクリア、これをサンフが拾ってつなぎ、左の纉cから中央柏木を経由し右サイド、まだ残っていた槙野へ。槙野がドリブルで切り込むところ倒され、やっとこゴールに近いところで笛が鳴った。でもその程度の接触で吹くんなら、俊介のと平繁のと纉cのも全部ファウル取れよ、と思った。PA右からのFK、柏木がセットし、キック!直接狙ったがボールはゴール上方ネットに落ち、ゴールならず。
 キープする柏木から蓮沼がボールを奪い、市原のカウンター。蓮沼はそのまま中央をドリブルで持ち上がり、二対二の状況になる。まずい、しかし蓮沼はそのままミドルシュートを撃ち、あまり威力のなかったボールをさんまががっちりとキャッチした。川淵がいいスピードでゴール前に走り込んでいたのでスルーパスでも出されたら大ピンチだったが、助かった。そしてほどなく、前半が終了する。ちょうど市原のカウンターの途中だったので、市原の選手たちが「何いいいい!?」と思わず宙を仰いでいた。
 選手たちが控室に引き揚げてくる。平繁が主審に近づき何か言っているようだったが、師匠の俊介が横合いから何か話して、平繁は先に戻ってきた。やはり判定に納得いかないのか。俊介は柏木と一緒に最後尾でゆっくり戻ってくる。柏木と話しながら、目の前の相手の腰を抱える仕草をして笑っていた。「あいつらこんなふうにワイを押さえとるんやでー、主審笛吹かんしほんま、かなんわ〜」とか言ってるんだろうか。そんなにイライラしてはいないようだ。ピッチ上は結構ボコボコになっていた。芝が悪いので、踏ん張った時コケる人間が多かった。第2試合は大丈夫か。
 どうにもイライラする時間帯が長かったが、それでも市原にシュートを撃たれる場面はFK以外ほとんどなかったし、最後のほうはようやくペースをつかんできたような感じだったし、後半に期待か。槙野と藤井の調子が悪いので。市原は川淵にボールを当てての速攻がよく決まっていた。二列目、サイドの連携もよく、たびたびサンフの守備陣を崩していた。ただ、守備においては急造のしかも変則4バックのため、時々バランスを失う場面があった。今のところは中盤のプレスがきいているため、それほどのほころびにはなってはいないが。
 13時ちょっと前に審判団が出てきた。と、さんまや槙野らがそれに続く。今日は出て来るの早いな!それに続いて市原の選手がまとまって出てきて、その後からサンフの残りの選手が出てきた。円陣を組み、気合を入れてピッチに散らばる。市原のキックオフから、後半開始。
 サンフがボールを奪い、俊介に入る。俊介から一誠につなぎ、一誠が左へ展開。これに木原が反応し、スピードに乗ったドリブルでサイドを切り裂きセンタリング、DFがブロックしてCKに。左CK、翼が向かう。翼のキック!ニアを飛び越えたボールが、ゴール正面で方向を変えゴールネットに突き刺さる。
 やった!いきなり先制!誰よ!と、背番号14が両手を挙げつつゴール前から飛び出してきて、チームメイトたちに抱きつかれ押し潰される。森脇キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!ふと見ると、俊介は歓喜の輪(ていうか山)には入らず、ベンチ前でシュージと二人で喜び合っていた。前の試合で平繁のゴールを祝福した勢い余って足を攣らせたので、今日は自重しているのか。副審が注意しに来たので、二人は離れた。
 後半開始直後のゴールで意気揚がるサンフ、さらに左サイドを破って一誠のセンタリング、俊介が競ったこぼれを木原が反転シュート!ゴール右スミへ転がったが、GK瀧本横っ飛びキャッチ。市原、中央で素早くつないで右SB林の前のスペースへ。林が追うが、柏木がカバーリングして体を割り込ませ、ボールをゴールライン外に追い出し、その前にファウルをもらう。今度は柏木がカット、ドリブルから右の平繁に開き、平繁が中へ持ち込んでシュート!はGKキャッチ。さらに木原が左サイドをドリブルで持ち上がり、そのままミドルシュート!鋭い一撃がゴールネットを揺らす!
 キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!と飛び上がったが、ボールがころころとトラック側へ転がり出た。あ、サイドネット―――!?ノーゴールか、惜しいいいい!しかし電光掲示板は勢い余って「GOAL!!」、さらにスコアを2−0と表示してしまった。市原のゴールキックで試合再開、しかしようやくサンフが攻勢に立った。
 サンフ陣内右サイドの競り合いで川淵がファウルをもらい、市原FKゲット。リスタート、組み立てなおしで中央へボールをはたいたところ、すっと飛び出した俊介がこれをカットし、そのままドリブルでハーフウェイラインを超えた。カウンターアタック!市原最終ラインに残っているのは三人だけ、右からは平繁も上がってきて二対三、どうする、俊介一つ持ち込む、DF二枚が寄ってくる、次でパス出すか、と思われたが俊介はもう一つ持ち込みPAに迫る、そして次のタッチで微塵の躊躇もなく左足ミドルシュート!
 ボールは鋭く地上を滑り、ゴール左スミに飛び込んだ。
ゴール!!
後半6分、サンフ、市原を突き放す2−0!いい時間帯2連発キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!しかし俊介、自陣からPA近くまで一気にドリブルで持っていった―――ッ!報道では50mドリブル。DFも、うかつに飛び込まずPA直前で止めようと思っていたんだろうが、俊介の発想はそのはるか上を行っていた。もっとも、俊介と平繁のカウンターを前にディフェンス三枚で応対しないといけない状況がすでに絶望的であった、といえなくもない。
 とりあえず1点を返したい市原、川淵にボールを入れ、川淵トラップから右のスペースに走り込む伊藤にパス、しかしオフサイド。市原陣内でボールの競り合い、纉cが相手に当たりつつボールを足に引っ掛け引き寄せ、相手の当たりを防いで前を向きスルーパス!平繁走り込むがGKキャッチ。纉c、強い!サンフ、市原陣内左サイドからのスローイン。平繁がボールを受け、そのまま前を向いてドリブル突破しシュート!左に外れる。市原、左サイドに展開し小西がクロス、伊藤・蓮沼が飛び込むがDFがクリア。今度は右からのクロスに川淵が飛び込むが、槙野がクリア。俊介が左サイドでキープし、スローインを得る。木原が入れて翼がクロス、DFに当たってタッチを割りスローインに。翼が入れ、小西がカットするも翼がまた奪い返し木原へ、木原がキープするが市原も囲い込んでボールを奪い素早く川淵へフィード!しかし合わず。サンフのフィード、俊介がトラップしてすかさずスルーパス、木原走り込む、がGK飛び出しキャッチ。今度は平繁がキープしてスルーパス、左から柏木が飛び出しドリブルで持ち込むが、竹田がカバーリングしクリア。こぼれをサンフが拾うが、竹田がクリア時に柏木と交錯し足を痛めたようで立ち上がれない。いったんプレイを切る。竹田は大事ないようで、ほどなく立ち上がった。サンフはスリートップがいい状態でボールを受けられるようになったため、次々に攻撃を繰り出せるようになった。もう一点とって、勝負を決めたいところ。昨年のことがあるから、3点でもちょっと心配な気もしたが。
 俊介が右サイド高い位置でキープし、バックパス。上がってきていた森脇が受け、中へ二つ持ち込んで左足のミドルシュート!ファーを狙ったが、左に外れてしまった。しかし思い切りの良いいつもの森脇になった。あの先制ヘッドで目覚めたか。サンフ、市原の攻撃を防ぐとボールをキープしバックラインに戻して組み立て直し。藤井がボールを持つところへ川淵がプレスをかける。藤井はすぐに身を翻してさんまへバックパス。判断自体はまったく間違っていなかったが、ボールは状態の悪いピッチが作用したか否か、全く転がらなかった。
 川淵が素早く飛び出してボールを攫い、フリーでPAに侵入する。藤井またヤッチャッタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!さんま飛び出す、一対一、川淵シュート!さんま弾いた!やった、ボールがゴール左へ転がる、外れそうだ、助かっ・・・たと思ったとき、市原の11番がファーに飛び込みボールをプッシュ、ゴールに押し込んだ。後半17分、蓮沼のゴールで市原1点を返し詰め寄る!うあー、藤井ー、もっとはっきりプレイせなー。これで流れが変わってしまうか?
 市原、ゴールを決めた蓮沼に代わり16番本田がイン、そのまま右サイドへ。
 サンフ、森脇が一気にサイドチェンジ、左サイド平繁がすかさず折り返してPA内ニア俊介がトラップ、ボールを浮かせるとすかさず地を蹴って身を翻し左足ハイボレー!枠を捉えたボールをGKがジャンプしてキャッチ、これは俊介の背後にいた市原DFに対する危険なプレイを取られて市原の間接FKになったが、またも飛び出した大技に場内が大きく沸く。これでサンフは流れを引き戻した。平繁が左サイドをドリブルで破るとスルーパス一閃、これに木原が最終ラインの裏を取ってGKと一対一、シュート!はGKセーブ!ボールはころころとファーのゴールラインを割ろうとする、このボールに一誠が食らいつきゴールライン際から折り返す、がその前にボールはラインを割ってしまった。ま、しょーがねーCKで決めるぜ。柏木がコーナースポットに向かおうとするが、副審はコーナーではなくゴールキックの指示。
節穴ァァァ――――――
おまえは韓国スペイン戦の副審か(判定は逆だが)!スタンドからでもくっきりはっきりすっきりまるっとスリッとライン割ってたの見えたが。市原のゴールキック、市原は中盤でボールを回して機をうかがい、ファウルを受けてFKゲット。金子慎二がゴール前に送るがクリアされる。川淵にボールを集め、何とか打開を図る市原だが・・・
 サンフが自陣右サイドからフィード。ボールはぐんと伸び、PA内へ。俊介がマークを背負いつつPA内右で落下点に入った。俊介は飛んでくるボールをトラップして完全に足元に納め、同時にゴール方向に鋭くターンしてマーカーを剥がすと一瞬にしてGKと一対一、すかさず左足を振ってその脇を抜きゴール左スミに流し込んだ。後半23分、俊介ゴールで3−1、市原を再度突き放す。
 あまりにもあっけないゴールに、何かファウルかなんかあってノーゴール?とまで思ってしまったが、副審はもうハーフウェイライン向け戻ってるし、主審もセンターサークルを指した。おお、ゴールで間違いない。選手たちが俊介に集まってきて祝福する。柏木が俊介の前で片ヒザついて「靴磨き」やろうとしたが、俊介は彼の頭をポン、と叩いて靴磨きはお願いしなかった。今日はえらくクール。
 柏木から木原へフィード、DFクリアし右スローイン、纉cにボールを入れるが市原クリア、ボールをつないで川淵に入れ、右サイド林にはたくが、サンフがクリア。スローイン、本田が受けてクロス、川淵が走り込むが、槙野と森脇ががっちりとボディガードしシュート態勢に入らせない。クロスは槙野がはね返す。市原、川淵にボールを入れ、川淵キープ。ボールがこぼれるが市原が拾って左に開き、小西が受けて突破を図るが、森脇が粘って粘ってファウルをもらい、サンフのFKに。今度はサンフ、中盤カットから素早く前線に出し、平繁がミドルシュート!左に外れゴールキックになったが、DFに当たったような気がしたけど。まあいいか。
 右サイドで森脇がキープしタテに出す。木原が受けてドリブル開始、中央駆け上がる平繁が前のスペースへボールを要求、木原クロス!はニアでDFがクリアし、CKに。右CK、柏木キック、はGKキャッチ。瀧本、大きく前線へキック!はミスってタッチを割ってしまう。くっしーキックキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!それは真似するな。俊介が右サイドでボールを持ち、ぽーんと左サイドへボールを振る、これに大外から木原が飛び込みDFラインを破る、GK飛び出すが木原が早い、ループシュート!ボールはGKの上を越えたが、バウンドしたボールは右に外れた。こういうのを普通に決められれば、木原は「田中達也二世」になれるんだが・・・今後一層奮励努力せよ。
 後半30分を回る。サンフの優勢が明らかになり、市原はもはや力尽きたかと思われたが、昨年の粘りもあるし、まだまだわからない。
 サンフ、選手交代。途中から足を引きずり気味だった俊介に代わり、田中祐樹が入る。俊介、満足そうな笑みを浮かべながらゆっくり堂々とピッチを出てきた。トラックで森山監督からねぎらいの声をかけられる。彼の足はけっこう限界にきていて、今日は試合前にマッサージを行わなければならないほどだったらしい。その足で2ゴール、よくやった。祐樹はトップ下に入り、纉cが右FWに上がる。
 市原、川淵にボールを入れる。藤井がカバーしてクリア、CKに。川淵がボールを拾って素早くセットし蹴り出すが、ボールが止まっておらず蹴り直し。金子拓也がセットし直し、キック!はボールが高く、誰にも触らずに逆サイドのゴールラインを割った。
 先ほど投入された祐樹が右サイドでボールを受ける。そのテクニックでボールキープしまくり、市原はようやくタッチに出した。
 ここでサンフ二人目の交代、平繁に代え横竹イン、そのままセンターFWへ。
 サンフ、今度は左サイドからダイレクトパスをつなぎ、横竹のポストも経由し右へ展開、右からのクロスに中央横竹が飛び込むがGKがキャッチ!流れるような攻撃にまた場内が沸く。いい攻撃っ・・・!柏木がカット、纉cに出すが市原も取り返し、左に展開。森脇がちょっとレイトにチャージして倒してしまい、イエローをもらった。いらんカードはなしにせんと。後半40分を回る。もうちょっとだ。
 サンフ、三人目の選手交代。この試合も存分に走りまくった木原に代え、これもスピードのある佐藤将イン。
 将、いきなりボールカットしそのままドリブルで持ち上がってミドルシュート!左に外れた。ベンチでは冨成もスタンバイしている。市原、尾野から金子拓也へ展開、クロスを上げるが槙野クリア、金子拓也が拾ってつなごうとするが、これも守備陣がきっちりとクリアする。
 サンフ、四人目の選手交代、纉cに代え冨成イン。これで前線の四人を総取替えした。
 市原、右サイド本田がクロス、ファーから小西が走り込むが、森脇がぴったりマークしてシュートを撃たせず、さんまがキャッチ。そして反撃、右サイド中盤でボールを持った森脇がマッスルドリブル開始ィィィ!怒濤の勢いで一人をはねのけ攻め上がるやスルーパス、左から冨成走り込む、がDFが何とかクリア、CKに。
 ここで市原、選手交代。伊藤に代わりFW18宮崎イン。
 左CK、翼のキックはショートコーナー、森脇がキープするがクリアされる、藤井がいったん戻して再び翼に開き、翼がドリブルで勝負を挑む!がDFが体を入れてゴールキックにする。ロスタイムに入った。
 サンフ五人目の交代、最後のカードを切る。森脇に代えシュージ、そのまま右サイドバックへ。
 サンフはロスタイムも市原にペースを譲ることなくボールを支配、そのまま試合終了のホイッスルを聞いて勝利、準決勝に駒を進めた。
 前半の低調から後半一気に挽回してみせた。悪い中でも最低限のプレイができることが、あとにつながったというところ。平繁・俊介・木原のスリートップがこの日も活躍、纉cも球際の強さで魅せ、柏木も中盤で攻守に大車輪。翼はクロスの質もある程度復活し堅実な守備、森脇はゴールで波に乗った。センターバックの二人は今日を反省してもっとレベルの高いプレイを。さんまはパーフェクト。あと、一誠がもっと自分を取り戻してくれれば、問題ないだろう。次は木曜日、吉田も寒くなるだろうがコンディションに気をつけて、ベストの状態でまた長居へ来てほしい。
 市原はサンフを研究し、4バックを敷いて堂々と受けて立ち、前半はボールを支配し攻め立てた。川淵がFKなどでゴールを脅かしていたが、ここでゴールがあればサンフを心理的に追い詰めることができたかもしれない。後半開始直後の森脇のゴール、立て続けの俊介のスーパーなゴールで浮き足立ち、相手のミスで1点返したものの、俊介にすかさず返されてしまい、ここで力尽きてしまった。しかし、川淵を中心に非常にまとまった好チームで、森脇のゴールがなかったらサンフはもっと苦戦していただろう。
 俊介は2ゴール。でもトップチーム帯同が多かったためにグループリーグにはほとんど出場しておらず、今日でやっとこ通算3得点。今日川淵くんをゼロに抑えたものの、彼の13点に追いつくにはあと10点が必要。2試合で10点。今の足の状態なら、準決勝で試合の大勢が勝利に傾けば即刻引っ込められてしまうだろうから、ちょっと今大会の得点王は無理っぽい。周囲のプレイヤーが好調なだけに、得点よりも優勝のために集中してほしいぞ。
2.大分トリニータU−18VSヴェルディユース
 両チームのサポたちが断幕などを素早く撤収、ホーム側では入れ違いにペンタくんの青いユニを着たトリサポさんたちが断幕を設置し始める。昨年は数が少なかったが、今年はけっこうな数が集まってきていた。アウェイサイドには緑サポの姿はない。トップチームはただいま天皇杯準々決勝でザスパと対戦している最中だから、こちらに来るわけはない。ただ、選手のご家族の方々が中央付近にいらっしゃるようだった。
 大分とヴェルディの選手がピッチに出てきてアップを開始。サンフの面々はホーム側メインスタンドの前でクールダウン。俊介と一誠が、ホーム側ゴール前にいる西川になにやら声をかけて笑いあっていた。西川は先日の代表候補合宿ではすぐに怪我して帰ってしまったので、それに関してのことだろうか。西川は負傷もなんのその、先日の1回戦は強行出場していた。今日も大分ゴールを守る。
16川村 13河野貴
7梅崎 9米岡 8三好 10石田
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20梶原 4福元 2東 3高野
21西川
8吉村 11林
20征矢 7宇佐美
6須藤 2富田
3三原 5塗師 25金沢 19杉山
1最首
リザーブ・・・
大分:GK1河野猛、DF6吉川、22中村、5森重、MF33清武、FW18吉田、11桜井
緑:GK26中根、DF13麻生、MF18穂坂、29小林、FW15木野村、32エルサムニー・オサマ、36エルサムニー・アリ
 噂のFWアリー&オサマ、エルサムニー兄弟キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!でもヴェルディってもっとすごい選手がいたような気が・・・ああ、弦巻は今回出場停止なのか。でもU−16日本代表の喜山とか坂口とかは・・・わからんことはとりあえずほっとこう。で、仙台の新監督になった都並さんは来てるのか。今のところ姿は見えない。西ヶ谷隆之、ここでコーチやってるのか。菊原コーチ、新吉さん、ここらへん見てると「おお、ヨミウリ」って感じ。
 大分は、村田一弘さんが監督。やはりセレッソというイメージが・・・ファンボ監督は今年はトップのヘッドコーチだったか。来季からは監督。あのしたたかなサッカーが浸透すると、大分はクセ者になるだろう。今日はGK西川のFKが見られるか。昨年からスタメンを張る長身FW河野がヴェルディに一泡吹かせることができるか、あとU−17日本代表の屈強なストッパー福元洋平のプレイにも注目したいところ。
 携帯で調べたところ、小机の第一試合は鹿島ユースが後半ロスタイムの劇的ゴールで柏を1−0で破ったとのこと。まず鹿か。磐田VS浦和、果たしてどうなるか・・・天皇杯は・・・あ、ヴェルディ先制。林健太郎のPK・・・ヴェルディ空気読めよ、もう。
 後ろのほうでは加藤コーチや沢田コーチがビデオを設置し偵察に入っていた。と、選手たちが整列して出てくる。あ、都並さんもベンチにキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!トライアウト見に行ったりしていたが、とりあえず年内はユースに集中するようだ。そして試合開始。
 まずはヴェルディ、須藤のフィードに吉村が走る。ヴェルディはなんだかフィードが多い。大分も河野を目掛けてのフィードが多いので、序盤からボールがひゅんひゅん行きかう砲撃戦になった。何か試合前のイメージと違う。「パスをつなぎ華麗なテクニックを駆使して迫るヴェルディに対し、タイトに守って河野のカウンターにかける大分!」になると思ってたのに。その思い込みがあったせいか、試合がひどく大味に感じられてきた。
 西川が自陣からのFKを一気に前線に送る。彼の左足のパワーと精度には惚れ惚れするよ。河野が競り、左にこぼれたボールを梅崎が拾い、キープして戻したボールをクロス、ファーに流れるボールを河野がシュート!GK最首セーブ!こぼれ球を大分・石田が拾ってクロスを入れるが、PA内で大分のファウルを取られ、ヴェルディボールに。ヴェルディの反撃、右サイドの崩しからクロスを上げるが、西川がキャッチ。大分、左サイドから梅崎がドリブルで持ち込みミドルシュート、上に外れる。梅崎は小柄だが機動力があり、小回りのきいた力強いドリブル突破でチャンスを作る。
 大分は最終ラインと中盤がともにフラットなラインを敷き、ヴェルディの攻撃を二重の柵で食い止める。攻撃時には河野にボールを当てて中盤がどっと押し上げるカウンター攻撃、なかなかいい。でも今からこれだけ動き回ってたら、後半、中盤の選手は死ぬんじゃないかと心配になった。ヴェルディはなかなかボールが回せずロングボール一辺倒だったが、次第に慣れてきたのか富田と須藤のところでボールが落ち着き、サイドに展開できるようになった。それに応じて左サイドバック三原のオーバーラップ頻度が上がってくる。
 ヴェルディFW吉村が痛んで外へ出されるが、治療を受け戻ってきた。大分、河野のポストから右サイド石田がクロス、中央走り込んだ米岡が競り勝ってヘッド!は左に外れる。
 前半20分を回った。ヴェルディのフィード、吉村がポストで征矢に落とすが、マーカーを押さえたという事で吉村のファウル、チャンスにならず。今度は大分、河野がキープして左へスルーパス、梅崎が走ってクロス、はDFに当たってGKの懐へ。ヴェルディ、「らしい」ダイレクトパスをつなぎ、スルーも交えて右からのスルーパスに中央吉村が抜け出す、がオフサイドの判定。大分は河野が堅実なポストプレイを見せて攻撃を組み立てるが、ヴェルディのゴール前では高さの金沢とカバーリングの塗師の絶妙なコンビが立ちはだかって決定機を許さない。ヴェルディの攻撃も、中盤がハードに守った上で最終ラインがボールを絡め取り、これもなかなか決定機にまでいけない。福元は体が強く、冷静にボールもつなげるし、またフィードがメチャ正確。河野にビシバシ通すし、梅崎や石田の前のスペースにも絶妙な塩梅のフィードを蹴り分ける。何ですかそのパーフェクトジオングみたいなDFは。
 ヴェルディの右FK、ゴール前に入れてファーの長身・林が折り返し、ゴール右にいた征矢がダイレクトシュート!上に外れてゴールならず。今度は左サイドで須藤がキープ、そのままドリブルでタテに抜けセンタリング、は西川が飛び出してキャッチ、そしてその勢いのまま助走をつけて一気にスローフィード!ものすごいスピードのボールがハーフウェイラインを越え河野にピタリ、河野これをキープする、しかし金沢がマークしてボールカット、ファウルをもらってマイボールにした。それにしても西川、筋肉すごいね。
 オーバーラップするヴェルディの左サイドバック三原と大分の右MF石田がライン際でたびたびバトルを繰り広げる。そうこうしているうちに早くも前半は30分が過ぎ去った。
 大分の攻撃、右サイドで河野と三原がもつれて転倒。だが二人とも大丈夫のようだ。大分右サイドからのスローイン、石田がゴール前へロングスロー!これにニア米岡が宙を舞いヘッド!はDFに競られてコントロールがつけられず、ボールは右に外れる。大分、左サイドから石田を経由して右サイドバック高野へ展開、高野サイドを破ってセンタリング、はDFクリアしゴールラインを割って大分の右CKに。セットプレイは大事にしたい大分、左サイドバックの梶原がボールをセットし、左足のキック!DFクリア、中盤にはね返ったボールを両チームが奪い合いヴェルディ・富田がカバーして右サイドへと展開、宇佐美が走ってCKを得る。今度はヴェルディの右CK、須藤の右足キックにファーへ林が回り込むが福元がヘッドでクリア、左CKに。須藤が走ってきてボールを受け取りセット、と宇佐美が走って来てショートコーナー、宇佐美のリターンを須藤が受け、クロスを窺うところへタックルを受け転倒、FKを得た。PA左、須藤がセットする。直接いけないこともない。須藤、助走からキック!はゴール上に外れた。
 河野のポストから左サイド梅崎が突破・・・はできず、ヴェルディクリア。ヴェルディも万全の守り。大分左からのロングスロー、ゴール前競ったこぼれ球がPA外に転がり出るところに梅崎が走り込んでシュート!鋭いシュートがゴールを襲う、がわずか右に外れる!惜しかった。大分は福元のフィードが冴え、いい感じの速攻ができている。梅崎、今度はボールを受けてからキープしミドルシュート!しかし最首キャッチ。そして前半ロスタイム、ヴェルディのカウンター攻撃!四対三!富田がドリブルで持ち上がり、左にはたいて吉村が受け、そのままスピードでタテに持ち込みDFを振り切ってPA侵入しGKと一対一、シュート!ゴール右スミを狙ったが西川ファインセーブではじく、ボールはそのままゴール右に外れる・・・直前、ファーにしっかり詰めていた林がちょんと押し込んでゴールネットを揺らし、前半終了間際ヴェルディ先制!
 大分のキックオフ直後に前半終了のホイッスルが鳴り、ヴェルディが1−0リードで前半を折り返した。

 ハーフタイムに入る。前半を見たサンフ偵察隊はどんな感じか、振り返ってみた。
沢田さん爆睡しとるゥー
うとうとどころか、机に突っ伏し完全に眠っている。実は前半途中から寝てたけど。
私は眠れる
微塵の躊躇も無く一片の後悔も無く爆睡できる
この私は沢田謙太郎だからだ

いやまあそりゃスリリングな場面あんまりなかったけど・・・もうハーフタイムっすからみんな見てますよう。ていうか加藤さんなぜ起こさない。
 各地の途中経過を見る。ヴェルディ2−0ザスパ。浦和1−1FC東京・・・小机は前半に磐田がゴールを決め1−0で折り返し。やはり磐田か・・・見ているうちに、選手が出てきた。もう一回後ろを見ると、沢田さんは目を覚ましていた。
 大分、選手交代。FWの川村を下げ、DF6吉川を投入。
 後半開始。吉川は右サイドに入り、石田がFWに上がった。それに伴いシステムも3−4−3に変更、DFは右から東・福元・高野、中盤は右から吉川・三好・米岡・梶原、そしてトップは石田、河野、梅崎に。大胆に動いてきたが、どうなる。
 まず大分、中央梅崎がドリブルで上がり右を走る石田へスルーパス、しかし石田がボールを見失ってしまいトラップできず、カットされる。今度は左サイドでFKゲット、梶原がゴール前に上げ、ファー河野がヘッド!しかし右に外れる。ヴェルディもFW吉村にうまくボールが入っているが、スリーバックががっちりとゴール前を固めており、そこからチャンスにつながらない。またも大分、左サイドを梅崎がドリブル突破、引っ掛けられてFKゲット。先ほどよりゴールに近いところから。梶原キック、梅崎飛び込む、ゴール前混戦になる、ところでホイッスルが鳴り大分のファウルの判定。
 大分のフィード、左サイドで梅崎が受けてキープ、金沢がマッチアップしライン際で対峙、梅崎が中へ切り込む、ところ金沢の手が梅崎の顔に入ってしまい梅崎転倒、ホイッスルが鳴って金沢にイエローが出た。故意ではなかったろうが、勢いで入っちゃったというところ。左サイド、またいっそうゴールに近いところからのFK、そろそろ来るか。梶原キック、ゴール前に飛ぶ!がまたもホイッスル、大分のファウル。大熊さん見たら「ノーファールノーファール!」って激昂するよ。それでもまだ大分ペース、フィードを河野がダイレクトでタテに送って石田抜け出そうとする、ところヴェルディが倒してしまい、イエローが出た。FK、中央遠め。直接にはちょいキツい距離。ボールの左に三好、後ろに福元、右に梶原。どうする・・・三好が助走、キック!はちょんと右へ流す、梶原止め、ない、スルーしてそこへ走り込んだ福元が右足一閃!壁をかわすトリックプレイ、しかしボールは抑えが利かず、ゴール上へ大きく浮いてしまった。FKも蹴るのか。パーフェクト度ますますup。後半10分経過。大分は梅崎が果敢な切り込みで奮闘、サポからの声援頻度も最も高い。何かトップチームの梅田と雰囲気がかぶる。
 ヴェルディの右サイド宇佐美が突破しセンタリング、しかしDF,GKが冷静に対処し反撃に、梅崎今度は右サイドから突破しセンタリング、はDFクリア。またも梅崎、左サイドをドリブルで突進するが塗師がカバー、クリアする。スローイン、梶原がロングスローでゴール前へ!DFクリア、こぼれを後半より出場の吉川がミドルシュート!これは当たりそこねで力なく、GKがキャッチする。大分、河野が倒され右サイドでFKを得る。梶原が向かい、ゴール前へ、と見せかけタテへ、センタリングにファー河野が跳ぶ、がDFがクリアしゴールラインに逃げる。左CK、梅崎のキック!はGKがさわって逆サイドのゴールラインを割り、右CKに。梶原のキック、これをファー東がトラップする、しかしDFがカットしてシュート撃てず。大分、セットプレイのチャンスを立て続けに得るが、どうしても得点できない。
 河野がハンドでヴェルディボールに、素早く右に展開し吉村が走るがDFクリア。右スローイン、杉山が入れて宇佐美が受け、タテパス。スローインを入れた杉山がタッチライン外からそれを追うが、これもボールを追って走る副審にぶつかってしまい、追いつけず。ヴェルディのカウンター、左サイドからのクロスをファー征矢が折り返すが、DFがブロックしクリア。今度は大分のカウンター、梅崎が強引にキープし中央突破からミドルシュート!右に外れる。梅崎が右サイドからスルーパスを中央へ、河野がDF二枚に付かれながらもフィジカルで相手をはじきつつボールに追いつきシュート!しかし枠を捉えられず、上に外れる。
 ピッチサイドで大分22番中村、ヴェルディ15番木野村がスタンバイ。大分の攻撃、河野から三好に落として左の梶原へ、梶原のクロスをファー石田がトラップし、シュート!GK最首キャッチ!
 ここでヴェルディ選手交代。前半からボールを追って走り回っていた吉村に代え、木野村イン。後半26分。
 最首のキックが左のタッチラインを割る。さっきから何だかファンタジー度が高い。どうした?大分ボール。大分、右サイドで石田がファウルをもらう。梅崎のキックにゴール正面飛び込んだ河野がヘッド!上に外れる。ゴール正面近いところでFKとれないか。そうすれば西川の強烈な左が見られるのだが・・・ヴェルディは、後半はとにかくノーリスクなプレイを徹底。ボランチの富田と須藤が巧みにボールキープし前線にフィード、完全なカウンターサッカーになっている。最首のゴールキック、またミスキック。さっきからラインを割るか大分の選手に取られるかで、全く攻撃の起点になっていない。つなげばいいのに。新吉さん何教えてるんだ。それとも単に今日は調子が悪いのか。大分、河野のポストプレイ、キープして左を走る石田へスルーパス、石田はDFと一対一、タテに抜いてセンタリングを上げるがGKキャッチ。それからまた大分の攻撃、左サイドから高野がクロスを上げるが、GKキャッチ。
 プレイが切れたところで、大分選手交代。三好に代え中村イン。そのままボランチへ。ヴェルディも来た。先制点を挙げた林に代え、32番オサマがIN!噂のエジプト人キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
 オサマから富田へ、そこからパスをつないで左に展開、征矢からのパスをオーバーラップの三原がクロス!は通らず。大分右サイドでFKを得る、梶原が低く速いボールを入れるが、GKの懐へ。
 後半35分、大分三人目の選手交代。梶原に代えFW11桜井イン。FWに入り河野とツートップ、トップ下に石田、左サイドに梅田が回って3−5−2となった。
 ヴェルディ、須藤が巧みな足技で相手をかわし右へ展開、クロスからファーへオサマ飛び込むも西川がクリア、こぼれに木野村が走り込むがDFクリア。さらにカウンター、左サイドの征矢に開き征矢がドリブル突破、PAに入るがDFがカバーし交錯、征矢のファウルを取られ大分ボールに。大分、左サイドでFKを得る。梅崎のキックをファー河野が折り返すが、米岡撃てず。
 後半42分、大分四人目の交代、後半より入った吉川を下げてDF5森重投入、前線に置いてスクランブルに出た。
 大分のFK、福元がゴール前に上げて混戦、こぼれを大分つなぎ右から梅崎がドリブル突破しセンタリング、これをファー森重がヘッド!しかし上へ外れる。ゴールキック、しかし一連のプレイでヴェルディの選手が一人痛んで倒れている。起き上がれない。時間稼ぎキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!メディカルが入りピッチ内でしばらく治療、立ち上がった。この間にロスタイム表示、5分。長っ!まだチャンスある。
 ヴェルディ、オサマと征矢がボールキープに入る。大分は何とか奪って前線に放り込む。しかし焦りがあるのかターゲットに収まらない。
 プレイが切れ、ヴェルディ選手交代。征矢に代えアリーが入る。征矢がゆっくりとピッチを横断して帰ろうとしたが、主審にゴールラインから出るように指示され、そちらへゆっくりと歩く。大分の選手が「早く出ろー」とその背中を推す。試合再開、大分ロングボールを入れる、DFがヘッドではね返そうとするが後ろにそらしてしまう、ボールがゴールラインを割る、CKか、と思われたとき、GK最首が猛然とダッシュしてきてゴールラインギリギリではじき、ボールはタッチラインを割った。おおっ最首ファインプレイ!大分ロングスロー、DFがクリアしCKに。左CK、梅崎がセット。西川は・・・上がってこないか。もう時間ないぞ。梅崎キック!―――クリア!右サイドにこぼれる、ファーにいた河野がこれに競って倒される、ホイッスルが鳴りヴェルディにイエローが出た。右サイドで大分FKゲット、直接は難しいが西川どうする――上がってこないか!自陣高くまで上がってはきたが。FK、ゴール前に入れられたボールが選手たちの間で激しく行きかうが、最後はヴェルディがクリア!ここで試合終了のホイッスルが鳴り、1−0でヴェルディが勝利。サンフに続き、準決勝に駒を進めた。
 ヴェルディは、カウンターで得た1点を守りきった手堅い勝利。「ヴェルディユース」らしさは希薄だったが、大分の守備が堅く、また常にカウンターを狙ってきていたので、トーナメント戦ゆえのノーリスクサッカーになったのは致し方ないか。ただ、この日のサッカーなら、須藤さえ抑えてしまえば怖くないという印象。弦巻が戻ってきて、どれだけ攻撃に破壊力が戻るかというところか。
 大分は守備陣が奮闘、攻撃でも河野や梅崎を中心に再三ヴェルディゴールに迫ったが、あと一歩だった。数多くあったセットプレイのチャンスを活かせればよかったのだが。カウンター一発からの失点が唯一のミスだっただけに、悔しい敗戦。
 ヴェルディゴール前で一人(福元か梅崎か、ちと見てなかった)、その場に座り込んだままうなだれて立てない。西川が走っていってそれに声をかけ、手を差し伸べて立たせた。そして整列し、挨拶。大きな拍手を受けた。
 携帯で小机の結果確認。

浦和5−2磐田

あ、ものすごく逆転してる。
 セルヒオの2ゴールで逆転、徳増のシュートで追いつかれるも直後にFW鈴木が決めて勝ち越しさらに彼が追加点、最後は山田のゴールで試合に幕引き。磐田負けたか。しかし浦和はクラセンの準決勝で見たときは相当粘り強いサッカーを展開していたので、この結果も予測済みです。これで準決勝は浦和VS鹿島、サンフVSヴェルディ。ヴェルディは天皇杯もJユース杯も高円宮杯U−15も、各カテゴリーの三大会でまだ勝ち残っとる。ウハウハですね。
 そして帰る。

12月12日 吉田サッカー公園 曇
Jユースカップ・決勝トーナメント1回戦
VS清水エスパルスユース
付・練習試合(VS福岡朝倉高)

 ホージー殉職と見せて実はバン殉職ゥゥゥ!?と唖然としたらトンデモな生還キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!とか、おいおいそんなの街中でぶっ放したらメガロポリスは日本晴れっちゅーか首都消失だろ、とかティターンのその能力、オレは読めてたぜ!とかダディ騙され易いの自覚してたんか、とか笑ってたら実は芝居かよ!とか今週の決め技「6のフォーカード」ってロイヤルストレートフラッシュとエフェクト一緒じゃねーか、とかケロちゃんのカードキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!とか今週のスーパーヒーロータイム締めは地獄の番犬デカマスターでケルベロスつながりキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!、というところで急いで家を出る。
 この前聴いた勢いで持ってきたジョージ・セル指揮ウィーン・フィルのザルツブルク音楽祭ライヴのCDを聞きながら北西へ。日曜日の朝なので車の量はそれほど多くなく、久井からはスイスイと下道を走ることができた。吉田着は10時30分過ぎになるか、と思ったが、もう少し早く着けそうだ。しかし山中の曲がりくねった道を飛ばしすぎたのでちょっと気分が悪くなった。
 サッカー公園への坂道を上がって行く途中、ウォークマンを聴きながら歩いて坂を上っていく遊佐くんを追い越した。今日はJユースカップのほうのメンバーに入るようだ。
 吉田サッカー公園着。ここへ来る途中霧が立ち込めているところがあったが、ここも曇り空の下、霧に覆われている。練習試合は人工芝グラウンドのほうで行われているようだ。オレンジのマフラーを巻いた人がいた。早いっすね、と天然芝グラウンドのほうを見ると、何かオレンジの断幕がたくさーん用意されていた。ちょっと本気モードですよ清水の人。
 とりあえず人工芝グラウンドへ。
33新入生
24江本 8田中祐
20松田
18野田 31新入生
12山根 22植野 27熊谷 2古本
16佐久間
 てくてく歩いていると、右サイドからのクロスを長身の33番がファーで競り落とし、中央に構えていた松田がボレーで叩き込んでゴールを挙げ、ほどなく一本目が終わった。40分1本で、オフィシャルの開始予定10時より前から始めていたようだ。
 森山監督が主審を務め、沢田コーチが選手たちに指示を出している。松田に今の試合におけるボールの回りはどうだったか、止まって受けて周りを見て出す、事を繰り返していたらボールは回らないので、もっと動いてボールを受けるように、などの指示が出た。そして布陣を組み替えて、二本目開始。
2古本
31新入生 8田中祐
24江本
18野田 33新入生
22植野 12山根 27熊谷 20松田
16佐久間
 Jユース杯グループリーグ最終戦で得点機会阻止の一発レッドを受けて出場停止の祐樹はこちらに出ている。なぜか二試合出場停止らしい。悪質なファウルをしたわけでもないのに、得点機会阻止だけで二試合停止とは聞いた事がない。いったいどういう裁定なんだ。
 さて開始早々その祐樹が右サイドからドリブルで切り込んでシュート。これは外れたものの、今度は祐樹が中央のキープから左にはたき、開いていた古本が受けてクロス、これをボランチの位置から猛然と上がってきていた33番がファーで競り、こぼれたボールをゴール正面江本が左足でぽんと浮かせて自分の頭を越し、落ちてくるところを反転しざま利き足の左でボレー一閃、ゴールに蹴り込んだ。二本目、サンフが先制。江本、「巧」を差し上げる。
 左のFWに入った31番、祐樹のパスを受けると柔軟なテクニックで左サイド突破しシュート。右に外れる。サンフは連携ミスが散見されるものの、ボールを速く動かす攻撃をしようとしている。福岡朝倉高は4−4−2、サイド攻撃を繰り出そうとするが、サンフは速い寄せでなかなか突破を許さない。ボールを奪うと野田が低い弾道の鋭いミドルパスを両サイドに散らし、サンフは一気に攻撃モードに入る。ようやく疲労骨折から復帰したが、その右足は錆び付いてはいないようだ。センターFWが本職の33番ではあるが、ボランチでもしっかり体を張ってボールを奪い確実につなぐ。180cmを超える長身のフィジカルはたいしたもので、すでに高校生に競り負けていない。さらに足元も無茶苦茶柔らかいので、きっちりキープしてつなぐことができる。そして機を見て前線へと飛び出す。いい選手だ。通例新入生は三学期から三矢寮に入るのだが、彼は「すぐにでも一緒に練習したい」と強く要望してすでに入寮、吉田中に通いつつユースと一緒に練習している。
 31番がボールキープ、そして右を上がる野田の前のスペースへスルーパス。野田が突破してクロス!は中央合わずも、いい攻撃。31番は柔らかいボールタッチからトリッキーな動きで突破、またパスを出す。いかにもトップ下然としており、一年の頃の柏木、といった感じ。彼はU−15日本代表としてブラジル遠征にも行ったこともある、期待のプレイヤー。右CK、江本が左足で入れる、DFクリア。野田が拾って左にはたき、33番がクロス、は合わず。今度は左CK、野田の右足!高く舞い上がってぐんとファーへ曲がり落ちたが、全員ニアへ行ってしまって誰も合わせられず。一人行ってれば決定機だった。

 守備は、センターバックの二人が両サイドにまで出張って幅広く守備し、野田がフォアリベロ的に最終ラインのカバーを行っていた。懐かしい旧ユニの12番をつけている山根はジュニアユース所属のDF。今回のJユースカップにも選手登録されている彼は、全広島サッカー選手権決勝ではユースの左サイドバックとして先発。広島経済大学のフィジカルに対し、真っ向から挑んでこれをはね返し続けていた。この二本目ではセンターバックに入ったが、相手より一瞬早く跳んで完全に競り勝ちヘッドではね返したり、素晴らしいカバーリングや、前へ飛び出してのカットなど獅子奮迅。熊谷とともに中央を締めまくっていた。松田も、小柄な体躯に似合わぬフィジカルの強さで右サイドで確実な守備。
 野田や祐樹を中心にサンフの展開が速く、両サイドが結構フリーになる。ことに左サイドの植野はさかんにフリーで持ち上がるのだが、肝心のクロスの精度がイマイチ。今年はセンターバックやることが多かったから、クロスの上げかた忘れちまったのか。二本目何度目かの左への展開、フリーの植野がクロス!いい高さ!これにニア飛び込んだ古本がダイビングヘッド!きれいに合わせるがGKセーブ!しかしゴール前にはね返ったボールを詰めていた江本が押し込んでゴール、2点目を挙げた。
 右サイドからのクロス、ファーで31番がトラップ、コントロールしてシュートだ!と思ったらちょん、と右へスルーパス。古本が走り込み飛び出すGKと交錯しながらもシュート、は右に外れる。今のはシュートだったぜ、31番。スルーパスから左に回った祐樹が突破しセンタリング、は合わず。そして33番が左からドリブルで持ち上がり、シュート!GKキャッチも、相手を寄せ付けないいいドリブルだった。そして二本目終了。
 三本目は、Jユースカップとの兼ね合いで11時30分までに終わるように朝倉高の監督さんと打ち合わせ。20分くらいということで、その中で何ができるか、と沢田コーチが選手たちに集中を促す。GKは佐久間と金山で10分ずつのようだ。再び大幅に布陣を変えて、三本目。
33新入生
24江本 20松田
12山根
8田中祐 31新入生
27熊谷 22植野 2古本 18野田
16佐久間
→13金山
 まず33番がドリブルで割って入ってシュート、GKセーブ、こぼれを熊谷シュート、これもGKセーブ。33番、ごくごく普通にドリブル突破してシュートまで持っていってますが。フィジカルでなく、柔らかい足技で相手をかわしている。フェイントのかけ方も自然で、抜け出すときの一瞬のスピードもある。来年は彼と横竹がいっぺんに入ってくるのか・・・
 ボランチの祐樹がカット、左サイドタッチライン際で一人かわして中央松田にクサビ、左に落としたところを33番が受け、すいっとタテに持ち出してDFラインをつき破りセンタリング、ゴール前を横断したボールをファー飛び込んできた31番がスライディングで合わせ、三本目サンフが先制。いい攻撃っ・・・!
 山根はトップ下はさすがにやったことがないのだろう、攻撃面では判断が遅くなかなかパスを散らせないが、守備時にはものすごく速いカバーリングを見せる。相手の背後から襲いかかって一瞬でボールカットするなど、相変わらずの守備能力の高さを見せつけていた。時に左サイドに回ってボールを受けると、鋭い突破からクロスを上げる場面も。さて今度は右サイド、サイドバックに下がった野田が低い位置からアーリークロス。これに中央江本が反応、トップスピードでトラップし、前へ落としてそのままのスピードでマーカーを振り切り、豪快に左足を振り抜いてゴール左スミに突き刺した。江本もいよいよ覚醒一歩前か。
 31番がPA付近で横パス、これをカットされシュートを撃たれるが、DFが素早く寄せたこともありボールは左に外れた。時々危ない部分はあったが、経験充分の祐樹がボランチにいることで中盤は磐石。彼は手柄は後輩にと思っていたか、ゴール前ではちょっと淡白だった。野田のクロス、松田がトラップしてシュート、はDFに当たる。
 10分が過ぎGKが金山に交代。
 33番はさすがに疲れてきたようで、突破やポストプレイにちょっとブレが出てきたが、それでも大きなミスはしない。最後に彼のシュートからCKをゲット、野田のCKにファー松田と江本が飛び込み、おそらく江本?がヘッドで合わせてゴールに突き刺し3−0。そして三本目終了。20分という短い時間内で3点を奪い、沢田コーチに応えてみせた。
 「すぐに片付けー!移動ー!ボールはほっといて!後で片付け!」
沢田コーチが叫び、皆が片付けに入る。試合中にJユースカップ出場選手ほか何人かが人工芝グラウンドで試合を見ていた。田中尚くんは右手を吊っている。骨折!?と思ったが、昨年の高円宮杯U−15で脱臼した右腕を今年またやってしまったため、再発防止のために思い切って手術した、とのこと。またリハビリして、復帰は来年春になるらしい。来年は守備の主力になるだろうし、焦らずじっくり治してほしい。
 駐車場まで戻ってくると、目の前のネット一面オレンジ。あーあーあー張りまくり。さらに太鼓がドドドンと鳴っている。サンフと同じく清水も天皇杯初戦敗退したので、シミサポさんたちもヒマなようだ。とりあえず食堂に入り、カレーを食べる。すでに結構人が入っており、自分のところでカレーは切れてしまった。TVの女子駅伝を見ながらひと息つく。デオデオに天満屋がんばれー。第二区間にたすきが渡ったところで、出る。
 今回のピッチは奥のほう、と思いきやえらく天然芝ピッチのど真ん中寄りで、一番向こうのタッチライン側に回り込んでもいまいち観にくい。ので、ホームのゴール裏に回った。アウェイゴール裏には一面の断幕とともにシミサポスタンバイ、さらに清水ユース2年谷野くんの前所属である福山市のクラブ、IFC福山の少年たちもあちらに回っていた。何か裏山にまで断幕張ってるぞ。こちらもサポーターたちが集まり、断幕を張る。太鼓も来てた。
 メンバー表が配られる。
10前田
19平繁 15木原
11纉c
6高柳 7柏木
13大屋 4藤井 3槙野 14森脇
1佐藤昭
11鈴木
4岡村       15谷野
   10枝村 7山本  
21池田
28佐野 -- 5高野美 3村越 -- 25桑原彬
1前田
リザーブ・・・
広島:GK21栗崎、DF17中山、MF25遊佐、MF26藤澤、FW9冨成、29横竹
清水:GK     、DF22岩本、MF8上埜、FW9篠田、
(メンバー表失くした)
 サンフはフルメンバー。清水も負傷より復帰のボランチ池田が入り、ほぼ万全のメンバー。今日はスリートップのサンフに対し、4−1−4−1の布陣で臨む。福山出身の谷野、先発。
 ピッチでアップしていた両チームがベンチに下がり、整列して出てきた。決勝トーナメント1回戦、開始。エンドはそのままで、清水のキックオフ。
 まずサンフが左に展開し翼のクロス、合わず。清水も山本真希のフィードに鈴木が走るが、合わせられない。清水、枝村が左からドリブルで切り込み、一人の股を抜いてゴール正面に抜け出す。まずい!と思ったが、枝村はここで右にパス。そこへ翼がスライディングで飛び込みカット、右へクリア。清水がそれを拾ってクロスを入れるがさんまががっちりとキャッチ、危機を脱した。枝村がそのままシュートを撃っていれば危なかったが、パスを選択してくれて助かった。俊介がドリブル突破から左に出し木原が鋭いクロス、ニアで俊介がトラップしすかさず左足シュート!GK前田セーブ!DFがクリアする。さらにサンフは左に展開、翼が受けてクロス、こぼれを俊介がシュート、上に外れる。槙野がインターセプト、そのままドリブルで持ち上がってロングシュート!左に外れる。サンフが俊介、そして両サイドを使い攻勢に出る。森脇がドリブルで持ち上がり中央俊介→左平繁とつなぐが、DFも素早く寄せて撃たせない。清水はFW鈴木が前線を自由に動いてボールを引き出し、後方の上がりを促す。岡村を中心に左サイドから攻める場面が多い。
 清水の右サイドバック桑原彬がこぼれ球を大きくクリア、これにタックルをかけた俊介が危険なプレイでイエローをもらう。
 清水のFK、フィードを入れて山本が競り勝つが、こぼれをさんまがキャッチする。サンフのフィード、受けた俊介が倒されてFKゲット。少し遠めの位置から一誠が直接狙う!がジャストミートせずに左に外れた。
 一誠から俊介を経由し右に展開、森脇が受けるが山本が素早くカバーに入り、ファウルをもらって清水ボールに。真希、いいカバーだ。サンフのフィード、木原が受けて前を向き左に出し、走り込んだ翼がダイレクトミドル!のはずだったが、ほとんど空振り気味の豪快なミスキックでひっくり返る。しかし一誠・柏木の二人が中盤を走り回ってサンフにペースを呼び込み、波状攻撃を繰り出す。柏木のフィード、ゴールラインを割るがワンタッチがありCKに。右CK、柏木キック、全員がニアへ飛び込む中一人だけ槙野がファーへ回り込みヘッド!しかしサイドネット。清水、右サイド谷野から鈴木にクサビ、鈴木、右に流れつつヒールで谷野にリターンするが、サンフがカット。
 清水、山本のヒールから枝村が右抜け出そうとするが柏木がカット、クリアする。スローイン、桑原が入れて枝村が受けるがまたも柏木がクリア。柏木、今日も攻守に大活躍。枝村のスルーパスに山本抜け出す!がさんまが飛び出してキャッチ。いまだ清水にシュートを撃たせず。万全だ。俊介、右サイドでボールを受けるとそのまま二人を引き連れPA侵入、倒されるが笛なし。今度も同じく右から纉cがドリブルで切り込み、二人にぶつかって倒れる、同時にホイッスルが吹かれ主審がペナルティスポットを指した。PK!
 俊介がボールをセット。まあ普通に蹴れば決まるし・・・と思っていたら、GK前田のタイミングを外してゴール正面上へぽんとキック、狙いは当たったがボールはしかしバーに当たって真下にはね返る。ワンバウンドしたボールに慌てて俊介が詰めるがGK前田がジャンプしてしっかりとキャッチ。何と俊介、PK失敗!先制のチャンスを逃してしまった。どうしたんだー。
 それでもサンフがボールを回す展開。清水、岡村から枝村にクサビを入れるが、トラップしたところをすかさず槙野がカット。OK!サンフのFK、翼のフィードを俊介が相手を背負って受け反転しざまシュート!DFに当たりゴールラインを割って右CKに。柏木のキック、こぼれをつないで右サイドで森脇がキープ、引っ張られてファウルを受けFKゲット。PAやや外右、左足で直接狙えるところ。平繁と柏木が立つ。いけ柏木―――キック、はトリックプレイでちょんとタテへ、森脇走り込む、が息が合わずにクリアされてしまう。もったいない。スローイン、これを右サイド深いところでキープしまたもFKゲット。PA右端とタッチラインの真ん中当たり。いい位置。柏木がセットし、キック!前田パンチ、こぼれを木原が拾って左にはたき、平繁が受けてシュート!はGKキャッチ。なかなかゴールが奪えない。
 清水左サイドスローイン、岡村が入れるが藤井がカット、森脇へ。森脇がフィードを入れるが、清水DFもはね返す。今度は枝村が右からドリブル突破。PAに迫るが、藤井がギリギリまでディレイさせ、枝村が中へ切り返そうとするところを槙野がクリア。30分を回る。サンフ、右サイドからの速攻。俊介がドリブルで切り込んでクロス、ファーには・・・合わず、その前でDFがクリア。これを森脇がヘッドではね返し、サンフがキープしたところファウルを受けFK。さっきトリックプレイ失敗したのと同じような位置、平繁と柏木。キックは―――柏木!枠を捉えた、がGK正面、がっちりキャッチされる。
 30分過ぎから清水も前線で枝村・山本のコンビがペースをつかんでくる。一誠のファウルでFKゲット、PAちょっと外、右サイドから山本キック!は一誠がカット、フィードして平繁が受け左サイドを突破、俊介が中央を駆け上がりボールをスペースに要求、平繁が出して俊介がさらに纉cにつなぎ、纉cが切り込んで切り返す、ところDFが寄せてカット、シュートを撃たせず。清水、桑原から山本に入れ、ヒールで落としたボールを枝村が受けてミドルシュート!右に外れるが、清水、これがようやく生まれたファーストシュート。サンフ、左サイドを翼と木原で崩し、木原のクロスに纉c競り合いつつ飛び込む、が纉cがファウルをとられる。清水がカウンター、山本がドリブルで一気に持ち上がるが、柏木が素早く体を入れてボールを奪い返す!素晴らしいカット。ともにU−17日本代表の7番対決、熱い。
 サンフ、右からクロス、柏木が落として纉c受けるところ倒されFK。柏木が右に出してそこからクロス、俊介が受けてミドルを放つが、右に外れる。今日の俊介は、どうもシュートに精彩がない。清水、左から切り込み、こぼれ球を拾って左サイドからクロス、に中央飛び込む!がDFが寄せてクリアする。俊介→纉c→翼とリズミカルにつないで翼のクロス!は精度なくラインを割る。翼もキックがおかしい。柏木が右サイドでキープ、前を向くと一気にDF二枚の間を突き破ってドリブル突破し中へ切り込んでセンタリング、は高野がクリアしCKに。右CK、柏木のキック、中央競り合い、GKファンブル!しかしホイッスルが吹かれてサンフのファウルをとられた。
 前半40分を回る。
 清水右サイドからのクロス、山本が落として枝村シュート!はGKさんまが正面でがっちりキャッチ!枝村、結構フリーだったが、正面で助かった。サンフ、右サイドへ展開。森脇、柏木から纉c→俊介と渡り、ドリブルで切り込んで倒されるが笛なし。ロスタイム1分表示。中央でパスを回し左へ展開、翼のクロスはDFクリア。前半ラスト、俊介が右サイド深いところでキープしCKゲット、ラストワンプレイだ。柏木がボールを拾うが、コーナースポットまでゆっくりと歩いてゆくので、主審はここで前半終了の笛を吹いた。柏木が抗議しようとするが、森山監督が声を上げてたしなめる。確かに、ラストワンプレイなのにリスタートまでの動きが緩慢では、吹かれても仕方がない。サンフ、前半は攻めながらも点が取れず、PKも失敗してしまうという、いいのか悪いのか微妙な状態で後半を迎えることとなった。
 清水は、さすがに真希と枝村の動きが群を抜いている。二人のワンタッチプレイを許せばたちまち危地に陥るだろう。真希のフィジカルは相当で、守備に攻撃に利きまくり。高レベルのオールラウンドプレイヤーだ。ただ、サンフは一誠・柏木がしっかりと中盤を押さえ、槙野・藤井のセンターバックがゴール前にしっかりと鍵をかけているので、今のところかなり二人の脅威を軽減できている。後半もこの調子でいきたい。
 両チームの選手が控室から出てピッチに戻ってきた。円陣を組み、気合を入れる。選手交代はともになし。サンフのキックオフで、後半開始。
 キックオフのボールをいきなり俊介がドリブル中央突破。倒されてFKゲット。右にはたいて森脇が受け、柏木に入れるが山本がカット、一気にドリブルで持ち上がるがそこからのパスをサンフがカットし、ファウルをもらって事なきを得る。左サイドで柏木がカット、スルーパスに中央木原が走り込むが、GKがキャッチ。俊介から左オーバーラップの翼にパス、翼のクロスに平繁が飛び込むがDF村越がクリア。高い。サンフのスローイン、平繁が粘ってCKゲット。右CK、ショートコーナーからゴール前に入れる、こぼれをキープしてつなぎ、平繁ミドル!はGKキャッチ。清水、枝村から左サイド岡村へフィード、しかしオフサイド。さんまのフィード、俊介が競り勝つがボールはGKキャッチ。清水、山本と枝村のコンビプレイ、しかしまたも柏木がカット!今日の柏木は手が付けられない。清水、岡村が枝村にボールを預けオーバーラップ、枝村がためてリターンパスを出すが一誠がカバー、ファウルをもらう。今度は右から谷野がドリブルで持ち上がるが翼がブロック、そのままボールをゴールライン外に追い出してゴールキックにする。このプレイになぜかシミサポがひときわ大きな野次を飛ばし始めた。前半からブーイングや野次を飛ばしていたが、ちょっとひどくなってきた。ユース世代どうしの試合に野次やブーイングはご法度だ。ガスサポじゃあるまいし。
 一誠のフィード、中盤纉cが抜け出すところ池田が引っ掛けて倒し、イエロー。清水、枝村から右に開いて谷野がクロス、クリアを清水が拾って左にはたき、枝村が受けシュート!しかしDFがブロック、勢いの死んだこぼれをさんまがしっかりとキャッチする。俊介がドリブル突破、右に持ち出してPA侵入し右足シュート、は威力なくGKキャッチ。清水右サイド谷野からタテにフィード、枝村に入れようとするが藤井がカットする。サンフの前線の動きがいっそう激しくなり、清水もやや捕まえきれなくなってきた。
 サンフ、一誠が右に開く俊介にパス。俊介右の深いところでキープ、キープ、キープして落とし、走り込んできた森脇がシュート!強烈だったがGK前田ががっちりとキャッチした。左からのクロス、右で一誠が受けてミドルシュート!は左に外れる。清水のカウンター、岡村から枝村へ出し、キープから中へ切り込んでシュートを放つが、これもさんま正面。今度は山本真希、中盤でボールを持ちすぎた木原からボールを奪い取るとそのまま右サイドから中央にドリブルで切り込みシュート!だがこれもさんまの前!そしてサンフが左に開き、ぽーんとフィードを出した。高く上がっていた清水DFラインの裏に飛ぶ。中央平繁が反応して走る。DFが併走するが、半歩前に出た平繁がグイと体を割り込ませてマーカーを後ろに追いやると、浮き球をトラップして完全に支配下に置きPA侵入、そしてGKと一対一、シュート!
 ゴール右スミを狙ったシュート、GK前田もとっさに反応して手に当てたが、ボールの軌道は変わらず。バウンドするボールはそのままゴールに飛び込み、右サイドネットを揺らした。
ゲット!!後半16分、平繁のゴールでついにサンフ先制!
 平繁はそのまま走ってきてゴール裏の歓声と平繁コールに応えると、わっと飛び掛るチームメイトたちに押し潰された。主審が注意しに来たが、祝福に来ていた俊介が足を引きずっているのに気づくとそちらに声をかけた。足を伸ばそうとしている。攣った!?早いな・・・代表合宿&期末テスト疲れか!俊介はいったんピッチ外に出される。その状態で試合再開。
 サンフ、右サイド開いた平繁のクロスに中央纉cが走り込むが、GKキャッチ。
 プレイが切れ、選手交代。サンフ、清水双方出てきた。清水は谷野に代えMF8上埜(そのまま右MF)、サンフは俊介に代え横竹。
 治療の終わった俊介がゴール裏を通ってベンチに帰ってゆく。ゴール裏からの拍手や「お疲れ!」の声に、ちょっとばつが悪そうな苦笑いを浮かべつつ応えていた。
 サンフのフィード、纉cが競り合いつつゴール前に走り込むが、DF二枚でカットする。柏木のフィードに後ろから飛び出した木原が完全抜け出しトラップ、しかしオフサイド。えー。木原の突破、クリアされるもサンフがキープして折り返しゴール前横竹と纉cが詰めて混戦、纉cが足を伸ばしてシュート―――はポスト直撃!DFクリア。惜しい!清水、右から山本がドリブルで突破を図るがディフェンスが対処しクリア。今度は枝村にボールが入るが、柏木が寄せてカットする。
 清水、選手交代。岡村アウト、FW9篠田イン。切り札投入で勝負に出る。鈴木が左サイドに回り、さらに右サイドバック桑原も妙に高い位置を保持するので、3−4−3というか3−3−4というか、とにかく超攻撃的布陣となった。
 後半25分。柏木、GKの位置を見て不意を突いてロングシュート!上に外れるも、柏木、余裕がある。平繁がカットからドリブル突破、しかし切り返すところカットされる。一誠、右サイドで一人かわしてライン際抉ってセンタリング、横竹纉c飛び込むがDFクリア。攻めるサンフ、しかし清水もカウンター、左サイドに回っていた鈴木真司がドリブル突破しクロス、ニアで槙野がブロックするが鈴木はそのこぼれをダイレクトで再びクロス、中央DFクリアが右にこぼれる、そこへ山本真希、フリー!うわー!シュート!

左に外れ!

―――助かった!インにかかりすぎたのか?この試合最大のピンチだったが、山本のシュートは枠を捉えず。
 右サイドから一誠のFK、横竹がジャンプ一番競り落として平繁走り込み、GKと交錯――はGK前田がキャッチ。今度はカウンターから一誠が平繁に出すが、DF村越がカット。清水は左サイドの鈴木を走らせ速攻を仕掛けるが、槙野が飛び出してカット、クリア。清水スローイン、しかし森脇が体を入れてカット、ファウルをもらってサンフボールにする。木原が最前線で激しくボールを追う。清水、右サイドで篠田→上埜とつなぐが、そこからのパスはさんまの元へ。清水フィード、篠田を走らせるが槙野がしっかりとカバー、ブロックしてボールをゴールライン外に追い出す。後半35分、鈴木が左サイド中盤で前を向いてドリブル開始、そこを柏木が倒してイエロー。ちょっと厳しい判定。FK、山本が一気にゴール前に入れるがさんまががっちりとキャッチする。そして速攻、あっという間にPAに迫るとボールを回して機をうかがい、右から木原が(公式記録では纉cだった)がキープして中へ持ち込み左にはたき、これを受けた平繁がトラップをDFラインの裏に出してそのまま自分も抜け出し左足一閃!
ゴール!豪快な一撃がゴールネットに突き刺さり、後半36分サンフ2−0突き放す!今の裏への抜け方は俊介っぽかった。
 山本真希のスルーパスに枝村飛び込む!がさんまが飛び出してキャッチ。一誠から右の森脇に開きクロス、DFクリアしCK。右CK、柏木キック!GKパンチ、速攻に。右サイドに開きクロス、ゴール前混戦になるが、森脇がクリア。清水のスローイン、しかし森脇が体を張ってファウルをもらう。ていうかファウルもらいながらも相手をショルダーでぶっ飛ばしてましたが。槙野・藤井が中央を固め、時に森脇も絞ってくるので、清水はなかなかゴール前で仕事をすることができない。
「もう1点行こう!」
サンフの選手たちから檄が飛ぶ。まだ取りにいくようだ。
 山本VS柏木激突!今度は山本がファウルをもらう。素早くリスタートし左に振る、がオフサイド。柏木から横竹にクサビ、落としたボールを柏木シュート!DFに当たり右に外れ、CK。右CK、柏木のキックにファー横竹ヘッド!は左に外れ。
 ロスタイム2分表示。そのときカウンターから平繁が中央ドリブルで上がっていった。DFとぶつかりボールは右にこぼれたものの、これを木原がキープ、PAに近づく。と、右大外から一誠が大きく回り込んで右前方のスペースへと飛び込んでいった。今だ、出せ!
 しかし木原は右足で一誠にパス、と見せかけてそのまま中へ切り返し、すかさず左足を振った。
ゴール!!清水守備陣の虚を突いたシュートがゴール右スミに吸い込まれ、後半44分、3−0!これで試合は決まった。
 ロスタイム、清水も必死の反撃を見せるがサンフはきっちりはね返す。逆に左サイド深く押し込んでボールキープ、クリアされるもそのボールを纉cがダイレクトでミドルシュート!これは左に外れるが、GK前田が急いで蹴り出したところで長いホイッスルが吹かれ、試合終了。サンフユース、苦しみながらも清水に勝利、2回戦に駒を進めた。
 ともに展開の速いスピーディーなサッカーだったが、サンフの守備が清水のプレイスピードを上回り、中盤を制圧しほぼゲームを支配できていた。が、サンフはとくに前半、俊介がPKを外し、またキックミスが続くなど集中力を欠いたプレイが目立った。序盤で優位に立つとつい気が緩んでしまうというのは先日の京都戦でもあったことだし、ここでもうひとつ兜の緒を締めなおしてほしい。それにしても最近の1回戦はだいたい辛勝スタートだったことを考えると(昨年は鹿島ユース相手に後半終了間際田坂のCKがオウン気味に直接決まって勝ち越し2−1、01年は大分U−18に1−1のPK4−2。古川神モード)、しっかり3点取ってゼロに抑えられたのはのはいいことだ。
 両チームの挨拶が終わると、シミサポからサンフレッチェコールが飛んできた。こちらも清水エスパルスコールを返す。相手ベンチへの挨拶を済ませたサンフの面々は、他のメンバーやゴリさん・沢田さんと一緒にゴール裏に整列、挨拶する。サンフレッチェコール、そしてゴールを決めた平繁と木原へのコール。あと、シュージが「自分にも自分にも」と身振りで催促したので、シュージコールしたら満足げに手を挙げて応えていた。いつも面白い。
 ピッチでは、試合に出場しなかったメンバーを中心に1on1のシュート練習、そしてミニゲームが始まる。試合に出場したメンバーは片付けに。今の試合を観戦されていた今西さんが犬を連れて通り過ぎて行かれた。犬の姿勢のよいきびきびした歩きに、改めて今西さんの人柄を感じた(そこでか)。クラブハウス側に戻る。携帯を見ると、次の相手は市原、Hondaに7−1の圧勝らしい。今年も攻撃力健在だ。磐田は群馬ホリコシに追いつかれてロスタイムで勝ち越し、冷や汗勝利。またか。大黒5得点。泰2ゴールか、契約してもらえそうか?札幌、大分に1−0で勝った!次磐田と対戦?ヤンツーVS人間力キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!大注目じゃん。西嶋も主力として頑張っているようで、何よりです。元気もよろしく。ピッチではゴリさんが取材陣に取り囲まれている。ずいぶんと多いな・・・まさか東京からも来てるのか。1年生たちが、ばらしたテントを軽トラに積んでいくなど忙しく片付けをしている。
 ミニゲームが終わり、沢田さんとゴリさんが引き返してきた。と、シミサポさんたちがやってきてまず沢田さんに声をかけ、試合中にサンフの選手たちに野次やブーイングをした件について丁寧に謝罪していた。そして沢田さんと握手。そして今度はゴリさんのところに行き、改めて謝罪。試合中は結構その野次に切れ気味だったらしいゴリさんも、彼らの丁寧さに「応援するチームを勝たせたい一心だったのなら」ということで和解の握手。でも謝るくらいなら最初からしないほうがいいぜー、と思った。同じ高校生どうしの試合なんだから。こっちもユースの選手たちにブーイングが飛ぶのを聞いて、試合中は「うるせー大宮!」「栗鼠ー!」とか、あと「あの人数でサンバやってもチンドン屋じゃな」とか彼ら(シミサポ)に対してブチ切れしてたので。
 出てきたゴリさんに「お疲れさまです」と労いの声がかかる。ゴリさん、
「関西には熱いサポーター軍団がいますから、その声援を受けて頑張ります」
優勝まで突っ走ってください!
 トヨタカップがあるので、急いで戻る。間に合った。
・・・・・・・・
ベニー(笑)
・・・・・・・・
・・・・・・・・
ビトール・バイア大丈夫か
ビクトル・フェルナンデス監督、カップ戦は控えGKを起用することにしてるのか。ウチでもどうですか小野監督!
・・・・・・・・
・・・・・・・・
PK
・・・・・・・・
おわた
最後のトヨタカップ、なんかズモルツァンドな終わり方だった
 サンデースポーツ観る。
天皇杯、泰、右からのクロスに飛び込んでヘッド!ぶち込む。いいゴール。契約取れるんじゃないかな。
 やべっち。
茂庭キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
 元気丸。
PK対決キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
今日は1回戦吉田安孝さんVS小野監督、2回戦駒野VS林。
林面白すぎ
来週は自称PK職人オムさんクル━━━━(゚∀゚)━━━━!!小野監督とバトルだ。
 フジ系のセリエA、ミランVSフィオレンティーナ。
ピルロセードルフカフーカラーゼクレスポカカーシェフチェンコ速い速い速い!面白すぎ。完全無欠、屠殺鏖殺6−0。何でトヨタカップ出てこないんだよ。
 そして寝る。

11月21日 吉田サッカー公園 晴
Jユースカップ・グループリーグF
VS京都パープルサンガユース

 ギャレンよわっ!橘さん今やヘタレに逆戻り。虎姐さん大活躍。トリックブレイドにまで。そんなこんなで(どんな)、吉田サッカー公園へとやって来た。朝起きた時結構気分悪かったので、ちょっと風邪をひいているらしい。車の中で少し休む。
 ピッチではユースの面々がミニゲーム。試合に出ない、もしくはベンチスタートの面々がやっているようだ。すでに1位が決まっているため、今日は控え選手を使うらしい。しかし、平繁くん・遊佐くん・植野くん・野田くん・田中尚くんのユース五人+横竹くんがナショナルトレセンでJヴィレッジに行っていて(ついでにいえば沢田コーチもその講習会に参加)、平繁&横竹の揃い踏みは見られないのが残念。グラウンドの外では、ネット越しにそのミニゲームを見つめる京都ユースの選手が何人かいた。

 ミニゲームが終わると選手たちは引き揚げていったが、駐車場側のゴールの前で栗崎・一誠・森脇の三人がボールを十個ほど集めてシュート合戦を始めた。彼らは本日ベンチ外らしい。片方がボールを放り、もう一人がシュートを撃って栗崎が守る、という形で、一誠、森脇ともに鋭いシュート、技巧的なシュートを両足で次々に決めていく。ゴール数を二人で競っていて、栗崎が取れなかったら二人のどちらかがそれに文句を言ったり、ゴール数を互いにブラフかまし合ったりと楽しくやっていたが、「試合前のミーティングの時間だ!」と森脇。「今日ベンチ入りじゃないから別にええじゃろ」と一誠が言うが、「いや、一応」と森脇。三人は急いでグラウンドを出て行った。森脇、サンフレッチェびんごの10番のユニを着けていた。シュージはひとりで調整メニュー。今日の出場は無理のようだ。
 しばらく周りの方と話をしたりなんかしていると、両チームの選手がピッチに出てきた。ネット越しの正面で京都の選手たちがストレッチに入った。その中の一人と目が合う。と、
「こんちわーっす!」
その選手が大きな明るい声で挨拶した。すかさずその周囲の選手たちも、
「ちわー」「ちわーす」「ちわ!」
と同じように挨拶。こちらも挨拶を返す。春のサンフレッチェ招待サッカーの時にも感じたけど、京都ユースの選手たちの挨拶は実に爽やかで気持ちがいい。
 食堂でうどんを食べる。TVでは東京国際女子マラソン。ジェノベーゼ、凄い追い上げ逆転。嶋原も粘ってアレムと千葉をブチ抜き2位。やるなあ。それを見てから出た。
 両チームのアップが終わっていったん引き上げ。メンバー表が配られる。
9冨成
26藤澤 15木原
23保手濱
7柏木 8田中祐
5佐藤将 4藤井 3槙野 20松田
1佐藤昭
29沈 17大村
11阪部 6村田
   8神田     
23村田
13木下 24関口 5澤崎 3加地
1河原

リザーブ・・・
広島:GK31金山、DF13大屋、27熊谷、MF12福本、FW2古本、11纉c、24江本
京都:GK21児玉、DF4國武、27旭、MF15杉野、19森、20伊藤、31大槻

 両チームが整列し、試合開始。
 まず、京都の沈がこぼれ球をミドルシュート、さんまがキャッチ。今度は保手濱がミドルシュート、DFがブロックしてこぼれをGK河原がキャッチ。河原、丸くてがっちりしていて、先年在籍していた横井をちょっと思い出す。サンフが左サイドに展開、京都と競り合い混戦。保手濱が何とかキープ、そのこぼれを柏木が拾って中央へ持ち出すやスルーパス一閃!右から冨成が飛び出しゴール向け突進、左後ろからDFが寄せてくる、しかし冨成は冷静に切り返してこれをかわしシュート!もう一枚のDFが必死でクリアしようとするが、ボールはゴールに飛び込んだ。前半3分、サンフがいきなり先制。これなら、今日もいけそうだ。
 右サイド中盤で木原がキープ、中央柏木に折り返す。柏木は左へドリブルで流れる、と見せていきなりノールックで右のスペースへパス!冨成飛び出す、がオフサイド。面白いプレイだ。京都攻め入る、がDFが応対してファウルをもらい、FK。自陣FK、槙野がゆっくり回そうと左にはたいた。藤井がそれを受け、前へ出す。
 そのボールは、京都FW大村の前に転がった。
 あっと思ったときには、大村は藤井を抜き去っていた。もう前にはさんましかいない。大村は右から中央へドリブルで切り込みPAに侵入する、ところへ全力で戻ってきた祐樹がチェック、も追いつかない。祐樹が手を出す。大村が引き倒され、同時にホイッスル。PK、そして祐樹に得点機会阻止のレッドカードが提示された。祐樹、退場。まだ開始10分も経っていないのに。1点は仕方ないからそこは自重すべきだった。もとはといえば藤井の軽率なプレイからだが・・・変な余裕と先制による気のゆるみが重なったのか。
 MF阪部がボールをセット。そしてさんまのタイミングを外して右スミに蹴り込み、6分、京都がすかさず同点に追いつき、さらに相手を一人退場させて優位に立った。サンフは残り80分余りを10人で戦わなければならない。森山監督から、保手濱をボランチに下げ全体をコンパクトにするよう指示が出た。
 松田のクリアを京都がカット、阪部がミドルシュート、上に外れる。冨成のポストから左藤澤が走り込むが、188cmの壁・澤崎がクリア。でかいな。京都のFW沈修輔、小回りが利いていて当たりにも強く、オフザボールの動きもいい。8番の神田も、中央からパスを散らし、自らも攻め上がってゴールを狙う。しかしサンフも、柏木が中盤を走り回って対抗する。柏木が中盤でカット、ドリブルで持ち上がって相手を引きつけると右に出し、藤澤がダイレクトシュート、は右に外れる。右サイド高いところでの競り合い、木原のタックルがイエロー。京都のフィードからの競り合い、沈と藤井が競り合い、藤井が沈を押さえてファウル。FK、ちょんと右にはたいて村田ミドル!はGKキャッチ。
 柏木と保手濱のワンツー、柏木が左へ抜けるがDFクリア。藤井のフィード、左サイドに冨成飛び出しダイレクトシュート!はDFに当たり左に外れCKに。左CK、柏木のキックにニア飛び込んだ藤井がヘッド!しかし上に外れる。藤澤が三人の囲みを突破して柏木へ。柏木ダイレクトで右の木原へ、木原ドリブルで切り込んで柏木へ、そこから冨成へ、は富成トラップが大きくシュートにいけず。
 京都フィードにまたも沈と藤井が競り合い、今度は藤井がファウルを受けサンフのFKに。京都、中央でつないで神田がドリブルで上がり左にスルーパス、大村が飛び出すがオフサイド。次第にサンフが押し気味の展開になってきた。サンフのフィード、冨成が競って後ろにこぼれたボールを木原が拾い、右サイドを破ってクロス、ニア保手濱が飛び込むが、ハンドを取られる。自陣右サイドで柏木のカット、そのまま細かい一瞬のタッチで二人をかわしてフィード!藤澤が走るが、長身・澤崎が冷静にクリアする。佐藤将も左サイドから積極的に攻め上がり。槙野も、右サイドまでカバーして松田に上がりを促している。
 京都、左サイドに展開し阪部のクロス、ニア柏木がクリアでCKゲット。左CK、阪部のキックに中央村田がダイレクトボレー!しかし上に外れた。
 柏木から右の松田へ。松田が浮き球を裏に入れ冨成が走る、DFクリアしCKに。右CK、柏木のキックに中央槙野が飛び込みGKの前でヘッド!決まった、と思ったがボールはバーを叩いた。惜しい!これを拾った京都がカウンター、右サイドに出してこれを止めた藤井にイエロー。今日の主審はちょっとボディコンタクトを厳しく取る。サンフの選手も少しイライラしており、森山監督が「何も言うなー!」と何度も叫んでいた。
 藤澤がボールの奪い合い、足下に入るとすかさずルーレットで相手をかわし保手濱にパス、保手濱はドリブルで上がって右へはたき、木原がクロス、中央クリアを左サイドでつなぎさらに放り込むが、澤崎を中心とする京都守備陣がはね返す。フィードを木原がキープして戻し、松田が中へ切れ込んでクロス、は中央わずかに合わず。今度は右からのFK、柏木の低いキックをニアで木原が受ける。相手を背負った状態、しかし素早いターンで一気に振り切りタテに抜けてPA内シュート!しかしGKもニアを切ってキャッチ!いいターン・・・!またも柏木が中盤でカット、ドリブルで左サイド持ち上がって藤澤とワンツー・・・のリターンを京都クリア。柏木と保手濱の二人で中盤のボールを拾いまくる。サンフのペースだ。槙野のフィード、左サイド将が受けて切り込み折り返すがDFカット。保手濱のスルーパス、DFクリア、CKに。左CK、柏木キックに槙野!上に外れる。そして保手濱カットから右の冨成へ、冨成のリターンは保手濱に合わずGKへ、キャッチしたところで前半終了。
 一人少ないが、逆にこちらがペースを握っている。柏木が完全にフィールドの中盤を支配しており、その運動量と球際の強さ、テクニックには誰も太刀打ちできない。凄まじい働きだ。纉c・翼がベンチにいるし、早いうちに点を取って逃げ切りたい。もちろん、一人少ない状況でのドローでも一定の戦果だが、それはサンフユースの戦い方ではない。
 後半開始。サンフが柏木を中心に攻める。京都クリア、これがネットを越えて坂の下へと。京都は前半にも二個のボールを外に出しており、ひとつはワンバウンドして車のフロントガラスに。少々蹴りすぎです。冨成がカット、柏木へスルーパスを放つがオフサイド。京都、左サイドバック木下がクロス、さんまキャッチ。サンフ、藤井がボールを受け猛然と上がる、それを止めようとしたFW大村が藤井を倒してしまいイエロー。
 ここで選手交代、富成に代わり纉c。藤澤でなくて?もう少し引っ張ってみるのか。
 FK、藤澤が受けて保手濱にパス、ここで混戦になり、右にこぼれたボールに松田が走り込んでロングシュート!はDFがブロック。後半は左に回った木原にフィードが通り、二人を相手にキープからライン際を駆け上がる将向けDFをかわすちょんと浮かせたパス、将切り込んでセンタリング、はGK河原キャッチ。今度は藤澤がカットからスルーパス!これに中央纉cがDFと競りつつPAに入りシュート!ゴール左、GK飛びつくも捕れない、がわずかに左に切れる。DFに当たっており、CKの判定。左CK、柏木キックに中央槙野が足で合わせる!が上に外れた。
 京都反撃、左サイドから阪部がまっしぐらにドリブルで切り込み中央へパス、MF神田が受けてシュート!DFに当たり、ゴールラインを割ってCKに。右CK、阪部のキック、DFクリア、こぼれを拾って京都がまた放り込むがクリアしてまたCK。阪部のキック!しかしサンフ、これもクリア。FW沈から左サイド木下へ開き、木下タテへ突破するが松田がきっちり寄せてゴールキックに持ち込んだ。いい守備だ。
 纉cから左の木原へパス、木原が切り込んでマイナスの折り返しを柏木が受ける、がトラップが流れたところを京都大きくクリア。これを右サイドで松田が受け、動きなおすプレイヤーを見た松田、一気に左の木原へフィード!木原がすばらしい飛び出しを見せたが、オフサイドフラッグが上がる!うそーん!今のちゃうやろ――――!しかしめげない木原、フィードに反応して飛び出し左サイドで一対一、切り返して中に入りシュート!DFクリア、柏木が拾って松田へ、右から松田がクロス、中央纉c――には合わず!中央には澤崎がおり、なかなか一人では合わせづらい。
 京都反撃。MF村田から左SB木下、そしてMF野田に渡るところ、柏木がカット。ここで混戦となり木原がカット、そこから一気にドリブルで攻め上がる!左サイドからPA侵入し、切り返して右足でカーブをかけたシュート!惜しくも右上に外れる。京都、左サイドから阪部がミドルシュート、はさんまキャッチ。また中盤のこぼれを阪部がロングシュート、上に外れる。ちょっとサンフの中盤が空いてきた。サンフ、中盤上がり目でFKゲット、藤井が一気にゴール前に上げ、ゴール右で槙野が競り勝つが、ボールはゴールラインを割る。
 選手交代。サンフは保手濱に代わって翼、京都は大村に代わってMF20伊藤。
 翼はそのままボランチに入る。京都、入ったばかりの伊藤から右の村田へ、しかしDFが寄せてカットする。やや運動量の落ちてきた柏木、それでも中盤で相手ボールを奪い取りそのままドリブルで中央突破!PA目前で二人に挟み込まれ倒れる、ファウルだ!と、柏木から出たボールは左にいた纉cの前のスペースへ、これを見た主審は流す、纉c走ってボールを受ける、一つ持ち込んだ纉cは完全にDFの裏を取ってGKと一対一、シュート!
 右に外れる!うわああああ外すかー!左足インにかかりすぎてた(昨日の盛田の、岩丸と一対一からのシュートのように)。やや角度がなかったので、インフロントで浮かせようとして失敗したのか。最大の決定機を逃してしまった。京都のクリア、サンフの右サイドに出たボールに翼が食らいついてクリアしたが、相手と交錯、イエローが出る。完全にボールにいっていたが・・・ちょっと接触プレイにナイーブすぎな人だ。
 京都、左サイドから沈がドリブルで切り込む。槙野が応対し、沈がかわそうとするが、DF陣がそこを囲い込んで奪う。今度は阪部から右の村田に振り、村田クロスに沈が中央飛び込む、がボールはラインを割る。沈、中央でボールを持ってそのまま突破にかかる、ところ倒されてFKゲット。やばい。柏木が疲れてきて中盤がもたなくなってきた。伊藤を加えて中盤を厚くした京都の支配率が上がり、サンフはもうロングフィード中心になってしまっている。
 京都、選手交代。左サイドバックの木下に代えてMF31大槻イン。
 ゴール正面FK、直接狙える位置。阪部がセット。キック!低い、しかし壁の隙間に当たり、方向を変えてゴール左スミへ!うわ!さんま―――――キャッチ!鋭い反応から横っ飛びで見事に捕球した。スーパーセーブ!フィード、フィールド中央で藤澤と村田がヘッドで競り合い、頭同士がぶつかってダブルノックダウン。その後のプレイで京都ボールになり、二人は立ち上がった。背格好の似通った二人が右側頭部を押さえ、右に首をかしげた状態で並んでサンフ陣内に歩いていく光景はちょっとユーモラスだった。野田から右サイドバック加地のクロス、これはGKキャッチ。京都に決定的なシュートは撃たせてはいないが、サンフは中盤が押されるにつれサイドもあがれなくなっている。京都は中盤で鮮やかなダイレクトパスをつなぎ、両サイドから鋭い攻撃を仕掛ける。柏木、左サイドでボールカット、したところで倒されてFK。将のキックにファー藤井がヘッド!右に外れる。今度は木原が左から突っかけシュート!DFに当たりCK。
 ここでサンフ選手交代、藤澤に代え古本。
 左CK、翼のキック!しかし正面でDFがクリア。
 古本は右FWへ。後方からのフィード、纉cが競ってファウルを受けFKゲット。PA左カドからやや下がったところ、いい位置からのFK。翼と柏木が立つ。直接か、それとも・・・・柏木キック!ファーにボールが飛ぶ、がDFが胸で落としてGKが素早くキャッチした。そしてカウンター、左サイド押し込みスローイン。スローから左サイド持ち込みクロス、これがファーに飛び、ここに詰めていた京都がヘッドで競り落としてゴール正面へ、ここに野田、DFに負けずキープして落とし、そこへ途中出場の伊藤!
ゴール!!ボールはゴール右スミを襲い、さんまも飛びついたもののボールはその手をかすめて右ポスト内側に当たり、ゴール内に転がった。伊藤を先頭に京都の選手がどっとベンチに走っていって監督に飛びつく!後半43分、ついに京都逆転。もののみごとにやられてしまった。
 サンフ、前へ出るしかない。纉c、京都ボールを奪ってドリブル突破、中央強引に突き抜けるところ倒されてFKゲット!
 ここでロスタイム2分の表示が出た。ゴール真正面、PAやや後ろ、絶好の位置。京都の壁は六枚。翼と柏木が左右に、ボールの前に纉cがブラインドで立つ。ガンバ戦のような同点ゴールあるか。ホイッスル、纉cがすっと脇によけて―――柏木の左足!GK見送る、ボールは―――右に外れ!GK大きくフィード、京都、中盤でボールを回してサイドに展開する自分達のサッカーを徹底。サンフに主導権を渡さず、そのままホイッスル。最終戦を勝利で飾った。
 京都、「やったー!」と全員両腕を突き上げ喜ぶ。なんか優勝したみたいだが、エース松田直樹や鳥本綱大を欠いてのサンフに対する勝利は、確かに凄い。その後ろで悔しさに舌打ちしているサンフの選手もいた。今日は運が悪かったのではなく、完全な自滅負け。柏木がいなければ、もっと失点していてもおかしくなかった。決勝トーナメントを前にして、気の緩みを引き締めるいい機会になっただろう。京都の選手たちは挨拶を終えると、ベンチ前に座って記念の集合写真。はるばる応援に駆けつけたご家族の方?たちのカメラにも収まっていた。今季最後の公式戦を最高の形で締めくくった京都、おめでとう。しかし全日本ユース覇者のサンフを破ってタイトル奪取したんだから来年クラブユース選手権でリベンジするまで公式戦で負けるんじゃねーぞ(もちろんガンバに負けるなどもってのほか)。
 サンフはピッチで輪になって反省会をしていた。それが終わると、片付けへ。
 この日でグループリーグ全日程終了、決勝トーナメント進出チームが出揃った。サンフはグループ1位なので、12月12日の1回戦はおそらくホーム・吉田での試合。トップが天皇杯ポシャったし広スタでやってくれれば、と思うけどやっぱり吉田になるらしい。組み合わせ発表は25日とのこと。さて、どのような組み合わせになるのか・・・

11月14日 吉田サッカー公園 晴のち曇
Jユースカップ・グループリーグF
VSガンバ大阪ユース

 実に久しぶりに「スーパーヒーロータイム」を見てから身支度し、家を出る。ちょっと小雨がぱらついているが、観るにはそれほど支障はないだろう、たぶん。今日は久井から豊栄を経由して向原へ抜け、吉田へ。これが一番気分よく走れるルートみたいだ。9時過ぎに出て、10時50分ほどに到着。まずサテライトと三菱自工水島の練習試合を観て(4−2)、昼食に。食堂に入りTVを観ると、12時開始の高校選手権県大会決勝、広島皆実VS広島観音の前半が終わったところだった。
 シュート数は、

皆実7 観音1

スコアは、

皆実0−1観音

1本を決めたのか!長谷川のゴールらしい。こっちの試合開始は14時なので、後半観ていこう。カレーうどんを食いながらTVに見入る。と、ゴリさんが入ってきてうどんを注文。「頑張ってください!」と周囲から激励を受けていた。
 皆実がボールを支配し攻める。観音はサイドに開くものの、そこで皆実の壁に阻まれる。松水もボールを持って上がるが、そこから出せない。性急にパスを出したりシュートを撃ったり(これが後半唯一のシュート?)で、ゴールを奪えそうにない。長谷川も突破できない。皆実はボールをカットしまくってサイドに展開し、また藤本にクサビを入れるが、最後の最後で屈強のDF武田、そして宮本、守護神・相原が防ぎまくる。時間が刻々と過ぎる。
 ゴリさんが出て行くと、今度は練習試合を終えた田村と洋次郎が入ってきた。洋次郎は試合終了間際に相手に激しく蹴られて痛んでいたが(蹴った相手は一発レッド)、もう大丈夫とのこと。後半30分を回る。皆実はシュートを放つが、ゴールを奪えない。これは・・・このまま行きそうだ・・・観音守備陣、体を張ってはね返し続ける。田村と洋次郎もやや騒然。そしてホイッスル、観音がこの大一番で初めて皆実を破り優勝!全国大会へと駒を進めた。得点シーンのリプレイ。観音右サイド、皆実DFがバウンドするボールの処理を誤り後ろへ逸らしたところを右MFの中嶋が拾ってセンタリング、これがゴール正面でバウンドするところ、ファーから左MF長谷川が猛然と飛び込んできてジャンプ一番ヘッドで叩きつけ、ゴール右に突き刺した。ビューティフル。全国大会でも頑張れ!
 食堂を出ると、空は晴れていた、クラブハウス側のピッチへ。また軽装だったので、太陽の照っているネットそばにくっつく。しばらくゆみさん他と話していると、メンバー表が配られた。
19平繁
15木原 11纉c
7柏木
6高柳 8田中祐
13大屋 4藤井 3槙野 14森脇
1佐藤昭
9出口 11渡部
7安田 8松岡
   10横谷     
5與
6森山 3植田 4キム 2倉田
1三橋
リザーブ・・・
サンフ:GK21栗崎、DF5佐藤将、28田中尚、MF26藤澤、25遊佐、FW29横竹、20松田
ガンバ:GK16東、DF12池田、13森、MF14岡本、15安本、17佐藤、FW18星原
 サンフは先週と同じスタメン。ガンバは、センターバック伊藤が累積警告?で不在、植田がセンターに回り森山が左サイドバックに。空いた右サイドバックには倉田が伊藤の2番をつけて入る。今節は横谷が10番をつけ堂々の復帰。前節は累積警告だったか。怖そう。
 ギャラリー増えてきた!しかも若い女性多いぞ!なんかガンバ化してきたな。両チームが整列、大きな拍手を受ける。さんまと松岡がコイントス。サンフのキックオフから、試合開始。
 ガンバ、藤井のファウルでFKゲット。右サイド、與がゴール前へ上げるが合わず、ファーのラインを割る。サンフ反撃、一誠がカットからドリブルで持ち上がって右にはたき平繁がクロス、は中央木原に合わず。ガンバのクリアボールを柏木が拾って右に出し平繁が受け、植田・森山を次々にかわして抜けようとするが、植田が戻ってきてカバーリング、ファウルをもらう。U−16日本代表どうし、丁々発止のバトル。ガンバ、横谷が左サイドから迫力のドリブル、しかしこちらも槙野が体を入れてカットしクリア。木原が右サイドからパスを回し、ダイレクトにつないで左サイドに展開、翼から纉cに入れ、折り返すが森山がヘッドでブロックしGK三橋キャッチ。柏木から森脇に開き森脇がグラウンダーのクロス、中央平繁がスルーしファーの纉cがトラップ、もガンバDFが素早くカットしクリア。ガンバ、右サイドで松岡がキープ、すると何とここへ安田が大きく回り込んでくる、松岡から安田へ、そして安田が右からクロス!は合わず。しかし安田、右まで回ってくるかッ!?
 サンフ、前線からのプレスにガンバDFがGKへバックパス、しかしこれに纉cが反応し飛び出す!カットできる間合いだ、きたー!しかしGK三橋が猛然とPAを飛び出し大きくクリアー!ちっ三橋、判断よすぎだぜ!サンフ、左サイド浅いところから一気に右サイドのスペースへ走る木原へロングパス!惜しくも合わずガンバのスローイン、しかしこれを森脇がカット、中央へ持ち込んでPAに入る、ところ倒されてホイッスル、FKゲット!位置はPA右カドから少し中へ入ったところ、ほとんどPAライン際。柏木と平繁がボールの前に立つが、ここは柏木の左足だろう。合わせるか、直接か・・・柏木キック!
 ―――三橋キャッチ!ニア直接狙うも、三橋がしっかりと読んでいた。ガンバ、出口がポスト、右サイド上がる倉田にはたくが、纉cが戻ってきてカットしそのままドリブルで上がり、オーバーラップの翼へパス、翼から平繁へ!は通らない。出口、今日もキレてる。相手のアタックにも揺るがぬポストワーク。ちょっとでもマークを緩めたらそのままPAに突っ込んで凄いの突き刺すオーラを発散している。ガンバ、安田から出口に入る、落として與が受け、持ち込んでミドルシュート!これがDFに当たってゴール右スミへ、しかしさんま横っ飛びでセーブ!ゴールライン外にはじき出す。ガンバ右CK、松岡キック!さんまパンチ!ファーへこぼれ、これを競り合ってボールはラインを割り、サンフボールに。

 平繁のポスト、一誠がスルーパスを放ち柏木抜け出す、がオフサイド。ガンバ、安田→松岡とつないでオーバーラップの倉田へ出し、倉田クロス!は大きい。しかし倉田、どこでも出来るのか。器用なやつ。続いて左から出口がドリブルで持ち込んでミドルシュート!DFに当たる。さらに左から安田が切り込んでクロス、ファーで渡部?がフリーで受け、シュート!――さんまスーパーセーブ!見事に弾き返した。しかしなおもガンバ、右から切り込んでクロス、渡部スルー、しかし中央合わず。ガンバがパスをつないで攻め立てる。與のフィードを出口が競り勝って落とし、渡部走り込む!がさんま飛び出しキャッチ。心臓に悪いー!ガンバまたも攻める、横谷が左サイドへスルーパス、安田がドリブル突破しクロス!藤井ヘッドではね返す!中盤での奪い合い、これを中盤高いところで一誠がカット、そのままドリブルで駆け上がってミドルシュート!地を這う一撃がゴール左スミへ、三橋横っ飛びもさわれない、決まっポスト―――!!ボールはそのままラインを割った。惜しいイイイイ!!
 さんまが大きくフィード、これを最前線の平繁がヘッドで左に競り落として纉cが走る、ガンバがクリアしこちらのスローインに。スローイン、木原が粘ってキープしCKゲット。なんか普通の崩しじゃ点取れそうにないから、セットプレイで取りたい。左CK、田中祐樹がセットする。藤井、槙野、森脇がゴール前に上がる。一発決めろ。祐樹キック!どっと皆がニアへ飛び込む、しかしボールはファーへ、と、一人だけ槙野がファーへ回りこんでた!完全に競り勝ち折り返し、ボールは―――森脇!ゴール正面胸トラップで落とし、バウンド弾み際を右足で一撃!
BAKOOOOOOOOOOOOM
ゴール右上スミが激しく突き上げられる!ヤバイ「SHOT」がIN!森脇、ドドドドと密集の中から飛び出してくるやガッツポーズ、そして一回、二回と咆哮する!森脇キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!槙野と平繁が祝福、そして柏木がやってきて片膝をついた。靴磨きパフォのポーズだ。森脇、一瞬気づかなかったが柏木に気づいて彼に向き直ると、スパイクを出す、と思いきや、

頭をのせた

頭を磨いてもらう。ちょっと笑っていいものかどうか迷った。次いでスパイクを磨いてもらい、笑顔で戻っていった。しかし至近距離からとはいえ凄い一撃だった。バティ・ゴール級。軌道上に人がいたら一緒にネットに突き刺していたね。今のファイナルブロー、「ギャラクティカ・マッスル」と勝手に命名(←ブローじゃありません)。前半24分、森脇のゴールでサンフ先制!
 ガンバ、左サイドで出口が倒されFKゲット。與がゴール前に入れる、混戦からガンバがヘッド!しかし右に外れた。サンフのフィード、平繁が喉で落とし、柏木が受けてもう一度平繁へ、平繁受けると一人かわしてミドルシュート!左に外れる。平繁、いいポストだった。呼吸大丈夫か。左サイドで纉cと翼が二人で粘って翼がクロス、ファー平繁が飛び出すがオフサイド。中盤、一瞬たりとも息の抜けない激しいバトルが展開されている。ガンバ、左サイド高い位置タッチライン近くでFKゲット。與が助走を取りキック!素晴らしい勢いのボールがグンと曲がってゴールマウスを捉える、さんまパンチ!ゴール上へはじき出した。與のキックは怖すぎる。右CK、松岡キック、ファー横谷が競り勝ってヘッド!うわ!しかしDFに当たり、こぼれをさんまキャッチ。ふう・・・
 柏木が中盤でカット、すかさずロングループシュート!前へ出ていた三橋急いで戻ってジャンプ!ボールはやや大きく上に外れた。三橋は勢い余ってゴールに飛び込み、ネットに絡まる。柏木、よく見えていた。一誠から左の木原へ、木原落として翼がダイレクトクロス!低いクロスが飛んだが、ゴール前の二人には合わず。サンフ自陣右サイドからのFK、森脇が一気にゴール前に上げ、ファー纉cがヘッドで折り返す、が三橋がキャッチ。ガンバ、中盤で與・横谷を中心に松岡・安田・出口が絡んで凄まじいダイレクトパスサッカーを展開。サンフ、これに激しいプレスをかけて文字通りこれを潰していく。少しでもサボろうものなら一気にもっていかれる。一誠、そして祐樹が中盤で走り回って潰す。祐樹、これほど地味な仕事をこれほど立派にこなせるようになったのか!ブラボー。サンフのフィード、平繁がヘッドで流して纉cが走るがDFクリア、森脇が拾って中の木原、そして左の翼に開いてクロス、DFクリア。さらに左サイドつないで柏木から木原に出し、木原クロス!しかしオフサイドフラッグが上がる。最後にサンフが右CK、柏木が入れるがGKが弾き返し、前半が終了。ほぼ互角の状況ながらセットプレイからの1点でサンフがリードし、後半へ。
 トップチーム、横浜FCの前に0−1で天皇杯初戦負け。大木と茂木が負傷で行けなかったとはいえ、ほぼレギュラーメンバーを連れて行って無得点で敗退とは、なんとも。今年は関東で一勝もできず。コンディション調整が悪いのか、モチベーションが維持できないのか。この分だと磐田戦は双方レベルの低い泥仕合になりそう。びんごVSハジャスは・・・ハジャス優勝か。延長Vゴール、強い。
 広域公園第一球技場で皆実VS観音の決勝戦解説をしていた吉田安孝さんがスーツ姿で姿をあらわした。トップの試合結果を聞いて、さっそく顔をしかめておられた。ガンバの選手が出てきてベンチでスタンバイ。サンフはいつもどおりなかなか出てこない。やっと出てきて主審にせかされ、ピッチへ。両チームとも選手交代はなし。ガンバのキックオフから、後半スタート。
 サンフ前線での競り合い、平繁と植田が空中で激突!植田の頭が平繁の後頭部にモロに入り、平繁倒れて動かなくなる。纉cがボールを蹴り出してプレイを切る。担架が入り、ベンチでは横竹と遊佐がビブスを脱ぐ。平繁はピッチ外に出されるが、起き上がれない。まさか脳震盪か?治療が続く中、ゲーム再開。しばらくすると平繁が立ち上がった。そして復帰する。一誠から纉c、そして纉c、さっそく右サイドの平繁にボールを入れるが、やや長い。右サイドでFKゲット、森脇が一気にゴール前へ送るがGK三橋キャッチ。柏木から左の木原へ、ドリブルで果敢に切り込みPA侵入するも、DFに体を入れられてしまい、取り返そうとしてファウル、ガンバボールに。今度は右サイド、森脇がドリブルでタテに突破しCKゲット。ゴールしたせいか、ノッているようだ。右CK、柏木キック、ニアでDFクリア。木原が拾い、一誠につなぐがそこからシュートへは持ち込めず。ガンバ反撃、ダイレクトパスをつないで左に開く渡部へ。渡部ドリブルで切り込みPA侵入、槙野が向かっていってマーク、かわそうとするところへタックルをかけてボールをカット、渡部倒れるが笛はなし。ガンバベンチが「オーイ!(足に)いってるだろー!」とPKをアピールするが、自分とこから見た感じではしっかりボールにいっていた。
 サンフ、中盤でガンバのボールホルダーに四人プレス!全方位から囲んでボールを奪い、柏木が持ち出して右サイドを走る木原へピタリのフィード、木原落として森脇がグラウンダーのクロス、ゴール正面纉cが受けて切り返しシュート!決まった、と思ったがシュートコースにガンバDFが飛び込んでクリア!ゴールラインを割り、CK。左CK、祐樹のキックは大きすぎ、森脇折り返せず。今度は森脇が中に預けてそこからフィード、右サイド木原が走り込んでクロス!は中央走り込む平繁の上。さらにフィードから纉cがPA外右で受けて切り込もうとするが、キムがカバーして撃たせない。
 ガンバがぽんとフィードを入れる、これにうまく渡部が反応し正面からPA侵入、DFが寄せる、渡部これをブロックしボールをトラップしようとする、ここで二人の腕にボールが当たった。どっちが先?ガンバ側がサンフのハンドのアピール、しかし主審は渡部のハンドを取った。ガンバベンチがまた怒る。今のは微妙。めげずに安田が左サイドをドリブルで持ち上がる、しかし祐樹がカバーリングしてストップ。サンキュー!木原から翼に開き、クロスを平繁が左に出すが合わずにラインを割る。後半、ガンバはやや運動量が鈍ったような感じ。サンフがボールを支配する時間が増えてきた。といっても、サンフペースになったわけではないが。
 ガンバのFK、松岡が與にはたき、與がタイミングを計って再び右サイド松岡へ。松岡と翼が対峙、クロスプレイで翼が倒れ、翼がセルフジャッジでボールを抱えてしまったのがハンドを取られガンバのFK!ゴールライン近く、コーナースポットとPAの中間あたり。與がボールをセットする。どえりゃあまずい。ゴール前固めろ!植田、キム、横谷、出口らがゴール前陣取る。跳ばせるな!ホイッスル。與――キック!速く高いボール、中央二人跳ぶ、合わない、やた、しかしファーで出口がジャンプ、胸でトラップして落とす!うわ撃たせるな、DF寄せる、クリア、ゴール前へ浮き球、さんまキャッチ!ピンチを凌いだ。しかしあのハイボールを胸でトラップするかよ出口。先週の訂正。サンフに来ればキミ即レギュラー。ガンバ押し込む、こぼれ球、槙野が飛び出しクリア、これに出口がレイトタックルでイエロー。空中戦、木原が前線で競り合ってファウルを受け、サンフのFK。PA右カドやや右斜め後ろ。柏木と祐樹が立つ。直接かクロスか・・・柏木キック!直接、ゴール右上スミ―――外れ!惜しい!ギャラリーどよめく。
 ガンバ、横谷が中央突破!翼がつく、横谷右の松岡にはたく、翼は松岡のマークへ、しかし松岡は切り返しから中へ持ち込んでシュート!藤井ブロック!こぼれが左サイドへ飛び、安田が拾う。止めろー!安田ドリブルに入る、しかし祐樹がまたもカバーリング、こぼれたボールを森脇がクリア!いいぞ祐樹!
 後半20分、1−0のまま緊迫。ここでガンバ選手交代、FW渡部に代えFW星原健太投入。コイツも速い、要注意。
 一誠から左の柏木に開き、柏木からオーバーラップの翼へ、そして翼のダイレクトクロス!低いクロスがゴール前を横断しワンバウンド、これにファーから走り込んだ木原が身を沈めてヘッド―――しようとしたが、バウンドを合わせそこないボールはその頭の上を越えていった。しかし木原今度は自分で行く!右サイドでボールを受けると一気にドリブルでPA侵入、シュート!DFブロック、はね返りを纉cが拾いキープ、左へ落として柏木が受け、ステップを踏むと一気に中へ持ち込んで右足シュート!低い弾道、ゴール前の密集を突き破る、がGK三橋、右横っ飛びでセーブ!くそー!と思った瞬間、右から誰かがさっと飛び込んでそのはね返りをゴールへ叩き込んだ。
ゴール!!誰だ!背番号11がガッツポーズ!纉c慎一朗キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!よく詰めてた!後半20分、2−0!これは大きい!
 ガンバ、反撃に出る。ダイレクトパスをつないで裏へスルーパス、星原がシュートを放つ!がオフサイド。次は松岡→出口→横谷→松岡と右サイドで高速リンク、しかし翼がカット!横谷が奪い返しに行くが、翼のクリアが横谷に当たりサンフボールに。今度は松岡、中央やや右から強引に単独突破、そしてミドルシュート!わずかに右へ外れ!サンフもやり返す、一誠がカット、出口のチャージをするりとかわして左に開く平繁へフィード、平繁ヘッドで落とすも柏木につながらず。今度は右サイドを森脇がドリブルで持ち上がり、ハーフウェイラインを越えたところで横へパス、柏木が中央で受けて左へ回し、平繁が受ける。ゴール前を見た平繁、すぐさまクロス!ああっこれは大きい、右から纉cが走り込んでるけど間に合わないか、あ、でも追いつきそう、しかし角度がない、合わせても枠へは無理か―――纉c、逃げるボールに飛びつきジャンピングボレー!
 ゴールネットが揺れたが、サイドネットだろうと思った。でも真ん中へんが揺れている。右に外れたのがゴール裏にはね返ってきたのか。いやボールがこっち側に転がってきてる。ということは・・・

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

グゥレイトォ!!なジャンピングボレーキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!また纉c!スーパーゴールにサッカー公園激震ッ!後半27分、3−0!これでトドメ、もう決まったろ!とこの時は思った!
 松岡のFKから中央星原が抜け出そうとするが、槙野がオーバーヘッドでクリア!
 ガンバ、安田に代えてMF14岡本イン。でかっ。
 ガンバ、右サイドの横谷から折り返して出口がつなぎ、もう一度右で横谷が受けてキープし、クロス!藤井がクリアし、CKに。右CK、松岡のキックをクリア、こぼれを木原が拾ってそのまま左サイドをドリブルで駆け上がる!與が止めに入るがスピードでブッちぎりそのままPAに侵入、DFを切り返しでかわすがあきらめずに追いかけてきていた與がクリア、CKに。祐樹のキック、ニア纉cが合わせる!がGK正面、ハットならず。サンフはさらに左スローインから木原が一気にドリブルで切り込みシュート!はDFブロック。
 サンフ右サイド、森脇が危険なタックルでイエロー。ガンバの左FK。與セット。ゴール前に長身選手が並ぶ。與キック、ニアに全員が雪崩れ込む!サンフのディフェンスもそれに競り合い、ニアで一斉に空中戦!そしてその上にあやまたず落ちてきたボールがその中の誰かの頭に当たって角度が変わり、ゴール右スミに飛び込んだ。ファウルはなし、ゴール、3−1!後半34分!公式記録はオウンゴールだった。植田がゴールに飛び込んでボールを拾い駆け戻ろうとする、それに槙野がちょっかいをだしてボールを奪い取ろうとしたので二人がにらみ合い、主審が急いで注意しにいく。槙野落ち着け!
 ガンバがまた運動量を上げてきた。横谷がもの凄い迫力でボールを追い、マイボールになるとスペースを見つけて走り回る。松岡から出口へ、出口キープして左に回し、岡本に回すが、森脇がチェックに行ってカット!今しがたのミスを取り返すべくこちらも必死。中盤の底から攻撃のタクトを振る一誠、左の翼に出す、翼は一気にサイドチェンジ、右サイドにいた平繁にピタリ!平繁クロスにファーから木原が飛び込む、がDFがクリア、CKに。左CK、祐樹のキックは大きすぎた。ガンバ、左サイドから星原がドリブルで突っ込みPA侵入!槙野がカバーして競り合い、星原振り切ろうとタテに抜けるところ槙野がどんと当たる!星原は吹っ飛んでゴールライン外に転がった。同時にホイッスルが鳴る。ああーやっちまったPKだー!槙野さっき熱くなってたからなあ・・・主審がペナルティスポットを指す、サンフの選手が抗議に行く、ああやめとけカード出る、しかしガンバの選手もどっと抗議に行っている、あれ?星原もそれに気づいて主審のところに詰め寄る。何?PKじゃない?先に星原のファウルをとったのか(カードが出なかったのでシミュレーションではない)?指差していたのはサンフのFK位置だったのか、それともそのまま流してゴールキックだったか。
「今のはPKでしょう」
「だと思いました」
と隣の方と話す。でも先週あの疑惑のPKがあったから、つりあい取れてるといえば取れてる、のか。
 ロングフィードに左サイド木原が走る!ボールを受けて折り返すところ植田がタックル!クリアしてCKに。左CK、祐樹のキックがファーへ、三橋ジャンプしてパンチ!この時にファウルをもらいガンバのFKに。ガンバ、左サイドから岡本がドリブルで割って入るがサンフは一斉に囲い込んで藤井がカットしクリア、この時にファウルを受けサンフのFKに。
 そしてサンフ選手交代、疲れの見えていた平繁に代え、ジュニアユースの横竹翔イン!そのままセンターFWへ。ガンバ相手に通用するのか。時間は後半40分。
 一誠から横竹にクサビ、横竹ピタリと止めて左へはたき翼が受けてクロス、これにニア横竹が猛然と突っ込みマークを受けつつも地を蹴ってヘッド――はわずかに合わず!いきなり全開だ。祐樹から翼へ、翼が一対一仕掛ける、ガンバがカット、しかし翼もあきらめずに競り合ってクリア、フィードさせない。ナイス翼。木原から一誠を経由して右の森脇へ回し、森脇クロス、DFクリア、中央こぼれるところに一誠が走り込んでミドルシュート!またも地を這う強烈な一撃が飛ぶ、が左に外れた。しかしJ初ゴールもそうだったが、ダイレクトでよくあんなに抑えた強烈なのが撃てるもんだ。
 ガンバ、松岡が中央持ち上がり右前方の出口にパス、サンフDF陣がオフサイドをアピールするが旗は上がらず、出口がPA内キープ。タテへ抜ける?と思いきやいきなり切り返して体勢を崩しつつも左足シュート!これが鮮やかにゴール左スミに突き刺さって後半43分3−2、ガンバ1点差に詰め寄る!出口への寄せが甘かった!森山監督から藤井への叱声が飛んだ。
 しかしこれで萎縮しないのがサンフユースのいいところ。柏木・纉cが中盤囲い込んで奪い横竹にクサビ、右に落としたところを一誠がミドルシュート!これは外れる。またも横竹にボールが入り、そこから左にはたいて木原→翼→柏木→翼→木原→森脇にサイドチェンジ→森脇折り返して一誠が落とし、纉cシュート!は上に外れるも、のべ九人が参加したパスをつなぎまくってのシュートにはシビれた。まるで全盛期のジュビロのようだ。ところで横竹はキム・ジョンフムとか植田龍仁朗を相手に至極普通にポストプレイをしているんですが。どうしましょう。
 ロスタイム表示、2分。
 ガンバ、最後の力を振り絞る。森山が上がってきてクロス、出口の待つゴール前に飛ぶが中央に絞っていた翼がジャンプ一番ヘッドでクリア!翼つえー!岡本が拾いもう一度クロス!これもクリア。スローイン、左サイドからクロスを入れるが、さんまががっちりとキャッチ!よし、しっかりつないでいこー。ガンバ攻め入るがサンフクリア、三橋がPAを飛び出してこれをフィード、しかしサンフもこれをはね返し一誠にボールが入る、一誠素早く左前方スペースへパス、これに運動量の全く衰えない柏木が走り込む!柏木が左サイドを破って疾走、DF戻る、柏木シュート!三橋キャッチ!
 ガンバ、左から岡本が持ち込む、しかしクリア、もう一度クリアし、ボールは敵陣右タッチライン際の横竹のもとへ。横竹抜こうとするがクロスプレイになり倒れる、FKか?いやガンバのクリアでサンフのスローイン。祐樹がボールを拾い、投げようとする時、
「祐樹投げんな―――!!!」
と最後尾から槙野が怒鳴った。キープ指示キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!先輩にも容赦なし!最近どんどんドゥンガっぽくなってきているぞ。目の前にスロー、右コーナー付近でキープに入る。ガンバも寄せて奪い返そうとする、サンフもそれを脱してパスをつなぐが、ゴールキックに。三橋が急いでボールをセットし大きく蹴り出す、一気に最前線へ飛ぶが、槙野が宙を舞ってヘッドではね返す、こぼれを一誠が追って思いきりタッチライン外へクリア!ボールがネットに当たって落ちてくる、ガンバの控え選手がそれを拾って渡そうとする、しかしここで試合終了のホイッスル!3−2、サンフが粘るガンバを振り切って勝利した。
 両チームの挨拶。敗れたガンバにも大きな拍手が送られる。全員が全員持ち味を出し切った極上にハイレベルな攻防、吉田サッカー公園での2004ベストマッチに皆満足、だろう。そして出待ちキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!一誠とか握手したりサインしたり写真一緒にお願いしますとか大人気。一誠も大変だな。この日はボールを拾って展開しまくり、攻め上がってミドルシュートも放つなど攻守に効きまくり。またファンが増えてしまうぞ。纉cくんも俊介不在の穴を見事に埋める2ゴールの大活躍だったが、そういうことにはあまり縁がない。彼の場合、渋好みの男性ファンが圧倒的に多そうだ。オレも陰ながら応援しているぞ!今大会現在6得点、俊介を出し抜いて得点王狙ってやれ!
 自分は出口にサインをもらいたい気分だったが、怪しがられるだろうからやめといた。
 これでサンフは4勝1分けの勝点13。この日全日程を終了したガンバの勝点11を上回り、一試合を残してグループ1位を確定、12月12日よりの決勝トーナメント進出を決めた。グループ1位だから、おそらく1回戦はまたここで行われるだろう。高円宮杯も優勝したことだし、県サッカー協会が奮発して広スタあたり使わせてくれれば、市内の人もたくさん観に来れるからいいかな、と思うけど、どうなのか。これで次の試合はBチーム出してもいいし、ヘタレ度MAXのトップチームに纉c・森脇・一誠を貸し出してもいいんじゃないか。でも出席日数がやばいのか。いっそ、J1第13節は、

サンフレッチェ広島F.CユースVSジュビロ磐田ユース

の代理バトルにしたほうが面白いんでは。トップチームはJ2・JFL相手に醜態晒しまくってたし、こっちのほうがよっぽど熱く清清しいバトルを展開してくれるだろう。どっちもレギュラーの半数は来年J入りするんだし、そのほかにも年代別代表いるし、問題なかんべ。
 片付けの後、試合に出なかったメンバーが小さなゴールを運んできて設置、ゴリさんと沢田さんが両サイドでジャッジを務めるミニゲームを始めた。ちょっと出ていた横竹くんも参加。負傷などの数人はランニング。野田くん、もう少しで復帰だろうか。
 ミニゲームは激しい激しい。一年生達がそこここでぶつかり合い、ひっくり返ったりもんどりうって転倒したり。そしてゴリさんも沢田さんもファウルをとって止めようともしない。まさに「サッカーは格闘技」という光景。その中でもダイレクトパスをつないだり、密集の中をドリブル突破しゴールを陥れたりというブラボーな場面が続出。横竹くんも全く見劣りすることなくガチンコしていて、そりゃこういう中で毎日やっとりゃガンバと当たっても普通にやれるわ、と実感した。そういう中で時折冷静に「オフサイド」を宣告する沢田コーチ萌え。
 17時になり、寒くなってきたので帰る。

11月6日 万博競技場 晴
Jユースカップ・グループリーグF
VSガンバ大阪ユース

 朝早く家を出て、古都奈良へ。久しぶりに奈良国立博物館の「正倉院展」を観に行った。その前にどこか行くか、と思って、行ったことのない薬師寺へと行ってみた。まず公開されていた国宝の「吉祥天像」を見、金堂のほうへ。途中の東僧坊では、お坊さんが修学旅行の生徒達に法話をおもしろく聞かせていた。そこを抜けると、「凍れる音楽」とフェノロサが評した東塔(三重塔)が正面静かに立っていた。どこかの女子校が修学旅行で立ち寄っていたり、自由行動らしい男子生徒たちのグループ数組が歩き回っていたりと少し賑やかだったが、たとえば東大寺のように喧騒に包まれることはなく、落ち着いたところ。東院堂の聖観音菩薩、金堂の薬師如来に手を合わせ、そこから北の玄奘三蔵院伽藍へ。壁画殿で平山郁夫画伯の画を眺め、そこを出ると唐招提寺へ。でも金堂修復中ということでここはパスし、平城宮跡へ徒歩で向かった。
 平城宮跡、とにかく広かった。南の朱雀門から入ったが、復原中の第一次大極殿ははるか遠くに。とりあえず歩き回ってみたが、疲れる!広すぎ!下級官人達はきっと足腰強かったろう。あんまり下手にうろついていると餓鬼に襲われるかもしれないので(諸星読みすぎ)、息を切らせながら朱雀門前まで戻ってきてバスに乗り、国立博物館へ。
 このあたりは午後になるとさすがに人が多い。道路も混んでいる。ちょっと時間を食ってしまったので、周囲を見て行けそうにない。ここは博物館だけになりそうだ。鹿があちこちを歩き回り、また座っている。子供たちが鹿せんべいを彼らの鼻先に持っていくが、朝からたらふく食べているのだろう、見向きもしないのに笑った。館内に入る。
 「楓蘇芳染螺鈿槽琵琶(かえですおうぞめらでんそうのびわ)」「螺鈿槽箜篌(らでんそうのくご)」などの楽器の華麗さ、「緑地彩絵箱(みどりじさいえのはこ)」「朽木菱形木画箱(くちきひしがたもくがのはこ)」といった渋さの光る箱が目を引いた。戸籍などの文書類も文字を追うのが楽しい。「〜にほくろがある」「〜に傷がある」というような登録者の身体的特徴まで書かれているのが面白かった。
 そうこうしているうちに15時を回ってしまった。マズー!16時30分万博に間に合わん!いそいでJR奈良へ戻り、15時41分発の大和路快速で大阪へ。そこからそのまま京都線で茨木へ行き、そこからタクシーで17時ジャスト、万博着。16:35開始?のようで、まだ前半25分あたりだった。
19平繁
15木原 11纉c
7柏木
6高柳 8田中祐
13大屋 4藤井 3槙野 14森脇
1佐藤昭
9出口 11渡部
7安田 8松岡
   10倉田     
5與
3植田 2伊藤 4キム 6森山
1三橋
 俊介はトップチームに帯同し瑞穂へ。いつもどおり後半30分過ぎから登場していた。トップは後半一方的に攻めながらも点が奪えず1−2。こちらはどうか。そういえば千里丘出身の藤井にはこれが里帰りゲームになるのか。
 naokiさんによれば、ガンバが安田を中心に鋭い攻撃を繰り出しているらしい。決定機もあったがさんまがスーパーセーブで防いだとのこと。関西では修正値+2あたり加わって異常に強くなるガンバ、この試合の前に行われたJ1、ガンバ新潟6−3というスコアの勢いのまま攻めているのか。客もかなり残っている。
 祐樹、森脇ワンツーで祐樹が右サイド抜け出しセンタリング、DFクリア。ガンバカウンター、右からのクロスに倉田シュート!DFブロック、渡部シュート!CKに。右CK、松岡のキックに植田が合わせる!が左に外れる。今度はサンフ、右サイド高いところで祐樹がキープ、落としたボールを平繁が受けドリブル開始。チェックが甘いのを見るやグイグイ中へ切れ込み、ゴール正面まで持ち込むと左足一閃!
ゴール!!PAすぐ外から放たれた一撃が鋭くゴールに突き刺さり、31分サンフ先制!幸先よし。
 万博、オーロラビジョンにスタメンや得点経過を表示している。ありがたい。しかしガンバの10番、倉田か。横谷はどうしたんだろう。田中祐樹がイエロー、ガンバのFK。與(だったか)のキックに倉田が合わせる!がさんまキャッチ。柏木が左サイドでキープ、そしてターンからスルーパス一閃!パーフェクトに纉cが抜け出して左から持ち込みGKと一対一、シュート!ゴール右スミを狙ったが、これはわずか右に外れてしまった。これを決めていればかなり有利になっていたのだが・・・さらに右サイドでFKゲット、柏木がゴール前に入れるも三橋キャッチ。ガンバも左サイドからFK、與が直接狙うが、上に外れる。
 パスを回すサンフに、速攻のガンバ。ガンバは左サイドの安田がキレのよい動きを見せているが、サンフも中盤でプレスを仕掛け、槙野と藤井がはね返している。一誠も視野が広く、的確にサイドを使えている。平繁もかなりの存在感。サンフのペースがひとしきり続いたが、40分ごろからガンバがスパートをかけてきた。 ガンバ右サイド、サンフのプレスを巧みにかわしてつなぎ、中央倉田へ、倉田持ち込みミドルシュート!は左に外れる。次いで安田が左サイドでプレスをかわしつつキープ、そしてスルーパス!渡部が抜け出すが、オフサイド。次いでドリブルで中へ切れ込んできた翼を囲い込んでボールを奪い、速攻!松岡がそのままドリブルで持ち上がり、PA付近でDFをひきつけてちょんと右へ、これをフリーの渡部がクロス、そしてゴール前のスペースへ飛び込んできた出口がジャンプ一番ヘッド!GKの位置を見てコントロールされた一撃がゴールに飛び込み、42分ガンバ同点1−1!
 完全に崩された。松岡がギリギリまで持ち込んでDFを釣り出し、ゴール前にスペースを創り出した。ゴール前で出口を自由にさせたらそれすなわちジ・エンド。先に入られたらどうしようもない。つまりはさすがガンバ、ということ。そう簡単に勝てる相手じゃない。だいたい全日本ユースで磐田に3−5ってのが未だに信じられん。とか思っているとサンフがFKゲット。右サイド、森脇が鋭くゴール前に入れ、ファー槙野が折り返して平繁ヘッド!は当たりきらずに上へ飛んだ。ガンバ、カウンターからCKゲット。右CK、松岡のキックにキム・ジョンフムがヘッド!右に外れたところで前半終了。互角の競り合いの中、試合は後半へと持ち込まれる。
 ハーフタイム、サンフの控え選手がピッチに出て体を動かす。冨成、将、シュージ、福本、栗崎・・・あと遊佐もいるとのことだが、ピッチにはいなかった。後半早い時間帯からの投入があるのか?しかし全体的に拮抗した展開だったから、代え時が難しい。
 メインスタンド側控室からガンバの面々が出てきた。バックスタンド側の控室からも円陣を組んで気合を入れなおしたサンフの面々が出てくる。後半の開始、両者とも選手交代はなし。
 キックオフ、まずガンバが右サイド渡部から松岡につなぎ、松岡が右サイドを破ってセンタリング、を翼がスライディングでクリア、ゴールラインを割りCKに。右CK、松岡キック!はさんまが飛び出してキャッチ。さらに渡部から左サイド出口にボールが出るが、これは森脇が奪い返した。立ち上がりからガンバがボールを支配する。與を中心に倉田もうまく絡んで真ん中に突っ込んでくるサンフ攻撃陣を絡め取り、両サイド、前線へのクサビと自在な攻撃。與は守るだけではなくさらに攻め上がってくるから手に負えない。サンフ、柏木が左サイドからキープしつつドリブルで切り込み平繁にパス、しかし通らず、ガンバが速攻に出る、柏木が止めに行くが交錯、倒れる。ファウルはなし、ガンバはそのまま前線へと運ぶが、柏木が頭を押さえて倒れたままなので、主審がプレイを切った。担架が入る。柏木は何とか立ち上がった。でも担架入ったからいったん出ないと・・・しかしなぜか主審は担架を下げさせ、柏木はピッチ内にとどまった。おかしいことをする主審だ。
 柏木から平繁、そして右サイドに開いて森脇クロスにファーから木原飛び込む!が合わず。ガンバ、中盤で渡部のダイレクトのはたき、これを受けた出口が左サイドからドリブル突破!卓越したフィジカルとボディバランスでマークをはらいのけ、そのままPAに迫る、横合いから藤井のタックル!出口が倒れ、ホイッスルが吹かれて藤井にイエローが出た。PAすぐ外からの直接FK。うわマズっ。ゴール正面左、ボールをセットするのは與。さんま、壁を作り指示を出す。與、助走を取り、キック―――
カン
ボールがバーに当たってはね返る、ところへキムが飛び込む、槙野がブロックに行く!キムが先に触ったが、ボールは左に外れ、ゴールキックに。助かった!ボールは完全にゴール左上を捉えていたが、さんまが横っ飛びでさわり、軌道を変えていた。
 サンフ、柏木が右サイドからドリブルで斜めに切り込んでいく。プレスをものともせずに緩急をつけながら一気にゴール正面まで持ち込み、シュート!DFがブロックし、ゴールラインを割ってCKに。今日の柏木は蝶・キレてる。左CK、祐樹キック、GKパンチ、こぼれを木原がヘッドでゴール前へ、森脇がつないで右の槙野がキープ、タテに持ち込んで折り返し、は空中でラインを割った。ガンバ、こちらも蝶・キレてる出口ががっちりキープしながら持ち上がり、右を駆け上がる渡部へタイミングのよい優しいパス!渡部のクロスに倉田&安田飛び込む、その前でDFクリア!そのこぼれに出口が飛びつき競り合うが、ボールは出口に当たってゴールラインを割った。
 出口、フィジカル・テクニックともに絶好調で、サンフ守備陣も一人ではなかなか止めきれない。トップチーム昇格はなしで、神戸に呼ばれているらしいが、サンフに来ればたぶん即出場できるよ。槙野バックパスのミス、これがラインを割ってガンバの左CK、與キック!ファー出口のところへ、しかし平繁が体を寄せて跳ばせず、ボールはそのままゴールラインを割った。サンフはガンバ守備陣の前に個人突破しか攻め手がなくなってきた。動きや競り合いでもガンバにちょっと後れを取る場面が。水曜日の名古屋戦でバスでのトヨスポ遠征をしているから、その疲れも残っているのか?
 またも出口が右サイドキープ、タテにぽんと出し味方を走らせる。これはDFにクリアされたが、周囲をきちんと使えている。こっちの平繁はちょっと埋没してきた。体力が切れてきたのか。サンフ、カウンターを繰り出すも、あと一本が通らない。またまた出口がフィジカルにものを言わせキープ、右の松岡にはたく。抜け出した松岡クロス!は藤井がブロックし、ゴールラインを割りガンバCK。松岡のキック、低いボールをニアに走り込んだ伊藤が右足ダイレクト!は右に外れ。21分、止まらない出口、左サイド高いところでキープ、藤井がつくが出口はぽんと藤井にボールを当ててCKを取った。左CK、與ショートコーナー、ニアからクロスに出口がヘッド!ひやりとしたが、さんま正面!がっちりとキャッチ。まだまだ出口、スルーパスに渡部が抜け出す!しかし森脇が追いついて体を寄せ、ぐいっと体を割り込ませてボールを支配下におさめ、そのまま奪い取って前に運ぼうとした、そのとき。
 笛が鳴った。そして主審がペナルティスポットを指す。
 ?????PK?ちょっと待て!森脇何かしたか?この判定に森脇が激怒して主審のほうに向かっていく。あああまずいまずいまずい!さんまが慌ててそれを押しとどめた。主審はその剣幕に恐れをなしたのか、ゴールライン外に退避。森山監督も出てきて右手を上げ、「なぜ!?」のゼスチャー。槙野が森脇を牽制しながら主審に今のプレイについて問いただしている。主審の身振りからするとどうやら体を割り込ませて振り切る時に肘打ちをした?という判定らしいが・・・森脇がそんなことしたら、相手は吹っ飛んで悶絶、起き上がれないこと必至。今のプレイには流れ的におかしいところはまるでなく、これをファウルというなら、サッカーの試合は「どっちが先に6人になって試合続行不可能になるかマッチレース」になってしまう。
 とりあえず判定は変わらない。森脇にイエローカード。ガンバのPK、出口か・・・と思っていたら、渡部がそのままボールをもらってセットした。さんま、止めてくれ・・・・渡部が助走を取り―――キック!
ゲット!!ゴール左下スミ、さんまも反応したが止められず!後半25分、ガンバ逆転2−1!喜ぶ渡部をチームメイトが祝福する。決められた!しかし、サンフは、いやサンフユースはここからが強い。やってくれるはずだ。
 サンフ、木原に代え遊佐投入。ボランチに入るとして、柏木と祐樹をどうする?柏木がトップに上がりかけたが、祐樹に呼び止められる。二言三言話し、祐樹がFWに上がっていった。ボランチやってるけど元々FWorトップ下の人間だから、問題はない。 
 ガンバ左CKゲット、與のキックはさんまがパンチ、右スローインに。ガンバ入れるが、これは防ぐ。サンフはどんどんボールを前へ運ぶ。通ろうが通るまいが、とにかく前へ前へ。サンフの選手が激しいチャージで二度ほど倒されたがノーホイッスル、さっきのこともあり見ているこっちが切れそうになったが、選手たちは構わず攻める。それに応じて中盤の運動量が上がり、一誠と遊佐で攻撃を防ぎ止められるようになってきた。一誠がボールを散らし始め、サンフが状況を拮抗状態へと押し戻す。森脇や翼のクロスはガンバのセンターバックコンビに弾き返され続けるが、とにかく繰り返す。後半30分を回る。ジリジリした展開。35分を回る。決定機に届かない。森脇、足を痛めているらしい。富成とともにシュージも用意する。先に富成がスタンバイし、交代用紙を持って出て行った。ちょっと有効な動きができなくなっている平繁に交代だろう。
 右サイドから大きなサイドチェンジ、これを左サイドで柏木が受けた。ゴールを向いた柏木、猛然とドリブル開始!素晴らしいスピードでチェックをかいくぐり中央へと突き進み、突如パス!これを中央祐樹が受けてフェイントから左に飛び出しPA内へ切り込む、ところで倒されてホイッスル!FK!よし!イエローカードが出る。位置はペナルティアーク左スミの辺り。少し近すぎるな・・・冨成がピッチサイドに出てきた。ボードを見ると平繁との交代のようだが・・・平繁がボールをセットし、足下に置いている。蹴るつもりのようだ。彼はFKも蹴れるし、ここは引っ込めるべき・・・いったん引っ込めた。OKゴリさん。ボールに平繁、そしてその後ろに祐樹、ゴール真正面PA外に柏木、ファーには槙野、藤井らが張る。壁はニアを切る。近すぎるゆえに曲げて落とすのはなかなか難しい。狙うならファーのゴール右上スミだろうが・・・頼むぞ平繁・・・・!両手を組んで祈る。
 ホイッスル。平繁が助走。いけ――――

パシッ
ボールが右へ転がった。
柏木がボールを受ける。
あっと思う間もなく柏木が左足を振った。
放たれたボールはゴール前の密集の上をふわりと越え―――

ゴール右スミのネットに受け止められた。
きた―――――――あああAAAHHH
 柏木は一目散にベンチへ走って行って森山監督に飛びつき、次いでスタンドで狂喜乱舞のサンフサポたちに向かって大きくガッツポーズ!マジか!こんなところでFKトリックプレイだとおおお柏木―――――!後半37分、平繁龍一の意表を突くFK流しから柏木陽介起死回生の同点弾2−2!
 そしてここで平繁に代わって冨成イン、ガンバも渡部に代えてFW17平井(こっちも昂揚しまくって確認するヒマなかったけど、たぶんあってる、はず)イン。
 naokiさんによれば、平繁が柏木へ流した時、柏木は
「オレかよ!」
というようなビックリした表情を見せていたとのこと。まさか平繁、打ち合わせもなく気まぐれでやったのかアレを!
 右で纉cがキープし中を駆け上がる祐樹へパス、祐樹はPA侵入し、飛び出すGKを右へよけて纉cに落とし、纉cクロスに動きなおした祐樹ダイビングヘッド!はとどかず。サンフペースになった。今年のチームは気分屋揃いのためなかなかエンジンがかかりにくいが、いったんかかったら無敵モードに突入する。いままで通りにくかったショートパスをバシバシつないでガンバゴール前に殺到する。パスをつないで右サイド纉cクロスにファー祐樹がボレーシュート!ゴール右スミ捉えた!思わず飛び上がったが、DFが必死の足ブロックではね返す!こぼれを遊佐が、さらに翼が拾って翼が中央に折り返し、上がってきた一誠がミドルシュート!右に外れる。ガンバ出口へのパス、槙野が飛び出してカットするやGKの位置を見てロングシュート!左に外れる。ガンバ、左サイドで安田がキープ、切り返して中に入り右足シュート!は左に外れる。サンフ攻める攻める。中盤を支配し、完全にガンバを押し込んで圧倒する。その中ロスタイム3分の表示が出された。
 自陣ゴール前へのボールを森脇がクリア。転倒して立ち上がろうとするが、どうやら足を攣らせたようでストレッチをしている。大丈夫か、シュージを出すか?いや大丈夫のようだ。森脇、あれからは吹っ切れたように上がりまくっていた。右サイド遠いところでFKゲット、柏木が一気にゴール前に上げる!DFクリア、これを藤井が拾って柏木に戻し、柏木もう一度クロスに槙野ヘッド!GKキャッチ!惜しいイイイ!
 ガンバのカウンター、一誠が止めるも足をすくわれて倒れる、しかしすぐさまフィード、冨成が走る、DF追走するがボールの落下点を誤って冨成のマークを外してしまう、冨成入れ替わって落下点に入る、GK飛び出す、冨成ボレー!GKに当たる、ボールは高く舞い上がる、GK見失う、ボールは―――GK三橋の後ろ上空、クロスプレイのあとその勢いのままPAに飛び込んでいた冨成の上!DFがブロックに行く、しかし冨成のほうが早い、落ちてくるボールを振り向きざま無人のゴールへボレーシュート―――!!
左に外れ
ズコ――――――――!!!
サンフの選手四、五人が一斉にズッコケてひっくり返った。トミ――――!ゴール向け転がすだけでよかったのに!
「富成ありがとー!」
ガンバサポから野次が飛ぶ。いくら関西やからゆうてここでボケんでもええやんけトミー。確かにあちらさんにウケてはいるが、ここはボケるところではないイイイ―――ッ!
 一誠が倒れたまま。結構激しくすくわれたから、かなり痛いだろうが・・・立ち上がる。あと少し、頑張れ。
 時間がない、左サイドへのフィードを富成が競り、こぼれを柏木が持ち込もうとするところ腹を蹴られる!ファウル、FKゲット。柏木、腹を押さえながらもすぐに立ち上がる。ラストワンプレイ、PA左、祐樹、右足のキックにファー槙野飛び込むが――合わず!ボールはゴールラインを割り、ここで長いホイッスル、試合終了。秋の夕闇の一戦は、2−2のドローとなった。
 最後のあれを決めていればグループリーグ突破をほぼ確定できていたのだが・・・でも、試合内容からいえばドローはまず妥当な結果。アウェイ連戦でコンディションがきつい中、ガンバのホームで一度逆転されながらもドローに持ち込んだことは充分評価に値する。あの不可解な判定でのPKで気持ちが切れそうなところ、さらに力を絞り出して追いついたのはゴリさんの標榜する「気合と根性」の賜物だろう。よくやった。しかしあれ外した冨成はバリカンの刑もやむなしか。最近調子よさげだったのに・・・惜しい。槙野はコンディションのせいかいつもの絶対的な高さが見られなかったが、最終ラインからチームを鼓舞し続けていた。そして柏木、本来の位置であるトップ下で素晴らしい働き。苦しい中でもその個人技、パスで好機を作り、同点ゴールまで決めた。グレート。俊介がいない間は纉cにもっと活躍してもらいたかったが、今日は決定機を外すなどちょっと地味、4試合連続ゴールならず。彼にはこういうところで決めてほしい。
 ガンバは相変わらずの強さ。だから磐田になんで負けたのかと小一時間(ryガンバからは磐田よりも強いプレッシャーを感じる。4バックは鉄壁だし高いし與は戦術眼よすぎだしヤバいFK蹴るし倉田もしっかり馴染んでるし松岡も気が利いてるし安田はキレキレだし渡部はチョコマカしてるし何といっても出口強すぎ。すぐ前に三木良太上げちゃってるから昇格はなく、與とともに神戸の練習参加中とか。今のサンフに来れば準レギュラー確保なのに。今日のメンバー、3年はキム、與、森山、松岡、出口、渡部の六人であとは1・2年。この後ろにも下平、星原、登、寺本らごっついのが控えてるし、これからも

ホント ガンバ戦は地獄だぜ!フゥハハハーハァー

って感じ。
 「スタジアム閉めるからとっとと出ろ」とのアナウンスとともに照明が消えてきたので、仕方なく外へ。両チームの選手たちはピッチでクールダウンを続けている。サンチェ・バスの出口へ回ってみると、けっこう出待ちイル━━━━(゚∀゚)━━━━!!関西出身のユース選手のご家族のかたもいらっしゃった。クールダウン時間が長く、しばらく待っていると、柏木くんがまず戻ってきてバスに入り、また出て行った。それからみんなが三々五々戻ってきてバスに荷物を収め、乗り込んでゆく。何回か往復していた柏木くんにnaokiさんが、ゴールの場面、平繁くんからパスが来た時に驚いた表情をしていた件について訊いてみると、
「ビックリしました」
とのことだった。そして空を指して、
「神様が入れてくれました」
と冗談めかして言った。
 最後に沢田さんとゴリさんが戻ってきて、運転手の方と槙野くんが門を開け、バスを外へ出す。そして吉田へ向け帰途に着いた。今から帰ると吉田着は日付が変わる頃か。お疲れさん!
 梅田へ。タワーレコード行ってみたが、目当てのものはまだ入っていなかったので、帰る。