－格安航空券とPEX航空券－

　PEX航空券とは、各航空会社が独自で価格を設定している「正規割引運賃」による航空券のことです。
　つまり、いわゆる格安航空券が前項で述べたように「日陰の存在」であるのに対し、PEX航空券は「正規」の航空券であるわけです。

　格安航空券のあまりの流通に業を煮やした航空会社が、正規の運賃を段階的に割引し、今に至っているのです。
　つい最近までは、PEX航空券はまだまだ「格安」とは言えず、PEX航空券を購入するメリットはあまり感じられませんでした。
　しかし、今ではPEX航空券はずいぶんと値下がりし、場合によっては格安航空券よりも安いことすらあります。

　特に年末年始やゴールデンウィークなど、いわゆる繁忙期は格安航空券は軒並み値上がりし、PEX航空券との差が極めて小さくなります。
　繁忙期に旅行するのであれば、PEX航空券も十分に選択肢に入れていいと思います。

　PEX航空券が格安航空券を駆逐しつつあるというのが、現在の航空券市場の流れのようです。
　日陰の存在である格安航空券が、正規の航空券であるPEXにとって変わられるのは、悪いことではないように一見思えます。

　しかし、果たしてそうでしょうか。
　前項でも述べたように、日本の航空業界の価格カルテルは強力なものでした。
　航空業界の体質自体は、現在も大きく変化しているとはとても思えません。
　仮に、PEX航空券が航空券市場を席巻し、格安航空券が市場から駆逐されてしまったらどうなるか。
　再び航空会社による価格カルテルが復活しない保障はどこにもないのです。

　そういう観点からすれば、やはり今後も格安航空券は格安航空券として存在し、PEX航空券と共存していくのが、我々消費者には最もいい方向性に思えます。

　というわけで、このサイトではPEX航空券よりも格安航空券をメインに紹介しているのです。

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