9月某日「疲れを癒すには」 |
ここ「Days」ではあまりミュージカルの話を書かないのだが、最近観た2本は普段ミュージカルを観ない人にもオススメなので、少しご紹介。 まずは今月テアトル銀座で上演された『スウィート・チャリティ』。映画ではボブ・フォッシーが監督と振り付けを務めたため、ダンスが最高にクール。物語はニール・サイモンの脚本で、彼独特の“ほろ苦いコメディ”といったところか。主人公のチャリティは頭は悪いがお人よしのホステス&時には娼婦。最初から最後まで男に騙され続け、それでも前向きに生きていくという話。見終わった後に心が軽く、そして温かくなるような話だ。映画ではシャーリー・マクレーンがチャリティを演じた。今回の舞台はまだ18歳の玉置成実が、このチャリティ役に挑戦。初舞台とは思えないほど堂々たるステージ・パフォーマンスに、正直ド肝を抜かれた。歌もダンスも上手い。そして何と言っても可愛い。終演後、王子に「あんな娘がいたら何でも買ってあげる父親になりそうだ」って話したら「えっ?!」と引かれたが、それくらい可愛かった。 もうひとつ紹介したいのが、劇団四季の『壁抜け男』。日本初演以来、何度となく観て、また今年3月には王子と一緒にソウルでも見たのだが、いつ観ても俺は癒される。平凡でうだつのあがらない郵便局員が主役という地味なミュージカルなのだが、ほのぼの感は俺の知る限りナンバーワンの作品である。主人公は40代で独身。職場と家を行き来する毎日で、趣味は切手集めとバラの水やり。そんな男がある日突然、壁を抜ける力を持ってしまい社会のヒーローに。男はその力を以って、何をするのか。そして壁を抜ける力がなくなってしまった時、何を思うのか…。荒唐無稽な話ではあるが、少なくとも毎日を淡々と暮らしている人の心には何かを残すミュージカルである。 『スウィート・チャリティ』の東京公演は千秋楽を迎えてしまったが、9月末から10月アタマにかけて大阪公演と名古屋公演があり。『壁抜け男』は11月19日まで東京・浜松町の自由劇場で上演中。 芸術の秋。夏の疲れ、仕事の疲れをミュージカルで癒してみてはいかがでしょう? ![]() |
9月某日「トロマン好きと言われて…」 |
「西園寺さん、トロマン好きですよねぇ」と、職場の坊ちゃんから突然尋ねられた午後。「ちょっと待て。なんでそんな俺の性癖まで知っとんねん?」という返しをする間もなく、 坊ちゃんの指差す方向には俺の飲みかけの“とろけるマンゴー”が。 いっとき職場で、この“とろけるマンゴー”が流行った。そしていつ頃からか、この略称が大手を振って空を行きかっているのである。言い出しっぺは、あるノータリン気味のお嬢ちゃん。よもや『とろけるような(ケツ)マンコ』の方が、先にトロマンと名乗っていたことは知らなかったであろう。しかし本来はそんなことを知らずしても、“トロマン”に漂う淫靡な語感を察知して、なんとなく言い控えるのがオトナのレイディってものだ。だが、そうは言ってもここは大阪。「マンコ」の意味は知っていても、ほとんど使われない。なぜかゲイの間だけでは「(けつ)マンコ」は全国標準語として使われているが、大阪人一般的には馴染みがないのである。そんな抵抗感のなさもあってか、いつのまにかトロマンは若手スタッフの間で普通に使われるに至った。“とろけるモモ”が出てからは、トロモモ派やトロマン派だと名乗る者まで現れて嘆かわしい。ま、そんな言葉に過剰に反応している俺もどーだか?って話だが。 余談だが、知っての通り大阪人にとってのマンコはオメコ。血気盛んなボクちゃんたちは「うそっ!あいつとオメコしたん?」などと使っていたりする。だからトロマンという言葉は平気でも、新年の“あけおめ”にはドキリとするのである。同様に「おこめ」という表記にも腰を抜かす。漢字で書けばよいものを、わざわざ平仮名表記の看板もあってまったく何を考えていることやら。米のギフト券があって、それを「オコメ券」とカタカナ表記している看板もあった。これはもうわざと狙っているとしか思えないが。 …すみません、最後は言葉による東西の文化について語ってしまいました。←どこが? ![]() |
9月某日「生きておりまーす」 |
ホームページを5年半続けて、初めて1ヶ月以上も放置してしまいました。見に来て下さった方、誠に申し訳ありません。なかにはワタクシが「死んだか?」と思ったのか、心配してメールを下さった方もいらっしゃいます。おかげさまでこうして生きております。死にそうだけど…。或いは「ついにホームページを止めたのか?」と思われた方もいらっしゃいまして、残念ながらまだ続ける所存でございます。引き続きご愛顧のほどを。 今年の夏は例年になくハードでした。一応“週休二日”が規定の企業に勤めているのですが、週に二日も休める状況ではありませんでした。特に8月の上旬頃からは東京〜大阪の往復が激しく、行って帰ってきた翌日の夜からまた東京、みたいなパターンの繰り返し。飛行機のマイルは溜まるが疲れはもっと溜まる…そんな馬鹿げたグルーヴに飲み込まれた感じです。しかしようやく落ち着いてきて、これからはここでアホなことも書いていけるかなぁ、と思っております。 ま、このように遊ぶ時間がまとまって取れない日々だったのですが、ささやかにDS Liteで息抜きをしておりました。特に空港での待ち時間やタクシーの中では大活躍。やっているゲームは今年の誕生日にいただいた“New SUPER MARIO BROS.”。本来アクション・ゲームはやらないのですが、“マザー”同様、昔とった杵柄的に馴染みはあるので まんまとハマってしまいました。ただ20年前のようにサクサクと先に進めず、否応なしに「年とったなぁ…」と感じる始末。楽しいんだか嫌な思いしてるんだか。 ところでこのゲーム、やってみたら思いもしなかった利点が生まれました。それはヤングなボクちゃんたちと共通の話題が持てたということ。特に職場の俺のチームでいまいち コミュニケーションを取りづらかったアキバ系のボクちゃん(顔はめっちゃ男前!)とは、すっかり仲良しに。自分の中では割と手付かずだった“アキバ系”というか“オタク系”との垣根も取れて、「もう、なんでも来い!」です。 久しぶりの日記で話のポイントも曖昧に書き綴ってみましたが、「こんな感じでやっております」という報告デシタ。 ![]() |