5月某日「Dear My Friend」 
 かつて蜜月関係にあったゲームにハマりまくりの日々。まさに“焼け棒杭に火がついた”といった状態か…と、ここ最近はそんな平和な毎日を過ごしていた。しかし平和な毎日にも突然とんでもないニュースは飛び込んでくるもので、日々穏やかには過ごせない。
 原因は仕事仲間からのメール。会社を辞めて東京に行くという。あこがれて進んだ職業でそれなりの地位も得て、一体何を考えているのか。電話で事情を聞くと、昨年からずっと退職することを考えていたという。何か別にやりたい仕事が出来たというわけではない。ただ毎日同じことの繰り返しに疲れたのだと彼は言った。決心が固そうな彼に今さら「なぜ辞めるんだ」と諌めることも出来ず、話を聞きながらただ言葉を失ってしまった。そして「どうせ独り身で身軽だし、東京に行けば何か見つかりそうやん」と、いとも簡単に話す友人。こんな向こう見ずな考えに、呆れる以外思うこともなかった。

 その夜、友人のこと、そして自分のことを考えた。
人はいくつになっても日々何かを探して生きているのだろうか…。
何かを待って生きているのだろうか…。
毎日を淡々と暮らしている俺は、ふとそんなことを思った。いや、思ったというより、かつて自分もそんな意識をどこかに持ちながら生きていたことを思い出した。
 時間ばかりがいたずらに過ぎ行く毎日である。どう過ごしても人は老いてゆく。
既に手に入れた物を捨て、新しい物を探そうとしている男を引きとめることに何の意味があるというのか。

 仕事を辞めるという友人は、本当のところ今どんな気持でいるのだろう。ここまでどんな思いで過ごして来たのだろう。わからない。だが彼が東京に行く日は見送りに行こう。
そして「すべてうまくいくに決まってる」と言って、少しだけ背中を押してやろう。






5月某日「倉敷の旅」 
 今さらなんですが、先月に第一王子と倉敷へ春の小旅行をしてきました。第一王子とは付き合いも長いのだけれど、一緒に旅らしき旅に出かけたことがない。忙しいとばかり言っていても時が経つばかりで、何の思い出も残せやしません。日程は二日間と限られていたので、“やや近場”程度の場所が無理がなくてよい。そんなことで倉敷に出かけることにしたのでした。

 春の小旅行ならばポカポカと暖かくのんびりできるというのがイメージなのですが、現実は大違い。4月だというのに西日本は冬並みの寒さで、迂闊にも軽装だった俺は岡山で慌てて長袖のTシャツを買う羽目になったのでした。二日目には雨まで降り出す始末。しかし旅の条件が悪ければ悪いほど思い出には残りやすいもの。何年か後に「あの時の倉敷は最悪やったねー」と言い合うのもまた楽し。旅行とはそんなものでしょう。もっとも今回の倉敷旅行が、俺的に最悪ということはありません。普段は大阪で飯食って飲みに行ってというお決まりの過ごし方をしている友人と、違う場所で時間を気にすることもなくダラダラ過ごせたことは楽しい思い出になりそうです。


倉敷と言えばアイビー・スクエア。館内はレトロな趣が漂います。


そして倉敷と言えば大原美術館。と、隣にある喫茶エル・グレコ。俺は倉敷に来た
時は毎回ここに来ています。


美観地区にある喫茶・珈琲館もええ雰囲気で、珈琲も美味い!


倉敷チボリ公園。本家はコペンハーゲンにあります。


寒い上に平日ということもあって閑散としていました…。


17時以降入園のイブニングチケットは1000円。気候さえ良ければかなりオトク。
夕方に散歩するだけと割り切ってしまえば値打ちがあります。公園内は花や噴水が
本当にキレイです。


照明などもおとぎの国のよう。無料の公園ではこういうわけにはいきませんね。


5月某日「マザー」 
 ここ最近は家に帰ると速攻でゲームをやっているありさま。10年以上前にゲームはやらないと決めたのに、DS Liteの購入と共にその封印を自ら解いてしまいました。これでまた“ひとり遊び”が得意になってしまう。…ホンマに「アホか!」って感じです。

 やっているソフトは糸井重里さんがシナリオを書いているという『マザー3』。柴咲コウがCMをやっているアレです。シリーズ最初となる『マザー』は、調べると今から17年前の発売。俺はこれにハマリまくりでした。『スーパーマリオ』『ドラクエ4』と並んでこのソフトは、俺がゲームをやっていた頃のお気に入りトップ3。新しい『マザー3』はシリーズ最初のものと比べると内容は全然違うのですが、世界観は共通するものがあってやはり独特の楽しさがあります。
 それにしてもやたらと行き詰るのは、ゲームを久しぶりにやるからなのかトシのせいなのか。終盤を迎えてイライラが募るばかりです。こんなことをしていたら皺が出来てしまう。はぁ…。






4月にモドル
6月にススム

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