9月某日「あとは日本一」 |
あっという間に優勝でしたね、阪神。でも俺としては「今年は阪神どころじゃねーよ、自分のことで精一杯なんだよ」的な生活を営んでいたせいか、イマイチ盛り上がりについていけてません。優勝記念グッズにも手を出さず。デイリースポーツのトラの尻尾がゴールドでキラキラしていて可愛かったから、デイリー1紙だけは駅で買い求めましたが。 ところで「今年はそちらでも優勝セールはあるのか?」というお問い合わせメールを3通もいただきました。「何のこと??」と一瞬わからなかったのですが、そうでした。そうなのでした。2年前はそんなこともやっていたのでしたね。俺もえらく盛り上がっていたものです。あれから2年か…早いなぁ。俺も確実に2才年を取ったわけですが、前回のウチの優勝セールを知っている皆さんも確実に2才年を取ったわけですなぁ。って、話がイヤな方向に行ってますが(笑)、今年のウチのセール。今年は阪神が20年ぶりの日本一に輝いたら、何か考えてみましょうか。約束は出来ませんが…。 ![]() |
9月某日「カントリー・ロード」 |
今朝の空は久しぶりに青く、清々しい。何故か突然『カントリー・ロード』を聞きたくなって、ネット・ウォークマンのジョグ・ダイヤルをこの曲に合わせてみた。随分昔にジョン・デンバーやオリビア・ニュートンジョンがヒットさせたスタンダード・ナンバーだ。オリビアの歌には確か、「故郷へ帰りたい」というサブ・タイトルがついていた。 この連休中に会った友人T。彼は高校卒業後、故郷の北海道を離れ関西や四国を 10年近く漫遊した挙句、今年の春、北海道に帰って行った。そんな彼と久々の再会を 果たしたというのに、他愛もない話をし過ぎた俺は「久しぶりの故郷はどう?」と聞くのを忘れた。 生まれてずっと九州の片田舎で暮らしているという知り合いの若者は、そのうち大阪に行って働く、東京に出て働くんだと、そんな野望をメールに書いて俺に寄こす。都会で働くことは恐らく刺激的で楽しいだろう。特に若者ならそうに違いない。 故郷など特別持たない俺は、帰りたいと思える故郷がない。ずっと大阪に住んでいる俺は、わが街の良さだけしか知らない。ただ時々、どこかへ帰りたくなる気持がふと胸を横切る。俺のカントリー・ロードはどこへ続いているというのだろう。 ![]() |
9月某日「思春期には」 |
駅の柱の陰などでイチャイチャしている若いカップルって、結構多い。今日も電車を待っているホームで、そんな高校生カップルを見かけた。本人たちは死角のつもりでイチャついていたのかもしれないが、割と丸見え。時々キスなんかしちゃって本当に可愛いものだ。俺と同僚は「あーらら」なんて言いながら、半ば微笑ましく2人を見ていたのだが、 突然同僚が「おい!あいつチンコ立ってるで(笑)」。そう聞かされてよくよく股間を見ると、確かに!パンツをルーズに穿いているせいか本当に“テント張ってる”とそんな感じで、 思わず「おおっ!」。 同僚の長男は、もう中学二年生なんだそう。嫁の報告によると、最近は部屋のゴミ箱に丸めたティッシュのゴミが増えていて、部屋もなんだか臭いとのこと。「お父さんから、そういうゴミはトイレに捨てるよう言ってよね」と頼まれたらしい。「せやけどセンズリのことは、男同士でも言いにくいわ」と苦笑い。うーむ、なんとなくわかるような…。 可愛い高校生カップルを見て、中学生の息子の話をしつつ、俺たちオッサン2人は、 自分たちの思春期を思い出して照れ笑いを浮かべてしまったのでありました。 「あの頃は何見ても即効で、チンコが180°に勃ってたよなー」 「1回勃ったら、なかなか元に戻れへんかったよなー」 「今も元気や言うたら元気やけど、何見てもってことはなぁ…」 「そのまま元に戻らんってことはなぁ…」 …嗚呼!思春期!! ![]() |
9月某日「9月には帰らない」 |
「9月には帰らない」 9月と聞くと、なぜかこの歌を口ずさんでしまう。ちなみにユーミン師匠の『紅雀』という古いアルバムに納められている名曲である。師匠の歌の中でも割と解釈の難しい歌詞を持つ歌だが、夏の(恋の)はかなさを歌っていることには違いないだろう。 夏の終わりというものは何かをやり残した気がして止まないもの。そして夏の終わりはうら寂しいと相場は決まっている。夏だからといって何があるわけでもない年齢となっても、若き日々の名残だろうか、何も出来なかった焦燥感のようなものがつきまとうものだ。 そんな一方で、年を重ねていくと秋という季節が輝きだしてきた。食べ物が美味しいとか、しのぎやすい気候だとかそういう理由だけではない。言葉で説明するのは難しいが、いちばん自分らしくいられる、無理のない季節だと思うのである。そうなってくると夏の終わり、すなわち秋を待つ今の季節はなんとなく心弾むのもまた事実。どこかへ旅行しようとか、新しい服を買っておしゃれしようとか、舞台にコンサートに美術館へたくさん出かけようとか、俺は秋の楽しい計画に余念がない。夏の終わりも悪くはない。 ![]() |
9月某日「美容液」 |
気がつけば人の影も長く伸びて、秋の訪れを感じる今日この頃。ついに今年は夏のトキメキを感じることもなく、7月と8月は忙しく過ぎ去ってしまいました。9月に入っても忙しさは大して変わりなく、今週も三連休などあるわけもなし。中一日だけ休んだ他は慌しく仕事をしておりました。こうして仕事に心血を注いでいると、仕事面でだけはワタクシ、引く手あまたの人気者。しかし一方で『そのうち誰かに出る杭は打たれる的に潰されるかも…』と密かに心配しながら日々送っている次第です。 さてそんな生活をしていると、言うまでもなく私生活に潤いなどあるはずがありません。というか、既に角質化。こんな状態にまでなってしまったら、最高級の美容液を以って地道に回復させるしかないなぁ…と考えていたところに、ナント、神はエクセレントな美容液を俺につかわしたのでございます。超イケメンな新入社員が俺のスタッフに加わったのでした。姿が良いだけではなく、明るくて人なつっこい性格も可愛い。毎日俺の周りをチョロチョロしています。仕事を教えるだけでなく、ふぐを食べたことがないと言う彼にてっちりとてっさを食わせ、スーツを一緒に買いに行って選んであげたり。今の俺にはこんなことだけでも、生活が潤いで満たされていくというものです。 ところが今日、慶弔に関するマナーやら生命保険のことを教えていたら 「西園寺さんは何でもよく知ってますよねー。ボク、親父はいないし、みんな誰からこういうことを教えてもらうんだろう?」 「…はい〜?!」 俺は亡くなったお父さんの代わりかいな?? 確かに彼の年齢よりも、亡くなったお父さんが生きているとした時の年齢の方がわずかに近いわけだが…。そんなことは初めからわかっていることなのだが…。なんだか…。 かぼちゃの馬車がただのかぼちゃに戻るように、最高級の美容液がただの水道水に戻った瞬間でした。やはり今の俺はわき目もふらず働くしかないようですな。がんばろっ。 ![]() |
9月某日「ナンパ」 |
日々地味に暮らしていても、閃光を放ったかのように突然激しく明るい出来事が起こるものです。というわけでワタクシ、この年になって、なななななんと、ナンパされました!場所は、そんなことが起ころうはずもない新橋演舞場。相手は、本来俺などに声をかけようはずもないイケてる坊ちゃん。俺に時間がなかったばかりに、この奇跡に近い神の引き合わせは未遂に終わりましたが、こういうことに慣れてない俺は3日間くらい気分がよかったデス(笑)。 それにしても彼はマニア専だったのか?それとも昼の新橋演舞場という、ババァの嵐の中に俺がいたから、相対的な見映えとして俺がイケてるように見えてしまったのか…。と、こんな話をしていたら、友人は「壷とか健康食品でも売りつけたかったんちゃう?」。 なるほど。その線もあったか…。 ![]() |