4月某日「優しい先輩」 |
東京出張の折、在京の仕事仲間でもありひとつ上の先輩でもでもある人に「西園寺、珍しく暗いよね」と指摘された。「最近、気持の晴れることが少ないんです」とこぼすと、理由は何も聞かず「まかせとけ。今日は俺が面倒見てやる」と有難いお言葉。仕事を早々に終わらせて連れて行ってくれた先は東京ドーム。各所に顔のきく先輩は、なんと当日なのにめっちゃ良い席を用意してくれたのでした。しかもその日のカードは巨人阪神!伝統の一戦をこんな良い席で見られるなんて、感激です。 前日の試合では阪神に完勝の巨人。清原の通算500号ホームランをかけての当日。湧きに湧いた一塁側外野席。もう最初っからドームは熱気に包まれて、その雰囲気だけで俺などもブルーな気分が和らいでワクワク。阪神の先発は井川。ナマ井川の勇姿に、今度はクラクラしていたのでした(笑)。ついでに、最近はすっかりオヤジ臭くなった仁志も遠目ならいい感じ。 試合経過は割愛するとして、結果は前日と打って変わって阪神の圧勝。あまりの圧勝ぶりに試合としては面白くないところもありましたが、大阪人の俺は阪神の勝利は嬉しい限り。清原の記念すべき試合に、結果として立ち会えなかったのは残念でしたが。 さて、野球観戦の後、先輩は俺を小洒落た焼き鳥屋に連れて行ってくれました。他愛ない話を延々と2人で続け、いつの間にか時間は真夜中。少し酔っ払ってきたのか先輩は、俺の肩を抱いて「元気出せよ〜、西園寺」。そして急に真顔で「色んな仕事の仕方があって、それについて色んな見方があるよね。でも俺はオマエの仕事の仕方はいつ見ても正しいと思う。俺がそう思うこと以上に、オマエは誰の意見を求めているのか?」と、言ってくれたのでした。余りにも多くの人に振り回されすぎたこの三ヶ月。先輩のこの言葉で、自分を見失いかけてた昨今の状況に少しだけ光が見えたような気がしました。そしてこういう優しい先輩がいる自分は、いない人よりは少しだけ幸せ者なのかもしれない…と、そんな当たり前のことにようやく気づき、あらためて先輩の有難さに胸がいっぱいになったのでした。。 ![]() まったくわからんと思いますが、バッターは仁志、ピッチャーは井川。 |
4月某日「皺・連休・贅沢」 |
グターっと暗い顔ばかりしていたら、眉間に皺が寄ったような気がして焦りまくりのルビ吉です。誰よりも肌のことには気を使わなくてはいけない年頃だというのに、あるまじき 失態でした。笑い皺は「これだけ笑ってたら、もう防ぎようもないか」とあきらめてますが、眉間の皺っちゅーのはなぁ…。 久しぶりに二日間連続で休めることになり、ここは思い切ってゆっくり家でダラダラすることにしました。『誰に誘われようが出て行くまい!』と固く決意もしてみましたが、結局 誰からも誘われることなく、それはそれでせつないものが…。いいんだけど。そんなワケでこの二日間はホームページで手付かずだったパートを何かと整理することにしました。ずっと懸念であったリンクのページもスッキリと。なんとなく残していた閉鎖ページの紹介などもこの際削除して、かなり見やすくなったと思います。コメントも随分古くなって現状と異なるところもあったので、最近の2つ3つ以外は全て書き換えました。デザインは他のコーナーと同じルールで微調整。多少は統一感も出たのかなぁーと。 先週末は久しぶりに会社の人たちと夕食に。仕事が終わってからまで会社の人と一緒ということに割と抵抗があるのですが、その日は全員部署違いのメンツだったのと、久しぶりに話す人もいたのでかなり有意義でした。男3人、女2人。俺より少し年上2人、年下2人。既婚者2人、独身3人。なんの駆け引きも探りあいもなく、会社の人の噂話や 悪口。ホリエモンの話や阪神の話。最近読んで面白かった本の話とか愛知万博の話などとりとめもなく。7時半頃からスタートして、店も変えずに気がつけば1時。超隠れ家的な小料理屋で美味しい料理をいただきながら、夜はのんびりと更けていったのでした。 今になって思えばああいう時間こそ「贅沢な時間」って言うんだろうな、と思っています。 なんだかんだで精神レベルは回復中。心配してくださった方、本当にありがとう! ![]() 写真は意味もなく小樽運河沿いにあるショップを撮影したもの。 |
4月某日「オタクの巣窟…のはずが」 |
レベル0の精神力と風邪をこじらせてる中、何の因果か「東京国際アニメフェア」に行って参りました。漫画は今でも好きなんだけど、アニメとは今や無縁の俺。しかし今度そっち方面の仕事と絡むことになり、好きも嫌いもなく、各所ご挨拶に東京ビッグサイトまで馳せ参じたのでありました。 まず行って驚いたのは、「アニメ好きの人ってこんなに大勢いるの??」ということ。そして俺の中に少なからずあった“アニメ好き=オタク、暗い”という図式は過去の偏見と化すほどに、見た目は普通の人ばかり。ただ女子はなんとなくブーデーの含有率が高いかな…と。男子は案外そうでもありません。メガネ率も高くないし(?)。時々めちゃくちゃカッコイイ男たちがいて様子を伺ってると、これが台湾とか香港あたりの中国系男子。独特のオーラがありますな。俺もアニメに精通していたらお近づきになれたのに…なんて。 ま、アニメフェアに来てこれまでの価値観がガラガラと変わっていき、どこか疲れました。 ひとつ安心して眺められたのは、何のアニメ作品かわからないんだけど、コスプレした イメージモデルを立たせているブースがいくつかあったのです。で、そのモデルさんの周りにはカメラ小僧が群がって写真を撮っている。まさに「アニメ・ファンたる者、こうでなくっちゃ!」という光景です。でも小僧の中には、モデルさんにぎりぎりまで寄って写真撮ってる男子もいてビックリです。だって露骨に“乳だけ”とか“股間だけ”撮ってましたからね。だが、そんなお姉さんも慣れたもの。ミニスカの中を見せるでもなく見せないでもないポーズで対応。エライなぁ〜、彼女たち。家に帰ってズリネタにされるだけなのに。 ![]() 右はタツノコプロのブース。アクビちゃんがひときわ目立ってました。 |
4月某日「四月の迷い」 |
3月は余りにも多くのことがありすぎた。目まぐるしく押し寄せた仕事の波。評価も 受け、お叱りも受けた。プライベートでは懐かしい人との再会、応援していた坊ちゃんの就職内定、そして人との出会いという嬉しい出来事の一方で、突然すぎる決別に悲しい気持を背負うことにもなった 今の疲れ果てた俺は、他人からどう見えているのだろう。自分は何者なんだろう。 人を好きになることも嫌いになることも、自分自身を好きになることも嫌いになることも、 どうしてこんなに難しいのだろう。 たくさんのことが新しくなる四月。そんな四月の真夜中は、普段考えもしないことだって考えてしまう。しかし考えても出ない答えだということにやがて気づき、季節は夏へと 移って行く。そしてそれは毎年おなじことの繰り返しだ。 ![]() |