9月某日「永遠の薔薇」 |
確かに「そういうご時世だよなぁー」と思いながらも、『薔薇族』の廃刊には驚きました。20代の人には馴染みがないかもしれませんが、30代以上の方なら『薔薇族』でゲイの世界を覚えたって人も多いはず。実は俺もそのクチで、少なくとも10代終わり頃から20代初め頃までは、熱心に読んだものです。オカズとしてのグラビア、ショップやビデオの情報だけがすべてではなく、文通欄で人と知り合ってみたり、同性愛差別だとか性病を学んだり、ゲイであることの悩みを軽減してくれたのも『薔薇族』でした。 あれから長いこと手にすることもなかったのですが、先日たまたま飲み屋さんに置いてあった『薔薇族』を見ました。悲しいことに、もうそこにはゲイ雑誌としての魅力はありませんでした。オカズ本としても情報誌としても読み物としても。 インターネットの普及で、ゲイ関連の情報収集のために雑誌を購入する人は激減でしょう。それでも売られているゲイ雑誌には確固たる個性が伺えます。『バディ』なら若者ゲイの総合誌であり、ビジュアル的にもこじゃれていて、オカマが大好きな笑える(毒気のある?)コラムなども秀逸。『G−men』は体型に特化した味付け。『サムソン』は言わずもがなの専門誌。そんな中で『薔薇族』は立ち位置を見失っていたのかもしれません。そう思うと、俺にはいたたまれないものがあります。そして廃刊のニュースを聞いたときは、何とも言えない淋しさを感じたのでした。たかが雑誌ひとつ廃刊するくらいで、しかも長らく手にすることもなかったくせに、この思いは何なのでしょうか? 『薔薇族』は1971年創刊。途中、何度かの発禁処分と闘いながらも、33年間にわたり発刊し続けてきたそうです。 ![]() ↑創刊者・伊藤文学さんにオマージュを込めて。 |
9月某日「ヤヌスの鏡」 |
この頃は仕事上で待ち時間が発生することが多く、俺は週刊誌のとりこ。最近の週刊誌ではオリンピックの記事が特集されることも多かったですね。新潮だったか文春だったか現代だったかは忘れましたが、笑わせてもらったのが2つの見出し。 『夜もトビウオ・北島康介』 中身は、アテネでグラビアモデルのお姉ちゃんを選手村に呼び込んでいた…という話。それにしてもトビウオって。記者は北島がヤッてるところを見たんか?!って気がしないでもないが、腰のしなり&粘りが凄そうな北島選手ならではのキャッチ。 続いてはドーピングのハンマー投げ選手です。 『アヌシュは尿をアヌスに隠した!』 ナイスです。とてもナイスだ!アヌシュ選手は、もとから“ケツ穴”感の高い名前なわけですが、ここまで素直に言い回されちゃうとグーの音も出ません。素晴らしいですね。ちょっと早口言葉風だし。そう言えば昔、『ヤヌスの鏡』ってドラマがあったなぁ。杉浦幸。以上。 ![]() ↑アヌスのイメージ(嘘) |
9月某日「いつも一緒に」 |
残暑ほのかな休日。ちょっと遠くまで足を延ばして、友人のカメラマンの個展に行ってきました。プロのカメラマンとあって(?)、結構な賑わい。花なんかもわんさかあるし。俺も一応は花を贈ってはいたんだけど、ああいう中で見たらショボっ…。 それはさておき。最近はインターネットで写真を見ることが多いんだけど、PCのモニターではなく、プリントして壁に飾っている写真はやっぱり違いますね。写真から発せられる力の強さが全然違う。と、そんなことを考えながら見ていたら、友人に別のカメラマンを紹介された。友人が俺を指して「彼も写真を撮るんですよ」などと言わなくてもいいことを言うもんだから、焦ったのなんの。そういうフリをしたらその次は「どういう写真なのか?」と来て、使ってるカメラの話題なども挟みつつ、締めは社交辞令の「一度拝見したい」となるわけで…。俺にはまだ言えません。「コンデジで男の裸を撮ってます」とは。ホントは堂々と言って、プロの方にご指南いただきたいのですけどね。 ギャラリーからの帰り道、電車に揺られながら夏とも秋とも言えない風景を見ていたら、急に「もっと写真を撮ってみたい!」という創作意欲にかられました。最近はpgの撮影しかしていなかったことを省みつつ、「普段から手にカメラを」と決意も新たにしたのでした。 新たなる決意は形にしようということで、さっそく普段の持ち歩き用のカメラを買ってしまいました。先月からずっと気になっていたペンタックスのカメラ。家に帰ってからずっと触り倒しています。たった数時間で愛しさ炸裂。しばらくは俺の鞄に定住しそうです。 それにしても以前ここでも書いたpg用に新調しようと思ってたカメラは、これでまた俺から遠のいてしまいました。めっちゃ欲しいんだけど、そんなにカメラばかり買ってるわけにもいかず…。pgはもうしばらく現在の愛機で頑張らせていただきます。 ![]() |
9月某日「絵に描いたような災難」 |
平和に部屋の掃除などをして過ごしていた休日の夕刻。突然の地震。俺は不思議と 有事には落ち着くタイプで、即刻、火元確認やら玄関のドアを開けるやらを激しい揺れのなかテキパキ動いておりました。と、そこへ「ガッシャーン!」という音。ひょえ〜っ。掃除するのに邪魔だというのでCDを無造作に積んでいたんですが、それが揺れで崩れたのでした。そして崩れた先には、なんと!茶の入ったグラスがありまして周りは水浸し。CDのケースにまで茶が染みて歌詞カードはシワシワ。「あっちゃー」と思いながらCDを片付けていると、その下からコンパクト・フラッシュが1枚…。王子の撮影画像が入ったものです。データは既にPCに取り込んでいたからいいようなものの、ひとつ間違えば撮影も水の泡でした。はぁ〜。 夜中に来た2度目の地震は、ちょうど風呂から出たばかりのタイミング。何もこんな 時に…とボヤキながらも、とりあえず急いでノーパンでジャージを穿き、玄関のドアを開けに。マンションの隣近所の皆さんも外に出てきていたので、貧相な上半身を見られてしまいました。目の合った隣の奥さんが「今夜は眠れそうにありませんねぇー」なんて話しかけてくるも、目のヤリ場に困ってる様子。俺もここで初めて慌てて、「あ、すみません。ちょうど風呂から出たところだったんで、パンツも穿かずコレだけ穿いて…」と、誰も聞きたく ねぇーよ!な、俺のジャージの下がどうなってるかの説明までしてしまう始末。アホ。 いやーそれにしても、上半身裸で済んで良かった。慌てて上半身だけTシャツ着て、 下半身は真っ裸みたいな格好で外に出てたら…(冷汗)。 ![]() |
9月某日「根気くらべ」 |
絶えず音楽を聴いていたい自分にとって、ポータブルプレイヤーは必モノ。今はCDプレイヤー中心の、時々MDって感じで持ち歩いてます。しかし時代はHD内蔵のプレイヤー。「iPod」とか「ネットウォークマン」の類ですな。いちいちソフトを入れ替えなくても、 あらかじめ何千曲もHDに入れておけるから、聞きたい時に聞きたい曲がすぐに聞ける…夢のような話です。嗚呼、欲っすぃ〜〜〜!。「じゃあ、買えよ」なんですが、問題は音楽ファイルを一旦パソコンに取り込んで、それからプレイヤーのHDに転送する作業。 何千曲も取り込めると言われても、実際のところ取り込むかなぁ…何千曲も。 超単純作業ってことは目に見えてるし。ほとんど根気くらべだよなぁ…。 店頭で商品を手にしながらそんなことをあれこれ考えていたら、うっかりその商品を 手にしたまま店を出るところでした。やばいやばい。 ![]() |