10月某日「東大入試問題」 
 ここのところ読んでた本がやわらかい。三谷幸喜のエッセイ(『ありふれた生活』『気まずい二人』etc)はまだいいとして、『ガッツ伝説』は…。面白い本であったからそれはそれで良いのだが、このままやわらか目の本ばかり読んでると脳が溶けそうでイカン。ここらでイッパツ頭を使わなきゃと選んだのが、齋藤孝氏の『読むチカラ』(宝島社刊)。この本は200頁中の半分くらいを東大の入試問題(現代国語)を引用して、己の読解力がどの程度なのかを知らしめてくれます。おかげで久しぶりに必死になって文章を読みました。電車に乗ってても喫茶店で時間を潰してても、煙がでるほど頭を使いました。

 初めて触れた東大入試問題は意外なものでした。難しいには違いありませんが、思っていたほどには難しくないのです(もちろん、それは俺が目にした現代国語の一部の問題に限った話ですが)。筆者の齋藤さんは「(解答するには)むしろ、年齢と知識を積み重ねた社会人の方が有利かもしれません」と同著の中で書かれていますが、そうなのかもしれません。書いてあることさえ理解出来れば、出題文のテーマそのものが大人なら興味深く感じられたり考えさせられたり。でもそう考えると、18や19という年齢でそれらの問題が解けてしまう子供たちって…という新たな驚きも生まれるわけで、「やはり東大生は違うなぁ」と
あらためて感心してしまいます。なんだかんだ言っても菊川怜とか六條華子とか、見た目は頭悪そうな高田万由子なんかもみんな凄いなぁ、と。

 ところでどんな問題が出ているのか。試験問題をここで勝手に引用するわけにもいかんのですが、試験に採用されていた詩で俺がしみじみと「いいなぁ」と感じたものを二編だけ紹介しましょう。金子みすずさんの詩です。
*********************************************************************

「積もった雪」

上の雪
さむかろな。
つめたい月がさしていて。

下の雪
重かろな。
何百人ものせていて。

中の雪
さみしかろな。
空も地面(じべた)もみえないで。

「大漁」

朝焼け小焼けだ
大漁だ
大羽鰯の大漁だ

浜は祭りの
ようだけど
海の中では
何万の
鰯のとむらい
するだろう

*********************************************************************
俺が18や19の頃に金子みすずさんの詩を味わえたかどうかは疑問。でも今ならこの詩人の優しさや力強さも感じ取れます。そう考えると年を取るのも悪くないのかもしれません…なんて、明日になったらまた違うこと言ってそうですが(笑)。


10月某日「パンツの持ち主は」 
 駅までの途中に、かねてより「どんな人が住んでいるのか?」が気になっていた家がありました。というのも干してある洗濯物の中に競パンとかスパッツとか小さなタンクトップがあって、ある日などは下着と思われるビキニまで登場。俺が気になっても仕方のない洗濯物ラインナップでしょう?朝の通勤時にいちどだけ、それらを干しているオバハンは見かけたことあるのですが、オバハンはスパッツ穿いても競パンは穿けへんわなぁ。で、ずっと「早く競パンの持ち主に会わせろ」と念じ続けていたら、先日ようやくその素敵アイテムを身にまとっているであろう住人が家から出てくるところに遭遇!もー、たまらんかったです。めっちゃエエ男でねぇ。年齢は20代後半ってところか。目がクリッと大きく鼻筋の通った小さな顔。Tシャツ姿の時に目撃したのですが、いかにもジムに通ってそうな風体、スタイル。あの競パンとかビキニは間違いなく、この男の小さなケツに張り付いていたものだ!と思ったら、鼻血ブーッ!

 本題はここから。それから数日後、なんとワタクシ、そのナイスガイと堂山でバッタリ出くわしたのです。すごい偶然でしょ?ただ通りを歩いていただけって状況なんですが、
「ああ、ヤツは間違いなく…」と思ったら何故か嬉しくなってしまって。堂山のメインストリートも気分は痛快ウキウキ通り♪ってなもんよ(笑)。オザケン。ちょっと古いけど。

 あの洗濯物の持ち主がイケメンな上に「そうなのか…」とわかってしまうと、俄然彼の洗濯物に興味津々。その家の前を通る時はついつい見てしまうというものです。男性の下着を盗む下着ドロボーの事件が新聞に載っていたら、「とうとう西園寺やりよったな!」と思ってください☆

                      
                   


9月にモドル
11月にススム

sugar daysのtopへモドル