キリキリとは
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 キリキリとは星野写真撮影専用の簡易型ポータブル赤道儀です。
 キリキリには2タイプあって、写真で小さい方がオリジナルのキリキリで、大きい方がキリキリクォーツです。
 オリジナルのキリキリは、平成3年に職場の先輩がオーストラリアに行くときに南半球の星野写真を撮る道具が欲しいというので(結局撮影する時間がなかったそうですが)、その頃天文ガイドに紹介されていた簡易赤道儀(アイベルHG−1)のコンセプトに基づいて製作した3台のうちの1台です。
 これは極軸を合わせてから駆動ノブ(写真中の蝶ナット)を時計を見ながら5秒毎に一目盛ずつ動かすと取りつけたカメラが星を追尾してくれるものです。
 キリキリクォーツの方はオリオジナルのキリキリをもう1台持っている友人とともに完成させた物で、駆動ノブに腕時計が張り付けてありその秒針を本体の目盛に合うようにノブを動かすと星を追尾するものです。この腕時計がクォーツ式であるため、キリキリクォーツは水晶発振制御式手動ポータブル赤道儀という世にも珍妙な形式となりました。
 オリジナルのキリキリは135mm望遠、キリキリクォーツでは180mm望遠までそれぞれ5分露出までの使用実績がありますが、キリキリクォーツの方は極軸あわせさえうまくいけば500mmレフレックス超望遠でもつかえるはずと思ったんですが、さすがに無茶でした。

キリキリクォーツ駆動ノブ

月刊天文ガイド1998年5月号の私の愛機コーナーに
キリキリクォーツが採用されました。

キリキリクォーツの図面はこちらでダウンロードできます。
個人的な使用はご自由にお使い下さい。ただし商用目的はご相談下さい。
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