ふらふらうろうろ日記―お山でお泊り録
テント背負ってお山へGO。 |
2009.8.21(金)くもりのち雨〜23日(日)はれ 穂高縦走? その2 今年はちゃんと登るぞ〜♪
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やっとのことで間違って降りた斜面からはい登り、ちゃんとした登山道を目の当たりにして嬉しかった♪ いくら真白で視界がきかないからって気を付けないとアブナイアブナイ。 たぶんあと少しだからこそ、ここから気を抜かずに行かなくては…。 道を間違えたおかげで、ただでさえ遅いのに、ますます時間を食ってしまった。。 せめて明るいうちに小屋に着かなくちゃ。。 ペンキマークの○印を追いながら進むと、下の方に山小屋の影がぼんやり見えてきた。 ぅおっしゃぁ〜〜♪♪ 勝った♪ (何に?) だけどここからが勝負。 まだクサリ・ハシゴが待っている。 あと少しだからこそ気を抜けない。。 根性だ!! 気合いだっ!! ここで気を抜くな〜!! ガンバレあたしっ!!! 周りに人がいないのをいいことに、自分に気合を入れるために雄たけびながら山小屋を目指す。 なんとかハシゴを無事に降り切り、やっとの思いで穂高岳山荘に着いたのはすでに17時40分頃。 上高地のスタートからほぼ12時間近くかかった計算。 重い荷物と視界が悪くてペンキマークを捜すのに手間取ったとはいえ、時間かかりすぎ? それでもなんとか明るいうちにたどり着けた。 私より先に登っている人はなく、こんなに時間がかかってるのに追い抜かした人もいない …ってことは、今日岳沢から登ったのは私ひとり??(汗) 頭の先からつま先まで全身ずぶ濡れなので、テントではなく、小屋に泊めてもらうことにする。 受け付けしようにも、手がかじかんで財布が出ない(苦笑) 遅い到着なので、怒られるの覚悟で宿泊をお願いする。 怒られることもなく宿泊の手続きをしてもらい、まだ夕食も用意していただけるという。 元々テントで自炊のつもりだったので食糧はあるけど、お願いできるのなら用意していただこくことにする。 濡れたものを拭いたり用意するのに時間がかかって、食べ始めたのが遅くなったので、かえってご迷惑だったかも。。。 濡れたズボンをおやすみパンツに履き替え、ダウンを着込んで体を温める。 速乾性の衣類って乾くからすご〜い♪ 温かい毛布に包まれてぬくぬく寝たら、朝にはすっかり乾いてた。 夜の間も風雨は続く。 小屋の窓に吹き付ける音がすごい。 あぁ、テントにしなくてよかったよ。。 8.22(土):2日目 明けて翌朝。 外はやっぱり白い。 これじゃ、朝日なんてとんでもない。 でも雨は降ってない。 乾燥室に入れておいたズボンも靴下もくつも全然乾いていない。 ん〜、とりあえず、着て動いているうちに乾くかな? ぼちぼちと出発準備をして小屋を出る。 奥穂へ行くための小屋の横の垂直のハシゴを下から見てるだけで怖い。 ![]() 昨日よくあんなところを降りてきたもんだ。。。(*_*) ザイデングラートを下りて涸沢へ。 途中で晴れてきて、涸沢に着く頃にはいいお天気♪ テントを張って今夜の寝床を作ったら、さて、北穂へ登るかな。。 もちろん重い荷物は残して、小さなザックにはカッパと水とお昼ごはんだけ。 荷物が軽いって楽ぅ〜♪ ![]() 去年、涸沢にテント泊しに来た時に、少し前を歩いていた人たちがそのまま北穂に登って行った。 時々見上げると、急斜面を登っていく赤い大きなザックがいつまでも見えていて、あぁもうあんな高い所へ…って、ずーっと目で追えた。 ザイデングラートも急だけど、北穂へ登る斜面はもっと急そうに見える。 ![]() 確かに登りもキツイけど、途中からここでもやっぱり岩場登りが始まった。 ![]() もう岩場は勘弁してよぉ〜(泣) でも晴れて乾いている岩場はそんなに苦にならないかも。 昨日のたいへんな思いも、晴れてたらきっとそれほどでもなかったのかもなぁ。。 高度がぐんぐん上がって、涸沢のテント村も米粒のように小さく見える。 ![]() なんか頭がクラクラしてきた。 実は高所恐怖症な私。 今まで山は地面に足がついてるから怖くないと思ってたけど、やっぱり怖い。。 怖い怖いと思って登ってきたけど、山頂にはすべての苦労が吹き飛ぶような絶景が待っていた♪ ![]() 目の前にバーンと槍ヶ岳がそびえたち ![]() 山々が一望に見渡せる。 どれがなんて山だか、私にはわかんないけれど… 景色を堪能したし、お昼も食べたし、北穂高小屋に寄ってジュースも飲んだし、あとはテントに戻ってゆっくりしよう と下山し始めた。 途中、気の張るクサリ場をすぎて、気がゆるんだのか、 登山道を踏み外して横の斜面に落ちたw(◎o◎)w お花畑だったのと荷物が軽かったおかげで1mくらい落ちただけで済んだけど、いやぁ〜気が緩むとアブナイ。。 そして、お花畑荒らしてしまいました。ごめんなさい。。 ちょうど涸沢音楽祭が行われていて、下る途中下から音楽が響いてくる。 早く下りて見に行きたいのだが、下り遅っそぉ〜い(汗) 登りはほぼコースタイム通り3時間くらいで山頂に着いたのだが、 下りも3時間かかってしまった。。。 途中でお花を愛でながら…(*^_^*) ![]() ![]() ![]() ![]() 音楽祭が行われている涸沢ヒュッテはテラスが混んでそうだったので、 涸沢小屋で一休み♪ ![]() 涸沢音楽祭 ![]() 落ち着いたら、今夜のでな〜の用意。 秘密兵器?保温ポットにお湯を入れておいて、夜に温かいものを飲むんだぁ〜♪ ![]() そんなわけで、暗くなるまでのんびり過ごす。 夜7時すぎくらいだったか、そろそろ寝ようかとトイレに歩いていると、 「ライト見えるなぁ」 「あれ あんな所にいるよぉ〜」とか周りのテントから声が聞こえる。 んん? 見上げると涸沢槍のあたりを北穂から奥穂方面へ移動していく光あり。 山岳救助隊詰所の小屋の前でも救助隊の方が見上げながらどこかに連絡を取っていた。 あそこってアブナイ場所では? しかもこんな暗くなってから? 無茶なことして命を落とすのは自己責任だと思うけど、救助に行く人、まわりの心配、 いい迷惑。 エラそうなことは言えないけれど、暗くなってからわざわざ危険な場所を通るのは どうかと思う。 満天の星空を期待したけれど、雲が出ていて、半分だけ。。 それでも十分い〜っぱい星がみえるキレイな星空♪ なかなか寝付けず、時々テントから顔を出して空を眺める(笑) いつでもどこでも即眠れるはずなのに、昨日の強行軍でまだ神経高ぶっているのかも?
2009.8.27 |