ふらふらうろうろ日記―お山で駆けっこ録

今年も丹沢の山で駆けっこ。


2008.7.6(日)はれ

第10回北丹沢12時間山岳耐久レース

う〜ん。む〜ん。。。


今年も出ました『北丹沢12時間山岳耐久レース』
北丹沢のレースに出てみようと、走るのが大っ嫌いな私が走り始めて早くもまる3年。
きっかけその他は過去の参戦記20062007をご覧ください。

そもそもここを走るきっかけにもなったえくんちょさんとも今回はいっぱいご一緒できて幸せ。

私にとって一番大切なこのレースも3回目となりました。
でも、走るのは今年限りのつもりなので、これが北丹沢での最後の参戦記かな。



7.5(土):前日

今年も前日入り。
今までと違うのは前日からしっかりと予定が入っていること(笑)

お昼すぎにたーこさんを某駅で拾って、北丹沢を目指す。
途中のスーパーで食料を仕入れたり、道間違えて?ナビに「新しいルートに変更します」と 何度も言わせたりしつつ、会場に到着。

車はめんどーなのでキャンプ場にとめた。しかも去年とほぼ同じ場所(笑)
今年のキャンプ場は全面駐車場ではなく 奥の方にはいくつもテントが建っていて、去年との違いに驚く。
今年の駐車場はキャンプ場がいっぱいになったら会場外の別な場所にも確保されていたようで、 明け方になって次々到着する車もなく、車で寝ていても、ザワザワうるさくなかったかも。

車を置いたら受付へ。

招待選手か?? と思うような自分のゼッケンNo.にも苦笑したけど、 たーこさんのNo.とのあまりのシンクロぶりにもビックリ!!



今年のTさんはGoodな場所に幕営中。
車に荷物を取りに行きがてら、たーこさんとえくんちょさんと一緒に表敬訪問?
それにしても、そんないい場所があったとは!!


夕方からパラダイス企画の前夜祭にスモーカー持参で参加。

シューマイ洗ったり(あれ?)
トラさんのお世話係になったり(??意味不明?)

今年の寝床は、たーこさんが人見知りがどーしたこーした とわけわかんないことを言うもんで、 バンガローにスペースがあるようならご一緒する約束。
4人寝ても大丈夫そうなので、たーこさんと一緒にくんちんとたかさんのバンガローにお邪魔して、おやすみなさい。


7.6(日):当日

朝、4時に起きて荷物まとめて車に移動。
のんびりと準備をして、いざスタート地点へ。

今年からウェーブスタートになった。遅出組なので早めに最前列に並ぶことはできず。
それでも結構前の方確保。


早出組スタートまでお話していたTさんともはぐれて周囲に知り合いもなく、 久し振りにおとなしくだまって時計とにらめっこでスタートを待つ。


スタートは7:00。合図で一斉に動き出す。


会場を出たらしばらく続く上りのアスファルト。
スタートで近くにいた人たちがどんどん前に行き、後ろからどんどん抜かれるままに ヨタヨタと駆け上る?
「お先にぃ〜!!」と抜きながら一声かけてくれたゆぅさんの腿がたくましい(笑)


暑くて、汗がダラダラ流れる晴れの天気。
ペットボトルの水2L全部水袋に入れて正解だったかも。
今回初投入のリアクターはやっぱり背負いやすくて◎♪


重機にたどりついて、いよいよ最初のトレイル。
最初にちょっと渋滞したくらいでゆっくりと列が進む。

ところどころ渋滞しつつ、ひと山越えて青根の集落へ。

アスファルトになって、道幅が広くなったとたんに、またどんどんどんどん抜かれ出す。


走れないって致命的だよなぁ。。

以前より今の方が練習しているはずなのに、この状況はちぃぃっとも変わらず。 子供の頃からとはいえ、遅いのはどうしようもないのかなぁ。。


ロードを終え、やっと神ノ川キャンプ場の橋を渡ったのが8:30。

これって去年とほぼ同じでは?(笑)


鐘撞山までの急登を登りながら考えた。

時間を気にして(私の場合の『時間』とは『制限時間』のことなのだが) 必死で昇って息つく暇もなく必死で下るこのレースはやっぱり今年で限界だな と。
山はマイペースに楽しみたい。

そもそも北丹沢のレースに出てみたくて走るの嫌いなのに走り始めて、 知り合いもいっぱいできて…。

でもやっぱり今年で走る世界から卒業しようと思う。
心の中で北丹沢の箱のフタがパタンと閉まった気がした。

そして、私にとって一番大切なレースの これが最後だからこそ完走したいと強く思った。


これで最後だと思うから、鐘撞山の鐘も大きくカンカン叩いてきた。


鐘撞山からもまだ頭がクラクラする急登が続く。

途中でしゃおらいさんが少し後ろにいて、 なんでまだこんなところに?? って 思っていたら、ピーク手前で「お先にっ!!」 ってガガガッて登ってった。さすがっ。


急登登ったら、急下り。

下りきったら神ノ川ヒュッテだ♪ 水だっ♪♪


昨年の11月の植樹ボランティアの時に、台風被害の爪痕をしっかり見てきたから、 一見なんともないように見えるほどに復旧されていることに驚く。
大会には間に合わせる とは聞いていたけど、ここまでにするには相当なご苦労が あったことと思われ、頭が下がる。


給水所はごった返していて、とりあえず水をカップに3杯もガブ飲みして関門を越える。

ん〜、去年より5分ほど遅れてないか??


今年は犬越路までコースが伸びているのに、関門の閉鎖時間は変わらない。
第2関門をギリギリに越えられるかどうかの私は間に合うのか?

伸びた距離は1km程度だそうだが、山の1kmはロードの1kmとは違って、かかる時間が大違い。

なのに、関門の制限時間が同じっていうのはどうよ??


台風被害で人の身長より段差が大きかった犬越路までの道もすっかりフラットになっていて、 復旧作業に感謝しつつ、登っていくのだが、時々意識が飛ぶ(汗)


横を通ったランナーに「大丈夫ですか?」って声かけられるくらいだから、 本人はちゃんと歩いているつもりでもフラフラしていたのかも。


湧水を見つけるたびに、顔をバシャバシャ洗ったり、ほっぺを両手でバシバシ叩きながら進む。


やっと犬越路到着。


追い越し禁止区間があったり、急下りがあったり、で、やっと第2関門に続く林道へ。


ゆるやかな下りなのに、私には毎年走れない林道。
今年こそはここを走り抜けたかった。
あぁ、だけどすでに足がダメダメでとても走れる状態では。。


林道に出たところで、すでに第2関門閉鎖まで残り時間35分。
第2関門まで7km。


その場にいたスタッフには「下りだし、キロ5kmで飛ばせばギリギリ間に合うよっ」って言われたけど…。


走れる人にはキロ5分はたいしたことないのかもしれないけれど、
元気な時でも無理なのに、 山2つ(犬越路を入れれば3つ?)越えてきた足に、キロ5分はムリっ。
しかも、第2関門の給水所で水袋に水を補給する時間を考えると、キロ5分より速くなければ…。

水の追加なしで第2関門以降の山に入って行くなんて絶対ダメっ!!。

実力を遥かに超えるようなことができたとして、たとえ第2関門を越えられたとしても、 その状態で風巻ヘッドや袖平への急登を登れるのかアヤシイ。




「キロ5分」 っていうコトバに負けたのかもしれない。。




足と気持ちがピタリと止まった。




私の北丹沢が終わった。。




たとえ間に合わなくても、せめて走って第2関門まで行きたかった。

だけど、あきらめてしまったらもう足が上がらない。
ココロとは裏腹に、身体はひたすら歩くことを選択。


近くを歩いてたおじ様と話しながら進む。
おじ様は第1回から出ていて、今年で出場10回目なのに完走を逃してしまったそうだ。

コースが伸びたのに、制限時間が同じなのはおかしい と。
思うことは皆同じ(苦笑)

今年で第10回のこの大会、第1回から続けて参加している人は7人いるらしいと 前日にTさんに聞いていたけれど、その中のお一人に偶然会えた。
Tさんも今年で10回目。
第2関門はとっくに越えているはずだけど、どのへんにいるんだろうか?


歩いているうちに関門閉鎖時間の13時を過ぎた。


やっと第2関門にたどり着いたのは閉鎖後1時間もたった14時(笑)
歩くと時間がかかるわぁ〜。


ゼッケンに×をもらって、第1関門の神ノ川ヒュッテへ。

実は第1関門と第2関門はすぐ近く。
リタイア収容バスは第1関門から乗るのだ。


ヒュッテに着いてビックリ。
バス待ちの人が犬越路に続く道に長蛇の列。


えぇぇ〜、関門に間に合わなくても、やっぱり走るべきだったかも…。


大型バスはヒュッテまでの道を入れないそうで、マイクロバス数台でちまちまと搬送。


バスに乗るまで1時間半以上の待ち時間。

待ってる間も立っているのがツライので、座り込んで待つ。

バスが来ると列が動いて前に進めるのだが、寝込んでて、「バス来たよ」と 起こされ、あわてて飛び起きて進んだら、荷物忘れて後ろの人が苦笑いしながら 持ってきてくれたり…(汗)


やっと順番が来てバスに乗り込む。
会場にたどり着いたのが、ちょうど昨年のゴールタイムと同じ時間とは…因縁?



キョロキョロと顔見知りを捜す。
うどんを片手に食べようかどうしようか思案するたーこさん。
年代別3位とは恐れ入ります。


ゴール手前で声援を送るゆぅさん発見。


えくんちょさんは?
姿が見えないから、無事に第2関門を越えてまだ参戦中に違いない。ガンバレー!!


お風呂道具を取りに車へと歩いていると、山からサルが降りてきたっ。
ぅおおっ!! しゃおらいさんだぁああ!!
鐘撞山からの登りでお会いして、ゴールでの再会にびっくり。
しかも おサル 被ってのおちゃめなゴールに感動(笑)
人づてに聞いた話では、あの林道をキロ4分で走り切ったとか。 すごすぎっ。


Tさんどしたかな? と前日の幕営地ものぞいてみたけど、撤収後。
帰っちゃったかなぁ〜。 と思いながら歩いていると…。

あっ! 今まさにキャンプ場から帰ろうとしているTさんの車を発見!!

キャンプ場の出入り口なので、ゆっくり話せなかったが、
10回完走記念の立派な楯を見せていただく。

すごっ\(◎o◎)/!

本当におめでとうございます!!


お風呂道具持って、ゴール付近でまごまごしてたら、なんとえくんちょさんがゴールに飛び込んでくるシーンに遭遇♪

乾燥(笑)おめでとー!!

きっと先に進めていると思っていたけど、ちゃんとゴールを見届けられてヨカッタ。

なんと第2関門を閉鎖2分前に越えたとか。

執念っ!! あきらめない って強い。
やっぱりあなたは偉大です。


あれ? ゆぅさんと話しているのはごうやすさん??
たーこさんと一緒にごあいさつ(笑)


いやしの湯でドロドロをきれいさっぱり洗い流し、出てきたところで、ハチテンさんにも会えた。
今回は出てなかったとは…。


そろそろ帰ろうかと思っていると、「手違いがありました。最終ランナーがまだいます。 こちらに向かっています。撤収作業を一旦中断して応援を!!」 とアナウンスがある。

ありっ? まだ終わってないのに、撤収にかかってたの??

しばらくすると最終ランナーが現れた。

「お疲れ様〜!!」と拍手でお迎えする。

すぐ後ろからスイーパーさんもすごい勢いで駆け下りてくる。

ほんとにほんとにお疲れ様です。


さて、最終ランナーも見届けられたし、これにて終了っ。 ちーん。




それにしても、 完走率48%って…。
今年の北丹沢は過酷っ!!


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私にとって一番大切なレースをこれで最後と決めたのに、 完走できないままに終わってしまった。

だけど、完走できなかったから来年リベンジとも思えない。

『悔しい』ではなく、『残念だ』と思うあたり、すでに気持ちが離れてるのかも。


北丹沢のコースは急登・急下りに厳しい関門時間で前半は苦しいけれど、 制限時間の縛りが緩くなる第2関門以降は本当に楽しい。
第2関門越えても姫次までは頭クラクラさせながら登らなければならないけれど、 姫次からは本当に本当に楽しいトレイル。
平丸分岐からは、毎回足の爪が死に、腿に鋼鉄の板が挿入されるのだが、 わかっていてもつい実力以上のスピードで下ってしまう最後の激下り。

厳しいコースだけど大好きでした。
今年は姫次に会えなくて残念。


大会関係者のみなさんと北丹沢の山々に心から感謝します。
本当にありがとうございました。


これからはレースに関係なく、マイペースに楽しませてもらおうと思います。
山はマイペースに歩くのが楽しい♪



北丹沢のレースは最後でも、まだ年内(年度内?)いっぱいは走るしぃ…(笑)

2008.7.9

ちょこっと時系列を調整。
2008.7.11

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