副店長の独り言 第四章 スポーツガーデン

 スポーツガーデン。これは、金山にある。かなり古くからある。私克が物心ついたときにはすでに存在していた。ここには、プールや、ボウリング、ビリヤード、ゲームセンター、バッティングセンターetc..とにかく遊び関係一通り揃っていると言っても過言ではないような施設だ。我々は最終目標たぬき開店までの時間をここスポーツガーデンで過ごす事にした。まずは、ゲーセンだ。と言ってもそんなにゲームはしなかったか...。ドライがテレビ番組にあるような、サッカーのゲームをやった。区切られたマスに番号がついており、それを目がけてボールを蹴るのだ。しかし、ドライのキックが弱いのか、機械の反応が甘いだけなのか、当たっても反応してくれなかった。そうこうしてる内にその後ではるが何やら、かたかたやっている。私克が見たときには何かDDR(ダンスダンスレボリューション)のようなゲームをやっていた。どうやら、ミニゲームがたくさんあるゲームのようだ。
 たくさん遊ぶ施設があるのはよいのだが、どうも置いてあるゲームはちと古いものが多い。これが難点だ。我々は、奥まった所にある、体感ゲーム系の所に行った。妙な生き物が口を開けその中にプラスチック製のボールを入れると言うゲームなのだが、30点(か忘れたがそれくらい)入れると景品が貰えるらしい。ようするに口の中にボールを30個入れろと言う事だが...。男性陣3人とも挑戦したが、三人とも結果は、点数が一桁台...これは30個も絶対無理と判断した。続いてまあくんがバスケットのゲームに挑戦。これは、景品は出ないタイプなのか...忘れたが、これも...なんか...ふぅん。と言った感じのゲームだった。そして、バッティングセンターへ足を運ぶ。
私克は、ぷーたろう時代よくここでバッティングを楽しんでいた。だが、とても当時のようには打てない。一回やるとはまるのが、悪い癖だ。私克は、何度も何度も汗まみれになりながら、バッティングに挑戦した。それは他の男性陣二人にも言える事だろう...。結果は納得のいく当たりは、10あるか無いかくらいだ。快音を続けざまにと言う訳にはいかなかった。
 数年前ここのバッティングセンターは、大改装して、バーチャルなんちゃらぁ。と言うのになったのだ。ピッチングマシンの前にモニタがあり、あたかもピッチャーが投げているかのような画面が映し出され、それはそれは、画期的なシステムなのだ。
しかし、これには、意外な盲点が。と言うか弱点があったのだ。昼間は見づらい!さらに悪い事に、ドライが最初に挑戦したバーチャルのマシンは、特に見づらいのだ。こうなると普通のマシン以上にやっかいなものになる。球が出てくるタイミングが全くとれないのだ。続けてまあくんが挑戦。やはり手こずる。ここで、ドライ店長がピンと気が付いた。それはあってはならない事なので、その疑惑を結論とするには、入念なチェックがドライ、そして、克により行われた。二人は、舐めるように他のバーチャルマシンとまあくんが挑戦中(結局皆が挑戦する)マシンと見比べ、同じ結論に達した。我々が挑戦中のマシンには、何も映っていない。それが結論だ。なんたることか。映っていないと知りつつ、私かつもまあくんに続いて挑戦。何も映らないモニタ脇の穴から、突然ボールが飛び出してくる。もはや、バッティング技術云々と言うよりは、反射神経を鍛えるマシンのように思えてきた。
 それ以後そのマシンでは、プレイしないようにした...。まぁ、当たり前の事なんだがな。一回三百円。みすみす捨てるような事はできないからな。隣のふつ〜〜の、棒が回転して、ばいぃ〜〜〜ん!とボールが出てくるマシンで挑戦を続け汗まみれになる三人であった。いや、汗まみれになったのは、汗かきの私克だけだったかもしれないが...。
 しかし、スポーツ(?)で良い汗をかいた後のビールは、うまい。これは、ビールを飲む人なら誰もが納得できる事実である。我々も例外ではない。そろそろ開店が迫った「たぬき」へ場所を移す事にする。

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