副店長の独り言 第二章 サヴァラン 

 一行(といっても3人だが)は、名駅を後にする...サヴァランを目指して、東へと進むのだ。
 サヴァランに到着、しかしまだ時間が早いのか、入り口には「準備中」の文字が。「営業中」に変わるまで、時間を潰さねば。そこへまあくんが、腹部の異常を訴えお手洗いに行くとする...。偶然にもサヴァランの隣には、名古屋名物のパチンコ屋がある。我々はパチンコ屋へ吸い込まれるように入って行くのだった。
 またもや、オフ時にパチンコか...と思いながら、入店。いろいろ見て回っている内にカードを購入するまあくんの姿を発見。う...やはり、プレイする事になる運命だったのか、と私も購入。開店後間もない店内、少し大爆発の期待もあったのだろうか、すんなり台を決めプレイ!あまりに回らず私は台を移動。といっても二つ位となりに移っただけなのだがな。お盆だからなのか、単にはやってないだけなのか、店内は意外に静かだ。隣で打つまあくんの台の音が容易に聞き取れる。それはまあくんも同じであろう。私かつもまあくんも意外にリーチは来るのだ。しかし、初めてやる台。何がどういうリーチで、どういうアクションで、信頼度は、どんくらい...全く解らない。リーチが来るだけでどきどきものだ。そして結果は...。二人とも惨敗。そして、サヴァランの様子を見に行ってたはるが戻ってきて、「営業中」となっているのを確認し、パチンコ屋を後にする。ま、「営業中」に変わるまでの時間つぶしと言うパチンコ屋の目的は果たしたが、まあくんの腹部の不調を解消すると言う目的は果たされなかったようだ。食事の後まあくんは、急いで(?)サヴァランを後にして、再びパチンコ屋に走って行ったのだ。
 ま、話は戻って、「サヴァラン」だ。この店は私克が専門学校の時に発見した穴場的存在のお店だ。すぐ近くにCBCと言う名古屋のテレビ局がある、そこの人もよく利用していたが、番組で、紹介されることは無かった。CBCの人も混雑を恐れてか紹介しなかったと、専門学校の先生が言っていた。当時、店は汚く、怪しげなオヤジが一人で、スパゲッティを作っていたのだが、今は店は改装して綺麗になり、厨房も何やら賑やかになっている。
 ここのスパゲッティは、ソースは基本的に一種類。ちょい辛めのあんかけだ。具を選んでバリエーションを...と言う感じだ。私克とまあくんは、盛り合わせ、はるは、カントリーを注文した。
 盛り合わせと言うのは、通称「B」この名前で注文すると少しサヴァラン通な感じがする。内容は、ピカタ、メンチカツ、野菜炒め(?)、ウインナ、目玉焼きが乗っかったボリューム満点のメニューだ。ちなみに私克がサヴァランで敗北(食べきれなかった)のは、最初に来店した時の盛り合わせだけだ。はるは、カントリー。カントリーと言うのは、野菜炒めが乗っかっているのか...詳しく知らないが...。確かそうだったと思う。もう一つ忘れてならないのが、「チーズ」の存在だ。このチーズは、たぶんメニューに載ってないので、これを注文した時点でかなりの通と見て良い。私克は、偶然にも専門学校の先生がこのサヴァラン通だったので、そこから情報を入手。食べに行った時は必ずと言って良い程注文する。当然オフ時にも注文。このチーズと言うのがまた辛めのソースと見事にマッチするのだ。是非とも体験してみて欲しいと私克は、思う。
 ここのサヴァランと言うのは、麺の量がかなり多い、一番安いハムエッグ¥500(当時)でも普通の人なら、充分な量だ。当然盛り合わせを食った二人、そして、カントリーを食ったはるも満腹だったに違いない。味の方は大変好みが別れる所なのだが、二人とも満足していただけたようだ。
 名古屋で有名なのが、私克の両親も知っている「そうれ」と言うスパゲッティ屋が近くにあるのだが、私克は、一度も行ったことがない...。ずっとサヴァランなのだ。

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