むらさきぐま日記2005.ユース編1


戻る


1練習試合in郷原1/15 2.国体選考1/22 3.練習試合in郷原2/5 4.ナイキ広島地区予選2/26,27
5.ナイキ広島準決勝3/12 6.プリンスVS国泰寺3/20 7.サンフ招待サカー4/2 8.サンフ招待サカー4/3

ユースの予定。

*3月19日より
JFAプリンスリーグU-18中国2005
開始。


グループA。
広島ユース、多々良学園、広島県工、
玉野光南、立正大淞南、国泰寺。

20日11:00 ○2−0 国泰寺
(得点:中山、田中)

4月9日11:00より倉敷陸上競技場にて玉野光南戦。
  16日11:00より吉田にて県工戦、
  17日11:00より吉田にて立正大淞南戦、
  29日11:00より多々良グラウンドにて多々良戦。
*3月22〜30日の期間でドイツ遠征、
SBCカップ国際ユース大会2005に出場。


出場チームは、
サンフレッチェ広島F.C、ハンブルガーSV、
オリンピアコス・ピラウスFC、SSVウルム、
FCバーゼル、FCシャルケ04、
TSV1860ミュンヘン、FVオリュンピア・ラウプハイム。

予定は、
22日 成田からフランクフルトへ
23日 トレーニング
24日 トレーニングマッチ(VSラウプハイム)
25日 トレーニング
26日 予選リーグ×2試合(VSオリンピアコス、ウルム)
27日 予選リーグ(VSハンブルガー)、準決勝
28日 順位決定戦・決勝戦
29日 日本へ向けて出発
30日 成田着
*3月10日より第2回広島サッカートップリーグ開始。
今年は観音も参戦だッ!
3月は第1節の2試合。

10日19:00 ○4−1広島大学選抜
(得点:野田、江本3)

17日19:00より吉田にて広島国体成年戦。
4月7日19:00より吉田にて第1節最後の広島観音高戦。

*3月11〜13日に前橋遠征。
前橋育英高校高崎グランドにて。
12日にグループリーグ。
(A組:国見、前橋商、ヴェルディY、
B組:広島Y、前橋育英、市立船橋)

13:30 広 島 Y 0−1 市立船橋
16:30 広 島 Y 2−0 前橋育英
(得点:江本、木原)

13日は順位決定戦。
・2位決定戦
10:30 ヴェルディY 1−1(PK4-2) 広島Y
(得点:松田)

13:30よりの広島ユースと前橋育英の試合は中止。
*3月29〜31日、
西日本サッカーフェスティバルが行われる。

主力はドイツ遠征に行っているので、
1年生+ジュニアユース組で臨むか。

ユースのプレイヤーについてはこっち参照。


4月3日 サンフレッチェ招待サッカー第3日
吉田サッカー公園 曇のち雨のち雷雨
サンフレッチェ広島F.CユースVS横浜F・マリノスユース(少しだけ)
サンフレッチェ広島F.CユースVS如水館高

 今年のスギ花粉の量は超弩級ということで、人生の途中から花粉アレルギー体質に変容してしまっている自分はストライク状態。2日の夜、寝ようとしたときクシャミと鼻水が発作のように始まり、止まらなくなった。全然寝つけない。目もかゆくなり、目や鼻の周りがゴワゴワし始めた。水を飲みに立ったりして朝の4時くらいまでは記憶があるが、そのうち疲れたのか寝てしまい、起きたら8時過ぎだった。響鬼見てヒビキさんの生身ライダーキックキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!とかダブルライダーキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!とか、ヒビキさんイブキ君のバイク壊しタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!とりあえず「ライダー」としてバイクぐらいは乗れてくださいヒビキさん。睡眠時間が少ないこともありたいへん疲れていたので、楽になるのを待って起き上がり、朝食を食べる。
 晴れている。早くもクシャミが出てきた。何かもう家から出たくない。もう9時半になるし、10:30開始のサンフVS鞠には間に合わないし、行くのやめようか・・・この時期は、本当に何もする気が起きなくなる。しかし槙野VSマイクを少しでも見られれば、と思って吉田に行くことにした。
 開始は10:30だが、特に最終日は予定変更当たり前だし、まさか10時開始とかやらないだろうな・・・と思って仔熊倶楽部さんの速報BBSを見てみると、

始まっとるゥー

10時から始まったようだ。家から吉田まで1時間40〜50分ほどなので、着いた時はもう後半終わるか終わらないかというところになる。これはもうだめかもわからんね。でもとりあえず行ってみる。
1.サンフレッチェ広島ユースVS横浜F・マリノスユース、B戦
 速報BBSを見ていると、まず鞠先制、そして木原が2ゴールを挙げて逆転し折り返し、後半立ち上がりにハーフナーがヘッドで2−2と追いついているらしい。11時15分ごろサッカー公園着、いそいで人工芝グラウンドへ。まだやっていた。終了5分前着。
 両チームとも激しく競り合っている。鞠の前線では昨日の皆実戦でもゴールを奪った9番の斉藤陽介がいい動きを見せている。昨日はボランチをやっていた14番のアーリアも左サイドでどんどん攻撃にからんでいた。近くで見たマイクはやはり高い。自分が見たときは横竹とマッチアップしていたが、ヘッドでは図抜けた高さでとりあえず競り勝っていた。
 鞠との試合はA戦、B戦があったが、A2本+B1本の35分×3に変更になっていた。そして二本目が終わり、Bチームの選手がすぐにピッチに出てくる。目がかゆい。クシャミが出てくる。あー・・・
25内田
23篠原 9古本
17江本
28金田 26小西
22山根 2植野 24佐藤 18熊谷
1佐久間
12木村
14長谷川 25森谷 22大久保
 
17矢部 18山岸
6? 20広田 27奥山 13
21
鞠の左サイドバック、何番だったか忘れた。
 まずは中盤の競り合い。鞠の右CK、中央合わせるが上に外れる。次第に鞠ペースになり、サンフは中盤から上でつなげなくなる。鞠、パスをつなぎ左へ、これを左から中へ切れ込んできた長谷川アーリアが受け、そのまま中へ持ち込みシュート、左に外れる。サンフFKゲット、小西のキックにファーから江本が飛び込みヘッド、はGK正面。
 鞠が大久保と13番で右サイドを切り崩すが、サンフは山根がこれに対応する。鞠、森谷が中央ワンツーで左に抜け出しつつシュート!左に外れる。森谷も機動力があっていいプレイヤー。
 鞠、選手交代。その森谷に代わり7番柳明基が、次いで18番山岸に代え5番イン。
 鞠22番大久保が右にはたき、回りこんできたミョンギがダイレクトシュート!GK正面。
 サンフ、古本に代え保手濱、江本に代え尚イン。4バックが右から熊谷・佐藤・尚・植野、ボランチが金田と山根でトップ下小西となる。
 内田がPA外ゴール正面のこぼれ球をシュート!しかしベコッという音とともに篠原に当たる。今度は左サイドを植野がドリブル突破。マークにつかれるも、これを無理やり振り切って強引に突破しそのまま中へ切れ込んでシュート!GKキャッチも、いい突破だった。鞠、アーリアとみょんがワンツー、アーリアがゴール前にスルーパスを送るが佐藤がカット。サンフ、篠原がキープして金田に戻し、金田が左サイドを上がる内田にフィードを送るが、合わず。タイプ的には内田ボランチ、金田FWのほうがはまるんだろうけど、これも勉強ということだろう。
 鞠の右CK、大久保のキックを中央広田か奥山がヘッド、上に外れる。次いで左サイドから右サイド大久保へサイドチェンジ、植野がカバーに行ってゴールラインに逃げ、CKに。右CK、大久保のキックにミョンギがヘッド!上に外れる。最後にミョンギがドリブルで持ち上がり、木村とワンツーで右サイド切り込み折り返したところ木村がダイレクトシュート!はGKキャッチ。
 ほどなく終了。鞠が押し気味だったが、あとで得点係の柏木くんが「こりゃこのままスコアレスやなーと思ってました」という感じの膠着した35分だった。それにしても、昨日清水に70分で0−4と完全粉砕されたのに比べると、いい試合をしたといえる。時間が短ければ、格上相手にもいいパフォーマンスが見せられるということだろう。
2.広島ユースVS如水館
 熊・鞠戦の間、天然芝グラウンドで如水館と奈良育英のAチームが試合を行っていたが、今度は人工芝グラウンドで両校のBチームの試合が始まった。この後のサンフと如水館との試合は前半Aチーム、後半Bチームによる対戦となった模様。
 12時を回ったので、食堂で天ぷらうどんを食べる。と、如水館との試合に出ないアガリ組みの面々が入ってきて食べ始めた。鞠戦について話をしていたが、どうやら9番の斉藤陽介のプレイが印象に残ったようだった。
 試合開始まで何やかやで時間をつぶしていたら、いつの間にか試合が始まっていた。また予定繰上げか!

サンフのメンバーは、
GK佐久間、DF野田、植野、田中、松田、MF篠原、遊佐、古本、FW木原、横竹、保手濱。

 空がいやな感じで曇り、雨が降ってきた。だんだん強くなる。車から傘を持ってきて差す。以後、携帯のメモより。
 まずサンフ、ゴール前に攻め入りはね返されたボールを中央で拾うとその瞬間右サイドのオープンスペースへ遊佐が走る。遊佐はフリーでパスを受けると切り込んでセンタリング、中央飛び込んだ木原が合わせて先制した。今日は木原がキレキレらしい。さらに波状攻撃、キーパーのクリアを古本が拾って右からドリブルで切り込み倒されてFKゲット。PA右外、如水館が壁を作っているところゴール正面木原が小さく要求して走り出すと、ボールをセットした野田が素早く蹴り入れる。木原はニアサイドでピタリと合わせ、2−0とした。木原、今日は絶好調か。
 試合を支配するサンフ、続いて松田のカットから横竹へ、横竹の落としを木原がスルーパス!抜け出した遊佐が冷静に決めて3−0。続いて押し込みゴール前混戦、横竹がつぶれてボールがこぼれるところへ素早く反応した保手濱がGKの逆を突いて右スミに蹴り込み、4−0とした。
 如水館は右サイドFKを得るとファーに上げ、ヘッドで折り返して中央混戦から押し込んで1点を返す。サンフ反撃、木原のカットからのスルーパスは古本にわずかに合わず。サンフは真ん中の守備がちょっと不安があるが、遊佐がよくカバーしている。
 横竹に代え江本イン。前半はそのまま4−1で終了。

 後半はB戦。サンフのメンバーは、
GK兼田、DF大西、熊谷、佐藤、山根、MF小西、内田、岡本、FW中野、江本、金田。

 左サイドへ展開、山根が股抜きで一人かわして切り込みセンタリング、ニア江本飛び込むがGKキャッチ。大西が高い位置でカット、ドリブルで切り込むところ倒されてFK。素早くリスタートし内田シュートは右に外れる。サンフB、この試合ではスリートップからボールに対してのチェイスがしっかり行われており、中盤で主導権を握ることができている。
 雨が激しくなってくる。雷の音も近づいてきた。大丈夫か?
 左CK、金田が入れるが合わず。次いで内田のスルーパスに金田が走り込むがGK飛び出してキャッチ。やはり内田が中盤、金田がFWのほうがしっくりくる感じ。小西が左サイドからドリブルで割って入り左足シュート!決まらず。
 豪雨になってきた。落雷の音も大きくなってくる。こりゃ、ダメだろ。中止にせにゃ!屋根の下へ避難。サンフ、左CKを取る。キッカーは金田。ここでさらに雨が激しくなった。台風なみの雨・・・金田キック!ニア低いボール、GKが飛び出してキャッチ――しきれない、この雨じゃまず無理だろう、ボールがこぼれる、サンフの選手が詰める、倒れ込んだGKはボールを捕ろうとするが、悪いことに浮き球が自分の足に当たってしまい、ゴールに飛び込んでしまった。オウンゴールで5−1となったが、この失点はまあ、仕方ない。ていうかこれ以上無理!主審もここで試合を中断、選手をテントへと引き揚げさせた。しばらく周囲で雷が鳴り響き続け、ようやく雨が収まってきたものの、やはり試合は後半途中打ち切りとなった。選手たちが片付けに入る。荷物を野ざらしにしていた如水館の選手たちが、自陣の惨状に悲鳴を上げていた。
 車に戻ってしばらくすると、雨はあがり、雲も去ってきれいな晴れ空になった。夕立だったか・・・春なのに。一息ついて、帰路につく。
 南津守のサテライトは2−0で勝利したと現地のnaokiさんから速報のメール。今日はろくに試合を見ることができなかったけど、トップチームの勝利はサテライトでも嬉しい。ジョルジーニョ使ってやれよう。

4月2日 サンフレッチェ招待サッカー第2日
みよし運動公園 晴
 吉田VS奈良育英B
 広島皆実高VS横浜F・マリノスユース
吉田サッカー公園 曇
 サンフレッチェ広島F.CユースB VS 清水エスパルスユースB
 サンフレッチェ広島F.Cユース VS 清水エスパルスユース

 毎年恒例、各地のクラブや高校を招いて交流試合を行うサンフレッチェ招待サッカー(という名称でよかったかな)の季節がやって来た。昨年に比べると、まだちょっと寒い。家を出るとき、吐く息がまだ白かった。
 今日はまず、三次に向かう。11時から鞠ユースと皆実の試合があるためだ。以前三次で高円宮杯U−15の一回戦が行われたときには札幌U−15の一員だったハーフナー・マイク、そして名古屋FCの一員だった柳明基(リュウ・ミョンギ)が、今度は鞠ユースの一員としてやってくる。どれくらい成長しているか、ちょっと見てみたい。
 8:30に家を出て、山の中を抜け三次へ向かう。まだ桜は咲いていない。山桜がようやく咲き始めたくらいか。10:00過ぎにみよし運動公園そばのファミマに到着。ここで飲み物買って、つい『ブレイクショット』を立ち読みして、ドモン・スペシャル2キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!とかついハマってしまい、読み終えてから急いで出る。そういえばあれ、加納のリバースショットの謎解きしないまま終わったよな。どっかで種明かしされてるんだろうか。どうなんだ前川たけし。
 それはともかく運動公園の駐車場に車を滑り込ませ、陸上競技場へ。補助グラウンドでは皆実と鞠ユースの選手がアップ中。マイクイル━━━━(゚∀゚)━━━━!!相変わらずひょろ長いな。陸上競技場前には高橋真一郎監督がいらっしゃった。
 スタンドへ上がると、9:30より行われている吉田高と奈良育英の試合、後半の途中だった。
1.吉田VS奈良育英B
 サンフユースの選手が通っている学校である吉田高はフルメンバー、対する奈良育英はBチーム。吉田は濃紺、奈良育英は白ユニ。
 聞き覚えのある甲高い声がする、と思ったら主審は沢田コーチだった。何を言ってるのかと思えば、吉田の選手たちに叱咤とかアドバイスとかしている。さすがに主審をしているので、コーチングはしないが。奈良育英は右サイドのMF34(本庄?)がすばしっこくクロスも正確、FW13が長身でターゲットとなっており、この二人を中心に攻めている。しかし吉田もボールホルダーにしっかりとプレスをかけ体を寄せていき、彼らに自由を与えない。ていうか寄せが遅いと沢田さんの叱咤が飛んできます。そしてボールを奪うと、選手がどっと飛び出してきてダイレクトパスで一気にサイドに展開、そのスピードは驚くほど。奈良育英は吉田の攻守になかなか翻弄され、自らの形を組み立てることができない。ベンチの監督からはさかんに修正するよう指示が出るが、なかなか修正できない。
 吉田の右サイドバック30番がいい動きを見せる。小柄だが、守備ではスピードを活かし相手に先回りしてボールを奪い、攻撃では一気に前線に飛び出してボールを呼び込む。奈良育英は左サイドに展開してもことごとく彼に止められてしまっていた。中盤では10番がボールを上手くさばき、7番も動きが少ないものの高いテクニックを持っている。
 奈良育英がボールカット、FW13がドリブルで突破しGKと一対一になりシュート、しかし右に外す。奈良育英はチャンスを作るも、なかなか決めきれない。終了近く、右CKがファーにこぼれるところを30番が蹴り込んでゴールしたが、それ以降も吉田が体を張った守りと速攻を見せ、そのまま試合終了。スコアはわからないが、かなり競ったいい試合だった。

 後半途中から鞠ユースがトラックに入ってきてアップを始めた。大きな声で談笑しており、けっこうリラックスしている。試合が終わると、鞠・皆実両チームの選手が支度して整列、ピッチに出てきた。しかし11ハーフナーと7ミョンギはベンチスタートだった。何と。
2.広島皆実VS横浜F・マリノスユース
皆実:4−4−2
GK:1
DF:5、29、2、24
MF:19、48、52、12
FW:10、28

鞠:3−5−2
GK:1秋元
DF:20広田、4藤川、27奥山
MF:22大久保、14長谷川アーリア、18山岸、10富井、15幸田
FW:12木村、9斉藤
(選手名は辻神様の掲示板書き込みにより追加、修正。ありがとうございました)

皆実は練習試合での番号。とりあえず48は森重、52が細田というのはわかる。

 試合開始。まずは鞠がサイドに展開しゴールを窺うが、先制は皆実。左サイドからFW28が鞠の一瞬の隙を突きドリブル突破、シュート。これが左ポストの内側を叩いてゴールに飛び込んだ。
 鞠はサイド攻撃に冴えを見せる。中央から22、10の両サイドによいボールが供給され、彼らの突破からのクロスが次々と上がってくる。皆実はその攻撃を食い止め、素早く前線に送ってカウンター攻撃を仕掛ける。皆実、右サイドでFKを得るとゴール前にクロス、ニア森重が競り勝ってヘッド!は右に外れる。鞠、FW9斉藤陽介が左に開いてボールを受けタテへ、ここへ左WBの10番富井がオーバーラップしてきてセンタリング!DFクリア、皆実はこれをつないで左サイドカウンター、FW28ドリブル、しかしDFクリア。
 鞠、右サイドからダイレクトでパスをつなぎ中央18番山岸からさらに左へ、10番富井が受けてひとつタテへ持ち込みクロス、これを斉藤がヘッド!右に外れる。さらに左スローインからトップ下MF15幸田がクロス、中央合わない。左のセンターバック27番奥山から正確なフィードが前線へ、DFさわるがクリアしきれずゴールラインを割って鞠のCKに。左CK、10番富井のキック!はニアGKキャッチ。今度は前線で精力的に動き回る9番斉藤から左に開き、富井クロスはDFクリア、右スローインに。ボールを入れ、受けた長身のボランチ14番長谷川アーリア・ジャスールがドリブルで切り込んでシュート!はDFブロック。またDF奥山からナイスなロングフィードが前線へ、斉藤がいい飛び出しから抜け出しボールを追うが、GKキャッチ。
 マリノス攻勢も、皆実はしっかりと中央を固め決定機を許していない。そして中盤からのカットからカウンターでゴールを狙う。森重が中盤上がり目でカットしすかさずスルーパス!は合わずも、森重のフィジカルと判断はよい。

 皆実、左サイドからクロス。DFクリアを拾って右にはたき、上がってきていた右サイドバックの5番(小樋?)がぽんと浮き球で折り返して一人飛ばしたボールをファー12番?がシュート!はジャストミートしきらず、ゴール左スミ向け転がったもののGKが飛びついてキャッチ。
 鞠、15番のスルーパスに右サイド22番大久保が飛び出し、切り返してクロス、中央9番斉藤――の前でDFヘッドでクリア!して左に落ちるボールに富井が詰め、落ち際をダイレクトシュート!グラウンダーでゴール右スミへ、DFがブラインドになりまずい!と思ったが、GKは素早く反応してそれをはじき、DF大きくクリア。ナイスGK。
 皆実は左MF12(請川?)を使ってサイドを崩してゆく。森重と細田のところで攻撃を止め、どんどん裏を突いてゆく。鞠も素早いパスワークでゴールを狙う。FW12番木村のポスト、右に落として大久保クロスに中央幸田シュート!はDFブロック!今度は14番アーリアが猛然とドリブルで持ち上がってパスを出し、12→9→12のワンツー・・・はDFカット。皆実、細田がカウンターのフィード、FW28がMF12へ、12番はキープしつつ中へ持ち込み後ろへ落とし、そこへ走り込んだ森重がダイレクトのミドルシュート!は踏ん張った時に滑ってしまい、浮いてしまってGKキャッチ。ピッチの状態はまるで「耕した畑状態」で、かなり悪い。強く踏ん張ったら滑ってしまうだろう。
 鞠、右へ展開し22番大久保のクロス!大きく弧を描いてゴール前に落ちるボール、GK飛び出してパンチにいったが届かずにかぶってしまい、ファーに走り込んだFW9斉藤がヘッドで押し込んでゴール!1−1の同点に追いついた。
 鞠の右サイド大久保がドリブルで持ち上がりタテパス、FW木村が右に流れて追うがゴールラインを割る。鞠はサイドアタックが本当に鋭い。皆実は4−4−2の中盤ボックスで両サイドには通常それぞれ二人配置されているのだが、それでもなかなか止まらない。皆実、FKから前線にボールを送り、またクロスを上げるが、シュートにまでもっていけない。鞠のスリーバック、失点時以外には隙を見せない。
 鞠のボランチのアーリアがするするっと左サイドに出てきてドリブル、そしてパシッとタテに出したボールに10番富井が二人の間をすり抜けて突破しクロス!しかし詰めていたセンターバック29番が顔面クリア、ゴールラインを割ってCKに。富井、よい突破だっただけに「あーちくしょー!」と悔しそう。左CK、富井のキックにファー12番木村が左中段突き蹴りで合わせるが枠を捉えず。
 皆実自陣からのFK、29番が蹴り出して長身28番が競り落とし、左12番から中央19番へ送るが、DFが寄せてシュートを撃たせず。鞠の反撃、左サイド富井から右サイド大久保へサイドチェンジ、一対一を制してタテに抜けるところDFに当たってゴールラインを割り、CK・・・というところで前半終了の笛が鳴った。
 ボールをつないでサイド攻撃の鞠、中盤で奪って一気の速攻を仕掛ける皆実、ほぼ互角の展開。ともに中央の守備が堅いので、最後のところでどう崩すかが問題か。
 控え選手たちがピッチでボール回しやシュート練習をしていると、沢田コーチが「ハーフタイムはグラウンド使用禁止ー!」と叫びながら出てきた。そこで両チームの選手はピッチから出て行った。皆実のサブはピッチサイドの芝の上でボールを使って体を動かしていたが、鞠のほうはトラックでしばらくボールを回した後はゴール裏のフェンスのところに集まって談笑し始めた。今日はリラックスしているな。
 お、マイクが呼ばれた・・・交代か、と思ったら旗を渡された。副審かよ!
 マイクはバックスタンド側へ走ってゆく。
 皆実、選手交代。19番・28番に代わり8番・17番イン。3−5−2となった。GK1、DF5・2・29、MF17・52・8・24・48、FW12・10というところか。森重がトップ下に上がった。そして後半開始。
 鞠18番がミスパス、森重がカットして右へ展開、DFカバーしてクリア、これを鞠18番山岸が受けて右サイド22番大久保へ、そしてグラウンダーのクロスを中央へ送るがDFクリア。皆実、FWに上がった12番がドリブルで持ち上がり、同時に森重がその右を上がってゆく。パスが出ればチャンスだったが、その前にDF二枚が挟み込む。12番キープし、ファウルをもらってFKゲット。森重と12番がボールの左右に立つ。森重のキック!は大きく上に外れた。
 鞠、中央幸田のドリブルから左9番斉藤に開き、落としたボールに中央FW12木村走り込むがDFがカバーリング。今度は左サイド10番富井が一対一を制して中へ切り込みシュート、DFブロックしCKに。左CK、富井のキックにニア鞠4番森川競ってファーの鞠20番広田ダイレクトボレーはGKセーブ!これを広田が拾ってもう一度クロスはDFクリア!皆実、守った。
 皆実、12番から10番(田原元気)へのパスはDFクリア。
 ここで皆実選手交代。先ほど出てきた8番に代え26番。どうやらサンフジュニアユース出身の竹林慎悟のようだ。皆実にはボランチばっかり行くなあ。今年は加藤昴くんが行ったみたいだし。
 さて皆実の右CK、キック―――森重ヘッド!DFに当たる、鞠クリア!そしてカウンター、右サイドで15番幸田が一対一を制して中へ切り込む、が皆実DFクリア!これを鞠14番アーリアが拾って10番富井へ、富井クロス、はDFクリア。

 皆実、後半から入っていた右WBの17番がクロスプレイで痛む。×が出て運び出されたので、皆実は彼に代えて15番を投入した。
 皆実、森重から左サイドの24番(服部?)へ開き24番そのまま抜け出してセンタリング、しかしニアに誰も飛び込んでいない、DFクリア、これがミスキックで高く舞い上がってしまうがGK飛び出してキャッチ。そしてカウンター、FW9番斉藤がドリブル突破、マーカーを振り切りPAに侵入するが、GK飛び出してキャッチ。
 鞠、マイクが呼び戻されてユニ姿になる。背番号11ハーフナー・マイク、そして背番号7柳明基の二人がピッチサイドへ。
 プレイが切れ、選手交代。まず皆実がFW10田原元気に代えMF23番イン。森重がFWに上がる。そして鞠、10富井・9斉藤に代え7柳、11ハーフナーがイン。そのままの位置へ。
 森重がドリブル突破からスルーパス、合わない。森重は圧倒的なフィジカルと素早い身のこなしで次々にチャンスを創出しようとするが、まだ周囲がイマイチそのレベルについてきていないようだ。鯉迫監督も選手の動きについてはかなり厳しく言っている。カウンターに入るまではいいのだが、そこからのフォローや判断の遅さで、絶好のチャンスを逃すことが多い。鞠はパスを軽快につないで素早く攻め、徐々に鞠のペースになりつつある。
 鞠、選手交代。14アーリア・18山岸のドイスボランチを6三浦・8加藤に入れ替え。主力を逐次投入してきたということか。
 皆実、右スローインからダイレクトパスで左に展開し23番シュート!は左に外れる。次は森重のカットから左サイドに開き24番クロス!は蹴りそこなってしまった。それにしても森重強すぎ。鞠のフィード、受けたハーフナーがファウルを受けFKゲット。中央やや左、少し遠めの位置だが、ミョンギがボールをセットする。彼のパワーなら直接いけるだろう。キック!撃ち出されたボールが鋭く曲がり落ちるが、落ちきらずに上に外れた。
 ハイボールに森重が競り勝ち、こぼれを皆実24番がシュート!GKセーブ、これを森重拾ってシュート!DFに当たる、こぼれたところを皆実拾ってつなぎ23番シュート!DFに当たりCKに。左CK、12番のキック!ファー競り勝って折り返し中央混戦、浮き玉を森重がオーバーヘッド!右に外れる。
 鞠、さらに選手交代。DF27奥山、MF15幸田に代えDF24、MF25森谷投入。
 ハーフナーはポストプレイを連続失敗。皆実のプレッシャーと重馬場に苦しんでいるようだ。皆実、左スローインを受けた24番が反転からタテに抜けてセンタリング、ゴール前で一人待ち構えるがその前でDFクリア!ゴールラインに逃げた。惜しい。左CK、12番キック!は鞠クリアしカウンター!4対2!皆実ピンチ!しかし鞠のパスがミスとなり、皆実命拾い。
 皆実のロングフィード、右サイド15番がうまく抜け出してPAの右角からミドルシュート!強烈だったが、GKがしっかりと反応してパーフェクトにキャッチ。秋元、いいキャッチングだっ・・・!さすがU−18日本代表。森重のキープから右に展開、また15番が受けてクロス!はコントロールをつけられずGKへ。
 ハーフナー、ロングシュート。しかしGKへ。
 鞠、右サイドから22番大久保がクロス、ファーでハーフナーが受けるが、DF寄せてシュートを撃たせない。戻して中央12番キープしシュートも、枠を捉えず。皆実、森重が非常に利いていて、最前線からの守備、攻撃の起点と大活躍。皆実の左スローイン、受けた23番がカットされるが森重が体を割り込ませて奪い返しロングシュート!左に外れる。
 鞠のフィード、ハーフナーが圧倒的な高さで競り勝って中央に落とすがDFクリア。またも鞠のフィード、左サイドに飛び、ハーフナーが追う。DFがブロックしながら併走。GKがPAのへりまで飛び出してきた。飛び出してクリアか、と思ったらボールを待ってしまった。ハーフナーはボールがバウンドした隙に一気にボールに詰め、あわてたGKがクリアしようとするもミスキック、ボールはゴールラインに逃げてしまった。鞠の左CK、ミョンギのキック!ニアハーフナー競るがその前でDFクリア、クリアがPA外ゴール正面に落ちてくるところMF25森谷がダイレクトシュート!上に外れる。
 鞠、中央から右サイドへ展開。珍しくこっちへ開いてきていたハーフナーがボールを受け、ルックアップ。マークが来る、勝負か、と思ったらハーフナーは左足で簡単にゴール前にクロスを上げた。単純な・・・と思ったが、ボールは素晴らしいスピードと軌跡を描いてゴール方向へ曲がり落ちてくる。これにゴール正面フリーで飛び込んできたトップ下の森谷がドンピシャのタイミングでヘッド!
ゴール!!
きっちり叩きつけてゴールネットを揺らし、横浜F・マリノス逆転!森谷も小さいのによくピンポイントで合ったものだ、とハーフナーを見ると、

クロス上げた当人も当惑気味

ベンチに向かって驚いたような表情で両手を広げていた。

 それからしばらくして試合終了。鞠が終了間際のゴールで2−1と皆実に逆転勝利を飾った。それにしてもハーフナー、ビューティフルなクロスだった。多分凄いマグレだと思うが、ブラボーといっておこう。ハイボールの競り合いはともかく、ポストは失敗、さばきのパスは全部相手に渡ったりと、本来の役割はあんまり果たしてはいなかったが。もっともピッチの状態が悪かったし、雰囲気的に今日はちょっぴり流しモードな感じもしたから、明日はまた違うのかも。
 鞠ユースはサイド攻撃が苛烈。両サイドの選手にFW、ボランチが的確に絡んで恐ろしく速い攻撃を仕掛ける。この時期にしては組織力凄すぎ。9番のFW斉藤陽介は運動量あってポストプレイもできて突破力もあってとまさに万能アタッカー。ピアノも弾けるって本当か。殿馬みたいだ。
 皆実は、攻撃の連携はともかくディフェンスは堅固なので、今年も点を取るには苦労しそうだ。

 次の試合は鞠ユースVS奈良育英のはずだったが、予定を変更したのかすぐに皆実VS奈良育英が始まった。こちらも、サンフユースの試合を観るためにみよし運動公園を出て、52号線に乗り吉田へ。
 昼食を、と某豆腐のお店に入って豆腐ハンバーグ定食を食べ、一息ついてサッカー公園へ。14時着。予定では清水ユースと熊本国府の後半あたり。車の中から人工芝グラウンドのほうを見てみると、清水の選手がピッチでボールを蹴っているのが見えた。ハーフタイム中なのか、と思って座席を倒し、ちょっと休むことに。そして、ちょっと用足そうか、と起き上がってみると、人工芝ピッチでは清水の白のアウェイユニとサンフの紫のユニが入り混じって走り回っていた。どう見ても試合中。
 ちょっと待てー!こっちも予定変更か!あわてて車を出る。
3.広島ユースB VS 清水ユースB
25内田
20大西 29岡本
17江本
28金田 26小西
22山根 2植野 24佐藤 18熊谷
21兼田
19山崎 29藤牧
13柴田 23伊藤
   
15神田 26佐野
24江守 8谷野 6池田 7桑原彬
21吉田
 まだ0−0。サンフにはFWに29番の選手がいた。彼はサンフレッチェびんごジュニアユースFCの岡本知剛くん。昨年はエリートプログラム、ストライカーキャンプのメンバーに選出され、今年はU−15日本代表に選出され海外遠征、そこで1ゴールを挙げた。新学期からは吉田中学に転校し、ユースの三矢寮に入ってユース選手たちとともに練習することになっている。今年は、彼のほかに島根のサンフレッチェくにびきジュニアユースFCよりGK原裕太郎くんも入寮。彼もナショトレ常連にして昨年のJFA・GKキャンプメンバーにも選出される力を持つ。最近は平繁くん、横竹くんと毎年飛び級入寮が続いていたが、二人の中学生が入ってくるのは異例。この一年でどこまで伸びるのか。
 サンフのBチームは新1年中心。中野と横竹はすでにAチームメンバー。2年の植野・熊谷・江本が入っている。清水は、このメンツでは21番以降が新1年生。

 サンフ左サイド山根から大西へ、大西の折り返しをDFクリア、このこぼれを江本がシュート!DFに当たってゴールラインを割りCKに。右CK、金田のキックはDFクリア。
 清水は素早い中盤のパス回しから前線に入れ、FW29、長身・藤牧のダイレクトのポストで左右にさばいてクロスを上げる。また、同じくFWの19番山崎が最前線から猛然とボールを追い回すように中盤のプレスも激烈で、まだ連携の取れていないサンフ新1年生たちはほとんどボールをつなげなくなる。藤巻から左サイド柴田へ開く、サンフがクリアし清水のスローインに。これを素早く入れて清水が持ち込みシュート!DFに当たって右へ流れるボールを小柄な23番伊藤が蹴り込み、清水が先制した。
 清水、素早く右サイドに展開。右サイドバックの桑原彬がドリブルで持ち上がりグラウンダーの折り返し、これをFW19山崎ダイレクトシュート!GK兼田キャッチ。サンフは小西・江本がキープし組み立てようとするが、そこから先が清水守備陣を破れず、シュートにまでもっていけない。それに対して清水はダイレクトパスをどんどんつないでサンフ守備陣を翻弄。サンフ、江本から右の大西へ。大西、PA付近でDFとの一対一だがこれを抜けず、体を入れられてファウルを犯してしまう。
 清水、中盤でダイレクトパスを回して最後はボランチの15番神田がシュート!上に外れる。次いで中央で藤牧がキープ、左に開いてここにオーバーラップの左サイドバック24番江守、江守クロスに中央山崎ヘッド!は合わせきれず、DFクリア。サンフ、小西のカットから左に開き山根のダイレクトクロスをニア大西が受ける、がDFがカットしクリア。しかしこれを金田が拾ってミドルシュート!枠を捉えるがGK吉田がセーブし、キャッチ。今度は江本から左に開く岡本にスルーパス、は少し長かった。
 清水の反撃、左サイドからのクロスをMF26佐野が受けてシュートはポスト直撃!さらに左に回っていた伊藤がサイドをえぐってセンタリング、植野クリアでCKに。右CK、伊藤のキック、こぼれるところを佐野がボレー!枠を捉えず。そして前半終了。

 サンフはまだ「まず守備」ができていない。試合中から森山監督が口を酸っぱくして言っているのだが、なかなかできない。いったんスペースを与えてしまったら清水育ちの少年たちは高いテクニックと以心伝心の連携でたちまちサンフ守備陣を切り崩してしまう。余裕与えたら何でもするな、静岡の人は。とにかく華麗。
 後半開始。サンフは熊谷がアウト、藤澤イン。藤澤はFWに入って大西が右サイドバックに下がり、内田がボランチに下りて江本・小西がそれぞれ一列前へ。
 藤澤のキープから左に開き山根のクロス、ゴール前に曲がり落ちるがGKが飛び出してパンチ!さらに藤澤のキープから岡本へ。岡本も寄せられながらキープする。体格とテクニックを活かしてキープしきると強引に切り込んでシュート!GKキャッチ。
 清水、ダイレクトパスを左に出して山崎が落とし藤牧がダイレクトのミドルシュート!GKセーブ!CKに。右CK、伊藤はショートコーナー、神田がクロス、内田カット、カウンター、岡本が受けてフィード――は走る藤澤に合わず、GKへ。サンフは、前のほうでボールを持てる藤澤が入ったことでやや勢いを取り戻した。
 清水、FW29藤牧に代えFW12八木イン。
 清水、左サイドのスローイン。そこからワンツーで切り込むとシュート、あっさり決めて2−0とした。集中が・・・
 サンフは前線で藤澤と岡本がデタラメなキープを見せるものの、もうひとつ清水守備陣を打ち破れない。もっとフォローがあれば・・・
 清水、神田のダイレクトパスから左より交代出場のFW八木が抜け出しシュート、兼田キャッチ。今度は左サイド柴田がドリブル、中に入っていくのと交差して八木が左大外に開く、柴田が八木に開き、八木はトラップすると裏のスペースへリターン、見事なワンツーで最終ラインを破ると、走り込んだ柴田がダイレクトシュートでゴールネットを揺らし3−0とした。
 清水は左サイドの攻撃が苛烈を極め、大西はてんてこ舞い。清水、佐野のミドルシュート、GKキャッチ。
 藤澤のパスを清水がカットするが山根が奪い返して江本へ。ドリブルで持ち上がって左に出し、小西が受けてクロス、は右に流れる。岡本が追うもDFがクリア。
 清水、またも佐野がミドルシュート!GKセーブ、CKに。
 ここでサンフ選手交代。金田に代え篠原イン。
 清水の左CKはファーサイドのゴールラインを割った。
 サンフ、右へ展開。篠原が走り込んで折り返しファーから岡本が走り込む!がその前でGKがキャッチ、ゴールを許さず。そして清水、左サイドから八木が切り込みシュート、GKがセーブしこぼれたところへ山崎が詰めて押し込み、4−0とした。サッカーが違いすぎてまだ相手にならない。
 清水選手交代、MF23伊藤に代えMF17小泉イン。左MFに入り、柴田が右に回る。同時にサンフも選手交代、藤澤に代え古本イン。
 清水FW八木、競り合いで倒れながらも執念でボールを離さず横にはたいて神田シュート!GKキャッチ。今度は右サイド桑原彬スルーパス、柴田が右大外から走り込んで裏を取りシュート!は山根が足に当てて左に外れる。左CK、キックにニアで合わせる!がGK兼田セーブ、クリア。
 サンフ、なんとかCKをとる。右CK、内田が左足でキック!ファー大西が跳ぶがボールはその上。逆サイドのタッチラインを割ってしまった。小西から右サイドに開き、古本のクロスはファーのゴールラインを割る。サンフ、右から折り返して岡本ミドルシュート!右に外れる。サンフ左からのスローイン、受けた小西が中央へ持ち込んでミドルシュート、上に外れる。
 最後に清水、八木が左からドリブルで切り込んでノールックスルーパス、山崎が抜け出すがオフサイド。ほどなく試合終了の笛が鳴った。
 こてんぱんにやられた一戦。Bチームは昨日2試合やっていることもあるけど(そのうちの一試合は清水Bとの40分×1で、これは1-0でサンフユースが取っている)とりあえず前線からプレスをかける意識がもっと植え付けられないと、先輩たちには追いつけぬ。
 続いてAチームの対戦となる。
4.広島ユースVS清水ユース
10平繁
27中野 11木原
13保手濱
12野田 8福本
15松田 19横竹 3槙野 6遊佐
16金山
11長沢 9篠田
4桑原卓 18渥美
   
5高野 27滝戸
3佐野克 14岩本 2石垣 25桑原尚
1前田
 でかっ!清水の選手、えらく大きい。石垣・岩本・佐野克彦のDF三枚もそうだが、FW11の長沢はそれよりもはるかに高い。188cmだ。ハーフナーはちょっとひょろい印象があるが、こちらはちょっとシンが入っている感じ。整列した時、サンフ側がお子様ご一行に見えた。しかしA戦に新1年の滝戸を起用してくるとは、彼も凄いヤツなのか。山本真希はいない。(日曜日のサテライト練習試合のほうに出たようだ)

 試合開始。まずサンフ、右サイドを木原がドリブルで突破するが、DFがカバーしてクリア。しばらくは中盤の主導権争い。両チームとも目まぐるしく動き回ってボールを奪い合う。横竹のロングフィードに中野が走るが、GKキャッチ。野田が右サイドへスルーパスを出し、遊佐が走り込むが清水DFがカバー。清水右サイドに開いてクロス、DFクリア、これを福本がヘッドで前に送って右サイドで野田が受ける。タテに出して中野が受け、中野は振り向きざま一気に左へサイドチェンジ!ここに走り込んでいた木原がボールを受け、中央へ切り込んで折り返し、これを福本がキープして右に落とす。そこに走り込んできた野田がトラップから右に少し持ち出し正面のDFを外すととぐいとタテに切り込んでシュート!
ゲット!対角のゴール左サイドネット内側にきれいに蹴り込んでサンフ先制1−0。鮮やかなカウンター攻撃だった。

 さらにサンフはそれから間もなく、ハーフウェイライン付近から野田?が左サイドへフィード。スペースに走り込む中野がDFに付かれながらもジャンプ、 PA左角やや上がり目あたりからヘッドで後ろにボールを落とす。ふわりと落ちてくるボール、これに平繁が走り込むとそのままノートラップランニングボレー!
ゴール!
ボールは対角のゴール右上スミに弾丸ライナーで突き刺さった。平繁の力と技、炸裂。2−0。
 清水も反撃、左サイドから佐野克がクロス。GK飛び出してパンチだ、と思ったが金山は躊躇して飛び出さない。うげ、ボールがファーに抜け、DFもクリアしきれない、これを(小さいプレイヤーだったからおそらく)渥美がごっつぁんでいただいてゴールに蹴り込みすぐさま1点を返した。金山ー、今のはおまえが出なきゃダメだー。

 2点連取されたものの、すぐさま1点を返したことで清水の選手も落ち着きを取り戻し、らしいダイレクトパス回しを披露するようになってきた。右サイドから中央高野→左サイド佐野克→戻して高野→スルーパス篠田へ、入ったところで篠田がファウルを受けFKゲット。左サイド、PAに近いところ。桑原卓がセット。壁4枚。桑原が左足でキック!これはノータッチで右タッチラインを割り清水スローインとなった。
 清水センターバックの岩本が中盤でインターセプト、そのままドリブルで持ち上がってミドルシュート!右に外れる。サンフ、平繁がボールを受けドリブル開始。右に中野が開いていきそちらに出すか、と思ったが一気に中央突破を図った。ちょっとドリブルが大きい、と思ったが、横合いからDFのタックルが足に入って転倒、ファウルをもらってFKゲット。ちょっと無理やりっぽかったが、狙ってファウルもらいにいったんだとすれば大したもの。
 ゴール正面、ペナルティアークから4mくらい後ろの、結構いい位置。ボールの前に平繁と福本が立つ。壁がPAのライン付近に並ぶ。が、これは近すぎる。後ろに残っていた槙野と遊佐が「壁近いよ」「近いよ」と言いつつ主審に注意を促すが、主審は修正しない。平繁キック!は落ちきらずに少し上に外れ、上のネットをかすめた。
 清水、右サイドのルーズボールを渥美がクロス、槙野がクリア。やや清水のペースになっているが、サンフは槙野を中心に遊佐などが声をよく出し、集中して守っている。清水の右スローイン、篠田が受けて持ち込みセンタリング、ここへセンターバックの石垣が飛び込む!がサンフDFがクリア、清水左スローイン。篠田が受けて持ち込みシュート!右に外れる。サンフ反撃、DF横竹が持ち上がって左へ、平繁が受けると見せかけてスルー、その向こうにはオーバーラップしてきた松田、松田が中へリターンして平繁が受け、ドリブルで突破する――が、ボランチの高野が戻ってきてスライディングカット!よく守った。清水のフィード、左サイド篠田が走るが、遊佐が寄せてボールをゴールラインへ追い出す。OKOK。
 清水のカウンター、左に開いて佐野のクロス。中央槙野クリア、このルーズボールに福本が行き、足を上げてボレーでクリア、しようとしたが、詰めてきていた清水の選手に入ってしまいファウル、清水のFK。正面やや右、PA近くのいやな位置。高野がセット。壁を作るが、枚数について槙野が「もう一枚入れ!」と叫ぶ。しかしなかなか入らないので声を荒げる、そこを突いて高野キック、右にぽんと浮き球を出してそこへ一人走らせダイレクトでゴール前に折り返し――はオフサイドの判定。危機は脱したものの、槙野がGK金山に「壁はもっとはっきり指示しろ!」と怒鳴っていた。今年は怖さ二倍。もっとドゥンガみたいに言ってくれ。
 清水、桑原卓から右サイドのスペースへ。渥美がスピードを活かして走り込むが、松田が食いついていってボールをゴールラインに追い出した。さらに桑原卓がフィードを受けてドリブルで上がる。中へ切れ込むのと交差して佐野が左大外へと開き、桑原がマークをひきつけ佐野の前へパス、佐野がセンタリング――寸前、猛然と戻ってきた野田がスライディングでクリアした。ナイスプレイだ野田。
 サンフ、右サイド遊佐から中野へパス、中野はトラップから反転して前へ出ようとするが、DF石垣がカバーリングしボールをゴールラインへ追い出す。石垣はよいカバーリングを再三見せており、まさに名は体を現すといったところ。サンフは2ゴール以降、石垣を中心とする清水守備陣を打ち破れない。木原が左サイド飛び出す保手濱に出すが、桑原尚がクリア。
 清水、中盤上がり目のこぼれ球を篠田がシュート!遊佐がクリア、CKに。左CK、滝戸キック!ニアで遊佐クリア、もう一度CK。滝戸キック、ニアでサンフクリア、こぼれを中盤奪い合い、木原のファウルで清水ボール。素早く始めるがDFがクリア。
 清水の高い位置でのボールカット、佐野が野田を振り切り左にパス、受けた長沢がシュートを放つが、長沢オフサイド。桑原卓から滝戸に回し、右の桑原尚に出すが、松田がクリア、そして前半終了。
 立ち上がりに2点連取しAチームは快勝かと思ったが、清水もすぐさま立て直し、攻める清水、守るサンフという感じで前半終了。清水は中盤の連携がよく、サイドバックまで効率的に攻撃に絡んでいる。サンフは押されてはいるが守備はよく集中しており、失点の場面以外には決定機を許していない。柏木不在は大きいといえるが、それでも国泰寺戦に比べればかなりよくなっていると思った。ドイツ遠征がいい経験になっているか。
 後半開始。まず清水が速攻を二発見せるが、遊佐、そして横竹がストップする。そして反撃のカウンター、フィードに中央木原が追いついてドリブルで突進、相手をひきつけて右に出し、平繁がダイレクトシュート!これはGKがセーブ、CKに。右CK、野田のキック!横竹が競り、ファー中野がキープしようとする・・・ができず、ゴールキックに。今度は遊佐が飛び出してインターセプト、野田につないで野田が中野へ、中野が右にパスを出す・・・がラインを割る。中野のポスト、落としたボールをトップスピード木原が受けて右サイドを突破しクロス、ファーに平繁が飛び込むが桑原尚がクリア、CKに。左CK、福本のキックは清水クリア、カウンターとなるが桑原卓のパスをカットし危機回避、逆にカウンターを繰り出し平繁が突破するところファウルをもらいFKゲット。サンフ、押し返してきた。
 ここで清水選手交代。9番篠田に代え20番、FWの町田イン。
 サンフのFKはGKに渡ってしまい、ゴールならず。

 サンフ、今度は右サイドでFKを得る。福本のキックに槙野が跳びGKと競り合ってゴールラインを割る。CKの判定。左CK、福本のキックにファー槙野がドンピシャのヘッド!決まった、と思ったがゴール前にいたDFがヘッドでクリア!惜しくもゴールならず。
 清水のカウンター、長沢がドリブルで走る。左へ出し、そこへ交代出場の町田が走り込むも、遊佐が上手く体を入れてゴールキックにする。サンフ、木原がドリブルで持ち上がり平繁にスルーパス、通らずも右サイドで誰かがカバーしクロス、DFクリア、こぼれに福本が走り込んでトラップ、PA突撃――DFクリア。保手濱が右サイドからドリブルで切り込むところファウルを受ける。清水にイエロー、FK。PA右角の右斜め後方、福本キック!直接狙った?が、上に外れる。
 清水、左サイドを長沢がドリブル、深くまで切り込むが槙野がカバーし、カットしてクリア。これを保手濱が受け、中央に折り返して平繁が受け、切り返してマークを外すとドリブルで切り込んでシュート!GKキャッチ。清水の中央遠目のFK、ちょんと流して石垣がミドルシュート!枠を捉えず。
 サンフ選手交代、保手濱に代えシュージ。右サイドバックに入り、遊佐はボランチへ。
 中盤でいいつなぎやドリブルでの押し上げを再三見せている木原が左の松田へ展開。一対一を制しタテに抜け出しクロス、これに後方から飛び出してきた遊佐がゴール前胸トラップ、ボールが浮いてしまったがそのままヘッド、押し込もうとするがGKキャッチ。
 清水選手交代、18番渥美に代え17番小泉イン。
 清水、長沢からゴール前町田へパスを入れる。PA付近、正面やや右でゴールに背を向けボールを受けた町田、DFを背負いながらトラップでくるりと左回りに反転するや意表を突いたループシュート!ボールは金山の上を越え、ゴール左スミに飛び込んだ。
ゴール!
清水2−2追いつく!町田、絶妙のループシュート。受ける前にGKの位置を確認していたか、何の迷いもなく振り向きざまにループを放っていた。敵ながらあっぱれ。
 追いつかれたサンフの反撃、右サイドから中央へ折り返し、遊佐が受けて相手を引きつけ左へパス、そこへフリーで走り込む中野!GKと一対一、決めろ、シュート!はGK詰めて体ではじく!決定機だったが、ゴールならず。
 福本が左サイドでファウルを受けFKを得る。福本のキックに中央平繁がバックヘッド――空振り、ボールはGKキャッチ。同点にされたことでサンフの皆に火がついたか、怒濤の勢いで攻め始めた。木原のキープ、左へ開いて松田のクロスはGKへ。
 野田がクロスプレイで足を痛め、古本が交代で入ってくる。
 清水、右サイド桑原尚から長沢へボールが入るが、槙野がカット。身長では劣るとはいえ、一対一では槙野のほうが強い。サンフ、遊佐からのスルーパスに松田が飛び出す。左サイドから中へ持ち込み、前方で左に開いてゆく中野にパスしそのままタテへ走る。中野はワントラップからリターンパス、PA内左でリターンを受けた松田がセンタリング、これに後方から飛び込んできた古本がダイレクトシュート!
ゲット!清水に守る暇を与えない見事な速攻が決まってサンフ3−2勝ち越し。
 木原がドリブルで持ち上がる。そして右シュージにパス、シュージが戻して福本がクロスはDFクリア。さらにシュージのフィードに福本が飛び出していくがGKキャッチ。左サイド、タッチライン際で平繁が二人の間を突破し中央へスルーパス、遊佐が走り込むが、GK飛び出しキャッチ。
 残り時間が少なくなると、清水も必死の反撃を見せる。長沢から右に開く町田へのパス、横竹がカバーしてマイボールに。今度は右サイドからのFK、桑原尚が入れるがGKへ。ここからカウンター、フィードで木原を走らせるがPA内でDFがクリア。サンフは平繁と木原がボールをキープして攻撃を繰り出し、清水を押し返す。清水の左CK、DFクリア。右サイドで桑原尚と町田がワンツー、桑原尚のセンタリングをニア長沢がトラップ、しかしDFがクリア。サンフ、右サイドでFKを得る。ファーに蹴って槙野が競って折り返すがGKキャッチ。そしてほどなく試合終了。緊迫したゲームは3−2でサンフが制した。
 練習試合に似合わぬ激しい戦いで、双方ピッチ全域にわたって走り回り、あちらこちらで選手たちがぶつかり合い、ファウルも多く(けっこう流してはいたが)、まさに肉弾戦といった感じだった。清水はこれでも山本真希抜きということで、これに長沢くんが成長してくればかなり脅威的なチームになるだろう。サンフは柏木くん抜きでもけっこう形ができてきた。清水相手にこれだけできれば、プリンス一次リーグは大丈夫か。しかしこれだけ動き回って明日の鞠戦大丈夫か。
 今日の朝イチで行われたユースと熊本国府の試合は1−0で熊本国府の勝利。サンフはもちろんAチームで臨んだが、圧倒的に押しながらもチャンスを外しまくっているうちに「あれ、入った」的ゴールで先制され、そのまま逃げ切られてしまったらしい。それもあって清水戦は相当気合が入っていたようだ。
 清水戦の後半途中からはJ1の途中経過が気になってピッチのほうをあまり見ていなかった。茂木のゴールでキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!と思っていたら後半42分にもはやお約束のように追いつかれる展開でげんなり。そんなに「勝つ」ということに耐えられないのかー、と思いながら帰った。 

3月20日 広島ビッグアーチ 晴のち曇
JFAプリンスリーグU−18中国2005 グループリーグ
VS広島国泰寺高

 昨年高円宮杯を獲り、今年はディフェンディングチャンピオンとしてプリンスリーグに臨むこととなったサンフレッチェ広島ユース。新年度も始まっていないしチームとしての完成度はまだまだだが、いよいよ始まる公式戦の真剣勝負の中で力をつけていきたいところ。
 今年の一次リーグでは多々良、玉野光南、立正大淞南、国泰寺、県工と同組。昨年上位リーグを戦った多々良と県工、そして新人戦を勝ち抜いてプリンスリーグに参入してきた玉野光南、立正大淞南、国泰寺。いずれも先日の選手権に出場、あるいは県大会ベスト4に残った強豪であり、あなどれない。特に今の時期はチームが固まっていないので、何が起こるかわからない。
 サンフの初戦の相手は国泰寺。昨年は県総体、選手権県大会でともにベスト4入りし、先日の県新人戦で優勝して今年のプリンスリーグ参入。かつては選手権の常連だった古豪・国泰寺、いよいよ復活といったところ。広島県の高校ともなれば「打倒・サンフレッチェユース」は言わずもがなの合言葉。高いモチベーションをもって臨んでくるのは必至。

 この日の試合開始時間が10時なのか11時なのかいまいち不明だったが、前日になって11時開始と正式発表。前日が万博でのやな試合(大木さんのぞく)だったため、ちょうどよかった。疲れきって床につき、目を覚ますと8時23分。あわててTVをつけると、威吹鬼がラッパで一反木綿を破壊したところだった。ミッドバレイ・ザ・ホーンフリークキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!ていうかどこから吹いてるんだそのラッパ。響鬼さんみたいに口あいてないのに。太鼓、ラッパと来て、なんか次はギターの鬼が来るっていうウワサだけど、どんなのか。ロケットビリー・レッドキャデラックみたいなのか?
 それはともかく、前日の疲れがまだとれないのでしばらく休み、ようやく起き出して身支度し、家を出る。とりあえずGSで給油。お金を払い、残金を見てみると、高速料金払ったらスッカラカンになること判明。食事は向こうで摂ればいいか、と思ってたのに!とりあえず高速に乗らなければ間に合わないので三原久井で山陽道に乗り、10時53分、五日市IC着。なんかえらい渋滞している。何かあったのか?テールランプの破片が転がっていたので、事故か?じーっと待っていると、車がガタガタと揺れた。エンジンがどうかなったのかと思ったが、しばらくするとおさまった。すぐ後で知ったがこのとき福岡で地震があり、広島でも震度3があったとのことだった。
 やっとICを下り、広域公園駐車場へ。けっこう車がきている。疲れる足を引きずって坂を上り、ビッグアーチへ。
17江本
10平繁 11木原
5藤澤
6遊佐 13保手濱
15松田 4田中 14中山 12野田
1佐久間
13田原 10立川
8井城賢 11井城太
6山本将 7篠田
3布下 4山本紘 5春貝地 12森田
1久枝
すでに試合は始まっていた。柏木・槙野は吉田のサテライトリーグ出場で不在。横竹・中野もU−16日本代表合流でもういないらしい。攻撃のほうは大丈夫だろうか。ユニは2005バージョンになっている。今年はいろいろと仕事速いな。トップチームの現場以外。
 平繁が中央ドリブルで突っ込み、倒されてFKゲット。中央からやや左、右足で狙うには絶好のところ。平繁がセットする。そして助走を一歩とり、キック!舞い上がったボールが鋭く曲がり落ちるが、わずか上に外れる。
 藤澤から左の木原へパス、木原が切り返しからルックアップしてクロス、平繁が飛び込むがGKがパンチでクリア。松田が左サイドをドリブル突破、倒されてFKゲット。あれくらいでとらなくてもよかったと思うが。PA左からのFK、野田のキック――は誰にも合わずにファーのゴールラインを割る。
 国泰寺は長身のツートップがよく動く。10番立川を前線に残してやや引き気味の13番・田原がよく守備をし、彼のプレスからカット、カウンターという形も出てきた。しかしさすがにサンフがボールを支配して主導権を握る展開。森山監督から、保手濱に前へ上がるよう指示が出る。遊佐が中盤の底を一人で担当し、その前に保手濱と藤澤が並ぶ逆三角形の中盤になった。右サイドから野田のクロス、これに保手濱がゴール前飛び出してヘッド、はGKキャッチ。
 攻められていた国泰寺だが、一瞬の隙を突いて攻勢に出る。右サイドの11番井城太輔がミドルシュート!佐久間キャッチ。次いで13番田原が左サイドドリブル突破からシュート!右に外れる。サンフ、保手濱がドリブルで突入、ボールが相手に引っかかるもこぼれを拾ってそのままアウトサイドに引っ掛けてシュートを放つが、GK正面。サンフはなかなか攻めの形が作れない。国泰寺は立川を残してしっかりと引き、体を張って気迫の守備。左サイド松田から木原にパス、木原ドリブルで中に切れ込みスルーパス、はわずかに平繁に合わず。国泰寺、左サイドでFKを得てゴール前に上げるも、逆サイドのラインを割る。
 中盤でシュージがボールカット、左に振る。木原が受けてドリブルで中に入っていきクロス、ファーに江本が飛び込み足を伸ばして当てるが、ボールはそのままラインを割る。左サイド深いところで平繁がボールキープ、一対一から抜こうとして引っかかるがフィジカルを活かして強引に取り返し、ちょんと股を抜いてPA侵入しゴールライン際からセンタリング、江本飛び込むが合わず。遊佐のカットから保手濱に開き、クロスに平繁走り込むがGKキャッチ。佐久間のキック、これを左サイドで平繁が受けアーリークロス、江本走り込むも合わず。
 国泰寺、右サイド深くでFKゲット。井城太輔がゴール前に上げるも大きすぎた。サンフ反撃、左サイドに展開し、江本がキープしてCKゲット。左CK、野田のキックに尚が競り合うがボールはゴール上へ。コーナーキックの判定で、もう一度左CK。野田のキックはファーでDFがクリアし、今度は右CKに。野田のキック、ニアで江本が競り、それを越えて中央に落ちてきたボールをシュージが胸トラップし、ボレー!
ゴール!!
思い切り撃ち出されたボールが鋭くゴールネットに突き刺さり、前半約30分、サンフが先制した。
 サンフは前線過多で、国泰寺もそれに合わせて引いているので攻撃がかなり窮屈に。藤澤がえらく消えている。江本もキープにちょっと手こずっているようだ。カウンター、右サイド野田からタテパス、平繁が走ってボールを受け突破を図るが、DFもしっかり対応してクリア。サンフのスローイン、野田が粘ってCKを取る。右CK、野田のキックにニア保手濱が競り、こぼれをシュージがヘッド、上に外れ。
 サイドチェンジ、左サイドで松田が落とす、DFに引っかかるが素早く寄せて取り返し、そのまま持ち込みシュート、GKキャッチ。松田は攻め上がりのタイミングや勝負する意志がいい。あとはクロスの精度があればいいんだけど。左サイドで松田と藤澤がパス交換しつつキープ、江本に折り返して江本中に持ち込みつつシュートは右に外れる。やや体勢に無理があったか。左へのフィード、平繁が受けてタテへ突破、相手のタックルをかわしてタテへ抜け、クロスと思いきや切り返して右足に持ち替えシュート!は右に外れる。
 前半終了近く、国泰寺の反撃。山本将貴から右のスペースに走る田原へパス、きれいに通って田原のクロスに立川走り込む!がその前でDFクリア。続いて井城太輔が右からミドルシュート、これは左に外れた。
 サンフは最後に右からダイレクトでつなぎつつ左へ展開、ボールを受けた平繁が中へドリブルで切り込みシュート、はDFブロック。そしてほどなく前半終了。
 空は曇り、風が出てきて肌寒くなってきた。
 後半開始直後、国泰寺が右サイド高い位置でFKを得る。ゴール前に上げ、ファーに抜けるところ6番の山本将貴が競り勝ってヘッド!決定的場面だったが、叩きつけたボールは惜しくも枠を外れた。
 サンフ、野田から木原に入れ木原のクロスは合わず。さらに木原がクロス、ファーで誰かが合わせるがGKセーブ。両サイドに中盤より前の選手が積極的に飛び出し、サイド攻撃が機能してきた。今度は左から松田がクロス、ファー江本が飛び込んで足を出すが、当てるのが精一杯でボールはラインを割る。ちょっと長すぎた。
 国泰寺、山本将から左に飛び出す立川にスルーパス、立川がサイドをえぐってセンタリング、はDFがクリアしたが、これはGKが飛び出して対処しないといけないところ。シュージがボールカットしそのままドリブルで持ち上がり、ワンツーから平繁へパス。平繁持ち込んでシュート、DFブロックのこぼれを松田がシュート!これもDFがブロックしてCKに。左CK、野田のキックをGKがかぶるが、誰にも触らずにラインを割り、ゴールキックに。
 国泰寺、右サイドを立川がドリブルで持ち上がりミドルシュート!カーブをかけてファーサイドのスミを狙ったボールにGK佐久間一歩も動けない、がボールはわずかに枠の上、ゴールのフレームに当たってはねた。佐久間、ちょっとは反応しろ。
 国泰寺選手交代、13番田原に代え9番清柳イン。
 国泰寺、左サイドのFK。山本紘がゴール前に上げるが佐久間キャッチ。サンフ、野田のフィードに二列目から保手濱が飛び出すがオフサイド。次いで右サイドからパスをつないで左に展開、藤澤が前のスペースに絶妙のスルーパス、オーバーラップの松田がクロスを上げるが、中央飛び込んだ選手がオフサイド。素早いサイドチェンジに国泰寺はなかなか対応できなくなるが、中央をしっかり固めてシュートを撃たせない。左CK、野田のキックに保手濱が競るがDFクリア、しかしこれを拾って野田に戻し、野田のクロスに江本がヘッド!しかしわずか右に外れる。
 江本が左サイドをドリブル突破しシュート、これが平繁に当たってしまうが平繁はこれを拾って持ち込みシュート!はDFクリア、CKに。とにかくゴール前が堅い。シュートには体を張って飛び込んでくる。素晴らしい集中。右CK、野田のキックにファーのシュージ?がヘッド!枠を捉えたがGK久枝がスーパーセーブ!しっかりとはじいてこぼれをキャッチした。
 中盤の激突で保手濱が痛むが、すぐに復帰。シュージが激しいチャージでイエローをもらう。アグレッシブなプレイもいいが、ほどほどに。これで得た国泰寺のFKは佐久間がキャッチする。
 サンフはサイドを攻略し、左右から次々にクロスを入れる。しかし中央の人数が足りないこともあり、なかなか合わせられない。左CK、野田のキックは国泰寺FW立川がクリア、もう一度CK。野田のキック、ファーに飛んだボールをDFがかぶる、その後ろの尚が――足を滑らせてコケとるー!立ってればフリーで合わせられたのに!ボールはラインを割りゴールキックに。ゴールが遠い。
 後半30分過ぎ、サンフ選手交代。江本に代え新1年の山根佑介イン。左サイドバックに入り、松田がFWに上がる。
 国泰寺のカウンター、井城賢と清柳がサイドに飛び出してボールをつなぎクロス、は何とか中央でクリア。サンフは前掛かりになっているので、ちょっとでも気を抜くとカウンターに引っかかる。
 国泰寺選手交代。9番清柳に代え22番久保西。
 サンフ左サイドからのスルーパス、藤澤が持ち込んでクロス、はDFクリア。左CK、野田のキックはクリアされる。今年のサンフは長身選手が昨年に比べ少ないので、セットプレイはよく考えないと決まりにくいか。木原から左に開く藤澤へ、藤澤が切り込んでシュート、DFに当たる。こぼれを保手濱拾えず。
「(得点を)取りたいの、取りたくないの!」
森山監督の声が響く。
 右サイドを木原が突破、DF布下が倒してしまいイエロー。右サイド高い位置でのFK、野田が蹴るがファーでクリアされる。今度は平繁の突破からFKを得る。野田が流し、木原→藤澤→山根→平繁とつなぎ左サイドからクロスを上げるが、合わず。こぼれ球を拾った平繁がミドルシュートを放つが、DFに当たってCKに。後半40分を回るが、追加点を奪えない。野田のCK、GKかぶってその向こうのシュージが胸に当てるがトラップしきれずDFにクリアされる。今度はフィードから左サイド藤澤→山根とつなぎ、山根が粘ってCKゲット。野田のキックに尚がヘッド!しかし枠を捉えず。後半43分を回る。このまま終わるか?
 国泰寺の速攻、右サイドを持ち上がってクロスに中央立川が走り込む!がシュージがクリア、ゴールラインに逃げる。国泰寺の右CK、キック!はミス、サンフがカットしてカウンター!平繁がドリブルで持ち上がって中央藤澤へパス、藤澤が右を駆け上がる遊佐へ開き、遊佐は一気に左へサイドチェンジ!そこへ完全フリーで木原が走り込みトラップ、そのまま持ち込んでGKと一対一、シュート!

宇宙開発

orz

こういうのを確実に決められるようにするのが今年の課題だ

 サンフが右サイドに展開、野田がダイレクトでタテに出し、松田がPAに入るところでトラップ、しかしDFが素早く寄せたため撃てない。右に落として平繁がクロスを上げるが、ファー合わず。
 ロスタイム1分の表示。サンフ、左サイドハーフウェイラインよりやや過ぎたところでFKゲット。ゴール前に選手が密集する。キッカーは木原。一気にゴール前へ上げる、そのボールに、ゴール正面で紫の選手がダイビングヘッド!
ゴール!!
ボールは豪快にゴール右スミに突き刺さった。ロスタイム直前の後半44分、ようやく追加点で2−0!
 得点者はどうやら背番号4、田中尚のようだ。祝福されながら戻ってくる。
 サンフは国泰寺キックオフからの攻撃をしっかりと防ぎ、試合終了のホイッスルを聞いた。昨年に続き初戦に苦戦したが、気迫の粘りを見せた国泰寺を何とか退け、白星発進。チームの完成度はまだまだまだまだという感じで、やはりしばらくは槙野・柏木という攻守の柱がいないと苦戦が続きそう。しかし主力が抜けても強いチームでなければ、タイトルを取ることはできない。練習試合から公式戦にいたるまで数多くの試合をこなし、全体のレベルを上げていってほしいと思う。

 高速を使わないと間に合わないということで、吉田で14時開始のサテライトを観に行く予定はなかったが(それに一文無しになっていたし)、「乗せていけますから一緒に行きましょう」というお誘いがあったので、急いで吉田へ。

3月12日 広島スタジアム 晴
ナイキプレミアカップ広島県大会決勝トーナメント・準決勝
サンフレッチェびんごジュニアユースFC VS サンフレッチェみろくの里ジュニアユースFC
MUNE FC VSサンフレッチェ広島F.Cジュニアユース

 運良く早起きできたので、FC東京戦前に広スタへとやってきた。
 県営グラウンドで野球をやっているらしく車が多かったので自家用車を停めるのにちょっと時間がかかったが、急いでメインスタンドへ上がる。
1.サンフレッチェびんごジュニアユースFC VS サンフレッチェみろくの里ジュニアユースFC
 10時スタートの準決勝第1試合は、グループA1位のびんごとB2位のみろくの里の同門対決。ホームカラー紫のびんご、アウェイカラー白のみろくの里が中盤でボールを奪い合っていた。見た感じ、ともに3−5−2の布陣のようだ。

びんご:GK1、DF5・3・4、MF12・7・8・9・11、FW10・13
みろく:GK1、DF3・2・8、MF7・6・4・5・9、FW11・10

 びんご、ボランチの8番が左サイドからクロス、ゴール正面FW10番がトラップするが、これが流れてしまいDF詰めてクリア。10番の選手は顔立ちが南米系。「ファビオー!」と声が飛んでいるので、イヤーブックに載っているダシルバ・ファビオ岡くんのようだ。びんご、さらに右サイドをFW13が突破してセンタリング、中央ファビオが受けてシュート!決定的だったがみろくGKがファインセーブ、ボールはゴールを超えてCKに。右CK、キッカーは左WBの9番。左足のキック、ゴール正面に飛ぶところへ紫の選手が飛び込んでヘッド!きれいにゴールネットを揺らしてびんごが先制した。ゴール前が団子になっていたのでよくわからないが、トップ下の11番が決めた?
 びんごはさらに左からのパスを受けたFW13番がシュート、少し右に外れる。びんごが総合力でやや上回っているようで、中盤でボールを支配し次々に攻撃を繰り出している。みろくもCKを得、MF9番がゴール前に上げるがみろくのファウルでびんごボールに。びんごの右CK、9番のキックに今度はファーで合わせるがこれはGKがキャッチ。

 びんごはボランチの8番がいいキープとパス出しでチームにリズムをもたらしている。みろくはFW10番のポストプレイと右ウイングバックの7番の突破からチャンスを作る。みろく、MF9番のスルーパスからカウンターを繰り出すが、びんごDF陣も追いついてクリア。そしてびんごが左サイドからアーリークロス、これをファーから鋭く中央ディフェンスの裏へ飛び込んできた11番が受けてGKと一対一、冷静に制して2−0とした。
 びんご左ウイングバック9番がドリブル突破から折り返し、ニアに飛び込んできた11番が受けてループシュート!GKの上を越えるが、右に外れた。11番の飛び出しが効いている。みろくFK、ゴール前に上げて混戦となるが、オフサイドでびんごボールに。今度は中央のMF9番から右に展開し、7番が体格を活かしてタテに切り込みクロス、しかしびんごDFがカットしたところで25分ハーフの前半終了。
 後半、みろくは8番に代え13番イン。ボランチに入り、6番がDFに下がる。
 まずはびんごのフィード、10番が飛び込むがGKキャッチ。そして前線へのロングボール、びんごDFがカットしていったん後ろへ戻す、しかしそれをみろくFW10番が狙っていた。やや弱いそのバックパスをカットするとGKと一対一、落ち着いてゴールに蹴り込みゲット!1点差に詰め寄る。
 これでみろくの動きが良くなる、しかしびんごも7・8のドイスボランチが粘り強くボールキープし、的確なパスを出し続けて主導権を渡さない。7番はフィールド中央で複数人のプレスを向こうに回して10秒以上鬼ボールキープを見せていた。持ちすぎだが、見ていて面白いプレイ。みろく、9番がミドルシュート、GKキャッチ。今度は左サイドのこぼれ球を拾ってクロス、中央二人飛び込むが惜しくも合わず。びんご10番、オフサイドの笛のあとに勢い余ってシュートを撃ってしまい、イエローをもらってしまった。
 びんご反撃、中央8番から右12番へ展開、12番がスピードでサイドを突き破ってセンタリングに中央FW13番ヘッド!はGKキャッチ。びんご右サイドの12番、寄せられても慌てずにボールをつなぐ冷静さを見せたかと思えば、いけるときにはスピードを活かして大胆に突破を図る、なかなか面白いプレイヤー。13番もやや小柄ながら高いテクニックをもつ。
 びんご左CK、7番が右足でゴール前に上げ中央でびんごが至近距離ヘッド、決まったと思ったがGKセーブ、こぼれ球を11番がシュート、しかしこれもGKが反応してセーブ!左へこぼれるところを走り込んだ7番がシュート、しかしDFがブロックして、クリア!うおおGKスーパーセーブ!素晴らしい。この時のクロスプレイでびんご11番が少し痛んでピッチ外へ。マルが出、しばらくしてピッチに復帰した。コーチが「いけるか」と彼に何度も声をかけていたが、彼は「いけます」とうなずいていた。

 びんごは8番のパスワークが見事。彼が的確にみろくの急所へパスを出し続けることで、みろくは守備に追われて攻撃時になかなか形が作れない。びんごのフィード、中央で10番が受けて左へ落とし、上がってきていた8番がダイレクトの浮き球でリターン、DFの間をすり抜けた10番がこれをトラップしてシュート!決定的だったが、わずか右に外れた。惜しい。
 びんご選手交代、FWの13番に代わり14番イン。彼は中盤に入り、11番がFWに上がった。
 そして試合終了間際、びんごが右サイドからのスローインをつないでクロス。中央10番が飛び込むがGKも飛び出してパンチ、ボールがPA外に出るところびんご11番が受けてミドルシュート!ボールは一直線にゴール左スミに突き刺さるファインゴールで、びんごが3−1と突き放した。11番、もしかしてハットトリック?
 そしてほどなく試合終了、びんごが3−1でみろくの里を破り決勝へ。びんごは15番・6番がスタンバイしてピッチサイドに出てきていたが、出番がなく苦笑いしながらベンチへと戻っていた。互いに挨拶して戻ってくる選手たちに親御さんがたからの暖かい拍手。この試合大活躍の11番くんには、「アリガトー!」と、おそらくファビオくんのお父様?からの祝福の声が飛んでいた。
 すぐにピッチへはサンフレッチェ広島とMUNEの選手たちが飛び出してきてアップを開始。広島の選手たちがピッチに出るとき、昨年までびんごのコーチをしていた島監督が昨年までの教え子たちに笑いながら声をかけていた。
 試合開始は11時30分でちょっと時間があるので、近くのセブンイレブンに行ってお茶とか買って戻る。

 この試合、広島ジュニアユースの塩崎コーチが副審を担当していて、気合の入った旗さばきを見せていたのが面白かった。
2.MUNE FC VS サンフレッチェ広島F.Cジュニアユース
 B2位のMUNEとA1位のサンフ、広島地区大会決勝と同じカードとなった。あの時はかなり競った展開だったが、今度はどうか。

MUNE:GK1、DF38・23・24・48、MF7・26・28・18、FW29・25
サンフ:GK16、DF2・4・3、MF17・13・15・5・9、FW8・12

広島は、今度イタリア遠征に行くエリートプログラムメンバーの浅田(8番)・玉田(12番)を前線に並べる3−5−2。MUNEは、コンパクトな4−4−2。前回の対戦では広島をオフサイドの網にかけまくっていた。
 試合開始。まずは広島、右WB17番森保翔平がクロスを上げるがGKキャッチ。続いてセンターバック2番が右サイドオーバーラップしてクロス、中央で浅田がヘッド合わせるがGKセーブでCKに。左CK、MF5番が左足のキック、GKかぶってゴール正面広島2番が押し込もうとするがDFクリア、左にこぼれるボールを5番が受けてクロス、ファーに飛ぶボールを走り込んだ浅田がヘッドで叩きつける!これが決まって早くも広島が先制した。
 広島右サイド浅めのところからFK、2番が一気にゴール前に上げてPA内4番山崎翼が競りファー9番飛び込むが合わず。9番は良く動き回り、小回りのきいたテクニックで中盤を活性化させていた。次いでボランチの13番茶島がテクニカルなドリブルで持ち上がり右へパス、これを受けた浅田が持ち込んでシュート、は上に外れる。右CKゲット、5番のキックにニアで2番が合わせるがGKキャッチ。MUNE、こぼれ球を26番がミドルシュート、GKキャッチ。
 MUNEのGKはよくPAを飛び出してくるため、時々ヤバい場面も迎える。PAを飛び出してクリアするところを飛び込んできた浅田にブロックされるが、ここは浅田ハンドの判定で事なきを得る。広島右CK、5番のキックはね返されるのを2番がキープし5番に戻し5番クロス、はゴールラインを割る。
 MUNE、選手交代。中盤の28番に代え5番イン。

 早い時間帯に先制したせいか、広島が試合を支配する。左サイドへのフィードを玉田が受けてドリブル、深くまで切り込んでの折り返しに浅田が飛び込み、飛び出すGKと交錯して倒れるが、笛はない。
 MUNEのFK、先ほど投入された5番が直接狙うが上に外れる。
 広島がダイレクトパスをつないで左に展開、5番の低いクロスに玉田と浅田が飛び込みファーの浅田が合わせるが枠を捉えず。茶島から前線へ飛び出す玉田へ絶妙フィード、しかしトラップが流れてDFカット。広島なおも押し、PA内右で茶島がボールキープ、そして鮮やかなボールコントロールでマークを剥がすと中央へ折り返し、待ち構えていたMF9番がトラップから冷静にゴール左スミに流し込み2−0とした。
 広島の左CK、クリアを森保が拾って右に出しボランチ15番がクロス、中央玉田がトラップからシュート、しかしGKキャッチ。玉田はフィジカルは申し分ないがまだテクニックがそれに追随していないので、これから高めていきたい。
 MUNE、ダイレクトパスをつないで速攻を仕掛けるが、広島スリーバックにかかってしまいシュートにまで持ち込めず。広島、茶島が左サイドに飛び出してキープからクロス、右に抜けるところを浅田が拾って右にはたき、森保のダイレクトクロスが左にこぼれるところを5番がシュート、DFに当たってGKキャッチ。浅田はパワフルなドリブルでどんどん持ち上がったり、スペースに飛び出して切り込んだりと右サイドを制圧。浅田のクロスに中央玉田が飛び込み、その前でDFがカットしたところで前半終了。
 後半、広島は12・9番に代え14・10番イン。MUNEも選手を入れ替えているようだ。
 後半立ち上がりは広島のペースが続く。ボランチ茶島から左にボールが出、5番がドリブルからCKゲット。左CK、5番のキックに4番山崎が競るがDFクリア。次いでボランチ15番(ミヤと呼ばれていたから宮本?)からのフィード、浅田が抜け出しアウトサイドのシュートを放つが、GKキャッチ。ちょっと持ち込みすぎたか。MUNEのフィード、これに87番が走り込むがGKキャッチ。広島、茶島のスルーパスに14番が走り込むがDFがカバー。
 MUNEは後半、前線から激しいプレスを仕掛けてきた。広島は以前見たときは守備陣の連携がまだまだだったが、その課題はまだ解消されていないようで、このプレスにペースを乱してしまう。広島GKのパスをMUNEがカットしてワンツーからシュート!上に外れる。今度は中央から5番がミドルシュート!右に外れる。今度は左に展開、二人が走るが広島は森保が戻ってきて追いつきキープ、危機を脱する。
 広島守備陣が急に落ち着きを失いボールがつながらなくなったためにMUNEがペースを握った。MUNE、右サイドからのFK、広島クリア。広島、浅田から右のスペースに走り込む10番(岡崎?)にパス、しかしまたGKが飛び出してきてクリア、スローインに。MUNEのGK、恐れ知らずすぎ。スローイン、受ける茶島がこれを反転しざまのヒールで浮かせてマーカーの頭を越し抜き去ろうとするが、DFも食らいついてクリア、もう一度スローイン。森保が入れて14番がキープしリターン、森保がタテに突破してセンタリングを上げるがGKキャッチ。
 MUNE、右へフィード。抜け出そうとするところ広島5番が後方から倒してしまいファウル、イエローが出る。FK、遠めゆえゴール前に上げてくるかと思ったら、意表を突いて直接ロングシュート!やや前に出ていたGK、後ろに下がりながらパンチ!枠を捉えていたボールをはじき出した。
 ここでMUNE、7番に代え44番イン。
 MUNEのCK、87番のキックのこぼれを入ったばかりの44番がシュート!しかしGKキャッチ。

 リズムがなかなかつかめない広島、両サイドを交代。17番、5番に代え7番、6番イン。
 その矢先の後半20分、広島左サイドからグラウンダーのクロスが入った。これに中央FW14番が飛び出してトラップ、飛び出してくるGKをかわし、カバーに来るDFの間を縫うシュートで3−0、残り5分で決定的なゴールを挙げた。
 これで勝負の天秤がぐらりと傾いた。広島は次いでボランチ15番がドリブルで持ち上がってノールックで左に出し、途中出場の6番がダイレクトでクロス、GKの上を越えてファーに落ちるボールに浅田が右足で合わせて押し込み4−0。MUNEも右からのクロスに87番が走り込むが、7番がカットしクリア。そして広島のフィード、PA左に落ちるボールをGKが飛び出してきてクリアも、これを拾った広島15番が無人のゴールへミドルシュート、きっちり決めて5−0とした。
 MUNEも残り時間、87番・5番を中心に左サイドから猛攻を仕掛けたが、広島スリーバックの頑張りと15番の冷静なカバーリングの前についにゴールを奪えず、試合終了。サンフレッチェ広島が5−0でMUNEを破り、決勝進出を決めた。結果として大敗となったが、後半のMUNEの粘りは素晴らしかった。
 さすがに強い。しかし、びんごは個人・組織ともきっちりとしたチーム、決勝はいい試合になるだろう。
 急いでスタジアムを出、草津有料道路を抜けてビッグアーチへ。それにしても広スタは時折雪が軽く舞っていたがきれいな晴天で、あんな天候(大雪、気温0.6℃)が待っているとは思いもよらなかった。

2月26日 広島広域公園第一球技場 晴
ナイキプレミアカップ広島地区予選決勝トーナメント1回戦
サンフレッチェ広島F.CジュニアユースVS広島FC
および決勝戦
VS MUNE FC

 最近、FOMA P900iプリインストールのファイナルファンタジーを再開した。マトーヤの洞窟に行って、あのBGMと「フシギナジュモン」を聞いて満足してしまい、そのまま中断していた。
 ロードすると港町プラボカから始まる。「フシギナジュモン」はすでに忘却していたので、もう一回箒に訊きに行き、それから船に乗ってエルフの国へ。そしてそのあたりでレベル上げ等にいそしむ。金がそろってきたのでまずLv3の魔法ケアルラとサンダラを買い、それからミスリルの剣を買ったところでいったん終了。ちょっと遅くなってしまった。
 で、朝起きたが、ちょっと体が変だ。腹の調子が悪い。でも行かないと。8時30分になろうというころ、家を出る。今日はまず広域第一でナイキカップの広島地区予選を観て、それからシャレオの開幕前イベントに行く予定。ジュニアユースは10時から試合だが、この時間に出ると、試合開始にはちょっと間に合わないか。時計兎のごとく気を急かせて車を走らせる。つい先日春一番が吹いたので、BGMはストラヴィンスキー《春の祭典》で。
 道中雪がぱらつくこともあったが、10時を少し回ったころに広域公園着。ここはからりと晴れている。車を出て第一球技場へ。補助競技場では、ともに強豪の廿日市FCとピジョンが試合中。第一球技場のほうから長い笛が聞こえた。ファウルか、それとも入ったのか?
 スタンドに上がる。広島FCが長身FWの17番にボールを集めてサンフ陣内に侵入している。サンフは4バック(4-4-2)だが、まだ連携が危なっかしく、フィジカルで守っている印象。サンフは各ポジションにがっちりした長身選手がおり、フィジカルで広島FCを上回っている。そのうちボランチの位置にいる小柄な13番が立派な体格をしたトップ下の8番とともにボールを素早くさばき、主に左サイドバックの18番を使って波状攻撃を仕掛けるようになった。サンフのトップは、ひときわ背が高い12番とひときわ背の低い14番という凸凹ツートップ。
 サンフが右CKゲット、左サイドバックの18番が左足でキック、これを中央8番がヘッドで合わせてゴール。これでサンフが勢いに乗り、またも右CKを得ると、18番のキックを今度はDF2番がゴール正面ちょっと離れたところからヘッドで放り込み、追加点。さらに中盤の素早いパス回しから左に展開、フリーで飛び出した18番がゴール前にきれいなクロス、これを中央飛び込んだ15番と8番のうち、たぶん8番?がヘッドで合わせてまたもゴール。さらに12番がスルーパスにうまく抜け出し、マークを弾き飛ばしてGKと一対一となるが、GKのセーブに阻まれゴールならず。しかしサンフ優勢のうちに20分ハーフの前半終了。
 ベンチ前からは、昨年までびんごのコーチをなさっていた島さんがいろいろと指示を出していた。島さんは今年からジュニアユースの監督に就任し、昨年監督だった塩崎さんはコーチに。ジュニアユースの指導者層を厚くしてきた。
 後半、サンフは選手を入れ替えて3−5−2にシステム変更。立ち上がり間もなく左CKを得ると、7番(トップ下)のCKをニア10番がヘッドで反らせ、ふわりと浮いたボールがGKの上を越えてゴール、さらに突き放す。
 広島FCは前線に残るFW17にボールを集めて突破口を開こうとするが、スリーバックにしっかりとつかまえられ、なかなかうまくいかない。彼は突破力はあるので、うまく前を向いてボールを持つことができれば、チャンスになるのだが。前半から引き続きボランチの位置でボールをさばく13番が、チームにいいリズムをもたらしている。10番はちょっと持ちすぎながらも高いキープ力を持つ。と、右サイドをウイングバックの17番が突破、強引に切り込んでキープし、戻したところへDF2番が走り込んできてクロス、中央8番(後半からFWに上がった)がスルーし、もう一人のFW9番(後半より出場)が胸で落とし、中へ持ち込んでシュートを撃とうとするが、DFがブロック。17番もがっちりした体格でフィジカルは強いが、サイドに展開してきたボールをダイレクトでゴール前にスルーパスするプレイが多めだった。時々突破するものの、クロスには慣れていないようで、だいたいが一直線のちょっと合わせにくいボールだった。
 広島FC、中盤の15番が積極的に前線に飛び出し17番と絡むようになってくる。サンフも、13番と7番の素早いダイレクトパス交換からのスルーパスに右から9番が飛び出しGKと一対一、シュート!これはGKがファインセーブではじいたが、浮いたボールをサンフ8番がヘッドで押し込んでゴール。広島FCもその直後、FW17番が左からドリブルで持ち込み、DFにつかれながらも振り切ってシュートを放つ!がややアウトにかかってしまい惜しくもサイドネット。サンフ、広島FCのクリアを8番が拾ってドリブルで抜け出し、GKと一対一シュート、しかしGK右足一本でスーパーセーブ!最後までよく見ていた。
 サンフ、8番と13番に代え、12番と15番イン。インというか、前半出ていたので復帰といったほうがいいか。
 サンフ、右サイドのCKをゲット。7番が蹴り、これをスリーバック中央の4番がファーからヘッドで合わせてゴール。やはり身長が違いすぎて、広島FCはセットプレイがなかなかきつい。サンフ、9番から右サイドに開き17番がクロス、長身のFW12番がトラップするが、DFクリア。
 広島FCは、終了間際に15番?がミドルレンジから強烈なシュートを放ったが、GKがキャッチ。そしてロスタイムを経て試合終了、6−0でサンフが勝利し、準決勝に駒を進めた。
 12番ののっぽのFWが玉田くん、8番の屈強なアタッカーが浅田くん、小さなレジスタ13番が茶島くん、4番の長身センターバックが山崎くん、そして右サイドをやっていた17番が、森保さんの長男・翔平くんとのこと。ナイキカップはU−14(つまり早生まれ新三年以下)の大会なので、彼らはいずれも新中学二年生。浅田くん、山崎くんも長身でがっちりしているのだが、玉田くんはこの年ですでに180cmオーバーという凄さ。将来は和製ヤン・コラーか?三人は昨年12月のエリートプログラムU−13にも名を連ねている。茶島くんと翔平くんも昨年春先のエリートプログラムU−13に名を連ねており、高いスキルを持っている。翔平くんのつやのある黒髪(きれいな天使の輪が)と髪型は、お父さん譲りだと思った。エリートプログラム経験者五名を擁するこの年代は、将来のトップチームを支えることになる、かもしれない。
 そして市内へ行き、シャレオでのイベントに参加。かなりの人が来ていて、トークを行うサンフの選手たちもいささか驚いていた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 27日。この日は吉田に行こうと思っていたけれど、朝起きたら相当気分が悪く体も鉛のように重い。昨日は腹の調子も悪かったし、夜は寒気がして震えていたが、早く寝たつもりだったんだが・・・気力でスゥパァァヒrrrrrロータイム見てまた意識を失い、気づくと早や昼前。のそのそと起き出して飯を食い、ひと息つくと楽になったので、さて行くかと家を出る。ユースの練習試合を13:30からと勘違いしていたが、途中で「それ11:30からやん!」(実際はそれよりも30分早く開始された)と気がついたので、豊栄から南下して東広島へ抜け、山陽道で広域公園へ向かう。しかし元々家を出た時間が遅かったので、着いたのは決勝の後半が始まったころだった。
 決勝は、準決勝で瀬野川中を2−0で破ったサンフレッチェ広島F.Cジュニアユースと、廿日市FCを1−0で降したMUNE FCの対戦。補助競技場で行われていた。ちなみにビッグアーチでも、ジュニア世代の大会が行われている。
 山側へ攻めるサンフ、昨日の後半と同じく3−5−2のようだ。右サイドでFW8番がボールを持った。彼はそのまま前を向いてドリブル開始、マーカーをものともせずにPAに右から侵入すると、強烈なシュートを対角の左スミへ突き刺した。強い!浅田くんか。自分の形に持ち込んだら、ちょっとやそっとでは止めることはできない強さがある。
 雰囲気からしてサンフがリードを奪っているようだが、MUNEもこれで崩れることなく、バックラインを高く上げて中盤をコンパクトにし、奪ったボールをダイレクトパスで素早く前線に渡して攻める。まだ守備組織が整備されていないサンフは時々危ない場面を迎えるが、山崎くんを中心としたスリーバックが体を張って守る。山崎くん、そして2番の遠部くん?は長身で堅い。遠部くんは相手のFWに密着マークしていたが、密着しすぎてベンチより「そんなにつかなくていい」と指示されていた。昨日は自在にパスを捌いていた茶島くんも、今日はMUNEのプレスになかなか大きな展開はできず(それでもミスはしないが)。サンフが繰り出す前線へのパスはどんどんオフサイドの網にかかる。MUNEのDFライン、勇気を持って押し上げるだけでなくちゃんとラインコントロールしてオフサイドトラップをかけており、いい。さすがに廿日市を破るだけはある。
 バックパス(だったか)ボールがMUNEのゴールキーパーのもとへ。それに浅田くんがプレスをかけ、キックに行くGKの前に飛び込みこれをブロック!ボールがはね返ってゴール方向へ、浅田くん追うが、DFが戻ってきてクリア。右CK、7番のショートコーナーを浅田くんが受けクロス、はゴール上へ外れる。ほどなく試合終了。あとで調べたら2−0でサンフが勝利、優勝ということだった。もっとも広島地区からは1位2位チームが県大会出場なので、どちらの選手も淡々としていた。
 サンフU−14は荒削りながら個性の強い選手が多く、危なっかしいけれども面白い。この年代は「個人勝負上等」だと思うので、仕掛けられる選手はガンガン仕掛けてほしいと思う。

 これで県大会出場チームがすべて出揃い、それを二組に分けて3月5・6日にグループリーグが行われる。組み合わせは、こちら。

2月5日 郷原マツダ健保スポーツセンター 晴時々曇
練習試合
VS前橋育英高
VSアビスパ福岡U−18・B
VSガンバ大阪ユース

 今週末は、毎年恒例となっている各地の強豪を招いての強化試合。吉田で行われる予定だったが、週はじめの大雪のためにあえなく郷原へ変更となった。5日は11時から試合開始ということだったので、9時くらいに家を出ればまあよかろうと、目覚ましを7時30分に設定して眠りについた。寝たの3時過ぎだったけど。
 目が覚めると7時過ぎ。ちょっと早すぎた、と思ってもう少し横になっていることにする。時間がきて目覚ましが鳴ったので「わかっとるわい」と止めて、もう少し休んどこう、と思ってふと気づくと、8時40分を回っていた。

 寝てもうた

 急いで身支度をし、朝を食べて家を出る。間に合うか。

うー郷原郷原
今郷原を求めて全力疾走している僕は(以下略)

 10時5分、郷原着。ピッチではすでに紫そして黄色と黒の縦縞のユニが動き回っていた。
1.サンフレッチェ広島F.CユースVS前橋育英高
10平繁
5藤澤 11木原
7柏木
8福本 12野田
15松田 19横竹 3槙野 14中山
1佐久間
39 86
48 90
       
53 69
84 27 55 42
 駐車場には前橋育英バス、そしてサンチェ・バス、そして広島観音のバスが。今日は観音も来てるのか。サンチェ・バスは雪を被っていた。あとで聞いたところによると、今日は道が凍結していたりしてここまで来るのが大変だったらしい。
 互角の展開。前橋育英はフィジカル強いメンツがそろっており、ボールを持ってからの展開がダイナミックで速い。サンフの自陣FK、右サイドから槙野が蹴って左サイド木原へ、上がってきた松田につないで折り返し福本が受け、柏木に預けてダッシュ!柏木のリターンにニア飛び込んだ福本がボールを浮かせてループ気味の折り返し、はGKキャッチ。
 トップチームのグアムキャンプに帯同していた森山監督は昨日からチームに復帰。グアムキャンプで仕入れてきた戦術的なことをこれからチームへ浸透させていく、らしい。ということで、これまではまだ戦術練習を行わず、一対一ばっかりやっていたとのこと。
 左サイドで藤澤がキープし中央福本に折り返す。福本が素早く右サイドオーバーラップするシュージに流し、シュージがフリーでクロス。中央平繁が反らせてファー木原がシュート!はGKセーブ、キャッチ。いい攻撃・・・だ。左サイド木原から中央つないで柏木に戻し、柏木が巧みにキープして右へはたき、シュージが受けてDFを抜ききらずに低空クロス!ニア平繁が受けて中へ持ち込み、DFにつかれながらも強引に左足シュート!は右に外れる。
 右サイドでパスをつないで中央に入れ、こぼれ球を拾って柏木がキープ、ぽんと右前に放り込んで平繁が胸トラップ、シュー・・・直前にDFがクリア、ボールが転がってPAを出る、そこへ福本が走り込んで左足一閃!
ゴール!!
ボールは黄色くなった芝上を滑走し、ゴール右スミにズバリと突き刺さった。前半25分、福本のゴールでサンフが先制。
 徐々にサンフがペースを握りつつあったが、この得点で決定的にサンフペースになった。今日は福本がアグレッシブ。後方で野田が的確にボールを散らしているので、福本は桑原のように中盤を縦横無尽に走り回ってボールを追い、フィジカルを活かしてボールを奪いキープしてつないでいる。右サイドから木原がドリブルで中央へ持ち上がり左に展開、オーバーラップの松田が受けて切り込み折り返してニア藤澤が受けキープしてシュート!少し右に外れる。前橋育英、中盤からのフィードにFW86(吉原、と呼ばれていた)が走り込むが、佐久間がキャッチ。
 中盤のクロスプレイで前橋育英の選手が倒れる、しかし笛はなくプレイ続行、このこぼれ球を野田が受け、ひとつ持ち込んでロングシュート!意表を突いた一撃、ボールはドライブしてゴール右上を捉える・・・がGKが宙を舞ってセーブ!ゴール上にはじいた。おおう!倒れた選手は大丈夫のようで、立ち上がる。サンフのファウルっぽかったけど。サンフの右CK、柏木のキックはDFがクリア。
 サンフの中盤よりのFK、素早くリスタートし平繁がタテに抜けPAに入るところ背後から倒される、が笛なし。藤澤から左に流れてきた木原にパス、木原はタテに突破しシュート!しかしDFがブロック、CKに。左CK、福本のキックはGKがパンチでクリア。
 前橋育英は柏木を中心とするサンフの速い展開を前に少し中盤が混乱気味で、DFラインから「落ち着け!」との声が出ている。左サイドへのフィード、これに小柄なMF48がオフサイドラインを破って飛び出しトラップ、そのままタテへ抜け出しかけるが、野田が全力で戻ってきてタックル!カットする。背後からのタックルで一歩間違えばイエローだったが、うまくボールに入った。しかし今の場面、ディフェンスラインが「オフサイ!」と手を挙げていたが、全然オフサイドじゃない。前橋育英のフィードに対してそういうのが何度もあったので、セルフジャッジはせぬように。
 松田が左サイドをドリブルで突破してクロス、柏木スクリーン、そしてその後ろの平繁がダイレクトシュート!は当たりそこねてコロコロ、DFクリア。これを上がってきた槙野がカット、そして迷うことなくロングシュート!大きく左に外れたが、いかにも槙野らしいプレイだった。
 藤澤、ボールを背負って受けざまにマルセイユ・ルーレット!しかしマーカーの足にボールがかかって失敗。藤澤はゴールに背を向けた状態からも果敢にターンして突破を試みる。DFが二人以上ついているのでなかなか成功しないし、簡単にはたけばいい場面もあるが、彼の成長のためにはこれもありだろう。そして35分ハーフの前半終了。

 前橋育英はFWを追い越す二列目の動きが目立ったが、瞬間の判断や動きのキレがちょっと悪い。群馬からはるばるバスでやってきて午前から試合では、コンディションもなかなかきついだろう。前半は押され気味だったが、これが彼らの実力ではあるまい。前橋育英のエース・反町くんは39番のようだ。ボールのおさまりもいいし、懐の広いキープも見せている。ただ、中盤からの押し上げがなかったためにシュートを撃つまでには至っていない。
 戻ってきた選手たちに柏木がいろいろと指示を出していた。全員集まった後、ベンチ前では森山監督が後半への指示を出している。サイドアタックが足りなかったので、もっと後半はそれを出していこう、このまま終わるな、とのこと。
 サンフ、選手交代。野田と藤澤に代わり遊佐と保手濱イン。そのままのポジションへ入る。そして後半開始。
 右サイドからのスローイン、シュージ→柏木→保手濱と渡って保手濱シュート、DFクリアしCKに。右CK、柏木ショートコーナー、シュージが受けてタテに抜けセンタリングしようとするがDFもそうはさせない。シュージは切り返してバックパスしこれを柏木クロス、ゴール前DFクリア、こぼれを木原が拾って右に出し、もう一度柏木クロスにファー槙野走り込む、が大きい。
 前橋育英、右サイドからカウンター。53番が受け、その右を右サイドバックの42番が駆け上がっていくが53番は切り返して左へクロス、しかしこれはシュージが体を張ってゴールライン外へ追い出す。しかし手を使って相手を押さえないように。続いて左サイドからの攻撃でCKゲット。高いのが多いので、これは要警戒だ。キック!ファーへ飛ぶ、クリア・・・しかしサンフの選手が重なってしまい跳べない、前育がヘッドで折り返しゴール前にボールが、混戦になる、互いに蹴りあいボールが行ったり来たり、そしてサンフがクリア!これが木原に入り、木原がキープして落としたボールを大きく左へフィード、そこへ遊佐が全力で走り込む・・・が合わず。
 前橋育英が左サイドへ展開、しかしシュージと保手濱がサンドイッチにしてボールを奪い前線へフィード。落下点の平繁、トラップでボールをマーカーの裏にちょんと出し自らもその背後を回って突破、そのままボールに走り込むがGKが素早く飛び出してキャッチ。
 右サイドで保手濱がフィードを受ける、ところファウルを受けてFKゲット。微妙な判定だったが・・・PAすぐ右からのFK、絶好の位置。キッカーは柏木。キック、ふわりとカーブしてゴール正面に落ちるボールに両軍競り合う!DFがヘッドでクリア、PA内こぼれるボールに福本が追いつきそのままバックパス、そしてPAすぐ外にいた木原がダイレクトシュート!鋭いシュートが飛んだが、これはGK正面だった。保手濱は長身にフィジカルが備わってきており、前線でも体を張れるようになった。さらにシンプルなパス出しを行うので、前線でいい具合にボールが回る。
 左サイドで遊佐がカット、そのままドリブルで持ち上がり福本に折り返す。福本もドリブルで中央突っ込みキープ、二人ともつれるがボールに足を引っ掛けキープ、こぼれたボールを柏木がフォローしさらに中央ドリブルで突っかける、二人が行く手をふさぐ、ところで柏木が右のスペースへパス!そこへ木原が走り込み、ゴールライン際からダイレクトでセンタリング――はGKキャッチ。しかしラグビーみたいな流れだった(木原へのパスは前に出たけど)。
 前橋育英、GK交代。1番に代わり41番。どこか痛めたのだろうか。
 左サイドでFKゲット。福本がゴール前に入れ、クリアボールを遊佐?が拾ってロングシュート!わずか右に外れる。
 前橋育英、左サイドでFW吉原がワンツーで抜け出しシュート!GK佐久間キャッチ。またも左サイドで今度は反町がキープ、キープ。しかし遊佐がフォローに戻ってきてカット。このあたりから前橋育英にエンジンがかかってきた。ツートップに二列目がうまく絡み、さらにボランチも前線に上がってきてこれをフォローできるようになり、流れが徐々に変わってくる。中盤からのフィード、DFのクリアが小さいところをMF48がダイレクトシュート!左に外れる。ゴールキック、これに平繁と木原が競りにいってしまい激突、平繁が倒れる。いったんプレイが切られるが、平繁はほどなく立ち上がった。
 中盤で遊佐がボールを持つ、そこへ反町がプレスをかけ体を割り込ませてボールを奪い、GKの位置を見てすかさずロングシュート!左に外れたが、反町、いいプレイ。遊佐、ちょっと軽率。
 サンフ反撃、左へ素早く展開し福本が受けてドリブル突破、キープするところへ松田がオーバーラップしてくる、出せ、しかし福本はキープ、なんとか目の前の相手を抜こうとPAの左縁のあたりを行ったり来たりするが、ついに抜けずボールを奪われる。そこで簡単にプレイできればいいんだけれど。前橋育英のパス、これを横竹がスクリーンし遊佐がカット、左サイドに展開してパスをつなぎ保手濱から中央柏木へ折り返し、柏木がヒールで右に落として走り込んだ平繁がひとつ持ち込んでシュート!GKキャッチ。
 サンフ選手交代。シュージと木原に代わって古本と中野がイン。
 右サイドからのパス、中野がダイレクトヒールで中へ落として平繁が受けドリブル突破。これは止められたが、中野のポストプレイは余裕があって、いい。続いて左サイド、保手濱→遊佐→松田とつないでセンタリング、中野シュート!はDFに当たってCKに。左CK、福本のキックはDFクリア。
 前橋育英、PA右からのFKゲット。いい位置。長身のセンターバック二枚もゴール前に陣取る。ここは集中。キック!そしてゴール正面DF55ダイビングヘッド―――!右に外れる!わずかにジャストミートせず。惜しかった。サンフ、中央右で平繁がキープ、倒されてFKゲット。柏木キック、ゴール前と見せかけてタテ中野へのスルーパス!しかし少し大きくGKキャッチ。中盤高いところでこぼれ球を拾った柏木、キープでタメを作ってパシッと右のスペースへ絶妙パス。そこへ平繁が走り込み、センタリング、ではなく切り返して中へ入り左足シュート!ニアを襲う、GK飛びつくが届かない、決まっ――ポスト直撃!ゴールならず。
 右サイドでFW吉原がボールを受けドリブル開始。横竹がつくものの、吉原はそれを引きずりつつどんどんドリブルで持ち上がる。横竹は最後には吉原を引き倒してしまい、もちろんファウルでFK。強いな吉原。PA右からのFK。二人が立つ。左足か右足か・・・右!そしてファーに抜けるボールを待ち構えていた選手がフリーでヘッド!決定的だったが、わずかに左に外れる!これも惜しかった。
 そしてほどなくホイッスルが鳴り試合終了。後半途中からは前橋育英がペースを握ったが、サンフ守備陣が体を張って守り、攻め手を繰り出しつつ逃げ切ったというところ。前橋育英が万全な状態でスタートしていたらどうなっていたか、わからない。強力なツートップに機動力のある中盤、うまく連携が取れれば相当の破壊力を持ちそうだ。サンフは、柏木と槙野がうまく前後をまとめている。連携・戦術はこれからなので、それが固まるまでは彼ら二人の働きがチームを支えそう。

 続いてこのピッチではガンバ大阪ユースと広島観音高の試合が行われる。そして道をへだてた向かいのグラウンドで、アビスパ福岡U−18とサンフユースのBチーム同士の試合が始まる。江本と熊谷が沢田コーチに呼ばれてそちらのピッチへ。
2.サンフレッチェ広島F.CユースB VS アビスパ福岡U−18B、
ガンバ大阪ユースVS広島観音高
17江本
20大西 23篠原
25沖田
28金田 26小西
22山根 24佐藤 18熊谷 2村田
21兼田
15
29 14
   
23
17 26 21 18
16
 植野と内田は怪我なのか、今日は彼らの代わりにジュニアユースから三人が加わっている。沖田(勇樹)、崎原、村田の三人で、植野の2番を村田、内田の25番を沖田、そして田中尚の4番を崎原がつけていた。ジュニアユースではだいたい崎原と村田はサイドバック、沖田は攻撃的MFといった役割。空いてしまったポジションの選手をそのまま呼んできた、というところか。
 福岡はどういうメンツなのかよくわからないが、遠征にまだ中学生の新入生を泊りがけで連れてくるのはコストがかかってしょうがないと思うので、1・2年で来ているんだろう。ほかの高校勢も当然1・2年で来ているわけだし。
 試合開始。まずサンフ、沖田のスルーパスから右サイド篠原が抜け出し、狙いすましてシュート!GKセーブするもボールはゴール方向に転がる、これはDFが戻ってきてカットしクリア。
 ガンバユースが円陣で奇声を上げた。そしてガンバVS観音も開始する。
 左サイド山根がドリブルで二人かわして突破、最後は止められるものの攻撃センスの片鱗を見せる。
 背後で喚声と長い笛。振り返ってみると、ガンバがゴールを決めていた。早!開始直後、ガンバ先制1−0。
 これは観音ボコボコか、と思ったが、観音もサイド攻撃でガンバゴールに迫る。左山がオーバーラップしシュート!左に外れる。それからもほぼ互角の戦いを展開していった。観音のメンバーはだいたい広域公園のときと同じ。ガンバは、
GK:16
DF:2、5、4、3
MF:6、10、14、7
FW:11、9
というところ。新年度のナンバーはもう決まっているようだ。
 福岡左サイドからのパス、中央クロスプレイになったこぼれを福岡が押し込み、まず福岡が先制。先制した福岡は激しいプレスと正確なパス、そして複数人が連動した動きでサンフを翻弄していく。ほとんどが新入生でまだチームとして固まっておらず、さらにジュニアユースの選手まで加わっているサンフはそれに対応できず、プレスやカバーリングがバラバラで福岡の攻勢を許す。勢いもあるだろうがフィジカルでも完全に負けており、当たったらいとも簡単にはじき飛ばされる。「もりさきくん ふっとばされたー!」というフレーズが頭をよぎった。
 村田が右サイドドリブル突破からCKゲット。右CK、金田のキックを小西がヘッドで反らすがDFクリア。福岡のフィード、FW15が飛び出し、寄せてきた佐藤を吹っ飛ばして切り込むが、自らも体勢を崩して倒れてしまい兼田がこぼれ球をキャッチ。福岡は23番が中盤をコントロールし、左サイドバックの17番がどんどんサイドを切り裂きチャンスを作り出す。福岡右CK、17番ショートコーナーを14番が受けクロス、はDFクリア。福岡左サイドからのクロス、中央でFW7が受けミドルシュート、左に外れ。またも左サイドからのクロス、これを福岡ダイレクトシュート!これは兼田がファインセーブで防ぐ。
 サンフ、江本がドリブルで中央突破して左にはたくも大西に通らず。
 サンフ選手交代。村田に代わって崎本イン、左サイドバックに入って山根がボランチ、小西が右サイドバックに。
 それでも福岡の左サイドからの攻撃は止まず、左サイドのボールキープから右へ出し、完全フリーのFW15がダイレクトで蹴り込み2−0とする。ゴール前でのマークの受け渡しができていない。1年の熊谷がもっとコーチングできればいいのだが。
 福岡、中盤からのパスをFW15が振り向きざまシュート、GK兼田キャッチ。サンフは中盤でボールを奪うことができず、福岡のフィジカルと連携に翻弄されまくる。右サイドを小西が突破するも最後は止められ、0−2で前半終了。前半終了後、主審をつとめていた森山監督が佐藤をつかまえ、しばらくの間いろいろ話していた。ガンバのほうは1−0で前半を折り返したようだ。ガンバのバックライン、全員ノッポ。高いな。
 後半開始時、サンフ選手交代。江本に代わり中野。彼がセンターFWに入り、その左右に沖田と金田。トップ下小西、ドイスボランチは篠原と崎原。DFは右から大西、熊谷、佐藤、山根。GK兼田。
 後半開始。中野から左の沖田へ。沖田が中野めがけクロス、しかしその前でカットされる。と、背後で長い笛。見ると、観音ゴール。キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!誰だろう。18番が戻ってくる時に頭をぽんと叩かれてたので、小熊のゴールか?ともかく観音、後半立ち上がりの時間帯に1−1の同点に追いつく。
 サンフ左サイドからのクロスに沖田が競り勝つが、こぼれをGKキャッチ。そしてまた福岡が攻勢に出る。左サイドからのクロス、15番がつないで9番のシュート!兼田キャッチ。今度は右サイドバック18番のミドルシュート!兼田キャッチ。福岡も中盤で時折ミスをするのだが、サンフはそれを活かす余裕がない。すぐにミスパスでチャンスを潰してしまう。福岡の組織化されたプレスの前には、連携がまだ皆無に近い新入生チームはまさに餌食、喰い物。中野が単身ドリブル突破、二人の間を抜け右に飛び出してセンタリング、はDFに当たりはね返される。
 サンフ選手交代。崎原に代わり村田。村田はセンターバックに入り、佐藤がボランチに。
 と、また後ろで長い笛。見ると、観音ゴールにボールがおさまっていた。ゴール前にはGKとガンバの6番が。彼が決めたのか?ガンバ勝ち越し2−1。
 福岡、左サイドから15番がクロス、ニアへ飛ぶボールにGK兼田が飛びつき押さえ、きれずにこぼれる、それを福岡7番が拾って振り向きざまシュート!は右に外れる。助かった。
 サンフ選手交代。沖田に代え、崎原がまた入る。
 福岡、左サイドから29番がクロス!これに反応して中央7番が抜け出す。センターバックの間を完全に抜け出されてしまいGKと一対一、シュート!決定的だったが、何とこれを外してしまった。ボールはゴール左へ。立て続けの逸機に、福岡の監督から叱声が飛ぶ。しかし今の場面、CBのどちらかが7番をつかまえておかないと。誰かコーチングできないのか。さんまは1年の頃からこういうことパーフェクトにやっていたんだが・・・
 福岡の一方的な攻撃は続く。FW7から左サイドMF29につなぎセンタリング、ニアに14番が飛び込むが合わず。さらに左サイドから17番がアーリークロス、は中央二人がとどかない。監督から、今のは中央二人の飛込みが遅い、との指示。
 サンフ、中野がキープして落とし、金田がダイレクトで左に開くが崎原追いつけず。福岡のフィード、FW7が抜け出しキープ、寄せてきた村田を逆に吹っ飛ばしてシュート!兼田キャッチ。今の接触で村田が腹部を押さえて立てなくなった。いったん外へ出される。ベンチでは交代選手が用意されたが、村田はしばらくしてピッチに復帰した。
 後半終了間際、福岡の攻撃。PA外中央でFW7がキープするも誰も寄せに行かず、7番は楽々スルーパス。これを右から裏に飛び出した14番が豪快にゴール左上スミへ蹴り込み、とどめ。そしてホイッスルが鳴り、この試合は福岡Bが3−0の圧勝となった。
 ほとんど何もできずに一方的に打ちのめされたゲームだった。後半は完全に中盤を支配され、パスを三本つなぐのもやっとという状態。シュートは後半一本も撃てず。さすがに昨年のクラセンではサンフとドロー、互角以上の勝負を展開した福岡。Bチームも精鋭揃いだぜ。トップチームもサテライトがメチャ強いし、これは福岡の伝統というやつか。サンフの新入生達も今までは県内の高校のBチーム相手にはそこそこの試合ができていたが、クラブユースのBチームとなるとそうはいかない。今日の試合はいい勉強になったと思う。
 福岡のAチームはサンフ−ガンバ戦と同時刻に前橋育英と試合を行うようだ。このぶんならけっこう面白い戦いとなりそう。
 ガンバと観音の試合は、どうやらそのまま2−1で終わったようだ。ゴールの笛を聞き逃していなければ、たぶん。時々見ていた印象でも観音はガンバに一歩も引かない戦いぶりで、よかったと思う。FWの天根、左サイドバックの左山が目立っていた。
 このグラウンドでは引き続き前橋育英Bと広島観音Bの試合が行われる。今までガンバ−観音戦をやっていたピッチはしばしお休み。クールダウンが終わった観音の選手が荷物のところへ戻ってくる。そこへ平繁が歩いていって、左山と談笑していた。しばしお休みのサンフの選手たちはそこのピッチに出、四人がリフティングして遊んでいた。またリフティング古今東西やってるのか。
3.前橋育英高B VS 広島観音高B
 この試合はなかなか激しい点の取り合いとなった。先制は前橋育英、左サイドから中央へ素早くつないでゲット。対する観音、前橋育英の高いDFラインの裏を突くスルーパスに30番が完全に抜け出し、GKもかわしてゴール。同点に追いついた。さらに右サイドから75番がまたも裏を取ってゴール前に飛び出し、倒されてPKゲット。これを自ら決めて2−1、逆転する。
 しかし前橋育英はすぐに反撃、ゴール前へのクロスから混戦になるところを蹴り込んで2−2と追いつく。そうすれば観音もすかさず反撃、右から31番が突破しセンタリング、高いボールに中央30番がジャンプ一番ヘッドで合わせて振り切り、ゴールに突き刺して3−2。勝ち越したところで前半終了。
 後半は一転して締まった試合。前橋育英が守備を立て直してペースをつかむものの、チャンスを活かせない。観音は31番の突破を中心に我慢のサッカーを展開する。前橋育英右サイドからのクロスを62番がヘッド、これはGKファインセーブ。CK、前橋育英が競り勝ってヘッドするが、ボールはゴールの上。再び右からのクロスに62番ヘッド、上に外れる。今度はスルーパスに反応して飛び出す、しかしオフサイド。
 終盤に近づくにつれ双方ともやかましいくらいに声が出るようになってきた、そして後半終了間際、観音が中盤でつないで右に出し、44番がドリブルで突破しセンタリング、このこぼれを31番が拾ってもう一度センタリング、これを中央で蹴り込んでゴール!4−2とし、試合を決めた。かくてこの試合は4−2で観音Bの勝利に。
 サンフVSガンバはこのグラウンドでやるようで、両チームがグラウンドの両サイドでアップを行っている。前橋育英と福岡の選手はあちらのピッチでアップを済ませ、一足お先に試合を始めた。
4.サンフレッチェ広島F.CユースVSガンバ大阪ユース、
前橋育英高VSアビスパ福岡U−18
 ゴール!
 福岡のキックオフ、右に開いた福岡がゴールに迫り、折り返しを中央で合わせて開始直後に先制。大丈夫なのか前育。
 福岡の布陣は、
GK:16
DF:14、22、26、13
MF:23、11、10、17
FW:9、7
背番号はサンフB戦とけっこう重複していた。
 さて、こちらも試合開始。
10平繁
5藤澤 11木原
7柏木
8福本 12野田
15松田 19横竹 3槙野 14中山
16金山
11平井
9岡本
7安田
8持留
   
10横谷
6倉田
13下平
3植田
4伊藤
2森
1三橋
 サンフのスタメンはGKが金山に変わった以外前橋育英戦と変わらず。ガンバは少しいじっている。ガンバ、誰が誰だか・・・たぶんGKは三橋で、3番のキャプテンマーク巻いてるのは植田、10は横谷で7は安田理大、ツートップは平井&岡本っていうところなんだろうが・・・
 両チームが入場し、円陣を組む。ガンバ、また奇声を上げる。そして、試合開始。
 まず木原がピッチ上を滑るようなスピードドリブルで切り込み、ユニを引っ張られてFKゲット。PAやや外、正面少し左。ボールの左に木原、後ろに柏木、右に少し離れて平繁。この立ち位置だと、木原が蹴るのか?見たことないが・・・なにかトリックプレイがあるのか?笛。そして木原が助走し、キック!
 普通に蹴った!ボールは鋭くきれいにカーブしてゴール右を捉える、がGK反応しセーブ!これはゴールならずも、木原、FKも蹴りだしたのか。けっこう精度いいし。となると、ゴール前での右足は平繁との争いになりそうだ。ていうか木原はゴール前でのシュート精度を(ry
 試合は、いかにもサンフVSガンバらしい中盤の激しいせめぎ合いに。練習試合だが、ここ最近で何かと縁ができてしまっているので両チームとも真剣だ。中盤こぼれ球を福本がロングシュート!しかし今回は右に外れる。柏木は相変わらずアグレッシブに中盤を駆け巡り、ボールを奪って自在にそれを動かしてゆく。福本も、パス出しの判断はまだまだなものの中盤全域をカバーしてルーズボールを拾ってゆく。それでもガンバの中盤は皆個人能力が高いので、それを巧みにかいくぐりつつゴールに迫ってくる。ガンバ7番(仮名:安田理大)がドリブルで持ち上がり左の11番に開くが、シュージがクリア。今度は右サイドこぼれ球を8番がミドルシュート、DFに当たってゴールラインを割りCKに。右CK、8番のキック!ファーへ、これをGK金山がかぶり、こぼれたボールを安田がダイレクトシュート!しかしテンプラとなってしまい、DFがクリアして危機を脱する。
 4番はイトー、13番はタクミ、6番はシュー、3番はリューと呼ばれているので、それぞれ伊藤、下平、倉田、植田でいいだろう。ボールが右サイドに出た時に「モリ!」と声が出ていたので、2番はおそらく森。昨年の高円宮杯で森山が途中交代になったとき、森が右サイドバックに入っていたこともあるし。
 左サイドに流れた平繁からスルーパス、木原がドリブル突破からセンタリングを上げ、ファー藤澤が落として柏木が受ける。DFの寄せにシュートを撃てずキープするが、戻ってきた安田がクリア。15分ごろになると、立ち上がりから飛ばしてきた反動か、プレイがちょっと雑になってきた。平繁が中盤のこぼれ球を拾い、ドリブルで突っかけてシュートはGK正面。ガンバ植田がボールカット、タテにフィードして安田が走る。安田のセンタリングはDFがクリア、ゴールラインを割ってCK。左CK、8番のキック!はサンフがクリア。
 木原が左サイドからドリブルで持ち上がり柏木にスルーパス!いいタイミングだったが、DFも足を伸ばしてカットし、惜しくも合わず。福本からシュージに出し、シュージがクロス、福本が受けたところクリアされ、CK。右CK、柏木のキックは安田がヘッドでクリア。前半20分を回ったが、まだ得点はない。ややサンフが優勢といった感じ。
 ガンバ、DFラインでボールを持つ。そこへ平繁と藤澤が猛然とチェイスにいった。ガンバ、慌ててクリア。ここのグラウンドは通常野球に使われているためか芝の状態はかなり悪く、踏ん張ったらそのままズッと滑ってしまう。そのせいもあるのかどうか、ガンバのセンターバックの二人がちょっと不安定。植田と伊藤ならそうコンビにも問題ないと思うが・・・ガンバ9番が中央をドリブルで上がり右へスルーパス、そこへ11番が抜け出しセンタリング、9番が受けてシュート!上に外れる。今度はサンフ、パスをつないでPAに迫り、混戦から柏木が拾って競り合い、こぼれを藤澤が左に出して平繁が受け、目の前のDFにフェイントをかけてタテへ切り込み左足シュート!は上に外れた。
 ガンバは10番の横谷?にほとんどボールが入らず、ゲームが組み立てづらくなっている。福本がきっちりとマークしているせいだろう。
 後ろのほうで長い笛が鳴って振り向いてみたら福岡ゴール!2−0。おいおい福岡強いぞ!直後に前半終了。前育、今日3連敗してしまうのか。 こちらはまだ10分弱残っている。と、ガンバ横谷がスルーパス、11番が抜け出す!が金山が飛び出してきてキャッチ。続いて11番から9番へパス、しかしこれを柏木がカットして右へ展開、木原が受けてドリブルで中央へ切り込みスルーパス、柏木が走り込むが合わない、これをカットしたガンバが逆襲、9番に入れて彼がドリブル突破し11番へスルーパス!しかしこれも金山が飛び出しキャッチ。前半終了間際に再び激しい展開となってきた。
 サンフ、中央から左へ展開、一人スルーしてその外を駆け上がる平繁がトラップ、ゴール正面へドリブルで切り込んで右足シュート!DFに当たってゴールラインを割る。左CK、福本のキック!大きなカーブを描いてニアサイドに曲がり落ちてくるボールに横竹が飛び込み、ゴールライン際、GKの目の前でヘッド!ゴール左上スミに叩き込み、前半34分サンフが先制!横竹もその勢いのまま、GKそしてマーカーと一緒にゴールに飛び込んでいた。そしてそのまま前半が終了。
 ハーフタイムを終え選手が出てくる。サンフは松田と藤澤に代え遊佐と保手濱が入る。二人ともそのままのポジションへ。
 後半開始。開始早々、8番がドリブルで遊佐をかわし中へ切り込んでスルーパス、横谷が後方から飛び出してダイレクトシュート!鮮やかにゴール右スミに突き刺したが、しかしオフサイドフラッグが上がっており、ノーゴール。遊佐、今季はちょっと調子が悪い。一対一で相手との距離の取り方がうまくいっていないようだ。ガンバ、今度は右サイドで9番がキープしシュート!豪快にゴールネットが揺れたが、サイドネット外側。
 サンフの左スローイン、平繁が受けてドリブルで切り込むところDFがクリア、CKに。平繁、「師匠」の俊介を見習っているのか、ボールを持ったらもうとにかく勝負に行く。相手を背負った状態からでも強引にターンしてゴールめがけ突進する。俊介ほど俊敏ではないので前を向くのに少し時間がかかってしまうことも多いが、今の時期はこれでもいいだろう。来週からはトップチームの宮崎キャンプに帯同ということもあり、気合が入っているのかもしれない。今日はちょっとアンラッキー&空回り気味だったが。
 さて左CK、福本のキックは大きすぎ、逆サイドのタッチラインを割った。
 右サイドでシュージが相手ボールをカット、柏木に渡す。柏木、タテに抜けると見せかけてゴール正面へ鋭く切れ込みシュート!ゴール右スミ、GKセーブ!CKに。いいシュートだった。しかしガンバ、今のところは誰か寄せにいくべきだったが・・・まだそこらへんは整理されていないんだろうか。右CK、柏木のキックにファー競り合いとなるがGKががっちりとキャッチ。
 ガンバ、左サイドからリズミカルに右サイドへ展開し、タテに抜けるところサンフがクリアしてCKをゲット。右CK、8番のキック、は槙野クリア!さらにガンバの攻撃、右サイドへフィードし森が走る、しかし遊佐がきっちりと体を寄せてボールを支配下に収めた。森がこれを引っ張って倒してしまい、イエロー。サンフの反撃、右サイドスローインを受けた柏木がまたもドリブルで中へ切れ込んでシュート!わずかにゴール右に外れる。ガンバ、ちとDF前のスペースに対するケアが甘い。
 後ろのほうで長い笛。ゴールきたか。振り向いてみると、おっと前橋育英ゴール!1−2と反撃の狼煙。
 左サイド、柏木がタテパス。オーバーラップの遊佐が中盤上がりめタッチライン近くでボールを受けるや、意表を突くロングシュート!GK急いで戻ってジャンプ、パンチではじく!おお、枠いってた!こぼれ球をDFが大きくクリア。
 ガンバ、中盤からのFK。植田がゴール前に上げ、PA外で競り合い、ゴール方向に落ちてくるボールに素早くガンバ11番が反応し最終ラインを飛び出す、GK金山飛び出すが11番はそれよりも早くボールに飛びつきヘッド!GKの上を越える、ゴールへ落ちていく―――バー直撃!DFが戻ってきて大きくクリア!ガンバ、決定機をクロスバーに阻まれた。
 ガンバ選手交代。11番、3番(植田)、2番(森)に代わって15番、5番、14番が入った。15番、5番はそのままの位置へ。14番はボランチに入り、6番(倉田)が右サイドバックへ移る。
 サンフ、左サイドから木原がドリブル突破、ガンバがタックルでクリアしCKに。左CK、福本のキック!ファーへ飛ぶ、これを待ち構えていた槙野が思い切りヘッドで叩きつけた。ワンバウンドしたボールが鋭くゴールネットに突き刺さり、サンフ2点目!槙野は両腕でガッツポーズ、雄叫びを上げる。ガンバ、ニアにつられて槙野をフリーにしてしまった。
 ここでサンフ選手交代、野田に代わって古本イン。FWに入り、保手濱がトップ下、柏木がボランチに下がる。
 右サイドでボールをつなぎ木原がドリブルで中央に運んで左に開き、平繁がトラップして持ち込むがシュートにまではいけず。続いて右に開いた平繁がクロス、中央二人が飛び込むが合わず。
 ガンバがゴール前にフィードを上げる、ワンバウンドしたボールを槙野がオーバーヘッドクリア!派手なことを。
 後ろで長い笛、見ると前橋育英ゴール!2−2、追いついた!
 サンフ選手交代、平繁と福本に代え江本と中野がイン。保手濱がボランチに下がる。
 続いてガンバも選手交代。12番の選手が出てきた。監督が「ホシ!」と叫んで交代のゼスチャーをすると8番の選手が向こうのラインを出てベンチに戻ってくる。ホシってことは、あの8番は星原か?(追記:持留、らしい。モチ、って言ったのか)
 サンフが右サイドFKゲット、ここでサンフが選手交代。横竹に代え、熊谷。
 ガンバ、横谷が左からドリブル突破。しかしシュージが体を入れてカット、横谷は思わず首相撲にいってしまいファウル。
 後ろから長い笛!どっちだ!
前橋育英キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
聞き逃しがなければこれで前育3−2逆転。そして福岡のキックオフ直後、試合終了のホイッスルが鳴った。さすが前育、見事な粘り。
 こちらも終盤。選手交代でやや前線の連携が乱れたサンフがガンバに押される展開に。ガンバ9番と槙野が激しく競り合う。ガンバ左サイドでこの二人が競り合ったとき、ホイッスルが鳴って槙野にイエローが出た。ガンバのFK。PA左から、安田が右足でキック!ゴールから逃げるボールに、正面横谷がヘッド!は金山キャッチ。さっきの試合もフリーで撃たれる場面があったし、セットプレイの守備はまだまだのようだ。ガンバ、さらに攻撃。右サイドに回ってきた安田がライン際をドリブルで抜け折り返し、上がってきた倉田がクロス、これをファー走り込んできた9番がダイレクトボレー!ジャストミートしたボールにGK反応できない、鮮やかに決まっ―クロスバ――!!完璧な攻撃だったが、わずかにシュートの抑えが足りなかったか。今日のガンバ、ついてない。
 サンフの反撃、右から中央へボールを持ち込む木原が大きく左サイドへ展開、中野がこれを追って走り、コーナー近くでトラップして支配下に収めた。DFがくる、しかし中野はまだ浮いていたボールをぽーんと浮かせてDFの頭を越すや自らもターンしてそれを抜き去り、中へ持ち込む。センタリングだ!しかし中野は一片の後悔も躊躇も無く、バウンドの落ち際へ右足を思い切り叩きつけた。
ゴール!!!
強烈な一撃がGKの上を破り、ドライブしてゴール右サイドネット内側に突き刺さる。中野のグレートなゴールで3−0!それを見ていたサンフ守備陣もビックリしていた!
ちょっと待ておまえまだ中3だろ
角度もなく距離もそこそこあったろうに、よく撃ったものだ。練習試合とはいえガンバユースをあっさりと出し抜くとは、中野・・・末恐ろしいやつ!
 何とか1点をと総攻撃を仕掛けるガンバ。クロスプレイで保手濱が相手の足を払ってしまい、イエロー。それでもサンフは落ち着いた守備でそれをかわし、ほどなくホイッスル。今年もたぶんいろいろと当たることになるであろうガンバとの初対戦は、3−0という結果だった。
 点差はついたが、内容にさほどの差はなかった。サンフの3点はセットプレイふたつと中野の個人技によるもので、決定機であればガンバのほうがそれらしいのが多かった。さすがにまだ高い組織力は備わっていないものの個人能力の高さは相変わらずで、これに組織力が加わってきたらどうなるのか、考えるに恐ろしい。サンフも今日勝ったからってうかうかしていられない。
 ところで横竹はこのままDFでいくのだろうか。現在はまだセンターバックとしての動きにもうひとつ慣れておらず、槙野のコーチングに従っている段階だが・・・
 試合終了は5時を過ぎていたのでかなり寒くなっていた。車に戻ってエンジンをかけ、暖房全開でしばし温まってから、帰途に着く。
1月22日 広島広域公園 晴のち曇
国体選抜選考試合
VS広島県立工業高
VS広島観音高

 いやー駒野結婚めでたい。なんか景気の良い音楽を聴きつつ行こうと思い、CD棚を見てみる。バッハの結婚カンタータを探してみたが、なかった。仕方がないので、適当に見繕って、出る。
 まずはチャイコフスキー作曲の序曲《1812年》。結婚とは何の関係もないけど、聖歌ありーの、鐘ありーの、そして大砲ぶっ放しありーのと、非常に晴れがましい曲なので。ロリン・マゼール指揮ウィーン・フィル&ウィーン国立歌劇場合唱団。変人マゼールが非常にド派手にキメてます。爽快。カップリングはベートーヴェンの《ウェリントンの勝利》とチャイコフスキーのスラヴ行進曲。《ウェリントンの勝利》は、一般的に「戦争交響曲」として知られる、ナポレオンを破った英国のウェリントン将軍を讃えるための委嘱作品。ベートーヴェンの作品中、数少ない「笑える作品」で、ベートーヴェンファンからは一種の「黒歴史」とされているもの。英国軍と仏国軍をあらわす二群のオーケストラが軍楽や国歌を鳴らしつつ対峙し、戦端が開かれるや双方から銃声に砲声がドンドンパチパチ鳴り響くという、本当に笑うしかないイロモノ。現代でいえば「マツケンサンバ」みたいな感じか。
 スラヴ行進曲は重いので、バッハのカンタータ第215番《轟け、太鼓よ、響け、トランペットよ!》に代え、そしてどっかの新聞で「駒野、スペイン行き熱望」とかいう限りなく捏造くさい記事があったことを記念して、「アル・アンダルーズの素晴らしさ」(M.A RECORDINGSレーベル、M026A)というCDをのんびり聴きつつ、五日市ICへ。
 ビッグアーチではジュニアの大会か何かがあるようだ。補助競技場では県工と観音の選手がアップを行っている。第一球技場に上がると、ホーム側に県工、アウェイ側にサンフの選手たちがたむろしていた。そして入場し、互いに挨拶してから自陣で円陣を組み、気合を入れてピッチに散らばる。
1.VS広島県工
10平繁
5藤澤 11木原
7柏木
8福本 6遊佐
15松田 19横竹 3槙野 14中山
1佐久間
 横竹がセンターバックに入る。といっても彼はジュニア時代にはGKからFWまでひと通りこなし、ジュニアユースでもFWや二列目を務め、また2003年のメニコンカップではDFに入ったりしているので、別段慣れないことをやらせているわけではない。といってもこのままDFで育てるわけはないので、勉強ということだろう。たぶん。万に一つ、このままセンターバックでいったりするかも。その場合は、高さがあり一対一が強くパスも正確、オーバーラップして攻撃参加もできるし、試合の流れに応じてセンターFWにもなる凄いDFが生まれることになるが。
 それはともかく試合開始。まずサンフが中盤から平繁にパスを入れ、平繁がドリブルで持ち上がって右へ出し、藤澤がシュート。これはGKキャッチ。次いでカウンター、平繁が左から抜け出しシュートを放つが、これもGK正面。
 第一球技場の芝はほぼ死滅していて、砂地同然。踏ん張ったら滑ってしまうので、とくにGKのキック時がヤバめ。これは土のグラウンドでやったほうがマシだろう。補助競技場のほうが足元がしっかりしてるんじゃないか。ボールもどんどんイレギュラーし、ボールをつなぐのも一苦労。パスを出すと、転がるボールにピッチがシャリシャリと砂の音を立てるのがなんともわびしい。

 福本が中盤を積極的に走り回ってボールの出所を潰してゆく。その分遊佐がうまくボールに絡めない。役割的には似たような二人なので、ちょっとかぶり気味。横竹は主に対空防御で積極的に前へ出て行き、槙野が後ろに構えてカバーリングに専念する。右サイドからのクロスに中央藤澤がうまく抜け出してシュートを放つ、しかしこれもGK正面。ゴール前でえらく淡白。まだエンジンかかってないのか。
 県工が左サイドから速攻、フィードに抜け出してのクロスをサンフがブロックし、ボールはゴールラインを割って県工の左CKに。ちょっとオフサイドっぽかったが、副審の金山はベンチの誰かと話していて完全に見ておりませんでした。キック!このボールはクリア、こぼれを県工23番が拾ってクロス、しかしこれもブロックし、こぼれを拾ってサンフのカウンター!柏木が自陣右サイドでボールを持ってドリブル開始、二人をかわしてサイドを突き破りタテに突進、PAに迫る。DFが向かってくるところで切り返しニアへクサビのパス、そして中央へ回り込みつつ落としのボールを受け、すかさずスルーパス!ゴール正面でうまくマークを外した藤澤がこれを受け、反時計回りに振り向きざまの右足アウトサイドでゴール右スミに流し込み、サンフが先制した。前半23分ごろ。
 柏木、素晴らしい一連の動きだった。そして藤澤の、ゴール向けてスルーパスを出すようなシュートもよし。
 ここで選手交代、遊佐に代え保手濱が、木原に代え江本が入る。(県工の選手交代は略する)
 槙野が飛び出してカット、しかし足を滑らせて前にのめり、パスを出す機会を逸する。ならばと体勢を立て直すや猛然とドリブルを開始、ど真ん中をあれよあれよとドリブルで突きぬけてPAに迫り、シュートか、と思われたが、県工もカバーリングして通せんぼ。槙野は左へドリブルしつつ周囲を見て左へはたき、走り込んだ平繁が折り返してニア江本がDFと競り合いつつ飛び込みシュート!左に外れる。江本が中盤でカット、藤澤へ出し藤澤はダイレクトでスルーパス、平繁が走るがGKが飛び出してキャッチ。サンフは芝の状態もあって中盤でボールをつなぐのに悪戦苦闘しており、やはりしばらくは柏木がボランチやったほうがいいのか、と思った。彼は攻守ともにミスの少ないプレイで、この中では一段抜けている。
 県工が速攻、左サイドでボールをつないで折り返しミドルシュート!は佐久間の正面。そして35分ハーフの前半が終了した。
19横竹
9古本 17江本
5藤澤
8福本 13保手濱
2植野 18熊谷 14中山 12野田
16金山
 ピッチへ出る前、沢田コーチから藤澤へかなり詳細な指示が。選手をがらりと入れ替え、後半開始。
 横竹が中央でキープし右のスペースへスルーパス、ここへ古本がDFとともに走り込み、スピードで一歩抜け出すとそのままシュートを放った。左へ外れたものの、いい形。野田が右サイドでカット、そのまま中央へ流れつつドリブルで持ち上がり、右へ出す。そこへ走り込んだ横竹がボールを受け、ひとつ持ち込んで小さいモーションからミドルシュート!そのモーションからは想像しがたい強烈なシュートがゴール右スミに飛んだが、これはGKが飛びついてキャッチ。福本と横竹がワンツーを繰り返して持ち上がり、横竹が右で開いて受け折り返し、PA内ニア藤澤が受けてシュート、GKセーブしキャッチ。中盤からのスルーパス、左から古本(福本だったかも)が走り込んでPA内持ち込むところ倒される、が主審・沢田コーチの笛はなく、こぼれ球をDFがクリアしCKに。左CK、福本のキックはニアでDFがヘッド、しかしボールが逸れてゴール前へ、これに江本が競り、こぼれが落ちてくるところを左足ダイレクトボレー、は上に外れる。中央上がり目で横竹がポスト、落としたボールを保手濱?がフィードし、江本がDF二人と競り合いつつ中央走り込みシュート、GK正面。
 横竹が前線でポストに入ることで、攻撃が目に見えて安定してきた。彼にボールが入れば周囲の選手がどんどん飛び出してこれるので、シンプルかつ鋭い攻撃が増えてくる。それにつれて中盤のパスの回りもよくなってきた。
 左サイドからの崩し、藤澤のクロスをDFクリア、これを上がってきた野田が拾ってクロス!DFがクリアし、CKに。右CK、野田のキック!県工クリア、しかしこれを拾ってもう一度右へ開き、野田が受けてニアに低いクロス!そこへ横竹が飛び込むもわずかに合わず、GKキャッチ。合っていれば間違いなく1点だった。野田、さすがのクロス精度。オーバーラップのタイミングもよく、後半は右サイドの攻撃の要として活躍していた。左の植野は、ポジショニングや動きについて森山監督から再三注意を受けていた。
 15分ごろ、サンフ選手交代。福本がアウト、そしてもう一度遊佐がピッチに入ってくる。
 横竹のポストからボールをつないでスルーパス、横竹が飛び出す。寄ってくるDFをはじいて抜け出しシュート!はGKがセーブしゴールラインを割る。右CK、野田のキックはGKがパンチで大きくクリア。
 センターバックの二人はサイドにまで出張って幅広いカバーを行い、中央のスペースは遊佐が下がってうまく埋める。左サイド、熊谷がカットしてタテへフィード、保手濱が抜け出してサイドをえぐりセンタリング、ニア古本が胸で受けるがトラップが大きくGKにキャッチされる。左サイド植野のクリアが中へ入ったところを拾われ速攻を食らうが、何とかクリアしゴールラインに逃げる。県工の左CK、これはミスキックでニアでクリア、藤澤から右サイドを駆け上がる古本へパス、古本が走るがDFがクリア。
 遊佐と県工の23番がぶつかって二人ともしばらく痛むが、無事に立ち上がる。保手濱から藤澤へ、藤澤スルーパス、は通らず。通らなかったが、藤澤の「ためて、スパッと出す」パスは美しい。
 さて左サイドへ展開し、上がってきた植野がボールを受け、中を見てクロス!あー遠い!横竹がゴール正面走り込むが、ボールはそれよりもやや遠い、GKの守備範囲へ落ちてゆく。GKがゆっくりと前へ出て捕球体勢に入ろうとした、そのとき、横竹が地を蹴るや宙に飛び出し、ぐいっと上半身を前へ伸ばしてボールを頭で捉え、さらに振り切ってズドンとゴールに突き刺した。
 うそー!それ届くか―――!?普通は届かないタイミングだった。打点の高さだけでなく、なんかおまえ一瞬上半身伸びなかった?というくらい前方のボールを頭に当てていた。何つうバネと体の動き。どういう体の造りしてんだこいつ!翔(ツバサ)の名前は伊達じゃない。後半20分くらい、横竹翔のグレイツなヘッドでサンフが2−0とリードを広げた。
 フィードに右から古本が走り込む。PA右サイド境界付近、GKも飛び出してクロスプレイ!古本はGKを飛び越えて衝突は回避したが、GKはボールを懐に収めきれずにこぼしてしまう。古本がそれに気づいて反転し食らいつく、GKも倒れた状態から手を伸ばしてそれを押さえ、キャッチ。しかしそこはPAわずか外。GKのハンドで、サンフのFKとなる。PA右すぐ外からのFK、野田がセットする。キック!ボールがファーに抜け、飛び込んだ古本がカンフーキック!しかし枠を捉えず、左に外れる。
 左サイドで植野と藤澤がワンツー、植野クロスはDFクリア、CKに。野田のキック、ニア横竹が跳ぶが、GKがパンチではね返す、それを保手濱がダイレクトシュート、しかしボールの下を叩いてしまい大きく浮かせてしまった。今度は保手濱がカットし藤澤へパス、藤澤はスルスルとドリブルで左サイドを抜けセンタリング、DFに当たりまたもCKに。
 ここで選手交代、藤澤に代わり松田が戻ってくる。松田はFWに入り、江本がトップ下に下がった。
 左CK、野田のキックは県工がニアでクリア、そして右に開いてカウンターに入るが、遊佐が猛然と戻ってきて追いつき、カット。OK。サンフ、左サイドでダイレクトパスをつないで横竹に入れ、右サイドを走る松田に展開・・・は少し大きく、タッチラインを割る。立ち上がりに比べると格段にパスの回りがよくなっている。県工、左サイドからパスをつなぎ右に展開してミドルシュート、DFがクリアしCKに。県工右CK、23番のキックはサンフがクリア。
 右サイドを松田が持ち上がりキープ、いったん横竹に戻すと横竹がまた右サイドに出し、松田を追い越した遊佐がこれを受けてセンタリング、はGKキャッチ。横竹のポストワークは実に正確。確かなテクニックと視野の広さ、判断力の賜物だろう。続いて江本が右サイドでキープして左に振り、走り込んだ古本がシュート!はGKがセーブ。さらに松田から横竹にクサビ、横竹は受けると見せかけてヒールでボールをタテに流して反転、マークを振り切って右サイドを破りクロス!中央古本が飛び込むがその前でGKがキャッチ。足元も巧いし。
 右サイドを松田がドリブル突破、DFがつくとすかさずヒールで落とす!しかし誰もいない。ころころとボールが転がる。これを遊佐がフォローして折り返し、ニア横竹が受けて切り返しざま左足シュート!は左に外れた。誰もいないところにヒールした松田、苦笑い。
 そして後半終了、サンフレッチェが2−0で勝利した。試合終了直前、「次の試合は補助(競技場)のほうでやりましょう。あっちのほうが芝がいい」と下のほうで誰かが話していたので、次の皆実VS作陽は補助競技場のほうで行われるようだ。賢明な判断。
 いったん食事に出て、戻ってくると補助競技場では皆実VS作陽が始まっていた。第一のほうでは観音と県工のBチーム同士が対戦。皆実はさすがに守備組織がしっかりしており、作陽の攻撃を止めまくる。森重・細田のドイスボランチが今年も健在というのが大きいか。森重は前半半ばにあっさりと引っ込んでしまった。代わりに入ったのは竹林?近年はサンフジュニアユースからボランチが続々入ってきている。
 作陽はワントップにボールを当ててそこから攻撃を作っていくが、やはりそれだけでは皆実は崩せない。一方皆実も攻撃に迫力を欠き、そのままスコアレスで前半終了。試合を見ていたサンフユースの面々が、この試合に続いて行われる観音戦へのアップのために第一球技場のほうへ向かった。
 後半、作陽はタテに速いサッカーで皆実守備陣を崩して好機を作るようになる。しかし皆実も体を張ってゴールを許さず、作陽守備陣もよく動いて皆実の攻撃を食い止める。結局双方とも守備に破綻を見せず、0−0のスコアレスで試合終了となった。
 後半途中からAチームのメンバーが補助競技場に戻ってきてアップを続行していたが、すぐにベンチに入ってピッチに出てきた。Bチームもこれから第一で観音Bと試合を行うことになっている。
 寒いためにトイレが近くなり、ちょっと用を足しに行く。その間にサンフと観音の選手たちが整列し、試合が始まった。早っ。でもすぐにはゴールは決まるまい、と手洗所に入ったが、すぐにピッチ上の声が大きくなると、長いホイッスルが鳴るのが聞こえた。え、もう入ったのか?
2.VS広島観音高
10平繁
5藤澤 11木原
7柏木
12野田 8福本
15松田 19横竹 3槙野 14中山
1佐久間
10山本 77天根
4古川
6安藤 18小熊
20田中
14左山 9免田 98坪井 68??
84川岡?
(観音の選手名は、ピッチ内の声と選手権出場メンバーとを突き合わせて類推)
 出てみると、観音ゴールからサンフの選手たちが引き揚げてくるところだった。サンフが先制か。訊いてみると、平繁のゴールとのこと。
 第一試合で体がほぐれたかそれとも昨年プリンスリーグで敗れたリベンジに燃えているのか、サンフがペースを握る。左サイドを破ってCKを得、福本のキック!これがぐんとゴール方向に曲がり落ちてくるところ、突如方向が変わってボールがゴールに飛び込んだ。最初はファーの槙野が体で押し込んだのかと思ったが、槙野は別段喜んでいないし、ほかの誰も喜んでいない。中央競り合った時に観音選手に当たってオウンゴールのようだ。立ち上がり早々サンフが2−0とリードする。
 野田がカット、右に開く平繁へパス。平繁はキープし、右へ飛び出した野田へリターン。野田がサイドを破ってセンタリング、はDFクリアでスローインとなる。スローイン、しかしDFがうまく応対してゴールキックにする。柏木から左の平繁にパス、ゴールライン際でキープし、DFを抜いて中へ入ろうとするがクリアされる、しかし野田が拾って藤澤に預けワンツーで中央突破を図る、がリターンパスはカットされた。
 観音反撃、右サイドオーバーラップした98番坪井がクロス、中央山本が飛び込むが中に絞っていたシュージがクリア。観音はこれを拾って右サイドでボールをつなぎ、中へ折り返して20番田中康晴が受けゴール前へスルーパス!は通らず。98番は左右に幅広く動き回る平繁の応対に当たっており、「シンゴ!シンゴ!」と事あるごとにチームメイトから声をかけられていた。一対一は強く、平繁もそう簡単には抜けない。20番は中盤の底にいて「ヤス!」と呼ばれているので、田中で間違いないだろう。サンフのフィード、平繁が左サイドで受けてキープ、中へ折り返して野田がダイレクトで右に送り、走り込んだ木原がトラップするが、観音も素早く寄せてクリアする。9番、「メン」と呼ばれているから免田だろうが、彼のカバーがいい。観音、18番(カズと呼ばれているので小熊和人だろう)がドリブルで持ち上がってミドルシュート!左に外れる。 
 サンフのフィード、藤澤が右で受けてドリブル開始。どんどん突破しPAに入ったところでDFクリア、CKに。右CK、柏木のキックはファーで免田がクリアし、今度は右CKに。福本のキックはミス、しかしニアの観音4番(キョージと呼ばれていたからたぶん古川)がゴールラインにクリアしもう一度CK、福本キック!はGKキャッチ。
 槙野のクリア、これを右サイドにいた藤澤がダイレクトでタテへ送り木原が走る、DFがカットするもそのこぼれを平繁が拾ってシュート!DFに当たってゴールラインを割る。左CK、福本のキックにニア横竹が競り勝ってヘッド!誰も反応できない、しかしボールはゴール前でワンバウンドするとわずかに右に外れた。惜しい。
 中盤で福本がファウルを受けて倒れる。主審の畑監督がファウルを取るが、福本起き上がらない。そこへ柏木が歩いてきて、その背中をばしっと引っぱたいた。福本急いで起き上がる。周囲から笑いが起きた。FK、遠い位置なので直接は難しい。福本が走り込み、ぽんとゴール前に上げて柏木走り込むが、GKキャッチ。
 藤澤と柏木のワンツーから左サイド木原に開き、折り返しがDFに当たってCKに。左CK、福本のキックはゴール正面観音クリア、こぼれるボールを槙野がゴール前に入れるがGKキャッチ。そしてカウンターに入るが、オフサイドでチャンスにならず。左サイド柏木がバックパス、松田が受けてクロスを上げるがGKキャッチ。今度は中盤でボールを奪い素早く左へ、ここに松田が飛び出してサイドをえぐり、折り返す。これをニア藤澤がトラップしてゴール左スミにビシッとキラーパス、きれいにネットを揺らしてゲット。3−0とし、ほどなく前半が終了した。
10平繁
17江本 11木原
13保手濱
8福本 7柏木
6遊佐 19横竹 3槙野 12野田
1佐久間
77天根 30??
4古川
85?? 18小熊
20田中
14左山 9免田 98坪井 68??
84川岡?
 両者とも選手を入れ替える。シュージは、Bチームのほうで小西が負傷したため、急遽そちらへ向かい交代となったらしい。
 後半開始。まずは観音が押し込み、CKゲット。左CK、ショートコーナーを仕掛けるがサンフがクリア。保手濱から木原に出し、ゴールライン際から仕掛けてCKゲット。右CK、柏木のキックをGKパンチ、こぼれを柏木が拾って木原とワンツーからクロス――は観音クリア。観音、左サイドから左山がロングシュート!これは佐久間がキャッチ。さらに観音右サイド68番から77番(シュンと呼ばれるので天根駿だろう)にパス、天根シュート!かクロスかよくわからなかったが、これも佐久間がキャッチ。
 後半はボランチに下がった柏木から平繁にクサビ、平繁は右にはたき、ここに江本が走り込んで中央へ折り返す。これを再び平繁が受けてPA内切り返し、左足シュート!DFがブロックに飛び込んだがボールはその足に当たり、ゴール左スミに突き刺さった。4−0。DFがさわらなければそのままゴール右スミに突き刺さっていたから、オウンゴールでなく平繁の得点ということでいいだろう。しかし意外に得点差がついてしまった。
 サンフ選手交代。横竹がアウト、古本イン。古本はFWに入り、江本がトップ下、保手濱がボランチ、福本がセンターバックにそれぞれポジションを下げる。
 平繁が左サイド中盤からフィジカルに物を言わせてドリブル突破しシュート、はGKキャッチ。
 大量リードを許した観音、しかしこのままで終われるか、と運動量を上げてきた。小兵FW天根がボールに凄まじいチェイスをかける。GKへのバックパスにも全力ダッシュで突っ込み、佐久間のクリアを中盤でカットして観音が徐々に支配率を上げてきた。佐久間、もっとキックの精度を上げないと・・・天根はドリブルでも果敢に仕掛け、寄せられてもフィジカルの差を感じさせない粘りでしつこくキープ。カットされてもすかさずそれにぬるりとまとわりついてパスを出させない。パスが出たら、すぐさまそちらへチェックをかけにいく。このファイトと粘り!クラブユース選手権U−15であの森本貴幸を擁するヴェルディジュニアユースを破った(延長2−1Vゴール勝利。得点者は天根、横竹)時の働きが思い出された。そして彼の果敢な動きにつられ、観音がようやく目を覚ましてくる。
 中盤のこぼれ球を小熊が拾い、右へ素早く出す。これは古川に合わず。天根はどんどん走り回り、ボールを拾いまくる。サンフのカウンター、平繁がドリブル突破からキープ、クリアされるも遊佐が走り込んでミドルシュート!右に外れる。観音が攻め込むが、サンフも槙野を中心にはね返す。ハイボールをヘッドではね返す時の「うおっ!」という気合の声があたりに響く。動き回る天根に保手濱がぶちかまし、天根ひっくり返る。かつてのチームメイトとはいえ遠慮なし。
 保手濱から平繁を経由し右の木原へ展開、角度のないところからミドルシュート!は上に外れる。観音、右サイドから速攻、センタリングを上げるがDFがクリア。
 観音、選手交代。30番に代わり、10番の山本(タツヤと呼ばれていたので、おそらく)が戻ってきた。
 中盤カットから右サイドでボールをつないで中央古本に出しそこから左へ展開、受けた木原が鋭く中へ切れ込んでシュート!上に外れる。右サイドで古本が倒されFKゲット。柏木がセットし、ゴール前に送ると見せかけパシッとタテに転がす。平繁が受けてセンタリングに中央江本がヘッド――わずかに届かず。惜しい。
 観音古川がキープしスルーパス、中央山本が抜け出すが少し長く、GKキャッチ。続いて右スローイン、小熊が入れて右サイド高いところで古川がキープしCKゲット。右CK、小熊ショートコーナー、天根が受けて小熊に返すが、遊佐が素早く寄せてクロスを上げさせずクリア、タッチラインを割りスローインに。小熊がタテへスローイン、これを遊佐がクリアしてゴールラインを割りCKに。右CK、小熊がセットする。天根が寄っていく。またショートコーナーか、と思ったらまたやった。天根が小熊にリターン、福本がついて一対一、小熊仕掛けるところ福本がファウルを犯し、観音にFK。
 右サイド、ゴールライン際。タッチラインとPAラインの中間ほどで、左足で入れてこられるとやばい位置。左利きの左山がボールをセットする。観音の選手が大挙上がってくる。サンフもゴール前を固める。左山キック!鋭いボールがファーに抜け、観音の選手が左足で合わせてゴール!密集の向こうだったので、誰が決めたかはわからず。4−1となった。
 サンフ選手交代、野田に代わり横竹が戻ってくる。彼はFWに入り、古本が右サイドバックに。
 1点を返した観音が攻勢に立つ。小熊から山本へパス、山本がPA内に侵入するところ福本が背後からチェックし山本倒れる、しかし笛はない。PKだと思ったが、畑監督も身内には厳しい。このプレイでボールがこぼれたが、サンフも観音もPKだと思ったのかみなプレイをやめてしまった。インプレーなのに先に気づいたサンフがクリア。左の85番から古川にパス、古川ドリブルで切り込んでシュート!DFに当たってボールが跳ね上がるが、佐久間がジャンプしてキャッチ。田中、小熊、古川の三人でがっちりボールキープできるようになった観音が中盤を支配。サンフでも槙野が最後尾から檄を飛ばすが、大きくリードしているのと二試合目の疲れのためか、前線へのパスが雑になってきた。
 古川から右の小熊へ、小熊ダイレクトで前に送って天根走る、がとどかず。観音の右サイドアタックが冴えるが、サンフも遊佐が走り回ってこれに対応する。前線にボールが入り、横竹が混戦の中振り向きざまミドル!は右に外れる。終盤は観音が攻めたが、サンフ守備陣もそれから破綻を見せることなく、そのまま試合終了。サンフレッチェが4−1で勝利した。
 第一のサンフ・観音のB戦は、2−0でサンフBの勝利。得点は篠原と大西。篠原のゴールはドリブルシュートが相手に当たって方向が変わったもので、大西のゴールは中野の突破からの折り返しを押し込んだものとのこと。双方とも連携がまだまだで、2点は純粋に個人技からの得点らしい。大西くんはこの日も前半DF・後半FWと忙しかったようだ。
 補助競技場から両チームが引き揚げてくる。平繁くんと天根くんが楽しそうに談笑していた。
 この日はサンフユースが連勝を飾ったが、高校勢もこれからどんどん新チームの連携を高めてきて、プリンスリーグではまた丁々発止の激闘を繰り広げることになるのだろう。サンフとしては、観音に何としても公式戦の場でリベンジを果たしたいところ。
 ゆっくり帰る。

1月15日 郷原マツダ健保スポーツセンター 晴のち曇
練習試合 VS作陽高

 年が変わり、世代も変わる。ユースも新入生が全員三矢寮に入寮し、この三学期から新チームが始動した。12日は吉田で皆実と練習試合を行い、いい結果をおさめたらしい。
 この日は呉の郷原で13:00より作陽と練習試合。前日の予報では曇りということだったが、よい天気だったのでちょっと早めに家を出る。そういえば『のだめカンタービレ』の第11巻が出ていたんだった、と書店に寄り道し、それから郷原へ。
 ラファエル・クーベリック&バイエルン放送響1965年日本ライヴ、ドヴォルザークの交響曲第九番《新世界より》(Altusレーベル)を聞きつつ山の中を走る。第二&四楽章が有名だが、自分は第三楽章のスケルツォが好き。民族舞曲の泥臭さと荒々しさがたまらない。でもこのライヴでは弦のアンサンブルがちょっと流れ気味でいまいち。しかし第四楽章ではきっちり取り戻している。この作品、最後は音が消えた後の余韻をしばらく楽しむべきだと思うが、ちょっと聴衆のブラヴォーと拍手が早すぎると感じた。「間」を重視する日本人にはあるまじきことだ。ブラヴォーマンも精進が必要。「サムラーイ サムラーイ ブシドー」のプレジデントマン精神を持つべし。プレジデントマンは心も優しい。それにしても第四楽章が始まった瞬間、どうしてもアムリッツァ星域会戦を思い出してしまう(第三楽章もこのあとに使われてるけど、アムリッツァといえばやはり第四楽章)。進め!進め!勝利の女神はお前らに下着をちらつかせているんだぞ!さてもビッテンフェルト元帥は偉大なり。
 寄り道したせいで、13時を少しく回った時間に郷原着。駐車場の隣のグラウンドですでに試合が始まっていた。
1本目(第一試合・前半)
19横竹
11木原 10平繁
5藤澤
7柏木 13保手濱
6遊佐 8福本 3槙野 14中山
1佐久間
 サンフが中盤を支配して攻め込んでいる。柏木は相変わらずの運動量と激しさで中盤を制圧、そこからパス・ドリブルで自在のゲームメイク。サンフ中盤からのフィード、これに木原がすっと抜け出してゴール正面、飛び出すGKの上を軽く破るループシュートでネットを揺らし、サンフがまずは先制。
 すっと下がってきてボールを受けた平繁がドリブルで持ち上がりミドルシュート!GKはじいてCKに。左CK、福本のキックは作陽がクリア。平繁、木原が粘り強いキープからパス交換でゴールに迫り平繁シュート、DFに当たって右CKに。柏木のCK、GKパンチでもう一度CK、柏木キック、ファーで保手濱?がヘッドも、左に外れる。
 左サイドバック遊佐のバックパス、これがゆるく、作陽FWがこれをさらってドリブルで突進しシュート!しかし力んだか左に外す。今日の遊佐はどうもパスミスが多い。横竹へのクサビ、きっちりと左に落として木原が受けドリブル突破してクロス、はDFに当たりGKがキャッチ。今度は作陽、センターFWへのクサビ、彼がDFともつれて倒れながらも左にボールを落とし、フリーで走り込んだ39番がシュート!決定的だったが、佐久間が横っ飛びでセーブし、ボールを押さえた。ファインセーブ。
 サンフのカウンター、また平繁が下がってきてボールを受け反転する。右に木原が飛び出す、そして中央のスペースへ横竹が走り込む、瞬間平繁の絶妙スルーパスが中央へ。オフサイドラインを破った横竹はあっという間にGKと一対一、そして冷静に逆を衝いてゴールに流し込み、2−0。おおうジュニアユースホットライン。
 横竹がポストで右へ落とし、上がってきたシュージが受けてもう一度横竹に入れる。横竹はダイレクトでシュージの前のスペースにはたき、シュージはそのままマークを振り切って右サイドを破りセンタリング!DFがクリアしCKになったが、いいパス交換だった。横竹の安定したポストワークは素晴らしい。右CK、柏木のキックは作陽がクリアする。
 最後に作陽が速攻、FWにボールが入るが、その瞬間槙野がカットしてファウルをもらいFKに。福本が大きく蹴り出し、平繁がヘディングシュートもオフサイド。そしてここで一本目終了。
 サンフがほぼ一方的に攻めまくる展開だった。とりあえず柏木がボール奪って持ち上がって、あとはスリートップが抜群の連携でゴールを狙い続けた。藤澤と保手濱もそれなりだったが、柏木の圧倒的存在感の前にかすんでしまった。横竹は昨年一年間ユースで一緒に練習しただけあり、周囲との連携にまるで問題なし。Jユースカップで普通に途中出場していただけはある。信頼できるポスト役がいることで、平繁が激しい上下動でマークを外し、ボールを受ければパスを散らし、また脅威のドリブルからシュートを撃っていく。彼がボールを持ったとき、彼を中心にした半径2メートル同心円の中にマークが二人以上いないと、シュートにまで持って行かれることは必定。敬愛する前田俊介の10番を受け継ぎ、気合が入っているようだ。センターバックは、槙野は無難、福本はちょっと判断が遅い場面が。遊佐はミスが多く、シュージは今まではボールを受けたらすぐフィードしてしまっていたが、比較的ボールキープする時間が増えてきた。佐久間はファインセーブありーの、ミスキックありーので。
 全体としてはまだサイドバックによる攻撃ができておらず、バックラインと前線との意思疎通がいまいちで速攻が繰り出せない。守備時のサポートもまだまだ。でも日々の練習で合わせていけばいいこと。今日はセンターバックの田中尚が脱臼の手術後のため不在、左サイドバック植野は負傷のためか同じく不在だったし、彼らが戻ってきてどうなるか。
 十分後、2本目開始。
2本目(第一試合・後半)
10平繁
17江本 27???
11木原
7柏木 6遊佐
15松田 19横竹 3槙野 12野田
1佐久間
 ややメンバー入れ替え。横竹がセンターバックに下がり、27番をつけたのっぽのFWがトップに入った。
 まず作陽、FKをゴール前に上げるが、さっそく横竹がヘッドで撃ち落とす。OK。木原が相手との接触で少し足を痛めるが、しばらく足を引きずりながらもプレイを続ける。柏木、中盤でボールカットするとそのまま左にボールを持ち出して突破し、ニアへぽんと浮き球を送る。中野、と呼ばれている27番がそこへ飛び込み、彼についてきたDFがゴールラインに逃げて左CKに。左CK、珍しく柏木がこっちから蹴り、ゴールから逃げるボール、しかし少し大きく誰にも合わず。
 後方から左サイドへフィード、これに江本と中野が走るも互いに譲って立ち止まってしまい、森山監督から「声出せ!」と叱咤が飛ぶ。中盤で柏木が持ち、サイドに開くかと思いきやそのままドリブルで中央突破。シュートまで行くか、と思われたが、PA直前で止められた。先ほどのミスを取り返そうと江本、左サイドを大きなストライドのドリブルで破り、ゴールライン際までえぐってセンタリング。DFがクリアするも右にこぼれたボールを中野が拾い、果敢に縦へドリブル突破しセンタリング。これもDFがクリアしたが、二人の突破しようとする姿勢はよかった。
 作陽、左サイドに展開しカウンター、しかし槙野がサイドまで飛び出して対応、こぼれ球にも柏木が素早く詰める。作陽は浮いたこぼれ球をミドルレンジから強引にダイレクトボレー、しかし当たりそこねでテンプラとなってしまう。
 野田のフィード、これがサイドに流れる平繁にピタリ、平繁のクロスに中央中野が飛び込む!がその前でDFクリア。最終ラインでボールをカットした横竹がドリブルで猛然とオーバーラップし、中央素早く戻ってきた平繁にクサビ。平繁は素早く反転しドリブル開始、寄せが甘いと見るやそのままミドルシュート!GK横っ飛びでセーブ、ボールを押さえる。抑えの利いたよいミドルだった。右サイドに回った江本が一人かわして突破、折り返すがDFがカット。

 中盤で中野がキープ、右へ落としたボールを野田が一気にゴール前へアーリークロス、そしてそこへ三列目から柏木が飛び出してくる!飛び出したGKがキャッチしたものの、ダイナミックな攻撃。柏木→木原→中野ポストからスルーパス、これはやや長くGKがキャッチしたが、ダイレクトでポンポンとつながった。木原、上がり目のこぼれ球を拾って左へ抜け出しシュート、これは枠を捉えず。しかし足を痛めたことを感じさせないプレイ。
 作陽が右へフィード、しかし長すぎて佐久間が出てくる。作陽の選手があきらめずに走ってくるので佐久間はクリアにいったが、通常左足でクリアするところをぐるりと回り込んで右足でクリアしたので、あとで森山監督から注意が入っていた。
 二本目37分くらい、江本が左サイドでボールを受け、密集から抜け出してタテへ抜ける。横合いからDFがタックルをかましてきたが、これをひょいと飛び越えてそのまま直進しPAに入り、左足シュート!GKとっさに反応しはじいたが、ファーへコロコロと転がるボールを木原が思い切り蹴り込んでゴール、二本目もサンフが先制した。
 中野がドリブルで右サイドを突破。長身ながら実にスムーズなドリブルでスルスルとPAに侵入し、ゴールライン際から中へ入ってゆこうとするがDFクリア、CK。左CK、野田のキックは低く、ニアでクリアされる。
 40分過ぎ、平繁がドリブルで中央突破しPA前で倒される。主審の沢田コーチが笛を吹いてFKの指示。ゴール正面、ペナルティアークすぐ後ろ。近すぎず遠すぎずの絶好の位置。ボールの左に平繁、右に柏木が立つ。どっちでもOKだが、ここは一発平繁だろ。壁ができる。さて、どっち―――
 平繁のキック!壁を越えたボールがぐんと曲がり落ちてゴール左スミへ、決まった!と思ったがGKが横っ飛びでスーパーセーブ!しかしボールは左ポストの内側に当たって逆サイドへはね返り、倒れたGKの足元に落ちてころころとゴール前のライン上を右へ転がっていく。入るか、入らない、GK素早く身を起こして反転、ボールに飛びつこうとする、しかしその寸前に江本が飛び込んできてボールを押し込んだ。ゴール、2−0。そしてここで二本目が終了した。
「龍一、グー!」
木原が笑いながら平繁に声をかける。直接決まりはしなかったものの、会心のFKに平繁も満足そう。
 二本目は、横竹という絶対的なポストがいなくなったことで中盤の組み立てからのサイド攻撃が主だった。木原が高いところで効果的にボールに絡めていたのがよかった。左サイドの松田が積極的に上がってボールに絡み、野田は守備面でちょっとミスがあったが後方から正確なフィードを送っていた(骨折から復帰したら間もなく年が終わってしまったので、コンディションはこれから上げていくことになるだろうけど)。呼吸は合わずとも意図のある攻撃をたびたび見せており、面白かった。江本・中野の長身FWドリブル突破に燃え。
 「最後のほとんどオレの得点じゃん」
上機嫌の平繁はこれで上がりのようだ。これからはBチームの出番か。森山監督が主審に。沢田コーチが選手たちを呼び、フォーメーションと戦術の説明を行う。そして選手たちが入場し、ハーフウェイラインに整列。作陽高の選手たちも、まずタッチライン際に整列してピッチに一礼してから入場する。ブシドー。そして両チームが挨拶し、3本目、というか第二試合が始まった。
3本目(第二試合・前半)
13保手濱
5藤澤 23???
→28???
25???→
26???
8福本 12野田
14中山 24???
→20???
18熊谷 15松田
→22???
21???
 金山は着替えないので、どこか怪我しているようだ。その代わり、21番の新人GK、ジュニアユースより昇格の兼田がアウェイの銀色のGKユニを着てゴール前へ。まだ中三だが、すでにある種の風格を漂わせている。来週はU−15日本代表として香港遠征。頑張ってきてほしい。
 試合開始。さすがにこのチームになるとまだ連携がままならず、作陽といい試合になる。作陽のフィード、これにサンフが中央を破られかけるが松田が戻ってきてカバーする。作陽、左サイドへ展開、PAに入るやループシュート(折り返し?)、兼田の上を越えるが右に外れ、DFクリア。24番のDFは「タク」と呼ばれているので、ネット上の地元メディアでも紹介されていた、はるばる青森からセレクションに合格してやってきた佐藤拓だろう。やや背は低いが、カバーは素早い。
 保手濱がセンターFW。慣れないところだが、前線を動いてなんとかこなす。左サイドに流れてボールを呼び込み、出てきたボールをダイレクトで中央へ折り返し23番が走り込む。これはDFにうまくブロックされGKにキャッチされたが、保手濱らしいプレイだった。23番はシノと呼ばれている。安芸FCの篠原だ。ボールを持つと、テクニカルなドリブルで突破を図る。フィジカルもけっこう強いので、たとえ止められても粘ってボールキープできるのが強み。トップ下の25番がこぼれ球を拾ってドリブルで持ち上がりシュート、GKキャッチ。彼は内田と呼ばれていた。フィジカルは強く、相手に当たり負けしない。

 ここで選手交代。一気に四人が代わる。松田・内田・篠原・佐藤に代わり、22番、26番、28番、20番が入ってきた。22番が右サイドバック、20番がセンターバック、26番はボランチに入って福本がトップ下へ、そして28番は右FWに。
 右サイドに飛び出した福本がクロス、中央保手濱が飛び込むがわずかに合わず。26番→福本→28番とパスをつないで展開するが、DFクリア。26番、20番はサンフレッチェびんごの小西と大西。大西はFWというイメージしか持ってなかったが、FWからDFまでひと通りやった経験があるとのこと。しかしDFが本職というわけではないので、入ってしばらくはなかなか作陽の攻撃陣に対応できなかった。その分は、熊谷やシュージがうまくフォロー。小西は、驚くような崩しはないものの、地味にボールをつないでいた。28番は金田と呼ばれている。サイドに開いてドリブルで突破するタイプ?まだ中盤が拙くいいボールが出てこないため、よくわからない。しかし彼もフィジカルは強い。あと22番は、全広島決勝ですでにおなじみ、ジュニアユースより昇格の山根。
 作陽が右サイドへフィード、そこから大西をかわして中へ持ち込みクロス、これをファーでダイレクトシュート!しかし浮かせてしまいゴールならず。
 右サイドでボールを奪った野田が一気にサイドチェンジ、左サイドに開く藤澤がこれをフリーで受けて中へ切り込む。対面のDFをさらに中へ持ち込んでかわしざま右足を一振り、ファーを巻いてきれいにゴール右スミに突き刺し三本目もサンフが先制した。藤澤、さすがの上手さ。ブラボーだ。5番という背番号は、やはり好きなジダンにあやかって自力ゲットしたのか。ボールを受けると同時にすいっと反転してドリブルに移行する見事なボディバランスには惚れ惚れする。
 福本は中盤で奮闘していたが、ボールを出す判断に難があり、持ちすぎちゃって寄せられてしまい、しょうがないので行けるとこまでドリブルもしくはフィジカルで無理やりキープ、という場面が目についた。昨年のクラブユース選手権では「攻撃は一誠に任せて自らは潰しに専念」ということで活躍していたが、高円宮杯では優れた攻撃能力に加え泥臭い守備も習得した田中祐樹にポジションを奪われた。ここでもうひとつ成長できるかどうか。柏木を前で使うには、福本の成長がどうしても必要となる。頑張れ。
 サンフ、右CKゲット。野田のキックに金田がヘッドで競りボールがこぼれるがDFクリア。そして3本目終了。もう一本あるようだ。
 主力組はすでに着替えている。トラックでは平繁、柏木、遊佐、横竹がJリーガーやTV番組などをお題に「古今東西リフティング」をやっていた。
4本目(第二試合・後半)
20大西
17江本 28金田
13保手濱
23篠原 25内田
22山根 18熊谷 24佐藤 26小西
21兼田
 横竹、中野を除いた新入生八人に熊谷、保手濱、江本が入ったメンバー。ボランチの小西が便宜上右サイドバックに入っているが、これが皆のだいたい本職の位置だろう。
 開始早々、中盤のプレッシャーが甘いところを突いて大西が中央をドリブルで抜けミドルシュート、わずか上に外れる。左サイドから江本がクロス、大西スルーし内田がミドルシュート!GKキャッチ。
 右サイド、小西がボール処理を誤って相手に拾われ突破を許すが、小西はあきらめずに食い下がって併走し中へ切り込ませず、飛び出してきた兼田がゴールライン際セーブしてはじき出し、CKにする。このCKは兼田がキャッチ。中央下がり目で江本がボールを受け、反転して中央を突破、抜け出した。寄せようとするDFを左手を伸ばしてブロックしつつPAに入り、利き足でない右足でゴール左スミに流し込んでゴール、四本目も先制。江本いいぜー。
 サンフ、保手濱に代わり藤澤。
 右サイドで金田がボールを受け、一人かわして中央へスルーパス。江本が飛び出してうまく前へトラップしマーカーを振り切るものの、素早く飛び出したGKがキャッチし、ゴールならず。山根が左サイドオーバーラップしてボールを受けクロス、FWが飛び込むがDFがヘッドでGKに返す、しかし何たることかこれが出てきたGKの逆を衝いてしまい、ボールは転々と転がってゴールネットへ。オウンゴールで2−0となる。
 サンフ、藤澤に代え野田。彼はボランチに入り、それと同時に小西がボランチ、篠原がトップ下、内田が右FW、金田が右サイドバックにそれぞれ移る。
 作陽のカウンター、右からクロスを上げファーに流れるところを拾ってミドルシュート、上に外れる。そして今度は左サイドからサイドチェンジ、これが鮮やかに右サイドに渡り、そこから山根との一対一を制して中へ切り込みセンタリング。ニアで一人つぶれて正面ゴールエリア内で9番がフリーで受けシュート、確実にゲット!2−1となった。そしてほどなく4本目終了、片付けに。
 四本目は空が曇ってメチャクチャ寒くなり、コートに首をすぼめてポケットに両手突っ込んで飛び跳ねながら「早よ終わってくれー」と思っていた。

 佐藤はカバーリングがうまく、ちょっと遅れ気味か?と思えるタックルでも、ぐんと足が伸びてボールをクリアできる。小西はボランチといっても上がり目が得意。纉cの後継者、という感じか。大西はセンターバックにFWと大きく位置を移しながらのプレイで、ちょっと調子も悪かったようだ。広範な動きとポストプレイをこなしていたFWのほうがやはり楽にプレイできていたか。金田は右サイドのアタッカー、内田は中盤の選手というとりあえずの印象。ただ二人ともフィジカルは強かった。山根はさすがの堅実な守備。機を見てオーバーラップも見せていた。最後に一対一で抜かれてしまったのはチョンボ。篠原は一年の時の柏木を彷彿とさせるテクニシャン。やはりボールを持ちすぎる傾向があり、ボランチの位置ではまだ厳しい。でも高いところで前を向いてドリブルを始めた時は何かを起こせるプレイヤー。
 ジュニアユース時代、ナイキカップのPK戦でガンバやヴェルディという強豪をストップしサンフに勝利を呼び込んでいた兼田、すでにGKとしてのスキルはしっかりしている。まだ合流間もないためにコーチングやDFとのコミュニケーションはまだまだだが、ここを埋めていけば、一年からの正GK奪取もひょっとしたらありうるか。
 今日出ていない選手では植野くんが2番、田中尚くんが4番とのことなので、古本くんが9番、16番が金山くんか。田中くんは今月下旬からトレーニングに本格復帰とのことで、プリンスリーグには充分間に合いそう。毎年ながらアタッカーをずらりと並べて超攻撃的チームを作ることになるが、今年は「安芸国国技・ポストプレイ」を修めた横竹がすでにチームに馴染んでいるし、中野ももしかしたらベンチ取れそう。江本もいよいよ本領発揮だし、それに平繁・木原・藤澤らが絡んでくる攻撃陣はまさに情け無用。問題はGKも含めた守備。過去二年の守護神だったさんま、サンフ名物のひとつだった森脇・翼のサイドバック、この穴埋めができれば、めくるめく攻撃サッカーが存分に堪能できると思われる。
 急いで車に戻ってエンジンかけて暖房全開。うー寒い寒い。それから広島市内へ向かって某所でいろいろ面白い話で盛り上がったりプレミアシップ見てルーニーきたー!っていうかGK止めろよおっとこっちではモンテッラのヒコーキきたー!とかで夜遅くなったのでさて帰ろうと駐車場料金払ったら残金が漱石一枚とわずかの小銭だけに。うあ、広島ICから山陽道にのれねー。仕方ない、下道で帰るかーと2号線を走り始めたが、だんだん疲れてきた。
 あー、漱石いるんなら志和で上がって三原久井で下りるか、軽で千円ポッキリだし…と、志和ICから山陽道に入る。夕方雨が降っていたので凍ってたらまずいな、と思ったが、凍結はしていなかったので飛ばす。しかし眠くなってきた。何か聴こう、ブゾーニのピアコン…いかん眠気を促進する。ドヴォルザークのチェロコン…これもだ。ええと、あとこれしかないか、と、某アレンジCDをIN。
 というわけで、途中からは「えーりん!えーりん!たすけてえーりん!」とか歌いながら走っていた。そうしたら疲れていたこともあってかけっこうハイになってきて、眠くならずに家に帰りつけた。しかし、これで事故ったら事情聴取の時に凄く恥ずかしい思いをするからあまり人にはおすすめできないなと思った。