むらさきぐま日記2003.ユース編3


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1.Jユースカップグループリーグ・
VSヴィッセル神戸ユース
2.高円宮杯U−15中国予選決勝・
広島JY VS びんごJY
3.Jユースカップ2003
決勝トーナメント1回戦・
VS鹿島アントラーズユース
4.Jユースカップ2003
決勝トーナメント2回戦・
桜VS瓦斯、清水VS大分
5.Jユースカップ2003決勝・
VSジェフユナイテッド市原ユース

Jユースカップ・
グループリーグF
9月23日 △1−1 VS京都(東城陽)
10月19日 ○3−2 VS神戸(いぶきの森)
10月26日 ○3−0 VS名古屋(吉田)
11月2日 ○5−0 VS神戸(吉田)
11月8日 ○5−0 VS京都(吉田)
11月16日 ○4−0 VS名古屋(トヨタSC)
Jユースカップ・
決勝トーナメント
1回戦:
12月14日(日) ○2−1 VS鹿島(吉田)
2回戦:
12月21日(日) ○4−1 VSヴェルディ(平塚)
準決勝:
12月25日(木) ○2−1 VSセレッソ大阪(長居第2)
決勝:
12月28日(日) ○6−4 VS市原(長居)

 

高円宮杯全日本ユースU−15・
グループリーグ
12月13日(土):
A/12:00 ○広島3−0エスペランサいわき(秋津)
B/12:00 △びんご1−1コンサドーレ札幌U-15(名古屋港)
12月14日(日):
A/14:00 ●広島2−3千葉なのはな(秋津)
B/14:00 ●びんご0−2清水エスパルスJY(名古屋港)
12月23日(火・祝):
A/14:00 ●広島 1−2 アビスパ福岡U-15(駒場)
*グループ3位

B/12:00 ●びんご 2−3 ジェフ市原JY舞浜(横浜)
*グループ4位



ユースのプレイヤーについてはこっち参照。


12月28日 長居陸上競技場 晴
Jユースカップ2003・決勝戦
VSジェフユナイテッド市原ユース

 今年最後のサンフユースのゲームがやってきた。場所は昨年屈辱に塗れた地・長居。相手は、トップチームは大のお得意様にしている市原。いくら押されていようが最後にはなぜかこちらが勝っているという不思議な相性の良さを誇る相手、ユースではどうなるのか。トップと同じく、

「走狗(いぬ)」め
なるほど たいした威力だ
しかし 走狗では私はたおせない
狗では私は 殺せない


となるのか。
 27日は例によって仕事。もし暇なら一足お先に長居行って天皇杯準決勝でも観てやるかと思ったが、無理なのですっかり頭の中から拭い去って次の日のことをいろいろと考えていた。市原は一応毎回上位に顔を出してるし、少し遡る98年には鹿島ユースと決勝戦で激闘を繰り広げている(惜しくも準優勝)。阿部勇樹ら優れた選手を輩出しているし、甘く見ていい相手ではない。あの時は主審が辺見で、イエロー乱舞で大変だった。今回はもっといい主審を起用してほしい。
 家に帰ってからニュース見て、ああ磐田と桜の決戦かと確認してそれはそれまでとして、もう疲れに疲れまくっていたので早めに床に就いたら電気つけたまま速攻爆睡流法(モード)に入ってしまい、気づいたら6時だった。外はまだ暗く、体がだるいのでもう一回ばたんとベッドに倒れたら、次に起きたのは8時前だった。
 うわちょっとマズー!急いで起きて身支度し、朝食を食べて車に飛び乗る。先週よりもちょっと出るのが遅れた。試合開始は13時だから遅れることはないが、余裕を持って戦いの場へ臨みたい。
祭司ザドクと預言者ナタンは
ソロモン王に油を注いだ。
すべての民は喜び、言った。
「神よ王を守りたまえ 王よ長く生きたまえ 王の命の末永からんことを!(万歳三唱)
アーメン、アレルヤ!」


ジョージ・フリデリック・ヘンデルの《戴冠式アンセム》より「祭司ザドク」をかける。ジョージ二世をはじめとするイングランド王の戴冠式にて使用された作品。寄せては返す波のような弦の前奏が昂揚し、喜びに満ちた合唱の高らかな響きが入ってくるところはいつ聴いても、いい。今日戴冠するのはもちろん、我ら大陸軍サンフレッチェ!

歓呼せよ、喜び踊れ、さあ、この日を讃美せよ!
いと高き方が今日成したもうたことをほめたたえよ!
恐れを捨て、嘆きを払い、
歓喜と歓呼の声を高らかにあげよ!
妙なる歌声にていと高き方に仕え、
統治者の御名をば崇めまつれ!


次いでJ.S.バッハの《クリスマス・オラトリオ》BWV248・第1部冒頭合唱。今日、長居にサンフの歓呼を響かせたい。
 福山駅着。先週より一本遅いレールスターに乗って、新大阪へ。
 新大阪駅のマクドで朝のバリューセットを食べ、地下鉄御堂筋線で長居着。地上に出てみると、雲のほとんどない青空が広がっていた。寒さも先週ほど厳しくなく、絶好のコンディションといえる。セーター脱いでユニ着てもそう寒くはないかな。売店でちょっと買い物し、長居運動公園をよぎって陸上競技場へ。
 前まで歩いてきたが、本当に今日ここでやるの?と不思議なくらい閑散としている。一時間四十分後に決勝戦が始まるってーのになんだこの静けさは。いつもはもっと人いるだろ・・・やっぱりこのあとに天皇杯がないと、こんなものなのか。ガンバが上がって来てたらまた違ったんだろうが・・・ゲートも軒並み閉まっており、メイン入り口へてくてく歩いて行くと、naokiさんからメールが来て、「今日はメインのみ開放」とのこと。メインゲートへ。やっと開いていた。その前で選手達を待っていたサポーター方に挨拶。
 話によると、ユースはセレッソ戦のあと、当初は大阪に残る予定だったが、交渉していた練習場の使用が認められなかったために吉田へ帰ったとのこと。しかし金曜・土曜と雪が降ったため、またもろくに練習ができなかったそうだ。これはまたキツいなあ・・・
 無駄に大きいバッグを担いでいたため、先に中に入ることにした。
 ピッチでは前座試合として大阪のU−15世代の選抜選手たちによる対抗戦が行われていた。メインスタンドのホーム側を眺めてゆくと、Yassさんとnaokiさんの関西組が座っているのが見えたので、そちらへ歩いてゆく。その途中で、前座の試合が終わってしまった。ありゃ。ガンバジュニアユースの選手もいるだろうから見たかったのに。お二人に挨拶して、しばらく雑談。今日広島では、今度浦和に移籍することになった梅田直哉を囲む「梅田会」が開かれていて、naokiさんも呼ばれていたが、Jユースカップのため辞退したとのこと。梅田は大学出らしく受け答えもしっかりしていて、気さくでイイ人だったんだけど、ピッチ上で結果を残せなかった。浦和はいろいろと厳しいところだけど、いじめられないように頑張ってほしい。新監督のギドさんはかつてドイツ留学してきた若きドリブラー・永井雄一郎にポストプレイを覚えさせようとしてさんざんいじった挙句、ごく普通のFWにしてしまったことがある。それを鑑みると、ポストプレイのできる梅田は結構使われるかもしれない(活躍はまた別だけど)・・・と期待してみる。
 試合が終わると、選手達の親御さん方は一斉に引き揚げていってしまい、スタンドは閑散となった。人来るのか・・・?アウェイ側を見ると、黄色と緑がちらちら見える。ハレルヤ関西の方々か。
 市原ユースの選手たちが出てきてピッチ状態を確認する。サンフは森山監督が出てきてピッチを一周。市原の選手が引き揚げて行くと、入れ違いにサンフユースの選手が出てきて、ピッチ確認。トラックでは加藤GKコーチと松岡・昭大のGKコンビがアップを始めた。

 市原サイドがハレルヤの大断幕を広げ始めた。こちらもjunkoさんやBADBOYSの方々にyuckhamあねご様とか到着。設営開始。断幕を広げようとしたら少し大きかったので警備員の人とちょっと交渉して何とかOKに。そのうちに千里丘中ご一行がやってきて、「藤井大輔&川淵勇祐がんばれ」断幕を設営、メイン中央付近に陣取る。そして、吉田町よりの大応援ツアーキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!そしてこれも中央付近に布陣した。選手のご家族の方もそれに加わっている。これは結構なサンフのホーム状態だ。
 姐御様に呼ばれて、何かと思っているとマハーさんをご紹介される。はじめまして。今日は姐御様に強要されてサンフを応援してくださるとのこと。よろしくお願いします。naokiさんから昨日のFC京都BAMB1993VS群馬FCホリコシの惨状を詳しく説明されて(積雪のため、京都の選手たちが試合前に雪かきした。それも響いたかホームで0−5惨敗、入替え戦連敗で地域リーグ降格)改めて_| ̄|〇となっておられた。
 
 両チームがピッチに展開しアップに入った。市原のほうで選手コールが始まる。こっちも始めなければ。えーと先発とかベンチ入りは誰だ。多分先発は前と変わってないと思うけど・・・と、川端さんが来られてメンバー表を渡して下さった。どーもです!すぐに選手コールに。
9田村
8前田俊 11西山
20纉c
6田坂 5前田和
2高柳 4藤井 3中野 14森脇
16佐藤昭

リザーブ:GK1松岡、DF27槙野、13吉村、MF15田中、17大屋、23柏木、FW10馬屋原

スタメンは準決勝と変わらず。サンフのスターティングメンバー発表時にはハレルヤよりブーイング。強敵と認定されたようで光栄、と受け取っておこう。
対する市原は、
GK:1塚原
DF:3秋葉、5小泉、15竹田、2林
MF:6八角、8半田、14小西、22伊藤
FW:9菊池、10川淵

リザーブ:GK12瀧本、DF16石井、18中山、MF19尾野、20本田、23岩山、FW24矢代
こちらも準決勝とスタメン変更なし。
 主審は家本さん。また微妙な・・・両チームの選手が引き揚げ、場内はしばし静寂に包まれる。
 関西進学組OBもスタンドに姿を現した。広報の真鍋部長さんも勝利しゃもじを持って見参。そこそこの人数の見守る中、両チームの選手が整列して登場。もちろんこちらは、トップチームと同じように“Smoke on the Water”で迎える。メインスタンド上方の屋根に反響し、少数ながらも迫力はあった。
 ハレルヤも負けじとコール。その中、Jユースカップ決勝戦、いよいよキックオフ。
 中盤の主導権争いの中、まずはサンフが押し込む。右サイドにボールが流れることが多く、そのたびに森脇がフィジカルを活かしてボールを奪い、キープして、捌く。2年生ながらその堂々たる体躯とパワーに隠れファンの多い森脇、この日も本領発揮だ。と、左から一誠がドリブルで一気に切り込む!これは壁にはじき返されるも、今度は同じく左から俊介が鋭くカットイン!倒されてFKゲット。田坂がゴール前へ放り込む!もラインを割る。今度は左田坂から纉c、俊介と繋いで俊介が突っ込みシュート!GKセーブ。ひとしきりサンフの攻勢が続くが、市原がカウンターで反撃!左サイドから、森脇を抜いてクロス、中央混戦となりその中から半田がボールを持ってすっと抜け出した。GKと一対一!うわなにをするやめ・・・半田シュート!セーブ!!昭大が足ではじき返した。CK。小泉が入れるが、これをキャッチした昭大が猛然とダッシュし右に開く森脇にスローフィード、森脇が素早く中央抜け出す纉cに出し、纉cがドリブルで右に流れつつシュート!GK捕れない、が左に外れる。西山がファウルを受け、半田にイエローが出る。
 市原反撃、前線にタテパス一本!というところで家本さんがこれをブロック!ボールは再びサンフへ。
「ナイスディフェンス!」
「グッジョブ!」
とこちらから声が上がる。
 俊介、GKが前に出ているのを見るや左サイドハーフウェイライン付近からロングシュート!右に外れたが、彼のよくやるプレイだ。視野が広い。市原、左サイドバックの林が西山へのファウルでイエロー。右FK、西山、キック!しかし、ラインを割る。市原反撃するも、ボールは昭大の懐に収まった。昭大、キック!ボールがハーフウェイライン付近へ飛ぶ。田村が競る、ボールはその後ろへ飛んでいった、ワンバウンド、そのボールに俊介が飛びつく。DFと競り合うも、反応が早く頭一つ高かった俊介がヘッドでボールをラインの裏へ放り込んだ。そこへ二列目から猛然と飛び出したのは纉c!一気にゴール前に突っ込むとゴール左スミにシュートを叩き込み、反転するとユニ半脱ぎでホーム側ベンチへと疾走し、森山監督に飛びつく!チームメイトがそれに続き、前半26分、サンフレッチェ先制!市原の堅陣を突き破ったのは、「3年生最後の大会、いいプレゼントになるように貢献したい」と語っていた、この試合すでに鋭い飛び出しを何度も見せていたバタリング・ラム(破城槌)、2年生の纉c慎一朗!

 この直後、全員がホームサイドに戻ってしまったため市原がすかさずキックオフ!戻れー!!市原はゴール前に迫ろうとしたが、戻ってきたサンフの選手がせき止める。さすがに犬、抜け目がない。おどりゃーこっちもカウンターじゃ!右へフィード、俊介が相手を背負ってボールを待ち受ける、と見せてスルー!DFに引っ張られつつも振り切り反転して、ワンバウンドしてDFの上を越えたボールを裏でトラップ、中へ切り込む・・・ところでホイッスル。DFのファウルを取った。それは流せよ家本!極上の一人ワンツーだったのに!このFKはゴールに結びつかずも、右サイド浅いところでまたFKを得た。ハーフウェイラインを越えたところ、主将の中野が向かう。準決勝は自慢の精度の高いフィードが出なかったようだが、今日はいい。このキックはどうか・・・キック!ボールがゴール向け伸びてゆく。あ、ちょい長い・・・GK塚原が飛び出し、ジャンプ!しかし田村も競りに行く!キャッチ・・・できない!こぼれたボールがファーに落ち、そこに駆け込んだのは前田俊介!ワンバウンドしたボールをヘッドで押し込みネットを揺らす!しかし市原が一斉に主審にアピール!キーパーへのファウル?いや家本さんはセンターサークルを指差した、ゴール!田村の競り合いは正当なものと認められたッ!2−0、突き放す!

 サンフは完全に乗った。ダイレクトパスにスルーも交えた華麗な攻撃で市原を翻弄。そして前半終了も近い41分、左サイドのパス交換から前を向いてボールを受けた田坂、ライン際からドリブルを開始した、マーカーが付く、しかし彼は委細構わずタテへ突破、ぽんと蹴り出して猛然とダッシュ、一人を振り切るとゴールライン際まで達し、センタリングか、と思った瞬間急激に方向転換して中へ切り込む!あわててマークに行くDFをブチ抜き、さらに持ち込み、右足一閃!強烈な一撃がファーの右ポストを叩き、ゴールへと飛び込んだ。
田坂キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
田坂祐介必殺のドリブル、炸裂ゥゥゥ!!クラセンMVPのドリブラー、高萩が抜けたあとはボランチを担当していたが、やはり彼の本領はこれだアアア!
 さらに纉cの突破から左CKゲット、田坂のキックにニア田村がヘッド!わずかに右に外れる。それからもサンフがペースを握ったまま前半終了。これは勝ったな。後半、立ち上がりに市原が出てくるだろうけど、そこをカウンターでとどめ刺せッ!
 高円宮杯U−15、ヴェルディVS札幌は前半0−0か・・・
 マハーさんをはじめとする神戸サポは市原サイドにも加勢、市原ユニを着た者までいるとのこと。何やってるんすか神戸の人。あねご様がマハーさんに「もう一着ユニ持ってくればよかったー」と振ったが、マハーさんはそれは困りますとあわてて辞退。そんなこんなでハーフタイムをまったり過ごし、選手たちが出てきたのでさあ行くか、と思ったとき後ろで驚きの声が上がる。何だと思って振り返ると、

小野剛キテル━━━━(゚∀゚)━━━━!!

思わずタケシコール。小野監督は短く感謝の言葉を述べられた。その中サンフがキックオフ。急いでコールに戻る。
 試合はいきなり動いた。吹っ切れたように前へ出てきた市原、カウンターから中央突破、川淵・菊池の二人で崩し、中盤の底から上がってきた半田が最終ラインを突き破ってシュート!あっさりゴールを決めて1点を返す。さらに川淵、菊池がさかんにサンフゴールを脅かす。だが、サンフは守勢に回らなかった。攻める。前線から二人、三人と怒涛のプレスを仕掛け市原のミスを誘い次々とボール奪取、献身的な守備を見せ、かつ攻撃の起点となるカズの的確なパスワークから速攻を仕掛ける。右サイドからサイドチェンジ、左サイドでボールを受けた西山がそのままタテへ抜け、センタリング!GKがパンチではじいたボールを纉cが受け、シュート!決まった、と思ったがDFがライン上でブロック、クリアに行く、しかしそこに田村が詰め、交錯しながらゴールにボールを押し込んだ。
 ゲット!トップ昇格を決めている田村祐基のゴールで4−1、再び突き放す。
 さらにバックライン中野からのフィードを左サイドで俊介が受ける。キープしながらゴールライン際まで持ち上がり、DFと対峙。細かいアクションで相手を牽制すると、ふっと棒立ちになった。何すんだ?抜きに行くのか?DFは警戒して動けない。一瞬の静寂、と、俊介が小さく左足をしゅっ、と振った。ボールは金縛りにあったように動けないDFとゴールラインの間をすっと抜け、ニアに落ちる。そこへ風のように突っ込んできた西山が左足一閃ダイレクトボレー!
 ゲット!!GK一歩も動けず5−1!
俊介はくるりと振り返ってガッツポーズ!ライン際への持ち込みも、相手の牽制も、西山へのタイミングの計り方も、西山へのピンポイントパスも、全部ひっくるめて魔法のようなファンタジック・アシストだった。いやこの時、彼は確かにスタジアム全体に魔法をかけていた。たとえて言うならテクニクテクニカシャランラーとばかりに。
 サンフ、なおも左サイドアタックから纉cのセンタリング、俊介がダイレクトでシュートを放つがわずかに左に外れる。体の力の抜けた、ただ合わせただけのように見えてしっかりコースを狙った一撃だった。
 市原、DF小泉を下げMF岩山を投入。もはやいくら点を取られようが、攻めるしかない。その岩山、投入すぐにゴール前に上がってボールを受けミドルシュート!右に外れる。
 サンフも選手交代。馬屋原と吉村が出てくる。馬屋原は田村と交代だろう。吉村は誰と・・・ボードを見ると纉cと代わるようだ。左サイドバックに入れて一誠をボランチに上げるのか、それとも4−4−2に組み替えて左の攻撃的MFに入れるのか・・・プレイが切れて、馬屋原と田村が交代。そして吉村と纉cが・・・というところで、吉村がいったん引っ込んでしまった。何だ?次にプレイが切れた時に吉村が西山と代わって投入され、そのままFWの位置に入った。ウイングとしてカウンターで裏を突きまくるということか。投入早々、フィードに左サイド抜け出し、チャンスを作る。このまま走りまくれ!
 しかし、この辺りからサンフの運動量が落ちてくる。先ほどまでの激しいプレスが緩くなり、中盤で自由に持たせてしまう場面が目立つようになった。いかんバテたか!この得点差で気が緩んだか!その中、中盤でボールカットされカウンターを食らい、右に開いた菊池がボールを受ける。一誠がマークに付くが、菊池はちょんと蹴り出して一瞬一誠との間合いを外すと、その一誠の股を抜く強烈なシュート!昭大も反応しきれずボールはゴール左スミに飛び込み、市原が1点を返した。
 さらに右サイドでFKを得た市原、ゴール前に入れたボールにファーの伊藤が合わせ、昭大がスーパーセーブではじいたものの伊藤はそのはね返りをねじ込んでゲット!5−3、2点差に迫った。
 集中力なさすぎだー!こりゃ、まずい、かも・・・
 やっぱり雪のせいでここ一週間まともに練習してないし、先週から長居へ行ったり来たりを繰り返してるし、スタミナがなくなってきている。馬屋原はイマイチキープできてないし、吉村も左サイドにべったり張り付けばいいのに右へ回ったりして有効な働きができていない。その分、俊介がサボりまくりつつも纉cと連動してゴール前に進出し、シュートを放つ。守備は、カズに田坂がDFラインの前に張り付く状況が増えたが、サイドに展開、両サイドバックもオーバーラップしてゴールを狙う。かたやGKとDF以外守備のことなどまるで考えていない市原、壮絶な撃ち合い、ていうか殴り合いになってきた。ドン・フライと高山義廣みたいな。
 市原、小西に代え本田。
 どうなるか予想のつかない乱打戦、互いに決定機の応酬。俊介、馬屋原に伊藤、菊池がどんどんゴール前に飛び込み、シュートを放つ。今の両者、全くの互角。次の得点はいったいどっちなのか。このまま守りきれるとは思えない。もう1点取ってくれ!
 真鍋さんが仕事のほうで下のほうに降りるということで、すぐ後ろにいた自分が勝利しゃもじを受け取る。どうしていいものか迷ったが、とりあえずピッチ向け高く掲げとくことにした。と、中盤で纉cがボールを持ちドリブル開始、馬屋原に入れる。馬屋原が落としたボールを再び受けた纉c、そのまま左サイドに流れてタテに切り込み、中を見てセンタリング!思い切りマイナスに折り返されたボールはゴール正面、ペナルティアーク内の俊介の下へ!ボールをトラップした俊介、飛び出しかけたGKを見ると、ボールを置いていた右足をすいっと跳ね上げた。

ふわっ

と、ボールがGK塚原の上に舞い上がった。
塚原、急いで反転しゴール向けジャンプ。
手を伸ばす。
届かない。
見送る。周りにいた選手全員も。スタジアムのすべての人々も。
その中、ボールはきれいなアーチを描き、ゴールに吸い込まれた。
ゴール!!6−3!!
スタンドから大歓声が起こった(市原サイド除く)。自分も思わず身を仰け反らせて絶叫。横でもマハーさんが、
「ファンタジスタ―――!!」
と叫ぶ。凄え凄え凄え凄えYeahhhhめっちゃファンタジィィィ!この切迫した状況でそーゆーシュートを撃とうと思って、しかも利き足と逆の右足で決めてみせるとはァァァ!この、その場の空気を全く読まずに、自身のプレイですべてを自分中心の空気に変えてしまう、これぞファンタジスタのプレイ!まさにファンタジスタとはこの世とは隔絶した存在!この世のすべてを俯瞰する異次元の存在が現世に顕わした仮の姿かッ!!
 ロスタイム3分突入。試合は決まった。サンフは大活躍の纉cに代え田中を、そしてGK佐藤昭大に代え、松岡宏樹をピッチに送り出した。3年生であり、昨年ここで5失点の屈辱を味わった彼を勝利のピッチ上に立たせたいという森山監督の親心か。
 市原は最後の反撃、中盤で素早くパスを回してゴールに迫り、伊藤大介がミドルシュート!ブロックしようとしたDFに当たり、ボールは飛びつく松岡のセーブも及ばず、ゴール右スミに納まった。6−4。野球みたいなスコアになっちった。松岡も投入いきなりついてない。でもこれは下田も楢崎もカシージャスもフリーデルもリュシュトゥもカーン様もセーブできないよ。
 しかしサンフはなおも攻める。左サイド深くまで攻め入りキープ、はね返されてもまた攻め込み、市原陣内に入ったところで試合終了のホイッスル!サンフレッチェ広島F.Cユース優勝!

 喜びを爆発させるというよりかは「やっと終わった〜」という感じで、近くにいた選手どうしで抱き合ったりと静かな優勝の瞬間だった。この試合が予想外の展開になったこともあるが、やはり昨年の長居から始まったこのチーム、一年間走り続けてやっとその屈辱を晴らせた、という安堵と達成感がそうさせているのか。自分も昨年の0−5を見ているだけに、心からホッとして、よかったなーお前等ー、と思ったし。
 サンフレッチェ・コールを繰り返していると、市原サイドから「サーンフレッチェ!」コールが聞こえてきた。急いでコールを収め、「J・E・F!」コールを返し、互いの健闘を讃えあう。1−5から膝を屈することなく最後まで戦い抜いた市原の凄まじい闘志には敬意を表するッ!ピッチでは両チームの選手が挨拶を済ませ整列、表彰式を待っていた。サンフの列には、春のもみじカップで靱帯を痛めてリハビリ中の3年・黒飛くんが吉田高校の制服を着て加わっていた。ピッチ上ではプレイできなかったけど、その分裏方でチームをサポートしつづけてきた黒飛くんにも、おめでとうと言いたい。
 勝利者インタビュー、森山監督と俊介へ。俊介は9ゴールで大会得点王とのこと。骨折から復帰して6試合連続の9ゴール、とくに準決勝のノートラップランニングボレー隼シュート、決勝でのループシュートに西山ゴールアシストなど、ここ2試合の働きはまさにマジカルだった。見たか小野剛!と言わんばかりの。年初めは、個人技は凄いが周りとあんまりかみ合ってなかったけど、復帰してからは完全にチームの中で活かし活かされていた。6試合連続ゴール、そしてそれに負けないアシストの山もその賜物だろう。来年、さらに再来年が期待できる!
 その後、表彰式へ。段取りの間何の音楽も流れず、場内がシ〜ンとする。何だこの気まずい雰囲気は。手際よく物事を運びなさいJリーグさん。こっちで勝手に「カ〜ンピオ〜ネ〜」とか歌ってると、やっと始まった。準優勝・市原の表彰、そしてサンフの表彰。Jユース杯を主将の中野くんが、続く田坂くんが朝日・日刊杯を受け取る。中野くんがJリーグ杯を受け取った時、写真撮影ということで鈴木椅子男としばらくそのままのポーズで静止。カメラ目線の椅子男と、どこに視線を向けてよいかわからず中途半端な目線のまま固まってしまった中野くんの姿がオーロラビジョンに映し出される。こなれた大人と純真な少年のコントラスト」を見た!そのあとに続いたカズも何かもらったかは覚えていないが、続いて金メダル授与。一人一人金メダルを首にかけられてゆく。黒飛くんも金メダルをかけてもらう。そのため、列の最後尾にいた俊介にはメダルがなかったッ(笑)!列に戻った選手達は金メダルをガジガジかじって笑っていた。
 表彰式終了、同時に選手たちがどっと森山監督に群がり、胴上げ開始!一回、二回・・・でゴリさん転落ゥゥゥ!おまえら腕力も鍛えなさい。再度チャレンジ!ゴリさん空中で両手バタバタ。さすがのノリのよさ。それが終わると、今度は黒飛くん胴上げ!いい光景や・・・と思ったらまた二回で転落!!怪我人に何をするだァーッ!!最後に塩崎コーチをとっ捕まえて胴上げし、全体写真撮影に入る。最後まで魂で戦った自らのチームを讃え終えたハレルヤが改めてサンフレッチェコールを送ってくる。こちらもJ・E・Fコールで返礼。来季はまた同じ舞台での戦い。よろしくお願いする!
 撮影が終わると、みんなでスタンド最前列へ行って選手達を呼び、しゃもじやフラッグを手渡す。自分が小さい体を必死に伸ばしていると、森脇くんが手を伸ばして受け取ってくれた。ありがとうやはりキミはいい奴だッ!一同、しゃもじやフラッグを掲げつつはしゃぐ。「Grande Viola, Hiroshima!」コールで祝福。おまえらはまちがいなく偉大だ!周りにいた子供達も楽しそうに手拍子とっていた。
 heyさん、西山くんに向かって、
「再来年、J1でまた会おう!もし戦うことになったらそのときは・・・ブッ潰す!
一同爆笑。
 ひとしきり騒ぎ、選手達は互いに写真撮ったり、カメラマン達にしゃもじやフラッグ持ってカッコつけたりしてポーズとったり。それが終わると、広島へ帰らないといけないので控え室へ引き揚げる。引き揚げる時にしゃもじやフラッグをまた受け取った。ピッチサイドでは森山監督へのインタビュー。長い長い。記者も多いし、ゴリさんよくしゃべるので延々とインタビューが続く。なんだゴリさんにもしゃもじ渡したいんだが・・・
 と、下のほうに小野監督が姿を現し、改めて挨拶。小野監督は、湘南戦前の練習後に受けた激励についてheyさんにお礼を述べる。さらにあねご様から、
「リ・・・は、リ・・・、リ・・・・はどうなんですか?」
と聴かれた小野監督、苦笑しながら、
「あれは・・・お金がちょっと・・・」
予算の問題キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
 やっと監督インタブー終わる。ゴリさん呼んでしゃもじを手渡す。ゴリさん「ありがとー!」としゃもじを掲げ、またフラッシュを浴びていた。「森山、サンフレ!」コールで祝福する。
 撤収。最後にマハーさんに集合写真を撮っていただき、スタジアムを出る。高円宮杯はヴェルディVゴール・・・札幌は2年連続準優勝か、来年こそ頑張れよー。
 出口付近では選手のご家族の方々が選手達が出てくるのを待っておられた。こちらは「よいお年を〜」と三々五々解散。自分はもう少し待ってみる。yuckhamあねご様、そしてマハーさんとこれも今日来られていたはじめましての鶏飯さんと雑談しつつ待っていると、小野監督と織田強化部長がお先に帰って行かれた。それからゴリさん、塩爺(塩崎コーチ)、寮長さんが出てこられてご家族の方々を話をされる。やっと選手たちが弁当持ってぱらぱらと出てきた。みんな吉田高校の制服を着ている。加藤コーチが弁当四つくらい持って出てきたのには笑った。一つください。その中、市原ユースの選手たちが列を作って出てきた。こちらは私服。小さく拍手して見送る。向こうもこちらの方に小さく頭を下げて通り過ぎていった。ユース世代のプレイヤーはどこも礼儀正しくてイイね。
 俊介がいないなあと思ったら、最後に出てきた。柏木くんや西山くんなどが私服だったが、大阪(藤井くん)、兵庫(柏木くん)や奈良(俊介)、三重(さんま)や宮城(西山くん)など、このまま地元へ帰る面々は私服で来ているんだろう。みんな整列したところで、森山監督がご家族の皆様に挨拶と感謝の言葉を述べられ、その後写真撮影会に。ご家族も引き込む!塩崎コーチが某選手の妹さんをギューと抱き寄せて周囲の総ツッコミを食らう!ロリコンキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!そんなことしてないで早く嫁さん見つけなさいよ。人のことは言えないけど。
 それから、解散。クラブユース・ダブルクラウンに輝いたこの素晴らしいチームは、これで見納めとなった。中野桂介、松岡宏樹、吉村修平、前田和之、田坂祐介、西山貴永、馬屋原佳明、田村祐基、黒飛泰洋(進学先決まっててよかった)、たしかに年代別代表はいなかったけど、彼ら3年生が今年の最強チームをここまで引っ張った。それぞれがそれぞれの役割を果たし、ゴリさんの言う「魂」で下級生たちを叱咤激励し、昨年屈辱を受けたガンバに7−1、3−0とオーバーキルを食らわせ、二つの栄冠へと皆を導いた。極上だぜ。来年は藤井、纉c、俊介ら(一誠はプロ契約するかな?)がチームを引っ張ることになる。彼らの魂を受け継いで、来年は目指せ三冠!
 そのためには、吉田高校に2学期の中間テスト期間を考慮してもらわなくてはならない。
全日本ユースの期間は絶対に外せエエエ!

よろしく。
 まだちょっと時間があったので梅田へ戻り、阪急で四条河原町へ。河原町三条へてくてくと歩いて行く途中で本とか買ったりして最終的に十字屋でCD買い込んで帰る。家へ帰る途中の車の中で改めて戴冠式アンセムとクリスマス・オラトリオを聴き、帰宅。

12月21日 長居第2陸上競技場 晴のち曇
Jユースカップ2003・決勝トーナメント2回戦
セレッソ大阪U−18 VS FC東京U−18
清水エスパルスユース VS 大分トリニータU−18

 天皇杯、トップチームはJ1王者・F鞠に1−2で敗れて冬眠に入った。やはり久保は敵に回したら最大の脅威っ・・・!しかし久保がいないと高校生相手にも互角とは、鞠も着実に久保頼みのチームになりつつあるようだな。善哉善哉。で、天皇杯はもうどうでもよくなった。
 よろしい、ならばJユースカップだ。サンフユースは平塚で11時からヴェルディ戦だが、土曜日に仕事があった身としては日帰りはなかなか難しい。お金が・・・いや行って来る金はあるけど、まだ2回戦だし、ほら、28日にも長居へ往復しないといけないから(驕慢)。でも観たい。ので、長居へ。桜VS瓦斯は次の対戦相手だし、清水VS大分は決勝で対戦するかもしれない相手だ。見といて損はあるまい。ていうか、西川のFKを見たいんですけどね。
 7時30分過ぎに目が覚めた。いかんちょっと寝坊した。身支度して朝飯食って車で家を出る。

ギロよ、太鼓を手に取れ、ロバンよ、笛を手に取れ、
太鼓と笛を鳴らせ、テュレ・リュレリュ、パタパタパン。
太鼓と笛を鳴らせ、楽しくクリスマスのことを語ろう。

昔ながらのやりかたで、王の中の王を讃えるために、
太鼓と笛を鳴らせ、テュレ・リュレリュ、パタパタパン。
太鼓と笛を鳴らせ、みんなで調子を合わせつつ・・・


クリスマス関連合唱曲集CDを聴きながら福山駅へ。9時前に着き、直近ののぞみの券を買って乗り込み、本を適当に読みながら窓の外見つつボーっとしていると新大阪に着いたので、地下鉄で長居へ。
 てってっと走って第二陸上競技場へ。スタンドに上がると、ちょうどスターティングメンバー発表。

桜: 瓦斯:
10坂本 16中山 33永露 11リ
17宇佐美 8山城 7福田 30村田
11前川 6日比 26山田 6鎌田
19楠本 4小野原 25武田 7中浜 14宮崎 4高橋 15富田 17原田
1稲田 21山本

「ホーム」の桜サポたちがホーム側に陣取り、太鼓に合わせて選手コールを行っている。トップチームは昨日ガンバに逆転勝ちしてるし、ノッてるね。周囲も(当たり前だけど)ほとんど桜を応援。アウェイ側に青赤マフラーをつけた人がちらほら見受けられるが、コアサポの姿は見られない。
 キックオフ。まずは瓦斯がリ・チュンソン倒され左サイドFKゲット。村田と宮崎が立ち、宮崎が入れるが誰にも合わず。さらにCKを得、ニアへのキックを高橋が返してもう一度クロスも桜がクリア。スローインを受けた福田が切り込んでミドルを撃つも当たり損ねて右にはずれ。桜はお返しとばかりに前川のフィードに中山が右サイド飛び出して粘りCKゲット。前川のキックはヘッドではね返される。
 桜は右サイドの中浜がえらく前へ張り出す。アグレッシブよろしくな感じで、いい。その中浜からパスを繋いで左へ展開し日比のミドルシュート!GKキャッチ。桜がペースを握り始めた。中盤のプレスから日比、前川がボールを奪い、中浜が右サイドを切り裂き、中山がどんどんスペースを突く。右に開いた日比がクロス!これがブロックに行こうと飛び込んだDF高橋の股間にモロォォォ!高橋悶絶、運び出される。腰をトントンされたりして、しばらくして復帰。左から山城→右の日比と繋ぎ、抜けるところ倒されFK。前川キックはGKへ。右から中山がドリブルで切り込み、PA内キープ、ボールがこぼれたところに中浜が飛び込み、交錯し大きく宙を舞って倒れる、が主審家本さんはすかさず中浜にシミュレーションのイエロー提示。ちとリアクションが大袈裟すぎだったッ!
 桜の攻撃は続く。右から日比がドリブルで上がるところ福田が倒してFK。ゴール前に入れるがGK山本がパンチ、これが李に渡ってドリブル開始・・・するところ楠本が倒してイエロー。しかしまだまだ攻撃、右サイド中浜キープ、日比がフォローに来て抜けて行くところ鎌田が倒してイエロー。FKタテに入る、受けた日比がヒール、反転で中に入ろうとするが止められる。しかし日比、中盤の底から前線までよく動き回ってる。テクニックもあるし、ボールに絡みまくって中盤を掌握している。いいプレイヤーだ。山城はさすがにマークされており、いまいち輝きがない。左サイド宇佐美が倒されFK、前川のキックに長身・坂本が飛び込むがDFクリア。
 一方的!桜の圧倒的攻勢。東京はまともにボールを繋ぐことができず、李・永露どころか福田・村田まで消えてしまう状況で、シュートを撃つどころではない。前川と日比が利きまくり。宇佐美のクロス、中山にわずかに合わず。中盤のカットから日比のロングシュート!ゴール左上スミをかすめるように飛んでゆき、スタンドがどっと沸いた。このあと瓦斯、ロングフィードのこぼれを李がシュートするが、枠を捉えず。山城キープから中山にクサビ、落として坂本シュート!右に外れる。
 瓦斯、左サイドから李が強引突破、倒されFK。福田のキックに高橋飛び込むも、桜クリア。このクリアを山城がキープし(彼が持つとスタンドからは「純也〜!」と黄色い声援が飛びまくる)、スルーパス!中山が抜け出すところ倒されFK。ゴール正面、PAちょい外。直接狙える位置。前川と小野原がボールの左右に立つ。どっちでもいい位置・・・・・・・前川キック!は上に外れた。瓦斯、ハーフウェイラインからのFKを右から折り返して中央李がヘッド!は威力なくGKキャッチ。左サイド抜けようとした中山が倒されFKゲット。中山はしばらく倒れたままだったが、立ち上がった。前川のFKはGKキャッチ。今日はいまいち右足のキレがよくないようだ。劣勢の瓦斯、鎌田がドリブルからロングシュートを放つが、大きく右に外れた。この辺から当初右村田、左福田だった二人のポジションが入れ替わる場面が出てくる。

 39分、桜、左からのFK、中山が競ったこぼれを左から走り込んだ山城がダイレクトシュート!DFに当たって左CK。キック!ゴール前に飛び、大混戦になる。団子になって蹴り合い、こぼれを前川が拾って宇佐美に入れ、宇佐美クロス!ファーに飛び、坂本がヘッドで折り返して―――中央フリーの中山!やった!ヘッド!GKどうしようもない、決まっtいやライン上のDFクリア―――!!惜しい!スタンド悲鳴。
 瓦斯反撃、鎌田からロングスルーパス、中央から永露が抜け出すが楠本が戻ってきて体を寄せ、奪ってクリア。さらに右の村田がドリブルで中央切り込んでミドルシュート!は上に外れて村田、ぴょんと跳んで悔しがる。桜、少しプレスが甘くなったか?と、またも右から村田、タテにぽんと蹴り出して一人かわし右サイド突破!そして折り返したところに李が走り込み、ちょんとワンタッチで一人振り切り、グイッと持ち込んでゴール正面、そしてドンと左足一閃!
ゴール!!
GKの動きを冷静に見切りゴール右スミに突き刺して、前半終了間際44分、劣勢のFC東京が貴重な先制弾!李は雄叫びを上げる!そして前半終了。

 完全に桜のペースだったのだが、瓦斯がホントに一発で先制してしまった。これだから怖い。しかしこのまま攻めていけば追いつけるだろう。
 平塚の状況は、サンフ2−0ヴェルディ。西山と纉cのゴールで、ヴェルディはシュートすら撃てない状況らしい。西山くん、川崎関係者やサポの前で張り切っているね。
 外の売店で食べ物買っているうちに正午の時報。いかん、と引き返すもすでに後半は始まっていた。
 日比が深いタックルを受け転倒!笛はない、しかし日比立てない!プレイは続行、なかなか切れなかったがGK稲田がボールキャッチし蹴り出す。スタンドからは「審判、(ゲームを)止めろや!!」の怒りの声が飛んでいた。担架で運び出される、田坂コーチが「ユーシ!」と背番号14の下釜を呼び寄せる。日比治療を受ける、しかし×が出てしまった。かくて下釜が投入される。中盤で利きまくっていた日比がいないと、桜はつらいのでは・・・
 瓦斯が押し返してきた。ハーフタイムの指示できっちり立て直したようだ。村田と福田にボールが展開できるようになっている。李にもボールが入るようになった。李は少々当たられてもびくともせず、逆にはね返してしまう。強い、っていうか堅い。
 桜、宇佐美に代えMF24日下。「クサカ」とアナウンスされたが、電光掲示板には「ヒノシタ」の表示が。どっちなんだよ。
 桜カウンター、山城から中山へフィード!中山抜け出す・・・がオフサイド。ちと出すのが遅かった。瓦斯、左、深いところから福田が浮き球をキープしつつ切り込みセンタリング、クリアを鎌田ミドル!外れる。鎌田から左のスペースへ展開、福田が走り込んでダイレクトでセンタリング!はDFに当たってGKキャッチ。後半は鎌田が中盤を支配している感じだ。瓦斯前線で李と小野原がぶつかる!と、当たっていった小野原のほうが腰を押さえて倒れ込んでしまった。李、鎖帷子でも着込んでいるのか?

 だが、後半も半ばを過ぎると桜がペースを握り返す。瓦斯はやや守りに入ってきたようだ。桜、中盤インターセプトしカウンター、左に開いて日下ダイレクトで折り返し、DFに当たったこぼれが山城の前へ。ちょんと中へ持ち込んでミドルシュート!は曲がりきらず右へ外れた。さらにカウンター、左に開いて日下センタリング、ファーに飛んでDFクリア、はね返されたボールに下釜走り込んでロングシュート!グンと伸びたボールがゴール右上スミを襲う!GK飛びついてパンチ!CK!スタンドがどっと沸き、ヒートアップしてきた。CK、小野原がヘッド、落ちたボールに混戦となるがクリア。しかし選手達も今のシュートに勢いづいてきた。
 桜、陣形が変わる。DF武田がFWに上がり坂本とツートップ、その下に山城と中山、両サイドに中浜と下釜が開く3−5−2となった。そして武田目掛けどんどんボールを放り込んでゆく。桜左サイドでファウルがあり、プレイが切れる。と、瓦斯右SB原田が大きくボールを蹴り出した。それを見た桜の選手が一斉にアピール!主審は原田にイエローを提示。遅延行為、しょうがない。主審、カードの裏を見る。と、急いでポケットからもう一枚のカード――レッドカードを出し、原田に掲げた。二枚目だった!退場!!たぶん一枚出してたの忘れてたと思う。でなければ今のはさすがに注意で済ませていただろう。それはともかくこれで試合の流れはハッキリした。すなわち攻めるセレッソ、守る東京。
 瓦斯、FW33永露に代えFW13仲投入。
 李がドリブルでPA侵入するも、小野原がタックルでクリアする。
 次いで瓦斯、村田に代えMF3林。時計は後半40分を回る。
 桜、左サイドに展開、クロス!坂本が中央キープし、倒されFK。ここで決めたい!小野原と前川が立つ。瓦斯は皆で壁とラインを形成。ホイッスル・・・・小野原キック!は壁に当たり、GKがキャッチ。ゴールならず!GKフィード、桜、ヘッドではね返すも受けた武田がオフサイド。これに異議を唱えた下釜にイエローが出た。焦る気持ちもわかるが、落ち着け!攻める桜、日下のクロスに坂本ポストで落として中山走り込みシュート!はDFブロック!瓦斯はもう李を残してみな引いている。日下はスリーバックの一角に下がったが、お構いなしにどんどん左サイドへ出てくる。総攻撃だ。
 ロスタイム表示。3分。
 桜、山城が右サイドゴールライン際で粘ってCKゲット。前川キック!ゴール前にいいボールが飛び、大混戦となった。瓦斯クリア、しかしこれを拾って右に展開し、クロスを入れて中山が受けシュート!DFに当たってCK。前川キック!ファーに飛んで、武田がヘッド!しかしGKキャッチ!大きく蹴り出す。もう時間はない?しかし桜あきらめない、ボールを奪って素早く左サイドに展開しスローインを得る。まだ笛は鳴らない、しかしこれがラストワンプレイだろう。さあスローイン、山城が小さな体を思い切りしならせてゴール前にボールを入れる!ニアで武田がヘッドで反らす、中央に送られたボールに両軍殺到、ボールがこぼれてPA外に転がる、そこにいたのは桜・下釜、走り込んで右足一閃!地を這う強烈な一撃は――ゴール前の密集を抜け――次いで飛びつくGKの指の先を横切り――ゴール右スミに突き刺さった。
ホイッスルと共に主審がセンターサークルを指す。

Wooooooooooooooo

瞬間スタンドが爆発した。ほぼみんなが飛び上がって腕を突き上げる。ゴールを決めた下釜が両腕を突き上げその場に倒れ込み、桜の選手たちがどっと折り重なる。ベンチも大喜び、サブの選手達もトラックで跳ね回る。空を仰ぐ瓦斯の選手達。そしてしばしの歓喜と落胆の中、キックオフを待たずして試合終了のホイッスルが吹かれ、試合は熱狂と興奮を維持したままPK戦へとなだれ込んだ。
 ブザービーターのような、本当にラストワンプレイでの起死回生ゴール!ほとんど奇跡だ!これは桜、このまま決めてしまうのか?
 しばしのインターバルのあと、コイントス。そして両チームがハーフウェイラインに並び、アウェイ側・瓦斯サイドのゴールに稲田と山本の両ゴールキーパーが向かった。桜サポが急いで場所を移す。
 先攻は瓦斯。一人目のキッカーは4番の主将・高橋知寛。稲田がゴール前で両腕を広げる。スタンドからは「イナー!」「イナ止めろー!」と声が飛ぶ。高橋のキック!


ゲット!ゴール右下に突き刺し、○。

桜の一人目は、これも4番で主将の小野原明男。

ゲット!左足一閃、ゴール右下。○。

瓦斯二人目、11番、エースのリ・チュンソン。

ゲット!左足を振り抜き右中段に決め、雄叫びを上げる。熱い奴だ。○。

桜二人目、8番、チームの顔・山城純也。
「純也ー!」「純也決めろ!」「純也決めてー!」
その声の中、ゆっくりと助走を取って・・・

ゲット!ゴール左上スミ!そこを狙うかッ!肝っ玉あるね。○。

瓦斯三人目、中盤の要の6番・鎌田次郎。

ゲット!左下。稲田も方向は読んでいたが、中段に反応したためボールは下を抜けていった。○。

桜三人目、右サイドの仕掛け人、7番・中浜雅之。

ゲット!GKの逆を衝いてコロコロと流し込み、○。
3−3、両者譲らない。

瓦斯四人目、途中出場の13番・仲正敏。(←これちょっと自信ない)

ゲット!左中段、稲田飛びつくも届かず。○。

桜四人目、プレイスキッカーの11番ボランチ・前川。

ゲット!左中段、コースは山本に読まれたものの鋭く突き刺してガッツポーズ!

双方外さず、五人目に入った。PK戦は、今年の初夏に21−20というとんでもないの(福山FC対サンフレッチェみろくの里)を見たからこれくらいは別段どうということはないが、はたしてここでどうなる。二本連続で方向を当てている稲田、次あたり来そう・・・
五人目、瓦斯はセンターバックの15番・富田賢。
助走を取り、強烈に蹴る!

ストップ!!

意表を突いてゴール中央、しかし稲田は体を残して体ではじき返した!稲田ガッツポーズ雄叫び!桜の選手達飛び上がる!スタンドも立ち上がって大歓声!富田は呆然の瓦斯×、そして桜の五人目は・・・・

下釜キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

先ほどミラクル同点ゴールを決めた背番号14・坊主頭の下釜が、凄い自信タップリげにノッシノッシと歩いてきてボールをセットした。おいおい自分で全部決めるつもりか。決めたら本日の神認定。
しかし下釜、なんか今の自分には怖いもんなしってオーラをビリビリ発散している。こりゃ、いくかな。
下釜、助走を取り・・・

ゲット!!ゴール右中段にズバリと突き刺して○!!

下釜はまた絶叫して両腕を突き上げ、そのままそっくり返って仰向けに倒れた。その上にチームメイトが爆発的なフリーランニングから次々にダイブし折り重なる。その後ろでばったりと倒れたまま動けないGK山本。かくてこのゲームは1−1ドローのPK戦5−4にて、セレッソ大阪U−18が2回戦進出を決めることとなった。
 闇から光への劇的なカタルシスに、スタンドには涙を浮かべている人もいた。大きな拍手が整列した桜、そして瓦斯の選手達に降り注ぐ。PKを外した富田が号泣していた。チームメイトがそれを抱きかかえ、声をかけながら控え室へと戻っていく。あまりにもマンガ的、いやマンガではベタ過ぎてボツ食らいそうな、凄まじいゲームだった。もうお腹一杯。次の試合はもうちょっと楽に観戦できるようなの希望。
 えと、熊4−1緑、西山、纉c2、俊介。緑のゴールは藤井くんのオウンゴールか。次は紫熊と桜狼の対決だ・・・普通にやればうちが2−0、集中していれば4−0以上で勝てる相手だが、ちょっとでも油断するとこの勢いと粘りに飲まれて瓦斯のようになる可能性、大。全日本ユースでも静学にまさかの0−1だったから、次の準決勝は決勝戦のつもりで戦うべし。もう学校は冬休み入ってるし、コンセントレーション高めて長居に乗り込もう。
 ピッチでは次の試合に出場する清水と大分の選手たちがアップを行っている。スタメンは次の通り。
清水: 大分:
10阿部 27篠田悠 13河野貴 10河内
11枝村 14三好 9石田
24鈴木 8大瀧 5吉良 23福元
15山本真
19高野美 4高柳 3村越 7森安 7尾崎 3西澤 2東 4中川
1山本海 21西川
 清水は、阿部文とか篠田とか枝村とか大瀧とか真希とか海人とか名の通ったタレントをよりどりみどり揃えているが、対する大分も知将・ファンボ・カン監督のしたたかなサッカーでそうそう後れは取らないだろう。ウチのユースもJユースカップや天皇杯では大分にPK戦に持ち込まれてやっとこ勝ったり、また負けてしまったり。全国に名をとどろかす「大分のチラベル」西川周作の活躍いかんによっては、充分勝利の目もある。2001年のJユースカップ1回戦のサンフユースVS大分U−18で、試合終了間際に交代で出てきてPK戦を守った(当時U−15所属だったが、選手登録され控えメンバーに入っていた)のを見たことがあるので、生西川は二度目。あの時はそんなに凄い選手とはわからなかった。今日はタップリと見せてもらおうかッ!とくにFK。
 スターティングメンバー発表の時、アウェイ側から太鼓と共に選手コールが!
トリサポ居テル━━━━(゚∀゚)━━━━!!
四人くらい居る!太鼓にフラッグ二本を装備し、少ないながらも堂々の応援を繰り広げている。清水のほうはご家族の方とかが中央付近に散開陣を敷いていた。
 さて、13:30キックオフ。阿部文でかいな。
 まずは清水、左サイドでFKを得るが、ゴール前に送ったボールはGKキャッチ。大分、右サイドからセンタリングを上げて中央FW10河内がヘッド!これもGKキャッチ。河内今度は左へ流れキープ、森安と競り合うがファウルで清水ボール。清水、右の真希から大きくサイドチェンジ!枝村が受けて前へ抜けようとするが、DFが素早く二人付いてきっちりマーク、抜ききれずゴールキックに。大分、「本職はDFでセンターFWもやっちゃったりするけどこの日はボランチで阿部文見てます」の吉良から前線へフィード、河内がうまくマーカーをブロックしてボールを受け反転シュート!は当たりそこねてGKキャッチ。清水、森安と枝村のワンツーから右サイドえぐってCKを得る。大瀧のキックに中央誰か触ったが、ボールはわずかに左へ外れた。清水FKを得る。ちょんと蹴り出し山本真希のミドルシュート!矢のような一撃だったが、GK西川が見事な反応でストップ!こぼれたボールをキャッチ、するときに篠田が突っ込んできて交錯!西川倒れてしばらく起き上がれなかったが、何とか立ち上がった。問題ないようだ。
 中盤を支配する清水、中央から阿部にボールが渡り、右へやや流れつつドリブルで持ち上がり、左へスルーパス!DFの外側からスッと入ってきた枝村?(篠田?)がボールを受けPA侵入、したところで引っ掛けられて転倒、ホイッスルが吹かれ主審がペナルティスポットを指した。PK!
「大瀧蹴れー!」
とベンチから大声が飛んだ。大瀧がボールをセット。ゴール前で西川が両腕を広げる。勝負。
大瀧、助走を取り左足一閃!

キャッチィィィ!!

ゴール右下を狙ったキックを完全に見切って完全捕球。そして立ち上がると前線へ矢のようなキックフィード!石田がヘッドで落としそのままキープ、ちょんと落としたところに河内走り込んでシュート!右に外れる。

 清水、左から一気にサイドチェンジ、右の大瀧が受けて中を上がる森安にはたき、森安が篠田に楔を打ち込むと篠田再び外にはたいてそこには大瀧!センタリング!はGK西川がキャッチするも、ビューティフルな攻撃だった。
 大分、河内が三好とのワンツーで抜け出そうとするが高柳がきっちりと対処し、ゴールライン外にボールを追い出す。清水ゴールキックに中盤阿部と吉良が競り合う!この二人のバトルはなかなか見ごたえがあっていい。
 それからは中盤を支配しボールを丁寧に繋いで攻める清水と、ボールを奪って素早く前線に展開しシュートに持って行く大分の、典型的なポゼッションVSカウンターの戦いとなった。清水、右から大瀧のFK、クリアを枝村がロングシュート!ボールは上に外れたが、反応した西川がゴールポストにぶつかってちょっと痛む。さらに清水、篠田→阿部→枝村→大瀧と流れるようなダイレクトパスでPA侵入、シュート!は西川押さえる。これに対して大分は河内を中心とした鋭いカウンターで対抗、その中、ファンボ監督が15番・島田を呼んだ。
 選手交代、FW13河野貴に代わってMF15島田。
 大分カウンター、河内から石田に開き、石田が二人の間を通してクロスを上げるも河内に合わず。河内は飛んでくるフィードを的確に処理、ドリブルで持ち込んだりスペースにパスを出したり粘り強くキープしたりシュートに行ったりと、攻撃全般にからみまくる。清水の選手が突っかけてもたいてい平然とかわしてパスを出してしまい、抑えようがない。ただ大分は、彼がチャンスメイクすると点を取る人間がいないので、そこが苦しいところだ。大分、FKから中川がボールを入れ、クリアしたこぼれを福元がシュート!は右にはずれ。清水、右から篠田が切り込むが大分にストップされる、こぼれを真希が思い切ってロングシュート!インにかかったグラウンダーのボールが曲がりながらファーに外れてゆく・・・ところへ鈴木が飛び込む!がわずかに合わない。大分、右サイドでFKゲット、中川がキック!三好、吉良跳ぶ!がGK山本海人キャッチ。そういえば大分、吉良がセンターFWに上がっている。

 清水スローイン、篠田が森安に入れ、森安センタリング!西川パンチ。しかしボールを拾うと左へ展開、折り返す、と中央大瀧フリー!トラップ、シュート!西川捕れない、決まttポスト直撃ィィィ!はね返りに篠田詰めてシュー・・・トミス!の前にオフサイドの旗が上がった。
 ロスタイム4分。主に西川の治療で結構時間かかったし・・・大分FK、中川キック!と、飛び込んだ鈴木、至近距離から後頭部でブロック!うひゃあ根性。石崎くんかよ!大分が前半終了間際にもういちどFKを得、中川のキックを森安がクリア、CKに。島田のキック、は中央はね返し、互角の前半が終了した。
 清水のほうがよりゴールに迫るものの、大分DF陣が体を張った守りでなかなかシュートを撃たせない。どちらかというと、大分のほうがプランどおりのサッカーを遂行している感じ。どっちに転ぶかわからない。
 平塚のほうは、市原がリードしているようだ。川崎、昨日の天皇杯に続き、二日連続で市原に屈してしまうのか!?
 後半開始。大分はさっき出た島田をもう引っ込めてFW11小手川を投入、吉良をまたボランチに下げた。何かあったのか、戦術的交代なのか。
 まずは大分、小手川のポスト、河内がダイレクトで右に展開、石田がドリブルで中に切り込みPA侵入、シュート!直前に清水背後からタックル、ボールが浮いてシュートは上に外れる、石田はそのまま倒れて動けなくなる。担架が入って運び出されるが、バツが出た。その間にも試合続行、右からフィード、中央河内が抜け出しPA侵入、するところ村越が倒す!ホイッスルが鳴って村越にイエロー!PAやや外、ペナルティアーク右のあたりからのFK。と、いうことは・・・・
チラベルキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
 GK西川が小走りに上がってきてボールを拾い、セットした。後ろには多めに人が下がる。清水は壁を形成する。GK海人が指示を出す。これを止めてカウンターにいけるか。ピッチサイドでは大分、負傷の石田に交代投入の28番・甲斐がスタンバイする。西川、ゆっくりと下がり、ゴールをにらむ。どんなキックを見せるのか?ゴクリ。
 ゆっくりと走り込み、左足一閃!
バン!!!!
凄まじい威力で撃ち出されたボールは壁を越えると急激にドライブし、跳んだGK海人のセーブを一顧だにせずゴール向け急降下したが、その直前、バーに阻まれ凄い音を立ててフィールドにはね返った。その勢いもとんでもなく、ゴール前の誰もそれに反応できずにボールはPA外にワンバウンドして飛び出し―――清水がキープした。
 マズ―――!!西川、戻る!清水、前線に蹴り出す!これを福元がカット!思い切り蹴り返す!GKキャッチ。この間に西川は自陣ゴール前へ戻っていった。しかし西川、凄い左足。あのスピードでドライブさせるかよ。久々にゾクリとするFKを見たッ!
 大分、石田に代え甲斐を投入する。
 吉良がドリブルで持ち上がりスルーパス!小手川が抜け出すが、海人がPAを飛び出してクリアする。スローイン、河内が受けて折り返し、甲斐がバウンドを合わせてシュート!海人セーブ!CKに。中川キック!中央はね返すも、こぼれを福元シュート!上へ外れる。今度は清水、阿部が枝村に落とし、枝村がドリブルで割って入ってシュート!DFがブロックしてクリア。今度は鈴木が大きくサイドチェンジ、大瀧が落として真希クロス、これをニア阿部スルー、さらに中央篠田スルー!そしてファーに完全フリーの枝村ァァァ!西川と一対一、シュート!
セ―――ブ!!西川、鋭い反応で至近距離からのシュートをキャッチ!ムッハー、どっちもスゲー!!
 大分、右サイド高いところで河内がDFとボールを競り合う。清水クリア、しかし小さく甲斐がカット、中を見てクロス!中央小手川が飛び込む!がわずかに合わず。大分、中盤の底の福元が獅子奮迅の働き。中盤で汗をかきまくってボールを奪いまくり、吉良がその前で自由に攻撃に絡む。清水、阿部から枝村へ、遠目からシュートを放つが枠を捉えず。ゴールキック、中盤で吉良が競り合うが、背後からファウル気味のチャージを受ける。それが二度にわたり、さらに主審からファウル判定がなされないことでキレたのか、ファンボ監督が激怒し飛び出してキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!ほとんどタッチライン際まで出てきて怒鳴り散らす。プレイが切れた時、主審がファンボ監督の所へ歩み寄る。双方しばらく会話を交わし、監督は引き返して行った。いい収め方・・・!辺見とかならすぐにイエロー出すだろう。
 清水、自陣からのFK、一気にゴール前へ!これに阿部が競り勝ちヘッド!は西川キャッチ。右サイド、枝村が倒されFKゲット。PA右外。大瀧キック!は壁に当たりCKに。大瀧キック!クリア!河内と森安が競り合い、河内のファウルで清水ボール。左サイドから真希キック!ファーサイドで大瀧ダイレクトで折り返し、中央阿部が足を伸ばす!が届かず!
 河内が右からドリブルで切り込みPA侵入、倒される!が笛はなし。今度は枝村がドリブルで右サイドを破りセンタリング!DFに当たったこぼれを再びキープして落とし、走り込んだ真希がミドルシュート!一直線にゴール目掛け飛んでいったが、GK西川ががっちりキャッチ。大分反撃、中央から河内が持ち上がり、小手川にスルーパス!「オフサイド!」と声が上がるがオフサイドはない!(でも自分もオフサイドと思う)ボールは小手川に渡る、しかしトラップミスで右に流れる、それでもタテに切り込んでセンタリング!DFクリアしてCKに。中川のキックは清水がニアではね返す。またも河内、清水の横パスをカットしてドリブルで上がりスルーパス!小手川抜け出すが、オフサイドフラッグが上がる。いや今のはオンサイドだろうー。さっきのとバランス取ったな副審!それにしても河内、大車輪。
 中盤のフィードボール競り合い、河内に高野が豪快にのしかかって河内倒れる。高野にイエロー。
 後半30分を回った。大分右サイドで河内キープ、切り返して中に切り込みスルーパス一閃、右から中川が飛び出し完全に裏を取った。そのままドリブルで独走しGKと一対一、シュートだ!・・・と思ったらなぜか内側に切り返すゥ!?でもちょっと大きい、DFが二人戻ってくる、中川シュート!は上に外れてしまった。今度は左サイド、甲斐がドリブルで突っ込みシュート!DFに当たる。甲斐はボールの飛ぶところ、追いつけそうになくとも全力で追いかけてゆく。そのスピードと運動量のケアに清水DF陣は少なからず忙殺されていた。
 枝村から中央を通すスルーパス!阿部がうまく体を入れDFの前に出てボールを受け、反転シュート!はジャストミートせず西川キャッチ。
 清水、選手交代。高野に代えMF20柴田投入。「大瀧!左来い!」とのお達しがあり、柴田が右で大瀧が左に回り、鈴木は左SBに下がった。
 中盤のクロスプレイで福元が倒れる、しかし清水はボールを出さずに攻撃続行!シュートにまで持ち込むが枠を外れる。西川がそのままゴールライン外に追い出すが、背後に走ってきていた阿部が西川をドンと突き飛ばす。西川もんどりうって倒れる。大分の選手が一斉にアピールするが、警告はない。しかし清水、ちと焦りすぎですな。鹿島(トップのね)みたいなことしちゃいけねえや。その直後、清水のバックパスに小手川が追いすがってGKにチャージ!海人ひっくり返り、主審は先ほどの報復行為とみなし小手川にイエローを出した。大分サポたちは「さっきのはええんかー!」と怒鳴ったが、これはまあしょうがない。
 大分、右からスローイン。中川がロングスロー!こぼれを福元ミドルシュート!これがゴール前の密集地に引っかかって大混戦となるが、清水がクリア。清水は枝村が大分PA前でキープするも福元がカットする。そして左から河内がドリブルで上がる!どんどん持ち上がり、タテへ抜ける!ところで村越に倒される!ホイッスルが鳴り、主審がイエローカードを右手で抜き、さらに左手をポケットに入れファウル位置に立つと、村越にイエロー提示、さらにレッドを抜いて掲げた。村越二枚目退場!二枚とも河内を止めきれずのカードだった。
 さてフリーキック、左サイドから中川が入れる!低いボール、清水クリア、こぼれをもう一度クロス、は海人キャッチ。
 ロスタイム突入、3分。
 福元が中盤でカット、狭いところを右吉良に通してタテに入れ、河内が抜けてセンタリング!はクリア。今度は河内のキープから右へスルーパス!これに吉良が反応し抜け出す!ドリブルで突進、PAに入る、シュートだ!しかし吉良は中央に折り返し、小手川がダイレクトでシュート!上へ外れる。そこは自分で撃ってほしかったァァァ!!
 清水、篠田に代え2番。名前を聴いてる余裕ありません。
 大分、ロングボールを前線に、河内が走り込む、鈴木がクリアしCK。清水、17番がスタンバイするも、このセットプレイでは交代を自重。中川キック!中央にいいボールが飛んで混戦!ボールがしばしピンボールするが、清水がクリア!ここでホイッスルが鳴り、90分が終了した。この試合もPK戦に突入。
 かたや山本海人、かたや西川周作、各年代屈指のGKによるPK対決。これは面白くなりそうだ。
第一試合と同じくアウェイ側ゴールで行われる。先攻は大分。

大分一人目、主将・左サイドバックの尾崎雄二。海人、大きく両腕を広げる。長身かつ腕が長い?ので、ゴールが小さく見える。これはキッカーにはプレッシャーとなるか・・・?キック!

ゲット!左中段に突き刺し1−0。

清水一人目、テクニシャン枝村匠馬。どこを狙う・・・

ストップ!!左下、西川ドンピシャで止めた!西川起き上がって胸をドンドンと叩き、チームメイトとサポーターにガッツポーズ!
1−0のまま。

大分二人目はプレイスキッカー・中川裕智。

外した!!上を狙ったボールはそのままバーを越えてしまう!1−0のまま!

清水二人目は攻守の要・山本真希。

ゲット!見事に西川の逆を衝き右下に突き刺し1−1イーブンに!

大分三人目はセンターバックの西澤孝一。えらい神経質にボールをセットしなおす。ちょっと大丈夫か?外しそうなパターンだが・・・

ゲット!右中段にズバッと決めた。2−1。

清水三人目はセンターバックの高柳一誠、じゃなかった亮太。

ゲット!右上スミへ正確にコントロール!2−2。

大分四人目は・・・西川周作キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!ゴール前から戻ってくるとボールを受け取ってセット。助走はほとんど取らない。キック!

ゲット!矢のように右下に突き刺した。3−2。

清水四人目は、エース・阿部文一朗。ボールをセットするが、主審より位置がちょっと違うと注意を受け、セットしなおす。これが集中に影響するか・・・?

ゲット!左中段に突き刺す!3−3。

大分五人目、途中出場のストライカー・小手川正忠。

ゲット!左中段。4−3。

清水五人目は、プレイスキッカーのレフティ・大瀧義史。西川がボールを拾ってペナルティスポットにセットしゴール前に戻ったが、大瀧は自分でセットしなおす。西川の挑発に、前半に一度PKを止められている大瀧の精神は・・・・キック!

ゲット!ゴール右下に突き刺し4−4!今度は外さなかった。そしてサドンデスに入る。

大分、これからのキッカーは大丈夫かな。清水はこういうことみんな上手そうだけど・・・六人目、三好洋央。

外した!!ボールはゴール左に外れる。4−4変わらず!いきなり外してしまったかー!

清水六人目は、右サイドバックの森安洋文。決めるか、それとも西川が止めてサドンデス続行か・・・

(σ・∀・)σゲッツ!!ゴール左下!5−4、サドンデス六人目で決着!

森安がたちまちオレンジの壁に包まれて見えなくなる。その後ろでは西川が仰向けになり、両手で顔を押さえて動かない。主審に促されてもしばらくは立ち上がれなかったが、トリニータコール、そして西川コールを聞いてようやく起き上がった。そして整列。拍手っ・・・!
 0−0ドロー、そしてPK5−4で、清水エスパルスユースが2回戦に駒を進める。いや、死闘だった。大分のほうが「思う壺」な試合展開だったが、最後の詰めを欠いた。清水の流れるようなパス回しはさすが。サイドチェンジも大胆かつ正確。大分の堅い守備には手を焼いていたが、ウチのユースとだと、結構攻め合いになるんじゃないだろうか。中盤で激しいプレスを仕掛けたい・・・
 トリサポの元に挨拶に行く大分U−18の選手達を横目に見ながら、スタンドを出る。今日は白熱のギリギリの戦いを連続で観たので、もうお腹一杯デス。しかもタダで。もう23日の天皇杯は観に行く必要なしだ。
 梅田に戻って、いつの間にか改装しやがっているタワーレコード行ってCD漁る。ここは相変わらず濃いCDがなくってつまらないが、しかし「爆裂指揮者」エンリケ・バティス特集があったので、ベートーフェンの交響曲全集、ヴェルディの序曲集、あとショスタコーヴィチの交響曲第5番を買ってみた。ほかにも何枚か買って(ディエゴ・ファゾリス指揮スイス放送合唱団ほかによるパーセルの《めでたし!輝かしきセシリアよ》他収録のCDゲットォォォ!)、あと阪神百貨店行ってワイン試飲しまくって何本か買って帰った。

12月14日 吉田サッカー公園 晴
Jユースカップ2003・決勝トーナメント1回戦
VS鹿島アントラーズユース

  風邪が治らないー。今週、一日休んだもののあんまりよくならず、土曜日に仕事が終わったあとは完全に消耗して気分が悪くて、ベッドに倒れこんだらそのまま寝てしまって、悪夢をさんざん見て、起きたらぐったり疲れていて、気分がやっと良くなったのは9時を回ってから。起き上がろうとすると腰に痛みが走る。何かもう満身創痍。でも行くぞ・・・・やっとこ10時30分少し前に家を出る。
 トップチームは西京極で天皇杯3回戦・京都戦。広島とびんごのジュニアユース勢はそれぞれ習志野と名古屋で高円宮杯。で、ユースは吉田サッカー公園にてJユースカップ2003決勝トーナメント1回戦。相手は鹿島アントラーズユース。今年の小鹿は特に目立ったクラッキもいないということで、まあそんなに苦労せず勝てるかな、と思っていた。
 クリスマスも近いので(ていうか今日は赤穂浪士討ち入りの日だが)、クリスマス関連のCDをかけつつ吉田へ向かう。まずはナクソス・レーベルの『クリスマス・ゴーズ・バロック2』。これはお馴染のクリスマス・キャロルの数々をバロック風にアレンジし、小編成の室内オーケストラにさわやかに演奏させた超おすすめの一品。1000円で買えます。「White Christmas」と「G線上のアリア」の同時演奏は「こんなことが物理的に可能なのか!」と思わず言いそうになるマッスル・ドッキング級の完全な調和。「あら野の果てに」+「ブランデンブルク協奏曲第5番」も面白い。ちなみに前作となる『クリスマス・ゴーズ・バロック』は大編成オーケストラの厚ぼったい響きがバロックぽくないのでキライ。
 次にクリスマスキャロルのCDをかけていたら眠くなってきたので、落差も大きいヴェルディのレクイエムで目を覚ましつつ走り、12時少し過ぎにサッカー公園着。
10馬屋原
>9田村
8前田俊
>23柏木
11西山
>15田中
20纉c
6田坂 5前田和
13吉村 4藤井 3中野 2高柳
16佐藤昭

リザーブ:1松岡、27槙野、15田中、17大屋、23柏木、9田村、19富成

鹿島のメンバーは、
GK1杉原、DF2滝川、3野本、4川原、7鈴木、MF5吉澤、8田嶋、10山本、6中村、FW9元川、11湯本
リザーブ:GK16青木、DF12後藤、17平野、14海老原、MF13槇峰、18関野、FW15黒澤
4−4−2DVの、トップチームと同じ形。

 すでに試合は始まっており、中盤で激しいぶつかり合いが展開されている。サンフが西山、俊介、纉cの飛び出しに素早くボール供給でやや押している・・・と見えたが、鹿が押し返してきた。右CK、中村翼のキックに中央野本ヘッド!昭大パンチ!で後ろへ反らせ、もう一回CK。中村のキック、今度はクリア。今度は野本がカット、そのままドリブルで持ち上がって右サイドバックの滝川にはたき、滝川がタテに抜けてセンタリングにニア元川が飛び込む!がサンフもしっかり体を寄せ、ゴール向けシュートさせず、ゴールキックに持ち込む。野本、山本、滝川あたりの動きがいい。
 サンフ、右サイドで西山がキープ、ドリブルで中へ切り込むところ引っ掛けられFKゲット。右サイドFK、西山が直接狙う!が上へ外れる。藤井のフィードに馬屋原がポストで左に落とし、俊介が一人かわして切り込みセンタリング!ファーのカズに合わず。今度は吉村フィード、左サイド上がっていった田坂が受けてクロス!は合わない。しかしロングボール主体のサッカーなので、鹿に拾われサイドアタックを食らうという悪いパターン。もっと精度を・・・と、一誠からサイドチェンジ!受けた吉村が一気にスピードでDFを振り切り左足シュート!右に外れる。鹿島のフィード、クリアのこぼれを山本拓弥がミドルシュート!は昭大の正面。
 右のほうでカズがボールキープ、しかし鹿が背後からチェックしてボールを奪う。すぐ取り返したものの、誰もカズに対して声を出さなかったことで森山監督が声を荒げる。
「声出してやれよ!」
しかし相変わらず選手間で声が出ないので、
「しゃべれよオイ!!」
とかなり怒ったような調子で叫んだ。鹿島のほうは選手どうしてよく声が出ており、特にDF野本は隣にいるキャプテンの川原の指示をかき消さんばかり、ていうか完全にかき消す速射砲。
「こいつらたいしたことない、勝てるで勝てるで!」
とか、こっちからしたらムカドタマーな挑発セリフも連発。すぐそばで聞いているサンフ攻撃陣は相当カリカリ来てるんじゃないだろうか。
 サンフ左スローイン、吉村が入れて俊介がタテに入れ、西山が深いところでキープしセンタリング、ニアに俊介が飛び込んだが枠に飛ばせず。今度は田坂、ハーフウェイライン手前左サイドでボールを受けるやそのままドリブルで中央突破!どんどんボールを持ち込み、マーカー三人を引き連れつつ右に流れ、タテにグッともう一度持ち込んでシュート!!上に外れたものの、フェンス外をぐるりと囲んだ観衆から歓声が上がる。いかにも田坂、というプレイだった。
 サンフの前線で西山と野本が接触、西山が脚を押さえて倒れ込む。しかし笛はない、鹿島がカウンター気味に抜けるところ田坂が倒して鹿島のFK。山本と中村が立ち、山本が蹴るもクリア。サンフ、中盤から左に開き吉村、すぐに中へリターンし受けたカズがスルーパス!合わなかったものの、こういう攻撃を増やしたい。
 高萩がやってきて、ベンチの面々に手を振っていた。お、今日のサテライトに出るの?次いで広島皆実ご一行様到着。このゲームのあと、サテライトと皆実の練習試合が行われることになっている。
 鹿島は前半終了間際になると動きが落ちてきた。サンフ、左サイドからパスを繋いで右の一誠に展開、一誠がタテにズバッと入れて俊介が受け、そのままドリブルで突っ込んでマーカー二人をかわしシュート!上に外れる。ロスタイムは1分。左サイドから崩して纉cがキープ、CKを得る。キック!ゴール前を横断し、ファーの中野がシュート!枠を捉えず。ここで前半が終了した。
 何か動き悪いな。アウェイの鹿島のほうが動けているってどういうことだ。鹿島もあんなに飛ばして最後までもたんだろう。何か変なゲームだ・・・と思って選手のご家族の方に訊いてみると、1−0でサンフがリードとのことだった。前半2分、ロングボールを受けた俊介がDFをかわしざまゴールに突き刺したそうで、それからサンフが落ち着いて引き気味となってしまい、鹿島が押し込む格好となったようだ。早い時間帯の先制点で逆にペースを乱してしまった・・・これだからサッカーは難しい。
 ところで森脇くんがサブにもいないですけど、どうしたんですか?
「体調不良、いうことじゃけど・・・首から上の体調不良じゃないかいう話が」
まさか・・・先週終わった期末テストが大きく影響しているんですかーッ!森脇くん、今ちゃんと来てるしなあ。レギュラーなんだし、ここに来れるくらいならサブくらいには入っていてもおかしくないのに。やはり赤t・・・いや森脇くんの名誉のためにもこれ以上詮索することはよそう。あーもーでも森脇くんいないと右サイドの攻めに迫力がないよ。苦戦してるのも森脇くんがいないせいだ。まったく、日頃から予習復習体調管理はしっかりな!
 さて後半。鹿島は選手交代、FW9元川に代わりFW15黒澤。皆実の選手たちはクラブハウス二階控え室前通路で観戦に入った。
 まずはサンフ、中央繋いで左に開き俊介がドリブル突破、ゴールライン際から強引に中へ持ち込んで折り返し、中央フリーの馬屋原シュート!はモロ当たりそこねで後ろへこぼれる、それに走り込んだ西山がシュート!上に外れる。馬屋原ー!それは決めろー!鹿島のフィードを拾った一誠が裏を狙う西山に出そうとしたが鹿島にカットされ、スルーパスを通される。湯本が突進するが、カバーに入った中野が回り込んでカット、クリア!巧い守備だった。鹿島、今度は左SB鈴木がドリブルで切り込んでCKゲット。左CK、山本のキックは昭大がパンチ、こぼれを鹿島が拾い右に開いたところ俊介が倒してしまいFKに。右サイドPAやや外。中村のキック!昭大がパンチ、こぼれを田嶋がシュート!DFに当たってはね返る、こぼれを山本シュート!これがゴールに突き刺さり、鹿島が同点に追いついた。
 昭大が立てない。顔を押さえてうずくまっている。今のプレイの中で、顔に一撃を受けたらしい。もちろんファウルでゴール取り消しになるところだが、審判は誰もその現場を目撃しておらず、ゴールは認められた。あとで引き揚げてきた昭大を見ると右目の上が大きく腫れており、相当ひどくやられたみたいだった。
 俊介、ドリブルで突っかけるもシュート撃てず。ここで馬屋原に代わり田村が入った。その運動量でかきまわせ。
 昭大からフィード。前線で俊介と野本が競る。と、
「痛てっ!!」
と叫んで野本が悶絶した。ホイッスルが吹かれて鹿島ボール。俊介はそ知らぬ顔で自陣へ戻ってゆく。カードはなし。たぶん野本の言動にいい加減頭に来たから巧みにヤキ入れたと思われる。
 中盤で激しい主導権争いが始まった。パスを回すサンフにガツガツぶつかってくる(つーか削ってくる)鹿島。カズからゴール前の俊介にパスが入り、俊介は細かなタッチからマークを外すとループ気味にカーブをかけたシュート!ゴール右上スミを襲うが、GK杉原が反応してキャッチ。中央でファウルを受けFK、素早く右に開いて田坂がクロス!ファーの西山がシュート!ブロックされたこぼれを田村がダイレクトでシュート!わずかに左に外れる。左サイド吉村から西山にパス、西山キープしながら中へ切れ込み裏へスルーパス!これに二列目から纉cが抜け出しGKと一対一、シュート!は飛び出したGKが正面でがっちりキャッチ!ぬあファインセーブっ!田村がドリブルで突っ込む、ところをヒジ打ち受けファウル、イエローカードが出る。
 ここで鹿島、MF5吉澤に代えMF18関野。
 リスタート、左に開き吉村>田坂>カズと繋いでカズから田村へクサビ、右に落として纉cがシュート!GKキャッチ。今度は纉cが左サイドキープするところ、またヒジを食らってFKゲット。キッカーは田坂・・・・キック!ニアに飛んだボールに吉村が反応しヘッド!しかし体をひねりすぎたか、外れてしまった。
 鹿島、FW11湯本に代わり、MF13槇峰。
 鹿島、左サイドから切り込みシュート!GKセーブ、CKに。山本のCK!は昭大キャッチ。
 ここで西山に代え田中。
 鹿島、右サイドから攻め上がりセンタリング!これにゴール前の誰も触れず、ボールはコロコロ転がってファーにいた中村の前へ。完全フリー。まずい!トラップ、昭大と中村の一騎打ち、中村、フェイントを入れてシュート!昭大セーブ!ボールは高く跳ね上がってゴールを超える。スーパーセーブだッ!その後のCKはしっかりとはね返し、最大のピンチを脱した。
 ここでゴリ監督の指示が飛び、田坂が左FWに上がり、田中がトップ下、纉cがボランチに下がる。勝負に出た。鹿島、MF槇峰からFW黒澤にボールが入るが、藤井ががっちりとブロックする。さすが闘莉王とガチでやった男。サンフのフィード、なぜかフィードのターゲット役になっていた俊介(しかも結構競り勝つ)が競る、ところ、背後からDF鈴木がヒジ打ちで押さえた。転倒する俊介、ホイッスルが鳴る。
「あ、2枚目」
と声がした。あ、そうなのか。では・・・主審がイエローを提示、次いでレッドを提示した。2枚目累積退場、鹿島は10人となった。ラフプレイが多かったゆえ、これも当然の結果か。

 よしいける!勝つぞ!サンフ右CK、なぜか田村がボールセット。あれれと思っているとぽんと蹴り出しショートコーナー、田坂がタテにリターンし、田村がドリブルで一人かわしてゴールライン際から低いセンタリング、この軌道上に中央走り込むフリーの吉村キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!ヘッドでぶち込めェェェ!

スルー

何イイイイイイイ!?
吉村はすっと身をかがめてヘッドに行く、と思ったがそのまま頭の上をスルーさせてしまった。ボールはファーの中野の前へ、トラップしてシュート!はDFに当たり、クリアされる。ちょっと待て吉村おまえなんでヘッドせんのじゃ中野がスルーしろとか言うたんかそれにしてもゴール前フリーで走り込んだら何がどうあれ撃たにゃいけまーが合わせるだけじゃろーがと頭がぐるぐるしているうちにまたサンフが攻め入る、右サイド中野から吉村へサイドチェンジ、田坂とワンツーで敵陣深く抉り抜き、センタリング!GK捕りに行く、が捕れずにファンブル後ろへ反らす、落下点ファーサイドに俊介イタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!落ちてくるところダイレクトで右足シュート!

宇宙開発

_| ̄|〇
右足ではコントロールできませんか・・・ていうか当てるだけでええやんけ。思い切り振ってどないしますのん!
 残り時間が少なくなってゆく。鹿島は一人少ないゆえこのままPK戦(延長ナシの即PK戦)でも御の字だろうが、押しているこちらはそういうわけにはいかない。森山監督からもう一度指示が出て、田村と俊介のツートップ、二列目右に田中、左に田坂が開き、両サイドバックが中盤にまで上がってきた。ボディブローのサイドアタックを徹底させるようだ。田村にクサビが入り、キープするところファウルを受けFK。展開してクリアされスローイン、素早く入れて田坂が中を見てクロス、俊介が受け、キープから反転シュート!しかしGKセーブ!杉原当たってるなあちくしょー!CKに。
 左CK、田坂が向かう。時間はない、これで決めろよー!キック!低く速いボールがニアに飛ぶ。ニアサイドの鹿島選手がヘッドでクリアにいく、当たった?ボールはしかしそのままの勢いで飛び―――ゴール右スミに突き刺さった。

ゴール!2−1勝ち越し!!

田坂が笑いながらバンザイする。ニアサイドでは、鹿島の選手が一人
_| ̄|〇
となっていたので、たぶん彼の頭にかすって入ってしまったんだろう。気にするな、公式記録は田坂のゴールだ!
(そういう問題ではないが)
 鹿島、再び前に出てくる。そして、ロスタイム3分に入った。と、吉村が左サイドでドリブル開始!前掛かりになった鹿島の薄い守備を突き、自陣から凄まじいスピードで一気に鹿島ゴール前まで持ち上がり、シュート!は右にそれ、ファーで田中が拾ってクロス!はGKキャッチ。
 選手交代、サンフは俊介に代え柏木、鹿島はボランチのMF8田嶋に代えDF12後藤。サンフは田坂が深いところでキープし時間を稼ぐ。鹿島はさらに選手交代、キャプテンのDF4川原に代えDF17平野。ボールを取り返した鹿島、ロングスローでゴール前へ!しかしDFがきっちりとクリア!鹿島は最後に左サイドから深く攻め入るものの、サンフはきっちりと寄せてスライディングでボールを奪いフリーの味方に繋ぎ、サイドを変えて蹴り出したところでホイッスルが鳴り、試合終了!勝った!ハラハラさせて、もう!
 両チーム整列して挨拶。サンフの面々は、ゴール裏でコールを続けていたサポーターたちに挨拶に行く。こういう時はいつも藤井くんが先頭になる。ホントに義理堅い性格。来年は彼がキャプテン?でも選手のご家族の方々によれば、
真面目すぎるから、どうかなあ」
ということらしいが。
 サポーターたちは、遠路はるばるやってきて激戦を繰り広げた鹿島の面々も、
「カシーマアントラーズ!」
コールで称える。ちとラフプレイが多かったが、テクニックに戦術眼を兼ね備え、流れるようなサイドアタックを見せるさまはさすがあの鹿の弟分といったところだった。代表に不足気味のラテラウをどんどん育成してもらいたい。
 サンフの選手たちが出てくると、女性陣が一誠に、いや一斉に出待ち。でも一誠に、でもあながち間違いでもない。高萩が抜けたあとは彼が一番人気だろうか?入れ違いにサテライト、そして皆実の選手がピッチでアップを始める。沢田さんいる、恭平いる、梅田もいる、西嶋いる、尾崎さんはいないな。マツダのロゴの入った練習ユニ?(両脇下部分がオレンジライン縁取りで白抜き)は、サカつくのユニっぽくて結構好き。正式採用してほしい気がした。


(続く。かも。ていうか「ニアサイドの」と打とうとしたら「二浅井殿」と変換されて困りました)

11月9日 美作総合運動公園 曇
高円宮杯第15回全日本ユース(U−15)選手権中国地域予選・決勝
サンフレッチェ広島FCジュニアユースVSサンフレッチェびんごジュニアユースFC

 前日の劇的勝利から一夜明け、起きる。TVつけたら仮面ライダー555やってた。草加はあいかわらず空気読めてないというか何と言うか、バカ丸出しですね。つかこのシリアス漫才みたいな頭の悪い脚本なんとかならんか。その後の、最近「うっ・・・!こ、これは母さんのドレスだッ!!じ・・・地獄へ落としてやるッ!!」な感じでハードな展開のナージャ見てたら間に合わなくなるので、ここで家を出る。英国帰ったら中華街で東洋の毒薬買えよ。
 案下某生再説(それはさておき)、福山東ICから山陽道に乗り、岡山JCから岡山道を経由、北房JCから東へ折れ、津山のもう一つ向こうの美作ICで下りる。紅葉の季節だが、時折雨のぱらつく曇天ゆえ、左右の山々も重く沈んだ色合いだった。残念。下へ下りると国道を走り、途中のコンビニで弁当買って食べ、運動公園へ。湯郷温泉の前をスルーして右折、山を上ると標識があった。右折して運動公園敷地内へ。
 坂を上ると、右手に野球場。少年野球やってる。少し上に体育館らしきもの。ここの駐車場に停める。道路を挟んだ向かいがラグビー・サッカー場になっていた。2005年の「晴れの国おかやま国体」のラグビー競技はここでやるようだ。ちなみにサッカーは桃スタでやる。すたすた歩いて坂を上り、芝生グラウンドへ。ちょうど両チームが円陣を組み、気合を一発かましたところだった。広島がホームの紫、びんごがアウェイの白。
 話によると今年の中国地域代表は2チームらしく、すでに決勝に残った広島とびんごが出場権を獲得スミで、ともに今日は主力お休みらしい。なにー!うわびんごは9,10,11の前線トライアングルが誰もいねー!何だよこっちはガチンコ勝負期待してたのに。おや広島は横竹に平繁に植野がいますね。
広島: 11横竹 14村松 びんご: 17宮本 20岡本
15瀧本 8天根
>17金城
13村上 15大西 19
12酒井 10平繁
>20田中貴
13高橋翔 14小西 7大田
9植野
>19山根
3林 18加藤 12 2上谷 4永福
16兼田 16
(背番号は広島県予選のときとはまた少し変わっているみたい。
びんごの選手名は不明。選手間のコーチングを耳で拾って記入。間違っていたら訂正連絡いただきたく)
な、なんだってー!!
平繁がボランチ、植野がストッパーに入っている。これは・・・どうなるんだ?見せてもらおうかッ!!
 中盤互角の競り合い。ともに素早くパスを繋いで前へボールを運び、ギャラリーの少年達も「パス速いなー」と漏らす。まずはびんご、縦パスから17番(宮本?)が抜け出すが、GK兼田が飛び出し、スライディングでクリアする。対するサンフ、左サイドでボールキープし倒されてFKゲット。敵陣ライン際からのFK、平繁が向かう。助走を取り、キック!速いボールがニアに曲がり落ちる、GK飛び出してパンチに行く、その鼻先に横竹がジャンプ一番飛び込み、ヘッド!反らせ気味に浮かせたボールがGKの上を越え―――ゴールに収まった。5分、早くも広島が先制!
 反撃のびんご、広島GK兼田のフィードミスをカットして素早く前へ!残っていた小西が受けたが戻りオフサイド。広島、中盤で平繁が強引にカット、そのままドリブルで持ち上がってチップキック気味に右を走る村松の前方スペースへパス!走る村松、GK飛び出す、交錯プレイのタイミング、GK、捕れないと判断してゴールライン外にはじき出しCKに。右CK、天根の左足!はファー平繁折り返せずライン割る。またも平繁がカット、村松へスルーパス!村松走るが、DF2(上谷?)がブロックしてGKがキャッチ。広島、中盤からフィード、前線で待ち構えた横竹がこれを反転しながらのダイレクトボレーでゴールに蹴り込んだが、オフサイドフラッグが上がった。
 序盤は互角だったが、先制点が入ってからは広島のペースになった。びんごも7番・大田が中盤の底からゲームを組み立て、小西がさかんに前線に飛び出し攻撃のきっかけをつかもうとする。中盤からボールがFW20岡本に入り、ダイレクトで右WB19へ開く!彼は中へ切り込もうとしたが、ワントラップめが大きく、GKが飛び出してキャッチ。広島、フィードから左横竹が抜け出し、戻ってきたDFと競り合いCKゲット。左CK、酒井キック、中央村松がヘッド!上へ外れる。今度はびんごが自陣からFK、加藤がスペースを空けてしまい宮本が左サイド抜け出すが、リターンを空振ってしまい好機を逸す。
 右サイド、瀧本のFKにニア天根が飛び込んでヘッド!GK正面キャッチ!びんご、左サイド最終ラインから縦パス。
「スルー!」
という声とともにこれを受けようとした15番大西がスルー、裏にいた宮本が受けてドリブル突破!止められたものの、ギャラリー(少年たち)からは感嘆の声。今度は広島、最終ラインで植野がカット、そして前が空いているのを見ると、そのまま一気にど真ん中をドリブル突破!あっという間にハーフウェイラインを越え、さらに前へ!急いでマーカーが寄ってくる、瞬間スルーパス一閃!DFラインを切り裂いたボールは左に開いた横竹にピタリ、飛び出すGKと一対一、シュート!
セーブ!!
GK、鮮やかな反応で手に当て、ボールは右に外れてCKに。ファインセーブ!この一連の流れにギャラリー興奮。天根CK、これはびんごクリアしカウンター!一気に左サイドを破るが、DFがマークに付き、クロスはGKキャッチ。
 右サイドから加藤がフィード、中央横竹が受けると見せかけ反転スルー、後ろにいた村松が裏へ落として横竹が飛び込む!がGKが飛び出してキャッチ。びんごのGK16はちっちゃいが、俊敏で守備範囲がやたら広い。
 中盤でのルーズボールの競り合い、天根がヘッドで競ろうとするところ後ろから突かれて転倒、FKを得る。センターサークルからやや上がったところ、ゴール前正面。平繁がボールをセットする。いくら何でも直接はないだろう。平繁、助走を取り、キック!と、ボールはグラウンダーで転がっていった。あれミスキックか?と思ったとき、ボールはPA内の村松(横竹だったかも)の足元にピタリと収まった。村松はピシッと右外へはたく、そこには完全フリーの天根!GKと一対一、冷静にGKの脇を破り2−0!突き放した。
 天根から村松にボールが入る。村松はうまく浮き球をコントロールしてマーカーをかわしボレーシュート!は引っかかりすぎて左に外れた。平繁のキープから右の高翔に展開、一人をかわして中に入り、二人目を抜ききらずにクロス!中央を飛び越し、左大外から走り込んだ酒井がダイレクトボレー!右に外れる。左スローイン、横竹が受けて反転、ゴール向けドリブル、そしてGKの位置を見るとループ気味のゴール上方を狙うシュート!決まった、と思ったが、GKが後方に跳びつつ右手を思い切り伸ばしてセーブ!ボールはバーに当たってラインを割り、CKに。スーパーセーブ!左CK、瀧本が蹴るがびんごがクリア。
 広島の一方的な展開となった。高い位置から積極的なプレスを仕掛け、かろうじて出てくるボールを平繁やDF陣がことごとく拾い、サイドに展開する。特に平繁が利いていて、圧倒的なフィジカルとキープ力で中盤を制圧し、天根とともに確実にパスを回していく。もちろんサイドへの散らしも行うが、少々無理な体勢からでも村松へクサビのパスを送ることが多いのは、さすがにFWとしての習性か。クサビのパスを受けた村松が反転してパスを出したところ、びんごDFの手に当たってハンドの判定。ペナルティアーク内でのFKを得た。平繁がセットする。ちょっと近いが・・・キック!壁の上を抜いて落ちる、GK動けず見送るのみ、決まっ・・・バー!!ボールはラインを割ってゴールキックに。惜しいな。
 高翔がマークしていた相手を突き飛ばして、ファウル。そのあまりのあからさまっぷりに周囲から笑いが起きた。
 さて、前半終了間際にはびんごも大田が中盤を落ち着かせ、小西・宮本の果敢なアタックを中心に盛り返すが、広島守備陣を崩しきれない。ていうか平繁が仕事しまくり。またカットしてフィード、村松がバックヘッドで反らし横竹が走る!DFと追いかけっこになったが、DFを押してしまいファウル。ほどなく前半終了、2−0で折り返した。
 びんごは、右サイドの攻めが全く出来ない。横竹、瀧本、酒井がしっかりプレスをかけ、前へ行けても平繁・植野が待っている・・・どうにもならない。よって左サイドから行くしかないが、こっちは高翔が高い位置からプレッシャーをかけ、加藤、林のDF陣が完璧なカバーを行っている。中央は、平繁を抜かなければいけないので論外。勝ちに行くなら、主力攻撃陣をつぎ込むしかないが・・・しかし平繁、典型的なストライカーかと思っていたら、きっちり守備をしてキープ、展開という芸当もできるようになったとは。今年は吉田でユースに混じって練習しているから、全員守備・全員攻撃のムービングサカーの一端を習得しているのか。なんにせよ面白い。全国大会じゃさすがにやらないだろうけど・・・それでも平繁ボランチを見たい人は、直接サンフレッチェ広島へメールしてください。あとは知りません。
 後半開始。広島は平繁と天根がアウト、田中貴政と金城がイン。ともにセントラルMFに入り、瀧本が左に開き酒井がトップ下へ移る。
 まずはびんごが右サイドを破り、クロスに中央合わせる!がクリーンヒットせずGKキャッチ。前へ出てきた!さらに中盤でヘッドでフィード、小西が受けてキープ、右に開いて岡本が大きくサイドチェンジ、そして左からクロス、小西がシュート!DFに当たってCK。キック!中央競り合ってこぼれたボールを宮本がシュート!GK兼田セーブ、キャッチする。今度は広島、スローインから横竹がポスト、左から酒井が飛び出しシュート!わずかに上に外れた。村松が左サイドを突破、引き倒されてFKゲット。酒井がボールセット、キック!ファーを狙ったが、曲がりきらず右へ外れる。
 酒井のファウルでびんごがFKゲット。左サイド、蹴るのは19番。直接狙う!が上へ外れた。さらに左サイドライン際の混戦の中から意表をつくロングシュート!兼田とっさに反応してパンチ!CKへ。左CK、19番のキック!ファー20番岡本が合わせたが、右に外れた。
 広島、植野に代え山根。スリーバックが2年生トリオとなった(加藤の本職はボランチだが)。
 びんご、また左サイドからFK。右に外れる。先ほどに続いてボールがグラウンドを出て下り坂のほうへ転がっていく。いちいち取りに走っていくGK兼田くん、ご苦労。今度は左サイドに流れていた大西から小西、大田を経由して右サイド19番にリズミカルにサイドを変えるが、横竹が戻ってきてきれいにカットする。その横竹、中央をドリブルで攻め上がってファウルをもらいFKゲット。横竹はそのままゴール前へと上がる。ボールがぽつんと取り残された。誰もセットに行かない。一番近くにいた田中貴政が「え、オレが蹴んの?」といった表情でボールに行ったものかどうか逡巡する。ギャラリー、くすくすと笑う。結局酒井がゴール前から戻ってきてセット、右足で狙う!が心の準備が足りなかったか、著しく精度を欠いて右に外れた。
 びんご、小西から19番へサイドチェンジ!しかし先ほど入った山根が一対一を制してボールを奪う。左13番村上から中を上がる小西にパス、小西が抜け出してシュート!はGKキャッチ。17番が右からクロス、中央クリアのこぼれ球を小西がシュート!GKセーブ!こぼれをゴール前に入れ、岡本がシュート!したが、岡本の位置はオフサイド、旗が上がった。今度は小西・岡本で左サイドを崩し、小西のキープからファウルを受けFKを得る。19番のキック!中央クリア、中盤で混戦となりその中からボールが出てそれを追う17番が抜け出す!も兼田が飛び出してキャッチ。
 もう一歩だが、どうしても崩せない。と、ベンチの横でエース高山がアップを始めた!いよいよ出るのか!左サイドから大西がドリブルで上がってきて右にはたく、小西が受けてシュート!左に外れる!ああ惜しい、ええいここで高山投入ですよ!とベンチを見ると・・・
また上に羽織って座ってるううう
ていうか選手交代ナシですか島監督ッ!!
 びんご、左サイドから13番がドリブルで切り込むが、カバーに入ったDF林がスライディングでクリア。さすがレギュラーの貫禄。ロスタイムに入り、びんごが左サイドFK、19番のキックをニアで競って中央17番が飛び込むが合わず、広島がクリア。後半はびんごが攻撃の形を作ったもののあと一歩が崩せず、広島が守りきって2−0のままホイッスル!サンフレッチェ広島ジュニアユースが優勝を飾った。
 後半からは空が掻き曇って風が吹き、かなり寒くなっていた。昨日は晴天で暖かかったとのことだったが。今日のメンバーは控え中心だったが、全国大会はともにベストのメンバーで大暴れしてほしい。もちろん今日出場した選手達もそのバックアップとして頑張って。
 湯郷温泉にでもつかってゆっくりして行こうかとも思ったが、今日選挙投票日だった。
「糞っ クソ!!糞ッ クソッ
冗談じゃねえや モーッ あーッ もーッ
畜生め ええぃ 投票用紙もらっちゃったもんなァ!!
やっぱなあ!!やるっきゃねえッよなァ!!」

と、ベルナドット隊長の気分で道の駅でうどんすすって途中昼寝して帰って投票に行って帰ってきた。

 高円宮杯、今年は三次ではやらないのか・・・えーと、グループリーグ会場は12月13・14日の1・2戦が習志野秋津、名古屋港、愛媛総合運動公園、大分スポーツ公園、23日の3戦目が鹿島、駒場、江戸川、横浜国際・・・U−18とだいたい同じ形式ですね。一番近いの愛媛か・・・14日は、トップチームは西京極で京都戦、ユースは日本平で清水戦か(水戸に勝つつもりかって?たうぜんである!)・・・行くなら13日か。行ければね。12月だからそんな暇ないと思うけど・・・とりあえずはトップチームに集中せねば。

11月2日 吉田サッカー公園 晴
Jユースカップ2003・グループリーグ
VSヴィッセル神戸ユース

 Jユースカップは早くも折り返しの4試合目。サンフは初戦のアウェイ・京都戦を、二人の退場者を出しながら森脇のゴールで追いつき引き分けると、中間試験後でメンバーの揃わなかったアウェイ・神戸戦も、いったんは逆転されながら試合終了間際に田坂の2ゴール(1PK)で再逆転し勝利。ホームの吉田に帰ってやっとメンバーが揃った(それでもGK昭大がU−18GKキャンプで抜けていたが)名古屋戦は危なげなく3−0で勝利し、現在グループ首位に立っている。今日の試合も勝利して首位の座を固めたい。
 昨日(湘南戦)の疲れが抜けず、TVで駅伝観つつサイト更新しようとしたが、疲れて気分が乗らないので進まない。そのうち12時を回ってしまったので、急いで家を出る。道中は遅い車もなく快適に行けた。ただ、出るのが遅くなったために、吉田サッカー公園に着いたのは14:15くらいだった。

9田村
>15田中
11西山
>23柏木
10馬屋原
>19富成
20纉c
6田坂
>24木原
5前田和
>17大屋
13吉村 27槇野 3中野 14森脇
16佐藤昭
 一誠がいないな。サテライトへ行ったのか?
 神戸のメンバーは、
GK1紀氏、DF2門、4柳川、3増田、5青戸、MF6大森、20安里、8田中、12高田、FW10久門、11木下。4−4−2中盤ダイヤモンド。
でもメンバー表を見たら、トップ下にいる高田ではなく7番長瀬が先発となっていた。もう交代したのか。神戸はこの高田と控えにいる13番稲田のみが3年で、あとは1・2年。1年のほうが多い。FW木下は御津中出身。柏木と同級生なのか。京都には松田直樹がいるが、神戸には田中誠がいた。8番。神戸のユニを着たサポーターさん二名ほど。ほかにも私服で声援を送っている人もいる。
 神戸、右サイドから速攻!センタリングに中央合わせるも右へ外れる。DFしっかり寄せていた。サンフ反撃、カズがドリブルで持ち上がって左に開く西山へパス、しかし西山のトラップが大きく、カットされる。
 中盤での争いではやはりサンフに分がある。田村が最前線からのプレスからボールを奪ってドリブルで切り込みミドルシュート!上に外れたが、この運動量と献身的な守備、思い切ったシュートは彼の持ち味。高円宮杯からは馬屋原を押しのけてセンターFWの座を射止めている。今年一番伸びた、のかも。纉cが右から切り込みCKゲット。西山のキックをファーで中野が拾い中央へ折り返し、田坂がワントラップボレー!は宇宙開発で、危うくネットを越えて坂の下へ飛んで行くところだった。
 森脇が左手に包帯を巻いている。大丈夫か。右サイドから中野がフィード、馬屋原が抜け出しセンタリング!DFがクリアしCKへ。右CK、西山のキックをファーで槇野が競り合う!ボールは左タッチラインを割って神戸ボール。槇野が今の競り合いで頭を打ったようでしばらく倒れていたが、立ち上がった。今度は中央カズのキープから右へ開く。森脇がボールを受けて突進、クロス!はDFに当たったが、こぼれを拾ってキープ、カズに戻す。カズが田坂にはたき、田坂がドリブルで前進。同時に左サイド、吉村が猛然と上がってくる。田坂はいったん田村に入れ、落としたボールをダイレクトで吉村の前のスペースへ、吉村が走り込んで受け、マーカーをスピードでブッちぎってセンタリング、ニア馬屋原飛び込む!がわずかに合わずにGKキャッチ。さらにGKのスローからのボールを西山がカット、ミドルシュート!はわずかに左に逸れる。

 神戸、左サイドカウンター。サンフのクリアがラインを割る。ボールを追っかけていった中野がそのままの勢いでライン外に出たとき、素早くボールを受け取った神戸がすぐにスローイン、速攻!中野は完全に戻り遅れた、マズー!森脇がボールホルダーを後ろから倒してしまってイエロー。いたしかたない。FK、12番高田が蹴る。キック!これはGK昭大がジャンプ一番キャッチ。この野郎、と西山が中央からドリブルで二人をぶち抜いてシュート!GKセーブ。神戸、右サイドから攻め込み、中野のクリアを拾った木下が切り込んでシュート!ニアを襲ったが昭大が宙を舞ってセーブ!CKへ。右CK、高田の右足キック!中央、長身柳川がヘッド!しかし頭振り過ぎで左に外れた。サンフ、中盤上がり目でFKゲット、素早くセットして吉村に出し、吉村が突っ込む。一旦はDFに止められるがこぼれを西山がキープし、中央に折り返してカズがミドルシュート!GK正面。
 サンフが中盤を支配。カズ、田坂がしっかりしたキープから展開、サイド、中央、自在の攻撃を仕掛ける。最前線でも、ワンタッチ、ダイレクト、ヒールパスなど多彩なアイデアからゴールに襲い掛かる。守備でもボールホルダーに二枚、三枚のハードなプレスを仕掛け、神戸に攻撃の組み立てをさせない。ただ、もうひとつスピードと強引さに欠けるために、なかなか最後の壁をこじ開けられない。
「まだ1点よー!点取りに行こ――!」
とゴリ監督。ん、1−0でリードしてるのか。立て続けにCKを得るが、ゴールならず。西山のFKは直接GKキャッチ。
 ここで神戸選手交代、田中誠に代わってMF13稲田瑞穂。バトルロワイヤルの人ですか?手ごわそうだな。

 左CK、田坂のキックに田村飛び込むも合わず、こぼれをカズが狙うが、これもGK正面。サンフはカズ、田坂、纉cのトリオでしっかりボールをキープし、圧倒的なボールポゼッションで攻めるが、相変わらず最終ラインを破れない。神戸カウンター、速い展開から右に開き、サイドバックの門が抜ける。しかし吉村がものすごいスピードで戻ってきて体を入れカット、ファウルを誘ってサンフボールに。反撃、田坂のドリブルから田村に入れ、田村が左にはたいて西山、戻して田坂が右に振る!がこれは森脇に合わず。前半終了間際、サンフのCK、神戸がクリアしうまく繋いでカウンター、2対3のマズい状況に陥ったものの、うまくディレイさせてカット、事なきを得た。そして、前半終了。
 サンフの先制点は、前半5分。中野のロングボールに抜け出した田村が、GKの上を破るループシュートを決めたとのこと。あれだけ中盤を支配しまくっておいて、唯一のゴールは立ち上がりのロングボール一発からというのが、いかにもフットボール。しそしてこのままいけば何かの一発で同点に追いつかれ、流れが変わってしまうこともある、これもフットボール。後半、早いうちに追加点を入れなければ。
 後半開始。まずは相手の攻撃を食い止め、バックラインでボールキープ。右サイド上がっていた森脇がオフサイドラインから戻ってくる。槇野が森脇にビシッとパスを入れた。森脇はパスを受けるとマーカーを背負ってキープ、中の西山に横パス。西山、受けると見せかけダイレクトで神戸DFラインの裏へスルーパス!これに二列目から纉cが反応して飛び出し、完全に抜け出しGKと一対一、冷静にゴール左スミに蹴り込んでいきなりゴール、2−0!神戸の高いDFラインの裏を取った見事な攻撃だった。
 勢いに乗ったサンフ、たたみかける。中盤プレスからボールを奪う、右サイド西山がラインの裏へ走り出す、フィード!西山が完全に抜け出したが、ここでホイッスル。何ィ!?フィードを出した選手へのレイトタックルに対するファウルを取ったらしい。それくらいアドバンテージで流せー!!気を取り直してまたも中盤でカット、そしてカズがドリブルで持ち込みスルーパス!中央西山が抜け出し、ドリブルで持ち込んでゴール左スミに流し込み、3−0!あっという間に突き放した。さらに右サイド森脇からタテに抜けた西山へパス、西山が右サイドを破ってセンタリング、中央馬屋原が走り込んでシュート・・・は力なくGKの懐へ。みんなズッコケ。チップキック気味に浮かせて決めるつもりだったか?しかしそこはズドムと行かにゃー!超決定機を逸した。さらに槇野がドリブルで持ち上がってスルーパス!西山が抜け出し、切り返してDFを外しシュート!ネットが揺れたが、これは外。槇野、いい攻撃参加。
 神戸、ジャンボ久門に代えFW14苗村。
 サンフも、西山・田村・カズから柏木・田中・翼へと一気に三人交代。纉cと翼がセントラルMF、トップ下に柏木、FWには右から田坂、馬屋原、田中が並ぶ。
 中盤でキープ、田坂から左サイド吉村に展開、スピードを活かしたドリブルで一人かわしてセンタリング、ニア田中がシュート!はGKセーブ。競り合ったボールがファーへ流れる、そこにいたのは柏木!浮き球にジャンピングボレーシュート!しかしまたGKが防ぐ!もう一回!決まらない。またこぼれてきたボールを柏木中央へ折り返す、そこには馬屋原!冷静に確実にゴール左スミに蹴り込んで4−0!やっと決めた!でも昨日からトップチームもユースもみんな左スミに蹴り込むね。今週のラッキースポットですか?
 
 神戸のフィード、これをDFがヘッドに行くがクリアミス、後ろへそらしてしまう。これに神戸・稲田が猛然と食らいつく。昭大が思い切ってPA飛び出した!スライディング!カット!やった!しかしこぼれに稲田が詰める。昭大起き上がってキープしようとするが、稲田がこれを掻っ攫った。寄せる昭大、かわそうとする稲田!ああああああ頑張れ!その間にゴールマウスに一人戻ってきた。そして昭大救援に二人駆けつけ、体を割り込ませて稲田からボールカット!ふー。しかし稲田、ドリブルも巧いし、危険な奴だ。トップ昇格するのか?
 左CK、田坂が入れる。これはミスキック、低いボールをニアでクリア、しかしこれを拾って右へ展開、中野が持ったところで倒されFKゲット。素早くリスタート、ゴール前に入れる!混戦の中、クリアされるところに柏木が突進しブロック!はね返ったボールがゴールを襲う!がDFに当たってCKに。右CK、蹴るのは柏木。キック!ゴール前に曲がり落ちる、GKクリア、を拾って左からクロス!ファーで森脇がヘッドで折り返したが、落下点に誰もおらず。神戸クリア。
 FWに上がった田坂がガシガシドリブルで突撃する。低い位置からでもド迫力のドリブルで一気に相手ゴール前まで迫り、鋭い切り返しからゴールを窺う。田坂から左吉村へ、ぽんと蹴り出してスピードで振り切る得意のドリブルで中へ切れ込みセンタリング!ファーで田中が折り返して中央馬屋原が受け、キープしてシュート!GK正面。
 ここで選手交代、馬屋原と田坂が下がって富成と木原が入る。ともに前任者と同じ位置に入った。これで前は纉c以外総取替え。来年はこの顔ぶれで行くんだろうか?
富成
田中 木原
柏木
大屋 纉c
あとは俊介がトップ下かFW、どこに入るのか、というところか。と、富成がDFのクリアミスを拾って突進、サイドを破ってセンタリング、纉cがトラップ、キープしてシュートを撃つが左に外れた。

 サンフのプレスは衰えない。ボールを持ったらすぐに周囲の二、三人が囲い込み、ボールを奪う。神戸はまともにボールを持てずイライラしてきたのか、ラフプレイが目立つようになった。森脇が危うくマジギレしそうになったが、チームメイトや監督が声をかけて収める。左サイド吉村がドリブル突破、切り返して中へ入ろうとしたがうまくいかず柏木に戻す。柏木のクロスに富成走り込んでシュート!は上へ外れた。
 サンフは中盤でのカットからスリートップへのスルーパスを再三繰り出すのだが、どうにも副審がオフサイドを取る。全くオフサイドでないのにDFが手を挙げたのを見て思わず旗上げちゃったり、プレイに関与しない選手の位置で旗上げたり、明らかにオフサイドでないタイミングで旗を上げたり・・・ルールだけでなくもちっと動体視力を鍛えたまえよ、と思った。3、4点は損してる。翼のスルーパス!これはOK!柏木が抜け出し、左へ流れつつシュート!はDFブロックでCK。左CK、田中のキック!ファー森脇が折り返し、槇野がキープ、競り合いの中引き倒される!が笛なし。PKでいいじゃん。またも中盤のカットから柏木がドリブルで持ち出し、スルーパス!富成が抜け出す、GKと一対一、決めろ、シュート!GKセーブ!あああそれは決めんと・・・と、こぼれ球に柏木が詰め、走り込んで左足で強烈にゴールに叩き込んだ。ゴール!5−0!スルーパスを出したあと、よく上がっていた。

 翼のカットから木原へパス!木原がDFとバトルしつつ持ち上がるが、ボールが流れてGKキャッチ。田中のミドル!GKセーブ、CKへ。ここで神戸、安里に代えDF18澤井。田中のCK、ファーで森脇が競ってもういちどCK。今度は柏木!神戸クリア!拾って繋ぎ、纉cシュート!はふかす。中野が右サイドでカット、そのままタテへ走る木原へフィード!木原はドリブルで突進し、PA付近で切り返して中へ入り、田中にパス。田中がクロスを上げるが、合わず。
 神戸、DF柳川に代えFW15吉岡。
 終盤、稲田が混戦の中からドリブルで抜け出しシュート!という場面もあったが、わずか左に外れた。そして、サンフが押したまま試合終了。戦いの年季を見せつけた格好で、5−0快勝した。

 試合後、サンフの面々は神戸ベンチに挨拶、それから審判席に挨拶、最後にはゴール裏へ行って挨拶。そして、
「早く着替えて学校いけよー!」
との監督の指示。彼らはクールダウンする暇もなく、急いで着替えて三々五々吉田高校の文化祭へと向かっていった。やっぱり高校生、この時期忙しいのね・・・
 3年生たちの進路についてもいろいろと聞いたが、それについてはとりあえずスティッキィ・フィンガーズで口にジッパーだ。吉田高校へと自転車で急ぐユースの面々を車で追い越し(もーちょっと端を走ってくれい)、帰る。