雑文たちのその後
なんとなくネタがないので、お茶にごし。
ちょっと前の話になりますが、雑文その10で取り上げた『デューン 砂の惑星』映画版にリメイクのきざしがあります。
監督はピーター・バーグ。『キングダム』の監督です。
失礼ながら映画は未見なのですが、原作のファンであり(これはリップサービスかな?)、デヴィッド・リンチの大ファンでもあるとのこと。
本人いわく「リンチ板の解釈を踏まえた上で、新たな演出の余地を模索する」とか。
もちろん、まったく同じではないでしょうけど、リスペクトというか、リンチを意識したものになるとするならば、それだけでも興味深いところです。
とはいえ、この手の発言はアドバルーン的なものも多く、実際に製作に入るまでは疑ってかかるべきもなのですが、やっぱり見てみたいなぁ。最新ニュースによると、プロデューサーたちは続々と集結している模様。テレビシリーズの製作を手がけた人も混ざっている他、原作者フランク・ハーバートの息子でやはり小説家であるブライアン・ハーバートも参加するようです。
ちなみにブライアン・ハーバートは、デューンのサイドストーリーのようなものを書いてますが、わたしは読んでいません。以前、ハヤカワから出ていた『消えたサンフランシスコ』という長編SFを読んで、のたうちまわった記憶がありますが。
「ある日、サンフランシスコが白い雲のような物質に覆われ、外部との連絡がすべて遮断されてしまう」なんてストーリーを聞かされたら悶絶しない方がおかしいです。
話が横道にそれました。
ともあれなんとか形になってほしいです。美術やデザイン面などでは、テレビ・シリーズでもリンチ版に影響された部分が散見されます。やはり多くのクリエーターに意識させてしまうあたり、リンチは凄かったのでしょうね。
ちなみに映画版デューンについては、なかなか濃いウェブサイトがあります。
海外なのですべて英語ですが、お宝画像もチラホラあって楽しいです。リンク先はここ。
で、もうひとつ。
こちらはチト残念なニュース。雑文その11で取り上げたフランスの写真雑誌『PHOTO』の定期購読ができなくなってしまいました。
輸入代理店の日本洋書販売(洋販)が倒産してしまったからで、その影響たるや大変なものです。いくつかの洋書屋を当たってみましたが、軒並み取扱中止。再入荷未定。
実は洋販という会社、海外書籍や雑誌のかなりの部分を引き受けていたのですね。おかげで書店も大変なようです。
だけど奇妙な点もあります。
倒産の理由のひとつとして、Amazonなどのネット通販の成長にともない業績が悪化したとされているのですが、楽天とかその他のネット通販、ネットショップも『PHOTO』のなどの海外雑誌の取扱は全滅状態なのです。
洋版に頼っていたとしたら、どういうビジネスモデルだったんでしょう?
ちなみに『PHOTO』は日本のAmazonでは取り扱っていません。
アメリカのAmazonも調べましたが、日本への発送はしていないとか言いやがります。フランスにもあるけど、調べ方が悪いのか『PHOTO』を見つけられず。
まぁ『PHOTO』自体も定期購読やってるんだけど、日本に送ってくれるのかなぁ。
こうなったらフランス在住のオタクでも見つけるしかありません。日本のアニメ雑誌とかとバーター貿易とか。ほとんど物々交換(笑)。