は〜ほ
01・1・16「ピラニア軍団」追加
01・1・23パンゴ追加
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フェラ・クティ/「JJD」 ナイジェリアのブラック・プレジデント。アフロ・ビートの帝王(というよりアフロ・ビートはクティ家の専売特許)。その中期の作品。腰にダイレクトに来る。そしてフェラが歌い始めるまで異様に長い。一曲10分、20分ザラにあるフェラだが、このビートの連続からくる覚醒はヤバい。このアルバムは比較的ソリッドな曲(タイトル曲)なので、フェラ未経験者にはおすすめ。フェラとJBのお互いの影響をよく取上げられているが、JBとフェラの違いは多分、性癖というか「やり方」の違いだろう。フェラの方がまったりしてそうだ。(フェロモン度1000) |
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パティ・スミス/「イースター」 何も言いません。大傑作。欠点なし。つうかこの人駄作が一枚もないぞ。全ロックファン必聴のアーティスト。 (思い入れ度1000000000000000000000000) |
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フランク・ザッパ/「ホット・ラッツ」 よくザッパっていっぱいあるけどどれから聴いたらいいの?って質問がある。迷わずこれ。もちろん他にもポップで入りやすいアルバムがあるけど、これ。ザッパの作曲家として、ギタリストとして、文句なし。それにここで聴かれる演奏は「踊れる」。特に一曲目はクラブ・サウンドの古典として知られる。そしてザッパは全く難解でないと知るであろう。ビーフハートも参加してる。(ノン・ドラッグのザッパだけど、音はトリップできるね度1000) |
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ビョーク/「ポスト」 もはやシンガーというより、一つの宇宙。実は昔、彼女がシュガーキューブスにいた頃って一度も聴いた事が無くて、ソロでネリー・フーパーと組んでから聴き始めたのだが、声で一発でやられましたね。過去に前例が無いというか、全く例える事が出来ない。なんじゃこりゃ!まず発声が普通じゃないというか、どっから声出してるのかすらわからん。で、しかもライブ見たらバックが弦楽奏団使ってもゴージャスなんて陳腐なものに陥らなくて、横ではノイジーなビート出してるし。で、このアルバム。ネリー・フーパーやトリッキー参加で個人的には一番好きだな。(ジャンル超越生命体度10000) |
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プライマル・スクリーム/「スクリーマデリカ」 まず出だしがストーンズの絶頂期を作り上げてた重要人物、ジミー・ミラーのプロデュースで思いっきり「メイン・ストリートのならず物」と雰囲気が似てるのに嬉しい。で2曲目でラリラリ。以降全部ラリラリ。もう10年も前の作品で、特に当時流行りの一つ、アシッド・ハウスとの関連が強い内容だけど、全く古く感じないのは、プライマル・スクリームというかボビー・ギレスピーと言う男が流行ではなくてグルーブ一本勝負で、なおかつどパンクなおっさんだということだろうな。これ、片一方だけだとつまんないのよ。他のイギリスのバンド、片側だけが多いね。(錠剤度1000) |
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PIL/「メタル・ボックス」 最近、殆ど聴く機会が無い。やはり楽しくないな。でも、当時は興奮したよ。缶入りのアナログ。でも錆びて邪魔になるから売った。でCDで買い直したらちっとも良くない。どうも、これはアナログで聴くアルバムだったみたいだ。ジャー・ウォブルの重低音ベースに不安定なギター。ロック、パンク=ロックというスタイルは完全に古臭いものになったに見えた(当時は)。PILはこれを最後にジャー・ウォブルがクビ。キース・レヴィンとジョン・ライドンの双頭体制で「フラワーズ・オブ・ロマンス」いう傑作を出す。そしてキース・レヴィン脱退。わけのわからぬメンバーで初来日をする。(だけど、やっぱこの頃のPILは凄かったよ度1000) |
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フリクション/「ライブ1980」 とにかくかっこいいのだ。まず音が垢抜けている。ずっと日本のバンドを聴かなかった時期があるのだが、それはフリクションと比べると音が弱いのだ。このアルバムはレック、ヒゲ、ツネマツの3人(つまり1ST「軋轢」と同じ)によるライブである。これが15年以上も時を経て発売された時には、とにかく嬉しかった。「軋轢」が坂本龍一によるオーバー・プロデュースで音の抜けが悪かったが、これは凄い。日本ロック史上5本指に入るライブ盤。音源はフィッシュマンズでお馴染みのZAKがミックスし直してあるので、全く音質に問題はない(頭と頭でダブルへッ度1000) |
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フィッシュマンズ/「空中キャンプ」 俺にはこの傑作を言葉で表現する事が出来ない。佐藤ちゃんの死が、あまりにも突然で、あまりにも最近の事なので、重すぎる。ZAKによる素晴らしいミックス。佐藤ちゃんの歌、日常の一瞬を永遠に変える歌詞。レゲエ=ダブという文脈では語れない、日本のロックにおける極めて重要な一枚だ。ここからフィッシュマンズは日本では誰も踏み入れなかった領域に進んでいく。音楽は何のためにあるの?みっともない人、呼んで、呼んで。(採点不能) |
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ポーティスヘッド/「 未だに来日していない。しかも来日公演を二回キャンセルで、誰も呼ばないだろうと思う。が、しかし、見たい。このライブを聴くとなおさら。以前トリップ・ホップなんてジャンルがありましたが、確かにマッシヴ・アタックとこのユニットは同じブリストル出身ですよ。音の処理はダブっぽいのも共通してるし。でも全然違いますね。踊れないもん。はねれない。どんどん沈んでいく。ダウナーの極地。またヴォーカルが不安感を感じさせて、一級ホラー映画(シャイニングとか)のサントラのようです。(絶対にスマッシュはもう呼ばないだろう度1000) |
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ボブ・マーリー/「ライブ」 人類が作り上げた音楽という優れたものの頂点に位置する最高の一枚。(感動度100000000000000000000000000000000) |
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ファンカデリック かなりジャケットが怪しい。一曲目、イントロで思いっきりサイケなSE。ファンクといっても、このアルバムは弾ける感じではなく、徐々に持っていく感じ。これを聴くとジョージ・クリントンはファンクというよりサイケの人なのだと思う。だから一発でドンっと行かせるタイプのJBとは全く異なる世界だ。その辺が良さでもあり、欠点でもある。ジミ・ヘンばりのギターはエディ・ヘイゼル。Pファンク・オールスターズの初来日で姿を見たが全然目立っておらず、その後死去。(俺はパーラメントよりファンカ派度1000) |
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フィッシュボーン このバンドは絶対にフランク・ザッパの影響を受けている。P-FUNKではなくザッパ。一つの曲の間に急に展開が変わるのはザッパ。そこがただのファンク、スカとは違っていたとこ。そのサウンド面の核となったキーボードの奴が脱退後、ザッパ的なものが薄れていったが、バンドは失速。このアルバムは絶頂期の一枚。人種差別の壁でアメリカでは全く評価されず、日本だけで人気があった。でもこのバンドをちゃんと評価した日本のリスナーは正しいと思う。(川崎チッタの顔だったね度1000) |
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ザ・フー/「四重人格」 フーに傑作はいくつもあれど、やはり映画「さらば青春の光」がフー初体験だった俺には思い入れが強い一枚なのだ。いわゆるコンセプト・アルバムなのだが、同じフーによる「トミー」が傑作なんだけど、アレンジが大仰で、ちょい好きになれない。その点、こいつはソリッドで好き。映画で出だしでキースの暴れん坊ドラムと、ステージ上は地味なのにベースはド派手なジョンのセオリーを無視したようなリズム・セクションに震えた。(コンセプトの方は映画を見てもらった方が早い度1000) |
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フュージーズ いわゆるギャングスタ・ラップ以降のヒップホップって言うのには殆ど興味が無くなってしまったのだが、それは何か安物のブラコンみたいに感じるからであって、このユニットの場合はまず、レゲエを感じるという点だけでも他とは全く違う。リズムが類型的なヒップホップと違うのだ。もちろんローリン・ヒルの歌はかっこええ。(もうソロでしかやらないのかな?ローリン。度1000) |
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ビースティー・ボーイズ 最初は「ただの馬鹿」だと思っていました。テレビで黒木香と対談してたのを爆笑した思い出があります。そして、いつしか日本では見捨てられた存在になってしまいました。誰も期待などしていなかったのですが、これはびっくりですよ。「あの下手くそな連中が」って思いました。CD屋で流れててビースティーズだとは思わなかった。バック・トラックもかっこよくて。ほんと、こんな化けるとは全く予想していませんでした。(まさか、あの連中が度10000) |
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ハシケン ほんと、人柄が良い人なんですよ。このアルバムはバンド形式ではなく、弾き語りを基本としてるんですが、この人の声は凄く伸びて、かつパワフル。スコーンっと突き抜けたものがありますわ。沖縄、奄美、ジョセフ・スペンス、ハワイアン、ボサノバ、何でもありなんだけど、全部「ハシケン」なんだな。いわゆるロック系以外のヴォーカルとしては日本人で一番すき。(売れて欲しい度1000) |
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ザ・バンド ほのぼのとしたレイドバックしたバンドと思って聴かずギライをしてる人は反省しなさい。ルーツを取り入れ、しかも緩やかなのにエッジがある。このバンドは奇跡だと思う。が、再結成してナツメロ・バンドになってしまってるのが残念。もっともロビー・ロバートソンがいないのだから「ザ・バンド」ではないのだが。ロビーはハウイーBと競演したりで正しい音楽家の道を歩みつづけている。(ロビーよ、来日してくれ度1000) |
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ブリジット・フォンテーヌ パンクなシャンソン。いや、このアルバムはアート・アンサンブル・オブ・シカゴと共演したとんでもない一枚なのだ。シャンソンというと「歌い上げる」というイメージなのだが、この人の場合、決してそんなことはない。暗いといったらそれまでだが。代表曲「ラジオのように」のイントロでマラカイ・フェイバースのベースを聴いた瞬間引き込まれるのだ。(来日公演見たらすげー婆だった度1000) |
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ポップ・グループ いつでも、時代を代表するようなアルバムはジャケットが衝撃的だったりするもんだ。パンク、ファンク、フリー・ジャズが融合し、デニス・ボーヴェルがダブ化。輸入盤屋で始めて聴いた時、「なんじゃこれ」と驚いたものだった。この混沌を詰め込んだ一枚が世に出ていなかったらどうなっていたのだろう。ロックの緊張感なんていったらこれに勝てるアルバムはめったに無い。(この次のアルバムもええよ度1000) |
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ベック/ これも油断してた。でライブ見て「おもしれー」って思った人。あわててCD買った。サンプリングとルーツ・ロックとがうまい具合にミックスされていて「なかなか才人ですなー」って聞き込むほど、それを感じてくる。で、ライブよりCDの方が楽しめた。遊びの感覚がCDの方が多かったね。(音と見た目のイメージが個人的にはギャップがありました度1000) |
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ビル・フリーセル この人のギターは独特で、空中を漂っていたかと思うと、急にグワーッと弾いたりで、ギターでセロニアス・モンクをやるというか。一時凄くはまった。このアルバムはアメリカを代表する作曲家の曲を演奏するカバー集。ボブ・ディランから現代音楽に混じり、マドンナの曲を弾いたりしてる(これが凄く良い)。「あー、アメリカもまだまだ懐広いねー」と唸る、アメリカ再発見アルバム。(たまにはロック色強いのも出してね度1000) |
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パブリック・エネミー/「U」 あまりにも有名なミュージック・マガジン中村とうよう「0点」レコードとして知られるヒップホップ史上に燦然と輝く大傑作。俺にとってPEとはチャックDなのだ。奴が全てだと思っている。あくまで個人的な好みの問題だが、ラップというとドスの効いた声でなくてはと思っている。MCコンラッドとかMCダイナマイトと最近ではイギリスからその手のラッパーがドラムンベース・シーンで活躍してるけど、アメリカからは最近はダミ声系ばかりですっかり聴かなくなってしまった。日本のヒップホップも同じなんだけど。俺の理想的なラップ声がチャックDなのだ。代表曲収録、必聴!(その後チャックDと中村とうよう対談してたな。そん時はチャックDは旗色悪かった度1000) |
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ピーター・ガブリエル/「V」 いわゆるロックがワールド・ミュージック(これ差別用語)に接近した大傑作。驚く事にこのアルバムはシンバルの類が使用されておらずスティーヴ・リリーホワイトによる「ゲート・ドラム音」(ドラムにリバーブをかけ残響音部分をカットする)の出だしは衝撃的だった。南アフリカのスティーヴン・ビコ氏を歌った「ビコ」はその後、ピーターのライブのラストを飾る曲になった。ロバート・フリップ、ケイト・ブッシュ、ポール・ウェラーがゲスト参加。この後、ピーターは世界中の音楽を紹介するWOMADフェスとリアル・ワールド・レーベルを設立。色んな意味でも功績がでかい一枚。(でもゲート・ドラムはもうケッコウ度1000) |
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ピンク・フロイド/「ウマグマ」 ヤバいです。これはオウム真理教が修行のBGMにしてたという噂があります。しかも「性のイニシエーション」で。使った訳がわからないでもありません。フロイドの後期はロジャー・ウォーターズのワンマン・バンド(ギルモアは許さないだろうが)になったが、ここではひたすら「トリップ空間」を全員で作り上げている。プログレというより中期フロイドはサイケの方がイメージしやすい。通して聴くのはかなり体力が要ります。(再結成フロイドは別バンドだ度1000) |
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フリー ポール・ロジャースの歌とかポール・コゾフのギターだとか、それも聴きどこだけど、ベースに注目。なんじゃ、これ。フーのジョンもリード・ベースだけど、このアンディー・フレザーのベースは凄すぎる。歌ってるなんてレベルじゃない。リフよりもベースのフレーズが思い浮かんでしまいます。このベースだけでも聴きもの。後任の山内テツも同じく「ズレ」があるベースでした。(ポールのかみさんは日本人だよ度1000) |
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フレミング・リップス どこの国のバンドだか全く知らなくて、でテレビで一曲聴いてはまった。ポップですよ。凄くポップ。で、アレンジも好い!ポップなメロ、一見、ゴージャスっぽく聴こえるアレンジ。でもただのポップスじゃないんだな。音響派みたいなものを思いっきりポップにした感じかな。で、テレビでライブ映像を見て、「あー、見ておけば良かったなー」と後悔しました。実験とエンターテイメントの同居がうまくいってる素晴らしいバンドですわ。(で、どこの国のバンドなの?度1000) |
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ペイヴメント これもどこの国のバンドかも全く知らず、「あー、どうせUKのしょぼいギター・バンドだろう」と思ってたんだけど、「いや、あれはNYパンクの系譜を受け継ぐアメリカのバンドですぜ」という話を聴いて、即購入。これぞヴェルヴェッツの子供の一つだと思った。「かっこええなー、ライブを見てみたいねー」などと思っていたその時、家から10分ほどのハコでペイヴメントはライブをやっていたのだった。はい、見れませんでした。(で、活動中止でやんの。がっかり度1000) |
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ボアダムズ EYEちゃん、ええ人ですよ。でもって、ボアダムズは初期は「考えすぎた」って感じがするんですよ。意識的にバラバラでやろうというか。で、このアルバムの頃にはまとまったわけではないけど、一つのうねりがありますわ。エイフェックス・ツインとかフィッシュに絶賛されてるってのがわかりますよ。ゴア・トランスなんてボアの前ではトランスじゃないですよ。(早く復活してね度1000) |
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ピーター・トッシュ ねー、邦題が「解禁せよ」ですよ。ご本人、畑で幸せそうにしてますけど。ボブ・マーリーのウェラーズでっていってもボブは圧倒的に凄いけど、ピーターの「クールな歌」もけっこう、突き刺さります。なんかね、ボブはスピリチュアルな方向を持ってるけど、ピーターは闘士って感じの歌に感じますわ。(99、00と発見、フジロック名物ピーター・トッシュ・シャツの親父。どこで売ってるんだそのシャツ度1000) |
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ヘルメート・パスコアル ブラジルの人で、いわゆる色素欠乏症です。マイルスなどジャズの人への影響も大きく、最近ではベックなんかも影響を公言してますね。リズムの使い方がジャズの人を魅了したと思います。ブラジリアン・ミュージックという枠組みでは括れない人。あぁ、ここではキャノン・ボール・アダレィの名前が。オン・ビート系のジャズって考えれば良いかな。(今でも健在?度1000) |
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ブライアン・イーノ これ、メンツも凄いですよ。ベーシスト必聴の一枚でもある。パーシー・ジョーンズやアンディー・フレザーとよだれもの。いわゆるイーノのロック期で言えば後期にあたる作品で、この後はアンビエントを提唱。その境目の作品で興味深い。スタジオを楽器のように扱うという点でも代表的な作品。ヒステリックなイーノ・ヴォイスもこの後は殆ど聴けなくなる。(でもこの後はNWの大プロデューサーになっちゃうんだよね度1000) |
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ビッグ・ブラック 今や大プロデューサーか?スティーヴ・アルビニのバンドですわ。クラフトワークのカバー収録。まさに金属ギターにドラムマシーン。グランジとかLo-Hiって言葉が無かった頃、このバンドが出てきた時、うわっ、イギリスのロックよりアメリカの方がおもろい!って思いましたわ。今のモダン・へヴィネスと違うのは「ひたすらアンダーグラウンドに徹する」ということか。(フールズメイト誌にアルビニによる「正しい生き方100訓」みたいなのが載ってて「まずマ○ファ○を吸え」って書いてあって笑った度1000) |
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ヘンリー・スレッジル ヘンリーの場合は、リズムに民族音楽を多用してますね。70年代以降に登場したサックス奏者ですが、これは90年代に発表した代表作。というか、この人、90年代に入って充実したアルバムを立て続けに出している。で、注目はギターのブランドン・ロス。ブラック・ロック系の重要人物で、これがまた凄い。「間」がお見事。ヴァーノン・リードより好きだな。(ヘンリーの顔は知らない度1000) |
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ポーグス アイリッシュとパンクの融合。名曲が多くて多くて。カーティス・マッコールとのデュエット曲なんか泣けますよ。なんであんな酔っ払いにこんな素敵な曲が書けるのか?と思ってしまいます。でもって、ジョー・ストラマーとドッキングしたりで、全音楽誌絶賛のバンドだったな。でも酔っ払い。ソウル・フラワー・ファンはこれとスペシャルズは聴くべし。酔っ払いだから(で、今は何してるの?度1000) |
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ハイナー・ゲッペルス 名前でわかると思うがドイツ人です。で有名なドイツの劇作家ハイナー・ミュラーのテキストを音楽劇みたいな感じにした一枚。ドン・チェリー、フレッド・フリス、ネッド・ローゼンバーグ、チャールズ・ヘイワード。物凄い豪華なメンツである。曲の断片がセンスが良くて。決してフリーではありません。その後、数枚、このテキストを元に音楽化する作品が続きます。(これがECMから出てるのが驚きだね度1000) |
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ヘンリー・カイザー ええ人でね。ほんと優しくて。アメリカの財閥の御曹司。でもってこのバンドではデッド、ニール・ヤング、ジミ・ヘン、ビーフハート、バカラック、シュトックハウゼンらのカバー大会。ギュリュギュリュいうギターが炸裂します。なんでも初来日の時にはギターにそうめんをぶつけるパフォーマンスをしたみたいです。はい、ええ人です。(スライド・ギターも味があるよ度1000) |
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フレッド・フリス フリス主演ドキュメンタリー映画のサントラ。まさにタイトル通りに越境の連続。ジャンルを飛び越えて、様々な人々と共演し、様々な形態で音楽をする。元々はブルースのカバーをやってた人だったが、なんで?というぐらい変化。ドラムとギターを同時に演奏し歌を歌うというスタイルはこの人が元祖。作曲家としてもおもしろい。(最近日本に来ないね度1000) |
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フィッシュ 中古屋で5000円で購入。6枚組ライブ盤。おなかいっぱいになるぐらい食べれる。カバー曲も満載で、フィッシュのファンでなくても楽しめます。で、このバンド、絶対にフジロックが無ければ、単独来日なんか無かっただろうと思う。音楽雑誌ではUK偏重で、USもおるたな偏重。こういうバンドは取上げられる事は皆無だった。でもフィッシュのフジでの好演のお陰で「音楽雑誌に載ってるもの以外のバンドで楽しかったよ」って思ってくれた人が増えて、思いっきり多様化したのはありがたいことです。(おなかいっぱい度1000) |
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パワー・トゥールズ ロナルド・シャノン・ジャクソン、メルヴィン・ギブスによる重厚なリズム隊に、「漂うギター」ビル・フリーセルの3人からなるユニット。ビル・フリーセル大暴れ!バックが暴れりゃ、ギターも暴れる。当時はこんな暴れるギターはビルにしては珍しく、興奮した。で、今はビルは脱退。後任は鬼・ピート・コージー。音源捜してるぞ!(ラストは「アンチェイン・メロディー」なんだな、これ度1000) |
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ファウスト これもドイツのバンド。一時期解散してたがジム・オルークのプロデュースで復活したりしてる。で、前の解散の時はステージでメンバーが「ピンポン」をするという内容だったとか。で復活のステージ写真みたら工事用の機械(道路のアスファルトなどに点厚をかけるやつ)を持ち込んだ写真だった。で、これはデビュー作。2ndなどはヴェルヴェッツの影響を感じさせる内容だが、これはもう少し「あやしい」。(これCDのジャケットがアナログ・オリジナルを再現。素晴らしいっす度1000) |
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ハッサム・ハクムーン モロッコの人。アルバム・タイトルが「トランス」でも打ち込みは使ってません。バンド形式で、「あぁ、モロッコだねー」って音なんですが、そこに突然ディストーション・ギターのソロ。流れてきた瞬間大爆笑しました。で、彼自身が弾く弦楽器もかなり「ヤバ」です。(他のアルバムでは裏ジャケットにワニの口を開いて覗き込む写真が載ってた度1000) |
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灰野敬二 日本の元祖、音響派。一回、話をしたことがる。「灰野さんはどんな音楽に影響を受けたのですか?」って。「ドアーズ」と一言。かといって、灰野敬二のアルバムにドアーズもどきを求めると、全く違うんですけどね。全世界から賞賛される真のオリジナル。パーカッション・ソロなんか震えたよ。これは幻と言われた1stソロ作。とにかく灰野のアルバムはどれでも良いから一回は聴くべし。(三上寛と一緒にライブやったら東北では大受けしたらしい。しかも観客は中年以上がいっぱいだったらしい度1000) |
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ファンファーレ・チオカリア 映画「アンダーグラウンド」で出てきた連中ですね。ユーゴスラビアの「スラッシュ・バルカン・ブラス・バンド」。早い早い。バルカン半島の旋律ってなんでこんなに魅力的なんでしょうね。こんな連中が街中でブカブカやってたら、感動的ですよ。おめでとう民主革命ユーゴ!(ライブ見たかった度1000) |
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ボム・ザ・ベース 在英中国系のティム・シムノン率いるユニット。ティムはハウスの有名プロデューサーだったけど、旧にロック色が増すんですわ。でダブの色も出てくる。これなんか、ON−Uのアルバムみたいで、ビム・シャーマンやダグ・ウインビッシュが参加しちゃって、まんま。シンニード・オ・コナーも参加してるからジャー・ウォブルみたいだったりする。でも、この手の音が好きなんだよねー。(来日公演、キース・ルブランが怪我したのでキャンセルになったんだよ度1000) |
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ホルガー・クツーカイ おっさんがラジオから流れてきたアラブの歌謡曲をサンプリング。それにビートを付けて、ちょいいじって出来た名曲「ペルシャン・ラヴ」。テレビのコマーシャルでも流れてましたな。そういう意味でも、同じベーシストとしてもビル・ラズウェルと似てますわ。いわゆるテクニシャンじゃなくて色んな素材を集めて構築する人。その辺では、ラズウェルは構築がちょいいい加減ね。(あぁ、一回見たい度1000) |
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ボ・ガンボス 今になってわかりました。SFUの中川が「どんと」がいかに凄かったかを言うわけが。とにかく見た目もインパクトのある人だったし、歌い方も。計算された破壊っていうんじゃなくて、「どんと」の場合は発言とか行動ではなく、彼自身の存在が「無邪気な破壊神」だったんです。そこが「革命万歳」って何も革命に向かわないバンドとの違いです。(これは名曲ばかりの大傑作ですよ度1000000000) |
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ピラニア軍団 三上寛がプロデュースした隠れた傑作。ご存知東映映画の仁侠映画の名脇役たちによる集団。このアルバムのおもしろいところは、編曲を坂本龍一がやっていることである。もちろん現在の坂本とは全く異なり、ここでは「さすがレコード大賞編曲家賞」という素晴らしい仕事。「死んだがな」言う曲ではJBかフェラか?というぐらいのグルーヴィーなアレンジ。 |
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パンゴ/「WALTZ」 向島ゆり子や後にじゃがたらに加入する篠田昌巳を中心に結成された日本のインディペンデントにおける重要なユニット。核となるメンバーに加えて様々なミュージシャンが絡み、その音楽形態の雑多さは後のシーンに大きな影響を与えた。(なんて書いてるけど、このバンドの現役当時、全くしりませんでしたわ度1000) |