yutaの始めてのおつかいは信号のない道を渡った先にある肉屋か豆腐屋だった。ドキドキしたのを覚えている。頼まれた品物を間違わずに買ってこれるか、これはかなりの一大イベントだった。
さて、この「うまい棒」がどう関係してくるかというと、肉屋は肉類の他にコロッケやメンチといった揚げ物、ジュースに少々の駄菓子も売っていたのである。「うまい棒」はダンボールに無造作に入れられていた。
ものはというと、長さ約11.5センチ、直径約３センチの円柱の形をしたスナック菓子だ。弟、曰く、消費税導入や物価が上がったことにより、一時、１本20円になったという。今は以前より少々小降りになって10円（税抜）ということで落ち着いたらしい。記した寸法（？）は今現在のものだが、一体どれくらい小さくなったのか(笑) そして、何種類出ていたのかと思うほどの種類がある。手元にあるのは「サラミ味」「チーズ味」と横道なものだが、一体誰が食べるんだろうと思う味もあったと記憶している。個々の味によってパッケージの絵柄が変るんだが、う〜む、ときおりリニューアルしているらしい。今の「サラミ味」はヘッドマイクをつけて踊っている(服のセンスが本当にないよな・笑) 。
このなんとも言えない何かと何かを足して二で割ったようなキャラクターは一体なんだろう？名前あるのかな？
味は記憶の中と変わりなく、さくさくした食感が嬉しい。
同時に肉屋を思い出し、その時の自分に苦笑が漏れる。何を注文したか忘れているのに、「うまい棒」の鮮やかな青だけは覚えているのだから。 |
