NEO  Epipode 前書き

 この小説は私GTSのアイデアによるオリジナルゴジラ小説であり、映画「ゴジラ」(1954年公開)、「ゴジラ」(1984年公開)の続編として書かれています。この2作を知らない方のためにここで予備知識を補足いたします。

 

「ゴジラ」(1954年公開)

 アメリカ軍がビキニ環礁で行った水爆実験、その影響で付近の島に生き残っていた太古の恐竜が巨大狂暴化し日本を襲う。その巨体と放射能火炎の前に自衛隊の武器は全く歯が立たない。だが天才科学者芹沢が自分の命と引き換えに、自ら発明した化学兵器「オキシジェン・デストロイヤー」を使用し、ゴジラを東京湾の海底に葬る。だが、その科学者の師山根博士はつぶやいた「あのゴジラが最後の1匹とは思えない。人間が核を使いつづける限り世界のどこかに第二、第三のゴジラが現われるのではないか・・・」

「ゴジラ」(1984年公開)

 30年前のゴジラ襲撃の記憶が人々の中から薄れつつあった頃、北太平洋火山帯の活発化によって地底に眠っていた「別の」ゴジラが復活。日本に上陸後太平洋岸の原発を襲い、新宿新都心で自衛隊と壮絶な戦いを繰り広げる。瓦礫の中、逃げ遅れた新聞記者の牧と恋人尚子にゴジラが迫ったその時、ゴジラの帰巣本能を利用した超音波誘導装置が完成し、ゴジラは大島に向かう。三原山の火口にゴジラが立つと自衛隊の仕掛けた爆弾が爆発。ゴジラは悲鳴を残しながら火口の底に落ちて行った――それから15年、

世紀末日本に再び究極の破壊者が復活する!!!

 

この作品の見所――

地球外生命体『Ultima』、日本襲来
富士山麓に墜落した隕石から現れた謎の地球外生命体。
卵→幼体→成体→戦闘体と進化を繰り返し、人類そしてゴジラに迫っていく!

対怪獣戦闘、完全シミュレート!
ゴジラ、そしてアルティマの脅威に立ち向かう人間達の戦い、
実在の組織、兵器をを駆使してリアリティを追求した戦闘シーンを描きます!

死闘、新宿崩壊
決戦場はゴジラシリーズでも幾度となく戦いの舞台となった新都心・新宿。
vsキングギドラともゴジラ2000ミレニアムとも違う、都市破壊戦闘が展開される!

重厚な人間ドラマ、過去を背負う男の『業』とは?
84年のゴジラ襲撃で仲間を見殺しにした男、神崎。
彼は何故ゴジラにこだわり続けるのか、そして彼の最後の決断とは?

 

主な登場人物

〇神崎俊也  陸上自衛隊三佐。「巨大生物監視対策室」所属。15年前のゴジラ襲撃で多くの仲間を失った。

〇雨宮駿    陸上自衛隊一尉。「巨大生物監視対策室」所属。神崎の部下。

〇佐々木一生  陸上自衛隊三佐。化学科部隊所属。化学戦のプロフェッショナル、謎の隕石の影響を追う。

〇斎藤雅行  陸上自衛隊三佐。化学科部隊所属。佐々木の同期であり、右腕的存在。

〇長瀬重樹  陸上自衛隊幕僚長。15年前、神崎の直属の上司であり、彼の苦悩の理由を唯一知る人物。

〇柏木耕介  陸上自衛隊一佐。化学科部隊隊長。佐々木と斎藤の上司であり、神崎とは同期である。

〇藤田博史  防衛庁長官。ゴジラへの対応に際し、閣僚の立場と自衛隊の主張に板挟みになる。

 

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