ブラックの5戦目は、芝1600の500万下戦です。ずっと脚元がソエ気味であると伝えられてはいるものの、非常に順調に使い込めています。 デビュー戦以来のマイル戦ですが、前走の1200mでは距離不足のようなレース振りでしたので、今後のレース選択の意味でも、興味深い一戦です。私自身は、現時点でのブラックにはこちらのほうが向いているのはないかと思っています。
1馬 | △△△△△△ |
競馬ブック | △△▲△‥‥△ |
平場ということもあり、休養明けの馬や前走の内容があまり奮わない馬が多く、メンバー的には楽になっている印象があります。かぶった一番人気に葦毛のアルスブランカ。2番手争いを4ヶ月ぶりのサムライワールド、やや間隔の開いたミスターライオン、牝馬のマイネディーバが構成しています。ブラックは人気順ではその次のグループといったところでしょう。
伊藤調教師のコメントは、「前走は後方からの競馬になったが、直線の伸びには見処十分。1ハロン長い気もするが、芝は問題なかったし望みはある。」(一馬)と、まああまり強気とは言えないところ。毎回の厩舎コメントを見ると、勝った1400mがベストとの判断なのでしょうが、私はマイル戦は大丈夫じゃないかと結構楽観視しています。ちなみにコメントをとっている大江原TMは今回も◎、初志貫徹のようでありがとうございます。
互角のスタートから、ブラックはやや抑えて後方の位置取りでレースを進めます。レースを引っ張るのは人気薄のコッコレ、一番人気アルスブランカはブラックのやや前目といった体勢です。人気の一頭、ミスターライオンは出遅れて、ほぼ後方から。淡々とした流れの中から、三角を過ぎてアルスブランカが徐々に進出、ブラックもこれを追いかけるように中段へと浮上します。勝負どころの4角で、アルスブランカが追い出しにかかり、ブラックもついていきたいトコロですが、ケイアイタイガーにすっと前に入られてしまいます。少し外目に持ち出して、そこから徐々に前の馬を交わしていきます。なかなか良い脚をみせますが、最後の1ハロンで急追してきたミスターライオンに一気に差され、ケイアイタイガーにも届かず、結果4着での入線となりました。一着は人気に応えたアルスブランカ、2馬身差の快勝です。
1回中山8日目7R 3歳500万下 混合 芝1600
着順 | 馬名 | 騎手 | 走破タイム | 上がり | 位置取 | 人気 |
1 | アルスブランカ | 田中勝 | 1.35.2 | 34.9 | 10-8-7-4 | 1 |
2 | ミスターライオン | 柴田善 | 1.35.5 | 36.4 | 15-15-14-9 | 4 |
3 | ケイアイタイガー | 二本柳 | 1.35.6 | 35.0 | 13-13-12-6 | 10 |
4 | タイキブラック | 横山典 | 1.35.9 | 35.5 | 13-13-12 | 8 |
「直線の伸びは悪くなかったよ。まだ良くなると思うので次走に期待。(横山典騎手/競馬ブックより)
まずまず、見どころのある良いレース振りだったと思います。スプリントよりも、現状ではマイル前後の方が、良い結果に繋がりそうなのではないでしょうか。最後の切れ味に欠けるので、勝ち負けとまではいきませんが、レース振りは安定していて、器用なところを見せていると感じます。もう一段の成長と、減量が必要そうです。