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〜TETTOたる由縁〜

「TETTO」っていう愛称とも、随分長い付き合いになりますね。
そもそも、名前が「哲人」って書いて、「てつと」って読むんです。小学校時代はほとんど名字で呼ばれてたんですけど、たまに、「てつじん」だとかろくな呼ばれ方しなかったんですね。その頃は、自分の名前にコンプレックスを感じたりしましたね。どうして、もっとわかりやすくて、カッコイイ名前にしてくれなかったんだろうって、親を恨んだりもした記憶があります。

で、中学に入学。僕が通っていた中学は、その地域の3つの小学校から集まってくるところだったんです。だから、それまで知らなかった人が大勢いるわけですね。で、どういう訳だか、クラスの何かの委員に選出されるハメになったんです。パートナーの女の子は、小学校で4年間同じクラスだった子で、仲も良かったから一安心だったんですけど。

で、その委員の集まりってやつが週に一回あったんです。他のクラスの委員は、ほとんど知らない人でしたね。いつもその集会が、理科室か何かを使用して行われていたので、一つの大きいテーブルに、4クラスの委員が一緒に座るんです。で、僕は3組だったから、1組から4組の委員と一緒のテーブルでした。当然、そのテーブルの中で、知っている人っていうのはウチのクラスのパートナーだけだったんですけど、最初の集会の頃から、どういう訳か、そのテーブルのみんなでよくしゃべるようになって、仲良くなったんです。いきなり、新たな知り合いができたってことですね。そんなこんなで、毎週行われる委員会が結構楽しみになったんです。その内に別の楽しみもできたりしてたんですけど・・・。

その別の楽しみっていうのが、テーブルが一緒だった1組の女の子の委員。彼女とは、最初の頃からよく話しとかしてたんですね。ちょっとツッパった子だったので、おとなしい部類に入った僕をからかったりしてたんです。そうこうしている内に、いろんなことを話す機会が増えて、いつのことか忘れましたが、その子が「何て呼んだらいい?」っていうことを言い出したんです。
「う〜ん、今まであだ名で呼ばれたことがなかったからなぁ。」
「じゃ、考えておくね。」
彼女がそう言ってから、しばらく日が経ったと思います。

で、とある日の授業が始まる直前に、いきなりウチのクラスにやってきて、僕を呼ぶんです。授業が始まる前なので、クラスにはみんないて、席に着き始めている状況。みんなから冷やかしの洗礼を受けたのは言うまでもありません。うれしいのやら、はずかしいのやら、その冷やかしの声が飛び交う中、その子のところに行きました。
「あだ名、考えてきたよ。今日から"てっと"って呼ぶね。嫌?」
「ううん。いいよ。」
「ほんじゃ。」
元気よくその場を去って行った彼女。僕の初めてにして、思い出に残るニックネームが決まった瞬間でした。
その後、その子がいつもでっかい声で「てっと〜」って呼ぶもんだから、みんなに広まっていった訳です。

「名付け親」であるその子に対して、僕が好意を持っていたのは言うまでもありません。でも、まだまだ「恋」なんてものが、よくわからなかった歳。僕の気持ちを伝えることも、彼女の気持ちを確認するもできませんでしたね。

結局その子は、その年の終わりに隣の中学校へと転校していきました。
その後、近所のでっかいスーパーで、一度見かけたくらいかな? ほんの少し、話しをした程度だったかと思います。で、高校になって、その子と同じ中学に通っていた奴から、卒業アルバム見せてもらったり、その子の話しを聞いたりした記憶があるな。でも、元気にやっていたってことを確認したくらいで、終わってしまってたな。

結局、高校まではみんなにそう呼ばれていたんですけど、大学に入ったら殆どの人間が「てっちゃん」だとか、「てつ」なんて呼ぶようになってしまったんです。ちゃんと入学当初に作成されたクラス名簿のニックネーム欄には「てっと」って書いていたのに・・・。でも、一部の人間にはそう呼んでもらえてましたね。

このニックネームが決まってからというもの、自分の名前を嫌うことはなくなりましたね。なんか響きもいいし。それに、思い出深い出来事の中でついたニックネームだし・・・。今でも、大切にしたいニックネームです。



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