ミュージカル・オフ vol.5/エリザベート福岡公演

「王子の雫」を立ち上げてちょうど1年を過ぎた頃、ミュージカルオフ会なるものを開催しました。応募はあるのか?!とドキドキしながらメールをチェックしていたことが随分昔のように思い出されます。あれから2年半。この会もついに5回を数えることになりました。すべて参加してくれている「evergreen」のオーナーであるツトム君と、この5回を振り返ってみると、オフ会で観劇した5作品のうち4本が一路真輝主演のもの。俺が観劇作品を決めているにも関わらず、まったく気づかずビックリです(笑)。次回は一路さん以外の作品でオフ会をするとしましょう。


 さて今回のオフ会は俺を含めて6人で、作品としては熟成の域にある『エリザベート』のリニューアル版を観劇しました。俺と広島から参加してくれたSさんを除いて、4人は初の『エリザベート』。主催者としては観劇後の感想が気になるところなんですが、皆さん割と楽しめた様子でひと安心。また、ルドルフ役のパク・トンハ、エルマー役で元バルセロナ五輪の水泳選手でもある藤本隆宏など、お気に入りの俳優を見つけたようで
それも何より(笑)。
 舞台がはねた後は、「直木ショウ」の直木も加わり、「ともどる」のともやん仕切りで
宴会。東京から参加してくれたK君やツトム君のハッテン車両の話で盛り上がったり、「waspish style」のkazzy氏(旧・マンコ氏)のトークに笑わせていただきながら、博多の夜は更けていったのでした。

 さて今回観劇した『エリザベート』はトート役が山口祐一郎ではなく、内野聖陽のバージョン。初演では内野さんの歌があまりにも下手で椅子から転げ落ちそうになったのですが、あれから3年。なんと、彼の歌は飛躍的に上手くなっていました。ていうか、まるで別人。歌が聞けるレベルになって気づいたのですが、この人は声がいい。よく通る、言葉が明瞭で聞きやすい声をしています。これまでは内野さんが演じる公演日は避けてチケットを買おうとしていましたが、これからはトート役が山口祐一郎でも内野聖陽でも俺としてはどちらでもOKですね。
 さて主演の一路真輝さんですが、声の飛んでる箇所がありました。エリザベート役の彼女は出ずっぱりであり、3月に始まった東京公演以来、名古屋、福岡と200回近い公演を経てきたせいかお疲れなんでしょうねぇ。しかし存在感は抜群で、芝居に関してもエリザベート役としては堂に入ったもんです。そのほかの役者さんでは、マダム・ヴォルフ役の伊東弘美さんが印象的でした。本来の芸達者ぶりを全開にさせて、娼館の女主人を溌剌と演じていたのが、作品全体の中で小気味いいアクセントになってたように思います。
(写真は博多座とエリザベートの大看板)

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