『オペラ座の怪人』大阪公演(2007年5月) 大阪四季劇場で『オペラ座の怪人』が開幕したので早速劇場に足を運んでみた。今回は初めて見るという5人の友人と出かけたのだが、みんな感涙モノだったようで、早くも第二回観劇会のプランニングと相成った。やはりかつては“世界一チケットの取りにくいミュージカル”と謳われただけのことはある。 一方何度も見ている俺は、今さら感涙ということはないのだけれど、それでも毎回何らかの感動だとか発見がある。今回はクリスティーヌ役の苫田亜沙子の歌にいたく感心した。ヒロインのクリスティーヌ役には高レベルの歌唱力を持つ女優しかキャスティングされないが、苫田亜沙子はそれに加えて声質にツヤがある。とにかく低音も高音も聞いていて心地よい声なのだ。『オペラ座…』を見始めて20年近くにもなる記憶はあやふやだが、歌だけでいえば、俺が見た中ではナンバー1のクリスティーヌかもしれない。 やたらと公演数が多くなって、役者の数も増加傾向にある劇団四季。それゆえ役者の質の低下が叫ばれて久しいが、それでも時々こうした素晴らしい役者が入団しているのも事実。まったくこの劇団の底力は恐るべしである。 |
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