【エビータ京都公演観劇記】
 2年ぶりの『エビータ』。今回も6代目エビータ・井上知恵の健闘が特筆ものであった。東京公演以来、場数を踏んできたせいか、役が身体に入っている感じ。迫力が増した気がする。それゆえにちょっと怖いところもあったが、この作品はそれくらいのエネルギーを放った方が、ちょうどいいのかもしれない。チェ役の芝清道は相変わらずの美声と迫力で、井上知恵とのバランスもいい。ペロン役は渋谷智也。温和な顔立ちが気弱なペロンに合っていた。歌の上手さは言うまでもなし。マガルディ役の内田圭は初めて見る役者だが、特に印象はなし。
 今回あらためて気づいたが、『エビータ』の出演者って多い。京都劇場のように小さなところで観劇したせいか、カーテンコールで役者が大勢いるなぁと思い、キャスト表で数えてみたら36人もいた。劇団四季の中では中型作品のイメージなので、そんなに出ているとは思わなかった。大型ミュージカルの『ウィキッド』より10人も多いぞ…って、出演者数の多い少ないを語るのはナンセンスか。

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