◆『イーストウィックの魔女たち』福岡公演観劇記 2005.7◆![]() 2003年の12月にミュージカルオフ会として、東京は帝劇で皆さんと観劇してから実に1年半。再演を待ち望んでいた作品だけに、行ってしまいました博多座まで。見れば見るほどに他愛もない話というかバカバカしい話だと思うのですが、ミュージカルとして演出されると本当に楽しい作品です。 今回もフェリシア役の大浦みずきさんが、主役の4人を食う勢いで抜きん出てました。新聞社の編集長夫人であり、町の公序良俗に口うるさい“ざぁます”口調のババアというキャラなんですが、一路真輝、涼風真世、森公美子らが演じる町の異端児・乾いたマンコに潤いを求めようとするシングル女たちのために、幕開きからずーっと怒ってます。本来はサブ・キャラの大浦さんが余りにも抜きん出ているから、ストーリーも「クソ真面目女vsヤリマン女」の図式で見えてくるほどです。主演の陣内孝則さんなんて、「出てましたっけ?」の印象かもしれません。 全体の感想は初演とさほど変わりませんが、ひとつ感心したのは笹本玲奈ちゃん。初演よりかなり歌がうまくなっていました。昨年は『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』といった大作で大役を務めたためか、舞台映えも随分違います。新しいミュージカル・スターの誕生を感じたのでした。 イーストウィックの魔女たちのレビューに戻る レビュー・リストに戻る |