『コンタクト』京都公演(2007年3月) 歌のないミュージカルということで食指の動かない演目だったが、前回の大阪公演で初めて見て印象が変わった。ダンスとステージの構成だけで、こうも魅力ある作品を 作れるものかと感心。それゆえ今回の京都公演も楽しみに出かけたが、決して期待は裏切らなかった。 今回ピカイチで目を引いたのは、第二部の“青いドレスの女”を演じた坂田加奈子。伸びやかなダンスはもちろんのこと、ひとつひとつの表情も豊かで、まさしくダンスを以って“演じる”という表現がピッタリ。 この演目のメイン・パートとなる第三部のヒロインは酒井はな。バレエの世界はまったく知らない俺は「どちらさん?」状態だが、日本を代表するバレエ・ダンサーらしい。 そう言えば前回の大阪公演でも著名なバレエ・ダンサーをこの役に充てていたが、俺は疑問。この第三部で踊るのはスウィングでありバレエじゃないのになぜ?鳴り物入りで登場した感のある酒井さんだったが、俺の感想は可もなく不可もなく。ダンスの優れた劇団員を使ってやればいいのになぁ…と大きなお世話ながら思ったのであった。 |