11月某日「イケメンと一泊」 |
無防備なノンケって罪作りだ。取引先のイケメン27才はその典型。この夏、彼と泊まりの出張に行ったのだが、俺は何度呼吸困難に陥ったことか。そもそも男2人で温泉旅館に泊まったのがイカン。イカンと言っても、温泉旅館しかないような場所だったのだが。 温泉、すなわち大浴場ってところは言うまでもなくパラダイスでもあるが、デンジャラス・ゾーンでもある。イケメンと一緒なら尚更で、大浴場は大欲情(ベタで失礼!)。俺はまず脱衣所で早くもやばかった。イケメンのパンツは黒のボクサーだったのだが、モッコリが異常にデカイ。浴室でナマお宝をチェックすると、玉がめちゃデカイのである。彼がそんなデカ玉をユッサユッサと揺らして歩くから、俺は3分ほど余計に湯船に浸かる羽目に。 あわやのぼせるところだった。 風呂で異様に疲れて部屋に戻っても、危険は一杯だ。ある意味いい仕事をしてくれた女中のおかげで、布団が二組、隙間なく並べてあったりする。おかげて俺の妄想エンジンはフル稼動だ。そのうえイケメンは、胡坐をかいた浴衣から『まる見えですケドーっ!』的な挑発。酔って潤んだ瞳で見つめちゃったりして…誘ってんのか、おいっ! あまり眠れないまま疲労感いっぱいに迎えた朝。隣を見てめまいがした。ギンギンに勃起した彼の股間が露に!寝顔もカッコイイ男の浴衣の裾が割れて、思いっきり盛り上がった股間。これまで坊ちゃんたちのアサダチは何本となく見てきたが、相手はノンケ。ゲイなら触り倒して昨夜の続きを…なんてこともアリだが(アリか?!)、ノンケ相手じゃ触ることも出来ない。ほどなく目覚めた27才イケメンは「ハハ、アサダチしちゃいましたぁ。あー、西園寺さんもデカイっすね!」とどこまでも無邪気。でも俺のはアサダチじゃねーよ! そんな彼とは今も仲良く、というか一層なつかれていて困りもの。いや、嬉しい話なのだが、俺がいつ襲いそうになるかわからないから、やっぱり困りものなのである。 ![]() |