生涯忘れない友

lieben1

この犬の名前はリーベン。私が18歳の時から28歳までの10年間、一緒に暮らしました。ペットと言うよりも、相棒のようで、いまも色褪せることのない存在です。非常に賢く、番犬としても活躍しました。

生まれて半年の時に訓練所に入れました。ここで半年間の調教を受けて警察犬の基礎を学びます。シェパード犬は大型で殺傷能力も持っていますから、この訓練は飼い主にとっても社会的な義務といえると思います。そこで「ハウス」「待て」「臥せ」などや、膝にピッタリついて離れない歩行訓練をします。さらに年月を重ねると、「守れ」や「攻撃」などになりますが、飼い犬ではそこまで必要なく、「服従」を学べば十分です。

ボール遊びが大好きで、河川敷でいつも遊びました。たまにボールを持っていくのを忘れたときは「ボール、探せ」というと、少年野球とかテニスのボールをどこからか拾ってきます。やっと見つけたときには、いかにも得意そうな顔をして、ピョンピョン跳ねて帰ってきます。小さい頃からハナがよく利きました。

平成元年にこの世を去りましたのでお墓を建ててやりました。ときたま墓参りに行くときには、当時遊んだボールを墓石の向こうの壁にぶつけてみます。今も横から飛びついてキャッチしに来そうな錯覚がします。春になってユキヤナギを見るとリーベンを思い出します。

 

前のページに戻る