国境の町 2

 

白塔

ダーメンロンにある白塔。(だと思う)実はこのあたりの記憶が曖昧。アルバムにはダーメンロンと書いているのでそれに従う。この塔は光り輝いて非常にきれいだった。私の他にも白人の老夫婦などがいたので観光地に違いない。この写真を撮ってくれたのもその人達だ。

 山頂にあった塔       塔の横の建物


これは偶然に見つけたもの。道を歩いていると向こうの山のてっぺんにこの塔が見えた。こういうときには無性にいってみたくなるものだ。適当に道を見つけだしてなんとかたどり着くことが出来た。お世辞にもきれいとはいえなかったがまだだれも外国人が来たことがないのではないかと思うとうれしくなってくる!この横にあった建物では僧侶が黙想をしており、この老人は壁に掛けた絵を修復する作業をしていた。

約束の写真
この写真を見ると心が痛む。
この家族はここで砂糖黍を売っていた。彼らはカメラというものをよく理解しておらず、シャッターを切った後でカメラのふたを開けて中身を見ようとしたのである!おーーとまってくれーといって、また来年ここに来るからその時に渡すよ!と約束したのである。

ところが事情が変わってしまってその約束は果たせないままになってしまった。日本人はうそつきだと思われてはいないか心配である。これを見た人でシーサンパンナに行く人があったらこの写真を私のかわりに届けて欲しい。きっとこの赤ちゃんも大きくなっていることだろう。

彼らと話しているとたくさんの人が集まってきた。
いつものことだが靴を見せろという。私はイタリア製のトレッキングシューズを履いていたのだが、中国人、とりわけ地方の人はこれに目がいくようである。そして必ず値段を聞く。それが3万円したというと彼らは一様に奇声を上げて驚く。そして家賃のことや物価のことを話すとこんどは同情してくれる。

一番ウケタのは折り畳み傘。全く信じられないといった表情でたらい回しにされて、壊されるところだった。でも靴よりはましだ。靴を回されると裸足で待たないと行けないのですごく不安になる。



昆明への長距離バスの切符

実はここでとった写真のフィルム一本分がパーになってしまった。カメラを落として蓋が開いてしまったためだ。しかしまあそれを嘆いても仕方ない・・・シーサンパンナではフランス人の二人組(男)となぜか行くところ行くところで出会って、よく夕食を一緒に食べたりした。ひとりは下手な英語でしゃべりまくる陽気な兄ちゃんでもう一人は決して英語をしゃべらない頑固者。ツーリストはだいたい行くところが決まってくるのでこういうことはよくある。

さて仕上げは復路。行きと同じでは面白みがないのでバスで帰ることにした。これまた気の遠い距離で、3泊4日もかかる。その切符がこれ。朝の6時40分に出発する。昆明には3日目の夕方についた。夜は二人ずつ一つの部屋で寝ることになるが、私と一緒になったのが無口な軍人さんだった。一言もしゃべらなかったが、朝になるとわざと大きな足踏みをして私を起こしてくれる親切な人だった。そして再び昆明に戻ってきた。最後のデザートは桃源郷といわれる「大理」。ここに行かないで中国は語れない。

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