ほんとうに桃源郷だった大理

 

夜明け前の大理  大理全景


大理に行くのは簡単だ。長距離バス乗り場から大理行きのバスに乗ればよし。12時間で到着。夕方の7時頃到着し、夕食後真っ暗な畑の中を湖まで歩いた。右の写真の山の下に広がるのがその耳海。(さんずい+耳)。誰もいない湖畔にたたずんで神妙な気分に浸りたかったが、実際には振り向きながら帰るほど夜道が恐ろしくなってしまった。

翌日夜明け前に起きて中腹にある中和寺へと向かった。その途中で撮ったのが左の写真。この美しさには感動した。実に良い写真が撮れたと思ったがそれを伝えるのは容易なことではないと思う。帰りに撮ったのが右の写真で大理のシンボルである三塔が見えている。

中和寺

これが中和寺。ガイドブックには簡単に書いてあるが行けなかった人も多かった。私も夜明け前から出発したのだが、途中で解放軍の基地にぶち当たってしまった。どうみてもこれをスルーしかないように思えたので、柵の隙間から入って一気に通り抜けた。しかし今から考えるとちょっと恐ろしい。もし見つかっていたらフィルムは押収されてこの写真はないし、最悪の場合は日本に帰ることさえ困難になったかも知れない。やがてきれいな石畳の道が出てきて無事についた。

 耳海に続く農道


昼間にもう一度耳海に行った。驚くべき湖の透明度。これは帰り道で遙か向こうに三塔がみえている。はずだが・・・(スキャナをぶっこわしたくなってきた!)

 

三塔


これがシンボルの三塔。どうしてもカメラに収まらなかったが隣にもう一塔ある。



中国でもう一度行きたいところはと聞かれたらこの大理をあげるだろう。今は変わったかも知れないが。
ここは決して目的地ではない気がする。ここに来たから何かをするということもない。ここの空気を吸いに行きたいというか、一週間でも1ヶ月でも滞在したいような場所だ。時は年末になっていたので先を急いでしまったのが悔やまれる。ここで出会った人に一緒に海南島へ行こうと随分誘われたが断ってしまった。ビザが切れるということもあったが、正月を日本で迎えたいという気があったから。しかしこれも今考えればもったいない話だ。いっとけばよかった。誘ってくれたのは女性だったのだが、一人旅は普段では考えられないほど国籍や性差を感じなくさせる。

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