ストロベリー・
オンザ・ショートケーキ



第六話

 第六話 雨のバレンタイン
母が危篤、
母の最期の時間にもパパと二人で居させてあげた唯は、
母の逝去の後も涙は一つも流さなかった。

遥は、
土壇場で役立たずだったまなとが、違う人を好きな事に感づき失望していた時、
家庭教師の男性と仲良く話しているところを唯に見られ、
まなとの代わりにやきもちを焼くという唯に、戸惑う。

一方、
万理子と寄りを戻した哲也は、両親のいるニューヨークへ留学する事を決意し、
「唯も行く!」と言う唯の明るさに戸惑っていた。
哲也は自分が悪いと思い、なるべく唯を傷つけさせたくない為、
まなとの口からさり気無く万理子と行く事を言ってくれたら、
ワンクッション置けるし、一つだけ頼みごとも聞いてあげるとまなとに頼む。

そしてバレンタインデー。
唯は朝から作った手作りのチョコを哲也のマンションへ持って行くが・・・
万理子が哲也の部屋へ入って行くのを目撃してしまう。
そして、部屋のチャイムを何度と鳴らしても返事は無い。
哲也と万理子は部屋の中で愛を語っていたのだった!
いつしか雨も降り、ずぶ濡れになってしまっている唯。
まなとが赤い傘を持って迎えに来てくれた。
唯:「中にいるのにどうして?」

二人で家に帰ったまなとと唯は、
まなとの恋の第一希望という中学時代転校してしまった女の子宛に
写真を付けた手紙を作る。
そして、一緒に郵便受けに入れに行った。
「こうなってしまったからではなくて、僕は・・」
まなとは本当の気持ちを唯に言えないまま、
その手紙をポストの中へ入れた。

学校で、万理子の授業が終わった時、
唯が入ってくる。
凄まじい形相の唯。
は・は・は・はなぢを出した唯! 
そしていきなり万理子の胸倉を!!!!!




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