向井荒太の動物日記
愛犬ロシナンテの災難
第七話
第七話 猫に乗っ取られた家老母との再会 |
一体誰が言い出したのだろうか。 水を入れたペットボトルを家の周りに置けば、猫は近寄らないと・・・。 今回のあの二人の競争は・・犬の肝臓ガンについての研究テーマの取り合い。 ジャンケンで負けた浦島教授は「猫の腸にいる菌にどの抗生物質がいいか」をテーマに決め、 荒太達に猫の糞の摂取をしてくるように指示する。 ロシナンテの散歩の途中、50匹もの猫を飼っている猫屋敷を見つけた荒太は、 いい所があると言い、猫屋敷を訪れるが・・・。 えさ代15万もかかるというおばさんは、かなり疲れた感じの顔つきで居た所、 突然怒鳴り込んでくる声。近所の人で、猫屋敷の猫が庭に糞を埋めたと言う。 荒太は、「猫の糞は臭いから自分の居場所を隠す為に埋めるのだ」と説明するが、 突然!おばさんは胸を押さえて倒れてしまい、 自分はガンだ。先が長くないから猫達の里親を探してくれと荒太と約束をした。 しかし、これはおばさんの手口だった。同情されて猫を見逃してもらうという手口。 そして話を聞いた浦島の反応も冷淡で、荒太達が里親探しを引き受けたことなどを、 中途半端な偽善だと断言する。 なんとか自分たちだけで里親探しに奔走するが、猫は一向に減らなかった。 ある時、おばさんの息子が、その猫達を処分しようとしている事が解り、荒太達は、 高血圧で入院したおばさんから、息子との苦しい別れによって二人に溝が出来た事を聞き、 息子に一週間だけ待ってくれと言い、里親探しをする。 そんな時、おばさんが一番可愛がっていた「テツオ」という高齢の猫の息づかいの異変に気づいた荒太は、 その猫の死期が訪れている事を知る。 寿命には誰も勝てない。死ぬときは一番好きな人の側にいたいと思った荒太は、 まず、その猫を「消毒」し、おばさんのいる病院へ密かに連れて行く。 しかし息子に見つかってしまった! 荒太は「テツオ」と猫に呼びかけるが・・・。 息子は驚いた様子。息子の名前は、テツオというのだった。 実は、おばさんは息子が出て行ってしまった日に、 その猫を家の前で拾い、同じ名前をつけていたのだ。 老人ホームへ行くと行っていた事を荒太から聞いた息子は、少し考えを改める。 意識のなかったおばさんの目が覚めた時、隣にはテツオが居た。 アニマルセラピーというものか、血圧は下がり、おばさんの様態はすっかり落ち着いた。 そしてテツオはおばさんの目が覚めた数時間後に静かな安らかな眠りに入った。 あ!細井さんが居ない!? ロシナンテ着ぐるみだけは置いてあったけど、一体どこ行ったんだろう。 堂本剛君自ら探しに行って説得してくれるみたいだけど・・・。 |