向井荒太の動物日記
愛犬ロシナンテの災難
第六話
第六話 教授の不倫愛発覚!! 競走馬の宿命 |
乗馬クラブの往診に行った浦島教授と荒太・エミリ・みちる。 一人の女性・乗馬クラブのマドンナにくぎ付けになる。 人間は一つの出会いによって、実に容易く心乱される動物であり、ろくなことを考えない。 そのマドンナに「ずっと探していた」と言う教授は、 その日から休講ばかりで、乗馬クラブに毎日通い出し、 突然皆に「お金を貸してくれ」と言い出す。 不倫を始めたのか!? 荒太は教授からトランペットを5000円で買う。いや、買わせられた。 ある日、教授とマドンナが一緒に居る所を可奈子が目撃し、 教授の奥さんが「最近あの人に変わった所は無いか」と心配そうに学校へ来た時、 荒太は「恋をしています」と言ってしまう。 実は・・ 教授が探していたのは、一匹の馬だったのだ。 それは10年以上も前の事、 教授が初めて立ち会ったお産の馬・ショータローという名馬で、 最初は死産だと確信していたが、難産だが力強く誕生、 地方競馬のデビュー前には右前足が屈腱炎を発症し、殆どあきらめかけていた所、 見事にまさかの優勝をしたりと意外性もあり、 自分の子供(ショータローと同じ名前を付けていた)が病弱で逝去した事で、 酒びたりで弱くなっていた教授に、いつも力を与えていた馬だったのだ。 しかし、競走馬の引退後の運命の行方というのは、 一般的に、成績の良かった馬なら種馬、乗馬クラブに引き取られるのは運が良い馬で、 だいたいが散々働かされた挙句、他の動物達と同じく食べ物にされる場合が多いらしい。 浦島教授が買収に失敗した為、ショータローも動物プロダクションに買われ、 散々働かされてしまう!! しかも、随分衰弱しているのに!!! どうにかして買い戻そうとお金が必要な教授は、 学長選挙に立候補するが・・・ ショータローに会いにいった荒太は、ショータローが発熱している事に気づき、 皆を緊急に呼ぶ。 テイオウ炎ではないかという荒太。 教授も、少ない症状でよく解ったなといいながらその病状を確信した。 そして飼い主に、「これでは、ライオンのエサにもならないぞ」と言い、 ショータローを引き取る事になる。 一晩中看病していた浦島教授だったが、とうとうショータローは倒れ苦しみ出す。 「安楽死」を実行しようとする浦島教授に、 春奈は、「見るのが辛いからというのも教授のエゴだ」と説得した時、 ファンファーレが鳴り響いた!! 荒太がトランペットを吹いたのだ。それは、毎日練習していた曲、 教授とショータローが大好きな曲、レース前のファンファーレだった!!! 本能なのか、スクッと立ち上がったショータロー。 自由に颯爽と大地を駆け抜けた。 人なんて乗せずに、もう一度好き勝手に気ままに走らせてやりたいと言う 教授の願いも叶ったのだ。 そして、翌日。ショータローは眠るように安らかに逝った。 今日はいつもにも増して感動しました。やばいッス! そして、 エンディングの細井さんがアップで映ってました。 いつもは着ぐるみばかりが目立ってて、お顔があまり見えなかったけど・・・ なんかちょっぴり可愛かった・・・って、アハハハ。 |