向井荒太の動物日記
愛犬ロシナンテの災難



第三話

 第三話 猛牛大騒動!! 命の誕生
浦島院長と東野教授はまたまた賭けをしていた。
賭けは、雑誌の表紙に乗る権利。
三人のうち誰か一人でも牛の世話を放棄するか否かを。

荒太・みちる・エミリの三人は、三日間、牛の世話をする事になる。
早速荒太は牛に挨拶をするが、
はなこちゃん(高齢のメス牛)に頭突きを食らってしまう。
まず、搾乳。乳搾りだ。
みちるとエミリは、相変わらずやりたくないのでなんとかして逃げ出すが、
院長に見つかり、連れ戻される。

しかしはなこには乳房炎が見られた。
乳房炎とは、ミルクを全部絞りきれなかったりすると、
細菌が入ってしまい、ミルクが飲めなくなってしまうのだ。

東野はどうにか手を打とうと思い、彼らに厳しい試練を与える。
心音・そして直腸検査(おしりの穴から手を突っ込み、内臓を手で見る)、
臭い検査なので、エミリは切れそうになる。
そして脱落寸前でカナコと喧嘩になる。
ここでロシナンテ登場!
電源を落とす!電源を落としてしまうと、搾乳機が使えない。
皆で手作業で乳搾りをする事になった。

無事に終わった後、
はなこちゃんが産気づくのを荒太が発見する。
しかも逆子!引っ張り出してあげなければならない。
カナコ・みちる・エミリ・其々が一つになって引っ張りだし、
子牛が産まれた。

そして・・・東野は賭けに勝つためではなく、特別実習を始める。
それはなんと!
はなこちゃんの健体解剖だった。
健体解剖とは、健康な体で解剖する、
獣医実習生が、各内臓を覚える為に行われるのであった。

みつると○○は、ついさっきまで一生懸命世話をしてきて、
子牛を生んだはなこちゃんの命を消されようとしている事が
どうしても認められず、逃げ出す。
っが、荒太は逃げ出さなかった。
その日の朝、はなこちゃんが牛舎に居ない事を知っていたのに。
3人の中で、一番、はなこに気をつかっていたのに。

カナコは言う。
100頭の牛を救う為、一頭の健康な牛に犠牲になってもらう。
獣医は病気の動物を健康な体に戻してあげるのだが、
健康な体を知っていなければ、無理な事だと。
みつるとエミリは解剖に挑んだ。

そして荒太は・・
はなこちゃんの子牛に、「はなこジュニア」と名前をつけた。

荒太は人一倍体力が無い。無さ過ぎる。
しかし、忍耐力・愛情・一つの事を辛抱強く続ける長所は、
誰にも負けていない。
さぁ、次週の荒太は、何を学んでいくのだろう。
そして、私達も色んな事を学んでいきたいと思う。

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