ビッグウイング


第九話

 第九話 お母さん、負けないで! (いしだあゆみ)
久美子が連れてきた痴呆症の男性を、
どうせ行く所も帰る所もないという女性・樋口敦子が元看護婦だと知り、
診療所で働いて貰うことになった。
そして久美子は、彼女を部屋に泊まらせ、
お母さんのような愛情を感じていたのだが・・・。

夜、寮内で樋口敦子が一人きりになった時、一本の電話が鳴る。
確かに彼女は電話に出たのだが・・・。

翌朝、皆が早出だと知った久美子は、不思議に思いながらも出勤したのだが、
「どうして遅刻なんてするんだ!!」と栗山に突然言われ、
江頭が敦子に電話にて伝言した事を聞いた久美子は、
「私が忘れていた」と敦子をかばう。

栗山は伝言ミスの事について、敦子と話をするが、
何かを察した彼女は、「迷惑をかけられないので、辞めます」と申し出てしまう。
そして心配してくれる久美子に、
「自分は熟年性アルツハイマー」だと告白した。
熟年性アルツハイマー、それは、
脳が萎縮しだんだん記憶が無くなってしまう病気である。

久美子を見ていたら、元気が出て、もう一度希望を持てたと言う彼女の為に、
栗山に彼女の病気の事を全て告白し、
今後病気が進むにつれ色んな事を忘れていってしまう。だから、
明日一日だけ休みを下さいと許可を得た。

しかし、前日遅刻もしていて、ましてや休日を取る久美子に、
他のアテンダント達は、栗山に対しても不信感を抱き始めてしまう。

東京見物、上野動物園へ行った久美子と敦子だったが、
途中、久美子がコーヒーを買っている間、敦子はトイレに行き、
記憶が途切れてしまったのか、彼女は突然行方不明になってしまった。

その頃、彼女の娘がビッグウイングに探しにきていた。
何も知らない娘だったのだが、栗山が病気のことを告げる・・・
そして久美子からの「敦子とはぐれてしまった」の連絡に
一同は驚き慌てる!!

夢中で探しまくる久美子!! 記憶が途切れる事の恐怖と戦う敦子!!
次週、彼女はどうなる!?



前に戻る