ビッグウイング


第六話

 第六話 俺の母ちゃんは世界一!
今日は栗山の母が登場!
調子よく人の世話が好きでおっちょこちょいだから嫌だと言い、
上京した母を嫌がる栗山だったが、
久美子は変わらぬ笑顔で、栗山母に挨拶をし、
素っ気無い栗山を見て、「今日は私の部屋へお泊めします」と言った。
そして就寝前、
自分の部屋で母に栗山の昔話や、2/16の意味を聞かせてもらう。

あくる日、栗山母にビッグウイング内を案内していたが、
少し一人で見たいと言う事で、久美子は仕事に戻った所へ、
谷川みつるというボクサーがやってきた。
美味しいすし屋はないか。もう一人来るのだが、その人にすし屋に居ると言ってくれ。
と言われ、栗山がすし屋へ案内する。

その頃、栗山の母がバーで一息ついていると、
隣にいた若い女性達のヒソヒソ話が耳に入る。
間に居た品の悪そうなおばさんの悪口を言っているのだと気づき、
栗山の母はその若い女性達に怒鳴り返した。
お礼を言う品の悪そうなおばさんは、自分の息子の話をし出し、
同じ息子を持つ母親として、二人は意気投合する。
その時、栗山母は、そのおばさんの事を、立派なお母さんだと見抜いたのだった。

そして、
久美子達は、マネージャー花村と栗山親子と共に、すし屋へ行く。
そこには、まだ例の谷川みつるがソワソワしながら居たのだった。
美味しくお寿司を頂いていると・・・
そこへ乱れた態度で、先程のおばさんが入ってくる。
「甘えるんじゃない。」等と息子を怒鳴り散らかしていた。
ついさっき栗山母と意気投合したおばさんだったのだ。
息子の為に、怒鳴る母。息子にもっともっと強くなって欲しいと願いを込めて。

とうとう谷川みつるは怒って飛び出してしまった。
追いかけた久美子、後を続く栗山。
栗山は自分も母の息子であるという事で谷川の思いを聞いた。
「親に誉めてもらいたいうちは、まだ子供だ。」
本当は誉めてもらいたい息子心。
彼と、ボクシングの試合は頑張ると約束をした。

栗山母の飛行機搭乗時間が迫ってきた頃、
久美子は、栗山にプレゼントを渡す。母へのプレゼントを代わりに購入してきていたのだった。
しかし、断る栗山。
理由は、栗山自身、母の為にプレゼントを購入していたのだった。
「ありがとう。」と母に言う栗山に、栗山母は大喜び。
今日、2/16は、栗山母と中学時代に亡くした父の結婚記念日だったのだ。
プレゼントの中身は・・
久美子も同じ物。手袋だった。

そして、始めて栗山は久美子に、「ありがとう」と言ったです。



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