ビッグウイング


第四話

 第四話 空港はラッキョでパニック!? (菅井きん・池脇千鶴)
不思議です。
人はどうして似たもの同士が巡りあうのだろう。

お昼ご飯は、なんてったって展望台!
久美子は、女子高生が座っている隣に座って昼食をとる事に。
お婆ちゃんが作ったらっきょだと、美味しそうならっきょを頂く久美子。
女子高生は、ビッグウイングに就職に来ていたのだった。
そして受け付けカウンターに座っている久美子の所へ
又らっきょを届けてくれた。
久美子は、
たくさんのらっきょを冷蔵庫に閉まおうと外に出ようとした瞬間、
ある男性とぶつかってしまう。
服にらっきょの匂いがついてしまったが、
その男性は、すぐに立ち去ってしまった。

その事を聞いたマネージャー花村。
らっきょを一口食べた瞬間に、近藤さきさんが作ったらっきょだと言う。
近藤さきさんとは・・
昔、花村がスチュワーデス時代、寮の賄をしていた方で、
そのらっきょは当時、元気と勇気をくれるパワーだと評判だった。
もしかしたらその女子高生とは、お孫さんかもしれないと思い、
久美子を誘って、会いに行く事にした。

近藤さきの家―――
やはりあの女子高生は居た。
しかし、さきの具合はよくない。突然の発作に、
久美子はビッグウイングまで小泉先生を呼びに行く。
歳の為、心臓は弱いが、これといって大きな病状は無いと診断。
らっきょを作る意欲が無くなってしまった事。孫が高校を卒業する事、
生きがいが感じられない事からの、体調不良ではないかと言う。

一方ビッグウイングでは、
栗山が、例のらっきょの匂いがついてしまった男性を見つけた。
後々クリーニング代等請求されても困るという事もあり、
声をかけるが・・・
男性はいきなり逃げ出してしまう!
二度目に見かけ、声をかけた時、
男性はゆっくりと振り向いた。
「疲れました」
栗山は何時に無く優しく接する。
仮眠室へも案内しようとする。
お腹がグゥと鳴った彼に、カレーもお出しする。
心打たれた男性は、
「会社のお金を盗んで逃げ出しています。警察を呼んで下さい」
と打ち明けたのだった。
一瞬ビックリしたが、
近藤さきさん手作りのらっきょ付きカレーを一緒に食べる栗山と男性。
らっきょとカレーがこんなに合うなんてと一緒に食べ続けた。

そして栗山は、
笑顔で男性を見送る。
「ビッグウイングは、いつでもあなたをお待ちしております」
その時、隣に居た久美子は、彼をどう感じたのだろう。
温かい、嬉しい眼差しであった。



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