- ご挨拶 -
7月28日(金曜日)から30日(日曜日)までの3日間だけ行われるアスコット夏開催。
メインは29日に行われる第50回キングジョージ6世&QエリザベスS(G1)である。
実は英国(他の欧州の国々もだが)の競馬開催は既にジョッキークラブ単独での開催は不可能。
従って、スポンサーの冠を掲げたレース名となります。
G1キングジョージ6世&QエリザベスSはディビアー(De Beer)がスポンサーしており、・・・ご存じのようにディビアーは宝石会社である。
そのために・・・〜ダイアモンドS・・・と呼ばれるわけである。
ま、単独開催可能な国は日本と香港くらいなものなので、世界の主流はこうだと思っておいて宜しい。
今回のこのレースには17頭がエントリーしております。(7月23日現在)
12Fで行われるこのレースは2000年のエミレーツワールドシリーズの第2戦であるけれど
今年は1年前に挑戦した香港のインディジェナスに引き続き、日本の4歳馬エアシャカールが来英してきました。
しかしながら・・・今年は古馬連中が圧倒している模様です!
日本の2000ギニー馬であり日本ダービー2着のエアシャカール(AIR SHAKUR)、G1パリ大賞の勝ち馬ビートホロー(BEAT HOLLOW)、
英・愛両ダービーを制したシンダール(Sinndar)の替わりに出てくるレイプール(RAYPOUR)ら4歳馬は
完全に古馬連中に圧倒されていると言えるだろう。
2頭で9つのG1を勝ちまくっているドゥバイミレニアム(DUBAI MILLENNIUM)とモンジュー(MONTJEU)!!!
G1コロネーションCの勝ち馬ダリアプール(DALIAPOUR)、G1アスコットゴールドCを2勝しているカイフタラ(KAYF TARA)。
昨年のG1タタサルスGCの勝ち馬シーヴァ(SHIVA)、昨年の英オークス馬のラムルマ(RAMRUMA)。
2年連続でG2ハードウィックSを勝っているフルーツオブラヴ(FRUITS OF LOVE)。
そして・・・G3ドゥバイ・シーマ・クラシック勝ち馬のファンタスティックライト(FANTASTIC LIGHT)。
これら古馬陣の蒼々たること!!
「欧州の中距離トップ馬達が全て出揃ったと言えるでしょう!今年は4歳馬はたったの3頭であるが・・・
最もレイティングの高いビートホローはダービーでの3着は不運な所があったし、G1パリ大賞の勝ちっぷりは
素晴らしかった。また、エアシャカールは日本で1番強い4歳馬であることには違いない。
凄いレースになることを約束しましょう!」
と、競馬場事務官のニック・シェイン氏はコメントしました。
<<<エントリーしている17頭>>>
AIR SHAKUR, BEAT ALL, BEAT HOLLOW, COMMANDER COLLINS, COMPTON ACE, DALIAPOUR, DUBAI MILLENNIUM, FANTASTIC LIGHT, FRUITS OF LOVE, GOLD ACADEMY, KAYF TARA, MONTJEU, MUTAFAWEQ, MUTAMAM, RAMRUMA, RAYPOUR, SHIVA.
※その後、ドゥバイミレニアムは12Fには走らないなどと我が儘を言い、出走回避が決定!シーヴァも回避か??
モンジューの1人舞台の可能性が大である!
- 第2報 -
CORAL HIGHLIGHT MONTJEU DOUBT
このままの状態が続けば、モンジューを回避させるかもしれない!・・・とハモンド師が言い出したために、大手ブックメーカーであるコーラル社は賭けの対象からモンジューを外すことにしました。
コーラル社はモンジューの回避について確信を得ており、これによって人気はダリアプールとフルーツオブラヴの間で
推移しています。
「馬場は固く、天気予報では雨は降らない!我々はモンジューはレースに出ないことを確信している!」
と、理由を説明しました。
モンジューは欧州における12Fのチャンピオンホースであるが、仏・愛両ダービーにしても凱旋門賞にしても彼の得意な 重馬場であった。
ところが、土曜日にハモンド師が次のようにコメント。
「馬場状態が今のままであれば(良固-good to firm)レースに出走させる。アスコットの馬場状態は全然気にならん!
現にサンクルー大賞典は良固で勝っているじゃないか!!!状態は非常に良いし、レースまで維持できるだろうし・・・
何よりも英国での初めてのレースを楽しみにしていてくれる人々や私自身のためにも出走させる予定である!」
コーナーの部分部分には先週水が撒かれたが・・・おそらく今週にも水が撒かれるであろうが。
「我々は今週末(22日のこと)には散水する予定はない。月曜日に様子は見ます。
我々はあくまでも良(good)或いは速い(fast)の馬場を維持するのであって、あまりにも乾燥していれば散水するが
それ以上のことはしない!」
「1年前にモンジューが出走しなかったときも馬場状態が問題視された、が、今回はたいした問題にはならないでしょう。
劇的な天候の変化でもない限り、良或いは速の状態でレースは行われるはずです。」
と競馬場事務官のニック・シェイン氏は述べた。
都役所の天気予報によると週の前半は大体暖かい気候であるが火曜日の夜に雷雨或いはにわか雨の可能性もある。
と言うことらしい。
もし、速の馬場になった場合、日本馬のエアシャカールにはぴったりとはまるかもしれない。
ジュライC勝ち馬のアグネスワールドの関係者達は土曜日に番狂わせを起こせるかもしれないと信じているようである。
この牡馬は日本の2000ギニー馬であり、日本ダービーでも接戦を演じた。
ニューマーケットでの調教では2度目の強い追い切りを2本こなしている。
調教助手の松田助手は
「4F以上のの強い追い切りで併せたのだけど簡単に追い抜いてしまったんだ。
彼はもっと良くなると思いますよ。彼はどんな馬場でもこなすけれど、やはり良固(good to firm)が1番得意な馬場だと思います。
昨年、エルコンドルパサーは凱旋門賞でモンジューの2着だったけど、今回はそのリベンジをさせてもらいますよ!
日毎に状態は上向いているし・・・。英国では出走していないので誰も彼のことは知らないでしょう。
ビックリさせてやりますよ!」
と、レースへの意気込みを語った!
コーラル社の最新オッズ(7/23) | |||||||
Daliapour | 4.5倍 | Fruits Of Love | 5倍 | Air Shakur, Kayf Tara |
7倍 | Mutafaweq, Fantastic Light |
8倍 |
Beat All, Ramruma |
11倍 | Mutamam | 21倍 | Commander Collins, Gold Academy |
26倍 | Compton Ace | 34倍 |
Raypour | 41倍 |
※しかし・・・本当にモンジューを外して良いのでしょうか??陣営側は出走すると言っているのに・・・。
よほどの固い情報があるのでしょうか?モンジューが出走したら賭けている連中は怒るぞ!・・・たぶん(^_^;)
- 第3報 -
MONTJEU Back In Market
思っていた通りの事が起こった。
モンジュー陣営はレースに出走する事を強くアピールしました。
24日の月曜日に、G1キングジョージの5日前登録が行われたのだが、その場でモンジュー陣営は出走を確約しました。
そこで・・・問題になったのはコーラル社のモンジュー取り下げ問題。
コーラル社は歴史と伝統を持つブックメーカーであり、メジャーなレースのオッズを顧客のためにサービスする事をポリシーとしています。
しかし、今回の事でモンジューの共同馬主のM.テーバー氏は怒り心頭!
賭けの対象から外されたことを非常に不快に思っていたうえに、月曜日の登録の後にコーラル社がまたまた賭けの対象としてリストアップしたことに対してコーラル社の節操の無さを批判しました。
しかし、当のコーラル社は全然気にすることもなく、M.テーバー氏はおかしいと一笑にふしました。
結局の所・・・モンジューの単勝オッズは8-11の1.7倍見当が付けられています。
コーラル社の最新オッズ(7/25) | |||||||||
Montjeu | 1.7倍 | Daliapour | 4倍 | Fruits Of Love | 8倍 | Air Shakur | 10倍 | Kayf Tara, Fantastic Light |
11倍 |
Beat All, Shiva |
16倍 | Gold Academy | 33倍 | Compton Ace | 40倍 | Raypour | 50倍 |
一方、M.テーバー氏は自信満々のようである。
G1キングジョージ6世&クイーンエリザベスSにおいて、モンジューに太刀打ちできる馬などいない!
それよりもドゥバイミレニアムとの勝負が見たいと考えているようである。
テーバー氏がこれほどの自信を持ったのには理由がある。
昨日、馬場に水が撒かれたが、今週末には雨が降るらしいとの天気予報が出たからである。
ブックメーカー達もモンジューの圧倒的勝利を予想していて、一悶着あったコーラル社が単勝1.7倍。
トート社は1.6倍。ラドブローク社も1.6倍を付けている。
M.テーバー氏は言う。
「レースのことは何も心配していない。モンジューに触れることができる馬なんていやしない!
馬場のことも心配なし!全然気にならないよ。アスコットは直線が短いんだが(追い込み馬には不利)、モンジューは必ずや勝つでしょう!」
テーバー氏の望みはキングジョージ6世&QエリザベスSの後のことであるが、9月9日にアイルランドで行われるG1愛チャンピオンSでのドゥバイミレニアムとの対戦であるらしい。
「G1愛チャンピオンSはモンジューにとって最高の舞台となるでしょう。だって、ドゥバイミレニアムと対戦できるのですから・・・。
皆さんがご存じのようにピート・サンプラス選手は芝のコートでは世界一のテニスプレイヤーです。
しかし・・・土(クレイ)のコートではそうではありません。
それと同じでモンジューは1マイル半のレースでは世界1の競走馬だと私は信じているが、もし1+1/4マイルではどうか?
と訪ねたら皆さんはドゥバイミレニアムこそ世界1の競走馬だと答えるでしょう。
チーム・ゴドルフィン陣営は今回のアスコットでは我々との対戦を避ける形になりました。
だから、今度は我々が彼らの都合の良いアイルランドに行こうと思っています。
何が起こるかを見にね!そこでは果たしてモンジューが1+1/4マイルにおいても世界1の競走馬かどうかを教えてくれるはずですからね。
それはともかく、土曜日のレースでモンジューに素晴らしいレースをしてもらって、皆様方に王者の走りを楽しんでもらいたいものです。」
と言うように、自信満々のM.テーバー氏であった。
ドゥバイミレニアムはこのレースには出ないが、チーム・ゴドルフィンからはファンタスティックライトとカイフタラの2頭の刺客が出走してきます。
ゾクゾクしてきました。
一方、喧嘩を売られた方の(笑)チーム・ゴドルフィン・レーシングマネージャーのサイモン・クリフォード氏は次のようにコメントしました。
「ドゥバイミレニアムの最終目標はあくまでもBCクラシックです。その目標に向かって行くのみなのです。
一応、愛チャンピオンSに登録はしていますが、その他のことは未定なのです。」
さ〜〜て、面白くなってきましたなぁ〜〜〜〜〜〜〜^^
- 第4報 -
何と、アスコットゴールドCの勝ち馬であるカイフタラの回避が発表されました。
これによって、G1キングジョージ6世&QエリザベスSへの出走馬は8頭になりそうです。
モンジューの勝利は益々ゆるぎないものになってしまうのでしょうか〜〜〜〜〜〜!!!!
コーラル社の最新オッズ(7/27) | |||||||||
Montjeu | 1.6倍 | Daliapour | 4倍 | Fruits Of Love | 9倍 | Air Shakur | 10倍 | 11倍 | |
Beat All, Shiva |
16倍 | 33倍 | 40倍 | Raypour | 66倍 |