第22回 JCターフ第3回JCダート

●1981年から始まったJCターフも2002年で22回目。JCダートは3回目を迎えます。
本年度は東京競馬場が工事のため中山競馬場で行われます。
JCターフが2200m、JCダートが1800mで行われるので、昨年までとは様子が違ってきます。
東京の長い直線から短く勾配のきつい中山に変わることは非常に興味深いです。
同距離で行われるオールカマーやセントライト記念の過去データーを見れば明らかなように、先行馬、差し馬にとって非常に有利です。

4角最後方から直線一気の末脚という戦法では脚を余してしまう可能性が大きい。
過去にはツインターボが逃げ切ったり、メジロドーベルが3角手前から仕掛けてそのまま優勝したり。
逃げに近い先行馬でもなんとか先頭でゴールを切れるコースではある。
一方ダートの方はと言えば、中央の馬場としてはかなり重いダートなので、逃げ・先行馬は潰れる場合が多いです。
雨でも降って馬場が締まれば別ですが、良馬場の場合最後の坂でバテてしまい差されるケースが非常に多いです。
まあ、G1級のレースが行われるのは初めてのことなので見守ることにしましょう。^^

さて、過去10年のJCターフの優勝馬を見てみると

優勝馬

調教国

馬齢

騎手

調教師

1992

Tokai Teio (JPN)

JPN

4

Y Okabe

S Matsumoto

1993

Legacy World (JPN)

JPN

4

H Kawachi

H Mori

1994

Marvelous Crown (JPN)

JPN

4

K Minai

M Osawa

1995

Lando (GER)

GER

5

M Roberts

H Jentzsch

1996

Singspiel (IRE)

GB

4

L Dettori

M Stoute

1997

Pilsudski (IRE)

GB

5

M Kinane

M Stoute

1998

El Condor Pasa (USA)

JPN

3

M Ebina

Y Ninomiya

1999

Special Week (JPN)

JPN

4

Y Take

T Shirai

2000

T.M. Opera O (JPN)

JPN

4

R Wada

I Iwamoto

2001

Jungle Pocket (JPN)

JPN

3

O Peslier

S Watanabe


過去10年間で7回が日本馬。
昨年度は1〜5着までを全て日本馬が独占してしまい。海外馬にとっては屈辱のレースとなりました。
今年の海外参戦馬は7頭。G1勝ち馬は5頭。===>招待馬情報はこちら(関係者コメントなど随時更新)
迎え撃つ日本馬はエイシンプレストン、アグネスデジタルの両大将格が出ないのに関わらす、豪華なメンバーとなりました。
日本ダービー馬が2頭・・・アグネスフライト、ジャングルポケット
皐月賞馬が2頭・・・エアシャカール、ノーリーズン
菊花賞馬延べ2頭・・・ナリタトップロード、エアシャカール
天皇賞馬1頭・・・シンボリクリスエス
牝馬クラシック馬1頭・・・テイエムオーシャン
G1勝ちのないのはマグナーテンとアメリカンボスの2頭だけ。
字面から見たら非常に豪華!
しかし、この中で本当に当てにできるのはナリタトップロード位しか居ないところが辛い。
昨年の覇者ジャングルポケットは今季3走目で、前走は天皇賞・春。
故障明けの同馬に大きいところを期待するのは少し酷だろう。
アグネスフライトはどうも、日本ダービーを勝った時点で終わってしまったようだ。
エアシャカールは緩みのない厳しい流れのレースでは馬がイってしまうのでホント当てにできないし、テイエムオーシャンも同様にレースに注文を付けないと力が発揮できない。
マグナーテンはいかにも短距離馬で2200mでは距離が長すぎるだろう。
残りの3yo馬であるがノーリーズンは菊花賞の落馬の影響が心配されるし、シンボリクリスエスのレース振りはバブルガムフェローを想い出されるのでそろそろプッツンきそうで恐い。
大ホームランは無いけどいつも安定しているナリタトップロードが1番信用できる。

まあ枠番や馬場も大きく影響するので現時点ではこれ以上書けません。(笑)

JCダートですが海外招待馬は4頭。・・・アブリーズ、パプウス、リーバズゴールド、レッドサン・・・
この中で最も実績のある馬は米国馬のアブリーズ。同馬はG1勝ちは無いが重賞級の馬でG1ジョッキークラブGCでは小差の5着に入っている。
しかしだ・・・昨年のリドパレスが惨敗したように・・・日本のダートコースは海外のものとは全くの別物である。
また、昨年までの東京の馬場に比べて重い中山のコースなので、素軽い馬にとって非常に厳しいだろうとおもう。
案外、欧州馬の方が活躍するかもしれない。スピードよりもパワーを必要とされるので丁度良いかもしれないからだ。
そして、迎え撃つ日本馬達であるが3yo馬2頭の一騎打ちの雰囲気が漂っています。
先ほど行われたJBCクラシックを楽勝したアドマイヤドンと交流G1レース2連勝中のゴールドアリュール。
勝ち方が派手だっただけに、昨年のクロフネ級の活躍を期待したいとこですけど・・・。
私はこの2頭はJCダートでは惨敗するのではないかと思ってます。
アドマイヤドンの前走はメンバーに恵まれたこと。スローペースに乗れたこと。直線で上手い具合に前が空いて独走になり叩き合う相手が居なかったこと。はまったという感じですかね。
ゴールドアリュールに至っては先行逃げで大楽勝、だが同コースで行われたJBCクラシックより約3秒遅い。
これはメンバーが薄かったと言うしかないです。
また両馬共に中山競馬場でのダート戦での実績がないこと。これは大きいです。
第1回JCダートに参戦し3yo馬ながら4着に入り、昨年も挑戦し5着だったプリエミネンス(牝・5yo)や前走G1南部杯を制したトーホウエンペラー(牡・6yo)、G3 武蔵野S優勝馬のダブルハピネス(牡・5yo)らの方が信用できるのではないかな。

おそらく、JCダートについては日本馬の独壇場になると思うが、JCターフについてはさっぱり解りません。
中山の短い直線では何が起こるか全く予測不能。

2002/11/20  UP

枠番が発表されました!
第22回 ジャパンカップ・ターフ   (GI)
2002/11/24 中山競馬場芝2200m 3yo以上
う〜む・・・。なんと追い込み馬の3頭が内枠に入ってしまった。
ファルブラヴにしてもゴーランにしてもこれは大きなディスアドバンテージ。
中山の短い直線で、もし内側が開かなければ致命的となる。
イリジスティブルジュエルはスタートで出遅れなければ大丈夫だろうけど、最後までは保たないだろう。
シンボリクリスエスは最高の枠を引いたと言える。
内外に有力馬を見ながら(逆を言えばフルマークされるということ)競馬ができる。
鞍上がペリエ騎手というのも安心だ。
ジャングルポケット、ナリタトップロード、ブライトスカイ、ストーミングホームなども脚質からして最良に近い枠を引けた。
マグナーテンは多分逃げるだろうから外枠が望ましかったし、テイエムオーシャンもそうである。
内側の外国馬4頭は運がなかったと言うことか・・・。
英コーラル社のオッズでは、1番人気がシンボリクリスエスで3.5倍。
2番人気が6倍でブライトスカイとジャングルポケット。
ゴーランは4番人気で7倍。ナリタトップロードが9倍でそれに続いている。
そして、アメリカンボスがなんと67倍!(笑)
と思ったら、最低人気の101倍にアグネスフライトが上げられていた。
おいおい!ダービー馬なんだけど・・・。^^;;
1 ファルブラヴ 4 57.0 L.デットーリ
2 インディジェナス せん 9 57.0 E.サンマルタン
3 ゴーラン 4 57.0 K.ファロン
4 イリジスティブルジュエル 3 53.0 P.スマレン
5 アメリカンボス 7 57.0 江田照男
6 アグネスフライト 5 57.0 後藤浩輝
7 シンボリクリスエス 3 55.0 O.ペリエ
8 サラファン せん 5 57.0 C.ナカタニ
9 ノーリーズン 3 55.0 蛯名正義
10 ジャングルポケット 4 57.0 武豊
11 テイエムオーシャン 4 55.0 本田優
12 ブライトスカイ 3 53.0 T.テュリエ
13 ナリタトップロード 6 57.0 四位洋文
14 ストーミングホーム 4 57.0 M.ヒルズ
15 マグナーテン せん 6 57.0 岡部幸雄
16 エアシャカール 5 57.0 田中勝春
私の希望としてはナリタトップロードに優勝して貰いたいのだが、枠番は良いのを引いた。
あとは馬場次第です。金曜日の晩からてるてる坊主をぶら下げておきたいと思ってます。
恐いのはブリンカー効果で馬が変わってしまったストーミングホームですね。
この馬の持ち味は末脚と叩き合いを制する根性なのでどんな風に変わったか楽しみです。
 第3回 ジャパンカップダート(GI)
2002/11/23 中山競馬場ダート1800m 3yo以上
最有力と見られているアドマイヤドンが2番枠を引いた。
先行馬なので最適の枠を引いたと言って良いだろう。
4角先頭で来れればそのまま突き抜ける可能性はある。
中山競馬場は昨年G1朝日杯FSに勝った縁起のいい競馬場だし、この馬に限っては坂に弱いと言うこともなさそうだ。
ただし、叩き合いになったらあっさり白旗を揚げるかもしれない。
逃げると思われるゴールドアリュールと何時叩き合うのかが鍵を握るだろう。
できれば、叩き合いたくないはずだ。
北の王者トーホウエンペラーは4番枠。
中山のダートは合うはずなので力を発揮してくれるだろう。
レースのペースはゴールドアリュールとスマートボーイの走り如何にかかっている。
まだまだ若いゴールドアリュールが掛かってしまって暴走したりすると恐ろしくハイペースになって大荒れになるかも。
その場合、老雄スマートボーイの前残りも考えられる。
外国馬のアブリーズやリーバズゴールドも逃げ馬らしいので、馬場が合えばとてつもない競馬になるだろう。
昨年以上の盛り上がりを期待してます!
1 プリエミネンス 5 55.0 柴田善臣
2 アドマイヤドン 3 55.0 藤田伸二
3 リージェントブラフ 6 57.0 吉田豊
4 トーホウエンペラー 6 57.0 菅原勲
5 カネツフルーヴ 5 57.0 松永幹夫
6 レッドサン 6 57.0 F.コーツィー
7 リーバズゴールド 5 57.0 D.フローレス
8 ゴールドアリュール 3 55.0 武豊
9 イーグルカフェ 5 57.0 L.デットーリ
10 ダブルハピネス 5 57.0 河内洋
11 アブリーズ せん 7 57.0 R.ミグリオーレ
12 アルアラン 6 57.0 本田優
13 パプウス せん 5 57.0 A.スボリクス
14 ハギノハイグレイド 6 57.0 O.ペリエ
15 スマートボーイ 7 57.0 伊藤直人
16 ビーマイナカヤマ 8 57.0 鹿戸雄一

2002/11/21 UP