●第62回菊花賞が10月21日(日曜日)に京都競馬場で行われます。
本年度から外国産馬の出走が可能になりました。
それを受けて、外国産馬エアエミネムが出走を表明しました。
おそらく、現3yo馬では1番強いと思います。
既に勝負付けが終わっている3yo限定のG1レースにわざわざ出る事はないと思うが、天皇賞には賞金の関係で出られないし、JCを勝ちきる自信はないのだろう。
だったら、マイルチャンピオンなり香港のレースなりあると思うのだが・・・。
3000mのレースで無理をして怪我をしなければよいのだが、心配である。
さて、本年度の出走馬はフルゲートの18頭に足りない15頭。
天皇賞もフルゲートには足りなさそうで、馬不足ではないだろうが、昔のように出しときゃ何とかなるさ!みたいな考えが無くなったのと、出走条件が厳しくなった(!?)のが原因だと思われる。
ま、菊花賞はともかく、天皇賞はフルゲートに足りてないのだから、登録のあった外国産馬も走らせてあげればよいのにとは思う。
G2毎日王冠で優勝したエイシンプレストンが出れなくて2着だったロサードが大手を振って出られるのはおかしいよ!
いつも言っているが、故意にレースのレベルを落とすような開催をしていたら、競馬ファンは離れていきますよ。
馬券は買えなくても、海外のレースの方が面白いですからね、そう言う意味では。
参照・・・外国産馬の3yoクラシック及び古馬クラシックレースの出走について
●菊花賞の枠順が発表されました。
15頭の出走馬中、5頭がサンデーサイレンス産駒。トニービン産駒3頭。ブライアンズタイム産駒が2頭。
菊花賞に強い血統はサンデーサイレンスとブライアンズタイム!
トニービンの産駒は案外とこのレースには縁がない。
産駒が3yoの1993年以降、連に絡んだ馬は居ない。3着が最高順位。(ウイニングチケット、エアダブリン、エモシオンの3頭)
3000mという距離に問題があるわけではないが、高速馬場を苦手とする血統だけに、この時期の京都はダメなようである。
2頭のブライアンズタイム産駒・・・ビッグゴールド(母父ミスタープロスペクター)、ダンツフレーム(母父サンキリコ)だが、前者は母父が短距離血統、この配合はチョウカイキャロルと同じ。2400m位までなら届きそうだが3000mでは苦しいだろう。
ダンツフレームはナマクラ型で無茶苦茶強くもないし、弱くもない。これはサンキリコの影響だと思う。善戦マンなので馬券的には信頼できる!
サンデーサイレンス産駒が5頭も出てきた。
G1レースで信用できないのは、母父がノーザンテーストの場合が多い。
アグネスゴールドがこれに当てはまる。彼は春の怪我で大きく出遅れているし、全兄のフサイチゼノンの伸び悩みからして既に終わっている可能性は大きい。
また、母父がアンバーシャダイのチアズブライトリーも消したいところだが、アンバーシャダイは鬼のような穴馬種牡馬なので母父での影響力も考えて拾っておきたい。・・・とは言え、ブライトリー自体は穴馬券を出した事はない。
アドマイヤロード(母フランクアーギュメント)は超良血馬!(2000年のセレクトセールでは全弟が3億2千万円で落札されている)
良血馬程走らない!という格言はないが、この馬にはサンデーの良さが出ていない。
マンハッタンカフェ(母父ローソサエティー)は大一番に強いリボー系アレジドの系譜(母系が)だが、鈍重さが全面に出ているようで末脚勝負になると辛い。
血統的にパーフェクトなのはサンライズペガサス!
父サンデーサイレンス、母父ブライアンズタイムという掟破りの配合(笑)
ただ、この配合だとヘイルトゥーリーズンのインブリードとなる。これがどう影響するかは分からないが拾っておいても良いと思う。
さて、問題は1番人気となるであろうエアエミネム。
血統的には全然問題はない。愛ダービー馬のデザートキングやバーデン大賞のターガーヒルなども出している事ですし。
唯一、夏からのキャンペーンの疲れだけが気掛かりである。
1番強いのはこの馬なので馬券からは外せません。
第62回 菊花賞(G1) | |||||
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2001/10/21 京都競馬場 芝3000m 3yo牡牝 レースレコード:3分3秒2(セイウンスカイ) | |||||
枠番 | 馬番 | 馬名 | 騎手 | 父 | 寸評 |
1 | 1 | ビッグゴールド | 村本 | ブライアンズタイム | 母父が短距離血統なのでスローな展開からのちょい差しにならないと力を発揮できない。 |
2 | 2 | マンハッタンカフェ | 蛯名 | サンデーサイレンス | 走りが鈍重すぎる。切れる脚がない分不利である。 |
2 | 3 | チアズブライトリー | 藤田 | サンデーサイレンス | 重賞になると力不足は否めない。が、母父のアンバーシャダイの成長力・穴馬券度に賭けてみる価値はある。>ホンマかいな |
3 | 4 | ワンモアバンクオン | 渡辺 | ノーザンテースト | ノーザンテーストの産駒がクラシックに出てきた事は非常に嬉しい。 |
3 | 5 | アドマイヤロード | 福永 | サンデーサイレンス | 良家のお坊ちゃまには京都の3000mは酷である。 |
4 | 6 | メイクマイデイ | 小牧太 | サンシャインフォーエヴァー | ブライアンズタイムとほぼ同じ血統のサンシャインフォーエヴァーだが、産駒成績は遠く及ばない。 |
4 | 7 | サンライズペガサス | 池添 | サンデーサイレンス | 母父ブライアンズタイムという菊花賞での無敵配合!(核爆) ダビスタじゃないんだから、これで勝てるとは思えないが面白い。 |
5 | 8 | エアエミネム | 松永 | デインヒル | 3yo馬で今最も強い馬!心配なのは疲れだけ。 |
5 | 9 | タニノトリビュート | 武幸 | リアルシャダイ | 長距離レースに強かったリアルシャダイの産駒であるが、それは昔の話。条件級のレースが似合っている。 |
6 | 10 | マイネルデスポット | 太宰 | ペンタイア | 鳴り物入りで種牡馬入りしたペンタイアの初年度産駒。晩成の長距離血統だと思われるのでここで爆発する可能性もある。 |
6 | 11 | ダンツフレーム | 武豊 | ブライアンズタイム | 皐月・ダービーともに2着。神戸新聞杯では4着に落ちたが、安定度は高い。非常に信頼できると思う。 |
7 | 12 | テンザンセイザ | 四位 | トニービン | 母父はカーリアン。5月に京都新聞杯を勝った時には凄いと思ったが、末脚勝負になるとダメみたい。 |
7 | 13 | ジャングルポケット | 角田 | トニービン | 本年度ダービー馬。札幌記念では苦杯を嘗めたが、力の勝負になれば勝機有り。早めに先頭に立って追いまくろう! |
8 | 14 | アグネスゴールド | 河内 | サンデーサイレンス | やっぱり、兄と同じ運命なのか?成長力に期待は出来ない。 |
8 | 15 | ダービーレグノ | 幸 | トニービン | 母父がニジンスキー系のロイヤルアカデミーなのだが、勝負強さは伝わっていないようだ。 |
<結果と考察>
マイネルデスポットの逃げ・・・あんな風に逃げるとは思わなかった・・・10月22日付けの日刊スポーツには『柴田師は当初から大逃げを宣言しており』となっていた。しまった、見逃していた〜〜〜〜〜〜〜。
上がり勝負になると勝ち目がないだけにあの逃げは頷ける。
ジャングルポケットは1周目から折り合いを欠いていた。エアエミネムは絶好の位置を進みながらどうしてああなってしまうのか?
これは、ジョッキーの腕がないとしか言いようがない!
脚を余して負けてるようじゃダメダメです。ミッキーもっと修行せよ。
馬の力を信じて自分のレースをしたエビショーのマンハッタンカフェは偉い!
札幌で2600mのレースに連続で出走させることで、長距離レース時の折り合いやスタミナ適正を見極めていた小島太師は凄い!
菊花賞を取るべくして取ったと言えよう。
師は現役時代はハデ好きであったが(笑)、調教師となってからは堅実無比である。
田原師も見習うべきであったね〜〜〜!
人気馬ダンツフレームの鞍上の武騎手は『ベストの距離ではないし、体重も増えていたからね(+6Kg)』とコメントしているので、次走の参考にしよう。
敗れたエアエミネムは今シーズンのキャンペーンを終えて休養に入るらしい。
力を余して負けたわけだから、もう1回は使えると思うがどうだろうか?>香港に行くべきであろう。
ジャングルポケットは有馬記念への参戦に色気を出しているようだが、勝てる見込みのないレースには出すべきではないだろう。
2001/10/22