●2001年の天皇賞・秋においてレースのフルゲートに達していないにも関わらず、出走希望していたマル外馬達が除外された件についてJRAは1つの回答を出した。
天皇賞(春・秋)、菊花賞について、本年度から外国産馬の出走の規定を緩和し、条件付きながら2頭の増枠を可能とすると発表しました。
どうせなら、全部のクラシックレースでやればよいのだが、そこまでの根性は無かったらしい。
人気のない天皇賞と菊花賞(出走希望が少ない)だから為し得たウルトラCであろう。
しかし、何年も掛けてやっとマル外のクラシックレースへの出走を認めさせた(生産者側に)経緯があるのに、どうしてこんなに簡単に2枠も増やせたのだろうか??
生産者側にかなりの甘い条件を出したのではないかという邪推もできるぞ!
この結果、マル外馬は天皇賞には最大で4頭。菊花賞には最大で5頭まで出走できるようになります。
"格式"は高いが"内容"は薄くなった天皇賞・春や菊花賞等は思い切って□外馬にも門戸を広げて、世界最強ステイヤー戦にすべきだとは思う。
もちろん、全てのクラシックレースでもそうしてもらいたい。
それが生産者にとっても利であることに早く気づくべきです!
2002/3/15
●平成12年度以降の天皇賞および4歳馬5大競争に出走できるマル外馬の選定方法について
※OTEF注・・・マル外馬とは?
外国産馬(日本軽種馬登録協会の繁殖登録を受けており、種付けのために外国に一時的に輸出された牝馬の産駒であって、日本で種付けされ外国で生まれ当歳の12月31日までに輸入されたものを除く)であって□外馬以外を言う。【週刊競馬ブックから抜粋】
要するに・・・例えばエアグルーヴが日本国内で生んだサンデーサイレンス産駒は内国産であるが、サンデーサイレンスを種付けされた状態でアメリカに持っていってダンチヒと配合しようとした時。アメリカで産み落とした・・・そのサンデー産駒を2歳になる前に日本に移入させれば国内産扱い。
2歳以後に来た場合はマル外馬となる。ということだ!生まれた場所で何がどれだけ違うというのか?
血統的には日本の血統なんか一滴も入ってないのに、生まれる前に輸入してしまえば内国産扱い!これはおかしいよ!
育成の差を差別化しているのかな?日本の生産者よしっかりせんかい!!
試しに、日本で生まれた仔馬をデビュー前までアメリカで育成してみれば良いのに!
これって、内国産なんですよね??(^^ゞ
直ちに撤廃してもらいたい規則である。
※※OTEF注・・・□外馬とは?
国際競走に出走する外国調教師の管理馬。
ということは、内国産馬であるが、外国にトレード、あるいは購入された馬は□外馬となる。
父:ニホンピロウイナー、母:マチカネオイデヤスの□外馬ってのは思いっきり違和感があるぞ〜〜〜!(笑)
このようなルールは日本の競走馬のレベルが低かった頃に制定されたものである。
今や、日本の競走馬のレベルは世界トップクラスであることは明らかであり、種牡馬のレベルはそれを超えている。
日本調教馬が諸外国のレースに自由に参戦し、ある程度の結果を出していることからもうかがい知ることができます。
しかし・・・日本の競馬は世界レベルではB級としか認知されていません。
それは、レースがあらゆる馬に開かれていないからです。
全くのローカル競馬としか認知されていないのです。これは、悲しいことです。
自由化してしまうと賞金を全部外国の馬に持っていかれてしまう。
安い外国産馬が活躍したら内国産馬が売れなくなる。
安くて高品質な物が売れるのは消費者原理にとって当たり前であるのにかかわらず、こんな事を言っているのだ!
車や電気製品に関してはあれほどの努力ができる国民であるにも関わらず、何というていたらくぶり!!
生産者や調教師は全く努力が足りない!といっても言い過ぎではないでしょう。
こうした呪縛から国際化への大いなる飛躍を成し遂げたいJRAは過去10年にわたり、生産者サイドと議論し、レースの解放をしてきましたが、ついに天皇賞や4歳5大競走についても解放されることとなりました。
生産者側としては最後の砦であるダービーも1部解放されます!
2001年からはダービーの賞金額がまた上がるそうですが、レースの価値がそんなに上がるとは思えません!
4歳馬最高のレースならば・・・すべての馬にチャンスを与えないと意味はありません。
1年間に約8000頭の仔馬が生まれますが、そのうち中央競馬に入厩するのは約1000頭。
そのうち、牡牝は半々なので約500頭がダービーを目指すことになります。
たった500頭の頂点なのですよ!
このような箱庭競馬を続けていたらそのうちにファンは離れて行ってしまうでしょう・・・。
競馬ファンの買う馬券代によってJRAや調教師、生産者達の運営がまかなわれていることを忘れないでください!
競走名 | 2000年 | 2001年 | 2002年 | 2003年 | 2004年 | |||||
マル外馬の選定方法 | 頭数 | マル外馬の選定方法 | 頭数 | マル外馬の選定方法 | 頭数 | マル外馬の選定方法 | 頭数 | マル外馬の選定方法 | 頭数 | |
天皇賞・春 | 中央競馬のG1競走(3歳G1を除く)、及び当該年の阪神大賞典、日経賞、大阪杯の優勝馬のうち、当該競走の出走できる馬の決定方法において上位の馬。 | 2頭以内 | 同左 | 2頭以内 | 同左 | 2頭以内 | 同左 | 2頭以内 | 同左 | 2頭以内 |
天皇賞・秋 | 中央競馬のG1競走(3歳G1を除く)、及び当該年のオールカマー、毎日王冠、京都大賞典の優勝馬のうち、当該競走の出走できる馬の決定方法において上位の馬。 | 2頭以内 | 同左 | 2頭以内 | 同左 | 2頭以内 | 同左 | 2頭以内 | 同左 | 2頭以内 |
東京優駿 (日本ダービー) |
- | NHKマイルCの2着以内馬及び、朝日杯3歳S、青葉賞、京都新聞杯の優勝馬のうち、当該競走の出走でる馬の決定方法において上位の馬。 | 2頭以内 | 皐月賞、NHKマイルCの2着以内馬及び、朝日杯3歳S、青葉賞、京都新聞杯の優勝馬のうち、当該競走の出走でる馬の決定方法において上位の馬。 | 2頭以内 | 同左 | 2頭以内 | 同左 | 2頭以内 | |
菊花賞 | - | 東京優駿の2着以内馬及びセントライト記念、神戸新聞杯の優勝馬のうち、当該競走の出走できる馬の決定方法において上位の馬。 | 2頭以内 | 皐月賞、東京優駿の2着以内馬及びセントライト記念、神戸新聞杯の優勝馬のうち、当該競走の出走できる馬の決定方法において上位の馬。 | 3頭以内 | 同左 | 2頭以内 | 同左 | 2頭以内 | |
皐月賞 | - | - | 朝日杯3歳S、弥生賞、スプリングS、毎日杯の優勝馬のうち、当該競走の出走できる馬の決定方法において上位の馬。 | 2頭以内 | 同左 | 2頭以内 | 同左 | 2頭以内 | ||
優駿牝馬 (オークス) |
- | - | - | 阪神3歳牝馬S、4歳牝馬特別(東)、スイートピーSの優勝馬のうち、当該競走の出走できる馬の決定方法において上位の馬。 | 2頭以内 | 桜花賞2着以内馬及び阪神3歳牝馬S、4歳牝馬特別(東)、スイートピーSの優勝馬のうち、当該競走の出走できる馬の決定方法において上位の馬。 | 2頭以内 | |||
桜花賞 | - | - | - | - | 阪神3歳牝馬S、チューリップ賞、4歳牝馬特別(西)、フラワーCの優勝馬のうち、当該競走の出走できる馬の決定方法において上位の馬。 | 2頭以内 |
●取りあえず、このようなシステムで始めるらしいのだが問題は山積みのようです。